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JP6154625B2 - 導電性接着剤、太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents
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JP6154625B2 - 導電性接着剤、太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

導電性接着剤、太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、導電性粒子が分散された導電性接着剤、及びこの導電性接着剤を用いて太陽電池セルの電極とタブ線とを接続してなる太陽電池モジュール、並びにこの太陽電池モジュールの製造方法に関する。
太陽電池モジュールにおいて、太陽電池セルの電極とタブ線との接続に、比較的低い温度での熱圧着処理による接続が可能な導電性接着剤が用いられている。タブ線は、その一端側を一の太陽電池セルの表面電極と接続し、他端側を隣接する他の太陽電池セルの裏面電極と接続することにより、各太陽電池セルを直列に接続する。
このような太陽電池モジュールに適用される導電性接着剤のバインダ(絶縁性接着剤組成物)に含まれる樹脂としては、従来より、エポキシ樹脂が広く用いられている。しかしながら、近年、このエポキシ樹脂に代えてアクリル樹脂(アクリレート)を用いることが広く行われている(特許文献1参照)。アクリル樹脂を用いることで、導電性接着剤をより低温で圧着することが可能となり、タクトタイムを短くすることができる上、金属腐食を抑制できるという利点を得ることができる。
特開2011−66448号公報
しかしながら、アクリル樹脂を含有させた従来の導電性接着剤では、リールに巻き取られた場合、リール巻芯部分でウージング(はみ出し)が発生することがあった。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ウージングの発生を抑制することができる導電性接着剤を提供することを目的とする。そして、本発明は、この導電性接着剤を用いて太陽電池セルの電極とタブ線とを接続し、高い信頼性を得ることが可能な太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本件発明者は、鋭意検討を行った結果、タッキファイヤーを添加することにより、ウージングの発生が抑制可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極と、タブ線とを電気的に接続するための導電性接着剤において、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有することを特徴とする。
また、本発明は、一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とが、導電性接着剤を介してタブ線と電気的に接続されてなる太陽電池モジュールであって、前記導電性接着剤が、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有することを特徴とする。
また、本発明は、一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とを、導電性接着剤を介してタブ線で電気的に接続させる太陽電池モジュールの製造方法において、前記導電性接着剤が、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有し、前記タブ線を、前記導電性接着剤を介して前記表面電極及び前記裏面電極上に配置し、熱加圧することを特徴とする。
本発明によれば、タッキファイヤーを添加することにより、凝集性能が向上し、ウージングの発生を抑制することができる。また、バインダの粘度が低下するため、圧着時にバインダが硬化する前に配線材を押し込むことができ、発電効率の信頼性を向上させることができる。
導電性接着剤の製品形態の一例である導電性接着フィルムを模式的に示す図である。 太陽電池モジュールの構成例を示す図である。 太陽電池セルの概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態(本実施の形態)について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.導電性接着剤
2.導電性接着剤の製造方法
3.太陽電池モジュール
4.太陽電池モジュールの製造方法
5.実施例
<1.導電性接着剤>
先ず、本実施の形態における導電性接着剤について説明する。本実施の形態における導電性接着剤は、バインダ(絶縁性の接着剤組成物)に導電性粒子が分散されてなるものである。この導電性接着剤は、一の太陽電池セルの表面電極と、この一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とをタブ線で電気的に接続させるための接着剤として用いられる。導電性接着剤の形状は、フィルム形状だけでなく、ペースト形状であってもよい。
本実施の形態における導電性接着剤は、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有する。
(メタ)アクリレートは、ラジカル性の官能基を有し、ラジカル重合開始剤によって硬化する硬化性樹脂である。リン酸基又はリン酸エステル基を含有しない(メタ)アクリレートは、単官能(メタ)アクリレート、2官能(メタ)アクリレート、3官能(メタ)アクリレート、4官能(メタ)アクリレート、5官能以上の多官能(メタ)アクリレートから選択される1種又は2種以上である。
