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JP6148728B2 - 送信機 - Google Patents
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Description

本発明は、送信機に係り、特に、増幅器の非線形歪補償に加えて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補正を精度よく行うことができる送信機に関する。
[先行技術の説明] ベースバンドのアナログI信号とアナログQ信号を直交変調するアナログ直交変調器を含むダイレクトコンバージョン方式の送信機がある。
このような送信機では、電力増幅器で発生する歪やアナログ直交変調器における変調誤差を補償するためのフィードバック回路を備えることがある。
アナログ直交変調器の変調誤差としては、回路素子の個体差や偏差に起因するI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットがある。
[従来の送信機の構成:図3] 従来の送信機の構成について図3を用いて説明する。図3は、従来の送信機の変復調部を含む部分構成ブロック図である。
図3に示すように、従来の送信機は、D/A変換器(DAC;Digital-Analog Convert er)11,12と、ローパスフィルタ(LPF;Low Pass Filter)13,14と、ミキサ15,16と、局部発振器17と、移相器(90 degree phase shifter)18と、合成器19と、電力増幅器20と、ミキサ21,22と、ローパスフィルタ23,24と、A/D変換器(ADC;Analog-Digital Converter)25,26とを備えている。
[各部] D/A変換器11は、ディジタル直交変調されたベースバンドの同相成分(I成分、又はI信号)をディジタル/アナログ変換し、D/A変換器12は、ディジタル直交変調されたベースバンドの直交成分(Q成分、又はQ信号)をディジタル/アナログ変換する。
ローパスフィルタ13,14は、それぞれ入力された信号を帯域制限して、低周波成分のみを通過させる。
局部発振器17は、搬送波周波数を発振し、周波数信号を出力する。
移相器18は、局部発振器17からの周波数信号の位相を90°回転させる。
ミキサ15は、局部発振器17からの周波数信号をI信号に乗算して周波数変換する。
ミキサ16は、移相器18からの90°位相がずれた局部発振器17からの周波数信号をQ信号に乗算して周波数変換する。
合成器19は、ミキサ15,16からの出力信号を合成し、直交変調された送信信号を出力する。
ミキサ15,16、合成器19はアナログ直交変調器に相当する。
電力増幅器20は、直交変調された送信信号を電力増幅して、アンテナ等に出力する。電力増幅器20の出力の一部は、方向性結合器等により帰還信号としてフィードバックされる。
ミキサ21は、フィードバックされた帰還信号に局部発振器17からの周波数信号を乗算して帰還信号のI成分を生成する。
ミキサ22は、帰還信号に移相器18からの90°位相がずれた局部発振器17からの周波数信号を乗算して帰還信号のQ成分を生成する。
ミキサ21,22はアナログ直交復調器に相当する。
ローパスフィルタ23,24は、それぞれ帰還信号のI成分、Q成分を帯域制限して低周波成分のみを通過させる。
A/D変換器25は、ローパスフィルタ23の出力をアナログ/ディジタル変換して、I′信号を出力する。
A/D変換器26は、ローパスフィルタ24の出力をアナログ/ディジタル変換して、Q′信号を出力する。
更に、図示は省略するが、従来の送信機には制御部が設けられており、制御部は、送信側のI信号,Q信号と、フィードバック側で得られたI信号,Q信号(I′信号,Q′信号)とを比較して、電力増幅器20における歪補償の制御や、アナログ直交変調器の誤差補正として、I信号とQ信号のアンバランスの補正、直交度誤差の補正、直流オフセットの補正等の処理を行う。
[動作] 上記従来の送信機における動作について図3を用いて簡単に説明する。
I,Qのベースバンド信号は、それぞれD/A変換器11,12でディジタル信号からアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ13,14で帯域制限される。
帯域制限されたI信号は、ミキサで15において局部発振器17からの信号を用いて周波数変換される。
同様に、帯域制限されたQ信号は、ミキサ16において、移相器18からの90°位相回転させた局部発振器17からの信号を用いて周波数変換される。
周波数変換されたI信号及びQ信号は、合成器19で合成され、電力増幅器20で電力増幅されて、アンテナ等に出力される。
また、電力増幅器20の出力の一部はフィードバックされ、ミキサ21で局部発振器17からの信号を用いて周波数変換され、I信号となる。
同様に、フィードバックされた信号は、ミキサ22で移相器18からの信号を用いて周波数変換され、Q信号となる。
更に、周波数変換されたI信号及びQ信号は、それぞれ、LPF23,24で帯域制限され、A/D変換器25,26でアナログ信号からディジタル信号に変換されてI′信号とQ′信号が得られる。
