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JP6142844B2 - コンクリートの単位水量測定装置 - Google Patents
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Description

本発明は、フレッシュコンクリートの単位水量を測定するコンクリートの単位水量測定方法に関する。
従来、コンクリートやモルタルに含まれる単位水量を求めるコンクリート等の単位水量測定方法として、フレッシュコンクリートからモルタル試料を採取し、この試料の重量を測定した後、試料を減圧下で加熱して水分を蒸発させ、再び試料の重量を測定することで、水分蒸発前の試料と水分蒸発後の試料の重量差により推定単位水量を求めるといったコンクリートの単位水量測定装置が提案されている(例えば特許文献1)。こうした単位水量測定装置による加熱乾燥方法によれば、試料は減圧空間内で加熱されるため、水の沸点が下がり、これにより短時間で水を蒸発させることができる。このため、大掛かりな加熱装置を必要としないほか、低温かつ短時間の加熱により、水を蒸発させることができるのでセメントの水和が促進されることを抑制することができる。
また、重量計測器に用いられる電子天秤などが、乾燥時における熱の影響を受け難い構成を備え、且つ乾燥手段と重量測定手段が一体に組み込まれることで小型化を実現するとしたコンクリートの単位水量測定装置が提案されている(例えば特許文献2)。こうした特許文献2の構成によれば、試料室の試料皿の下方に重量測定装置を配置したことで、機本体をコンパクトに形成することができ、試料皿は重量測定装置の支持杆と非接触位置に構成されるため、試料皿と重量測定装置の支持杆が接触状態となる構成と比べて熱伝導を抑えることができ、重量測定手段が試料皿の加熱時における熱の影響を受け難くなることで、電子天秤などによる重量の測定を正確に行うことができる。
特開平8−338838号公報 実用新案登録第3076378号公報
たしかに、上記特許文献1及び2の構成によれば、試料を減圧下で加熱して水分を蒸発させることができるため、低温かつ短時間の加熱でコンクリートの単位水量を測定することができる。しかしながら、上記特許文献1及び2では、減圧加熱を行うために、構成上2個以上の真空ポンプを搭載する必要があるため、装置のコストが嵩み、部品点数が多くなるため装置全体が大型化してしまうという問題が生じており、装置の利便性向上のためには、更なる小型化が切望されていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、減圧下による加熱乾燥方式ではなく、加熱乾燥方式を用いて、試料を減圧下での加熱乾燥と同様に短時間で完全乾燥させることができ、更なる小型化を実現することのできるコンクリートの単位水量測定装置を提供することである。
請求項1の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、フレッシュコンクリートからモルタル試料を採取し、この試料の重量を測定した後、前記試料を加熱して水分を蒸発させ、再び前記試料の重量を測定し、水分蒸発後の試料の重量差により推定単位水量を求めるコンクリートの単位水量測定装置において、上部に開閉自在な蓋体を有する機本体と、前記機本体内に設けた試料室と、前記試料室内に装脱着可能な試料皿と、前記機本体に設けられ、前記試料皿の重量を測定する重量測定手段と、前記蓋体に設けられ、前記試料から発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出用ファンと、前記蒸気排出用ファンの下方に設けられ、前記試料皿を上方から加熱する第一の加熱手段と、前記試料皿を下方から加熱する第二の加熱手段を備え、前記第一の加熱手段に、下方に配置される試料皿から上方に配置される蒸気排出用ファンへと貫通する通気孔が設けられ、前記第一の加熱手段の下面に、前記通気孔と同心軸上に配置され、前記通気孔よりも大きな伝熱板が設けられることを特徴とする。
