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JP6146267B2 - グロメット - Google Patents
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JP6146267B2 - グロメット - Google Patents

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本発明は、線状体が貫通可能な中空部を囲む弾性変形可能な筒状のグロメットに関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスは、電線束などの線状体が貫通したグロメットを備える場合がある。
グロメットは、線状体が貫通可能な中空部を囲む弾性変形可能な筒状の部材である。グロメットは、車両のボディなどの支持体における貫通孔が形成された部分に取り付けられる。グロメットは、電線束などの線状体を保護するとともに、支持体の貫通孔の部分における止水及び防塵の機能を果たす。
グロメットは、第一端からの一部分を成す第一環状部と、第二端からの一部分を成す第二環状部と、第一環状部と第二環状部とを繋ぐ環状のくびれ部とを有する。第一環状部は、小径部とその小径部よりも外径が大きな第一大径部とを有する。また、第二環状部も、第一環状部の小径部よりも外径が大きな第二大径部を有する。くびれ部の外径は、第一大径部及び第二大径部の外径よりも小さい。
グロメットの小径部は、線状体の外周面に沿う状態で線状体に留められる部分である。また、第一環状部の外周面には、小径部側から大径部側へ徐々に外径が大きくなるテーパ面が形成されている場合が多い。
グロメットが支持体の貫通孔の部分に取り付けられる際、グロメットは、第一環状部の小径部側から支持体の貫通孔に挿入され、さらに、グロメットの小径部が引っ張られる。これにより、第一大径部が、支持体における貫通孔の縁部に接触することによって一時的に弾性変形して内側へ収縮し、第一環状部全体が支持体の貫通孔を通過する。さらに、支持体における貫通孔の縁部が、グロメットにおける第一大径部と第二大径部との間のくびれ部に嵌り込み、グロメットが支持体に留まる。
なお、グロメットの第二端は、グロメットにおける第一端に対し反対側の端である。また、特許文献2が示すグロメットのように、第一大径部及び第二大径部の両方が第一大径部及び第二大径部よりも外径の小さな小径部を有する場合もある。
特開2000−165061号公報 特開2002−369345号公報
グロメットが支持体に取り付けられる際、支持体の貫通孔に挿入された小径部が引っ張られると、第一大径部が第二大径部側へ倒れるように変形する。また、グロメットにおいて、くびれ部の幅、即ち、第一大径部と第二大径部との間隔は狭い。
従って、グロメットにおいて、第一大径部が、支持体の貫通孔を通過可能になるまで十分に収縮する途中で第二大径部に接触しやすい。従来のグロメットにおいては、第一大径部に接触した第二大径部が、第一大径部のさらなる変形を妨げるため、より強い力で小径部を引っ張ることが必要となる。
本発明は、支持体における貫通孔の部分への取り付けに要する力を軽減することができるグロメットを提供することを目的とする。
第1態様に係るグロメットは、線状体が貫通可能な中空部を囲む弾性変形可能な筒状の部材であり、以下に示される各構成要素を備える。第1の構成要素は、小径部及び上記小径部よりも外径が大きな第一大径部を有する第一環状部である。第2の構成要素は、上記第一環状部の上記小径部よりも外径が大きな第二大径部を有する第二環状部である。第3の構成要素は、上記第一大径部と上記第二大径部とを繋ぎ上記第一大径部及び上記第二大径部よりも外径が小さく形成された環状のくびれ部である。このくびれ部は、その外周面もしくは内周面が周方向に沿う稜線を形成する環状の凸面を成すヒダ状部を有する。ヒダ状部が内外方向における折り返し形状を成している。支持体の貫通孔に挿入された上記小径部が上記中空部の中心線方向に沿って引っ張られたときに、上記第一大径部が上記第二大径部側に倒れるように変形して上記第二大径部と接触する程に、上記くびれ部の幅が小さい。
