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JP6170441B2 - センサ - Google Patents
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JP6170441B2 - センサ - Google Patents

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Description

本発明は、シール部材を後端部に有し、特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサや温度センサ等のセンサに関する。
自動車エンジン等の内燃機関の燃費向上や燃焼制御を行うセンサとして、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや空燃比センサが知られている。
このようなセンサとして、特定ガスの濃度検出を行うセンサ素子を主体金具に保持し、センサ素子の後端側の表面に配置された電極取出部(電極パッド)を筒状のセラミック製セパレータで囲んだ構造が一般的に用いられている。そして、セパレータに取付けられた端子金具がセンサ素子の各電極パッドにそれぞれ電気的に接続され、セパレータよりも後端側にはゴム製のグロメット(シール部材)が配置され、セパレータ及びグロメットが金属製の外筒に覆われている。又、端子金具にはリード線が接続され、リード線はグロメットのリード孔を通して外部に引き出される。
そして、外筒の後端側を加締めることにより、グロメットがセパレータを先端側に向かって弾性的に押圧し、グロメットとセパレータの先端側の保持金具との間でセパレータが保持されるようになっている。
しかしながら、グロメットとセパレータが直接接していると、高温の排気ガスに晒されるセンサ素子からの熱がセパレータに伝わり、高温となったセパレータの熱がグロメットに伝わってグロメットの劣化を早めるおそれがある。
そこで、グロメットをセパレータから離間させることにより、セパレータからグロメットに伝わる熱を低減することができる。このような構成を有するセンサとして、金属製の内筒をなす受けカバーを、外筒の内側でグロメットとセパレータの間に介装し、受けカバーの後端向き面(台部)をグロメットの先端向き面に当接させるものが開示されている(特許文献1)。
特開2007−155517号公報(図1、図5)
ところで、特許文献1記載の技術の場合、受けカバーには大径の中心孔が開口し、この開口を通ってリード線がセパレータ側へ延びている。一方、グロメットのリード孔より径方向外側の位置で、複数の通気フィルタが周方向に沿ってグロメット内に配置されている。このため、受けカバーの中心孔の直径を、通気フィルタが並ぶ円周の直径よりも小さくし、受けカバーの中心孔より径方向外側に介在する延出部にて通気フィルタを先端側から係止している。しかしながら、外筒は排気ガス側の熱が伝わって高温になるため、特許文献1記載の技術のように通気フィルタをグロメットの外周側に設置すると、外筒の熱がフィルタに伝わって通気フィルタを劣化させるおそれがある。さらに、グロメット内に通気フィルタを収容するため、グロメットに比較的大径の貫通孔を設ける必要がある。この場合、グロメットを加締めて通気フィルタを貫通孔内に固定する際、貫通孔がグロメットの外周側に位置すると、加締めを安定して行うことが難しくなり、通気フィルタのシール性が低下するおそれがある。
そして、この構造の受けカバーにおいて、グロメットのリード孔より径方向内側に通気フィルタを配置しようとしても、受けカバーの中心側には、通気フィルタを先端側から係止する延出部が介在しないので、通気フィルタが先端側へ脱落するおそれがある。
一方、上記した熱対策等を行うため、受けカバーの中心側に通気フィルタを係止する延出部を設ける場合、受けカバーの中心よりも径方向外側に、リード線を挿通させる貫通孔を開口する必要がある。しかしながら、この貫通孔とリード線との干渉を防止する対策を採らないと、貫通孔の開口縁部がリード線に接触し、リード線を損傷させるおそれがある。