一方、図示しない制御部では、送信側におけるD/A変換前のI信号,Q信号と、フィードバックされたI′信号,Q′信号とを比較して、電力増幅器20における非線形歪の補償特性や、I信号とQ信号のアンバランス、直交変調器における直交度誤差、直流オフセットの補償特性を求め、各補償特性を送信側のI信号,Q信号に合成し、電力増幅器20での歪補償及び直交変調器における各々の誤差の補償を行う。
尚、従来の送信機では、送信側でI信号とQ信号をアナログ直交変調し、帰還側でアナログ直交復調してI′信号とQ′信号を取り扱うことにより、ベースバンド帯域を広帯域に使うことができるため、歪を良好に補償することができるものである。
[従来の送信機におけるA/D変換後のスペクトラム:図4] 次に、従来の送信機におけるフィードバック系のA/D変換後のスペクトラムについて図4を用いて説明する。図4は、従来の送信機におけるA/D変換後のスペクトラムを示す模式説明図である。
図4に示すように、従来の送信機におけるA/D変換器25,26の出力段におけるスペクトラムは、アナログ直交復調で送信側と同じ局部発振器17からの周波数を用いているため、中心周波数は「0」となり、送信側のI信号とQ信号のアンバランスや直交度誤差によるイメージ(TX Image)と帰還側のI信号とQ信号のアンバランスや直交度誤差によるイメージ(RX Image)とが重畳され、更に、送信側の直流オフセット(TX DC Offset)とフィードバック系における直流オフセット(RX DC Offset)が重畳されたものとなっている。
つまり、従来の送信機では、A/D変換器25,26の出力段におけるスペクトラムにフィードバック側で発生するI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットが含まれている。
アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正するためには、送信イメージ及び送信側の直流オフセットのみを正確に検出しなければならない。
そのため、フィードバックされたイメージやフィードバック側の直流オフセットが重畳されていると、制御部において送信イメージや送信側の直流オフセットを正確に把握できず、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補償を精度よく行うことができないため、S/N(Signal/Noise)比の劣化を招く。
[関連技術] 尚、アナログ直交変調器の誤差を補正する送信機に関する技術としては、無線通信システムに関する技術としては、特開2002−77285号公報「無線機」(株式会社日立国際電気株式会社、特許文献1)がある。
特許文献1には、電力増幅器の非線形逆特性の計算を信号レベル代表点についてのみ行って、補償回路の高速動作化や回路規模の削減を図り、また、ディジタル局部復調器を備えることにより、アナログ直交変調器による直交変調誤差を正確に検出して補償することが記載されている。
特開2002−77285号公報
このように、従来の送信機では、フィードバック信号のA/D変換後のスペクトラムにおいて、送信イメージ及び送信側の直流オフセットと、フィードバック側のイメージ及びフィードバック側の直流オフセットが重畳されており、アナログ直交変調器で発生する誤差を正確に検出することができず、I信号とQ信号のアンバランスや直交度誤差、直流オフセットの補正が困難であるという問題点があった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたもので、電力増幅器における非線形歪補償に加えて、アナログ直交変調器で発生する誤差を正確に検出して、I信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを精度よく補正することができる送信機を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ダイレクトコンバージョン方式の送信機であって、送信側のアナログI信号とアナログQ信号を直交変調するアナログ直交変調器と、直交変調された信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器からの出力信号の一部を、入力された周波数信号を用いて周波数変換するアナログ直交復調器と、第1の周波数信号を出力する第1の局部発振器と、第1の周波数信号とは周波数が異なる第2の周波数信号を出力する第2の局部発振器と、電力増幅器における非線形歪を補償する制御部とを備え、アナログ直交変調器が、第1の周波数信号を用いて直交変調し、アナログ直交復調器が、電力増幅器から帰還され、分岐された一方の信号を第2の周波数信号を用いて周波数変換し、制御部が、第2の周波数信号で周波数変換された一方の信号に基づくディジタ信号をディジタル直交復調して得られた信号を用いて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償することを特徴としている。
また、本発明は、上記送信機において、アナログ直交復調器において、電力増幅器から帰還され、分岐された一方の信号を周波数変換する周波数信号を、第1の周波数信号又は第2の周波数信号のいずれかに切り替える第1のスイッチを備え、アナログ直交復調器が、分岐された一方の信号を第1の周波数信号又は第2の周波数信号を用いて周波数変換すると共に、分岐された他方の信号を第1の周波数信号を用いて周波数変換し、制御部が、第1のスイッチを定期的に切り替え、第1のスイッチが第1の周波数信号側に切り替えられている状態において、第1の周波数信号で周波数変換されたアナログI信号及びアナログQ信号をA/D変換して得られる信号を用いて、電力増幅器における非線形歪の補償を行い、第1のスイッチが第2の周波数信号側に切り替えられている状態において、第2の周波数信号で周波数変換された一方の信号に基づくディジタル信号をディジタル直交復調して得られた信号を用いて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償することを特徴としている。
