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JP6135440B2 - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description

本開示は、画像処理装置および画像形成装置に関し、特に、画像データに対してシフト処理を実行する画像処理装置および画像形成装置に関する。
従来、スキャナ等から取得した画像データに対して種々の処理を行なう画像処理装置が提案されている。たとえば、特開2005−109856号公報(特許文献1)は、画像データの回転処理を行なう回路及び当該回路を有する画像処理装置を開示している。当該回路では、画像データをブロック単位で分割して回転処理を実行することにより、必要とされるメモリー容量の削減が図られている。
また、従来の画像処理装置には、圧縮された画像データを、シフト演算器を利用して処理するものがある。このような画像処理装置では、画像データから分割された各矩形領域(ブロック)の画像データは、圧縮された後、伸張器によって伸張され、そして、シフト演算器で論理演算(AND/OR/OVERLAY)の処理を施される。そして、シフト演算器は、メモリー領域に、演算処理後のデータを書き込む。
特開2005−109856号公報
従来の画像処理装置において、シフト演算器は、書き込み先のメモリーの種類(たとえば、DDR(Double-Data-Rate))との関係において、一回の書き込みのデータ量を、64bit等のように所定の値に特定される場合があった。このような場合、シフト演算器は、一回の書き込みで、伸長された画像データのサイズ以上の画像データを、出力先のメモリー領域に書き込む。したがって、シフト演算器は、出力先のメモリーから画像データを読み込み、当該読み込んだ画像データと伸長された画像データとの間で論理演算を施した後、当該出力先のメモリー領域へデータを書き込む必要がある。このとき、出力先のメモリーから読み込むデータは、元の伸張画像データ(上記ブロックのデータが伸長器によって伸長されたもの)に、所定の拡張部分(たとえば、64dot分)を追加されたものとなる。たとえば、シフト演算器は、1dot〜63dotのシフトを実現するためには、出力先のメモリーから、伸長画像データに対応する領域の画像データと、当該領域の画像データに対して上下左右に拡張部分(+64bit)だけ広げられた領域のデータとを読み込み(Readし)、そして、読み込んだデータと伸張画像データとの論理演算(AND/OR/OVERWRITE)の結果を、出力先のメモリーに書き込む。
ここで、画像処理装置は、処理速度を向上するために、シフト演算器を複数備える場合がある。このような場合に各シフト演算器の一回の書き込みのデータ量を特定されると、隣接する画像領域の伸長データが書き込まれるときに、出力先のメモリーにおいてデータの欠損が生じる事態が想定される。出力先のメモリーの隣接する領域に伸長データを書き込む複数のシフト演算器が同時に処理を行った場合、出力先のメモリーにおける、これらのシフト演算器の、書き込みおよび読み込みの対象となる領域の一部が重複するからである。つまり、一つのシフト演算器の出力画像が、同時に処理を実行する他のシフト演算器の出力画像で上書きされてしまうこと等により、画像欠損が発生する事態が想定される。
本開示は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置および画像形成装置において、画像処理の速度を向上させつつ、画像欠損が生じる事態を回避することである。
ある局面に従うと、処理対象の画像データにおける複数の部分のそれぞれについてシフト演算処理を実行する2以上のシフト演算器と、各シフト演算器における画像処理後のデータを出力するためのメモリと、2以上のシフト演算器の動作を制御するための制御装置とを備えた画像処理装置において、シフト演算器は、部分よりも予め定められた拡張部分だけ延長された領域に対応する画像データをメモリから読み込み、当該読み込んだ画像データと部分のシフト演算処理後の画像データとを用いて論理演算処理することによって書き込み用の画像データを生成し、当該書き込み用の画像データをメモリに書き込むように構成されており、制御装置は、各シフト演算器に、複数の部分のうち、2以上のシフト演算器のうち動作中のものによって処理対象とされている部分に対して少なくとも拡張部分以上離間している部分について、シフト演算処理を実行させるように構成されている。
好ましくは、処理対象の画像データは、画像が走査されることによって生成され、制御装置は、複数の部分のうち、走査の副走査方向の先頭に近い部分から優先的に、各シフト演算器の処理対象とするように構成されている。
好ましくは、画像データは、2以上の色のデータを含み、シフト演算器は、各部分の2以上の色のデータを1回のシフト演算処理のための入力として受け付ける。
好ましくは、画像データは、1以上の色のデータを含み、シフト演算器は、各部分の画像データについて、各色ごとに、1回のシフト演算処理のための入力として受け付ける。
好ましくは、シフト演算器は、さらに、画像データに対して、回転処理、トリミング処理、またはマスク処理の機能を有するように構成されている。
好ましくは、処理対象の画像データを、所定の処理を施した後、各シフト演算器へ出力する2以上のデータ処理器をさらに備え、2以上のデータ処理器のそれぞれは、各シフト演算器に対応して設けられ、各データ処理器は、当該データ処理器が対応するシフト演算器に、所定の処理後のデータを出力する。
好ましくは、データ処理器は、データ伸長器であり、処理対象の画像データは、圧縮された画像データであり、データ処理器は、各部分の圧縮された画像データを伸長した後、当該データ処理器が対応するシフト演算器へと出力する。