そこで、本発明は、シール部材とセパレータの間に内筒を介装してシール部材の熱劣化を抑制すると共に、リード線より径方向内側でシール部材に通気フィルタを保持した際に、内筒によってリード線が損傷することを抑制することができるセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のセンサは、軸線方向に延び、先端側に検出部を有するセンサ素子と、前記センサ素子の外周面を囲む筒状の主体金具と、前記主体金具の後端側に配置され、前記センサ素子の後端側を囲む絶縁性のセパレータと、前記セパレータを覆い前記主体金具の後端側に配置される筒状の外筒と、前記セパレータの後端側に配置されると共に、前記外筒の内側に固定される筒状部、及び該筒状部から径方向内側に延出する延出部を有する筒状の内筒と、自身の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接し、前記セパレータと離間しつつ前記外筒の後端側に収容されるシール部材と、前記センサ素子と電気的に接続するリード線と、を備え、前記シール部材は、軸線方向に貫通する通気孔と、該通気孔より径方向外側にて軸線方向に貫通するリード孔とを有し、前記内筒の前記延出部は、前記リード孔に連通する外側貫通孔を有し、前記リード線は、前記外側貫通孔及び前記リード孔に挿通されて前記シール部材の外側に引き出され、前記軸線方向にみたときに、前記外側貫通孔の内径は前記リード線の外径よりも大きく、かつ前記外側貫通孔の周縁は、前記シール部材の前記先端向き面における前記リード線の外周縁よりも全周にわたって径方向外側に位置し、前記通気孔には、撥水性の通気フィルタが挿入されてなる。
このセンサによれば、シール部材とセパレータとの間に内筒が配置され、シール部材をセパレータから離間させてシール部材の熱劣化を抑制することができる。
さらに、シール部材のリード孔より径方向内側に通気フィルタが配置されているため、排気ガス側の熱が伝わって高温になる外筒の熱が通気フィルタに伝わり難く、通気フィルタの劣化を抑制することができる。さらに、シール部材を加締めて通気フィルタを通気孔内に固定する際、通気孔がシール部材の中心に近い側に位置するので、加締め力が通気孔の周方向に均一に加わり、加締めを安定して行うことができ、通気フィルタのシール性が維持される。
そして、外側貫通孔の内径がリード線の外径よりも大きく、かつ外側貫通孔の周縁がシール部材の先端向き面におけるリード線の外周縁よりも全周にわたって径方向外側に位置している。このため、リード線を外側貫通孔に挿通させる際、又はセンサの使用時に、外側貫通孔とリード線とが干渉せず、外側貫通孔の開口縁部(周縁)がリード線に接触してリード線が損傷することを抑制できる。
また、前記内筒の前記延出部は前記通気孔に連通する内側貫通孔を有し、前記通気孔には、筒状のフィルタ留め金具がさらに挿入され、前記内側貫通孔と前記フィルタ留め金具の内部空間とが連通しつつ、前記フィルタ留め金具の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接するようにしてもよい。
さらに、前記通気フィルタは、前記フィルタ留め金具の外側を覆うシート状のフィルタであり、前記フィルタ留め金具は、径方向外側に突出するフランジ部を自身の先端側に備え、前記フランジ部の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接するようにしてもよい。
又、内側貫通孔の内径がフランジ部の外径よりも小さく、通気フィルタやフィルタ留め金具、そのフランジ部の先端向き面に内筒の延出部を当接させることで、シール部材内に配置した通気フィルタやフィルタ留め金具の先端側への脱落を防止することができる。又、内側貫通孔の内径がフランジ部の外径よりも小さいことから、フランジ部が内側貫通孔に対して位置ずれしても、内側貫通孔がフランジ部と完全に重ならず、フィルタ留め金具が内側貫通孔を通って脱落することを防止することができる。
この発明によれば、センサにおけるシール部材の熱劣化を抑制すると共に、リード線より径方向内側でシール部材に通気フィルタを保持した際に、内筒によってリード線が損傷することを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るセンサの軸線方向に沿う断面図である。 グロメット、内筒及びセパレータの分解斜視図である。 図1の部分拡大図である。 内筒の先端側から見た平面図である。 グロメットと内筒とを外筒内に組み付ける治具の断面図である。 グロメットと内筒とを外筒内に組み付ける工程図である。 本発明の実施形態に係るセンサの変形例の軸線方向に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1〜図4を参照し、本発明の実施形態に係るガスセンサ(酸素センサ)100について説明する。図1はガスセンサ100の軸線O方向に沿う断面図、図2はグロメット(シール部材)50、内筒40及びセパレータ75の分解斜視図、図3は図1の部分拡大図、図4は内筒の先端側から見た平面図である。なお、図1の下側(センサ素子10の検出部10aが位置する側)を「先端側」と称し、上側(センサ素子10の電極取出部(電極パッド)10eが位置する側)を「後端側」と称する。
