JP6153436B2 - 経口組成物 - Google Patents
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Description
(I−1)ボスウェリア酸、グルコサミン若しくはその塩、及びセイヨウヤナギエキス末を含有する経口組成物であって、ボスウェリア酸とグルコサミン若しくはその塩の複合物がセイヨウヤナギエキス末の表面に付着した状態で存在することを特徴とする、経口組成物。
(I−2)上記複合物が、ボスウェリア酸1重量部に対してグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部の割合で含むものである、(I−1)に記載する経口組成物。
(I−3)セイヨウヤナギエキス末1重量部に対して、ボスウェリア酸0.5〜1重量部及びグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜20重量部の割合で含む、(I−1)または(I−2)に記載する経口組成物。
(I−4)顆粒剤状、錠剤状または丸剤状の造粒形態を有する(I−1)乃至(I−3)のいずれかに記載する経口組成物。
(II−1)ボスウェリア酸およびグルコサミン若しくはその塩を粉体混合してボスウェリア酸とグルコサミンの複合物を調製し、これにセイヨウヤナギエキス末を混合して造粒及び整粒する工程を有する経口組成物の製造方法。
(II−2)乾式造粒法または湿式造粒法である、(II−1)に記載する製造方法。
(III−1)ボスウェリア酸およびグルコサミン若しくはその塩を粉体混合してボスウェリア酸とグルコサミンの複合物を調製し、これにセイヨウヤナギエキス末を混合して造粒及び整粒する工程を有する、セイヨウヤナギエキス末の風味マスキング及び/又は経時的変化を抑制する方法。
(III−2)上記複合物が、ボスウェリア酸1重量部に対してグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部の割合で含むものである、(III−1)に記載する方法。
(III−3)セイヨウヤナギエキス末1重量部に対して、ボスウェリア酸0.5〜1重量部及びグルコサミン若しくはその塩を0.5〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜20重量部の割合になるように調製することを特徴とする、(III−1)または(III−2)に記載する方法。
(IV−1)ボスウェリア酸およびグルコサミンを粉体混合してボスウェリア酸とグルコサミン若しくはその塩の複合物を調製し、これにセイヨウヤナギエキス末を混合して造粒及び整粒する工程を有する、セイヨウヤナギエキス末の流動性向上方法。
(IV−2)上記複合物が、ボスウェリア酸1重量部に対してグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部の割合で含むものである、(IV−1)に記載する方法。
(IV−3)セイヨウヤナギエキス末1重量部に対して、ボスウェリア酸0.5〜1重量部及びグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜20重量部の割合になるように調製することを特徴とする、(IV−1)または(IV−2)に記載する方法。
ボスウェリア酸は、前述するように、西アジア(特にインド)を中心に自生しているカンラン科の落葉高木であるボスウェリアセラータ(Boswellia Serrate)の樹脂から抽出精製した成分である。ボスウェリアセラータの樹脂には、6種類のボスウェリア酸が含まれていることが知られている。本発明が対象とするボスウェリア酸には、これら6種類のボスウェリア酸が含まれ、具体的には、α−ボスウェリア酸、β−ボスウェリア酸、11−ケト−β−ボスウェリア酸、3−O−アセチル−11−ケト−β−ボスウェリア酸、3−O−アセチル−α−ボスウェリア酸、及び3−O−アセチル−β−ボスウェリア酸を挙げることができる。好ましくはβ−ボスウェリア酸である。なお、これらは1種単独で使用してもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
