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JP6139366B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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モータを駆動する電力変換装置に関する。
エアコンのコンプレッサや車両に搭載されたオイルポンプ等のモータを駆動するための電力変換装置は、パワー半導体素子を有してモータに三相電力を供給するパワーモジュール、パワーモジュールに駆動制御信号を出力する駆動制御回路、駆動制御回路に電源を供給する電源回路を備えている。それらの部品は同一プリント基板上に実装され、配線パターンで接続されている(例えば、特許文献1参照)。 特許文献1に記載の発明では、パワー半導体素子のスイッチング動作に伴って発生する熱を、放熱部材により放熱する構成が記載されている。
特開2007−214414号公報
ところで、上述した電力変換装置においては、プリント基板の電力配線パターンにも、大きな電流が流れることにより熱が発生する。電力配線パターンで発生した熱は、プリント基板を介して基板上に実装された電源回路にも伝熱される。すなわち、電力配線パターンの発熱により電源回路に設けられている電子部品の温度上昇が問題となる。
発明による電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換するパワー半導体素子と、パワー半導体素子の熱を放熱する放熱部材と、パワー半導体素子が実装され、該パワー半導体素子からの主電流が流れる電力配線パターンが形成された第1の基板と、第1の基板に対して分離して設けられ、パワー半導体素子を駆動制御する駆動制御回路と該駆動制御回路に電力を供給する電源回路とが実装される第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に架け渡されるようにそれぞれに接続され、駆動制御回路からパワー半導体素子へ制御信号を伝達する配線部材と、備え、パワー半導体素子と駆動制御回路とは、配線部材を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されており、電力配線パターンは、第1の基板において、第1の基板と配線部材とが接続された第1の接続領域に対してパワーモジュールよりも離れた位置に配置されており、電源回路は、第2の基板において、第2の基板と配線部材とが接続された第2の接続領域に対して駆動制御回路よりも離れた位置に配置されている。
本発明によれば、電源回路に対する電力配線パターンの発熱の影響を低減することができる。
図1は、本発明による電力変換装置の一実施の形態を示す斜視図である。 図2は、電力変換装置1の回路ブロック図である。 図3は、制御基板20およびパワー基板24を放熱部材26に固定した状態を示す図である。放熱部材26に固定された状態の電力変換装置1を示す図である。 図4は、制御基板20における電源回路30の配置、およびパワー基板24における電力配線パターンの配置の一例を示す図である。 図5は、制御基板20における電源回路30の配置、およびパワー基板24における電力配線パターンの配置の他の例を示す図である。 図6は、制御基板20とパワー基板24とを配線部材25で接続する構成の他の例を示す図である。 図7は、制御基板20およびパワー基板24を平面状に配置した場合の磁界の影響を説明する図である。 図8は、制御基板20を傾けて配置した場合の磁界の影響を説明する図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明による電力変換装置1の一実施の形態を示す斜視図である。図2は電力変換装置1の回路ブロック図である。なお、本発明の電力変換装置は、上述したようなオイルポンプやエアコンのコンプレッサ等のモータの電力変換装置に限らず、種々の用途のモータを駆動する電力変換装置に適用することができる。
電力変換装置1は、パワーモジュール329および電流センサ180が実装されたパワー基板24と、駆動制御回路172および電源回路30が実装された制御基板20とを備えている。パワー基板24と制御基板20とは配線部材25によって電気的に接続されている。
まず、図2を用いて電力変換装置1の回路構成について説明する。パワーモジュール329は、3相ブリッジ回路を構成する6つのパワー半導体素子328を備えている。半導体スイッチング素子である各パワー半導体素子328には、環流用のダイオード327がそれぞれ並列接続されている。上アーム側のパワー半導体素子328のコレクタ電極は直流電源のプラス側Pに接続され、下アーム側のパワー半導体素子328のエミッタ電極は直流電源のマイナス側Nに接続される。
U相上下アームの中点部(エミッタ−コレクタ接続点)には、U相用の電力配線パターン29Uが接続される。V相上下アームの中点部(エミッタ−コレクタ接続点)には、V相用の電力配線パターン29Vが接続される。W相上下アームの中点部(エミッタ−コレクタ接続点)には、W相用の電力配線パターン29Wが接続される。電力配線パターン29U,29Vには、電流センサ180がそれぞれ設けられている。