ガスセンサ100は、センサ素子10を組み付けたアッセンブリである。ガスセンサ100は、軸線O方向(図1の上下方向)に延びる板状のセンサ素子10と、自動車エンジンの排気管に固定される主体金具2とを備えている。主体金具2は略円筒状をなし、排気管に固定されるためのねじ部24が外表面に形成される一方、内孔25を有し、内孔25から径方向内側に突出する棚部2pを先端側に有している。そして、主体金具2はセンサ素子10を内孔25内に収容すると共に、センサ素子10の先端側に設けられた検出部10aと後端側に設けられた電極パッド10eをそれぞれ主体金具2から突出させた状態で、センサ素子10を保持している。また、主体金具2の内周面とセンサ素子10の外周面との間には、センサ素子10の外周面を囲むセラミック製の環状の保持部材21、粉末充填材(滑石リング)22、23、およびセラミック製のスリーブ30がこの順に検出部10a側から積層されている。そして、主体金具2の後端部2aを加締めてスリーブ30を先端側に押し付けることにより、保持部材21が棚部2pに係止されつつ滑石リング22,23が押し潰れて内孔25内に充填され、センサ素子10が主体金具2内の所定位置にしっかりと固定される。滑石リング22,23としては、滑石(セラミック粉末)、ガラス(ケイ酸ガラスまたはケイ酸塩ガラス等のケイ酸化合物)を挙げることができる。
なお、保持部材21及び滑石リング22は金属カップ20を介して主体金具2の内孔25内に収容されている。
また、主体金具2の先端側外周には、センサ素子10の検出部10aを囲む金属製の外部プロテクタ4および内部プロテクタ3が取り付けられている。
なお、この例ではセンサ素子10は、固体電解質層表面に一対の電極を配置した構成の酸素センサ素子になっていて、又、セルを活性化させるためのヒータや、固体電解質層を保護するための絶縁層(アルミナ等)が積層されている。さらに、センサ素子10の検出部10aの表面を多孔質保護層12が覆っている。
一方、センサ素子10の後端側、及びセンサ素子10の後端側の両板面にそれぞれ設けられた電極パッド10e(この例では各面に2個ずつ計4個)は、円筒状のセラミック製セパレータ75で囲まれている。後述するように、セパレータ75は、センサ素子10の挿通孔75hを中心に有すると共に、この挿通孔75hに連通して複数の端子金具60(この例では4個)をそれぞれ収容する空孔75k(図2参照、この例では4個)を有している。そして、それぞれ仕切られた空孔75kに各端子金具60が絶縁を確保してそれぞれ挿通され、端子金具60がセンサ素子10の各電極パッド10eにそれぞれ電気的に接続されている。
セパレータ75内に保持された各端子金具60は先端で内側に折り返され、折り返し部分がセンサ素子10の各電極パッド10eに電気的に接続するようになっている。一方、各端子金具60の後端側はセパレータ75の後端から突出する圧着部65になっている。圧着部65は自身の内側にリード線68を加締め接続している。各リード線68は、後述する内筒40の外側貫通孔41h(図2参照)、及びグロメット50のリード孔51hを通されて外部に引き出されている。
セパレータ75の後端には、円筒状でゴム製のシール部材(グロメット)50がセパレータ75と離間して配置され、セパレータ75とグロメット50が金属製の外筒90に覆われている。又、外筒90の内側におけるグロメット50とセパレータ75の間には、金属製で後端側が閉じた有底円筒状の内筒40が配置され、内筒40とセパレータ75も軸線O方向に離間している。内筒40は軸線方向に延びる筒状部、及び、該筒状部から径方向内側に延出する延出部40aを有している(図2参照)。
外筒90の軸線O方向の中央よりも先端側には、セパレータ75を先端側から保持する金属製で略円筒状の留め金具80が加締め固定され、加締め部90tを形成している。さらに外筒90の上記加締め部90tより後端部が後端側へ向かってセパレータ75の外径よりも縮径し、内側凸部90aを形成している。図2に示すように、留め金具80は金属製で略円筒状をなし、その後端縁から内面に向かって折り返し面80bを有する長片80sを周方向に等間隔で複数(この例では6個)有している。又、軸線O方向に、留め金具80の先端向き面は主体金具2の後端部2aとほぼ同じ位置にある。
外筒90の後端側が径方向に縮径されて段部90bを形成し、この段部90bに係合するように後端側が径方向に縮径された形状をなすグロメット50が外筒90内に保持される。そして、内筒40の筒状部の位置で外筒90が径方向内側に加締められて加締め部90sを形成し、内筒40が外筒90内に固定されている。又、これにより、グロメット50の先端向き面50aが、内筒40の延出部40aに押圧され、グロメット50が先端側の延出部40aと後端側の段部90bの上下で軸線O方向に挟まれ、外筒90内に保持されるようになっている。