請求項2の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、フレッシュコンクリートからモルタル試料を採取し、この試料の重量を測定した後、前記試料を加熱して水分を蒸発させ、再び前記試料の重量を測定し、水分蒸発後の試料の重量差により推定単位水量を求めるコンクリートの単位水量測定装置において、上部に開閉自在な蓋体を有する機本体と、前記機本体内に設けた試料室と、前記試料室内に装脱着可能な試料皿と、前記機本体に設けられ、前記試料皿の重量を測定する重量測定手段と、前記蓋体に設けられ、前記試料から発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出用ファンと、前記蒸気排出用ファンの下方に設けられ、前記試料皿を上方から加熱する第一の加熱手段と、前記試料皿を下方から加熱する第二の加熱手段を備え、前記第一の加熱手段に、下方に配置される試料皿から上方に配置される蒸気排出用ファンへと貫通する通気孔が設けられ、前記第一の加熱手段が、前記蓋体側に固定され、前記第一の加熱手段の下面に溝が形成され、前記溝にシール部材が嵌め込まれることを特徴とする。
請求項の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、請求項1において、前記第一の加熱手段が、前記蓋体側に固定され、前記第一の加熱手段の下面に溝が形成され、前記溝にシール部材が嵌め込まれることを特徴とする。
請求項4の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、請求項又はにおいて、前記伝熱板が、前記第一の加熱手段との間にスペーサを設けて固定されることを特徴とする。
請求項5の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、請求項4において、前記スペーサによって形成される前記伝熱板の前記第一の加熱手段に対する設置距離が、2〜4mmの範囲であることを特徴とする。
請求項6の発明のコンクリートの単位水量測定装置は、請求項1〜5のいずれか1項において、前記第一の加熱手段の下面に、内側へ向かい上方へ傾斜するテーパー部を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、試料を短時間で完全乾燥させることができ、しかも、減圧手段を必要としないため、真空ポンプを使った減圧下による加熱乾燥方式よりも装置を低コスト抑えることができ、装置が小型化されることにより軽量化を実現することができる。また、試料の乾燥をより短時間とすることができ、蒸気排出用ファンに付着した水が水滴となって滴下した場合に、通気孔を塞ぐように設けられた伝熱板上に落ちるため、蒸発させた水分が試料皿へ戻ることを防止することができる。
請求項2の発明によれば、試料を短時間で完全乾燥させることができ、しかも、減圧手段を必要としないため、真空ポンプを使った減圧下による加熱乾燥方式よりも装置を低コスト抑えることができ、装置が小型化されることにより軽量化を実現することができる。また、シール部材が弾性変形することで試料皿と第一の加熱手段間の間隙を塞ぎ、試料室から通気孔を通って蓋体に設けられる蒸気排出用ファンへと流路が形成され、試料から発生する蒸気を確実に案内することができる。
請求項3の発明によれば、シール部材が弾性変形することで試料皿と第一の加熱手段間の間隙を塞ぎ、試料室から通気孔を通って蓋体に設けられる蒸気排出用ファンへと流路が形成され、試料から発生する蒸気を確実に案内することができる。
請求項4の発明によれば、第一の加熱手段と伝熱板との間に間隙を形成することができ、第一の加熱手段の下面に対する伝熱板の設定距離を適宜調節することができる。
請求項5の発明によれば、誤差の少ない単位水量の測定を行うことができる。
請求項6の発明によれば、試料より発生した蒸気を効率良く蒸気排出用ファンへと案内し、水がテーパー部上に残存した場合にも、テーパー部の傾斜により、水を試料皿の鍔部側へと流すことができ、水が試料皿へと戻ることを防ぐことができる。
本発明の実施例1を示す単位水量測定装置の正面図である。 本発明の実施例1を示す単位水量測定装置の平面図である。 本発明の実施例1を示す単位水量測定装置の側面図である。 本発明の実施例1を示す単位水量測定装置の正面図である。 本発明の実施例1を示す単位水量測定装置の部分拡大断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
