Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6177540B2 - ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6177540B2 - ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル - Google Patents

ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル Download PDF

Info

Publication number
JP6177540B2
JP6177540B2 JP2013030646A JP2013030646A JP6177540B2 JP 6177540 B2 JP6177540 B2 JP 6177540B2 JP 2013030646 A JP2013030646 A JP 2013030646A JP 2013030646 A JP2013030646 A JP 2013030646A JP 6177540 B2 JP6177540 B2 JP 6177540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
fiber yarn
low
garment
melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013030646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014160159A (ja
Inventor
充治 檜原
充治 檜原
靖範 安藤
靖範 安藤
俊幸 清水
俊幸 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP2013030646A priority Critical patent/JP6177540B2/ja
Publication of JP2014160159A publication Critical patent/JP2014160159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6177540B2 publication Critical patent/JP6177540B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Garments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

本発明は、ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベルに関し、例えばアンダーシャツやショーツ等のアンダーウェアを含む各種の衣類の所定部位に付される紙ラベル等のラベルの取付け構造等に関する。
インナーウェアを含む各種の衣類には、製造元、連絡先、サイズ、素材、製品名、価格等が表示された商品表示用のラベルがその表面側に縫着されている。このような衣類の購入者は、着用前に衣類から当該ラベルを取り外す必要がある。その際、ハサミ等の工具を用いて縫い糸を切断してラベルを取り外し、或いはラベル自体を縫目に沿って切断してラベルを除去するような作業が要求される。場合によっては、縫目に沿って力ずくでラベルを破断する場合もある。
このようなラベルの取外し作業中に誤って当該衣類に解れや裂け等の損傷を与える虞があるため、衣類に縫い糸が残存したり損傷を与えたりすることなくラベルを容易に取り外すことができるラベル取付け構造が提案されている。
特許文献1には、ラベルの表面側に露出する上糸と、該ラベルが取り付けられる衣類の裏面側に露出する下糸とからなる縫糸を用いて本縫いで縫着され、縫い始め位置と縫い終わり位置がラベルの左右両端より所定寸法離れた位置とされ、縫い終わり位置に連続する後方位置または縫い始め位置へと連続する前方位置に0.3cm以上2.0cm以下の長さで、上糸または下糸からなる縫着されていない抜取用糸を延在させ、該抜取用糸を引っ張って抜き取ることでラベルが衣類より取り外される構成が開示されている。
特許文献2には、衣料品の表面に下げ札を取り付ける際に、水溶性繊維糸を用いて下げ札を衣料品に縫着する構成が開示されている。
特開2007−155922号公報 特開2011−237500号公報
しかし、特許文献1に開示された構成を採用しても、抜取用糸を引っ張って抜き取る際に当該抜取用糸が破断する場合があり、そのような事態が発生すると、最早従前と同様、ハサミ等の工具を用いてラベルを取り外すか、縫目に沿って力ずくでラベルを破断する以外に方法はなく、衣類に損傷を与える虞が完全に払拭される構成ではなかった。
