JP6150396B2 - 水素ガス含有飲料用容器および容器詰水素ガス含有飲料 - Google Patents
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Description
〔可撓性包装材料〕
1.第1の実施形態
図1に示すように、本実施形態に係る可撓性包装材料1は、金属層11と、樹脂基材12と、樹脂基材12の一方の面側(図1における上側)に積層された無機物層13とを備えている。また、本実施形態においては、さらに紙基材14と、紙基材14の一方の面(図1における上側)に積層された印刷層15とが積層されており、さらに金属層11と無機物層13との間、金属層11と紙基材14との間、紙基材14と印刷層15との間、および印刷層15における紙基材14とは反対の面側(図1における上側)には、それぞれ樹脂層16A、16B、16Cおよび16Dが積層されている。なお、図1に示す可撓性包装材料1を用いて容器を成形した場合、可撓性包装材料1における樹脂層16D側(図1における上側)の面が容器の外側に、樹脂基材12側(図1における下側)の面が容器の内側になる。
本実施形態における金属層11は、水素ガスの透過を防止する層であり、少なくともアルミニウム(Al)を含有する。なお、本明細書において、金属層11を構成する金属には、アルミニウムのほか、アルミニウム合金(例えば、JIS H4160に規定されるアルミニウム合金)も含まれるものとする。
樹脂基材12は、可撓性を有するものであれば特に限定されない。かかる樹脂基材12としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ナイロン等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアクリルニトリル、ポリイミドなどの樹脂からなる樹脂フィルムが好ましく、単層からなるフィルムであってもよいし、同種または異種の複数層を積層したフィルムであってもよい。延伸、未延伸のどちらでも良いが、機械的強度や寸法安定性を有するものが好ましい。これらの中でも、特に二軸方向に任意に延伸されたポリエチレンテレフタレートまたはナイロンが好ましい。
本実施形態に係る可撓性包装材料1は、前述した金属層11に加えて、金属層11とは異なる無機物層13を備えることで、可撓性包装材料1にクラックが生じた場合であっても、水素ガスの漏出を効果的に防止することができる。これは、成分構造から層構造になって蒸着されており、耐物理的衝撃に優れ、程度により回復性も期待でき、また水素保持機能を有することによるものと考えられる。ただし、クラック形成後における無機物層13の水素ガス漏出防止効果は、これらの理由に限定されるものではない。
紙基材14は、本実施形態に係る可撓性包装材料1を用いて紙パックを形成する場合に設けられるものである。紙基材14としては、パルプ、天然紙、合成紙、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙など、一般的に紙パックに用いられる原紙であれば特に制限されずに使用することができる。
第1の実施形態では、樹脂基材、無機物層、金属層および紙基材がこの順に積層される場合を一例として説明したが、本発明はこの場合に限られない。例えば、図2に示すように、可撓性包装材料2においては、金属層21、樹脂基材22および無機物層23がこの順に積層されており、無機物層23における樹脂基材23とは反対の面側(図2における上側)には樹脂層26が、また金属層21における樹脂基材22とは反対の面側(図2における下側)にはシーラント層28が、それぞれ設けられている。また、本実施形態においては、紙基材は積層されていない。
以下においては第1の実施形態に係る可撓性包装材料1の製造方法を例にとって説明するが、第2の実施形態に係る可撓性包装材料1にも適宜応用が可能である。
本実施形態に係る水素ガス含有飲料用容器は、前述した可撓性包装材料を用いて形成されたものである。例えば、前述した可撓性包装材料1を用いた場合、水素ガス含有飲料用紙パックが得られ、また前述した可撓性包装材料2を用いた場合、水素ガス含有飲料用パウチが得られる。
本実施形態に係る容器詰水素ガス含有飲料は、上記の水素ガス含有飲料用容器、水素ガス含有飲料用紙パックまたは水素ガス含有飲料用スパウト付きパウチ(以下、「水素ガス含有飲料用容器等」という。)に水素ガス含有飲料を充填してなるものである。
金属層としてのアルミニウム層を備え、以下の層構成を有するアルミフィルム(細川洋行社製)を14.7cm×13cmに裁断した。
=アルミフィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
PET(12μm)/ポリエチレン(15μm)/アルミニウム(7μm)/ポリエチレン(15μm)/直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)(30μm)
=シリカ蒸着フィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
GL−RD12(12μm)(凸版印刷社製,PET層および酸化ケイ素蒸着層を有する)/延伸ナイロン(ONY)(15μm)/無延伸ポリプロピレン(CPP)(50μm)
シリカ蒸着フィルムに替えて、以下の層構成を有するアルミナ蒸着フィルム(凸版印刷社製,製品名「GXフィルム」)を用いた他は、実施例1と同様にして、容器詰水素ガス含有飲料を製造し25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表1に示す。
=アルミナ蒸着フィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
GX−P−F12(12μm)(凸版印刷社製,PET層および酸化アルミニウム蒸着層を有する)/ONY(15μm)/CPP(50μm)
シリカ蒸着フィルムに替えて、以下の層構成を有するアルミ蒸着フィルム(東レ社製)を用い、クラック形成したアルミフィルムのLLDPE層およびアルミ蒸着フィルムの直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)層が互いに接するようにして積層した以外は、実施例1と同様にして、容器詰水素ガス含有飲料を製造し25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表1に示す。
