JP6136366B2 - 有機エレクトロニクス素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、イオン性化合物を含有する組成物を用いて形成された有機層
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーを用いて形成された有機層
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた有機層
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、イオン性化合物、及び、溶媒を含有する組成物を用いて塗布層を形成し、前記塗布層を硬化させ、有機層を形成する工程
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、溶媒を含有する組成物を用いて有機層を形成する工程
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた化合物を用いて有機層を形成する工程
<有機エレクトロニクス素子及びその製造方法>
本発明の実施形態である有機エレクトロニクス素子は、陽極、下記有機層(1)、下記有機層(2)、下記有機層(3)、及び、陰極を、この順に有する。
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、イオン性化合物を含有する組成物を用いて形成された有機層
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーを用いて形成された有機層
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた有機層
有機エレクトロニクス素子は、有機層と有機層の間、又は、有機層と陽極若しくは陰極の間に、任意の層をさらに有していてもよい。
本発明の実施形態である有機エレクトロニクス素子の製造方法は、陽極を形成する工程、下記工程(1)、下記工程(2)、下記工程(3)、及び、陰極を形成する工程を、この順に有する。
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、イオン性化合物、及び、溶媒を含有する組成物を用いて塗布層を形成し、前記塗布層を硬化させ、有機層を形成する工程
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、溶媒を含有する組成物を用いて有機層を形成する工程
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた化合物を用いて有機層を形成する工程
有機エレクトロニクス素子の製造方法は、各工程の間に任意の工程をさらに有していてもよい。
有機層(1)は、分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーとイオン性化合物とを含有する組成物を用いて形成された層である。イオン性化合物は、少なくとも1種のアニオンと少なくとも1種のカチオンとを含む化合物である。
ここで、「正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー」について詳細に説明する。なお、ここでの正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーに関する説明は、第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、後述する第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーに対して適用される。正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーとは、市販のものでもよく、当業者公知の方法で合成したものであってもよく、特に制限はない。また、「正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー」は、正孔を輸送する能力を有する原子団を含んでいればよく、特に限定されないが、芳香環を有するアミン(芳香族アミン)構造、カルバゾール構造、又はチオフェン構造を有する単位を含むことが好ましい。
アリール基とは、芳香族炭化水素から水素原子1個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよく、例えば、フェニル、ビフェニル−イル、ターフェニル−イル、ナフタレン−イル、アントラセン−イル、テトラセン−イル、フルオレン−イル、フェナントレン−イル等が挙げられる。
ヘテロアリール基とは、ヘテロ原子を有する芳香族化合物から水素原子1個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよく、例えば、ピリジン−イル、ピラジン−イル、キノリン−イル、イソキノリン−イル、アクリジン−イル、フェナントロリン−イル、フラン−イル、ピロール−イル、チオフェン−イル、オキサゾール−イル、オキサジアゾール−イル、チアジアゾール−イル、トリアゾール−イル、ベンゾオキサゾール−イル、ベンゾオキサジアゾール−イル、ベンゾチアジアゾール−イル、ベンゾトリアゾール−イル、ベンゾチオフェン−イル等が挙げられる。
アリーレン基とは、芳香族炭化水素から水素原子2個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよく、例えば、フェニレン、ビフェニル−ジイル、ターフェニル−ジイル、ナフタレン−ジイル、アントラセン−ジイル、テトラセン−ジイル、フルオレン−ジイル、フェナントレン−ジイル等が挙げられる。