第2態様に係るグロメットは、第1態様に係るグロメットの一態様である。第2態様に係るグロメットにおいて、上記くびれ部が、複数の上記ヒダ状部が連なった蛇腹構造を有する。さらに、上記ヒダ状部各々の外周面が、周方向に沿う稜線を形成する環状の凸面を成している。
上記の各態様に係るグロメットおいて、第一大径部と第二大径部との間のくびれ部がヒダ状部を有している。また、ヒダ状部が内外方向における折り返し形状を成している。このため、ヒダ状部は、中空部(線状体の通路)の中心線に沿う方向において、弾性変形して伸張しやすい。
一方、支持体の貫通孔に挿入された小径部は、中空部の中心線方向に沿って引っ張られる。その際、変形した第一大径部が第二大径部に接触すると、ヒダ状部の伸張により、くびれ部の幅、即ち、第一大径部と第二大径部との間隔が一時的に大きくなる。
従って、上記の各態様によれば、第一大径部が、支持体の貫通孔を通過可能になるまで十分に収縮する途中で第二大径部に接触しても、ヒダ状部が伸張することにより、その接触は第一大径部のさらなる変形を妨げない。その結果、支持体における貫通孔の部分へのグロメットの取り付けに要する力を軽減することができる。
また、第2態様によれば、くびれ部における複数のヒダ状部各々が、その外周面(環状の凸面)において支持体における貫通孔の縁部に接することによって当該グロメットと支持体との隙間を埋めるシール部となる。また、複数のヒダ状部が支持体における貫通孔の縁部に接することにより、支持体の貫通孔の部分におけるシール性(止水性及び防塵性)を高めることができる。
実施形態に係るグロメット1の斜視図である。 グロメット1の断面図である。 グロメット1におけるくびれ部の近傍部分の断面図である。 グロメット1を備えるワイヤハーネス10及び支持体の断面図である。 グロメット1におけるくびれ部の近傍部分の変形を説明するための断面図である。 支持体に取り付けられたグロメット1におけるくびれ部の近傍部分及び支持体の断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<グロメットの構造>
まず、図1〜4を参照しつつ、実施形態に係るグロメット1の構造について説明する。グロメット1は、自動車のボディなどの支持体7に形成された貫通孔に取り付けられ、その貫通孔に通される電線束などの線状体を保護する部材である。
グロメット1は、電線束などの線状体9が貫通可能な中空部100を囲む弾性変形可能な筒状の部材である。グロメット1は、主として弾性材料からなり、例えば、それ全体がゴム又はゴム系材料であるエラストマー(elastic polymer)などの弾性材料を含む部材である。なお、天然ゴム及び合成ゴムなどの加硫ゴム、並びにウレタンゴム、シリコーンゴム及びフッ素ゴムなどの熱硬化性樹脂系エラストマーは、グロメット1に適用可能なエラストマーの一例である。
図1,2が示すように、グロメット1は、第一端側の一部分を成す第一環状部2と、第二端側の一部分を成す第二環状部3と、第一環状部2と第二環状部3とを繋ぐ環状のくびれ部4とを有する。第一環状部2、第二環状部3及びくびれ部4は、いずれも中空部100を囲む環状に形成されている。
また、図4が示すように、グロメット1を備えるワイヤハーネス10は、電線束などの線状体9とグロメットと結束材8とを備えている。なお、図4の断面図において、ワイヤハーネス10及び支持体7におけるグロメット1の中心線から片側の部分の描画は省略されている。
グロメット1において、第一環状部2は、中空部100を囲む環状(筒状)に形成され、小径部21とその小径部21よりも外径が大きな大径部23とを有する。本実施形態における第一環状部2は、さらに、小径部21と大径部23とを繋ぐテーパ部22を有している。