また、本発明は、上記送信機において、アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、ローパスフィルタを設け、第1の周波数で周波数変換された信号と第2の周波数で周波数変換された信号を当該ローパスフィルタで帯域制限することを特徴としている。
また、本発明は、上記送信機において、アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、特性が異なる複数のフィルタが並列に接続され、並列接続のフィルタの入力段に設けられ、一方の信号を複数のフィルタのいずれかに切り替えて入力する第2のスイッチと、並列接続のフィルタの出力段に設けられ、複数のフィルタのいずれかに切り替えて出力する第3のスイッチとを備え、制御部が、第1のスイッチに連動して第2のスイッチ及び第3のスイッチを切り替えることを特徴としている。
また、本発明は、上記送信機において、複数のフィルタの一つがローパスフィルタであることを特徴としている。
本発明によれば、ダイレクトコンバージョン方式の送信機であって、送信側のアナログI信号とアナログQ信号を直交変調するアナログ直交変調器と、直交変調された信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器からの出力信号の一部を、入力された周波数信号を用いて周波数変換するアナログ直交復調器と、第1の周波数信号を出力する第1の局部発振器と、第1の周波数信号とは周波数が異なる第2の周波数信号を出力する第2の局部発振器と、電力増幅器における非線形歪を補償する制御部とを備え、アナログ直交変調器が、第1の周波数信号を用いて直交変調し、アナログ直交復調器が、電力増幅器から帰還され、分岐された一方の信号を第2の周波数信号を用いて周波数変換し、制御部が、第2の周波数信号で周波数変換された一方の信号に基づくディジタ信号をディジタル直交復調して得られた信号を用いて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償する送信機としているので、フィードバック系で発生するイメージ及びフィードバック側の直流オフセットを含まない信号に基づいて、制御部が、アナログ直交変調器におけるI,Qアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを正確に検出して補償することができ、精度の高い補償を行うことができる効果がある。
また、本発明によれば、アナログ直交復調器において、電力増幅器から帰還され、分岐された一方の信号を周波数変換する周波数信号を、第1の周波数信号又は第2の周波数信号のいずれかに切り替える第1のスイッチを備え、アナログ直交復調器が、分岐された一方の信号を第1の周波数信号又は第2の周波数信号を用いて周波数変換すると共に、分岐された他方の信号を第1の周波数信号を用いて周波数変換し、制御部が、第1のスイッチを定期的に切り替え、第1のスイッチが第1の周波数信号側に切り替えられている状態において、第1の周波数信号で周波数変換されたアナログI信号及びアナログQ信号をA/D変換して得られる信号を用いて、電力増幅器における非線形歪の補償を行い、第1のスイッチが第2の周波数信号側に切り替えられている状態において、第2の周波数信号で周波数変換された一方の信号に基づくディジタル信号をディジタル直交復調して得られた信号を用いて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償する上記送信機としているので、電力増幅器の非線形歪は広帯域の信号にもとづいて補償し、アナログ直交変調器のI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットは帰還側の誤差を含まない信号に基づいて補償することができ、いずれも精度よく補償することができる効果がある。
また、本発明によれば、アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、ローパスフィルタを設け、第1の周波数で周波数変換された信号と第2の周波数で周波数変換された信号を当該ローパスフィルタで帯域制限する送信機としているので、構成及び処理を簡易にすることができる効果がある。
また、本発明によれば、アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、特性が異なる複数のフィルタが並列に接続され、並列接続のフィルタの入力段に設けられ、一方の信号を複数のフィルタのいずれかに切り替えて入力する第2のスイッチと、並列接続のフィルタの出力段に設けられ、複数のフィルタのいずれかに切り替えて出力する第3のスイッチとを備え、制御部が、第1のスイッチに連動して第2のスイッチ及び第3のスイッチを切り替える上記送信機としているので、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換された信号を、それぞれ所望の特性で帯域制限することができ、電力増幅器の非線形歪及びアナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットをそれぞれ高精度で補償することができる効果がある。