以下、図1〜図5は、本発明の一実施例を示し、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する。本実施例におけるコンクリートの単位水量測定装置1は、機本体2が縦長の箱型を成し、機本体2の背面側に設けられたヒンジ部3により開閉自在な蓋体4が機本体2の上部開口を覆うように設けられ、蓋体4の上面前部には取手5、蓋体4の上面中央部には蒸気を排出するための蒸気排出用ファン6がそれぞれ設けられている。また、機本体2の前面上部には、試料7に係る情報データの入出力や、単位水量測定の動作指示などを行うタッチパネル付の液晶表示部8が設けられ、前面下部の右側には、熱転写プリンターなどの印字装置9が設けられ、前面下部の左側には、電圧を容易に確認して電圧降下を防止する電圧計10と、動作制御及びデータ演算を行う制御部11がそれぞれ上下に配設されている。さらに、機本体2の側面には、機本体2内部の熱を冷却するための冷却用ファン12が設けられており、試験後に機械の冷却時間を短縮することができる。
蓋体4には、蒸気排出用ファン6よりも下方位置に、上下方向に貫通した円形状の通気孔13を中央に有し、平面視で略円環状を成した第一の加熱手段たる上ヒータープレート14が設けられる。上ヒータープレート14は、蒸気排出用ファン6の中心と通気孔13の中心が同心軸上となるように配設され、上ヒータープレート14の下面には、伝熱板15がスペーサ16を介して固定される。そして、これらが一体に設けられた蓋体4を開くと、機本体2内に設けられた試料室17には、ステンレス製などから成る試料皿18が、機本体2に固定された第二の加熱手段たる下ヒータープレート19上に装脱着可能に設けられており、試料室17の下部には重量計測器たる電子天秤20が収納されている。試料皿18は、略円形状を成す底面部21の周囲に、底面部21に対し垂直に立ち上がる側壁部22が周設され、端部が側壁部22から外側に向かい垂直に屈曲することで鍔部23が形成されており、鍔部23の上面は平面部24を有している。
また、上ヒータープレート14の下面には、外周縁よりやや内側に溝25が形成され、ここに環状のシール部材たるパッキン26が嵌め込まれている。パッキン26は、蓋体4を閉めると、試料皿18の鍔部上面である平面部24に当接し、これが弾性変形することで密着して試料皿18と上ヒータープレート14間の間隙を塞ぎ、試料皿18の側壁側からの空気の流れを遮断することができるため、蓋体4が閉状態の際には、試料皿18が加熱されることで試料7より発生した蒸気が、試料室17から通気孔13を通って蓋体4に設けられる蒸気排出用ファン6へと流路が形成されて、蒸気を確実に案内することができる。
さらに、上ヒータープレート14の下面には、溝25部の内側から通気孔13にかけて、上方に向かい僅かに傾斜するテーパー部27が形成されている。そして、スペーサ16を介して上ヒータープレート14に固定される伝熱板15と上ヒータープレート14との間には、僅かな間隙が形成される。この間隙により、試料皿18が加熱されることで試料7より発生する蒸気は、試料室17内から通気孔13へと案内されて、通気孔13から蒸気排出用ファン6により機本体外部へと排出される。
また、上ヒータープレート14にスペーサ16を介して固定される伝熱板15は、上ヒータープレート14の円形に形成される通気孔13と同軸上に、これを覆うように上ヒータープレート14の下面に取り付けられており、形状が通気孔13の直径よりも大きな円形に形成される。伝熱板15が円形状に形成されることにより、電圧が印加して伝熱板15が加熱された際に、伝熱板15に熱を均等に伝えることができる。しかも、伝熱板15は、通気孔13の直径よりも大きな径で形成されるため、蒸気排出用ファン6に付着した水が水滴となって滴下して、通気孔13より下方へと落ちた場合に、これがドレンパンとして機能し、伝熱板15が上方から滴下してくる水滴を受け止め、水滴を再び蒸発させて、蒸気排出用ファン6により機本体2から外部へと確実に排出することができる。これにより、蒸気排出用ファン6から排出されるはずの水分が再び試料皿18へと戻ることを防止することができる。尚、こうした伝熱板15は、材質がアルミ、ステンレス又は銅のいずれかであれば良いが、高温状態での水滴付着率の高さや、熱伝導率の高さといった点から、銅を用いることが好ましい。また、蒸気排出用ファン6、通気孔13及び伝熱板15は、試料7から発生する蒸気を機本体2から効率良く外部へ排出することができるよう、同心軸上に配置されることが好ましい。