グルコサミンは、グルコースの一部の水酸基がアミノ基に置換された分子量180のアミノ酸であり、動物の皮膚、骨、軟骨、及びエビやカニ等の甲殻類の殻など、様々な組織に含まれている。本発明で使用するグルコサミンは、その由来や製造方法によって特に制限されるものではない。例えば、本発明が対象とするグルコサミンには、植物を原料として発酵により製造される発酵グルコサミンも含まれる。また、本発明が対象とするグルコサミンには、N-アセチルグルコサミンも含まれる。
セイヨウヤナギエキスは、ヤナギの葉や樹皮などを煎じて調製されるエキスである。本発明が対象とするセイヨウヤナギエキスは、有効成分であるサリシンを含むものであればよく、使用するヤナギの種類やその製法(抽出方法など)を特に制限するものではない。通常、原料として使用するヤナギとして、ヤナギ科ヤナギ属(Salix)のSalix daphnoides, Salix purpurea, 及びSalix fragilisのほか、乾燥生薬の総サリシン含量が1.5重量%以上である他の品種を用いることができる。
本発明の経口組成物は、前述する3成分を含むものである。より詳細には、セイヨウヤナギエキス末の表面にグルコサミン類とボスウェリア酸との複合物(以下、「GB複合物」と称する)が付着した状態で、これらの3成分を含むものである。本発明の経口組成物におけるGB複合物の存在状態は、セイヨウヤナギエキス末の表面に付着していればよく、制限されないものの、好ましくはセイヨウヤナギエキス末の表面の周囲全体に付着してなる状態であり、より好ましくはセイヨウヤナギエキス末の表面が見えなくなる程度までセイヨウヤナギエキス末の表面周囲全体に満遍なく付着してなる状態である。
本発明の経口組成物を食品組成物とすれば、セイヨウヤナギエキス末の風味がマスキングされ、及び/または、経時的変化が抑制することができ、より長期に亘って保存等が可能となるなど、高い品質安定性を保持させることができる。また、本発明の経口組成物を摂取することによって、セイヨウヤナギエキス末が有する鎮痛効果、及び消炎(抗炎症)効果、ならびに、グルコサミン類やボスウェリア酸の作用効果から、関節症や関節リウマチ症への効果が期待できる。
本発明の経口組成物を経口医薬組成物とすれば、セイヨウヤナギエキス末の風味がマスキングされ、及び/または、経時的変化が抑制することができ、より長期に亘って保存等が可能となるなど、高い品質安定性を保持させることができる。また、本発明の経口組成物を摂取することによって、セイヨウヤナギエキス末が有する鎮痛効果、及び消炎(抗炎症)効果、ならびに、グルコサミン類やボスウェリア酸の作用効果から、関節症や関節リウマチ症等の治療又は予防剤として働くことが期待できる。
原料として下記のものを用いて、後述する表1に記載する組成に従ってセイヨウヤナギエキス末を含有する顆粒を調製した。
(1)セイヨウヤナギエキス末:
セイヨウヤナギ乾燥エキス(サリシン15%含有)製剤(粉末)、平均粒径100μm
(2)グルコサミン:
グルコサミン100%製剤(粉末)、平均粒径200μm
(3)ボスウェリア酸:
ボスウェリア酸90%含有製剤(粉末)、平均粒径10μm。
(1)乾式造粒法
(実施例1〜8)
表1に示す割合に応じて、グルコサミンおよびボスウェリア酸を拡散混合して造粒し、GB複合物を調製した。調製したGB複合物にセイヨウヤナギエキスを加えて撹拌混合することにより造粒した(温度:25℃、相対湿度60%)。斯くして調製した造粒物を篩(開き目4〜5mm)に通し、顆粒状の組成物を得た。
表1に示す割合に応じて、グルコサミンまたはボスウェリア酸に、セイヨウヤナギエキスを加えて撹拌混合により造粒した(温度:25℃、相対湿度60%)。斯くして調製した造粒物を篩(開き目4〜5mm)に通し、顆粒状の組成物を得た。
(実施例1〜8)
表1に示す割合に応じて、グルコサミンおよびボスウェリア酸と水(総重量の5%の精製水)を加えて均一に混合して造粒し、次いで、得られた造粒物を水分が2%以下になるまで温風乾燥装置により乾燥し、篩(開き目4〜5mm)に通し、GB複合物を調製した。その後、調製したGB複合物にセイヨウヤナギエキスと水(総重量の5%の精製水)を加えて均一に混合し、得られた造粒物を水分が2%以下になるまで温風乾燥装置により乾燥し、篩(開き目4〜5mm)に通し、顆粒状の組成物を得た(温度:25℃、相対湿度60%)。