また、特許文献2に開示された構成を採用する場合でも、水溶性繊維糸を溶解させるための最初の洗濯等の前の着用段階でラベルを除去する必要があり、同様の問題が内在している。仮に紙製のラベルが縫着された状態で衣類を洗濯すると、洗濯槽内でラベルが水に溶解して紙の繊維くずが衣類に付着し、その後に繊維くずを衣類から除去する非常に煩雑な作業が必要になる。
また、衣類の表面側に縫着される商品表示以外に、衣類の内面側に洗濯表示等の布製のラベルが縫着されており、このようなラベルも肌触りに影響を与える等の理由でハサミ等の工具を用いてラベルを取り外す場合があるが、ラベルの切断エッジが肌に当たると、却って肌触りが悪くなるという問題もあった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、衣類に損傷を与えることなく衣類に縫着されたラベルを極めて容易に取り外すことができるラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベルを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるラベルの取付け構造の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、衣類の所定部位に配置されたラベルを、前記衣類の縫着部の耐熱温度よりも低い温度で融解する低融点繊維糸を用いて当該衣類の一部に縫着することにより、当該ラベルの一部が当該衣類の一部と接合される点にある。
衣類の所定部位にラベルを配置して、低融点繊維糸を用いて当該衣類の一部に当該ラベルを縫着することにより、例えば販売のための展示や試着時であっても衣類から容易に離脱しない状態でラベルを取り付けることができる。そして、当該ラベルの縫着部を低融点繊維糸の融点(Tm)域まで加熱して、低融点繊維糸を融解させると、ラベルの衣類への縫着状態が瞬時に開放されて、衣類からラベルを極めて容易に取り外すことができる。低融点繊維糸の融点は、例えば衣類の縫着部の耐熱温度よりも低い温度であればよく、縫着部の生地の耐熱温度や衣類の縫着糸の耐熱温度、または当該ラベルの耐熱温度より低温であればよい。
これによって、ハサミ等の工具を用いてラベルを注意深く切断して取り外すような煩雑な作業から開放され、また縫目に沿って力ずくでラベルを破断する必要も無いので、衣類に解れや裂け等の損傷を与えることも回避できるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記ラベルと前記衣類とが、上糸と下糸の二本の縫糸が交絡する本縫いで縫着され、前記上糸と下糸の少なくとも一方に前記低融点繊維糸が用いられている点にある。
上糸と下糸の二本の縫糸が交絡する本縫いでラベルを衣類に縫着することが好ましく、その際、上糸と下糸の少なくとも一方に低融点繊維糸を用いることが好ましい。上糸と下糸の少なくとも一方を融点域まで加熱して、当該低融点繊維糸を融解させると、ラベルの衣類への縫着状態が瞬時に開放されて、衣類からラベルを極めて容易に取り外すことができるとともに、その時点で他方の糸は交絡状態から開放されているので、衣類から容易に離脱させることができる。上糸と下糸の少なくとも一方に低融点繊維糸を用いると、低融点繊維糸が高価な場合でも材料費を低減できる点で好ましく、上糸と下糸の双方に低融点繊維糸を用いると、加熱によって双方の糸が融解するので、ラベルを取り外した後に糸くずが残らない点で好ましい。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記ラベルと前記衣類とが、前記低融点繊維糸を用いた環縫いで縫着されている点にある。
低融点繊維糸を用いてラベルを衣類に環縫いで縫着する場合であっても、同様に低融点繊維糸を融点域まで加熱して融解させると、ラベルの衣類への縫着状態が瞬時に開放されて、衣類からラベルを極めて容易に取り外すことができる。特に布下に出た針糸ループに次の縫目形成で作られたループ状の針糸を挿入することによって針糸抜けを阻止する単環縫いで縫着する場合には、低融点繊維糸の一部を融解させれば、残りの縫い目が解けるので、糸くずが生じるものの、全ての縫着部を加熱するのに要する作業時間よりも短時間で加熱作業を終了させることができる点で好ましい。
尚、環縫いとして、布下に出た針糸ループに他糸(ルーパー糸)で作られたループを挿入することによって針糸抜けを阻止する二重環縫いで縫着する態様でもよく、この場合には針糸または他糸の少なくとも何れか一方に低融点繊維糸が用いられることが好ましい。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記低融点繊維糸は、ポリアミド系繊維糸、ポリエステル系繊維糸またはポリオレフィン系繊維糸から選ばれる熱融着性繊維糸で構成されている点にある。
