JP6168221B2 - 蒸着マスク材、蒸着マスク材の固定方法、及び有機半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Description
また、一実施形態の蒸着マスク材は、金属フレームと所定箇所において溶接される蒸着マスク材であって、前記蒸着マスク材は、スリットが設けられた金属マスクと、当該金属マスク上に設けられた樹脂層とを含み、前記所定箇所に対応する前記金属マスクの表面には、前記樹脂層が存在していないことを特徴とする。
また、一実施形態の方法は、金属フレームと、蒸着マスク材とを所定箇所において溶接し、金属フレームに蒸着マスク材を固定する固定方法であって、スリットが設けられた金属マスクと、樹脂層とが積層されてなる蒸着マスク材を準備する準備工程と、前記蒸着マスク材の前記金属マスクと、前記金属フレームとが対向するように前記蒸着マスク材と前記金属フレームとを重ね合わせ、前記蒸着マスク材の前記樹脂層側から溶接加工を施して、前記金属フレームと、前記蒸着マスク材の前記金属板とを所定箇所において溶接する溶接工程と、を有し、前記溶接工程時における前記蒸着マスク材が、前記所定箇所に対応する前記金属マスクの表面に前記樹脂層が存在していない蒸着マスク材であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明は、有機半導体素子の製造方法であって、上記の固定方法により、前記金属フレームに固定されてなる前記蒸着マスク材を用いることを特徴とする。
本発明の蒸着マスク材100は、図1、図3に示すように、スリット15が設けられた金属マスク10と、金属マスク10上に設けられた樹脂層20とを含む。ここで、本発明の蒸着マスク材100の質量と、従来公知の金属のみから構成される蒸着マスク材の質量とを、蒸着マスク材全体の厚みが同一であると仮定して比較すると、従来公知の蒸着マスク材の金属材料の一部を樹脂材料に置き換えた分だけ、本発明の蒸着マスク材100の質量は軽くなる。また、金属のみから構成される蒸着マスク材を用いて、軽量化を図るためには、当該蒸着マスク材の厚みを薄くする必要などがあるが、蒸着マスク材の厚みを薄くした場合には、蒸着マスク材を大型化した際に、蒸着マスク材に歪みが発生する場合や、耐久性が低下する場合が起こる。一方、本発明の蒸着マスク材によれば、大型化したときの歪みや、耐久性を満足させるべく、蒸着マスク材全体の厚みを厚くしていった場合であっても、樹脂層20の存在によって、金属のみから形成される蒸着マスク材よりも軽量化を図ることができる。
第1実施形態の蒸着マスク材100は、図1に示すようにスリット15が設けられた金属マスク10の外周縁部を残すように当該金属マスク10上に樹脂層20が設けられた構成をとる。当該構成の蒸着マスク材100によれば、図2に示すように、樹脂層20が存在していない外周縁部の全部、又は図2中の符号Xで示される一部の領域において、第1実施形態の蒸着マスク材100の金属マスク10と、金属フレーム200とは溶接固定される。なお、図1は、第1実施形態の蒸着マスク材100の一例を示す概略断面図であり、図2は、図1に示す蒸着マスク材100と、金属フレーム200とを図2中の符号Xで示される所定の溶接箇所で溶接固定した状態を示す概略断面図である。
第2実施形態の蒸着マスク材100は、図3に示すようにスリット15が設けられた金属マスク10上に樹脂層20が設けられた構成をとり、さらに、樹脂層20が溶接用開口部30を備えた構成をとる。当該構成の蒸着マスク材100によれば、溶接用開口部30内に溶接加工を施すことで、図4中の符号Xに示されるように当該溶接加工を施された箇所において、蒸着マスク材100の金属マスク10と、金属フレーム200とが溶接固定される。
金属マスク10は、金属から構成され、図7(a)、(b)に示すように該金属マスク10の正面からみたときに、縦方向或いは横方向に延びるスリット15が配置されている。図7では、金属マスク10の縦方向に延びるスリット15が横方向に連続して配置されている。縦方向或いは横方向に延びるスリットは図7に示すように複数列配置されていてもよく、1列のみ配置されていてもよい。また、蒸着マスク材100の樹脂層20に最終的に形成される開口部25は、スリット15と重なる位置に1つ設けられていてもよく、縦方向、或いは横方向に複数設けられていてもよい。例えば、図7(b)に示すように、スリットが縦方向に延びる場合に、当該スリット15と重なる開口部25は横方向に2つ以上設けられていてもよい。
金属マスク10上に設けられた樹脂層20は、樹脂から構成される層である。樹脂層を構成する層としては、レーザー加工等によって高精細な開口部の形成が可能であり、熱や経時での寸法変化率や吸湿率が小さく、軽量な材料を用いることが好ましい。このような材料としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、セロファン、アイオノマー樹脂等を挙げることができる。上記に例示した材料の中でも、その熱膨張係数が16ppm/℃以下である樹脂材料が好ましく、吸湿率が1.0%以下である樹脂材料が好ましく、この双方の条件を備える樹脂材料が特に好ましい。