本発明の実施の形態に係る送信機の変復調部を含む部分構成ブロック図である。 アナログ直交復調器で第2の周波数を用いて周波数変換した場合のA/D変換後のスペクトラムを示す模式説明図である。 従来の送信機の変復調部を含む部分構成ブロック図である。 従来の送信機におけるA/D変換後のスペクトラムを示す模式説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。[実施の形態の概要] 本発明の実施の形態に係る送信機は、入力信号を直交変調するアナログ直交変調器と、直交変調された信号を増幅する増幅器と、増幅器からの出力の一部を直交復調するアナログ直交復調器と、第1の周波数信号をアナログ直交変調器に出力する第1の局部発振器と、第1の周波数信号とは異なる第2の周波数信号を出力する第2の局部発振器と、アナログ直交復調器からの出力をA/D変換するA/D変換部と、アナログ直交変調器における変調誤差を補正する制御部とを備え、アナログ直交復調器が、増幅器からフィードバックされ、2つに分岐された信号について、一方の信号を第2の周波数信号を用いて周波数変換し、制御部が、第2の周波数信号で周波数変換されたI信号又はQ信号のいずれかをA/D変換後にディジタル直交復調したI″信号及びQ″信号を用いて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正するものであり、第2の周波数信号を用いて周波数変換された信号に基づくI″信号及びQ″信号には、フィードバック側におけるイメージ及び直流オフセットが含まれないため、制御部は送信イメージ及び送信側直流オフセットを正確に把握することができ、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを精度よく補正することができるものである。
また、本発明の実施に形態に係る送信機は、更に、アナログ直交復調器において、2つに分岐されたフィードバック信号のいずれか一方を周波数変換する周波数信号を、第1の周波数信号又は第2の周波数信号に切り替える第1のスイッチを備え、制御部が、定期的に第1のスイッチを切り替え、第1の周波数信号側に切り替えた場合には、アナログ直交復調器で得られるI信号,Q信号をA/D変換したI′信号,Q′信号を用いて増幅器における非線形歪特性を検出して歪補償係数を算出し、第2の局部発振器側に切り替えた場合には、第2の周波数信号で周波数変換されたI信号又はQ信号をA/D変換し、ディジタル直交復調したI″信号及びQ″信号を用いてアナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正する係数を算出するものであり、第1の周波数信号側に切り替えた場合には広帯域のI′信号とQ′信号が得られ、広帯域での歪特性を補償できると共に、第2の周波数信号側に切り替えた場合にはフィードバック系におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを含まないI″信号及びQ″信号が得られ、アナログ直交変調器における変調誤差を高精度で補償できるものである。
[実施の形態の構成:図1] 本発明の実施の形態に係る送信機の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る送信機の変復調部を含む部分構成ブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る送信機(本送信機)は、図3に示した従来の送信機と同様の部分として、D/A変換器11,12と、ローパスフィルタ13,14と、ミキサ15,16と、局部発振器(第1の局部発振器)17と、移相器18と、合成器19と、電力増幅器20と、ミキサ21,22と、ローパスフィルタ23,24と、A/D変換器25,26とを備え、更に、本送信機の特徴部分として、第2の局部発振器31と、第1のスイッチ32と、第2のスイッチ33と、バンドパスフィルタ34と、第3のスイッチ35と、制御部36とを備えている。
ミキサ15,16と合成器19はアナログ直交変調器を構成し、ミキサ21,22は、アナログ直交復調器を構成している。
従来の送信機と同様の部分については、同一の符号を付しており、説明を省略する。
本送信機の特徴部分について説明する。
第2の局部発振器31は、第1の局部発振器17が出力する第1の周波数信号とは異なる第2の周波数を発振し、第2の周波数信号を出力する。
第2の周波数は、第1の周波数とは異なる周波数が設定されており、ミキサ21からのアナログ信号がA/D変換器25でIFサンプリング可能となる周波数に設定されている。周波数の設定例については後述する。
第1のスイッチ32は、ミキサ21に入力される周波数信号を切り替えるものであり、第1の局部発振器17からの第1の周波数信号又は第2の局部発振器31からの第2の周波数信号のいずれかをミキサ21に入力する。第1のスイッチ32は、制御部36からの制御信号に従って第1の周波数、第2の周波数を切り替える。
