JP6167574B2 - 表示体 - Google Patents
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Description
透過光の強度を変化させる方法としては、紙を製造する際に紙の厚みを僅かに変化させる、すき入れという手法などがある。
そのような中で、透かしのように対象物に光を透過させることで効果を確認できる、偽造防止技術が提案されている。
また、干渉膜とは反対側から透過光を観察すると干渉膜側の正反射光の補色が見える。このようにして、透かし模様と干渉色のフリップフロップ効果を共存させている。
なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
透明基材1の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)などの光透過性が高い樹脂からなるフィルムまたはシートなどが好適である。また、ガラスなどの無機材料を使用してもよい。
その中でも、たとえば、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を使用すると、任意の凹凸構造4が形成された原版を用いた転写により、透明基材1の少なくとも一方の面上に凹凸構造4を備える透明成形層2を容易に作製することができる。
凹凸構造4としては、断面が風紋状の形状である構造を用いることができる。図4に、本実施形態における凹凸構造4の1つである、複数の凹部と凸部を持つ凹凸構造の断面の一例を示す。
本実施形態における凹部とは、図4に示したような凹凸領域5に形成された凹凸構造4において、深さHを2等分する中心線Lから透明基材1側に突出した部分とする。
また、本実施形態における凸部とは、図4に示したような凹凸領域5に形成された凹凸構造4において、深さHを2等分する中心線Lから透明基材1とは反対側に突出した部分とする。
本実施形態において、凹部の幅と凸部の幅とが等しいとは、図5(A)に一例を示したように、凸部の幅D′と凹部の幅Dとが等しい長さであることをいう。
一方、凹部と凸部の異なる場合の例として、図5(B)に一例を示したように、凹部の幅Dが凸部の幅D′よりも広い場合、もしくは図5(C)に一例を示したように、凹部の幅Dが凸部の幅D′よりも狭い場合が考えられる。
mλ=2×TO×cosθ……(1)
ここで、mは回折次数であり、TOは光学的距離である。TOは、物理的な距離に加え、光が伝搬する媒質の屈折率が考慮される。表示体10の膜厚をD、屈折率をnとするとTO=nDが成り立つ。
これによって、従来の白黒濃淡の透かし模様とは異なる、カラーの透かし模様を観察することが可能となる。
P(sinα−sinβ)=mλ……(2)
で計算される。
よって、凹凸構造4の周期Pを変えることによっても、凹凸領域5を透過する光の主波長を変化させることができる。
凹凸構造4の凹部と凸部との幅が等しい場合(図5(A)に一例を示す)、凹凸領域5を透過する光の主波長は、上記で述べたように凹凸構造4の深さHと周期Pによって任意に決定される。
図10に示したように、たとえば、任意の周期Pと深さHを持つ凹凸構造4の凹部と凸部の幅が等しいとき、透過光の主波長が赤色を呈するような場合を考える。
これによって、従来の透かしの効果である単純な濃淡画像ではなく、複数のカラー画像を透かし像として観察することが可能となる。
図11に示す例では、星を表す絵柄、「1000」を表す数字、「TOP」を表す文字が、それぞれ凹凸領域5から形成されている。また、凹凸領域5以外の領域は凹凸構造4が形成されていない非凹凸領域6で構成されている。
光反射層3の材料としては、アルミニウムが好適である。金属材料を用いて光反射層3を作製する方法としては、たとえば、真空蒸着法およびスパッタリング法などの気相堆積法により形成することができる。本実施形態において、光反射層3はアルミニウム薄膜であることが好適である。
光反射層3の材料としてアルミニウム薄膜を用いる場合を考える。図12は、透明成形層2(屈折率1.5)の上にアルミニウム薄膜が形成された場合の、波長442nm、532nm、633nmにおける透過率の厚み依存性を示すグラフである。
前述したように、非凹凸領域6の光透過率が20%以下であれば、非凹凸領域6を通して透過光を観察した際に、観察者は灰色から黒色として非凹凸領域6を視認することができ、凹凸領域5での透過光の着色効果をより一層効果的に用いることが可能となるため、本実施形態において非凹凸領域6の上に配される光反射層3としてのアルミニウム薄膜の厚みは20nm以上が好適である。
図13および図14は、本実施例に係る表示体の構成を模式的に示している。本実施例に係る表示体10は、透明基材1としてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、透明成形層2として紫外線硬化型樹脂、凹凸領域5に配された凹凸構造4としては数100nmオーダの周期Pと深さHを持つ回折格子を形成している。
本実施例では、凹凸領域5を複数設け、それぞれ周期P、深さHを異ならしめて形成している。
Claims (5)
- 透明基材、透明形成層、および透明保護層をこの順に具備した表示体であって、
前記透明形成層が、断面で風紋状の形状を有する凹凸構造から形成された凹凸領域を有し、前記凹凸構造が、周期と、凹部または凸部の幅とを有し、
前記透明形成層が、断面で風紋状の形状を有する更なる凹凸構造から形成された更なる凹凸領域を有し、前記更なる凹凸構造が、更なる周期と、更なる凹部または凸部の幅とを有し、
前記凹凸構造の前記周期と、前記更なる凹凸構造の前記更なる周期とが、互いに同じであり、かつ、前記凹凸構造の前記凹部または凸部の幅と、前記更なる凹凸構造の前記更なる凹部または凸部の幅とが、互いに異なることを特徴とする、表示体。 - 前記透明保護層の前記透明形成層と反対の面に、透明部材を更に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の表示体。
- 前記周期および前記更なる周期が、300nm以上800nm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の表示体。
- 前記凹凸構造および前記更なる凹凸構造が、互いに同じ深さを有し、前記深さが、100nm以上500nm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示体。
- 前記凹凸構造および前記更なる凹凸構造が、互いに異なる絵柄、文字、数字などの画像を表示するように配置されており、前記凹凸構造および前記更なる凹凸構造を透過する光の主波長が、いずれも可視光領域から選択され、かつ、互いに異なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示体。
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