又、留め金具80の折り返し面80bがセパレータ75の先端向き面75bに嵌め込まれた状態で、内側凸部90aの先端向き面にセパレータ75の後端向き面75aを係止させ、留め金具80の側面にて外筒90を径方向内側に加締める。これにより、セパレータ75が先端側と後端側の上下で軸線O方向に挟まれつつ、軸線O方向に主体金具2(の後端部2a)と離間して保持される。又、長片80sはセパレータ75の外側面に当接し、長片80sの弾性力により、外筒90に加えられた衝撃がセパレータ75に直接伝わらないようになっている。
さらに、内部にセパレータ75、内筒40及びグロメット50を保持した外筒90は、主体金具2の後端側に嵌合され、嵌合部を全周溶接して両者が接続されている。
さらに、図2に示すように、グロメット50の中心には軸線O方向に貫通する通気孔50hが形成され、通気孔50hより径方向外側には、軸線O方向に貫通する複数(この例では4個)のリード孔51hが周方向に沿って形成されている。
そして、各リード線68は、リード孔51hを通されて外部に引き出されている。一方、通気孔50hには、筒状のフィルタ留め金具55と、フィルタ留め金具55の外側を覆う撥水性の通気フィルタ52が挿入されている。これにより、グロメット50の外部から基準ガス(大気)をガスセンサ内に導入可能になっている。通気フィルタ52はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂からなり、水滴を通さず大気を通すことができる。
フィルタ留め金具55は、金属製で後端側が閉じた有底円筒状をなしている。フィルタ留め金具55の後端向き面には中心孔55hが形成され、中心孔55hから通気フィルタ52を介して基準大気がガスセンサ内に流入する。一方、フィルタ留め金具55の先端側には径方向外側に突出するフランジ部55fが形成されている。又、グロメット50の先端向き面50a側にて、通気孔50hの周縁が後端側へ凹んで凹部50a1を形成し、フランジ部55fの後端向き面55aが凹部50a1に当接し(凹部50a1に収容され)、フィルタ留め金具55の後端側への脱落を防止する。
一方、内筒40の延出部40aの中心には内側貫通孔40hが形成され、内側貫通孔40hより径方向外側には複数(この例では4個)の外側貫通孔41hが周方向に沿って形成されている。そして、内側貫通孔40hは通気孔50hに連通し、外側貫通孔41hはリード孔51hに連通している。
ここで、図3、図4に示すように、外側貫通孔41hの内径d1はリード線68の外径d2よりも大きく、かつ外側貫通孔41hの周縁41pは、グロメット50の先端向き面50aにおけるリード線68の外周縁68pよりも径方向外側に位置している。
又、内側貫通孔40hの内径d3はフランジ部55fの外径d4よりも小さい。さらに、内側貫通孔40hがフランジ部55fと完全に重ならず、内側貫通孔40hがフィルタ留め金具55の内面(中心孔55h)に連通しつつ、フランジ部55の先端向き面55bが内筒40の延出部40aに当接している。
なお、リード線68の外径d2は、グロメット50のリード孔51hの孔径とほぼ同一であるが、グロメット50は弾性を有して変形し、リード孔51hの孔径を明瞭に規定することが困難であるので、リード線68の外径d2を採用した。
以上のように、本実施形態においては、グロメット50とセパレータ75との間に内筒40が配置され、グロメット50をセパレータ75から離間させている。そして、内筒40とセパレータ75との間の接触面積は小さい。このため、セパレータ75からグロメット50への熱の伝達は減少し、グロメット50の熱劣化を抑制することができる。
さらに、グロメット50のリード孔51hより径方向内側に通気フィルタ52が配置されているため、排気ガス側の熱が伝わって高温になる外筒90の熱が通気フィルタ52に伝わり難く、通気フィルタ52の劣化を抑制することができる。さらに、グロメット50を加締めて通気フィルタ52を通気孔50h内に固定する際、通気孔50hがグロメット50の中心に近い側に位置するので、加締め力が通気孔50hの周方向に均一に加わり、加締めを安定して行うことができ、通気フィルタ52のシール性が維持される。
そして、内径d1が外径d2よりも大きく、かつ外側貫通孔41hの周縁41pがグロメット50の先端向き面50aにおけるリード線68の外周縁68pよりも径方向外側に位置している。このため、リード線68を外側貫通孔41hに挿通させる際、又はガスセンサ100の使用時に、外側貫通孔41hとリード線68とが干渉せず、外側貫通孔41hの開口縁部(周縁41p)がリード線68に接触してリード線68が損傷することを抑制できる。