ヘテロアリーレン基とは、ヘテロ原子を有する芳香族化合物から水素原子2個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよく、例えば、ピリジン−ジイル、ピラジン−ジイル、キノリン−ジイル、イソキノリン−ジイル、アクリジン−ジイル、フェナントロリン−ジイル、フラン−ジイル、ピロール−ジイル、チオフェン−ジイル、オキサゾール−ジイル、オキサジアゾール−ジイル、チアジアゾール−ジイル、トリアゾール−ジイル、ベンゾオキサゾール−ジイル、ベンゾオキサジアゾール−ジイル、ベンゾチアジアゾール−ジイル、ベンゾトリアゾール−ジイル、ベンゾチオフェン−ジイル等が挙げられる。
なお、ここでの置換基としては、例えば、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、シリルオキシ基、置換シリルオキシ基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素等)、アシル基、アシルオキシ基、イミノ基、アミド基(−(NH)−COR)、イミド基(−N(COR)2)、カルボキシル基、置換カルボキシル基、シアノ基、一価の複素環基等が挙げられる。
Yは、三価の連結基であり、特に制限はないが、前記E(但し、置換基群(A)〜(N)を除く)のうち、水素原子を2つ以上有する基から2つの水素原子を除去した基が好ましい。
Wは、三価の連結基を表し、好ましくは前記アリーレン基またはヘテロアリーレン基からさらに水素原子1個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよい。
Yは、それぞれ独立に、二価の連結基を表し、好ましくは前記連結基群(C)において表される基である。
Zは、炭素原子、ケイ素原子、またはリン原子のいずれかを表す。
「正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー」については以上に説明したとおりである。ここで、有機層(1)に用いられる第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーは、上述のとおり、分岐構造を有し、かつ、分子内に少なくとも1つの重合可能な置換基を有するものである。したがって、第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーとしては、上記において説明した「正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー」の中から、分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有するポリマー又はオリゴマーを選択して使用するものとする。
次に、「イオン性化合物」について説明する。イオン性化合物の例には、正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーに対して電子受容体として作用し得る化合物及び正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーに対して重合開始剤として作用し得る化合物が含まれる。イオン性化合物は、これらの両方として作用し得る化合物であってもよい。
カチオンとしては、例えば、H+、カルベニウムイオン、アンモニウムイオン、アニリニウムイオン、ピリジニウムイオン、イミダゾリウムイオン、ピロリジニウムイオン、キノリニウムイオン、イモニウムイオン、アミニウムイオン、オキソニウムイオン、ピリリウムイオン、クロメニリウム、キサンチリウムイオン、ヨードニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン、トロピリウムイオン、遷移金属を有するカチオンなどが挙げられ、カルベニウムイオン、アンモニムイオン、アニリニウムイオン、アミニウムイオン、ヨードニウムイオン、スルホニウムイオン、トロピリウムイオンが好ましい。組成物の硬化性及び保存安定性との両立の観点から、アンモニウムイオン、アニリニウムイオン、ヨードニウムイオン、スルホニウムイオンがより好ましい。
アニオンとしては、例えば、F−、Cl−、Br−、I−などのハロゲンイオン;OH−;ClO4 −;FSO3 −、ClSO3 −、CH3SO3 −、C6H5SO3 −、CF3SO3 −などのスルホン酸イオン類;HSO4 −、SO4 2−などの硫酸イオン類;HCO3 −、CO3 2−などの炭酸イオン類;H2PO4 −、HPO4 2−、PO4 3−などのリン酸イオン類;PF6 −、PF5OH−などのフルオロリン酸イオン類;[(CF3CF2)3PF3]−、[(CF3CF2CF2)3PF3]−、[((CF3)2CF)3PF3]−、[((CF3)2CF)2PF4]−、[((CF3)2CFCF2)3PF3]−、[((CF3)2CFCF2)2PF4]−などのフッ素化アルキルフルオロリン酸イオン類;(CF3SO2)3C−、(CF3SO2)2N−などのフルオロアルカンスルホニルメチド、イミドイオン類;BF4 −、B(C6F5)4 −、B(C6H4CF3)4 −などのホウ酸イオン類;SbF6 −、SbF5OH−などのフルオロアンチモン酸イオン類;AsF6 −、AsF5OH−などのフルオロヒ素酸イオン類;AlCl4 −、BiF6 −等が挙げられる。前述のカチオンと組み合わせて用いたときの組成物の硬化性の観点から、PF6 −、PF5OH−などのフルオロリン酸イオン類;[(CF3CF2)3PF3]−、[(CF3CF2CF2)3PF3]−、[((CF3)2CF)3PF3]−、[((CF3)2CF)2PF4]−、[((CF3)2CFCF2)3PF3]−、[((CF3)2CFCF2)2PF4]−などのフッ素化アルキルフルオロリン酸イオン類;(CF3SO2)3C−、(CF3SO2)2N−などのフルオロアルカンスルホニルメチド、イミドイオン類;BF4 −、B(C6F5)4 −、B(C6H4CF3)4 −などのホウ酸イオン類;SbF6 −、SbF5OH−などのフルオロアンチモン酸イオン類が好ましく、なかでもホウ酸イオン類が特に好ましい。