各パワー半導体素子328のゲート電極には、駆動制御回路172からゲート駆動信号が入力される。駆動制御回路172は、不図示の制御装置から入力されるPWM制御信号に基づいて、各パワー半導体素子328をオンオフ制御する。PWM制御信号は、制御基板20に実装されたコネクタ21を介して入力される。駆動制御回路172は、電源回路30から供給される直流電力によって動作する。
図1に示すように、パワー半導体素子328が設けられたパワーモジュール329、および電流センサ180は、パワー基板24の裏面側に実装されている。なお、図1では、部品配置が分かりやすいようにパワー基板24は二点鎖線で示した。パワーモジュール329からは複数の端子(交流出力端子、直流入力端子、制御端子等)190が突出しており、それらの端子190は、パワー基板24に接続される。パワー基板24には上述したU相、V相およびW相用の電力配線パターンが形成されており、交流出力端子のU相端子はU相用の電力配線パターン29Uに接続され、V相端子はV相用の電力配線パターン29Vに接続され、W相端子はW相用の電力配線パターン29Wに接続される。パワーモジュール329の底面側(端子190が設けられている面とは反対側の面)には、放熱部材26が密着して設けられている。なお、図1では、放熱部材26を模式的に示している。
制御基板20には、電源回路30、駆動制御回路172およびコネクタ21が実装されている。図1では、駆動制御回路172および電源回路30の詳細な部品構成は省略しており、破線で囲まれた矩形領域(符号172,30で示す)の基板両面に、駆動制御回路172および電源回路30を構成する電子部品が実装される。コネクタ21は、符号Aで示す領域の裏面側に固定されている。パワー基板24と制御基板20とを接続する配線部材25は、駆動制御回路172で生成されたゲート駆動信号をパワーモジュール329に伝達する。配線部材25は、どのような構成の配線部材を用いるかは限定されず、例えば、フレキシブルプリント基板やリジッドなプリント基板等のプリント基板を用いても良いし、フラットケーブルなどの配線部材を用いても良い。
図3は、図1に示す電力変換装置1を放熱部材26に固定した状態を示す図であり、電力変換装置1を側方から見た図である。なお、パワーモジュール329については、一部を破断面とした。図3に示す例では、制御基板20およびパワー基板24は、それらの基板面がほぼ同一平面上となるように配線部材25によって接続されている。例えば、配線部材25をプリント基板で構成し、そのプリント基板のスルーホールと制御基板20のスルーホールとを接続ピンにて接続する。パワー基板24に関しても同様の方法で配線部材25に接続する。
制御基板20およびパワー基板24を、放熱部材26に立設された支柱26aにビス固定すると、パワー基板24の裏面側に実装されたパワーモジュール329の底面が放熱部材の上面に接触する。パワーモジュール329内に設けられたパワー半導体素子328は、パワーモジュール329の底面部に配置された金属ベース板11上に絶縁層を介して固着されている。そのため、金属ベース板11の裏面は放熱部材26の上面に密着し、パワー半導体素子328で発生した熱は、金属ベース板11を介して効率良く放熱部材26へ放熱される。ヒートシンクとして機能する放熱部材26は、水冷や空冷によって放熱する。放熱部材26の構成は図3の構成に限られるものではなく、例えば、放熱フィンが形成された空冷タイプのヒートシンクをパワーモジュール329の底面(放熱面)に固定する構造であっても良い。
図1では、制御基板20に実装された回路部品の図示を省略したが、図3に示す例では、電源回路30の一部品であるトランス182、および駆動制御回路172の一部品であるパワー半導体駆動用IC181が図示されている。トランス182および上述したコネクタ21は制御基板20の裏面側に実装され、パワー半導体駆動用IC181は制御基板20の表面側に実装されている。パワー半導体駆動用IC181はパワー半導体素子328を駆動するICであり、上述したゲート駆動信号を生成する。
図4,5は、制御基板20における電源回路30、およびパワー基板24における電力配線パターンの配置を説明する図である。本実施の形態では、回路部品が実装される基板を、第1の基板(パワー基板24)と第1の基板から分離した第2の基板(制御基板20)とで構成し、それらの基板20,24を配線部材25で電気的に接続している。パワー基板24には発熱量の大きなパワー半導体素子328を有するパワーモジュール329と、主電流が流れた際に熱を発生する電力配線パターン29(29U〜29W)とが設けられている。一方、制御基板20には、電源回路30および駆動制御回路172が実装されている。配線部材25は、制御基板20に実装された駆動制御回路172から、パワー基板24に設けられたパワー半導体素子328に制御信号(ゲート駆動信号)を伝達する。