単官能(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−メチルブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、2−メチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ブチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
2官能(メタ)アクリレートとしては、ビスフェノールF―EO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA―EO変性ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリレートとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリ(メタ)アクリレート、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、多官能ウレタン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
これらの(メタ)アクリレートは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、3官能以上の(メタ)アクリレートを組み合わせて用いることにより、架橋構造が形成され、硬化物樹脂の密着性を向上させることができるため、導電性接着剤の接着力を高めることができる。これらの(メタ)アクリレートの含有量は、バインダ100質量部中、30〜90質量部であることが好ましく、40〜70質量部であることがより好ましい。
また、(メタ)アクリレートは、リン酸基又はリン酸エステル基含有(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。リン酸基又はリン酸エステル基含有(メタ)アクリレートを配合することにより、金属等の無機物表面での接着性を向上させることができる。
リン酸基又はリン酸エステル基を含有する(メタ)アクリレートとしては、モノエステル、ジエステル、トリエステル等が挙げられ、例えば、エチレンオキシド変性フェノキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ブトキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性オクチルオキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
リン酸基又はリン酸エステル基を含有する(メタ)アクリレートの含有量は、(メタ)アクリレート100質量部中、0.2〜10質量部であることが好ましい。0.2質量部未満であると、金属等の無機物表面での接着性を確保することができない。また、10質量部を超えると、導電性接着剤のライフが低下することにより、接着力が低下することがある。
ラジカル重合開始剤の1分間半減期温度は、95℃〜130℃である。ラジカル重合開始剤の1分間半減期温度が95℃未満であると、熱加圧の際、熱硬化反応が急速に進んでしまうため、導電性粒子をタブ線と太陽電池セルの電極との間で十分に圧着させることできなくなる、いわゆる押し込み不良が発生する。そして、1分間半減期温度が100℃未満であるラジカル重合開始剤を含有する導電性接着剤を用いて、タブ線と太陽電池セルの表面電極及び裏面電極とを接続した場合、得られた太陽電池モジュールにおいては、接続が不安定になり、熱衝撃試験で立証されるように、信頼性が低下する。
一方、ラジカル重合開始剤は、1分間半減期温度が高いと、熱硬化反応が緩慢になる。例えば、1分間半減期温度が130℃を超えるラジカル重合開始剤を含有する導電性接着剤を用いてタブ線と太陽電池セルの表面電極及び裏面電極とを低温短時間での熱加圧により接続した場合、得られた太陽電池モジュールにおいては、熱硬化反応が不十分となり、熱衝撃試験で立証されるように、信頼性が低下する。
ラジカル重合開始剤は、公知のものを使用することができ、中でも、有機過酸化物を用いることが好ましい。有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ブチルパーオキサイド、ベンジルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、ベンジルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート等を挙げることができる。
ラジカル重合開始剤は、(メタ)アクリレート100質量部に対して1〜10質量部含有することが好ましい。1質量部未満であると、短時間での硬化が不十分となり接続不良が発生する。10質量部を超えると、硬化反応が早くなることから導電性粒子の接続が不安定となる不具合が生じる。
タッキファイヤーは、高分子と相溶して粘着性を付与させる粘着付与剤である。タッキファイヤーとしては、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、石油系樹脂などの粘着付与樹脂、可塑剤、油脂類を挙げることができる。本実施の形態では、テルペンフェノールが好ましく用いられる。
タッキファイヤーの含有量は、導電性接着剤の3wt%〜20wt%であることが好ましく、4wt%〜18wt%であることがより好ましい。タッキファイヤーの含有量が少なすぎると、凝集性能が悪く、導電性接着フィルムがリールに巻き取られた場合、リール巻芯部分でウージング(はみ出し)が発生してしまう。一方、タッキファイヤーの含有量が多すぎると、導電性接着フィルムの最低溶融粘度が低下しすぎてしまい、発電効率の信頼性が悪化する。
また、タッキファイヤーの軟化点は、100℃〜130℃であることが好ましい。タッキファイヤーの軟化点が、100℃〜130℃であることにより、例えば、140〜200℃、0.5MPa〜3MPa、1〜10秒の熱加圧条件において、発電効率の信頼性を向上させることができる。