次に、上記構成を備えるコンクリートの単位水量測定装置1について、その作用を説明する。単位水量を測定する加熱乾燥試験を行う際には、水、セメント、細骨材、粗骨材及び混和剤を既知の割合で配合して混合したフレッシュコンクリートである生コンクリートや、コンクリートミキサー車により現場に搬入した生コンクリートの一部を取り出し、この生コンクリートからウェットスクリーニングにより粗骨材を除去してモルタル試料7(以下、単に試料7とする)を採取し、これを略100g用いる。尚、本実施例において、試料7は短時間で完全乾燥するために100g程度が最も好ましく、80g〜120g程度の試料7を用いるものとする。そして、測定前には、単位水量測定装置1の蓋体4を開き、試料皿18に上記試料7を入れ、これを下ヒータープレート19上に載置して、蓋体4を閉める。そうすると、蓋体4と一体に設けられた上ヒータープレート14の下面に取り付けられたパッキン26が、試料皿18の鍔部23上面にある平面部24に当接され、試料皿18と上ヒータープレート14が密着状態となり間隙が塞がれるので、試料室17内から機本体2外部へは通気孔13に繋がる流路のみとなり、この状態で単位水量測定装置1を作動させて計測を始める。
計測が始まると、はじめに乾燥前の試料重量が、試料皿18の下方に配設される電子天秤20により計測され、これが制御部11に記憶される。そして、制御部11の制御により、上ヒータープレート14と下ヒータープレート19を作動させると、これらは上ヒータープレート14にスペーサ16を介して固定される伝熱板15と共に試料7の加熱乾燥を行う。本実施例では、上ヒータープレート14と下ヒータープレート19により試料7に対して上下から加熱乾燥を行うため、短時間に試料7を沸点まで加熱することができる。
試料7内の水分は、加熱乾燥が始まり沸点に達すると気化して蒸気となり、これが上昇すると、蒸気は上ヒータープレート14のテーパー部27に案内されることで、上ヒータープレート14と伝熱板15との間隙から通気孔13を抜けて、蒸気排出用ファン6により機本体2から外部へと排出される。この時、蒸気排出用ファン6に付着した水が水滴となって滴下した場合には、通気孔13を塞ぐように設けられた伝熱板15上に落ちるため、蒸発させた水分が試料皿18へ戻ることを防止することができる。しかも、伝熱板15上の水分は、伝熱板15により再加熱されて気化して蒸気となり、蒸気排出用ファン6から外部へと確実に排出されるため、伝熱板15上に水が残存することはない。こうして、試料7の加熱乾燥を行った後、制御部11は、乾燥後の試料重量を計測し、乾燥前の試料重量との重量差を算出する。そして、既知のセメント、水及び細骨材の乾燥前、乾燥後の重量と照らして、制御部11により推定単位水量が算出される。尚、試料7から発生した蒸気がテーパー部27に付着して、水がテーパー部27上に残存した場合には、テーパー部27が傾斜していることで、水滴として試料皿18内へ滴下する前に、水は試料皿18の鍔部23側へとテーパー部27を伝って流れるため、仮にテーパー部27に水が残存していたとしても試料皿18へと戻ることを防ぐことができる。また、単位水量などの用語は、コンクリート配合による既知のものであり、推定単位水量などの用語は、本測定方法により算出されたものを示す。
ここで、本実施例では、試料7より発生した蒸気が、蒸気排出用ファン6へと繋がる通気孔13へと案内される構成、すなわち上ヒータープレート14と伝熱板15との間にスペーサ16を介することで間隙を設けた構成を備える。構成上、スペーサ16は測定条件に応じて、上ヒータープレート14の下面に対する伝熱板15の設定距離を適宜調節することができるが、適当な設置距離でないと測定結果の誤差が大きくなってしまう。例えば、上ヒータープレート14の下面に対する伝熱板15の設置距離が長すぎる場合には、気化した水分がテーパー部27により通気孔13へと案内される前に伝熱板15に付着してしまい、これが伝熱板15を伝って液垂れするようにして試料皿18へと戻ってしまい、逆に短すぎる場合には、蒸気が試料室17内から排気されずに籠るなどして、試料7内の水分を完全に蒸発させることができずに、測定後の計測結果に誤差が生じてしまう。そこで、本実施例では、上ヒータープレート14と伝熱板15との最適な設置距離を以下の加熱乾燥試験により求めた。