図4および図5のいずれに示す配置例においても、配線部材25は、制御基板20の周辺部に設けられた接続領域20aとパワー基板24の周辺部に設けられた接続領域24aとに接続されるとともに、パワーモジュール329は接続領域24aに隣接して配置され、駆動制御回路172は接続領域20aに隣接して配置される。すなわち、配線部材25は、制御基板20とパワー基板24との間に架け渡されるようにそれぞれに接続され、駆動制御回路172からパワー半導体素子328へ制御信号を伝達する。パワー半導体素子328と駆動制御回路172とは、配線部材25を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。
ところで、パワーモジュール329で発生した熱は放熱部材26を経由して放熱することができるが、電力配線パターン29で発生した熱の放熱経路は基板のみである。そのため、従来のように、電源回路30,駆動制御回路172,パワーモジュール329および電力配線パターン29を一枚の基板上に配置した場合、電力配線パターン29で発生した熱は基板を介して電源回路30や駆動制御回路172に伝達され、それらの温度上昇を招くことになる。回路部品にとって温度上昇は好ましくなく、特に電源回路30を構成するスイッチングFETは許容温度(温度定格)が他の部品に比べて低いため、従来の基板構成の場合には温度定格を満たせなくなるおそれがある。
一方、本実施の形態では、基板を制御基板20とパワー基板24とに分離し、図4や図5に示すように、パワー半導体素子328と駆動制御回路172とを配線部材25を挟んで対向する位置にそれぞれ配置したので、電力配線パターン29から電源回路30までの伝熱経路を従来よりも長くすることができ、電力配線パターン29から電源回路30への熱伝達を低減することができる。
また、パワーモジュール329に設けられたパワー半導体素子328とそれにゲート駆動信号を送信する駆動制御回路172との配線距離は、電源及び信号波形品位の点から短いほど良い。図4,5に示す例では、駆動制御回路172とパワーモジュール329とを配線部材25を挟んで対向する位置に配置しているので、駆動制御回路172とパワーモジュール329とを最短距離で接続することができる。
さらに、図4に示す構成では、配線部材25を介して接続された基板20,24は、制御基板20の一辺20bとパワー基板24の一辺24bとが対向するように配置され、パワーモジュール329と電力配線パターン29は一辺24bの延在方向(図示左右方向)に並設され、電源回路30および駆動制御回路172は、電源回路30が電力配線パターン29と対向するように、制御基板20の一辺20bの延在方向(図示左右方向)に並設されている。
このような配置とすることで、上述のように電力配線パターン29から電源回路30への熱伝達を低減できると共に、駆動制御回路172とパワーモジュール329とが最短距離で接続され、かつ、制御基板20とパワー基板24とから成る基板全体の配置スペースを小さく抑えることができる。例えば、図5に示すように電源回路30と電力配線パターン29とを配置した場合、図示左右方向の配置スペースが図4の場合に比べて大きくなる。
図6は、制御基板20とパワー基板24とを配線部材25で接続する構成の他の例を示す図である。図6では、配線部材25をL字形状に折れ曲がった形状とすることで、パワー基板24の基板面に対してほぼ垂直な方向に、制御基板20の基板面が延在するようにした。二点差線で示す制御基板20は、図4に示すように基板20,24がほぼ同一面上に配置した場合を示しており、図示左右方向の配置スペースはd2となる。一方、図6のようにL字形状に配置した場合には、図示左右方向の配置スペースはd1のように小さくなる。このように、前記制御基板20基板面がパワー基板24の基板面に対して傾くように、基板20,24を配線部材25で接続することで、基板20,24の配置スペースを小さくすることができる。なお、図6に示す例では、制御基板20とパワー基板24とのなす角度をほぼ90度としたが、90度に限らず、例えば、90度よりも大きくても良い。
また、図6に示すように、制御基板20をパワー基板24の方向に折り曲げるように傾斜配置させた場合には、制御基板20に実装される複数の回路部品の内の背の高い部品(高背部品)、例えば、コネクタ21や電源回路30に含まれるトランス182等を、パワー基板24側とは反対側の面、すなわち制御基板20の裏面側(図示左側の面)に実装するのが好ましい。図6に示すようにパワーモジュール329をパワー基板24に実装する際には、パワー基板24の表面(図示上側の面)側から半田接続することになる。その場合、前記高背部品が制御基板20の表面側に実装されていると、半田装置(半田ごてやロボット半田)で半田作業をする際に、それらの高背部品が干渉して作業が困難となる。そのため、上述のように、高背部品を制御基板の裏面側(パワー基板24側とは反対側の面)に実装するのが好ましく、半田作業を効率良く行うことができる。
図7,8は、電源回路30により発生する磁界の電流センサ180への影響を説明する図である。図7は、図1,4に示すように制御基板20およびパワー基板24を平面状に配置した場合を示す。電流センサ180は、電力配線パターン29を流れる電流により形成される磁界の内、パワー基板24に垂直な方向(法線方向)の成分を検出して電流値を測定する方式の電流センサである。すなわち、矢印31は、電流センサ180の磁界検知方向を示している。