また、バインダには、その他の添加組成物として、膜形成樹脂、熱可塑性エラストマー、シランカップリング剤、無機フィラー等を含有することが好ましい。
膜形成樹脂は、平均分子量が10000以上の高分子量樹脂に相当し、フィルム形成性の観点から、10000〜80000程度の平均分子量であることが好ましい。膜形成樹脂としては、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の種々の樹脂を使用することができ、その中でも膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が好適に用いられる。膜形成樹脂の含有量は、バインダ100質量部中、5〜40質量部であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましい。
熱可塑性エラストマーは、熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却するとゴム状弾性体に戻る挙動を示す、いわゆるゴム成分である。熱可塑性エラストマーとしては、アクリルゴム(ACR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)等のゴム系弾性体、水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)等を挙げることができる。熱可塑性エラストマーは、接続時に内部応力を吸収することができ、また、硬化阻害を起こさないため、高い接続信頼性を与えることができる。熱可塑性エラストマーの含有量は、バインダ100質量部中、5〜40質量部であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましい。
シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などを用いることができる。シランカップリング剤により、有機材料と無機材料の界面における接着性を向上させることができる。
無機フィラーとしては、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどを用いることができる。無機フィラーの含有量により、流動性を制御し、粒子捕捉率を向上させることができる。
バインダに分散させる導電性粒子としては、例えば、ニッケル、金、銅等の金属粒子、樹脂粒子に金めっきなどを施したものなどを用いることができる。導電性粒子の平均粒径は、接続信頼性の観点から、好ましくは1〜20μm、より好ましくは2〜10μmである。また、導電性粒子の平均粒子密度は、接続信頼性及び絶縁信頼性の観点から、好ましくは500〜50000個/mm、より好ましくは1000〜30000個/mmである。
このような構成からなる導電性接着剤は、バインダにタッキファイヤーが添加されているため、凝集性能が向上し、ウージングの発生を抑制することができる。また、バインダの粘度が低下するため、圧着時にバインダが硬化する前に配線材を押し込むことができ、発電効率の信頼性を向上させることができる。
図1は、本実施の形態における導電性接着剤の製品形態の一例である導電性接着フィルムを模式的に示す図である。導電性接着フィルム20は、剥離基材21上に導電性接着剤層が積層され、テープ状に成型されている。このテープ状の導電性接着フィルム20は、リール22に剥離基材21が外周側となるように巻回積層される。剥離基材21としては、特に制限はなく、シリコーン等の剥離剤を塗布したPET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methlpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等を用いることができる。
なお、導電性接着フィルム20は、導電性接着剤層上に透明なカバーフィルムを備えた構成としてもよい。導電性接着剤層上に貼付するカバーフィルムとしては、タブ線であってもよい。予めタブ線と導電性接着フィルム20とを積層一体化させておくことにより、実使用時においては、剥離基材21を剥離し、導電性接着フィルム20の導電性接着剤層を、表面電極(バスバー電極)及び裏面電極のタブ線接続部上に貼着することによりタブ線と、各電極との接続を図ることができる。
<2.導電性接着剤の製造方法>
次に、本発明を適用した導電性接着剤の製造方法について説明する。ここでは、導電性接着剤が膜状に形成された導電性接着フィルムの製造方法について説明する。本実施の形態における導電性接着フィルムの製造方法は、剥離基材上に、上述の成分からなるバインダに導電性粒子を含有させた組成物を塗布する塗布工程と、剥離基材上の組成物を乾燥させる乾燥工程とを有する。
塗布工程では、上述の成分からなるバインダに導電性粒子を含有させた組成物を、有機溶剤を用いて調整し、この組成物を剥離基材上にバーコーター、塗布装置等を用いて塗布する。
有機溶剤としては、トルエン、酢酸エチル、又はこれらの混合溶剤、その他各種有機溶剤を用いることができる。また、剥離基材は、例えば、シリコーン等の剥離剤をPET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methlpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等のフィルムに塗布した積層構造からなり、組成物の乾燥を防ぐとともに、組成物のフィルム形状を維持する。
乾燥工程では、剥離基材上の組成物を熱オーブン、加熱乾燥装置等の装置によって乾燥させる。これにより、フィルム状に形成された導電性接着剤である導電性接着フィルムを得ることができる。
<3.太陽電池モジュール>