組成物は、溶媒をさらに含んでいてもよい。溶媒としては、組成物を用いて塗布層を形成することが可能な溶媒を用いることができ、好ましくは第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー及びイオン性化合物を溶解しうる溶媒を用いることができる。
有機層(2)は、分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーを用いて形成された層である。第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーは、重合可能な置換基を有していてもよい。また、有機層(2)の形成に、イオン性化合物をさらに用いてもよい。
有機層(2)に用いられる第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーは、分岐構造を有していないポリマー又はオリゴマーである。したがって、第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーとしては、上記において説明した「正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー」の中から、分岐構造を有していないポリマー又はオリゴマーを選択して使用するものとする。
(第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの仕事関数の絶対値) −
(第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの仕事関数の絶対値)
有機層(3)は、電荷輸送機能以外の機能を備えた有機層である。有機層(3)は、好ましくは、電荷輸送機能と、電荷輸送機能以外の機能とを備えている。電荷輸送機能以外の機能とは電荷を輸送する以外の何らかの機能であり、特に限定されないが、例えば有機EL素子では発光機能、電荷発生機能が、有機薄膜太陽電池では、電荷発生機能、電荷分離機能が挙げられる。有機層(3)の例である発光層の詳細は、後述のとおりである。
本発明の実施形態である有機エレクトロニクス素子は、既述の構成を含むことをその特徴とするものである。有機エレクトロニクス素子の例として、有機EL素子、有機光電変換素子、有機トランジスタなどが挙げられる。有機EL素子は、既述の構成を備えていれば特に限定されず、その他の層を有していてもよい。有機EL素子は、有機層(1)を正孔注入層、有機層(2)を正孔輸送層、有機層(3)を発光層として有することが好ましい。その他の層としては、電子注入層、電子輸送層などが挙げられる。また、有機EL素子は、通常、基板を有している。
以下、各層について詳細に説明する。
電荷輸送機能以外の機能を備えた化合物として、公知の発光層に用いる材料を使用することが可能である。発光層に用いる材料としては、低分子化合物であっても、ポリマー又はオリゴマーであってもよく、デンドリマー等も使用可能である。蛍光発光を利用する低分子化合物としては、ペリレン、クマリン、ルブレン、キナクリドン、色素レーザー用色素(例えば、ローダミン、DCM1等)、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq3))、スチルベン、これらの誘導体が挙げられる。蛍光発光を利用するポリマー又はオリゴマーとしては、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン(PPV)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、フルオレンーベンゾチアジアゾール共重合体、フルオレン−トリフェニルアミン共重合体、及びこれらの誘導体や混合物が好適に利用できる。
塗布法により形成する場合、有機EL素子を安価に製造することができ、より好ましい。発光層を塗布法によって形成するには、燐光材料と、必要に応じてホスト材料を含む溶液を、例えば、インクジェット法、キャスト法、浸漬法、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、平版印刷、凸版反転オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法、スピンコーティング法などの公知の方法で所望の基体上に塗布することで行うことができる。
陰極材料としては、例えば、Li、Ca、Mg、Al、In、Cs、Ba、Mg/Ag、LiF、CsF等の金属又は金属合金であることが好ましい。
陽極としては、金属(例えば、Au)又は金属導電率を有する他の材料、例えば、酸化物(例えば、ITO:酸化インジウム/酸化錫)、導電性高分子(例えば、ポリチオフェン−ポリスチレンスルホン酸混合物(PEDOT:PSS))を使用することもできる。
電子輸送層、電子注入層としては、例えば、フェナントロリン誘導体(例えば、2,9-Dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline(BCP))、ビピリジン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレン、ペリレンなどの縮合環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体(例えば、2-(4-Biphenylyl)-5-(4-tert-butylphenyl-1,3,4-oxadiazole)(PBD))、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq3))などが挙げられる。さらに、前記オキサジアゾール誘導体において、オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチアジアゾール誘導体、電子吸引基として知られているキノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も用いることができる。