ラベルを衣類に縫着固定するために用いる低融点繊維糸として熱融着性繊維糸を用いるのが好ましく、特にポリアミド系繊維糸、ポリエステル系繊維糸、ポリオレフィン系繊維糸またはポリウレタン系合成繊維糸を好適に用いることができる。これらの熱融着性繊維糸を用いると、融解した樹脂がその近傍の繊維等に熱融着し、その後に温度が低下してもその熱融着部位で伸縮性が失われることがなく、また衣類の肌触りや着心地に影響を与えることがない。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記低融点繊維糸の融点が50℃から200℃の範囲である点にある。
例えば、汎用されている合成繊維糸であるポリエステル繊維の融点は約260℃、ナイロン66の融点は約265℃、ナイロン6の融点は約225℃である。また、天然繊維である麻や綿は液化することなく気化(熱分解)する。そこで、これら汎用の繊維の融点または熱分解温度よりも相対的に低い温度域が融点になる繊維糸をラベルの縫着糸として用いれば、縫着部の加熱時に衣類を構成する繊維に熱的なダメージを与えることなく、縫着糸のみを選択的に融解させることができる。そのような温度域が50℃から200℃の範囲にある低融点繊維糸を用いることが好ましい。50℃より低ければ商品の流通過程での環境温度によって低融点繊維糸が融解する虞があり、200℃以上であれば一般家庭にあるアイロンやヘアドライヤ等の加熱機器を用いても容易に融解させることができないためである。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記低融点繊維糸は、単繊維繊度が25dtexから110dtexのフィラメント糸が複数本撚糸されて構成されている点にある。
ラベルを衣類に縫着する際に用いるミシンの給糸機構に、編機の給糸機構のように糸の張力を適正な値に自動調整する機能が無い場合、繊度が小さなモノフィラメントの低融点繊維糸を用いるとラベルの縫着時に低融点繊維糸が破断する虞がある。逆に繊度が大きなモノフィラメントの低融点繊維糸を用いると、融解させるための加熱作業に比較的長い時間が必要になり作業の迅速性が損なわれる。しかし、単繊維繊度が25dtexから110dtexのフィラメント糸を複数本撚糸することにより得られる低融点繊維糸を用いれば、ミシンを用いた縫着作業時に低融点繊維糸が容易に破断することなく、またラベルを取り外すための加熱にそれほど時間を要することなく迅速に融解させることができるようになる。
本発明によるラベルの取外し方法の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成のラベルの取付け構造を用いて衣類に取り付けられたラベルの縫着部を、熱源を用いて前記低融点繊維糸の融点域に加熱して、前記低融点繊維糸を融解させた後に、前記衣類から前記ラベルを取り外す点にある。
衣類に取り付けられたラベルの縫着部を、例えば、家庭にあるアイロンやヘアドライヤ等の熱源を用いて加熱し、低融点繊維糸の融点域まで温度を上昇させると、低融点繊維糸が融解してラベルの縫着状態が解消され、ラベルが衣類から容易に離脱する。
本発明によるラベルの特徴構成は、請求項8に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成のラベルの取付け構造に用いられるラベルであって、当該ラベルの縫着部の加熱を促す案内表示部が設けられている点にある。
低融点繊維糸を用いて衣類に縫着されたラベルであっても、消費者が縫着に用いられた糸が低融点繊維糸であるか否か容易に判断できない場合には、ハサミ等の工具を用いてラベルを切断して取り外したり、縫目に沿って力ずくでラベルを破断したりすることにより、衣類に損傷を与える虞を十分に排除することができない。しかし、ラベルの縫着部の加熱を促す案内表示部を当該ラベルに備えていれば、消費者はそのような案内表示部に傾注して、ラベルの縫着部を加熱するようになり、衣類に損傷を与えるような事態の発生を効果的に低減することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、衣類に損傷を与えることなく衣類に縫着されたラベル等を極めて容易に取り外すことができるラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベルを提供することができるようになった。