他の局面に従うと、画像データを処理するための画像処理装置と、画像処理装置によって処理された画像データに用いて画像を出力する画像出力装置を備えた画像形成装置であって、画像処理装置は、処理対象の画像データにおける複数の部分のそれぞれについてシフト演算処理を実行する2以上のシフト演算器と、各シフト演算器における画像処理後のデータを出力するためのメモリと、2以上のシフト演算器の動作を制御するための制御装置とを備え、シフト演算器は、部分よりも予め定められた拡張部分だけ延長された領域に対応する画像データをメモリから読み込み、当該読み込んだ画像データと部分のシフト演算処理後の画像データとを用いて論理演算処理することによって書き込み用の画像データを生成し、当該書き込み用の画像データをメモリに書き込むように構成されており、制御装置は、各シフト演算器に、複数の部分のうち、2以上のシフト演算器のうち動作中のものによって処理対象とされている部分に対して少なくとも拡張部分以上離間している部分について、シフト演算処理を実行させるように構成されており、画像出力装置は、シフト演算器による書き込みが完了した画像データを用いて、画像を出力する。
本開示によれば、画像処理装置および画像形成装置において、画像処理の速度を向上させつつ、画像欠損が生じる事態を回避できる。
MFP(Multi-Functional Peripheral)のハードウェアの構成を概略的に示す図である。 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)の構成を示す図である。 圧縮器の機能を説明するための図である。 シフト演算器の機能を説明するための図である。 2つのシフト演算器の動作タイミングの一例を示す図である。 サブメモリー上に書き込まれた画像データの、形成される画像における配置を模式的に示す図である。 サブメモリー上に書き込まれた画像データの、形成される画像における配置を模式的に示す図である。 サブメモリー上に書き込まれた画像データの、形成される画像における配置を模式的に示す図である。 ジョブ情報の一例を模式的に示す図である。 用紙の向きの情報を説明するための図である。 原稿の向きを説明するための図である。 シフト設定の設定内容を説明するための図である。 トリミング設定の内容を説明するための図である。 マスク設定の内容を説明するための図である。 画像データ管理情報の一例を模式的に示す図である。 複数のブロックに分割された原稿の一例を示す図である。 伸長情報の一例を示す図である。 ジョブにおける回転角度の設定値が「90度」である場合の、原稿画像ブロックと伸長後ブロックとの関係を説明するための図である。 動作情報の一例を示す図である。 画像形成処理のフローチャートである。 画像形成処理のフローチャートである。 画像形成処理のフローチャートである。 カラーの画像データの圧縮についての2つの実施例を説明するための図である。 圧縮データ格納アドレスの変形例を示す図である。 カラーの画像データの伸長についての2つの実施例を説明するための図である。
以下、本開示に係る画像処理装置および画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同様の作用および機能を奏する構成要素については、同じ符号を付し、その説明は繰返さない。
[MFPの構成]
画像形成装置の一実施の形態であるMFPについて、説明する。図1は、MFPのハードウェアの構成を概略的に示す図である。
図1をMFP10は、ASIC1、動作制御部2、ユーザーIF(インターフェース)3、メインメモリー4、ネットワークIF5、IR(イメージリーダー)6、プリンター7、および、サブメモリー8を含む。MFP10では、これらの各要素は、互いにバス(PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、ローカルバス、等)で接続されている。本実施の形態では、動作制御部2とASIC1によって、画像処理装置の一例が示される。
動作制御部2は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を備え、ASIC1の動作を制御する。より具体的には、動作制御部2は、ASIC1のレジスターを書き換えることによって、ASIC1の動作を制御する。
MFP10では、IR6は、画像を読み込んで、画像データ(元データ)を生成する。ASIC1は、IR6が生成した元データを、圧縮して、メインメモリー4へ格納する。ASIC1は、さらに、メインメモリー4に格納されたデータ(圧縮後の元データ)を、伸長し、印刷ジョブごとに画像処理を施して、サブメモリー8に格納する。そして、ASIC1は、画像処理後のデータを、プリンター7へ出力する。プリンター7は、ASIC1から入力されたデータに基づいて、画像を形成し、出力する。これにより、MFP10は、IR6において入力された画像を、プリンター7から出力する。
[ASICの構成]
次に、図1のASIC1の構成をより詳細に説明する。図2は、ASIC1の構成を示す図である。
図2を参照して、ASIC1は、IR入力器14、N個の圧縮器13−1〜13−N、N個の伸長器12−1〜12−N、2個のシフト演算器11−1,11−2、および、プリンター出力器15を含む。図2では、複数の圧縮器と、複数の伸長器と、複数のシフト演算器とが示されている。これらの個数は図2に示されたものに限定されない。特に、シフト演算器の数は、2以上であれば、図2に示された数に限定されない。
圧縮器13−1〜13−Nのすべては、等価の構成を有していても良い。したがって、本明細書では、これらを総称して「圧縮器13」と呼ぶ場合がある。
伸長器12−1〜12−Nのすべては、等価の構成を有していても良い。したがって、本明細書では、これらを総称して「伸長器12」と呼ぶ場合がある。
シフト演算器11−1,11−2のすべては、等価の構成を有していても良い。したがって、本明細書では、これらを総称して「シフト演算器11」と呼ぶ場合がある。
IR入力器14は、IR6から、当該IR6で生成された画像データを受信する。そして、IR入力器14は、入力された画像データを、サブメモリー8に格納する。
図3は、圧縮器13の機能を説明するための図である。図2および図3を参照して、圧縮器13は、サブメモリー8に格納された画像データを、圧縮して、メインメモリー4内のファイルメモリー41に格納する。動作制御部2は、原稿の画像900を、破線で示されたように複数のブロックに分割する。圧縮器13−1〜13−Nのそれぞれは、各ブロックの画像データを圧縮して、ファイルメモリー41に格納する。図3では、圧縮された各ブロックの画像データが、「圧縮データ(1)」〜「圧縮データ(N)」として示されている。