又、内径d3が外径d4よりも小さく、フランジ部55の先端向き面55bが内筒40の延出部40aに当接している。通常、フィルタ留め金具55の先端側への脱落は、凹部50a1とフランジ部55fとの間の摩擦力によって防止されるが、ガスセンサ使用時の振動等によってフィルタ留め金具55が先端側へ脱落するおそれがある。そこで、フランジ部55fの先端向き面55bが内筒40の延出部40aに当接することで、フィルタ留め金具55の先端側への脱落を防止することができる。又、内径d3が外径d4よりも小さいことから、フランジ部55fが内側貫通孔40hに対して位置ずれしても、内側貫通孔40hがフランジ部55fと完全に重ならず、フィルタ留め金具55が内側貫通孔40hを通って脱落することを防止することができる。
次に、図5、図6を参照し、ガスセンサ100の製造方法の一例について説明する。図5はグロメット50と内筒40とを外筒90内に組み付ける治具300の断面図、図6はグロメット50と内筒40とを外筒90内に組み付ける工程図である。
図5に示すように、治具300は金属筒状をなし、ベース部302と、ベース部302の後端側に延びると共にベース部302よりも縮径された縮径部306とを有し、ベース部302と縮径部306とは段部304で繋がっている。ベース部302の外径は、内側凸部90aより先端側の外筒90の内径よりやや小径であり、縮径部306の外径は、内筒40の内径よりやや小径である。従って、縮径部306の後端側に加締め前の内筒40xを被せて保持することができるようになっている。なお、縮径部306は、内筒40xの加締め予定位置でさらに縮径している。又、加締め前の外筒90xに先端側から治具300を挿入すると、内側凸部90aより先端側の外筒90にベース部302が沿いながら、治具300が軸線O方向に移動するようになっている。
さらに、縮径部306から後端側へ向かって4本の筒状のスライドピン308が突出している。スライドピン308は、縮径部306の4個の孔310内のバネ(図示せず)によって後端側に付勢されつつ、孔310内をそれぞれ軸線O方向に進退可能になっている。スライドピン308の先端側は直径d1の大径部308aとされ、孔310内に挿入されると共に、内筒40の外側貫通孔41hにそれぞれ挿通可能である。一方、スライドピン308の後端側は縮径されて直径d2の小径部308cとされ、グロメット50のリード孔51hにそれぞれ挿通可能である。そして、大径部308aと小径部308cとは段部308bで繋がっている。
次に、図6を参照し、グロメット50と内筒40とを外筒90内に組み付ける工程を説明する。
まず、図6(a)に示すように、治具300の縮径部306の後端側に加締め前の内筒40xを被せて保持し、内筒40xの外側貫通孔41hから各スライドピン308を突出させる。次に、各スライドピン308の小径部308cにグロメット50のリード孔51hをそれぞれ挿通させると、グロメット50は段部308bで係止される。
次に、図6(b)に示すように、加締め前の外筒90xに先端側から治具300を挿入し、外筒90xの後端側の段部90bにグロメット50の後端向き面を当接させる。
そして、図6(c)に示すように、治具300をさらに外筒90xに挿入すると、各スライドピン308の大径部308aが内筒40xの外側貫通孔41hを通って各孔310内に収容されながら先端側へ移動すると共に、内筒40xが上昇してグロメット50の先端向き面に当接する。このようにして、グロメット50と内筒40xの軸線O方向の位置決めがされると共に、グロメット50と内筒40xの径方向の位置決めもされる。
つまり、リード孔51hの外周縁の位置はスライドピン308の小径部308cで規制され、小径部308cよりも径方向外側に段部308bを介して位置する大径部308aに重なることはない。このため、大径部308aで径方向に位置決めされている内筒40xの外側貫通孔41hの外周縁は、リード孔51hの外周縁よりも必ず径方向外側になる。このようにして、グロメット50のリード孔51hの外周縁よりも径方向外側に、内筒40xの外側貫通孔41hの外周縁を確実に位置決めすることができる。なお、この時、内筒40xの加締め予定位置と縮径部306との間に若干の隙間が形成されている。
そして、この状態で、図6(d)に示すように、内筒40xの側面(筒状部)の位置(加締め予定位置)で外筒90xを径方向内側に加締めて加締め部90sを形成すると、内筒40が外筒90内に固定される。従って、グロメット50の後端側から、リード線68をリード孔51h及び外側貫通孔41hの挿通した際に、外側貫通孔41hの開口縁部がリード線68に接触してリード線68が損傷することを防止できる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、セパレータ、内筒及び通気フィルタの形状は上記に限定されない。