符号34で示す破線は、電源回路30による磁界の内、電流センサ180に影響を与える磁界を模式的に示したものである。電源回路30はスイッチング電源であって、スイッチングに伴って大きな電流が流れたり停止したりしており、それに伴って磁界が発生する。それらの磁界の内、図7に示す磁界34は電流センサ180の磁界検知方向と一致している。このような磁界は、紙面に素直な方向に流れる電流成分によって形成される。磁界34の方向は電流センサ180の近傍ではパワー基板24に対して垂直となっているので、電流センサ180の電流値検出値に影響を与えることになる。
一方、図8に示すように、パワー基板24に対して制御基板20を傾けて配置すると、電流センサ180の近傍における磁界34の方向は、パワー基板24の垂直方向に対して傾くようになる。その結果、電流センサ180の電流値検出への影響を低減させることができる。なお、図8では、パワー基板24に対する制御基板20の傾きがほぼ90度の場合を示しているが、90度以外の傾きでも、低減効果は得られる。
なお、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。また、上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。
1:電力変換装置、20:制御基板、21:コネクタ、24:パワー基板、29,29U,29V,29W:電力配線パターン、30:電源回路、172:駆動制御回路、180:電流センサ、328:パワー半導体素子、329:パワーモジュール

Claims (6)

  1. 直流電力を交流電力に変換するパワー半導体素子と、
    前記パワー半導体素子の熱を放熱する放熱部材と、
    前記パワー半導体素子が実装され、該パワー半導体素子からの主電流が流れる電力配線パターンが形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に対して分離して設けられ、前記パワー半導体素子を駆動制御する駆動制御回路と該駆動制御回路に電力を供給する電源回路とが実装される第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に架け渡されるようにそれぞれに接続され、前記駆動制御回路から前記パワー半導体素子へ制御信号を伝達する配線部材と、備え、
    前記パワー半導体素子と前記駆動制御回路とは、前記配線部材を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されており、
    前記電力配線パターンは、前記第1の基板において、前記第1の基板と前記配線部材とが接続された第1の接続領域に対して前記パワー半導体素子よりも離れた位置に配置されており、
    前記電源回路は、前記第2の基板において、前記第2の基板と前記配線部材とが接続された第2の接続領域に対して前記駆動制御回路よりも離れた位置に配置されている、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記配線部材を介して接続された前記第1および第2の基板は、前記第1の基板の一辺と前記第2の基板の一辺とが対向するように配置され、
    前記第1の基板に設けられた前記パワー半導体素子と前記電力配線パターンは、前記第1の基板の一辺の延在方向に並設され、
    前記第2の基板に設けられた前記電源回路および前記駆動制御回路は、前記電源回路が前記電力配線パターンと対向するように、前記第2の基板の一辺の延在方向に並設されている、電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記配線部材を介して接続された前記第1および第2の基板は、前記第1の基板の一辺と前記第2の基板の一辺とが対向するように配置され、
    前記第1の基板に設けられた前記パワー半導体素子と前記電力配線パターンは、前記第1の基板の一辺の延在方向に並設され、
    前記第2の基板に設けられた前記電源回路および前記駆動制御回路は、前記第2の基板の一辺の延在方向に並設され、
    前記電力配線パターンと前記電源回路とは、前記配線部材に対して前記延在方向で互いに反対側に配置されている、電力変換装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記第2の基板の基板面が前記第1の基板の基板面に対して傾くように、前記第1及び第2の基板は前記配線部材で接続されている、電力変換装置。
  5. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記第1の基板に実装されて、前記電力配線パターンを流れる電流により形成される磁界の前記第1の基板の基板面に垂直な成分を検知して電流を測定する電流センサを備える、電力変換装置。
  6. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記第2の基板に実装される複数の回路部品に含まれる高背部品は、傾けて配置された前記第2の基板の、前記第1の基板側とは反対側の基板面に実装されている、電力変換装置。
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