次に、本実施の形態における太陽電池モジュールについて説明する。本実施の形態における太陽電池モジュールは、光電変換素子として、単結晶型シリコン光電変換素子、多結晶型光電変換素子を用いる結晶シリコン系太陽電池モジュールや、アモルファスシリコンからなるセルと微結晶シリコンやアモルファスシリコンゲルマニウムからなるセルとを積層させた光電変換素子を用いた薄膜シリコン系太陽電池である。
図2に示すように、太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル2がインターコネクタとなるタブ線3によって直列に接続されたストリングス4を有し、ストリングス4を複数配列したマトリクス5を備える。そして、太陽電池モジュール1は、マトリクス5が封止接着剤のシート6で挟まれ、保護基材として受光面側に設けられた表面カバー7及び裏面側に設けられたバックシート8とともに一括してラミネートされ、周囲にアルミニウム等の金属フレーム9が取り付けられることにより形成される。
封止接着剤としては、例えばエチレンビニルアルコール樹脂(EVA)等の透光性封止材が用いられる。また、表面カバー7としては、例えば、ガラスや透光性プラスチック等の透光性の材料が用いられる。また、バックシート8としては、ガラスやアルミニウム箔を樹脂フィルムで挟持した積層体等が用いられる。
太陽電池モジュール1の各太陽電池セル2は、図3に示すように、シリコン基板からなる光電変換素子10を有する。光電変換素子10は、受光面側に表面電極となるバスバー電極11と、バスバー電極11とほぼ直交する方向に形成された集電極であるフィンガー電極12が設けられている。また、光電変換素子10は、受光面と反対の裏面側に、Al、Ag等からなる裏面電極13が設けられている。
そして、太陽電池セル2は、タブ線3によって、表面電極としてのバスバー電極11と、隣接する太陽電池セル2の裏面電極13とが電気的に接続され、これにより直列に接続されたストリングス4を構成する。タブ線3とバスバー電極11及び裏面電極13との接続は、導電性接着フィルム20によって行う。
タブ線3は、従来の太陽電池モジュールで使用されているタブ線を利用することができる。タブ線3は、例えば、50〜300μm厚のリボン状銅箔を使用し、必要に応じて金メッキ、銀メッキ、スズメッキ、ハンダメッキ等を施すことにより形成される。また、タブ線3に、予め前述した導電性接着フィルムが積層されたものを用いてもよい。
バスバー電極11は、Ag、Cu、Al等の金属ペーストを塗布し、加熱することにより形成される。太陽電池セル2の受光面に形成されるバスバー電極11は、入射光を遮る面積を小さくし、シャドーロスを抑えるために、例えば1mm幅でライン状に形成されている。バスバー電極11の数は、太陽電池セル2のサイズや抵抗を考慮して適宜設定することができる。
フィンガー電極12は、Ag、Cu、Al等の金属材料からなり、バスバー電極11と同様の方法により、バスバー電極11と交差して、太陽電池セル2の受光面のほぼ全面に亘って形成される。また、フィンガー電極12は、例えば約100μm程度の幅を有するラインが、所定間隔、例えば2mmおきに形成されている。
裏面電極13は、アルミニウムからなる電極が、例えばスクリーン印刷やスパッタ等により太陽電池セル2の裏面に形成される。
なお、本実施の形態において、太陽電池セルは、このような太陽電池セル2の構成に限定されない。例えば、バスバー電極を必ずしも設ける必要はない。このようなバスバーレス構造の太陽電池セルは、フィンガー電極の電流が、フィンガー電極と交差するタブ線によって集められる。また、Al裏面電極にタブ線と接続不良にならない程度に開口部を形成してもよく、これによって接着強度を確保してもよい。すなわち、本実施の形態における導電性接着剤は、バスバー電極が存在しない、バスバーレス構造の太陽電池セルにも使用でき、優れた接着力を発揮することができる。
<4.太陽電池モジュールの製造方法>
次に、太陽電池モジュール1の製造方法について図1〜3を参照して説明する。本実施の形態における太陽電池モジュール1の製造方法は、一の太陽電池セル2のAg等からなるバスバー電極11(表面電極)と、一の太陽電池セル2と隣接する他の太陽電池セル2の裏面電極13とを導電性接着フィルム20を介してタブ線3で電気的に接続させるものである。タブ線3は、導電性接着フィルム20を介して表面のバスバー電極11及び裏面電極13上に配置する。そして、熱加圧によって、タブ線3と各電極とを圧着接続することにより、太陽電池モジュール1を製造する。
具体的には、先ず、光電変換素子10の表面にAgペーストの塗布、焼成によってフィンガー電極12及びバスバー電極11を形成し、裏面にAlスクリーン印刷等によってタブ線3の接続部に裏面電極13を形成し、太陽電池セル2を作製する。
次に、光電変換素子10表面のバスバー電極11及び裏面の裏面電極13に導電性接着フィルム20を貼着し、この導電性接着フィルム20上にタブ線3を配置し、所定の熱加圧条件(例えば、70℃、0.5MPa、1秒)でタブ線3を仮圧着する。
そして、所定の熱加圧条件(例えば、140〜200℃、0.5MPa〜3MPa、1〜10秒)でタブ線3を本圧着し、タブ線3とバスバー電極11及び裏面電極13を電気的に接続する。このとき、タブ線3は、導電性接着フィルム20のバインダがAgペーストにより形成されたバスバー電極11と良好な接着性を備えることから、バスバー電極11と機械的に強固に接続される。また、タブ線3は、裏面電極13と電気的に接続される。
太陽電池セル2が接続されたマトリクス5を封止接着剤のシート6で挟み、保護材として受光面側に設けられた表面カバー7及び裏面側に設けられたバックシート8とともに一括してラミネートすることにより、太陽電池モジュール1が製造される。
このように、太陽電池モジュール1の製造方法では、導電性接着フィルムを用いてタブ線3と表面のAgからなるバスバー電極11及び裏面電極13とを接続する。導電性接着フィルムのバインダは、ラジカル重合開始剤と、リン酸基又はリン酸エステル基を含有しない(メタ)アクリレートと、リン酸基又はリン酸エステル基を含有する(メタ)アクリレートとを含有する。このラジカル重合開始剤の1分間半減期温度は、110〜140℃である。また、リン酸基又はリン酸エステル基を含有する(メタ)アクリレートは、リン酸基又はリン酸エステル基を含有しない(メタ)アクリレート54質量部に対して0.1〜5質量部含有されている。