第1のスイッチ32の動作により、ミキサ21は、第1の周波数信号又は第2の周波数信号を用いて2つに分岐されたフィードバック信号の一方を周波数変換して、第1の周波数信号を用いた場合は従来と同様のI′信号を生成し、第2の周波数信号を用いた場合は別の周波数のアナログ信号を生成する。
バンドパスフィルタ34は、ミキサ21からの信号を帯域制限する。
第2のスイッチ33は、ミキサ21からの信号をバンドパスフィルタ34又はローパスフィルタ23に切り替える。
第3のスイッチ35は、バンドパスフィルタ34又はローパスフィルタ23の出力をA/D変換器25に入力する。
制御部36は、従来と同様に、電力増幅器20の歪特性を補償する歪補償係数を算出して、送信側I信号,Q信号に対して歪補償を行い、本送信機の特徴として、従来とは異なるフィードバック信号を用いて、アナログ直交変調部における直交変調誤差であるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正する係数を算出して、送信側I信号,Q信号に対してアナログ直交誤差の補償を行う。
具体的には、歪補償を行う場合には、従来と同様のダイレクトコンバージョンで得られるI′信号,Q′信号を用い、アナログ直交変調誤差を補正する場合には、本送信機の特徴であるI″信号及びQ″信号を用いる。
I″信号及びQ″信号は、アナログ直交復調器において第2の周波数信号で周波数変換されたアナログ信号をA/D変換したディジタル信号を、制御部36でディジタル直交復調したI信号,Q信号である。これについては後述する。
また、本送信機の特徴として、制御部36は、歪補償の動作とアナログ直交変調誤差の補償を同時には行わず、任意のタイミングで別々に行うものであり、それに伴って、第1のスイッチ32、第2のスイッチ33、第3のスイッチ35を切り替える制御を行う。これらのスイッチの切り替えは、歪補償の動作とアナログ直交変調誤差の補償動作との切り替えと連動して行われる。
制御部36の動作については後述する。
尚、図1の構成では、第2の局部発振器31からの第2の周波数信号をミキサ21に入力してI信号側で周波数の異なるアナログ信号を生成するようにしているが、別の構成として、ミキサ21には第1の局部発振器17からの第1の周波数信号を入力して従来と同様にI信号を生成し、ミキサ22に第1の周波数又は第2の周波数信号のいずれかを入力してQ信号側で周波数を変化させたアナログ信号を生成するようにしてもよい。
その場合、第2のスイッチ33、バンドパスフィルタ34、第3のスイッチ35はミキサ22側に設ける。
つまり、I信号側とQ信号側の構成を入れ替えて、Q信号側で第2の周波数信号による周波数変換を行って、このアナログ信号をディジタル直交復調することによりI″信号とQ″信号を生成する構成としてもよい。
[本送信機の動作:図1] 次に、本送信機の動作について図1を用いて説明する。尚、ここでは、第2の局部発振器31、バンドパスフィルタ34、第1〜第3のスイッチ32,33,35が、フィードバック系のI信号側に設けられている場合を例として説明する。
送信側の動作は従来と同様であり、図1において、ベースバンドの送信I信号とQ信号は、それぞれD/A変換器11,12でディジタル信号からアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ13,14で帯域制限される。
帯域制限されたI信号は、ミキサ15で局部発振器17からの信号を用いて周波数変換され、Q信号は、ミキサ16で移相器18からの90°位相回転させた信号を用いて周波数変換され、I信号とQ信号は合成器19で合成され、このアナログ直交変調された信号が電力増幅器20で増幅されてアンテナ等に出力される。
電力増幅器20の出力の一部はフィードバックされ、2つに分岐されて、ミキサ21,22に入力される。
ミキサ21に入力された信号は、第1のスイッチ32で選択された第1の周波数信号又は第2の周波数信号で周波数変換される。
これにより、第1の周波数信号で周波数変換された場合には、従来と同様のI信号が得られ、第2の周波数信号で周波数変換された場合には、第1と第2の周波数の差となる周波数成分を含むアナログ信号が得られることになる。
第1のスイッチ32は制御部36によって制御され、その切り替え制御については後述する。
ミキサ21で第1の周波数が用いられた場合、第2のスイッチ33はローパスフィルタ23側に切り替えられ、従来と同様に、I信号は、ローパスフィルタ23に入力されて帯域制限され、第3のスイッチ35を介してA/D変換器25に入力される。
また、ミキサ21で第2の周波数が用いられた場合、第2のスイッチ33は、バンドパスフィルタ34側に切り替えられ、周波数変換されたアナログ信号は、バンドパスフィルタ34で所望の帯域以外をカットするよう帯域制限され、第3のスイッチ35を介してA/D変換器25に入力される。
そして、ローパスフィルタ23からの信号は、従来と同様にA/D変換器25でA/D変換されて、I′信号となり、制御部36に入力される。
また、バンドパスフィルタ34からの信号は、A/D変換器25でA/D変換されて、制御部36に入力され、制御部36においてディジタル直交復調されてI″信号,Q″信号となる。
つまり、図1の構成においては、I″信号,Q″信号は、アナログ直交変調器におけるI信号側の成分のみに基づいて生成される。
