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JP6151303B2 - ドラム缶用汚れ拭き取り装置 - Google Patents
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JP6151303B2 - ドラム缶用汚れ拭き取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラム缶用汚れ拭き取り装置に関し、詳しくは胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れ拭き取り装置に関する。
この種のドラム缶は、化学製品及び石油、ガソリン、潤滑油など液体の油脂類、粘性が比較的高い液体危険物、粉体又は固体等の出し入れが容易ではない内容物等の充填輸送に好適し、円筒状をなした中空の胴体と、胴体の下端開口を閉塞する地板と、胴体の上端開口を閉塞する天板とから構成されたものが知られている。このドラム缶は、密閉型の場合には、胴体の下端縁及び地板の外周縁と、胴体の上端縁及び天板の外周縁とは、巻締めにより相互に結合されてそれぞれチャイムが形成される(例えば、特許文献1参照)。
また、ドラム缶の天板の汚れを拭き取るための汚れ拭き取り装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−102971号公報 特許第3060699号公報
ところで、上記チャイムはシーマー(巻締機)による巻き締め加工等によって形成されるため、チャイム及びその近傍には、その加工時に使用する潤滑油や加工時に発生する摩耗鉄粉等が付着し易い。従って、ドラム缶の製造工程における塗装前に作業員がチャイム及びその近傍の汚れの拭き取りをウエス等で行っていた。しかし、作業員による拭き取り作業は重労働であり、また、汚れの拭き残しが発生すると、完成したドラム缶の外装不良を招くおそれもあった。
また、チャイム及びその近傍への汚れ付着を気にする余り、シーマー潤滑油量を少量にすると、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工が阻害され、ひいてはチャイムの適正な巻き締め品質が確保できないおそれがあった。しかしながら、上記特許文献2ではチャイム及びその近傍の汚れ除去、特に、ドラム缶の汚れを効率的に拭き取ること、及び、チャイムの内周部まで拭き取ることについては格別な配慮がなされておらず、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めるには依然として課題が残されている。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後にドラム缶のチャイム及びその近傍の汚れ、特にチャイムの内周部の汚れを効率的に自動で除去することにより、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めることができるドラム缶用汚れ拭き取り装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置は、胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の板面の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れを拭き取り材で拭き取る汚れ拭き取り装置であって、ドラム缶をその胴体周方向に回転させる回転機構と、拭き取り材の幅方向がドラム缶の胴体高さ方向となる姿勢で、拭き取り材をドラム缶側のチャイム近傍に向けてドラム缶の回転方向に沿って送り出す送り出し機構と、送り出し機構によって送り出された拭き取り材を巻き取る巻き取り機構と、拭き取り材の搬送方向における両側を掴んで保持する保持機構と、保持機構で拭き取り材を保持した状態で胴体周方向に送り出し機構及び巻き取り機構を近づけることにより、拭き取り材の上端中央を弛ませて弛み領域を形成し、回転機構によりドラム缶を回転させた状態でチャイムを含む領域に弛み領域を被せて覆うようにして押圧接触させる押圧機構と備える。