(a)は本発明によるラベルの取付け構造でアンダーシャツに取り付けられたラベルの説明図、(b)はアンダーシャツに取り付けられたラベルの要部説明図 (a)から(d)は本発明によるラベルの取外し方法の説明図 (a)はラベルの幅よりも広い幅で衣類の両側にはみ出すように縫着する態様の説明図、(b)はラベルの幅よりも広い幅内で離散的に複数個所逢着する態様の説明図 (a)は別実施形態を示し、本発明によるラベルの取付け構造でショーツに取り付けられたラベルの説明図、(b)は本発明によるラベルの取付け構造でアンダーシャツの内面側に取り付けられたサイズ等の表示ラベルの説明図
以下、本発明によるラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベルを説明する。
図1(a)には、折り畳まれた状態の男性用の衣類10の一例であるアンダーシャツ10及びアンダーシャツ10Aに付された商品表示用の紙製のラベル1が示されている。
図1(b)に示すように、当該ラベル1には製造元、連絡先、サイズ、素材、商品名、商品コード(バーコード)、価格等の商品情報が印刷表示された表品情報表示部2が設けられている。当該ラベル1はアンダーシャツ10Aの表面側胸元に配置され、Vネック形状の襟ぐり部11の端縁縫製処理部12に、端縁縫製処理部12とは異なる別途のラベル縫着処理工程を経て縫着されている。
ラベル縫着処理工程では、衣類10の所定部位に配置されたラベル1を、衣類10の縫着部20の耐熱温度よりも低い温度で融解する低融点繊維糸5を用いて、当該衣類10の一部に縫着することにより、当該ラベル1の一部が当該衣類10の一部と接合される。
低融点繊維糸5とは、ラベル1の縫着部20の耐熱温度よりも低い温度で融解する合成繊維糸をいい、熱処理により融着する熱融着性繊維糸を好適に用いることができる。
熱融着性繊維糸として、ポリアミド系繊維糸、ポリエステル系繊維糸(ポリエステル共重合体繊維糸、脂肪族ポリエステル繊維糸)、ポリオレフィン系繊維糸、ポリウレタン系合成繊維糸等を好適に用いることができる。中でもポリアミド系繊維糸、ポリエステル系繊維糸、またポリウレタン系合成繊維糸をより好適に用いることができる。ポリアミド系繊維糸およびポリエステル系繊維糸は、強度が高く、工業用ミシンによる縫製にも耐えることができる点で好ましい。一方、ポリウレタン系合成繊維糸は、融解した樹脂がその近傍の繊維等に熱融着し、その後に温度が低下してもその熱融着部位で伸縮性が失われることがなく、また衣類の肌触りや着心地に影響を与えることがない点で好ましい。
具体的には、ポリアミド系繊維糸としてはナイロン6/12、ナイロン6/69、ナイロン6/66/610、ナイロン6/66/610/12、ナイロン6/66/610/11等やその変性物からなるポリアミド共重合体繊維糸、ポリエステル系繊維糸としては脂肪族ポリエステル繊維糸やポリエステル共重合体繊維糸、ポリオレフィン系繊維糸としては、ポリエチレン繊維糸またはポリエチレン共重合体繊維糸、ポリプロピレン繊維糸またはポリプロピレン共重合体繊維糸、またポリウレタン系合成繊維糸としてはポリエステル系ポリウレタン繊維糸、ポリエーテル系ポリウレタン繊維糸、またはポリカーボネート系ポリウレタン繊維糸を好適に用いることができる。
これらの熱融着性繊維糸を用いると、融解した樹脂の一部がその近傍の繊維に熱融着し、その後に温度が低下してもその熱融着部位で伸縮性が失われることがなく、また衣類の肌触りや着心地に影響を与えることがない。
上述したラベル1の縫着部20の耐熱温度とは、ラベル1の耐熱温度、ラベル1が縫着された衣類10の生地を構成する繊維、または衣類10の生地を縫製する縫い糸の耐熱温度をいう。
例えば、ラベル1が紙製であればラベル1が数十秒から数分の比較的短時間で熱分解する温度である約300℃、衣類10が綿や再生繊維で構成されている場合には綿等が数十秒から数分の比較的短時間で気化(熱分解)する温度である約260℃、衣類10がナイロン繊維やポリエステル繊維等の合成繊維で構成されている場合にはそれらの融点である225℃〜265℃が耐熱温度となる。
そこで、これら汎用の繊維の融点または熱分解温度よりも相対的に低い温度域が融点になる繊維糸をラベル1の縫着糸として用いれば、例えばヘアドライヤやアイロン等を用いた縫着部20の加熱時に衣類10を構成する繊維に熱的なダメージを与えることなく、縫着糸のみを選択的に融解させることができる。
これによって、ハサミ等の工具を用いてラベル1を注意深く切断して取り外すような煩雑な作業から開放され、また縫目に沿って力ずくでラベルを破断する必要も無いので、衣類10に解れや裂け等の損傷を与えることも回避できるようになる。
