JP6140055B2 - 伝搬測定システム及び伝搬測定方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態における伝搬測定システムの構成例と、受信アンテナの切替パターンを示す図である。図1に示す様に、伝搬測定システムは、送信アンテナ2を有するトレーニング信号送信機1(送信機)と、複数の受信アンテナ3−1〜3−Nを有するトレーニング信号受信機10(受信機)と、トレーニング信号受信機10に接続されたPC9とを備える。トレーニング信号受信機10は、スイッチ切替制御回路11、切替スイッチ5、RF信号処理回路6、受信信号処理回路12、及び、入出力回路8をさらに有する。
図2は、第1の実施形態において用いる第1のトレーニング信号系列の一例を示す図である。図2に示す様に、第1のトレーニング信号系列50には、タイミング検出信号51と、複数のチャネル推定用信号(チャネル推定用信号52、信号53、…、信号54)とが含まれている。第1のトレーニング信号系列50は複数回繰り返されるので、一つの第1のトレーニング信号系列の後には、タイミング検出信号55、複数のチャネル推定用信号(チャネル推定用の信号56、…)が配置される。
前述の処理において取得したポート#1の切り替わりタイミングを基に、その後の信号処理を行う。ここで注意をすべき点は、図1のポート#1からポート#Nまでの選択区間31から選択区間42におけるチャネル情報の取得においては、同一のシンボルタイミングでのチャネル情報取得が必要になる。図2で示したタイミング検出信号51及び55を用いることでOFDMのシンボルタイミングを検出することは可能であるが、マルチパスなどの影響もあり若干のシンボルタイミング検出誤差が発生する。この検出誤差は、チャネル情報の初期位相の誤差として現れることになるため、少なくとも図1のポート#1からポート#Nまでの選択区間31から選択区間42では、同一のシンボルタイミングで処理を行う必要がある。即ち、ポート#1の選択区間(31)でシンボルタイミングを検出したら、そのタイミングの周期性を維持しながらシンボル周期の整数倍で信号処理を行う必要がある。
次に、第1の実施形態における伝搬測定システムにおいて、送信側のトレーニング信号送信機1と受信側のトレーニング信号受信機10とでは独立のローカル発振器を用いているため、その周波数誤差に起因して時間とともに位相の定常的な回転が伴う。例えばOFDMを用いて伝送では、周波数誤差がサブキャリアの周波数間隔に比べて十分に小さい場合、その影響は小さい。しかし、周波数誤差がある程度の大きさになるとFFT処理により各サブキャリアの周波数に該当する成分を抽出する際に、周波数成分の信号が他の周波数成分の信号成分に漏れ出す恐れがあり、サブキャリア間の直交性が破れる原因になる。この特性劣化要因を回避するため、必要に応じてその周波数誤差をキャンセルするための周波数誤差補償処理(いわゆる粗い補償として「粗調」に相当)を実施する。
次に、時間軸上の信号において周波数誤差が小さく抑えられている状態、例えばOFDM変調方式を用いている場合において周波数誤差がサブキャリアの周波数間隔に比べて十分小さく抑えられている状態のもとで、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換してチャネル推定を行う。例えば通常のOFDMの信号であれば、シンボルタイミングで切り出した受信信号にはガードインターバルが含まれているため、このガードインターバルを除去し、残りの信号に対してFFT処理を実施する。
上述の相対成分の取得処理の説明では、着目する一つのポートの選択区間内は時間的に短いために複素位相の変動がないことを想定して説明を行っていた。しかし、現実には僅かではあるが複素位相の変動があり得るため、周波数誤差補償の粗調処理に対し、更なる高精度の周波数誤差補償を行うこともできる。ここでは、ポート#1からポート#Nの各選択区間31〜42内において、その選択区間の先頭を基準としたOFDMのパイロットサブキャリアの位相回転量をトラッキングすることで、微細な調整としての微調処理を実施する。なお、先ほど説明した粗調処理はFFT処理においてサブキャリアの直交性が破れない程度の周波数誤差に収まっていることが分かっている場合には省略し、こちらの微調処理にて一括して周波数誤差補償を行うことも可能である。