好ましくは、押圧機構は、弛み領域をドラム缶のチャイムを含む領域にパッドによって押圧接触させ、パッドは、胴体高さ方向で見てチャイムの胴体と反対側に位置する外端縁部から、ドラム缶の胴体径方向で見てチャイムの内側に位置する内周縁を経て板面に亘るチャイムの内周部に、弛み領域を押圧接触可能な形状を有した内側パッドを含む。
好ましくは、押圧機構は、拭き取り材のドラム缶と反対側から弛み領域に空気を吹き付け、内周部に弛み領域を誘導するエアブローノズルを含む。
好ましくは、回転機構は、ドラム缶を天板及び地板の双方の板面において挟持し、ドラム缶に回転力を付与する一対の支持部と、支持部の少なくとも一方と、該支持部と胴体径方向に近接するチャイムの内周縁との間に位置付けられ、支持部を内周縁から離間する位置で板面に当接させるべく案内するガイドローラとを含む。
好ましくは、パッドは、ドラム缶の胴体高さ方向で見て、チャイムの胴体と反対側に位置する外端縁部からチャイムの頂部に亘って弛み領域を押圧接触可能な形状を有した外端縁パッドを含む。
好ましくは、パッドは、ドラム缶の胴体高さ方向で見て、胴体からチャイムの胴体側に位置する内端縁部を経てチャイムの頂部に亘って弛み領域を押圧接触可能な形状を有した内端縁パッドを含む。
好ましくは、送り出し機構、巻き取り機構、保持機構、及び押圧機構は、一体に又は連動して移動可能な拭き取り材による拭き取りユニットを構成する。
好ましくは、拭き取りユニットは、ドラム缶の胴体径方向における位置を調整するための進退機構を有する。
好ましくは、拭き取りユニットは、ドラム缶の胴体高さ方向における位置を調整するための昇降機構を有する。
好ましくは、拭き取りユニットは天板側と地板側との双方に設けられる。
好ましくは、拭き取り材には洗浄剤が含浸されている。
本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置によれば、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後に本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置によってドラム缶のチャイム及びその近傍の汚れを自動で除去することにより、ドラム缶の生産性及び品質性能の双方を高めることができる。
特に本発明では、保持機構により拭き取り材のずり落ちを阻止しながら弛み領域を形成し、チャイムを含む領域に弛み領域を押圧接触させることにより、拭き取り材のチャイムへの接触を面接触とすることができる。このため、拭き取り材における拭き取り領域を広範囲に亘って使用しながら、ドラム缶の汚れを効率的に拭き取ることができる。
本発明の一実施形態に係るドラム缶用汚れ拭き取り装置の正面図である。 図1の汚れ拭き取り装置の上面図である。 図1のチャイムを拡大した断面図である 図1の汚れ拭き取り装置において、大基板をドラム缶に近づける矢印方向にスライドした状態を示す上面図である。 図1の汚れ拭き取り装置において、小基板を対向する小基板に近づける方向にスライドした状態を示す上面図である。 図1の汚れ拭き取り装置において、上側のクランプをドラム缶に降下した状態を示した正面図である。 図6におけるクランプ及びガイドローラの動きを示した模式図である。 図6におけるクランプ及び内側パッドの動きを示した模式図である。 図1の汚れ拭き取り装置において、各パッドを弛み領域を介してドラム缶に押圧接触した状態を示す上面図である。 図9における外端縁パッドの動きを示した模式図である。 図9における内端縁パッドの動きを示した模式図である。
図1はドラム缶の一例である密閉型ドラム缶(クローズ缶)2とその汚れ拭き取り装置(ドラム缶用汚れ拭き取り装置)4の正面図であり、図2はドラム缶2及び汚れ拭き取り装置4の上面図である。ドラム缶2は、円筒状をなした中空の胴体6と、この胴体6の上端開口を閉塞する円形の天板8と、下端開口を閉塞する円形の地板10とを備える。天板8には、排気口金11及び注入口金13が設けられている。なお、図1の汚れ拭き取り装置4の一部は、図2のI−I断面を示すものとなっている。
図3はドラム缶2のチャイム12を拡大して示す断面図である。チャイム12は、胴体6の上端縁と天板8の外周縁とを充填剤を介在させた状態でシーマー(巻締機)による巻締めにより相互に結合されて形成される。胴体6の下端縁と地板10の外周縁からもチャイム12と同様のチャイム14が形成される。