有機EL素子に用いることができる基板として、ガラス、プラスチック等の種類は特に限定されることはない。また、透明の基板が好ましく、ガラス、石英、光透過性樹脂フィルム等が好ましく用いられる。樹脂フィルムを用いた場合には、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能であり(つまり、フレキシブル基板)、特に好ましい。
有機EL素子は、外気の影響を低減させて長寿命化させるため、封止されていてもよい。封止に用いる材料としては、ガラス、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、PET、PEN等のプラスチックフィルム、酸化珪素、窒化珪素等の無機物等を用いることができる。
有機EL素子における発光色は特に限定されるものではないが、白色発光素子は家庭用照明、車内照明、時計や液晶のバックライト等の各種照明器具に用いることができるため好ましい。
本発明の実施形態である表示素子は、既述の有機EL素子を備えている。
例えば、赤・緑・青(RGB)の各画素に対応する素子として、記述の有機EL素子を用いることで、カラーの表示素子が得られる。
画像の形成には、マトリックス状に配置した電極でパネルに配列された個々の有機EL素子を直接駆動する単純マトリックス型と、各素子に薄膜トランジスタを配置して駆動するアクティブマトリックス型とがある。前者は、構造は単純ではあるが垂直画素数に限界があるため文字などの表示に用いる。後者は、駆動電圧は低く電流が少なくてすみ、明るい高精細画像が得られるので、高品位のディスプレイ用として用いられる。
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、室温下、サンプル管にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(73.2mg、80μmol)を秤取り、アニソール(15mL)を加え、30分間撹拌した。同様に、サンプル管にトリス(t−ブチル)ホスフィン(129.6mg、640μmol)を秤取り、アニソール(5mL)を加え、5分間撹拌した。これらの溶液を混合し室温で30分間撹拌し触媒とした。すべての溶媒は30分以上窒素バブルにより脱気した後、使用した。
三口丸底フラスコに、下記モノマー1(4.0mmol)、下記モノマー2(5.0mmol)、下記モノマー3(2.0mmol)、及びアニソール(20mL)を加え、さらに調製したPd触媒溶液(7.5mL)を加えた。30分撹拌した後、10%テトラエチルアンモニウム水酸化物水溶液(20mL)を加えた。すべての溶媒は30分以上窒素バブルにより脱気した後、使用した。この混合物を2時間、加熱還流した。ここまでの全ての操作は窒素気流下で行った。
送液ポンプ :L-6050 (株)日立ハイテクノロジーズ
UV-Vis検出器 :L-3000 (株)日立ハイテクノロジーズ
カラム :Gelpack (R) GL-A160S/GL-A150S 日立化成(株)
溶離液 :THF(和光純薬製, HPLC用, 安定剤不含)
流速 :1 mL/min
カラム温度 :室温
分子量標準物質:標準ポリスチレン
正孔輸送性ポリマー1におけるモノマー1、モノマー2及びモノマー3を、下記モノマー4(2.0mmol)、下記モノマー2(5.0mmol)及び下記モノマー5(4.0mmol)に変えた以外は同様にして、正孔輸送性ポリマー2の合成を行った。得られた正孔輸送性ポリマー2の数平均分子量は5,600、重量平均分子量は9,200、仕事関数は5.03eVであった。正孔輸送性ポリマー2は、置換基群(A)において表される基を有する単位(モノマー4に対応)及び式(1a)の単位(モノマー2及びモノマー5に対応)を有しており、それぞれの単位の割合は、18.2%及び81.8%であった。
正孔輸送性ポリマー2の合成におけるモノマー2をモノマー6、モノマー5をモノマー7に変えた以外は同様にして、正孔輸送性ポリマー3の合成を行った。得られた正孔輸送性ポリマー3の数平均分子量は5,600、重量平均分子量は10,000、仕事関数は5.20eVであった。正孔輸送性ポリマー3は、置換基群(A)において表される基を有する単位(モノマー4に対応)、連結基群(A)において表される基を有する単位(モノマー6に対応)、及び式(4a)の単位(モノマー7に対応)を有しており、それぞれの単位の割合は、18.2%、45.5%、及び36.4%であった。
正孔輸送性ポリマー2の合成におけるモノマー5をモノマー8に変えた以外は同様にして、正孔輸送性ポリマー4の合成を行った。得られた正孔輸送性ポリマー4の数平均分子量は5,000、重量平均分子量は9,700、仕事関数は5.45eVであった。正孔輸送性ポリマー4は、置換基群(A)において表される基を有する単位(モノマー4に対応)、式(1a)の単位(モノマー2に対応)、及び式(1a)の単位(モノマー8に対応)を有しており、それぞれの単位の割合は、18.2%、45.5%、及び36.4%であった。
正孔輸送性ポリマー3の合成におけるモノマー7をモノマー5に変えた以外は同様にして、正孔輸送性ポリマー5の合成を行った。得られた正孔輸送性ポリマー5の数平均分子量は6,000、重量平均分子量は10,400、仕事関数は5.25eVであった。正孔輸送性ポリマー5は、置換基群(A)において表される基を有する単位(モノマー4に対応)、連結基群(A)において表される基を有する単位(モノマー6に対応)、及び式(1a)の単位(モノマー5に対応)を有しており、それぞれの単位の割合は、18.2%、45.5%、及び36.4%であった。
[実施例1]
窒素雰囲気下で、ITOを1.6mm幅にパターニングしたガラス基板上に、上記正孔輸送性ポリマーの合成で得た正孔輸送性ポリマー1(10.0mg)、下記イオン性化合物(0.5mg)、及びトルエン(2.3mL)からなるインク組成物を、3000min−1でスピンコートした後、ホットプレート上で220℃、10分間加熱して硬化させ、正孔注入層(30nm)を形成した。