=アルミ蒸着フィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
VM−PET(12μm)(東レ社製,PET層およびアルミニウム蒸着層を有する)/ドライラミネート(DL)/LLDPE(80μm)
表1に示す蒸着フィルムまたはアルミフィルムを14.7cm×13cmに裁断し、包装材料として用いた。2枚の包装材料をCPP層(またはLLDPE層)が内側となるようにして2枚を重ね合わせ、3辺をヒートシールして水素ガス含有飲料用容器を得た。これら以外は実施例1と同様にして、水素ガス濃度を1.30ppmに調整した水素水を充填してヘッドスペースが無いように密封し、25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表1に示す。
14.7cm×13cmに裁断したアルミフィルム(細川洋行社製、層構成は前述)と、12.5cm×10.4cmに裁断したシリカ蒸着フィルム(凸版印刷社製,製品名「GLフィルム」,層構成は前述)とを、アルミフィルムのLLDPE層およびシリカ蒸着フィルムのCPP層が互いに接するようにして積層し、ヒートシールすることにより、可撓性包装材料を得た。得られた可撓性包装材料を2枚用い、シリカ蒸着フィルム側が内側になるようにして2枚を重ね合わせ、3辺をヒートシールして製袋した。得られた製袋品について、図3に示すようにクラック形成処理を行い、クラック形成された水素ガス含有飲料用容器を得た。
シリカ蒸着フィルムに替えて、アルミナ蒸着フィルム(凸版印刷社製,製品名「GLフィルム」,層構成は前述)、アルミ蒸着フィルム(東レ社製,層構成は前述)、またはアルミフィルム(細川洋行社製,層構成は前述)を12.5cm×10.4cmに裁断し、14.7cm×13cmに裁断したアルミフィルムと積層した以外は、実施例3と同様にして可撓性包装材料を製造した。かかる可撓性包装材料を用いてクラック形成された水素ガス含有飲料用容器を得た後、水素ガス濃度1.30ppmに調整した水素水200mLを充填し、ヘッドスペースがないように密封して、25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表2に示す。
以下の層構成を有するシリカ・アルミナ混合蒸着フィルム(東洋紡社製)を、14.7cm×13cmに裁断した。
=シリカ・アルミナ混合蒸着フィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
エコシアールVN507(15μm)(東洋紡社製,ONY層およびシリカ・アルミナ混合蒸着層を有する)/ドライラミネート(DL)/LLDPE(40μm)
アルミフィルムに替えて、以下の構成を有するアルミ合金フィルム(細川洋行社製)を使用した以外は、実施例3と同様にして可撓性包装材料を製造した。かかる可撓性包装材料を用いてクラック形成された水素ガス含有飲料用容器を得た後、水素ガス濃度1.30ppmに調整した水素水200mLを充填し、ヘッドスペースがないように密封して、25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表2に示す。
=アルミ合金フィルムの層構成=
括弧内の数値は厚さを表す。
PET(12μm)/ドライラミネート/アルミニウム合金(7μm)/ドライラミネート/LLDPE(60μm)
シリカ蒸着フィルムを用いず、14.7cm×13cmに裁断したアルミフィルム(細川洋行社製,層構成は前述)のみを用いて製袋した以外は、実施例3と同様にして、クラック形成された水素ガス含有飲料用容器を得た後、水素ガス濃度1.30ppmに調整した水素水200mLを充填し、ヘッドスペースがないように密封して、25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表2に示す。
シリカ蒸着フィルムを用いず、14.7cm×13cmに裁断したアルミ合金フィルム(細川洋行社製,層構成は前述)のみを用いて製袋した以外は、実施例3と同様にして、クラック形成された水素ガス含有飲料用容器を得た後、水素ガス濃度1.30ppmに調整した水素水200mLを充填し、ヘッドスペースがないように密封して、25℃1週間保存後の水素ガス濃度を測定した。結果を表2に示す。
11,21…金属層
12,22…樹脂基材
13,23…無機物層
14…紙基材
Claims (7)
- 樹脂基材と、前記樹脂基材の少なくとも一方の面側に積層された無機物層と、前記樹脂基材および前記無機物層の間には存在しない金属層とを備えた可撓性包装材料(前記無機物層と金属層の間にポリアミド層及び/又はポリプロピレン層を含むものを除く)を用いて成形された水素ガス含有飲料用容器であって、
前記金属層は、少なくともアルミニウムを含有し、
前記無機物層は、ケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物、カルシウム酸化物、ケイ素窒化物、アルミニウム窒化物、ケイ素酸窒化物およびアルミニウム酸窒化物からなる群より選択される1種または2種以上で形成される
ことを特徴とする水素ガス含有飲料用容器。 - 前記無機物層は、前記樹脂基材の少なくとも一方の面側に形成された蒸着層であることを特徴とする請求項1に記載の水素ガス含有飲料用容器。
- 前記金属層の厚さは、5〜14μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の水素ガス含有飲料用容器。
- 水素ガス含有飲料用パウチである請求項1〜3のいずれか一項に記載の水素ガス含有飲料用容器。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素ガス含有飲料用容器に、水素ガスを含有する飲料が充填されてなる容器詰水素ガス含有飲料。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素ガス含有飲料用容器に、水素ガスを含有する飲料を充填することを特徴とする容器詰水素ガス含有飲料の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素ガス含有飲料用容器に、水素ガスを含有する飲料を充填することを特徴とする水素ガス含有飲料の水素ガス濃度低下抑制方法。
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