汚れ拭き取り装置4は、ドラム缶2をその胴体周方向Xに回転させる回転機構16、上側のチャイム12を含む領域の汚れを拭き取る拭き取りユニット18から概略構成されている。
ここで、図3に示すように、拭き取りユニット18で汚れを拭き取るためのドラム缶2におけるチャイム12を含む領域とは、チャイム12近傍の胴体6である胴体部12a、ドラム缶2の胴体高さ方向Yで見てチャイム12の胴体6側に位置する内端縁部12b、胴体高さ方向Yで見てチャイム12の胴体6反対側に位置する外端縁部12c、ドラム缶2の胴体径方向Zで見てチャイム12の外周縁となる頂部12d、胴体径方向Zで見てチャイム12の内周縁12e1から天板8の上面(板面)8aに至る範囲に位置する内周部12eを含む領域として規定される。
回転機構16は、ドラム缶2を天板8の上面8aと地板10の下面(板面)10aにおいて挟持し、何れも円板状をなす一対の上側及び下側のクランプ(支持部)20,22を備えている。これらクランプ20,22の中央には、それぞれ回転軸20a,22aが連結されている。また、回転軸20aは矢印で示すように、図示しない昇降機構により胴体高さ方向Yに昇降可能に構成されている。
クランプ22上にドラム缶2を載置し、クランプ20を降下させてドラム缶2を挟持し、図示しない駆動部から回転軸22aに回転力を付与することにより、ドラム缶2が胴体周方向Xに回転される。また、クランプ20の上側には、クランプ20及び回転軸20aを回転可能に支持する基板20bが固定されている。この基板20bの外周には、4つのガイドローラ24が昇降シリンダ24aを介して離間して固定されている。
これらガイドローラ24は、回転自在に軸支されたフランジ部24bを備えている。各フランジ部24bは、クランプ20とチャイム12の内周縁12e1との間に位置付けられている。各フランジ部24bは、ガイドローラ24が昇降シリンダ24aによって降下されても、天板8の上面8a及びチャイム12に非接触となるように位置調整され、クランプ20を内周縁12e1から離間する位置で天板8の上面8aに当接させるべく案内する。なお、図示しないが、下側のチャイム14側にも拭き取りユニット18と同様の拭き取りユニットを設けても良い。
拭き取りユニット18は、チャイム12の汚れ拭き取り材であるタオル26の送り出し機構28、チャイム12の汚れ拭き取り後のタオル26を巻き取る巻き取り機構30、タオル26を掴んで保持する保持機構32、及び送り出し機構28と巻き取り機構30との間を搬送されるタオル26をドラム缶2のチャイム12を含む領域に押圧接触させる押圧機構34から概略構成されている。拭き取りユニット18は、これら機構を一体に又は連動して移動可能である。
送り出し機構28は、例えば4つのロール軸28aから概略構成されている。ドラム缶2から最も離れたロール軸28aにタオル26を巻回した市販のロールタオル26a(例えば幅210mm、18m巻)の巻き体の芯部の空洞を挿入することでロールタオル26aが送り出し機構28にセットされる。送り出し機構28はいわゆるピンチロールであって、タオル26の端縁を残りの各ロール軸28a間に交互に通し、少なくとも何れか1つのロール軸28aを図示しないブレーキ付きモータなどの駆動部によって回転させることにより、タオル26は各ロール軸28aとの摩擦力によってロールタオル26aからタオル26が引き出される。
そして、タオル26は、その幅方向をドラム缶2の胴体高さ方向Yとする姿勢で、ドラム缶2側のチャイム12近傍に向けてドラム缶2の回転方向に沿う搬送方向Aで送り出される。
巻き取り機構30は、例えば3つのロール軸30aから概略構成されている。巻き取り機構30も送り出し機構28と同様に、タオル26の端縁を残りの各ロール軸30a間に交互に通す。そして、少なくとも何れか1つのロール軸30aを図示しないブレーキ付きモータなどの駆動部によって回転させることにより、タオル26は各ロール軸30aとの摩擦力によって送り出し機構28から送り出されたタオル26を巻き取って使用済みロールタオル26bの巻き体が形成される。
巻き取り機構30のタオル26の巻き取り速度を送り出し機構28のタオル26の送り出し速度よりも若干大きくすることにより、送り出し機構28と巻き取り機構30との間には、上述したチャイム12を含む領域に対向する姿勢で、所定の張力Fが付与されたタオル26における汚れの拭き取り領域26cが形成される。
