JP6149593B2 - 振動発電機 - Google Patents
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Description
例えば、タイヤの空気圧を常時モニタリングするTPMS(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)を搭載したものでは、センサをタイヤやホイールの内部に設置し、受信装置を車体側に設置しておき、センサで検知した情報が受信装置を介して車載LANに送信され、その情報に基づいて、タイヤの空気圧が規定範囲外になったと判断したときにはアラームを発生するようにしている。
そこで、タイヤ内等に設置されるセンサの電力供給源として、電池の替りに、振動発電機、特に耐久性に優れた電磁誘導型の振動発電機(下記特許文献1、2等を参照)を用いることが考えられる。
さらに、振動発電機の分野においても、コンパクト化や低コスト化を達成し得る部品点数の削減が要求されていた。
磁石からなる振動子と、
前記振動子の外周に配されたコイルと、
外部からの振動を受けて、前記コイル内を前記振動子が移動する際に、これらコイルと振動子との干渉を防止する干渉防止部材と、
前記振動子の移動方向両端部の一方側に配された、該振動子を他方側に付勢する弾性部材と、からなる振動発電ユニットを2つ以上備え、
前記2つ以上の振動発電ユニットにおける前記振動子の移動軸が、前記振動子の移動方向両端部の他方側に位置する所定部において、互いに所定角度で交差するように、かつ該2つ以上の振動発電ユニットにおける前記振動子の各々の前記他方側の端部が、互いに同一の極性を有するように設定され、
前記振動子各々の前記他方側の端部において生じる、同一の極性同士による反発力と、前記2つ以上の振動発電ユニットにおける各弾性部材のバネ常数とが、前記振動を受けたときに、前記振動子が前記コイル内を往復移動し得るように、互いにバランスのとれた状態に設定され、該往復移動により各々の前記振動発電ユニットで発電がなされ、各々の発電に係る電力が合成されるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、上記コイルと振動子との干渉とは、これら部材間の円滑な摺動を阻止することをいうものとする。
また、本願における「バネ常数」とは、いわゆるバネに係る狭義の意味に限られるものではなく、「バネ」と同様の弾性機能を有する弾性体にも広く用いられるものとする。
前記コイルは、複数個の単位コイルを前記振動子の移動方向に互いに近接するように、かつ隣接する該コイル同士が、互いに逆方向の巻き方となるように構成されてなることが好ましい。
また、前記2つ以上の振動発電ユニットの数が2または3であり、前記振動子の移動軸が、互いに直交する角度で交差するように構成されていることが好ましい。
また、前記ボビンの各々が、前記振動子の移動軸が交差する位置において、多軸コネクタにより互いに接続されていることが好ましい。
また、前記振動発電ユニットに隣接する空間に、該振動発電ユニットにおいて発生した交流電力を回収し、整流して直流電力に変換する回路手段を搭載した基板を配設することが好ましい。
さらに、前記振動発電ユニットおよび前記基板を配置した、仮想の前記直方体または仮想の前記立方体の全体が収まる大きさのケースの外側または隙間を防水部材により被覆することを特徴とすることが好ましい。
これにより、振動子の移動軸の交差部側に配されていた弾性体が不要となり、部品点数の削減を図ることができる
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態に係る振動発電機1について、図1を用いて説明する。なお、図1(A)は振動発電ユニット11、21の外部構造を、図1(B)は振動発電ユニット11、21の内部構造を各々示すものである。
これら2つの振動発電ユニット11、21は互いに同じ構造を有しているので、一方の振動発電ユニット11を代表例として、各振動発電ユニット11、21単体の説明を行う。
すなわち、上記反発力と上記バネ常数を調整することにより、外部振動に応じた振動子14、24の往復移動を継続して行うことができる。
例えば、一方の振動発電ユニット(ここでは、X軸方向振動発電ユニット11とする)のみにおいて振動が検出されるような方向の振動である場合には、まずX軸方向振動発電ユニット11の振動子14が、この巻回軸方向(ここではX軸方向とする)に往復移動することになるが、このX軸方向振動発電ユニット11の振動子14とY軸方向振動発電ユニット21の振動子24とは、双方ともに所定位置P1側に同一極性端部を向けた状態となっているので、互いに反発する状態となる。このためX軸方向振動発電ユニット11の振動子14が所定位置P1に近づくと、Y軸方向振動発電ユニット21の振動子24は、所定位置P1から遠ざかるようにY軸上を移動する。