図4は、シフト演算器11の機能を説明するための図である。図2および図4を参照して、伸長器12−1,12−2のそれぞれは、メインメモリー4に格納された互いに異なるブロックの画像データ(圧縮された画像データ)を伸長して、シフト演算器11−1,11−2のそれぞれに出力する(図4中の矢印E1,E2)。
シフト演算器11−1は、伸長器12−1から伸長された画像データを受信するとともに、当該画像データに対応する画像データを、サブメモリー8から読み出す(図4中の「Read」、矢印R1)。読み出される画像データは、原稿において伸長された画像データが領域と同じ領域に対応する画像データ、および、当該「同じ領域に対応する画像データ」に対する拡張部分の画像データである。そして、シフト演算器11−1は、サブメモリー8から読み出した画像データと、伸長器12から入力された画像データとをバッファに格納する。そして、シフト演算器11−1は、バッファに格納した2つの画像データを利用して、上記画像データが属するジョブ等における設定に従った演算(シフト演算、および、論理演算(AND/OR/OVERWRITE))を施す。そして、シフト演算器11−1は、演算の結果として得られた画像データを、サブメモリー8に書き込む(図4中の「WRITE」、矢印W1)。
シフト演算器11−2も、シフト演算器11−1と同様に、伸長器12−2から画像データを受信し、サブメモリー8から画像データを読み込み(図4中の「READ」、矢印R2)、演算処理を実行し、そして、演算処理後の画像データをサブメモリー8に書き込む(図4中の「WRITE」、矢印W2)。
図4中の画像データDA10は、伸長器12−1が伸長するメインメモリー4中の圧縮画像データである。また、画像データDA20は、伸長器12−2が伸長するメインメモリー4中の圧縮画像データである。
また、伸長器12−1,12−2からシフト演算器11−1,11−2に送られた、伸長後の画像データのそれぞれを示す画像の領域が、領域AR11,AR21で示されている。領域AR12,AR22のそれぞれは、領域AR11,AR21のそれぞれに、上記した拡張部分が加えられた領域である。なお、領域AR11,AR21のそれぞれは、画像データDA10,DA20のそれぞれの伸長データがシフト処理された後の領域を示す。主走査方向(図4の右方向)のシフト量は「SR01」である。副走査方向(図4の下方向)のシフト量は「SD01」である。
サブメモリー8における、シフト演算器11−1による画像データの読み出し領域および書き込み領域が、領域AR14で示されている。また、サブメモリー8における、シフト演算器11−2による画像データの読み出し領域および書き込み領域が、領域AR24で示されている。領域AR14,AR24の中のそれぞれは、領域AR12,AR22のそれぞれに対応する。領域AR14,AR24の中の領域AR13,AR23のそれぞれは、領域AR11,AR21のそれぞれに対応する。
図4において説明された圧縮データの伸長において、画像データDA10の点P11に相当する点は、領域AR11では点P12であり、領域AR13では点P13である。また、画像データDA20の点P21に相当する点は、領域AR21では点P22であり、領域AR23では点P23である。
なお、サブメモリー8は、たとえばDDR等のように、シフト演算器11によるデータの書き込みによる一回のデータの書き込みのデータ量を所定の量(たとえば、64bit)に限定するタイプのメモリーである。このことから、シフト演算器11−1,11−2からサブメモリー8への画像データの一回の書き込みのデータ量は、所定の量(たとえば、64bit)とされる。
[処理対象のブロックの設定]
MFP10において、サブメモリー8への画像データの書き込みに複数のシフト演算器11が利用される際の、各シフト演算器11の処理対象のブロックの設定について説明する。
図4に示されたように、シフト演算器11は、あるブロックの画像データに加えて、当該ブロックについての拡張部分の画像データを、1回の書き込みで、サブメモリー8に書き込む。したがって、書き込み対象のブロックが隣接する画像データを扱う2以上のシフト演算器11が同時に書き込みを行う場合、当該2以上のシフト演算器11のそれぞれの処理対象の拡張部分同士が、同時に、当該2以上のシフト演算器11による書き込みおよび読み込みの対象となり得る。このことを、図5〜図8を参照して、より詳細に説明する。
図5は、2つのシフト演算器11の動作タイミングの一例を示す図である。図6〜図8のそれぞれは、サブメモリー8上に書き込まれた画像データの、形成される画像における配置を模式的に示す図である。
図5では、シフト演算器11−1の動作状態が線L1で示されている。また、シフト演算器11−2の動作状態が線L2で示されている。シフト演算器11−1,11−2のそれぞれの動作状態は、「High」または「Low」で示されている。「High」は、画像データの読み込みおよび書き込みの動作を実行している状態を示す。「Low」は、これらの動作を実行していない状態を示す。
図5に示された例では、まず、シフト演算器11−1とシフト演算器11−2の双方の動作状態が、「Low」である。そして、時刻T1で、シフト演算器11−2の動作状態が「High」になる。つまり、シフト演算器11−2が(あるブロックについての)動作を開始する。その後、時刻T2において、シフト演算器11−1の動作状態が「High」になる。つまり、シフト演算器11−1が(別のブロックについての)動作を開始する。その後、時刻T3において、シフト演算器11−2が動作を終了する(動作状態が「Low」)。その後、時刻T4において、シフト演算器11−1が動作を終了する(動作状態が「Low」)。つまり、図5に示された例では、時刻T2から時刻T3までの間、シフト演算器11−1とシフト演算器11−2の双方が動作する。
シフト演算器11−1の処理対象の画像領域とシフト演算器11−2の処理対象の画像領域とは、図4において領域AR13と領域AR14として示されたように、隣接する。このときに生じ得る不具合について、図6および図7を参照して説明する。