ここで、ミキサ21で第2の周波数を用いて周波数変換した場合、フィードバック側のアナログ直交復調器を構成するミキサで発生するイメージ及びA/D変換器で発生する直流オフセットは送信側のイメージや直流オフセットと周波数が異なるため、A/D変換器25からのディジタル信号は、フィードバック側のイメージ及びフィードバック側の直流オフセットを含まないものとなる。
一方、電力増幅器20からの出力信号の一部は帰還信号としてフィードバックされ、分岐されてミキサ22に入力された信号は、移相器18から出力される90°位相回転された第1の周波数信号で周波数変換されて、従来と同様のQ信号が得られ、ローパスフィルタ24で帯域制限されて、A/D変換器26を経て従来と同様のQ′信号となり、制御部36に入力される。
つまり、第1のスイッチ32で第1の周波数信号が選択された場合は、従来と同様の動作となり、アナログ直交復調器でI信号,Q信号を生成してからそれぞれをA/D変換するため、A/D変換器のサンプリング周波数と等しい帯域が有効になり、歪補償など広帯域の信号を取り扱う場合に効果的となる。
第1の周波数が選択された場合には、制御部36は、送信側I信号,Q信号と、フィードバックされたI′信号,Q′信号とを比較して電力増幅器20における非線形歪の補償を行う。
一方、第1のスイッチ32で第2の周波数信号が選択された場合には、A/D変換器25の出力として、フィードバック部におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを含まないディジタル信号が得られ、制御部36は、これをディジタル直交復調したI″信号,Q″信号と送信側におけるディジタル直交変調前のI信号,Q信号とを比較して、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補正を行う。
この場合、A/D変換器26からの出力信号(Q′信号)は、制御部36では利用されない。
尚、Q信号側で第2の周波数信号による周波数変換を行う構成とした場合には、A/D変換器25からの出力信号(I′信号)は、制御部36では利用されない。
[制御部36における動作] 制御部36の動作について具体的に説明する。
制御部36は、任意のタイミングで、第1のスイッチ32を第1の局部発振器17側に切り替え、それと共に第2,第3のスイッチ33,35をローパスフィルタ23側に切り替える。この状態では、ミキサ21において従来と同様に第1の周波数で周波数変換されたI信号が得られる。
そして、制御部36は、第1の周波数が選択されている状態で得られるI′信号(A/D変換器25の出力)及びQ′信号(A/D変換器26の出力)を送信側のI信号及びQ信号と比較して、電力増幅器20における歪を補償する歪補償係数を算出して、送信側I信号及びQ信号に乗算する。
第1の周波数を用いた場合のI′信号とQ′信号は、広帯域の信号となるため、広帯域において高精度に歪補償を行うことができるものである。
また、制御部36は、第1のスイッチ32を第1の局部発振器17側に切り替えてから特定時間経過後に、第1のスイッチ32を第2の局部発振器31側に切り替え、それと共に第2,第3のスイッチ33,35をバンドパスフィルタ34側に切り替える。
そして、制御部36は、第2の周波数が選択されている状態では、A/D変換器25からの出力をディジタル直交復調したI″信号及びQ″信号(制御部36内で生成)を、送信側のI,Q信号と比較して、アナログ直交変調器のI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを検出して補正係数を算出し、送信I信号,Q信号に補正係数を乗算する。A/D変換器26からの出力は利用しない。
また、I信号側とQ信号側の構成を入れ替えて、Q信号側で第2の周波数信号による周波数変換を行う構成とした場合には、A/D変換器26からの出力をディジタル直交復調したI″信号,Q″信号(制御部36内で生成)を、送信側のI信号,Q信号と比較して、アナログ直交変調器のI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを検出して補正係数を算出し、送信I信号,Q信号に補正係数を乗算する。他方のA/D変換器からの出力は利用しない。
上述したように、第2の周波数を用いて周波数変換された信号に基づいて生成されたI″信号及びQ″信号には、フィードバック側のイメージ及びフィードバック側の直流オフセットは含まれないため、アナログ直交変調器のI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを正確に検出することができ、それによって高精度の補償を行うことができるものである。
尚、第1〜第3のスイッチ32,33,35を切り替えるタイミングは任意で、I信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補償の処理を行うタイミングで第1〜第3のスイッチ32,33,35を第2の周波数側に切り替え、他の期間は、第1の周波数側に切り替えておく。
但し、第1の周波数側に切り替えられている期間中、常時歪補償の処理を行わなくてもよく、必要な期間だけ行えばよい。
また、歪補償の処理を行わない期間(第1のスイッチ32が第2の局部発振器31側に切り替えられている期間、及び第1の局部発振器17側に切り替えられているが歪補償の処理をしなくてよい期間)ではQ′信号を生成する系統の動作を停止させ、制御部36は、A/D変換器26からQ′信号が入力された場合のみ歪補償の処理を行うようにしてもよい。