表1に示す割合に応じて、グルコサミンまたはボスウェリア酸に、セイヨウヤナギエキスと水(総重量の5%の精製水)を加えて均一に混合して造粒し、得られた造粒物を水分が2%以下になるまで温風乾燥装置により乾燥し、篩(開き目4〜5mm)に通し、顆粒状の組成物を得た(温度:25℃、相対湿度60%)。
(1)風味(苦味、匂い)
風味(苦味、匂い)の官能試験はパネル10名により行った。具体的には、各々調製した顆粒状の試料(実施例1〜8、比較例1〜3)300mgを、匂いを嗅いた後に、そのまま口に含んでもらい、次いで50mlの水を口内にいれ、2回ほどクチュクチュした後、水とともに吐き出してもらい、各試料の苦味と匂いを評価してもらった。なお、ブランクとして水だけを、またポジティブ・コントロールとしてセイヨウヤナギエキスそのものを、同様に口に含んで、水とともにクチュクチュして風味を評価した。
セイヨウヤナギ特有の風味についてVisual Analogue Scale(以下、VASと記載する)によって評価した。長さ10cmの黒い線(左端が「風味なし」、右端が「風味あり」)をモニター者に見せて、試料の風味がどの程度かをチェックを入れてもらった。左端からの距離を測定し、10名のモニター者の平均値を算出した。0〜2.5cmまでを「◎(風味なし)」、2.5cm〜5cmを「○(やや風味なし)」、5cm〜7.5cmを「△(やや風味あり)」、7.5cm〜10cmを「×(風味あり)」とした。
調製した試料(実施例1〜8、比較例1〜3)の経時的変化(変色、固結)は、パネル10名による官能試験により評価した。
評価は、放置前の試料の外観と比較して、Visual Analogue Scale(以下、VASと記載する)によって評価した。長さ10cmの黒い線(左端が「試料に変化なし」、右端が「試料が変色及び/または固結あり」)をモニター者に見せて、試料の変化がどの程度かをチェックを入れてもらった。左端からの距離を測定し、10名のモニター者の平均値を算出した。0〜2.5cmまでを「◎(変化なし)」、2.5cm〜5cmを「○(やや変化なし)」、5cm〜7.5cmを「△(やや変化あり)」、7.5cm〜10cmを「×(変化あり)」とした。
得られた試験サンプルの流動性を目視で確認した。50mlガラス瓶に各試験サンプルを10gづつ入れ、瓶の傾きを変えることにより瓶内の粉体を移動させて、粉末(セイヨウヤナギエキス末)と比較し、瓶への付着性と飛散性が小さいものを「○」、同じ又は大きいものを「×」として評価した。
表1に上記で調製した顆粒状の試料(実施例1〜8および比較例1〜3)の組成を示す。また湿式造粒法で調製した顆粒状試料の物性評価結果を、併せて示す。
比較例2で得られた試料(セイヨウヤナギエキスとボスウェリア酸との2種混合物)に、さらにグルコサミンエキスを加え、混合して3種混合物を調製した。グルコサミンの配合量は、セイヨウヤナギとボスウェリア酸の混合物1部に対して、0.5部とした(セイヨウヤナギ:ボスウェリア酸:グルコサミン=1:1:1、重量比)。
比較例3で得られた試料(セイヨウヤナギエキスとグルコサミンとの2種混合物)に、さらにボスウェリア酸を加え、混合して3種混合物を調製した。ボスウェリア酸の配合量は、セイヨウヤナギとグルコサミンの混合物1部に対して、0.5部とした(セイヨウヤナギ:ボスウェリア酸:グルコサミン=1:1:1、重量比)。
Claims (4)
- ボスウェリア酸、グルコサミン若しくはその塩、及びセイヨウヤナギエキス末を含有する経口組成物であって、ボスウェリア酸とグルコサミン若しくはその塩の複合物がセイヨウヤナギエキス末の表面に付着した状態で存在することを特徴とする、経口組成物。
- 上記複合物が、ボスウェリア酸1重量部に対してグルコサミン若しくはその塩(総量)を0.5〜100重量部の割合で含むものである、請求項1に記載する経口組成物。
- 顆粒状、錠剤状または丸剤状の造粒形態を有する請求項1または2に記載する経口組成物。
- ボスウェリア酸およびグルコサミン若しくはその塩を粉体混合してボスウェリア酸とグルコサミン若しくはその塩の複合物を調製し、これにセイヨウヤナギエキス末を混合して造粒及び整粒する工程を有する経口組成物の製造方法。
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