保持機構32は、張力Fが付与された状態の拭き取り領域26cの上端両側を掴んで支持可能な2つの上側チャック32aと、拭き取り領域26cの下端両側を掴んで支持可能な2つの下側チャック32bとから構成されている。これら上側及び下側チャック32a,32bで挟んでタオル26を支持することにより、押圧機構34の作動によっても、各ロール軸28a,30aからのタオル26のずり落ちを阻止することができる。なお、2つの上側チャック32aのみから保持機構32を構成しても良い。
押圧機構34は、拭き取り領域26cの内側、即ちドラム缶2側に配置された内側パッド36と、拭き取り領域26cの外側、即ちドラム缶2の反対側に配置された外端縁パッド38及び内端縁パッド40とを備えている。外端縁パッド38と内端縁パッド40とは、拭き取り領域26cにおいて、搬送方向Aに完全にずれた位置に配置され、更に胴体高さ方向Yにおいては外端縁パッド38が内端縁パッド40よりも若干上側に配置されている。また、各パッド36,38,40には、エアシリンダやオイルシリンダ等のアクチュエータである、進退シリンダ36a,38a,40aと、昇降シリンダ36b,38b,40bとがそれぞれロッドを介して接続されている。
ここで、送り出し機構28と、保持機構32の送り出し機構28側に配置された上側チャック32a及び下側チャック32bとは小基板42に固定されている。一方、巻き取り機構30と、保持機構32の巻き取り機構30側に配置された上側チャック32a及び下側チャック32bとは、小基板42とは別個の小基板44に固定されている。本実施形態では、小基板44には進退機構が設けられ、この進退機構の駆動部を駆動することにより、図2に矢印で示すように、小基板44は小基板42に近づいたり離れたりして搬送方向Aに沿ってスライド可能に構成されている。なお、これに限らず、小基板42,44の少なくとも何れか一方が搬送方向Aに沿ってスライド可能に構成されていれば良い。
また、外端縁パッド38の進退及び昇降シリンダ38a,38bと、内端縁パッド40の進退及び昇降シリンダ40a,40bとは、小基板42,44の下側に配置された大基板46に固定されている。大基板46には小基板44も固定され、小基板42も搬送方向Aに沿ってスライド可能に大基板46に固定されている。大基板46には進退機構が設けられ、この進退機構の駆動部を駆動することにより、拭き取りユニット18は、ドラム缶2に対して進退方向Bに一体にスライド可能に構成されている。また、大基板46には、外端縁パッド38の進退及び昇降シリンダ38a,38bと、内端縁パッド40の進退及び昇降シリンダ40a,40bとの間にエアブローノズル48が固定されている。
以下、図4から図11を参照し、汚れ拭き取り装置4の動作について説明する。なお、図4から図11は、主として汚れ拭き取り装置4の動作を分かり易く説明するために、詳細の部位の記載を一部割愛した模式図である。
先ず図4に示すように、大基板46をドラム缶2に近づける矢印方向にスライドすることにより、チャイム12を含む領域にタオル26の拭き取り領域26cを近づける。
次に、図5に示すように、小基板42を小基板44に近づける方向にスライドすることにより、拭き取り領域26cの上端中央に弛ませてタオル26の弛み領域26dを形成する。この際、エアブローノズル48から拭き取り領域26cのドラム缶2と反対側から弛み領域26dに空気を吹き付けることにより、弛み領域26dがチャイム12の内周部12eに被される位置まで誘導される。
次に、図6に示すように、クランプ20を矢印方向に降下することにより、クランプ20,22によりドラム缶2を挟持する。
この際、図7に破線で示すように、クランプ20が注入口金13を覆うことにより、汚れ拭き取り装置4作動時における注入口金13への異物混入が阻止される。また、クランプ20の降下と併せ、昇降シリンダ24aの作動によって各ガイドローラ24も降下される。
ガイドローラ24は天板8の上面8a及びチャイム12に非接触となるため、ガイドローラ24にチャイム12から潤滑油を含む汚れが付着することが防止される。また、クランプ20,22がドラム缶2を挟持後は、昇降シリンダ24aの作動によってガイドローラ24は上昇して元の位置に戻る。