小径部21は、電線束などの線状体9の外周面に沿う状態で線状体9に留められる部分である。図1,4が示す例では、舌片状の被結束部211が小径部21の端部に形成されている。ワイヤハーネス10において、被結束部211とグロメット1を貫通する線状体9とが、粘着テープなどの結束材8によって結束されている。これにより、小径部21は、線状体9の外周面に沿う状態で線状体9に留まる。
第一環状部2のテーパ部22は、小径部21と大径部23とを繋ぐ部分である。テーパ部22の外周面は、小径部21側から大径部23側へ徐々に外径が大きくなるテーパ面である。
また、第二環状部3は、第一環状部2の小径部21よりも外径が大きな部分である。図1〜3が示す例では、第二環状部3の外径は、第一環状部2の大径部23の外径よりも大きい。なお、第一環状部2の大径部23は、第一大径部の一例であり、第二環状部3は、それ自体が第二大径部の一例である。
環状のくびれ部4の外径は、第一環状部2の大径部23(第一大径部)及び第二環状部3(第二大径部)各々の外径よりも小さい。また、くびれ部4の外径は、小径部21の外径よりも大きい。
くびれ部4は、内外方向における折り返し形状を成すヒダ状部40を有している。本実施形態において、ヒダ状部40は、その外周面が周方向に沿う稜線を形成する環状凸面41を成す部分である。この場合、ヒダ状部40の内周面は、周方向に沿う溝を形成する環状凹面42を成している。
また、本実施形態におけるくびれ部4は、複数のヒダ状部40が連なった蛇腹構造を有している。複数のヒダ状部40は、中空部100の中心線に沿う方向において連なっている。図2,3が示す例では、くびれ部4は、2つのヒダ状部40が連なった蛇腹構造を有している。また、図2,3が示す例では、ヒダ状部40各々の環状凸面41は、同じ外径で形成されている。
<グロメットの取り付け手順>
続いて、図4〜6を参照しつつ、グロメット1が支持体7の貫通孔70の部分に取り付けられる際の手順について説明する。
図5は、グロメット1におけるくびれ部4の近傍部分の断面図であり、くびれ部4の近傍部分の変形を説明するための図でもある。図6は、支持体7に取り付けられたグロメット1におけるくびれ部4の近傍部分及び支持体7の断面図である。
まず、図4が示すように、グロメット1は、第一環状部2の小径部21側から支持体7の貫通孔70に挿入され、さらに、グロメット1の小径部21が引っ張られる。通常、グロメット1は、ワイヤハーネス10の一部を構成する状態で支持体7に取り付けられる。
例えば、グロメット1の小径部21は、線状体9とともに中空部100の中心線に沿う方向の外力を受けて引っ張られる。これにより、第一環状部2におけるテーパ部22及び大径部23は、支持体7における貫通孔70の縁部71に接触し、一時的に弾性変形して内側へ収縮する。
そして、第一環状部2の大径部23が、支持体7の貫通孔70を通過可能になるまで十分に収縮すると、第一環状部2全体が支持体7の貫通孔70を通過する。さらに、図6が示すように、支持体7における貫通孔70の縁部71が、グロメット1における第一環状部2の大径部23と第二環状部3との間のくびれ部4に嵌り込み、グロメット1が支持体7に留まる。
ところで、支持体7の貫通孔70に挿入された小径部21が引っ張られると、第一環状部2の大径部23が、第二環状部3側へ倒れるように変形する。図5において、大径部23の変形方向が湾曲した矢印線で示されている。また、グロメット1において、くびれ部4の幅、即ち、第一環状部2の大径部23と第二環状部3(第二大径部)との間隔は狭い。
従って、グロメット1において、第一環状部2の大径部23が、支持体7の貫通孔70を通過可能になるまで十分に収縮する途中で、第二環状部3に接触しやすい。
従来のグロメットのくびれ部は、グロメット1のくびれ部4が備えるヒダ状部40を有していない。そのため、従来のグロメットにおいては、第一環状部2の大径部23(第一大径部)に接触した第二環状部3(第二大径部)が、第一環状部2の大径部23のさらなる変形を妨げる。そのため、より強い力で小径部を引っ張ることが必要となる。