シフト演算器11−1とシフト演算器11−2が図5に示されたタイミングで動作した場合、時刻T1が到来すると、図6に示されるように、サブメモリー8では、領域AR24が処理対象となる。その後、時刻T2が到来すると、図7に示されるように、サブメモリー8では、さらに領域AR23が処理対象となる。領域AR24(破線)内の領域AR23と、領域AR14(二点鎖線)内の領域AR13とは隣接する。領域AR24は、領域AR23の外縁に位置する。領域AR14は、領域AR13の外縁に位置する。したがって、領域AR23と領域AR24とは、一部が重複する。当該重複する部分のうち、領域AR23に含まれる部分では、先にシフト演算器11−2によって書き込まれた画像データ(図7においてハッチングを付された部分の画像データ)が、シフト演算器11−1に上書きされる等して、画像が欠損するという不具合が生じるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、サブメモリー8への画像データの書き込みの際に、生成される画像において同時に動作する2以上のシフト演算器11の処理対象の領域が重ならないように、各シフト演算器11の処理対象の領域が決定される。より具体的には、新たにシフト演算器11に動作を開始させる場合、動作制御部2は、すでに動作している他のシフト演算器11が処理対象としている領域(ブロックおよびその拡張部分)から、拡張部分以上離れたブロックを、当該新たなシフト演算器11の処理対象として設定する。
たとえば、画像が図3に示されたようにブロックに分けられて処理される場合、動作制御部2は、動作中のシフト演算器11が処理対象としている領域から拡張部分以上離れた他のブロックを、新たに動作するシフト演算器11の処理対象とする。動作中のシフト演算器11の処理対象の領域と、新たに動作するシフト演算器11の処理対象のブロックとの位置関係を、図8を参照してより詳細に説明する。
図8において、動作中のシフト演算器11の処理対象の領域が、領域AR24で示されている。領域AR24のうち、領域AR23は、原稿画像の1つのブロックに相当する領域であり、それ以外の領域は、当該ブロックの拡張部分に相当する領域である。領域AR34は、新たに動作するシフト演算器11の処理対象とされる領域である。領域AR34のうち、領域AR34が、原稿画像の1つのブロックに相当する領域であり、それ以外の領域は、当該ブロックの拡張部分に相当する領域である。
領域AR34が選択される条件は、領域AR34内の領域AR33の端部が、領域AR24内の領域AR23の端部よりも、主走査方向と副走査方向の双方において、拡張部分以上離れていることである。
[画像形成動作]
次に、MFP10における画像形成動作の一例であるプリント動作について説明する。
<ジョブ管理>
プリント動作では、MFP10は、プリンター7において用紙等の上に画像を形成して出力する。このようなプリント動作(プリントジョブ)の実行が指示されると、MFP10では、新たに開始するジョブを管理するための情報(ジョブ情報)が生成される。図9は、ジョブ情報の一例を模式的に示す図である。ジョブ情報は、たとえば、動作制御部2内に設けられる不揮発性のメモリーに格納される。
図9に示されるように、ジョブ情報は、ジョブに関する管理項目として、ジョブ番号(ジョブNo.)、ページ数、ページ情報、原稿サイズ、原稿向き、出力用紙サイズ、シフト設定、トリミング設定、および、マスク設定を含む。
「ジョブNo.」は、MFP10において実行したジョブの通し番号である。
「ページ数」は、実行するジョブにおける原稿のページ数である。
「ページ情報」は、原稿の各ページの画像データを特定する情報であり、たとえば、各ページの画像データに付された通し番号である。MFP10では、各ページの画像データに付された通し番号(画像データ管理情報No.)によって、たとえば、ファイルメモリー41における、原稿の各ページの圧縮された画像データが特定される。ページ情報は、図15を参照して後述する、原稿の各ページに対応する、圧縮された画像データを管理する情報(画像データ管理情報)の中の情報と対応する。
「原稿サイズ」は、原稿の用紙サイズである。用紙サイズは、「A4」等の用紙の大きさに加えて、用紙の向きの情報を含む。図10は、用紙の向きの情報を説明するための図である。図10に示されるように、用紙の向きの情報は、用紙の副走査方向の寸法の方が主走査方向の寸法よりも長い「Sef」(図10の原稿911)、および、用紙の主走査方向の寸法の方が副走査方向の寸法よりも長い「Lef」(図10の原稿912)を含む。
「原稿向き」は、原稿の向きを示す。図11は、原稿の向きを説明するための図である。原稿の画像を正立させたときに、原稿が縦長になる「ポートレイト」(図11の原稿921)、および、原稿が横長になる「ランドスケープ」(図11の原稿922)を含む。
「出力用紙サイズ」は、出力される画像が形成される用紙のサイズに加えて、図10を参照して説明した、用紙の向きの情報(「Sef」および「Lef」)を含む。「出力用紙サイズ」の設定値は、原稿が等倍で出力される場合には、「原稿の用紙サイズ」の設定値と等しくなり、原稿の出力倍率が1.0倍以外に設定された場合には、「原稿の用紙サイズ」の設定値と異なる。
「シフト設定」は、原稿の画像を出力させる際にシフトさせる方向および量についての設定情報である。図9に示された例では、「シフト設定」は、主走査方向の設定値と副走査方向の設定値をと含む。図12は、シフト設定の設定内容を説明するための図である。図12では、横方向に主走査方向が定義され、縦方向に副走査方向が定義されている。図12に示された例では、画像930は出力される用紙上の画像を示されている。また、図12に示された例では、主走査方向のシフト量がx(mm)であり、副走査方向のシフト量がy(mm)である。このような設定によれば、たとえば、原稿中の点P01の画像が、出力される用紙上では点P02に位置する。
「トリミング設定」は、原稿において、出力の際にトリミングする領域の設定である。図13は、トリミング設定の内容を説明するための図である。図13では、原稿940のうち、領域941をトリミングする設定が示されている。当該設定の内容は、たとえば、トリミングする領域の左上の座標(図13中の「始点(i,j)」)と右下の座標(図13中の「終点(x,y)」)とを含む。