先ず、本実施例の単位水量測定装置1を用い、128g〜130gの試料7を、無負荷の90Vで略6分間加熱乾燥させた。尚、共通する試料配合の詳細は表1に示すものとする。そして、上ヒータープレート14の下面に対する伝熱板15の設置距離は、1枚の銅ワッシャのみで設定される1mmと、スペーサ16のみで設定される3mmと、スペーサ16に加えて3枚の銅ワッシャにより設定される6mmとで、それぞれ加熱乾燥試験を行った。
Figure 0006142844
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Figure 0006142844
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試験の結果、設置距離1mmの場合は、表2に示されるように、試料配合表の単位水量169kgに対して、推定水量が166.0kgとなり、その開差は−3.0kgとなり、大きな誤差が生じた。また、設置距離6mmの場合は、表3に示されるように、試料配合表の単位水量169kgに対して、推定水量が165.8kgとなり、その開差は−3.2kgとなり、これもまた大きな誤差が生じてしまった。一方、設置距離3mmの場合は、表4に示されるように、試料7配合表の単位水量169kgに対して、1回目の推定水量が168.5kgとなり、開差は−0.5kg。また、2回目の推定水量が169.3kgとなり、開差が0.3kg。3回目の推定水量が168.0kgとなり、開差が−1.0kgと、その誤差が1kg以下となり、最も誤差の少ない結果となった。尚、設置距離が1mm、6mmの場合には、伝熱板15上に水滴が確認された。
したがって、上記試験結果から、上ヒータープレート14に対する伝熱板15の設置距離は、略3mmが望ましく、少なくとも2〜4mmの範囲で設置されることで誤差の少ない単位水量の測定を行うことができるものとする。
このように、本実施例では、フレッシュコンクリートからモルタル試料7を採取し、この試料7の重量を測定した後、試料7を加熱して水分を蒸発させ、再び試料7の重量を測定し、水分蒸発後の試料7の重量差により推定単位水量を求めるコンクリートの単位水量測定装置1において、上部に開閉自在な蓋体4を有する機本体2と、機本体2内に設けた試料室17と、試料室17内に装脱着可能な試料皿18と、機本体2に設けられ試料皿18の重量を測定する重量測定手段たる電子天秤20と、蓋体4に設けられ、試料7から発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出用ファン6と、蒸気排出用ファン6の下方に設けられ、試料皿18を上方から加熱する第一の加熱手段たる上ヒータープレート14と、試料皿18を下方から加熱する第二の加熱手段たる下ヒータープレート19を備え、上ヒータープレート14に、下方に配置される試料皿18から上方に配置される蒸気排出用ファン6へと貫通する通気孔13が設けられたから、試料7を短時間で完全乾燥させることができ、しかも、減圧手段を必要としないため、真空ポンプを使った減圧下による加熱乾燥方式よりも装置を低コスト抑えることができ、装置が小型化されることにより軽量化を実現することができる。
また、上ヒータープレート14の下面に、通気孔13と同心軸上に配置され、通気孔13よりも大きな伝熱板15が設けられるから、試料7の乾燥をより短時間とすることができ、蒸気排出用ファン6に付着した水が水滴となって滴下した場合に、通気孔13を塞ぐように設けられた伝熱板15上に落ちるため、蒸発させた水分が試料皿18へ戻ることを防止することができる。
また、上ヒータープレート14が、蓋体4側に固定され、上ヒータープレート14の下面に溝25が形成され、溝25にシール部材たるパッキン26が嵌め込まれるから、パッキン26が弾性変形することで試料皿18と上ヒータープレート14間の間隙を塞ぎ、試料7室から通気孔13を通って蓋体4に設けられる蒸気排出用ファン6へと流路が形成され、試料7から発生する蒸気を確実に案内することができる。