又、センサとしては、酸素センサの他、NOxセンサ、HC、H等のガス濃度を測定するためのガスセンサ限られず、例えば温度センサ等に適用することもできる。
なお、本実施形態では、セパレータ75が主体金具2(の後端部2a)と離間して保持されているが、セパレータ75と主体金具2とは接していてもよい。
又、内筒40をレーザ溶接等の溶接によって外筒90に固定してもよい。
内筒40の延出部40aの位置も筒状部の後端に限定されない。
さらに、図7に示すように、ガスセンサ110において、セパレータ75の空孔75kが並ぶ円周よりも、グロメット150のリード孔151hが並ぶ円周を小径とすると、各空孔75kから突出する圧着部65及びリード線68を対応するリード孔151hに挿通した際、圧着部65及びリード線68が後端側へ向かうにつれて軸線Oの中心に寄るようになる。
このようにすると、外筒90を大径化せずに、金属製の外筒90と圧着部65との間隔(クリアランス)を大きくして両者の絶縁を確実にすることができるので、ガスセンサの小型化を図ることができる。
なお、図7において、ガスセンサ100と同一構成部分を同一符号を付して説明を省略する。又、内筒140の外側貫通孔141hの位置は、リード孔151hに合わせ、外側貫通孔141hの周縁がグロメット150の先端向き面150aにおけるリード線68の外周縁よりも径方向外側に位置するようになっている。
又、通気フィルタ52もシート状に限定されず、例えば円柱状や円筒状であってもよい。又、フィルタ留め金具55の直径が貫通孔40hの孔径よりも大きく形成されていれば、フランジ部55fは省略してもよい。この場合、フィルタ留め金具55の先端縁が内筒40の延出部40aに当接する。
2 主体金具
10 センサ素子
10a 検出部
40、140 内筒
40a、140a 内筒の延出部
40h 内側貫通孔
41h、141h 外側貫通孔
41p 外側貫通孔の周縁
50、150 シール部材(グロメット)
50a、150a シール部材(グロメット)の先端向き面
50h 通気孔
51h、151h リード孔
52 通気フィルタ
55 フィルタ留め金具
55a フランジ部の後端向き面
55b フランジ部の先端向き面
55f フランジ部
60 端子金具
68 リード線
68p リード線の外周縁
75 セパレータ
90 外筒
100、110 センサ
d1 外側貫通孔の内径
d2 リード線の外径
d3 内側貫通孔の内径
d4 フランジ部の外径
O 軸線方向

Claims (3)

  1. 軸線方向に延び、先端側に検出部を有するセンサ素子と、
    前記センサ素子の外周面を囲む筒状の主体金具と、
    前記主体金具の後端側に配置され、前記センサ素子の後端側を囲む絶縁性のセパレータと、
    前記セパレータを覆い前記主体金具の後端側に配置される筒状の外筒と、
    前記セパレータの後端側に配置されると共に、前記外筒の内側に固定される筒状部、及び該筒状部から径方向内側に延出する延出部を有する筒状の内筒と、
    自身の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接し、前記セパレータと離間しつつ前記外筒の後端側に収容されるシール部材と、
    前記センサ素子と電気的に接続するリード線と、
    を備えるセンサであって、
    前記シール部材は、軸線方向に貫通する通気孔と、該通気孔より径方向外側にて軸線方向に貫通するリード孔とを有し、
    前記内筒の前記延出部は、前記リード孔に連通する外側貫通孔を有し、
    前記リード線は、前記外側貫通孔及び前記リード孔に挿通されて前記シール部材の外側に引き出され、
    前記軸線方向にみたときに、前記外側貫通孔の内径は前記リード線の外径よりも大きく、かつ前記外側貫通孔の周縁は、前記シール部材の前記先端向き面における前記リード線の外周縁よりも全周にわたって径方向外側に位置し、
    前記通気孔には、撥水性の通気フィルタが挿入されてなるセンサ。
  2. 前記内筒の前記延出部は、前記通気孔に連通する内側貫通孔を有し、
    前記通気孔には、筒状のフィルタ留め金具がさらに挿入され、
    前記内側貫通孔と前記フィルタ留め金具の内部空間とが連通しつつ、前記フィルタ留め金具の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接する請求項1記載のセンサ。
  3. 前記通気フィルタは、前記フィルタ留め金具の外側を覆うシート状のフィルタであり、
    前記フィルタ留め金具は、径方向外側に突出するフランジ部を自身の先端側に備え、前記フランジ部の先端向き面が前記内筒の前記延出部に当接する請求項2記載のセンサ。
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