「マスク設定」は、原稿において、出力の際にマスキングする領域の設定である。図14は、マスク設定の内容を説明するための図である。図14では、原稿950のうち、領域951をマスキングする設定が示されている。当該設定の内容は、たとえば、マスキングする領域の左上の座標(図14中の「始点(i,j)」)と右下の座標(図14中の「終点(x,y)」)とを含む。
<画像データの管理>
圧縮された画像データを管理する情報(画像データ管理情報)について説明する。画像データ管理情報は、原稿のページごとに定義される。図15は、画像データ管理情報の一例を模式的に示す図である。画像データ管理情報は、たとえば、動作制御部2内に設けられる不揮発性のメモリーに格納される。
図15に示されるように、画像データ管理情報は、画像データ管理情報番号(画像データ管理情報No.)、ジョブ番号(ジョブNo.)、ページ番号(ページNo.)、画像データサイズ、解像度、色、および、圧縮データ格納アドレスを含む。
「画像データ管理情報No.」は、原稿の中の、ファイルメモリー41に格納されたページを特定する情報である。
「ジョブNo.」は、ファイルメモリー41に格納されたページが属するジョブの通し番号であり、図9のジョブ情報における「ジョブ情報」に対応している。
「ページNo.」は、図15の画像データ管理情報に対応するページが当該ページの属するジョブにおいて何ページ目にあたるのかを示す。
「画像データサイズ」は、図15の画像データ管理情報に対応するページの画像データのサイズを示す。
「解像度」は、図15の画像データ管理情報に対応するページの画像データの解像度を示す。
「色」は、図15の画像データ管理情報に対応するページの画像データの色の成分を示す。図15において、Yはイエローを示す。Mはマゼンタを示す。Cはシアンを示す。Kはブラックを示す。
「圧縮データ格納アドレス」は、図15の画像データ管理情報に対応するページの画像データの、ファイルメモリー41における格納場所を示す。なお、図15では、「圧縮データ格納アドレス」は、ブロックごとの格納場所を含む。原稿の複数のブロックへの分割について、図16を参照して説明する。図16は、複数のブロックに分割された原稿の一例を示す図である。
図16に示されるように、原稿の画像900は、MFP10においてその画像データを処理される際に、破線で示されるように、複数のブロックへと分割され、ブロックごとのデータとして取り扱われる。「圧縮データ格納アドレス」では、各ブロックが、原稿における各ブロックの配置によって特定される。より具体的には、各ブロックは、主走査方向(図16の左右方向)の位置と、副走査方向(図16の上下方向)の位置とを用いた座標、つまり、(主走査方向の位置,副走査方向の位置)によって特定される。
図16において、たとえば「ブロック(0,1)」は、原稿の画像900において、主走査方向に1番目であって副走査方向に2番目に位置するブロックを意味する。
<伸長処理に関する設定>
MFP10では、伸長処理に関する設定内容(伸長情報)に基づいて、伸長器12およびシフト演算器11は、画像データを処理する。図17は、伸長情報の一例を示す図である。伸長情報は、たとえば、動作制御部2内に設けられる不揮発性のメモリーに格納される。
図17に示されるように、伸長情報は、伸長情報番号(伸長情報No.)、ジョブ番号(ジョブNo.)、ページ番号(ページNo.)、画像データ管理情報番号(画像データ管理情報No.)、回転角度、画像データサイズ、シフト設定、トリミング設定、マスク設定、および、ブロック情報を含む。
伸長情報No.は、当該伸長情報の通し番号である。なお、伸長情報は、ジョブにおけるページごとに設定される。
ジョブNo.は、MFP10において実行したジョブの通し番号である。
ページNo.は、当該伸長情報が対応するページの、当該伸長情報が対応するページが属するジョブ(以下、「対応ジョブ」ともいう)における通し番号である。
画像データ管理情報No.は、各ページの画像データに付された通し番号である。
回転角度は、対応ジョブのジョブ情報(図9参照)において設定されている回転角度である。
画像データサイズは、当該伸長情報が対応するページの画像データのサイズである。
シフト設定,トリミング設定,マスク設定のそれぞれは、対応ジョブのジョブ情報(図9参照)において設定されている「シフト設定」「トリミング設定」「マスク設定」の値である。
ブロック情報は、当該伸長情報が対応するページに属する複数のブロックのそれぞれの、伸長処理および演算処理の進捗を管理する情報である。ブロック情報は、伸長後ブロックと、原稿画像ブロックと、伸長実施情報とを含む。原稿画像ブロックは、図16に示されたような、原稿に対して設定された複数のブロックのそれぞれを特定する。伸長後ブロックは、原稿画像ブロックのそれぞれのブロックの伸長後のデータに対して設定される。図17の例では、伸長後ブロックは、原稿画像ブロックと同様に、主走査方向の位置と副走査方向の位置とを特定する座標形式で特定される。伸長実施情報は、各ブロックの伸長処理が完了したか否かを示す。「未」は、まだ伸長処理の対象になっていないことを示す。「完了」は、伸長処理が完了したことを示す。なお、伸長処理が実行されている最中のブロックの伸長実施情報は、「実行中」である。
なお、原稿画像ブロックと伸長後ブロックとの関係は、たとえばジョブ情報において設定されている回転角度の値によっては、変化する場合がある。図18は、ジョブにおける回転角度の設定値が「90度」である場合の、原稿画像ブロックと伸長後ブロックとの関係を説明するための図である。
図18では、画像901は原稿画像を示す。画像902は、画像901がジョブ情報に従って90度回転された後で出力される画像を示す。図18では、画像901と画像902のそれぞれに関連付けられて、主走査方向のブロック番号と副走査方向のブロック番号が示されている。