また、I信号側とQ信号側の構成を入れ替えて、Q信号側で第2の局部発振器からの周波数信号による周波数変換を行う構成とした場合には、上記同様に、歪補償の処理を行わない期間ではI′信号を生成する系統の動作を停止させ、制御部36は、A/D変換器25からI′信号が入力された場合のみ歪補償の処理を行うようにしてもよい。
不要な動作を停止させることにより、消費電力の低減を図ることができるものである。
[周波数設定例] 次に、本送信機における第1、第2の局部発振器の周波数設定例について説明する。
例えば、第1の局部発振器17からの周波数を2.14GHzとし、第2の局部発振器31からの周波数を2.00GHzとした場合、ミキサ21からの出力は、140MHzとなり、これをバンドパスフィルタ34で取り出した後、例えば、サンプリング周波数112MHzでサンプリングする。
サンプリング周波数をFsとすると、A/D変換後の中心周波数はFs/4となるので、28MHzを中心とする信号が得られるものである。
第2の局部発振器31の周波数を第1の局部発振器17の周波数に近づけると、ミキサ21からの出力は、より低周波となる。
例えば、第2の局部発振器31からの出力を2.012GHzとすると、ミキサ21からの出力は28MHzとなり、この場合には、第2の周波数で周波数変換した場合でもローパスフィルタ23で十分帯域制限可能となる。
そのため、バンドパスフィルタ34と、第2,第3のスイッチ33,35は不要となり、回路構成及び制御部36の処理を簡易にできるものである。
[本送信機におけるA/D変換後のスペクトラム:図2] 次に、本送信機におけるA/D変換後のスペクトラムについて図2を用いて説明する。図2は、アナログ直交復調器で第2の周波数を用いて周波数変換した場合のA/D変換後のスペクトラムを示す模式説明図である。図1の構成とした場合には、第2の周波数を用いた場合のA/D変換後のスペクトラムとなる。
図2に示すように、ミキサ21で第2の周波数を用いた場合、サンプリング周波数をF sとすると、A/D変換後の送信イメージはFs/4を中心としたものとなり、送信側の直流オフセットはFs/4として現れる。
そして、第2の周波数を用いた場合のスペクトラムには、送信イメージと送信側の直流オフセットのみが含まれ、フィードバック側のイメージ及びフィードバック側の直流オフセットは含まれない。
そのため、制御部36において、アナログ直交変調器のI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを正確に検出でき、精度よく補償することができるものである。
尚、本送信機では、第2の周波数を用いた場合、ディジタル直交変調によってI″信号及びQ″信号を生成しているため、有効な帯域はA/D変換器25,26のサンプリング周波数の半分になってしまうが、I信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補償は、送信信号の変調帯域が確保できればよいので十分である。
[実施の形態の効果] 本発明の実施の形態に係る送信機によれば、アナログ直交変調器と、アナログ直交復調器を備えたダイレクトコンバージョン方式の送信機で、第1の周波数信号をアナログ直交復調器に出力する第1の局部発振器17と、第1の周波数信号とは異なる第2の周波数信号を出力する第2の局部発振器31と、アナログ直交復調器からの出力をA/D変換するA/D変換部25,26と、アナログ直交変調器における変調誤差を補正する制御部36とを備え、アナログ直交復調器において、I信号側のミキサ21が、電力増幅器20からフィードバックされた信号を第2の周波数信号を用いて周波数変換し、第2の周波数信号で周波数変換されたアナログ信号を、バンドパスフィルタ34で帯域制限し、A/D変換器25でA/D変換して制御部36に入力し、制御部36が、ディジタル直交復調してI″信号及びQ″信号を生成し、I″信号,Q″信号と送信I信号,Q信号とをそれぞれ比較して、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正する送信機としているので、フィードバック系におけるイメージ及びフィードバック系の直流オフセットを含まないI″信号,Q″信号を用いることにより、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを精度よく補正することができる効果がある。
また、I信号側とQ信号側の構成を入れ替えて、Q信号側で第2の局部発振器からの周波数信号による周波数変換を行う構成とした場合には、アナログ直交復調器において、Q信号側のミキサ22が、電力増幅器20からフィードバックされた信号を第2の周波数信号を用いて周波数変換し、第2の周波数信号で周波数変換されたアナログ信号を、バンドパスフィルタで帯域制限し、A/D変換器26でA/D変換して制御部36に入力し、制御部36が、ディジタル直交復調してI″信号,Q″信号を生成し、I″信号,Q″信号と送信I信号,Q信号とを比較して、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正する送信機としているので、フィードバック系におけるイメージ及びフィードバック系の直流オフセットを含まないI″信号,Q″信号を用いることにより、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを精度よく補正することができる効果がある。