実施例1の有機EL素子における正孔輸送層の形成工程において、正孔輸送性ポリマー2を正孔輸送性ポリマー3に変えた以外は同様にして、有機EL素子を作製した。
実施例1の有機EL素子における正孔輸送層の形成工程において、正孔輸送性ポリマー2を正孔輸送性ポリマー1に変えた以外は同様にして、有機EL素子を作製した。
窒素雰囲気下で、ITOを1.6mm幅にパターニングしたガラス基板上に、上記正孔輸送性ポリマーの合成で得た正孔輸送性ポリマー1(10.0mg)、前記イオン性化合物(0.5mg)、及びトルエン(2.3mL)からなるインク組成物を、3000min−1でスピンコートした後、ホットプレート上で220℃、10分間加熱して硬化させ、正孔注入層(30nm)を形成した。
実施例3の有機EL素子における正孔注入層および正孔輸送層に含まれるポリマーを表3に示す正孔輸送性ポリマーに変えた以外は同様にして、有機EL素子を作製した。
[実施例7]
窒素雰囲気下で、ITOを1.6mm幅にパターニングしたガラス基板上に、上記正孔輸送性ポリマーの合成で得た正孔輸送性ポリマー1(10.0mg)、前記イオン性化合物(0.5mg)、及びトルエン(2.3mL)からなるインク組成物を、3000min−1でスピンコートした後、ホットプレート上で220℃、10分間加熱して硬化させ、正孔注入層(30nm)を形成した。
実施例7の白色有機EL素子の作製における正孔輸送層の形成工程において、正孔輸送性ポリマー2を正孔輸送性ポリマー1に変えた以外は同様にして、白色有機EL素子を作製した。
2 陽極
3 正孔注入層
4 陰極
5 電子注入層
6 正孔輸送層
7 電子輸送層
8 基板
Claims (12)
- 陽極、下記有機層(1)、下記有機層(2)、下記有機層(3)、及び、陰極を、この順に有し、
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、イオン性化合物を含有する組成物を用いて形成された有機層
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーを用いて形成された有機層
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた有機層
前記第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの重量平均分子量(Mw1)が、前記第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの重量平均分子量(Mw2)より大きい有機エレクトロニクス素子。 - 前記第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー及び前記第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーが、芳香族アミン構造、カルバゾール構造、又はチオフェン構造を有する単位を含む請求項1記載の有機エレクトロニクス素子。
- 下記式にて求められる比の値が、1.0未満である請求項1又は2記載の有機エレクトロニクス素子。
(比の値) = (Mw2/Mw1) - 陽極を形成する工程、下記工程(1)、下記工程(2)、下記工程(3)、及び、陰極を形成する工程を、この順に有し、
(1)分岐構造を有し、かつ、少なくとも1つの重合可能な置換基を有する第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、イオン性化合物、及び、溶媒を含有する組成物を用いて塗布層を形成し、前記塗布層を硬化させ、有機層を形成する工程
(2)分岐構造を有していない第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー、及び、溶媒を含有する組成物を用いて有機層を形成する工程
(3)電荷輸送機能以外の機能を備えた化合物を用いて有機層を形成する工程
前記第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの重量平均分子量(Mw1)が、前記第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーの重量平均分子量(Mw2)より大きい有機エレクトロニクス素子の製造方法。 - 前記第1の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマー及び前記第2の正孔輸送性ポリマー又はオリゴマーが、芳香族アミン構造、カルバゾール構造、又はチオフェン構造を有する単位を含む請求項4記載の有機エレクトロニクス素子の製造方法。
- 下記式にて求められる比の値が、1.0未満である請求項4又は5記載の有機エレクトロニクス素子の製造方法。
(比の値) = (Mw2/Mw1) - 請求項1〜3いずれか記載の有機エレクトロニクス素子を用いた有機エレクトロルミネセンス素子。
- フレキシブル基板をさらに有する請求項7記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
- 樹脂フィルム基板をさらに有する請求項7記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
- 請求項7〜9いずれか記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた表示素子。
- 請求項7〜9いずれか記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた照明装置。
- 請求項11に記載の照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えた表示装置。
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