図18から理解されるように、原稿画像(画像901)における各ブロックのブロック番号は、出力画像(画像902)における各ブロックのブロック番号は異なる。たとえば、原稿画像におけるブロック(0,0)は、出力画像におけるブロック(0,4)に対応する。また、原稿画像におけるブロック(1,1)は、出力画像におけるブロック(1,3)に対応する。
<伸長器/シフト演算器の動作管理>
MFP10では、複数の伸長器12と複数のシフト演算器11の動作が、動作制御部2内に設けられる不揮発性のメモリーに格納される情報(動作情報)を用いて管理される。図19は、動作情報の一例を示す図である。
MFP10では、各伸長器12がどの(どちらの)シフト演算器11にデータを出力するかが固定されている。そして、図19の動作情報では、複数の伸長器12のそれぞれが、各伸長器12が伸長したデータの出力先のシフト演算器11と関連付けられている。より具体的には、MFP10に設けられたN個の伸長器12のうち、その半分(ここでは、M個という)は、シフト演算器11−1に関連付けられている。そして、MFP10に設けられたN個の伸長器12のうち残りの半分は、シフト演算器11−2に関連付けられている。図19では、各伸長器12および各シフト演算器11は、図2中の符号で示されている。
図19では、「動作情報」として、伸長器12およびそれに関連付けられたシフト演算器11のその時点での動作状態が登録されている。伸長器12およびシフト演算器11が動作を実行している場合、動作状態の値は「動作中」である。伸長動作を実行していない場合、動作状態の値は「停止」である。図19では、少なくとも、伸長器12−1とシフト演算器11−1とが動作中であること、伸長器12−2が動作中ではないこと、および、伸長器12−Nとシフト演算器11−2が動作中ではないこと、が示されている。
図20〜図22を参照して後述するように、動作制御部2は、画像形成処理において、複数の伸長器12と複数のシフト演算器11の動作状況に応じて、図19の動作情報の内容を適宜更新する。
[画像形成処理]
MFP10は、ファイルメモリー41(図2参照)に圧縮データを格納された画像を、プリンター7から出力する。ここで、当該画像の出力のためにMFP10において実行される処理(画像形成処理)について、図20〜図22を主に参照して説明する。図20〜図22は、画像形成処理のフローチャートである。図20〜図22の画像形成処理は、たとえば、実行中のジョブについて、ページごとに実行される。
MFP10の動作制御部2は、外部の装置からMFP10に対してジョブの実行の指示が入力されたこと、または、ユーザーIF3に対してジョブの開始の指示が入力されたことによって、画像形成ジョブを開始する。画像形成ジョブにおいて、動作制御部2は、実行中のジョブに含まれる先頭のページから順に、画像形成処理の対象のページを設定する。そして、対象のページを設定すると、動作制御部2は、当該ページについての画像形成処理を開始する。
まず図20を参照して、ステップS10で、動作制御部2は、開始を指示されたジョブ情報(図9参照)に従って伸長情報(図17参照)を生成する。そして、制御は、ステップS20へ進められる。
ステップS20では、動作制御部2は、伸長情報(図17参照)を参照し、伸長処理がまだ実行されていない(伸長実施情報の値が「未」)ブロックが存在するか否かを判断する。そのようなブロックが存在すると判断すると(ステップS20でYES)、動作制御部2は、ステップS30へ制御を進める。一方、そのようなブロックが存在しないと判断すると(ステップS20でNO)、動作制御部2は、ステップS180へ制御を進める。
ステップS180では、動作制御部2は、ステップS10において生成した伸長情報を上記した不揮発性メモリーから削除して、画像形成処理を終了させる。実行中のジョブにおいて、未出力のページが残っている場合には、次のページについての画像形成処理が実行される。実行中のジョブにおいて未出力のページが残っていない場合には、当該ジョブは終了する。
ステップS30では、動作制御部2は、伸長器12−1〜12−Nのうち動作が停止中の伸長器12があるか否かを判断する。より具体的には、動作制御部2は、動作情報(図19参照)において「動作状態」の値が「停止」である伸長器12があるか否かを判断する。動作制御部2がそのような伸長器12があると判断すると(ステップS30でYES)、制御はステップS40へ進められる。動作制御部2がそのような伸長器12はないと判断すると(ステップS30でNO)、制御はステップS150(図22参照)へ進められる。
ステップS40では、動作制御部2は、停止中の伸長器12のうち先頭のものを選択する。「先頭」とは、たとえば伸長器12−1〜12−Nのそれぞれに順に番号が割り振られている場合、最も番号が若い、という意味である。そして、制御は、ステップS50へ進められる。
ステップS50では、動作制御部2は、伸長情報(図17参照)のブロック情報を参照して、まだ伸長処理の対象とされていないブロックの中から主走査方向の先頭にあるブロック(最も主走査方向のブロック番号が若いブロック)を選択する。そして、制御は、ステップS60へ進められる。図20中の「バンド」は、「ブロック番号」と同義である。
ステップS60では、動作制御部2は、伸長情報(図17参照)のブロック情報を参照して、ステップS50で選択されたブロック(バンド)の中から、まだ伸長処理の対象とされていないブロックの中から主走査方向の先頭にあるブロック(最も主走査方向のブロック番号が若いブロック)を選択する。そして、制御は、ステップS70へ進められる。
ステップS70では、動作制御部2は、これから伸長処理を実行するブロックと当該伸長処理を実行させる伸長器12を設定する。つまり、動作制御部2は、ステップS60で選択されたブロックを、ステップS50で選択された伸長器12に伸長させることを設定する。そして、制御は、ステップS80(図21参照)に進められる。
ステップS80では、動作制御部2は、動作情報(図19参照)を参照して、現在動作を実行中のシフト演算器11があるか否かを判断する。動作実行中のシフト演算器11があると判断すると(ステップS80でYES)、動作制御部2は、ステップS90へ制御を進める。動作実行中のシフト演算器11はないと判断すると(ステップS80でNO)、動作制御部2は、ステップS130へ制御を進める。