一方、図8に破線で示すように、クランプ20の降下に伴い、クランプ20は排気口金11を覆い、汚れ拭き取り装置4作動時における排気口金11への異物混入が阻止される。なお、排気口金11に排気口金11を塞ぐラベルが貼付されている場合、このラベルがタオル26の弛み領域26dの接触により剥がれるおそれがある。しかし、クランプ20が排気口金11を覆うことにより、このラベル剥がれを抑制可能である。
また、図8に示すように、クランプ20の降下と併せ、昇降シリンダ36bの作動によって内側パッド36も降下され、天板8の上面8aに弛み領域26dを介して押圧接触される。次に、内側パッド36は進退シリンダ36aの作動によって、チャイム12の内周縁12e1に弛み領域26dを介して押圧接触される。
内側パッド36は、ドラム缶2の胴体高さ方向Yで見てチャイム12の胴体6と反対側に位置する外端縁部12cから、ドラム缶2の胴体径方向Zで見てチャイム12の内側に位置する内周縁12e1を経て、天板8の上面8aに亘るチャイム12の内周部12eに、弛み領域26dを押圧接触可能な形状を有している。
詳しくは、内側パッド36は、断面視L字形状を有するウレタンやフェルト等の低反発材から成形され、ドラム缶2の胴体径方向Zに延び、外端縁部12cに弛み領域26dを押圧する突出部36cと、突出部36cから下方に略垂直に屈曲されてドラム缶2の胴体高さ方向Yに延び、チャイム12の内周部12eに弛み領域26dを押圧する平坦部36dとから構成されている。
一方、図9に示すように、内側パッド36がチャイム12の内周部12eに弛み領域26dを押圧接触する際、併せて外端縁パッド38及び内端縁パッド40もチャイム12に押圧接触される。
詳しくは、図10に示すように、外端縁パッド38は、断面視L字形状を有する内側パッド36と同様の材料から成形され、ドラム缶2の胴体径方向Zに延び、外端縁部12cに弛み領域26dを押圧する突出部38cと、突出部38cから下方に略垂直に屈曲されてドラム缶2の胴体高さ方向Yに延び、チャイム12の頂部12dに弛み領域26dを押圧する平坦部38dとから構成されている。そして、外端縁パッド38は、ドラム缶2の胴体高さ方向Yで見て、チャイム12の外端縁部12cから頂部12dに亘って押圧接触される。
また、図11に示されるように、内端縁パッド40は、断面視I字形状を有する内側パッド36と同様の材料から成形され、ドラム缶2の胴体径方向Zに延び、内端縁部12bに弛み領域26dを押圧する水平面40cと、ドラム缶2の胴体高さ方向Yに延び、チャイム12近傍の胴体6に弛み領域26dを押圧する垂直面40dとを有している。そして、内端縁パッド40は、ドラム缶2の胴体高さ方向Yで見て、胴体6からチャイム12の内端縁部12bを経て頂部12dに亘って押圧接触される。
各パッド36,38,40はチャイム12への押圧接触に伴い、チャイム12に形成された隅部や円弧面に弛み領域26dを介して変形しながら入り込み、これら隅部や円弧面に合致する。この状態において、図8に示すように回転機構16によってドラム缶2を胴体周方向Xに回転させることにより、チャイム12を含む領域をタオル26によって拭き残し無く拭くことが可能となる。
以上のように本実施形態では、シーマー潤滑油を充分に吹き付け、ドラム缶2において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を行い、その後に本発明のドラム缶用汚れ拭き取り装置4によってドラム缶2のチャイム12及びその近傍の汚れを自動で除去することにより、ドラム缶2の生産性及び品質性能の双方を高めることができる。具体的には、重労働となる作業員による拭き取り作業を排除することができるとともに、また、汚れの拭き残しを防止し、ドラム缶2の外装不良を防止することができる。
また、チャイム12及びその近傍への汚れ付着を気にすることなく、シーマー潤滑油量を適正に供給することができるため、ドラム缶2において最も重要な内容物漏洩防止を保証するチャイム加工を実現しながら、高品質の製品を提供することができる。
特に本実施形態では、保持機構32によりタオル26のずり落ちを阻止しながら弛み領域26dを形成し、チャイム12を含む領域に弛み領域26dを押圧接触させることにより、タオル26のチャイム12への接触を面接触とすることができる。このため、タオル26の拭き取り領域26cを広範囲に亘って使用しながら、ドラム缶2の汚れを効率的に拭き取ることができる。