そのような温度域が50℃から200℃の範囲にある低融点繊維糸5を用いることが好ましく、55℃から170℃の範囲にある低融点繊維糸5を用いることがさらに好ましく、60℃から140℃の範囲にある低融点繊維糸5であれば特に好ましい。融点が50℃より低ければ商品の流通過程での環境温度によって低融点繊維糸5が融解する虞があり、200℃以上であれば一般家庭にあるアイロンやヘアドライヤ等の加熱機器を用いても容易に融解させることができない虞があり、長時間加熱すると衣類の生地を熱で傷める虞があるからである。融点が55℃から170℃の範囲にあれば極めて迅速に融解でき、60℃から140℃の範囲にあれば衣類10の生地等を傷める虞も全く無い。
図2(a)には、ラベル1と衣類10とが1本針本縫いミシンで縫着された縫着部20が示されている。即ち、針糸である上糸30の抜け止めのために、生地の裏側に出た針糸ループに下糸40が交絡されている。本実施形態では、上糸30に低融点繊維糸5が用いられ、下糸40に綿糸等の低融点繊維糸5とは異なる種類の糸が用いられている。運針数は特に制限されず、低融点繊維糸5の物理的特性等に応じて適宜設定される。
図2(b)に示すように、例えば、ヘアドライヤを用いて縫着部20のラベル1側から低融点繊維糸5(上糸30)に熱風を吹きつけて、低融点繊維糸5を融点域まで加熱すると、当該低融点繊維糸5が融解し、ラベル1の衣類10への縫着状態が瞬時に開放される。ヘアドライヤに替えて所定温度に加熱されたアイロンを縫着部20に接触させてもよいし、スチームアイロンの蒸気を吹き付けてもよい。図2(b)中、破線は低融点繊維糸5(上糸30)の融解前の状態を示している。
図2(c)に示すように、低融点繊維糸5が融解すると、衣類10からラベル1を極めて容易に取り外すことができる。また、その時点で下糸40は交絡状態から開放されているので、図2(d)に示すように、下糸40も衣類10から容易に離脱させることができる。
下糸40に低融点繊維糸5を用い、上糸30に綿糸等の低融点繊維糸5とは異なる種類の糸を用いてもよい。この場合、ヘアドライヤを用いて衣類10の裏面側から縫着部20に熱風を吹きつけて、低融点繊維糸5(下糸40)を融点域まで加熱すればよい。尚、この場合でも縫着部20のラベル1側から縫着部20に熱風を吹きつけてもよいが、低融点繊維糸5(下糸40)を融点域まで加熱するのに僅かに長い時間を要する。
上糸30と下糸40の双方に低融点繊維糸5を用いる場合には、ラベル1側または衣類10の裏面側の何れから加熱してもよい。上糸30と下糸40の一方に低融点繊維糸5を用いると、低融点繊維糸5が高価な場合でも材料費を低減できる点で好ましく、上糸30と下糸40の双方に低融点繊維糸5を用いると、加熱によって双方の糸30,40が融解するので、ラベルを取り外した後に糸くずが残らない点で好ましい。
ラベル1の縫い幅や縫い位置は特に制限されず、図3(a)に示すように、ラベル1の幅よりも広い幅で衣類10側にはみ出すように縫着してもよいし、図3(b)に示すように、ラベル1の幅内で複数の箇所に離散的に縫着されていてもよい。
縫い糸に用いられる低融点繊維糸5は、繊度が25dtex(デシテックス)から110dtex(デシテックス)のフィラメント糸が複数本撚糸されて構成されていることが好ましく、75dtex(デシテックス)から110dtex(デシテックス)のフィラメント糸が3〜5本撚糸されて構成されていることがさらに好ましい。
ラベル1を衣類10に逢着する際に用いる本縫いミシンの給糸機構に、糸の張力を適正な値に自動調整する機能が無くても、上述の条件で撚糸されていれば所定の強度が確保でき、低融点繊維糸5が破断することなく安定してラベル縫着処理工程を実行することができる。
図2(a)に示した本縫いでは、上糸30(低融点繊維糸5)と下糸40の交絡部が、衣類10の生地とラベル1の厚み方向中央部に位置するように縫着しているが、上糸30(低融点繊維糸5)と下糸40の張力を調整できる場合には、交絡部が衣類10の生地とラベル1の厚み方向ラベル1側に偏在するように縫着すると、ラベル1側からの加熱により短時間で交絡部まで融解できるようになる。反対に下糸40に低融点繊維糸5を使用する場合には、交絡部が衣類10の生地とラベル1の厚み方向反ラベル1側に偏在するように縫着するとよい。
ラベル1と衣類10とが1本針本縫いミシンで縫着された態様以外に、ラベル1と衣類10とが低融点繊維糸5を用いた環縫いで縫着された態様であってもよい。
ラベル1を環縫いで衣類10縫着する場合であっても、同様に低融点繊維糸5を融点域まで加熱して融解させると、ラベル1の衣類10への縫着状態が瞬時に開放されて、衣類からラベルを極めて容易に取り外すことができる。