前述した、ポート#0とポート#1との切り替わりタイミングの検出処理、シンボルタイミング検出処理、周波数誤差補償処理、チャネル情報の取得処理などは、一般的には受信信号処理回路12で実施する。これらの処理により得られたチャネル情報は受信信号処理回路12内のメモリに記憶される。受信信号処理回路12に記憶されるチャネル情報は、PC9の指示を受け付けた入出力回路8の要求に応じて読み出され、PC9に出力される。チャネル情報は、全てのサブキャリアについて受信アンテナ3−1〜3−Nごとに所定の形式でPC9に出力される。入出力回路8は、チャネル情報の出力を管理する。
第1の実施形態における伝搬測定システムでは、受信信号処理回路12が、ポート#0とポート#1との切り替わりタイミングの検出処理、シンボルタイミング検出処理、周波数誤差補償処理、チャネル情報の取得処理を行う構成を説明した。第2の実施形態における伝搬測定システムでは、ポート#0とポート#1の切り替わりタイミングの検出処理、シンボルタイミング検出処理、周波数誤差補償処理、チャネル情報の取得処理を、トレーニング信号受信機10に接続されたPC9において行う。第2の実施形態では、RF信号処理回路6におけるA/D変換処理の後に得られるデジタルベースバンド信号を受信信号処理回路12(ないしは、受信信号処理回路12を受信信号記憶回路7に置き換えたもの)が記憶し、入出力回路8を介してデジタルベースバンド信号をPC9に出力する。PC9は、予め定められた信号処理プログラムを実行し、サンプリングされたデジタルベースバンド信号(サンプリングデータ)に対して、ポート#0とポート#1との切り替わりタイミングの検出処理、シンボルタイミング検出処理、周波数誤差補償処理、チャネル情報の取得処理を行う。つまり、トレーニング信号受信機10において、受信信号処理回路12において行う処理を大幅に限定するとともにその処理をPC9にて代替的に行うことに相当する。
第1の実施形態における伝搬測定システムでは、OFDM変調方式を用いることを前提として、タイミング検出におけるシンボルタイミングの抽出や、ガードインターバルの除去などの処理を受信信号処理回路12が行う構成について説明した。式(6)に示した相対成分の取得処理を行う場合、すなわちMIMOチャネルとしての空間多重特性を中心に状態を把握することが目的の場合には、絶対的なシンボルタイミングなるものを必ずしも必要とはしない。
上述の第1の実施形態から第3の実施形態における伝搬測定システムでは、トレーニング信号送信機1が1つの送信アンテナ2を有し、トレーニング信号受信機10がN個の受信アンテナ3−1〜3−Nを有し、1×Nの構成のチャネル情報を取得していた。第4の実施形態における伝搬測定システムは、送信側と受信側とのアンテナの数を逆にした構成である。図6は、第4の実施形態における伝搬測定システムの構成例を示すブロック図である。図6に示す様に、伝搬測定システムは、N個の送信アンテナ82−1〜82−Nを有するトレーニング信号送信機80と、1つの受信アンテナ83を有するトレーニング信号受信機89と、トレーニング信号受信機89に接続されたPC9とを備える。図6に示す構成により、N×1の構成のチャネル情報を取得することができる。
上述の第1から第3の実施形態における伝搬測定システムでは、トレーニング信号送信機1が1つの送信アンテナを有する構成について説明したが、2つ以上の送信アンテナを有する様にしてもよい。例えばトレーニング信号送信機が2個の送信アンテナを有する場合、全帯域の周波数成分を交互に各送信アンテナに割り当て、それぞれの送信アンテナから送信される信号がトレーニング信号受信機において分離できる様にする。この様な構成にすれば、2×NのMIMOチャネルに関するチャネル情報を取得することが可能である。この場合、トレーニング信号送信機は、第1の実施形態におけるトレーニング信号送信機1が複数系統用いられる状態となるが、その際のローカル発振器を各系統で共用化されていればよい。
上述の第4の実施形態における伝搬測定システムでは、トレーニング信号受信機89が1個の受信アンテナ83を有する構成について説明したが、トレーニング信号受信機89が2個以上の受信アンテナを有する様にしてもよい。ただし、第1の実施形態における伝搬測定システムでは受信側のみに切替スイッチを設け、第4の実施形態における伝搬測定システムでは送信側のみに切替スイッチを設けているため、送信側と受信側とで切替スイッチの切り替えタイミングに関して何らかの同期をとる必要はなかった。
2、82−1、82−2、82−3、82−N…送信アンテナ