一方、グロメット1においては、支持体7の貫通孔70に挿入された小径部21が中空部100(線状体9の通路)の中心線方向に沿って引っ張られたときに、弾性変形して引っ張り方向に伸張しやすい。図5において、ヒダ状部40各々の伸張方向が両矢印マークで示されている。
ヒダ状部40の伸張により、くびれ部4の幅、即ち、第一環状部2の大径部23と第二環状部3(第二大径部)との間隔が一時的に大きくなる。従って、第一環状部2の大径部23が、支持体7の貫通孔70を通過可能になるまで十分に収縮する途中で第二環状部3(第二大径部)に接触しても、ヒダ状部40が伸張することにより、その接触は大径部23のさらなる変形を妨げない。
<効果>
以上に示したように、グロメット1において、伸張しやすいヒダ状部40は、第二環状部3(第二大径部)が第一環状部2の大径部23の変形の妨げとなることを防ぐ。その結果、支持体7における貫通孔70の部分へのグロメット1の取り付けに要する力を軽減することができる。
さらに、図6が示すように、くびれ部4における複数のヒダ状部40各々は、その外周面における環状凸面41において支持体7における貫通孔70の縁部71に接する。これにより、ヒダ状部40各々は、グロメット1と支持体7との隙間を埋めるシール部となる。
また、グロメット1のくびれ部4は、複数のヒダ状部40を有している。そのため、複数の環状凸面41が支持体7における貫通孔70の縁部71に接する。これにより、支持体7の貫通孔70の部分におけるシール性(止水性及び防塵性)をより高めることができる。
<応用例>
グロメット1において、くびれ部4のヒダ状部40が、その内周面が周方向に沿う稜線を形成する環状の凸面を成すヒダ状に形成されていることも考えられる。この場合も、グロメット1の取り付けに要する力を軽減する効果を期待できる。但しこの場合、ヒダ状部40の内周面(環状の凸面)が支持体7における貫通孔70の縁部71に接することによる止水効果は期待できない。
また、グロメット1において、くびれ部4がヒダ状部40を1つのみ有していることも考えられる。
また、グロメット1の第二環状部3が、第一環状部2と同様に、くびれ部4に繋がる大径部(第二大径部)とその大径部よりも外径の小さな小径部とを有することも考えられる。
なお、本発明に係るグロメットは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 グロメット
10 ワイヤハーネス
100 グロメットの中空部
2 第一環状部
21 小径部
211 被結束部
22 テーパ部
23 大径部(第一大径部)
3 第二環状部(第二大径部)
4 くびれ部
40 ヒダ状部
41 環状凸面
42 環状凹面
7 支持体
70 貫通孔
71 貫通孔の縁部
8 結束材
9 線状体

Claims (2)

  1. 線状体が貫通可能な中空部を囲む弾性変形可能な筒状のグロメットであって、
    小径部及び前記小径部よりも外径が大きな第一大径部を有する第一環状部と、
    前記第一環状部の前記小径部よりも外径が大きな第二大径部を有する第二環状部と、
    外周面もしくは内周面が周方向に沿う稜線を形成する環状の凸面を成すヒダ状部を有し、前記第一大径部と前記第二大径部とを繋ぎ前記第一大径部及び前記第二大径部よりも外径が小さく形成された環状のくびれ部と、を備え、
    前記ヒダ状部が内外方向における折り返し形状を成しており、
    支持体の貫通孔に挿入された前記小径部が前記中空部の中心線方向に沿って引っ張られたときに、前記第一大径部が前記第二大径部側に倒れるように変形して前記第二大径部と接触する程に、前記くびれ部の幅が小さい、グロメット。
  2. 前記くびれ部が、複数の前記ヒダ状部が連なった蛇腹構造を有し、
    前記ヒダ状部各々の外周面が、周方向に沿う稜線を形成する環状の凸面を成す、請求項1に記載のグロメット。
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