特に、布下に出た針糸ループに次の縫目形成で作られたループ状の針糸を挿入することによって針糸抜けを阻止する1本針環縫いミシンを用いた単環縫いで縫着する場合には、低融点繊維糸5の一部を融解させれば、残りの縫い目が解けるので、糸くずが生じるものの、全ての縫着部20を加熱するのに要する作業時間よりも短時間で加熱作業を終了させることができる点で好ましい。
尚、布下に出た針糸ループにルーパー糸で作られたループを挿入することによって針糸抜けを阻止する二重環縫いでラベル1を衣類10に縫着する態様でもよく、この場合には針糸またはルーパー糸の少なくとも何れか一方に低融点繊維糸が用いられることが好ましい。
上述した低融点繊維糸の一例である低融点ポリエステル共重合体繊維糸を構成する低融点ポリエステル共重合体の好ましい共重合成分として、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシカルボン酸類の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの誘導体、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸等の分子内に複数のカルボン酸基を含有する化合物類、またはそれらの誘導体が挙げられる。
脂肪族ポリエステル繊維糸を構成する脂肪族ポリエステルとして、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレート、ポリカプロラクトン等が挙げられる。
熱融着性繊維糸の市販品として、例えば、ロイカSF(旭化成せんい社製、「ロイカ」は旭化成せんい社の登録商標)、モビロンRL(日清紡績社製、「モビロン」は日清紡績社の登録商標)等が挙げられる。
他に80〜130℃の乾熱や50〜100℃の湿熱で溶融するポリアミド系繊維糸として、例えばフロール(ユニチカ社製)、エルダー(東レ社製)、ジョイナー(フジボウ社製)等を用いてもよい。さらに、80〜130℃の乾熱や50〜100℃の湿熱で溶融するポリエステル系繊維糸として、例えばソフィット(クラレ社製)、メルティ(ユニチカ社製)、ソルスター(三菱レイヨン社製)、ベルコンビ(鐘紡社製)、エステナール(東洋紡績社製)等を用いてもよい。
図1(b)に示すように、ラベル1には、ラベル1の縫着部20の加熱を促す案内表示部3が設けられている。案内表示部3には例えば「縫い目に沿ってドライヤーの熱風を当ててください。」等のメッセージが印刷されている。
低融点繊維糸を用いて衣類10に縫着されたラベルであっても、縫着に用いられた糸が低融点繊維糸であるか否かが消費者に容易に判断できない場合には、ハサミ等の工具を用いてラベルを切断して取り外したり、縫目に沿って力ずくでラベルを破断したりすることにより、衣類に損傷を与える虞を十分に排除することができない。
しかし、ラベル1の縫着部20の加熱を促す案内表示部3を当該ラベル1に備えていれば、消費者はそのような案内表示部3に傾注して、ラベル1の縫着部20を加熱するようになり、衣類10に損傷を与えるような事態の発生を効果的に低減することができる。
即ち本発明によるラベルの取付け構造は、衣類10の所定部位に配置されたラベル1を、衣類10の縫着部20の耐熱温度よりも低い温度で融解する低融点繊維糸5を用いて当該衣類10の一部に縫着することにより、当該ラベル1の一部が当該衣類10の一部と接合される構造である。
さらに、本発明によるラベルの取外し方法は、上述のラベルの取付け構造を用いて衣類に取り付けられたラベル1の縫着部を、熱源を用いて低融点繊維糸5の融点域に加熱して、低融点繊維糸5を融解させた後に、衣類10からラベル1を取り外す方法である。
図4(a)には、本発明によるラベルの取付け構造を用いて、衣類10の一例である女性用のボクサーパンツ10Bのウエスト部13の表面側にラベル1が縫着された例が示されている。つまり、本発明が適用される衣類の対象は特に制限されることなく、インナーウェア、アウターウェア、帽子、靴下等任意の衣類に適用することができる。
また、図4(b)には、本発明によるラベルの取付け構造を用いて、アンダーシャツ10Aの内側にサイズ等を表示する布製のラベルが縫着された例が示されている。つまり、本発明が適用されるラベルの対象は特に制限されることなく、、衣類の表面側に付される表品ラベル以外に、衣類の内面側に付されるサイズ表示用のラベルや洗濯表示用のラベル等の任意のラベルに適用することができる。
さらに、ラベルの素材も紙製に限らず、布製や樹脂製等のラベルに適用することができる。
上述した実施形態は、本発明の一実施例の説明に過ぎず、該記載により本発明の範囲が制限されることは無く、本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計できることはいうまでもない。