また、弛み領域26dにエアブローノズル48から空気を吹き付けることにより、弛み領域26dをチャイム12の内周部12eまで確実に誘導することができ、チャイム12の内周部12eまで拭き残し無く拭くことができる。
また、各ガイドローラ24を設けたことにより、天板8に対するクランプ20の位置決めを自動的に行うことができるため、クランプ20が邪魔してチャイム12の内周部12eに拭き残しが生じることはない。
また、クランプ20の位置決め後、各ガイドローラ24は上昇して退避するため、弛み領域26dによるチャイム12の内周部12eの拭き取りに支障を来すことはない。また、各ガイドローラ24は、降下時にドラム缶2に非接触となるように調整されているため、各ガイドローラ24にドラム缶2の油汚れが付着し、各ガイドローラ24がドラム缶2を汚すことを阻止可能である。
また、クランプ20が排気口金11及び注入口金13を覆うことにより、汚れ拭き取り装置4作動時における排気口金11及び注入口金13への異物混入が阻止される。また、排気口金11に排気口金11を塞ぐラベルが貼付されている場合、クランプ20が排気口金11を覆うことにより、ラベル剥がれを抑制可能である。
本発明は上記実施形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
具体的には、上記実施形態の汚れ拭き取り装置4ではロールタオル26aから送り出されるタオル26を拭き取り材として使用しているが、拭き取り材はこれに限定されない。
また、水や有機溶剤等からなる洗浄剤を含浸させた拭き取り材を使用しても良い。これにより、チャイム12及びその近傍の汚れ除去効率が向上し、また、拭き取り材の長寿命化を実現可能である。但し、洗浄剤に有機溶剤を含む場合には防爆対応等に関する労働安全衛生法や消防法上の措置を設備に施す必要がある。
また、上記実施形態の押圧機構34で用いるパッドの数、及びパッドの形状はこれに限定されない。具体的にはチャイム12を含む領域に形成された隅部や円弧面に付着した汚れを拭き残し無く拭き取ることが可能な形状であれば良い。
また、上記実施形態では、搬送されてくるドラム缶2毎に拭き取り領域26cをタオル26の搬送方向にずらして汚れの拭き取りを行うが、拭き取りユニット18を図示しない昇降機構によって昇降することで、拭き取り領域26cを上下にずらして汚れの拭き取りを行うようにしても良い。この場合にはタオル26の消耗を抑制することができて好ましい。
また、上記実施形態では、密閉型ドラム缶2の汚れ拭き取り装置4について説明したが、この汚れ拭き取り装置4はオープン型ドラム缶にも適用可能である。オープン型ドラム缶は、天板8の代わりに開閉可能な天蓋を備える。この場合には、拭き取りユニット18に、前述の外端縁パッド38に代え、天蓋外周縁部の形状に見合うパッドを配置することで、この部分の拭き取りも可能である。この場合には、地板10側には密閉型の場合と同様のチャイム14が形成されるため、このチャイム14の汚れを下側の拭き取りユニットによって拭き取り可能である。
2 密閉型ドラム缶(ドラム缶)
4 汚れ拭き取り装置(ドラム缶用汚れ拭き取り装置)
6 胴体
8 天板
8a 上面(板面)
10 地板
10a 下面(板面)
12 チャイム
12b 内端縁部
12c 外端縁部
12d 頂部
12e 内周部
12e1 内周縁
14 チャイム
16 回転機構
18 拭き取りユニット
20 クランプ(支持部)
22 クランプ(支持部)
24 ガイドローラ
26 タオル(拭き取り材)
26d 弛み領域
28 送り出し機構
30 巻き取り機構
32 保持機構
34 押圧機構
36 内側パッド(パッド)
38 外端縁パッド(パッド)
40 内端縁パッド(パッド)
48 エアブローノズル

Claims (11)

  1. 胴体の端縁と天板及び地板の少なくとも何れか一方の板面の外周縁とを巻締めにより相互に結合して形成されたチャイムを有するドラム缶の汚れを拭き取り材で拭き取る汚れ拭き取り装置であって、
    前記ドラム缶をその胴体周方向に回転させる回転機構と、
    前記拭き取り材の幅方向が前記ドラム缶の胴体高さ方向となる姿勢で、前記拭き取り材を前記ドラム缶側の前記チャイム近傍に向けて前記ドラム缶の回転方向に沿って送り出す送り出し機構と、
    前記送り出し機構によって送り出された前記拭き取り材を巻き取る巻き取り機構と、