ステップS90では、動作制御部2は、動作情報(図19参照)を参照して、動作中のシフト演算器11の処理対象となっているブロック(伸長ブロック)を特定する。そして、制御は、ステップS100へ進められる。
ステップS100では、動作制御部2は、ステップS70で設定したブロックが、ステップS90で特定したブロックに対して、サブメモリー8の書き込み位置について、拡張部分以上離れているか否かを判断する。当該判断は、図8を参照して説明した判断に相当する。拡張部分以上離れていると判断すると(ステップS100でYES)、動作制御部2は、ステップS130へ制御を進める。一方、拡張部分以上離れていないと判断すると(ステップS100でNO)、動作制御部2は、ステップS110へ制御を進める。
ステップS110では、動作制御部2は、伸長情報(図17参照)のブロック情報を参照して、まだ伸長処理の対象とされていない次のブロックを選択する。「次のブロック」とは、まだ伸長処理の対象とされていないブロックであって、副走査方向のブロック番号が最も若いものの中で、最も主走査方向のブロック番号が若いブロックである。また、ステップS110では、動作制御部2は、ステップS70で伸長対象として設定したブロックをステップS110で選択したブロックへと変更する。そして、制御は、ステップS120へ進められる。
ステップS120では、動作制御部2は、ステップS110において、上記条件に合致するブロックがあったか否かを判断する。そして、そのようなブロックがあると判断すると(ステップS120でYES)、動作制御部2は、ステップS80へ制御を戻す。一方、そのようなブロックがないと判断すると(ステップS120でNO)、動作制御部2は、ステップS150(図22参照)へ制御を進める。
ステップS130では、動作制御部2は、ステップS70で設定した伸長器12とシフト演算器11について、動作情報(図19参照)の動作状態を「動作中」に更新する。そして、制御はステップS140へ進められる。
ステップS140では、動作制御部2は、ステップS70で設定した伸長器12とシフト演算器11を、圧縮データの処理のために起動する。処理対象の圧縮データは、ステップS70で設定されたブロックのものである。ただし、ステップS110において対象のブロックが更新されていれば、更新後のブロックの圧縮データが処理対象となる。そして、制御は、ステップS150(図22参照)へ進められる。
図22を参照して、ステップS150では、動作制御部2は、動作中であった伸長器12の動作の完了を検出したか否かを判断する。そして、動作中の伸長器12についての動作の完了を検出しなければ、動作制御部2は、ステップS150での判断を継続する。そして、伸長器12の動作の完了を検出すれば、動作制御部2は、ステップS160へ制御を進める。
ステップS160では、動作制御部2は、実行中であった伸長器12およびシフト演算器11の伸長を完了させる。そして、制御は、ステップS170へ進められる。
ステップS170では、動作制御部2は、動作が完了した伸長器12およびシフト演算器11についての動作情報(図19参照)における「動作状態」の値を「停止」へと変更する。そして、制御はステップS10(図20)へ戻される。
[実施例]
以上説明した本実施の形態では、カラーの画像データ(たとえば、YMCK系の画像データ)の取り扱いについて、たとえば2つの実施例が考えられる。1つ目の実施例(以下、「実施例1」という)は、全ての色のデータが、1つの圧縮器13の入力とされ、また、1つの伸長器12の入力とされる例である。2つ目の実施例(以下、「実施例2」という)は、色ごとのデータ(Yデータ、Mデータ、Cデータ、および、Kデータ)が、別々の圧縮器13に入力され、そして、別々の伸長器12に入力される例である。
2つの実施例における、データ圧縮およびデータ伸長の処理内容について、説明する。
<データ圧縮>
図23は、カラーの画像データの圧縮についての2つの実施例を説明するための図である。
実施例1では、図23に示されるように、サブメモリー8に格納された、あるブロックの4つの色の画像データ(Y色に対応するデータ8Y、M色に対応するデータ8M、C色に対応するデータ8C、および、K色に対応するデータ8K)は、1つの圧縮器13(図23では、圧縮器13−N)に入力される。圧縮器13は、出力データとして、1つの圧縮データ(圧縮データ(N))を出力する。
実施例2では、サブメモリー8に格納された、あるブロックの4つの色の画像データ(Y色に対応するデータ8Y、M色に対応するデータ8M、C色に対応するデータ8C、および、K色に対応するデータ8K)のそれぞれは、4つの圧縮器13(図23では、圧縮器13−1,13−2,13−3,13−4)に入力される。圧縮器13−1は、Y色の画像データの圧縮データ(圧縮データ(NY))を出力する。圧縮器13−2は、M色の画像データの圧縮データ(圧縮データ(NM))を出力する。圧縮器13−3は、C色の画像データの圧縮データ(圧縮データ(NC))を出力する。圧縮器13−4は、K色の画像データの圧縮データ(圧縮データ(NK))を出力する。
なお、実施例2では、画像データ管理情報(図15参照)の各ブロックの圧縮データ格納アドレスは、図24に示されるように、色番号0〜3の、4つの格納アドレスを含む。4つの格納アドレスは、YMCKそれぞれの色の圧縮データの格納アドレスである。
<データ伸長>
図25は、カラーの画像データの伸長についての2つの実施例を説明するための図である。
実施例1を説明するために、図25では、圧縮データ(N1)と圧縮データ(N2)とが示されている。圧縮データ(N1)および圧縮データ(N2)は、いずれも、4色の情報を含む。各データは、それぞれが、伸長器12で伸長された後、シフト演算器11で演算処理され、4つの色のそれぞれの伸長画像データが出力される。各伸長画像データは、サブメモリー8の各色に対応する領域に、書き込まれる。
図25に示された例では、圧縮データ(N1)は、伸長器12−1で伸長された後、シフト演算器11−1に入力される。シフト演算器11−1からは、4つの色のそれぞれの伸長画像データが出力される。また、圧縮データ(N2)は、伸長器12−2で伸長された後、シフト演算器11−2に入力される。シフト演算器11−2からは、4つの色のそれぞれの伸長画像データが出力される。