本発明の蒸着マスク材100の製造方法についても特に限定はなく、最終的な形態が、上記で説明した第1実施形態、或いは第2実施形態の蒸着マスク材100の構成をとっていればよい。
次に、本発明の蒸着マスク材の固定方法(以下、本発明の固定方法という)について説明する。図8は、本発明の固定方法を説明するフローチャートである。図8に示すように、本発明の固定方法は、金属フレームと、蒸着マスク材とを所定箇所において溶接し、金属フレームに蒸着マスク材を固定する固定方法であって、スリットが設けられた金属マスクと、樹脂層とが積層されてなる蒸着マスク材を準備する準備工程(S1)と、蒸着マスク材の金属マスクと、金属フレームとが対向するように蒸着マスク材と金属フレームとを重ね合わせ、蒸着マスク材の樹脂層側から溶接加工を施して、金属フレームと、蒸着マスク材の金属板とを所定箇所において溶接する溶接工程と(S2)、を有し、更に溶接工程時における蒸着マスク材が、所定箇所に対応する金属マスクの表面に樹脂層が存在していない蒸着マスク材であることを特徴とする。以下、各工程について具体的に説明する。
準備工程(S1)は、スリットが設けられた金属マスクと、樹脂層とが積層されてなる蒸着マスク材を準備する工程である。
本工程は、上記準備工程で準備される蒸着マスク材が、溶接箇所に対応する金属マスクの表面に樹脂層が存在している場合に、当該溶接箇所に対応する樹脂層を除去する工程である。したがって、上記準備工程で準備される蒸着マスク材が、上記本発明の蒸着マスク材100である場合には、当該工程は不要である。
溶接工程(S2)は、図9に示すように、蒸着マスク材100の金属マスク10と、金属フレーム200とが対向するように蒸着マスク材100と金属フレーム200とを重ね合わせ、樹脂層20側から溶接加工を施して、金属フレーム200と、蒸着マスク材100の金属マスク10とを所定の溶接箇所において溶接する工程である。なお、本発明の固定方法では、溶接工程時に、所定箇所に対応する金属マスクの表面に樹脂層20が存在していない蒸着マスク材100が用いられる。本発明の固定方法において、溶接加工が施される所定の溶接箇所とは、樹脂層20が存在していない金属マスク10の表面の一部である。なお、図9(a)は、溶接箇所に対応する金属マスク10の表面に樹脂層20が存在していない蒸着マスク材100と、金属フレームとを重ね合わせた状態を示す概略断面図である。図9(b)は、溶接法としてレーザー溶接法を用い、樹脂層20が存在していない金属マスク10の表面にレーザー光を照射することで、図9(b)の符号Xで示される所定箇所において、金属マスク10と金属フレーム200とが溶接固定された状態を示す概略断面図である。
10…金属マスク
15…スリット
20…樹脂層
25…開口部
30…溶接用開口部
200…金属フレーム
205…開口
Claims (3)
- 金属フレームと所定箇所において溶接される蒸着マスク材であって、
前記蒸着マスク材は、スリットを有する金属マスクと、当該金属マスクの前記金属フレームと溶接されない側の面に設けられた樹脂マスクと、を含み、
前記樹脂マスクは、蒸着作成するパターンに対応する開口部を有し、
前記金属マスクの前記金属フレームと溶接されない側の面における、前記所定箇所に対応する部分の少なくとも一部には、前記樹脂マスクが存在していないことを特徴とする蒸着マスク材。 - 金属フレームと、蒸着マスク材とを所定箇所において溶接し、金属フレームに蒸着マスク材を固定する固定方法であって、
スリットを有する金属マスクと、当該金属マスクの前記金属フレームと溶接されない側の面に設けられた樹脂層と、を含む蒸着マスク材を準備する準備工程と、
前記蒸着マスク材の前記金属マスクと、前記金属フレームとが対向するように前記蒸着マスク材と前記金属フレームとを重ね合わせ、前記蒸着マスク材の前記樹脂層側から溶接加工を施して、前記金属フレームと、前記蒸着マスク材の前記金属マスクと、を所定箇所において溶接する溶接工程と、
を有し、
前記溶接工程時における前記蒸着マスク材が、前記金属マスクの前記金属フレームと溶接されない側の面における、前記所定箇所に対応する部分の少なくとも一部に前記樹脂層が存在していない蒸着マスク材であり、
前記溶接工程に前後して、前記樹脂層に蒸着作成するパターンに対応する開口部を形成する工程を、さらに有することを特徴とする固定方法。 - 有機半導体素子の製造方法であって、
請求項2に記載の固定方法により、前記金属フレームに固定されてなる前記蒸着マスク材を用いることを特徴とする有機半導体素子の製造方法。
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