太陽電池モジュール1の製造方法では、このような成分からなる導電性接着フィルム20を用いることで、Ag等の金属表面を有するバスバー電極11に対する接着性を向上させることができる。すなわち、加熱押圧ヘッドによる押圧時に、200℃以下程度の比較的低い熱圧着処理によってタブ線3と各電極とを強固に接続させることができ、製造された太陽電池モジュール1においては、高い接続信頼性を得ることができる。
なお、太陽電池モジュールの製造方法は、このような方法に限定されない。例えば、一の太陽電池セルの表面電極とタブ線、及び他の太陽電池セルの裏面電極とタブ線とを、前述した導電性接着フィルムを介在させて仮固定し、太陽電池セルの上下面に封止材、保護基材を順に積層し、保護基材の上面からラミネート装置(減圧ラミネータ)にてラミネート圧着させ、封止材を硬化させるとともに表面電極とタブ線及び裏面電極とタブ線とを接続させてもよい。
<5.実施例>
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本実施例では、導電性接着フィルムを作製し、最低溶融粘度を測定した。また、導電性接着フィルムのウージングを評価した。また、導電性接着フィルムを用いて太陽電池モジュールを作製し、発電効率を評価した。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
最低溶融粘度の測定、ウージングの評価、太陽電池モジュールの作製、及び発電効率の評価は、次のように行った。
<最低溶融粘度の測定>
レオメータ(TA社製ARES)を用いて、昇温速度5℃/min、周波数1Hzの条件にて導電性接着フィルムの最低溶融粘度を測定した。
<太陽電池モジュールの作製>
導電性接着フィルムを、それぞれ太陽電池セル(6インチ単結晶太陽電池セル)が備えるバスバー電極及び裏面電極上に、仮貼りヘッドにより加熱温度70℃、圧力0.5MPaにて1秒間加熱加圧することで仮貼りした。次いで、バスバー電極に仮貼りされた導電性接着フィルム上、及び裏面電極上に仮貼りされた導電性接着フィルム上のそれぞれに両面が平坦で、鉛フリーはんだにより被覆された厚さ0.20mm、幅1.5mmのタブ線を本圧着させた。本圧着の条件は、加熱温度160℃、圧力1MPaにて3秒間加熱加圧して行った。次に、受光面側から、ガラスからなる表面カバー、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)からなる第1のシート、タブ線を接続した電池セル、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)からなる第2のシート、バックシートの順で積層し、真空にした後、150℃で3分間ラミネートした。その後、150℃で30分間加熱することで、完全に硬化させて、太陽電池モジュールを作製した。
<発電効率の測定>
太陽電池モジュールにおける初期発電効率に対する熱衝撃試験(−40℃⇔110℃)1000サイクル後の太陽電池モジュールの出力(発電効率)をJIS C8914(結晶系太陽電池モジュール出力測定方法)に準拠し、測定条件:照度1000W/m、温度25℃、スペクトルAM1.5Gにて、ソーラーシュミレーター(ソーラーシュミレーターPVS1116i−M、日清紡メカトロニクス株式会社製)を用いて測定した。得られた測定結果から、発電効率の変化率(%)を算出した。この変化率が97%以上を発電効率が良好(○)、95%以上97%未満をやや不良(△)、95%未満を不良(×)として評価した。
<ウージングの評価>
導電性接着フィルムの基材フィルム側とは反対側の面に対して垂直に1.0mm幅でスリット刃を入れ、導電性接着フィルムを切断しながら、0.1m/sの速度で導電性接着フィルムからなるテープを300m巻き取り、接着剤リールを作製した。
そして、接着剤リールが回転しないように固定し、接着剤リールから引き出したテープの先端に50gfの荷重を加えた状態で、30℃の恒温槽中に2時間保持した。リール巻芯からのウージング(はみ出し)の発生量が2層未満のものを○、2層以上3層未満のものを△、3層以上のものを×とした。なお、判定は、マイクロスコープによる目視により行った。
[実施例1]
膜形成樹脂として、フェノキシ樹脂(FX280、新日鐵化学株式会社製)20質量部を用いた。ゴム成分として、アクリルゴム(SGシリーズ、長瀬ケムテックス株式会社製)5質量部、及び水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)(タフテックシリーズ、旭化成ケミカルズ株式会社製)15質量部を用いた。アクリレートとして、エポキシアクリレート(V♯540、大阪有機化学工業株式会社製)5質量部、ジメタクリレート(NKエステルDCP、新中村化学工業株式会社製)24質量部、3官能アクリレートすなわちトリアクリレート(NKエステルA9300、新中村化学工業株式会社製)25質量部、リン酸エステル基含有アクリレート(PMシリーズ、日本化薬株式会社製)2質量部を用いた。シランカップリング剤として、メタクリロキシシラン(KBE503、信越化学株式会社製)1質量部を用いた。ラジカル重合開始剤として、有機過酸化物(1分半減期温度110℃、t−ブチルパーオキシピバレート(パーブチルPV、日油株式会社製))3質量部を用いた。
前述した膜形成樹脂、ゴム成分、アクリレート、及びシランカップリング剤からなるバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を5質量部配合した。