この図2(B)のグラフによれば、X軸方向振動発電ユニット11の振動子14、の変位波形(四角■ドット線)、およびY軸方向振動発電ユニット21の振動子24の変位波形(三角▲ドット線(四角■ドット線と重なって示される))は、いずれも装置筐体の振動波形(実線)とは丁度、逆位相となる。このようにX軸から時計回りに45度回転し、Y軸から時計回りに−45度回転した方向の筐体振動により、X軸方向振動発電ユニット11の振動子14および、Y軸方向振動発電ユニット21の振動子24のいずれもが往復移動して、互いに影響を及ぼしつつ、発電を行うことが明らかである。
この図2(C)のグラフによれば、X軸方向振動発電ユニット11の振動子14の変位波形(四角■ドット線)は、装置筐体の振動波形(実線)とは丁度、逆位相となり、他方、Y軸方向振動発電ユニット21の振動子24の変位波形(三角▲ドット線)は、装置筐体の振動波形(実線)とは丁度、同位相となる。
特に、複数方向の振動を同時に発電に寄与させようとする場合には有効である。
この図3に示すように、X軸方向振動発電ユニット11の各ソレノイドコイル12a、12b、12cは直列に接続されており、各々において発生した交流電力は、順次交流電力入力部17に入力される。
また、Y軸方向振動発電ユニット21の各ソレノイドコイル22a、22b、22cも、直列に接続されており、各々において発生した電力を交流電力は、順次交流電力入力部27に入力される。
なお、上記交流電力入力部17、27からの交流電力は、互いに干渉することを防ぐために、整流部17、27中の半導体素子で整流した後に合成する必要がある。
図4(A)においては、X軸方向振動発電ユニット11およびY軸方向振動発電ユニット21が互いに同一形状をなすように構成されている。これら振動発電ユニット11、21を、双方の一端部(またはその延長線上)において互いに直角に交差するようにし、この状態でこれら振動発電ユニット11、21の側部外形線が、縦、横各一辺に沿うように、かつこれら振動発電ユニット11、21が内包される仮想正方形を想定し、この仮想正方形と所定の高さによって仮想直方体を想定したとき、この仮想直方体の振動発電ユニット11、21が配されていない空きスペースに、回路手段41を搭載した基板を収容したものである。
また、各ボビン13、23内の中空部分には、図4(C)に示すように、永久磁石14a、24aと永久磁石14b、24bとを同一極が対向するように接着してなる振動子14、24が、各ボビン13、23に対して移動可能に挿入されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る振動発電機101について、図5を用いて説明する。なお、図5(A)は振動発電ユニット111、121、131の外部構造を、図5(B)は振動発電ユニット111、121、131の内部構造を各々示すものである。
すなわち、X軸方向振動発電ユニット111およびY軸方向振動発電ユニット121のみならず、Z軸方向振動発電ユニット131を用い、Z軸方向の振動をも利用して発電を行う点において、第1の実施形態のものよりも、さらに発電効率に優れた振動発電機を得ることができる。
第2の実施形態においては、第1の実施形態について示す図4(A)に対応する図面は設けられていないが、この図4(A)を参照すると、2つのボビン13、23の接続部において、紙面奥行き方向に延びるようにZ軸方向振動発電ユニット131が配設される点で、第1の実施形態のものとは相違する。
上記実施形態の振動発電機によれば、2つまたは3つの振動発電ユニットの各振動子の移動軸が互いに90度で交差する所定位置P1、P2が設けられているが、本発明の振動発電機においては、これに限られるものではない。
例えば、上記交差する所定位置は1点とせずともよく、発明の効果を奏することができる範囲であれば、各移動軸が所定の領域内を通過するように構成してもよく、各移動軸が互いにねじれの位置となるような場合も許容される。
さらに、各振動子の移動軸が、互いに90度で交差する場合のみならず、それ以外の角度(例えば60度あるいは45度)で交差する場合も、発明の効果を奏することができる範囲で許容される。
また、振動子を形成する磁石が複数個からなる場合に、複数個の磁石が互いに当接していてもよいし、微小な間隔を挟んで対向させるようにしてもよい。
また、各振動子の移動軸が交差する領域において、各振動発電ユニットのボビンの端部と結合して、これら複数の端部を閉じることのできる多軸コネクタを設けるようにしてもよい。この場合には、製造組立工程を簡略化することができる。
また、各振動子の移動軸が交差する領域において、各振動発電ユニットのボビンの端部が互いに結合されて一体化されるように構成してもよい。この場合にも製造工程を簡略化することができる。
4 負荷
11、111 X軸方向振動発電ユニット
12、22、112、122、132、212 コイル群