また、本送信機によれば、アナログ直交復調器のミキサ21に入力される周波数信号を、第1の周波数信号又は第2の周波数信号に切り替える第1のスイッチ32を備え、制御部36が、定期的に第1のスイッチ32を切り替え、第1の周波数信号側に切り替えた場合には、アナログ直交復調器で得られるI信号,Q信号をA/D変換器25,26でA/D変換したI′信号,Q′信号を用いて増幅器20における非線形歪特性を検出して歪補償係数を算出し、第2の周波数信号側に切り替えた場合には、ミキサ21の出力をバンドパスフィルタ34で帯域制限し、A/D変換器25でA/D変換し、ディジタル直交復調したI″信号及びQ″信号を用いてアナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補正する係数を算出するものであり、歪補償時には、広帯域のI′信号とQ′信号によって広帯域での歪特性を補償できると共に、アナログ直交変調器における変調誤差の補償時には、フィードバック系におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを含まないI″信号及びQ″信号によって高精度の補償を行うことができる効果がある。
本発明は、増幅器の非線形歪補償に加えて、アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットの補正を精度よく行うことができる送信機に適している。
11,12...D/A変換器、 13,14,23,24...ローパスフィルタ、 15,16,21,22...ミキサ、 17...第1の局部発振器、 18...移相器、 19...合成器、 20...電力増幅器、 25,26...A/D変換器、 31...第2の局部発振器、 32...第1のスイッチ、 33...第2のスイッチ、 34...バンドパスフィルタ、 35...第3のスイッチ、 36...制御部

Claims (4)

  1. ダイレクトコンバージョン方式の送信機であって、
    送信側のアナログI信号とアナログQ信号を直交変調するアナログ直交変調器と、
    前記直交変調された信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器からの出力信号の一部を、入力された周波数信号を用いて周波数変換するアナログ直交復調器と、
    第1の周波数信号を出力する第1の局部発振器と、
    前記第1の周波数信号とは周波数が異なる第2の周波数信号を出力する第2の局部発振器と、
    前記アナログ直交復調器において、電力増幅器からの出力信号の一部として帰還され、分岐された一方の信号を周波数変換する周波数信号を、前記第1の周波数信号又は前記第2の周波数信号のいずれかに切り替える第1のスイッチと、
    前記電力増幅器における非線形歪を補償し、前記アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償し、前記第1のスイッチを制御する制御部とを備え、
    前記アナログ直交変調器が、前記第1の周波数信号を用いて直交変調し、
    前記アナログ直交復調器が、前記分岐された一方の信号を前記第1の周波数信号又は前記第2の周波数信号を用いて周波数変換すると共に、前記分岐された他方の信号を前記第1の周波数信号を用いて周波数変換し、
    前記制御部が、前記第1のスイッチを定期的に切り替え、前記第1のスイッチが前記第1の周波数信号側に切り替えられている状態において、前記第1の周波数信号で周波数変換されたアナログI信号及びアナログQ信号をA/D変換して得られる信号を用いて、電力増幅器における非線形歪の補償を行い、前記第1のスイッチが前記第2の周波数信号側に切り替えられている状態において、前記第2の周波数信号で周波数変換された前記一方の信号に基づくディジタ信号をディジタル直交復調して得られた信号を用いて、前記アナログ直交変調器におけるI信号とQ信号のアンバランス、直交度誤差、直流オフセットを補償することを特徴とする送信機。
  2. アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、ローパスフィルタを設け、前記第1の周波数で周波数変換された信号と前記第2の周波数で周波数変換された信号を前記ローパスフィルタで帯域制限することを特徴とする請求項1記載の送信機。
  3. アナログ直交復調器の出力段に、第1の周波数又は第2の周波数を用いて周波数変換されたアナログI信号又はアナログQ信号の一方の信号に対応して、特性が異なる複数のフィルタが並列に接続され、
    前記並列接続のフィルタの入力段に設けられ、前記一方の信号を前記複数のフィルタのいずれかに切り替えて入力する第2のスイッチと、
    前記並列接続のフィルタの出力段に設けられ、前記複数のフィルタのいずれかに切り替えて出力する第3のスイッチとを備え、
    制御部が、第1のスイッチに連動して前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチを切り替えることを特徴とする請求項1記載の送信機。
  4. 複数のフィルタの一つがローパスフィルタであることを特徴とする請求項3記載の送信機。
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