また、無機フィラーとして、シリカ(アエロジルシリーズ、日本アエロジル株式会社製)を1質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例1の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、2kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、○であった。また、ウージングの評価は、△であった。
[実施例2]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を10質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例2の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、0.9kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、○であった。また、ウージングの評価は、△であった。
[実施例3]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を20質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例3の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、0.5kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、○であった。また、ウージングの評価は、○であった。
[実施例4]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点105℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を10質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例4の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、1.0kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、△であった。また、ウージングの評価は、△であった。
[実施例5]
ラジカル重合開始剤として、有機過酸化物(1分半減期温度104℃、t−ブチルパーオキシネオデカノエート(パーブチルND、日油株式会社製))を3質量部用いた以外は実施例1と同様にしてバインダを作製した。このバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を10質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例5の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、2.4kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、△であった。また、ウージングの評価は、○であった。
[実施例6]
ラジカル重合開始剤として、有機過酸化物(1分半減期温度124℃、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(パーオクタO、日油株式会社製))を3質量部用いた以外は実施例1と同様にしてバインダを作製した。このバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を10質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に実施例6の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、1.0kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、△であった。また、ウージングの評価は、○であった。
[比較例1]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーを配合しなかった。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に比較例1の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、1.0kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、○であった。また、ウージングの評価は、×であった。
[比較例2]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を1質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に比較例2の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、1.0kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、○であった。また、ウージングの評価は、×であった。
[比較例3]
実施例1と同様のバインダ100質量部に、タッキファイヤーとして、テルペンフェノール(軟化点125℃、ヤスハラケミカル株式会社製)を30質量部配合した。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に比較例3の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、0.3kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、×であった。また、ウージングの評価は、○であった。
[比較例4]