12a、b、c、22a、b、c、112a、b、c、122a、b、c、132a、b、c、212a、b、c ソレノイドコイル
13、23、113、123、133、213 ボビン
14、24、114、124、134、214 振動子
14a、b、24a、b、114a、b、124a、b、134a、b、214a、b 永久磁石
16、26、116、126、136、216a、b 圧縮バネ
17、27 交流電力入力部
18、28 整流部
19、29 直流電圧出力部
21、121 Y軸方向振動発電ユニット
41 基板
41a スルーホール
51 ケース
131 Z軸方向振動発電ユニット
Claims (12)
- 磁石からなる振動子と、
前記振動子の外周に配されたコイルと、
外部からの振動を受けて、前記コイル内を前記振動子が移動する際に、これらコイルと振動子との干渉を防止する干渉防止部材と、
前記振動子の移動方向両端部の一方側に配された、該振動子を他方側に付勢する弾性部材と、からなる振動発電ユニットを2つ以上備え、
前記2つ以上の振動発電ユニットにおける前記振動子の移動軸が、前記振動子の移動方向両端部の他方側に位置する所定部において、互いに所定角度で交差するように、かつ該2つ以上の振動発電ユニットにおける前記振動子の各々の前記他方側の端部が、互いに同一の極性を有するように設定され、
前記振動子各々の前記他方側の端部において生じる、同一の極性同士による反発力と、前記2つ以上の振動発電ユニットにおける各弾性部材のバネ常数とが、前記振動を受けたときに、前記振動子が前記コイル内を往復移動し得るように、互いにバランスのとれた状態に設定され、該往復移動により各々の前記振動発電ユニットで発電がなされ、各々の発電に係る電力が合成されるように構成されていることを特徴とする振動発電機。 - 前記振動子は、複数個の単位磁石を前記振動子の移動方向に互いに近接、または当接するように、かつ各々の該単位磁石が同一極を互いに対向させるようにして配されてなり、
前記コイルは、複数個の単位コイルを前記振動子の移動方向に互いに近接するように、かつ隣接する該コイル同士が、互いに逆方向の巻き方となるように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の振動発電機。 - 前記干渉防止部材が、非磁性材料よりなる両端に鍔部を有する中空のボビンからなり、該ボビンに前記コイルが巻回されてなることを特徴とする請求項1または2記載の振動発電機。
- 前記2つ以上の振動発電ユニットの数が2または3であり、前記振動子の移動軸が、互いに直交する角度で交差するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の振動発電機。
- 前記ボビンは、前記他方側の先端が閉じた状態とされていることを特徴とする請求項3または4に記載の振動発電機。
- 前記ボビンは、前記他方側の先端が開放された状態とされていることを特徴とする請求項3または4に記載の振動発電機。
- 前記ボビンの各々が、前記振動子の移動軸が交差する位置において、多軸コネクタにより互いに接続されていることを特徴とする請求項3、4または6のうちいずれか1項記載の振動発電機。
- 前記ボビンの各々が、前記振動子の移動軸が交差する位置において、一体的に結合されていることを特徴とする請求項3、4または6のうちいずれか1項記載の振動発電機。
- 前記振動発電ユニットに隣接する空間に、該振動発電ユニットにおいて発生した交流電力を回収し、整流して直流電力に変換する回路手段を搭載した基板を配設したことを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1項記載の振動発電機。
- 前記2つ以上の振動発電ユニットの数が2で、互いに同一形状である場合に、前記振動発電ユニットの各々が縦、横の各1辺の内側に沿う大きさの正方形を仮想し、この正方形と所定の高さによって直方体を仮想したとき、この直方体内の前記振動発電ユニットが配されていない空きスペースに、前記回路手段を搭載した基板を収容するように配置したことを特徴とする請求項9に記載の振動発電機。
- 前記2つ以上の振動発電ユニットの数が3で、互いに同一形状である場合に、前記振動発電ユニットの各々が縦、横、高さの各1辺の内側に沿う大きさの立方体を仮想したとき、この立方体内の前記振動発電ユニットが配されていない空きスペースに、前記回路手段を搭載した基板を収容するように配置したことを特徴とする請求項9に記載の振動発電機。
- 前記振動発電ユニットおよび前記基板を配置した、仮想の前記直方体または仮想の前記立方体の全体が収まる大きさのケースの外側または隙間を防水部材により被覆することを特徴とする請求項10または11に記載の振動発電機。
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