3−1、3−2、3−3、3−N、83、83−1、83−2…受信アンテナ
4、11、84…スイッチ切替制御回路
5、85…切替スイッチ
6、86、86−1、86−2…RF信号処理回路
7…受信信号記憶回路
8、88…入出力回路
9…PC
10、89、92…トレーニング信号受信機
12、87…受信信号処理回路
81…トレーニング信号発生回路
Claims (8)
- チャネル推定用のトレーニング信号を送信する送信機と、複数の受信アンテナを有する受信機とを備える伝搬測定システムであって、
前記受信機は、
入力される信号に対して周波数変換及びアナログ−デジタル変換を含む信号処理を行うRF信号処理部と、
前記複数の受信アンテナのうちいずれか一つの受信アンテナを前記RF信号処理部に接続するか或いは全ての受信アンテナと前記RF信号処理部とを接続しないことを切り替える切替スイッチと、
前記複数の受信アンテナ全てと接続しないことを選択してから次に前記複数の受信アンテナ全てとを接続しないことを選択するまでの期間において前記複数の受信アンテナのうちいずれか一つの受信アンテナである基準アンテナを複数回接続し、かつ当該期間において前記複数の受信アンテナ全てを少なくとも1回接続する制御を前記切替スイッチに対して行うスイッチ切替制御部と、
前記RF信号処理部に入力される信号に対する信号処理により得られるデジタル信号に基づいて、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第1期間における前記デジタル信号の絶対値の和又は絶対値の二乗和或いは絶対値の和の近似値又は絶対値の二乗和の近似値を算出し、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第2期間の間隔を空けて連続する2つの第1期間それぞれにおいて算出した値の比から前記切替スイッチがいずれのアンテナとも接続していなかった状態が終了したタイミングを検出する受信信号処理部と、
を有することを特徴とする伝搬測定システム。 - 複数の送信アンテナを有する送信機と受信機とを備える伝搬測定システムであって、
前記送信機は、
チャネル推定用のトレーニング信号を生成するトレーニング信号発生部と、
前記複数の送信アンテナのうちいずれか一つの送信アンテナを前記トレーニング信号発生部に接続するか或いは全ての送信アンテナと前記トレーニング信号発生部とを接続しないことを切り替える切替スイッチと、
前記複数の送信アンテナ全てと接続しないことを選択してから次に前記複数の送信アンテナ全てと接続しないことを選択するまでの期間において前記複数の送信アンテナのうちいずれか一つの送信アンテナである基準アンテナを複数回接続し、かつ当該期間において前記複数の送信アンテナ全てを少なくとも1回接続する制御を前記切替スイッチに対して行うスイッチ切替制御部と、
を有し、
前記受信機は、
前記送信機から送信された信号を受信し、受信した信号に対して周波数変換及びアナログ−デジタル変換を含む信号処理を行うRF信号処理部
を有する
ことを特徴とする伝搬測定システム。 - 請求項2に記載の伝搬測定システムにおいて、
前記RF信号処理部に入力される信号に対する信号処理により得られるデジタル信号に基づいて、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第1期間における前記デジタル信号の絶対値の和又は絶対値の二乗和或いは絶対値の和の近似値又は絶対値の二乗和の近似値を算出し、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第2期間の間隔を空けて連続する2つの第1期間それぞれにおいて算出した値の比から前記切替スイッチがいずれのアンテナとも接続していなかった状態が終了したタイミングを検出する受信信号処理部
をさらに備えることを特徴とする伝搬測定システム。 - 請求項1又は請求項3のいずれかに記載の伝搬測定システムにおいて、
前記受信信号処理部は、さらに、前記RF信号処理部に入力される信号に対する信号処理により得られるデジタル信号に基づいて、前記基準アンテナと前記基準アンテナ以外の他のアンテナとそれぞれに対応するチャネル情報を算出する
ことを特徴とする伝搬測定システム。 - 請求項4に記載の伝搬測定システムにおいて、
前記受信信号処理部は、
検出した前記タイミングを基準として、前記切替スイッチが接続を切り替えたタイミングを推定し、推定した各タイミングから所定の時間が経過した時刻から所定の期間までにおけるデジタル信号を切り出し、