また、前記伝熱板15が、上ヒータープレート14との間にスペーサ16を設けて固定されるから、上ヒータープレート14と伝熱板15との間に間隙を形成することができ、上ヒータープレート14の下面に対する伝熱板15の設定距離を適宜調節することができる。
また、スペーサ16によって形成される伝熱板15の上ヒータープレート14に対する設置距離が、2〜4mmの範囲であるから、誤差の少ない単位水量の測定を行うことができる。
また、上ヒータープレート14の下面に、内側へ向かい上方へ傾斜するテーパー部27を設けたから、試料7より発生した蒸気を効率良く蒸気排出用ファン6へと案内し、水がテーパー部27上に残存した場合にも、テーパー部27の傾斜により、水を試料皿18の鍔部23側へと流すことができ、水が試料皿18へと戻ることを防ぐことができる。
1 単位水量測定装置
2 機本体
4 蓋体
6 蒸気排出用ファン
7 試料
13 通気孔
14 上ヒータープレート(第一の加熱手段)
15 伝熱板
16 スペーサ
17 試料室
18 試料皿
19 下ヒータープレート(第二の加熱手段)
25 溝
26 パッキン(シール部材)
27 テーパー部

Claims (6)

  1. フレッシュコンクリートからモルタル試料を採取し、この試料の重量を測定した後、前記試料を加熱して水分を蒸発させ、再び前記試料の重量を測定し、水分蒸発後の試料の重量差により推定単位水量を求めるコンクリートの単位水量測定装置において、上部に開閉自在な蓋体を有する機本体と、前記機本体内に設けた試料室と、前記試料室内に装脱着可能な試料皿と、前記機本体に設けられ、前記試料皿の重量を測定する重量測定手段と、前記蓋体に設けられ、前記試料から発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出用ファンと、前記蒸気排出用ファンの下方に設けられ、前記試料皿を上方から加熱する第一の加熱手段と、前記試料皿を下方から加熱する第二の加熱手段を備え、前記第一の加熱手段に、下方に配置される試料皿から上方に配置される蒸気排出用ファンへと貫通する通気孔が設けられ、前記第一の加熱手段の下面に、前記通気孔と同心軸上に配置され、前記通気孔よりも大きな伝熱板が設けられることを特徴とするコンクリートの単位水量測定装置。
  2. フレッシュコンクリートからモルタル試料を採取し、この試料の重量を測定した後、前記試料を加熱して水分を蒸発させ、再び前記試料の重量を測定し、水分蒸発後の試料の重量差により推定単位水量を求めるコンクリートの単位水量測定装置において、上部に開閉自在な蓋体を有する機本体と、前記機本体内に設けた試料室と、前記試料室内に装脱着可能な試料皿と、前記機本体に設けられ、前記試料皿の重量を測定する重量測定手段と、前記蓋体に設けられ、前記試料から発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出用ファンと、前記蒸気排出用ファンの下方に設けられ、前記試料皿を上方から加熱する第一の加熱手段と、前記試料皿を下方から加熱する第二の加熱手段を備え、前記第一の加熱手段に、下方に配置される試料皿から上方に配置される蒸気排出用ファンへと貫通する通気孔が設けられ、前記第一の加熱手段が、前記蓋体側に固定され、前記第一の加熱手段の下面に溝が形成され、前記溝にシール部材が嵌め込まれることを特徴とするコンクリートの単位水量測定装置。
  3. 前記第一の加熱手段が、前記蓋体側に固定され、前記第一の加熱手段の下面に溝が形成され、前記溝にシール部材が嵌め込まれることを特徴とする請求項1記載のコンクリートの単位水量測定装置。
  4. 前記伝熱板が、前記第一の加熱手段との間にスペーサを設けて固定されることを特徴とする請求項又は3記載のコンクリートの単位水量測定装置。
  5. 前記スペーサによって形成される前記伝熱板の前記第一の加熱手段に対する設置距離が、2〜4mmの範囲であることを特徴とする請求項4記載のコンクリートの単位水量測定装置。
  6. 前記第一の加熱手段の下面に、内側へ向かい上方へ傾斜するテーパー部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリートの単位水量測定装置。
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