    前記拭き取り材の搬送方向における両側を掴んで保持する保持機構と、
    前記保持機構で前記拭き取り材を保持した状態で前記胴体周方向に前記送り出し機構及び前記巻き取り機構を近づけることにより、前記拭き取り材の上端中央を弛ませて弛み領域を形成し、前記回転機構により前記ドラム缶を回転させた状態で前記チャイムを含む領域に前記弛み領域を被せて覆うようにして押圧接触させる押圧機構と
    を備える、ドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  2. 前記押圧機構は、前記弛み領域を前記ドラム缶の前記チャイムを含む領域にパッドによって押圧接触させ、
    前記パッドは、前記胴体高さ方向で見て前記チャイムの前記胴体と反対側に位置する外端縁部から、前記ドラム缶の胴体径方向で見て前記チャイムの内側に位置する内周縁を経て前記板面に亘る前記チャイムの内周部に、前記弛み領域を押圧接触可能な形状を有した内側パッドを含む、請求項1に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  3. 前記押圧機構は、前記拭き取り材の前記ドラム缶と反対側から前記弛み領域に空気を吹き付け、前記内周部に前記弛み領域を誘導するエアブローノズルを含む、請求項2に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  4. 前記回転機構は、
    前記ドラム缶を前記天板及び前記地板の双方の前記板面において挟持し、前記ドラム缶に回転力を付与する一対の支持部と、
    前記支持部の少なくとも一方と、該支持部と前記胴体径方向に近接する前記チャイムの前記内周縁との間に位置付けられ、前記支持部を前記内周縁から離間する位置で前記板面に当接させるべく案内するガイドローラと
    を含む、請求項2又は3に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  5. 前記パッドは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向で見て、前記チャイムの前記胴体と反対側に位置する外端縁部から前記チャイムの頂部に亘って前記弛み領域を押圧接触可能な形状を有した外端縁パッドを含む、請求項2から4の何れか一項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  6. 前記パッドは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向で見て、前記胴体から前記チャイムの前記胴体側に位置する内端縁部を経て前記チャイムの頂部に亘って前記弛み領域を押圧接触可能な形状を有した内端縁パッドを含む、請求項2から5の何れか一項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  7. 前記送り出し機構、前記巻き取り機構、前記保持機構、及び前記押圧機構は、一体に又は連動して移動可能な前記拭き取り材による拭き取りユニットを構成する、請求項1から6の何れか一項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  8. 前記拭き取りユニットは、前記ドラム缶の胴体径方向における位置を調整するための進退機構を有する、請求項7に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  9. 前記拭き取りユニットは、前記ドラム缶の前記胴体高さ方向における位置を調整するための昇降機構を有する、請求項7又は8に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  10. 前記拭き取りユニットは前記天板側と前記地板側との双方に設けられる、請求項7から9の何れか一項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
  11. 前記拭き取り材には洗浄剤が含浸されている、請求項1から10の何れか一項に記載のドラム缶用汚れ拭き取り装置。
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