前記基準アンテナに対応するデジタル信号から前記基準アンテナに対応するチャネル情報を算出し、
他のアンテナに対応するチャネル情報を前記基準アンテナに対応するチャネル情報のうち前記他のアンテナに対応するチャネル情報が取得された時刻に最も近い時刻に取得されたチャネル情報に対する相対成分で補正する
ことを特徴とする伝搬測定システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の伝搬測定システムにおいて、
前記スイッチ切替制御部は、
前記基準アンテナ以外のアンテナを接続する直前又は直後において前記基準アンテナを接続する制御を前記切替スイッチに対して行う
ことを特徴とする伝搬測定システム。 - チャネル推定用のトレーニング信号を送信する送信機、及び、複数の受信アンテナと、入力される信号に対して周波数変換及びアナログ−デジタル変換を含む信号処理を行うRF信号処理部と、前記複数の受信アンテナのうちいずれか一つの受信アンテナを前記RF信号処理部に接続するか或いは全ての受信アンテナと前記RF信号処理部とを接続しないことを切り替える切替スイッチとを有する受信機を備える伝搬測定システムにおける伝搬測定方法であって、
前記複数の受信アンテナ全てと接続しないことを選択してから次に前記複数の受信アンテナ全てを接続しないことを選択するまでの期間において前記複数の受信アンテナのうちいずれか一つの受信アンテナである基準アンテナを複数回接続し、かつ当該期間において前記複数の受信アンテナ全てを少なくとも1回接続する制御を前記切替スイッチに対して行うスイッチ切替制御ステップと、
前記RF信号処理部に入力される信号に対する信号処理により得られるデジタル信号に基づいて、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第1期間における前記デジタル信号の絶対値の和又は絶対値の二乗和或いは絶対値の和の近似値又は絶対値の二乗和の近似値を算出し、前記切替スイッチが接続を切り替える間隔より短い第2期間の間隔を空けて連続する2つの第1期間それぞれにおいて算出した値の比から前記切替スイッチがいずれのアンテナとも接続していなかった状態が終了したタイミングを検出するとともに、前記複数の受信アンテナそれぞれに対応するチャネル情報を算出する受信信号処理ステップと、
を有することを特徴とする伝搬測定方法。 - 複数の送信アンテナと、チャネル推定用のトレーニング信号を生成するトレーニング信号発生部と、前記複数の送信アンテナのうちいずれか一つの送信アンテナを前記トレーニング信号発生部に接続するか或いは全ての送信アンテナと前記トレーニング信号発生部とを接続しないことを切り替える切替スイッチとを有する送信機、及び、前記送信機から送信された信号を受信し受信した信号に対して周波数変換及びアナログ−デジタル変換を含む信号処理を行うRF信号処理部を有する受信機を備える伝搬測定システムにおける伝搬測定方法であって、
前記複数の送信アンテナ全てと接続しないことを選択してから次に前記複数の送信アンテナ全てと接続しないことを選択するまでの期間において前記複数の送信アンテナのうちいずれかの一つの送信アンテナである基準アンテナを複数回接続し、かつ当該期間において前記複数の送信アンテナを少なくとも1回接続する制御を前記切替スイッチに対して行うスイッチ切替制御ステップと、
前記RF信号処理部における信号処理により得られるデジタル信号に基づいて、前記複数の送信アンテナそれぞれに対応するチャネル情報を算出する受信信号処理ステップと、
を有することを特徴とする伝搬測定方法。
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| JP2013235323A JP6140055B2 (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | 伝搬測定システム及び伝搬測定方法 |
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| JP2013235323A JP6140055B2 (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | 伝搬測定システム及び伝搬測定方法 |
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