そして、シフト演算器11−1とシフト演算器11−2とが同時に処理を行う場合には、処理対象となるブロックが、図8を参照して説明されたように調整される。
実施例2を説明するために、図25では、圧縮データY、圧縮データM、圧縮データY、および、圧縮データKが示されている。圧縮データYは伸長器12−1で、圧縮データMは伸長器12−2で、圧縮データYは伸長器12−3で、そして、圧縮データKは伸長器12−4で、それぞれ伸長処理される。
図25に示された例では、伸長器12−1と伸長器12−2からのデータが、シフト演算器11−1に入力される。また、伸長器12−3と伸長器12−4からのデータが、シフト演算器11−2に入力される。シフト演算器11−1,11−2のそれぞれは、入力された伸長データに演算処理を施した後、サブメモリー8の各データの色が対応する領域に書き込む。
そして、シフト演算器11−1とシフト演算器11−2とが同時に処理を行う場合には、処理対象となるブロックが、図8を参照して説明されたように調整される。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ASIC、2 動作制御部、4 メインメモリー、7 プリンター、8 サブメモリー、10 MFP、11,11−1,11−2 シフト演算器、12,12−1〜12−N 伸長器、13,13−1〜13−N 圧縮器、14 入力器、15 プリンター出力器、41 ファイルメモリー。

Claims (8)

  1. 処理対象の画像データにおける複数の部分のそれぞれについてシフト演算処理を実行する2以上のシフト演算器と、
    各前記シフト演算器における画像処理後のデータを出力するためのメモリと、
    前記2以上のシフト演算器の動作を制御するための制御装置とを備えた画像処理装置において、
    前記シフト演算器は、前記部分よりも予め定められた拡張部分だけ延長された領域に対応する画像データを前記メモリから読み込み、当該読み込んだ画像データと前記部分のシフト演算処理後の画像データとを用いて論理演算処理することによって書き込み用の画像データを生成し、当該書き込み用の画像データを前記メモリに書き込むように構成されており、
    前記制御装置は、各前記シフト演算器に、前記複数の部分のうち、前記2以上のシフト演算器のうち動作中のものによって処理対象とされている前記部分に対して少なくとも前記拡張部分以上離間している部分について、シフト演算処理を実行させるように構成されている、画像処理装置。
  2. 前記処理対象の画像データは、画像が走査されることによって生成され、
    前記制御装置は、前記複数の部分のうち、前記走査の副走査方向の先頭に近い部分から優先的に、各前記シフト演算器の処理対象とするように構成されている、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像データは、2以上の色のデータを含み、
    前記シフト演算器は、各前記部分の前記2以上の色のデータを1回のシフト演算処理のための入力として受け付ける、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データは、1以上の色のデータを含み、
    前記シフト演算器は、各前記部分の画像データについて、各前記色ごとに、1回のシフト演算処理のための入力として受け付ける、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記シフト演算器は、さらに、画像データに対して、回転処理、トリミング処理、またはマスク処理の機能を有するように構成されている、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理対象の画像データを、所定の処理を施した後、各前記シフト演算器へ出力する2以上のデータ処理器をさらに備え、
    前記2以上のデータ処理器のそれぞれは、各前記シフト演算器に対応して設けられ、
    各前記データ処理器は、当該前記データ処理器が対応する前記シフト演算器に、前記所定の処理後のデータを出力する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記データ処理器は、データ伸長器であり、
    前記処理対象の画像データは、圧縮された画像データであり、
    前記データ処理器は、各前記部分の圧縮された画像データを伸長した後、当該データ処理器が対応する前記シフト演算器へと出力する、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像データを処理するための画像処理装置と、前記画像処理装置によって処理された画像データに用いて画像を出力する画像出力装置を備えた画像形成装置であって、
    前記画像処理装置は、
    処理対象の画像データにおける複数の部分のそれぞれについてシフト演算処理を実行する2以上のシフト演算器と、
    各前記シフト演算器における画像処理後のデータを出力するためのメモリと、
    前記2以上のシフト演算器の動作を制御するための制御装置とを備え、
    前記シフト演算器は、前記部分よりも予め定められた拡張部分だけ延長された領域に対応する画像データを前記メモリから読み込み、当該読み込んだ画像データと前記部分のシフト演算処理後の画像データとを用いて論理演算処理することによって書き込み用の画像データを生成し、当該書き込み用の画像データを前記メモリに書き込むように構成されており、
    前記制御装置は、各前記シフト演算器に、前記複数の部分のうち、前記2以上のシフト演算器のうち動作中のものによって処理対象とされている前記部分に対して少なくとも前記拡張部分以上離間している部分について、シフト演算処理を実行させるように構成されており、
    前記画像出力装置は、前記シフト演算器による書き込みが完了した画像データを用いて、画像を出力する、画像形成装置。
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