ラジカル重合開始剤として、有機過酸化物(1分半減期温度131℃、ベンゾイルパーオキサイド(ナイパーBMT−K40、日油株式会社製))3質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてバインダを作製した。このバインダには、タッキファイヤー配合しなかった。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に比較例4の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、0.8kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、×であった。また、ウージングの評価は、△であった。
[比較例5]
ラジカル重合開始剤として、有機過酸化物(1分半減期温度92℃、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート(パーオクタND、日油株式会社製))3質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてバインダを作製した。このバインダには、タッキファイヤー配合しなかった。そして、導電性粒子として、平均粒径10μmのNi粉(バーレインコ社製)15質量部を分散させて導電性接着組成物を得た。この導電性接着組成物を剥離基材上に塗布して乾燥させ、導電性接着フィルムを作製した。
表1に比較例5の導電性接着フィルムの評価結果を示す。導電性接着フィルムの最低溶融粘度は、3.0kPa・sであった。また、太陽電池モジュールの発電効率の評価は、×であった。また、ウージングの評価は、△であった。
Figure 0006154625
比較例1のようにタッキファイヤーを添加していない導電性接着フィルム、及び比較例2のようにタッキファイヤーの添加量が少ない導電性接着フィルム(タッキファイヤー含有量:1.0wt%)は、凝集性能が悪く、ウージングが発生した。また、比較例3のようにタッキファイヤーの添加量が多い導電性接着フィルム(タッキファイヤー含有量:23.1wt%)は、耐熱性が低下するため、発電効率の信頼性が悪化する。また、比較例4のように1分間半減期温度が131℃のラジカル重合開始剤を用いた場合、及び比較例5のように1分間半減期温度が92℃のラジカル重合開始剤を用いた場合、160℃、1MPa、3秒の圧着条件では、発電効率の信頼性が悪化する。
一方、実施例1〜6のようにタッキファイヤーを適量添加した導電性接着フィルム(タッキファイヤー含有量:4.7wt%〜16.7%)は、凝集性能が向上し、ウージングの発生を抑制することができた。また、実施例2、5、6のように、1分間半減期温度が104℃〜124℃のラジカル重合開始剤を用いることにより、160℃、1MPa、3秒の圧着条件でも、発電効率の高い信頼性を得ることができた。また、実施例2、4より、タッキファイヤーの軟化点が高い方が発電効率の高い信頼性が得られることが分かった。
1 太陽電池モジュール、 2 太陽電池セル、 3 タブ線、 4 ストリングス、 5 マトリクス、 6 シート、 7 表面カバー、 8 バックシート、 9 金属フレーム、 10 光電変換素子、 11 バスバー電極、 12 フィンガー電極、 13 裏面電極、 20 導電性接着フィルム、 21 剥離基材、 22 リール

Claims (6)

  1. 一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極と、タブ線とを電気的に接続するための導電性接着剤において、
    (メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有し、
    前記タッキファイヤーが、テルペンフェノールであり、
    前記テルペンフェノールの含有量が、4wt%〜18wt%である導電性接着剤。
  2. 前記タッキファイヤーの軟化点が100℃〜130℃である請求項1記載の導電性接着剤。
  3. 前記(メタ)アクリレートが、3官能以上の(メタ)アクリレートを含む2種以上の組み合せである請求項1又は2記載の導電性接着剤。
  4. 前記(メタ)アクリレートが、リン酸基又はリン酸エステル基を含有する(メタ)アクリレートを含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導電性接着剤。
  5. 一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とが、導電性接着剤を介してタブ線と電気的に接続されてなる太陽電池モジュールであって、
    前記導電性接着剤が、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有し、
    前記タッキファイヤーが、テルペンフェノールであり、
    前記テルペンフェノールの含有量が、4wt%〜18wt%である太陽電池モジュール。
  6. 一の太陽電池セルの表面電極と、該一の太陽電池セルと隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とを、導電性接着剤を介してタブ線で電気的に接続させる太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記導電性接着剤が、(メタ)アクリレートと、1分間半減期温度が95℃〜130℃であるラジカル重合開始剤と、タッキファイヤーと、導電性粒子とを含有し、
    前記タッキファイヤーが、テルペンフェノールであり、
    前記テルペンフェノールの含有量が、4wt%〜18wt%であり、
    前記タブ線を、前記導電性接着剤を介して前記表面電極及び前記裏面電極上に配置し、熱加圧する太陽電池モジュールの製造方法。
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