本発明によるラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベルは、商品表示や、サイズ表示や、洗濯表示等の各種のラベルを衣類に付し、或いは取り外す際に広く活用することができる。
1:ラベル
2:表品情報表示部
3:案内表示部
5:低融点繊維糸
10:衣類
10A:アンダーシャツ
10b:ショーツ
11:襟ぐり部
20:縫着部
30:上糸
40:下糸

Claims (8)

  1. 衣類の所定部位に配置されたラベルを、前記衣類の縫着部の耐熱温度よりも低い温度で融解する低融点繊維糸を用いて当該衣類の一部に縫着することにより、当該ラベルの一部が当該衣類の一部と接合されるラベルの取付け構造。
  2. 前記ラベルと前記衣類とが、上糸と下糸の二本の縫糸が交絡する本縫いで縫着され、前記上糸と下糸の少なくとも一方に前記低融点繊維糸が用いられている請求項1記載のラベルの取付け構造。
  3. 前記ラベルと前記衣類とが、前記低融点繊維糸を用いた環縫いで縫着されている請求項1記載のラベルの取付け構造。
  4. 前記低融点繊維糸は、ポリアミド系繊維糸、ポリエステル系繊維糸またはポリオレフィン系繊維糸から選ばれる熱融着性繊維糸で構成されている請求項1から3の何れかに記載のラベルの取付け構造。
  5. 前記低融点繊維糸の融点が50℃から200℃の範囲である請求項1から4の何れかに記載のラベルの取付け構造。
  6. 前記低融点繊維糸は、単繊維繊度が25dtexから110dtexのフィラメント糸が複数本撚糸されて構成されている請求項1から5の何れかに記載のラベルの取付け構造。
  7. 請求項1から6の何れかに記載のラベルの取付け構造を用いて衣類に取り付けられたラベルの縫着部を、熱源を用いて前記低融点繊維糸の融点域まで加熱して、前記低融点繊維糸を融解させた後に、前記衣類から前記ラベルを取り外すラベルの取外し方法。
  8. 請求項1から6の何れかに記載のラベルの取付け構造に用いられるラベルであって、当該ラベルの縫着部の加熱を促す案内表示部が設けられているラベル。
JP2013030646A 2013-02-20 2013-02-20 ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル Expired - Fee Related JP6177540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030646A JP6177540B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030646A JP6177540B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014160159A JP2014160159A (ja) 2014-09-04
JP6177540B2 true JP6177540B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=51611887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013030646A Expired - Fee Related JP6177540B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6177540B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7298081B2 (ja) * 2019-08-07 2023-06-27 グンゼ株式会社 ラベル取付構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210957B1 (ja) * 1968-05-16 1977-03-28
MX337389B (es) * 2009-01-12 2016-03-02 Avery Dennison Corp Ensamble de fijacion fabricado de un material soluble en agua y metodos relacionados.
JP2011237500A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Fujibo Holdings Inc 衣料品への下げ札取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014160159A (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5511146B2 (ja) 成型編地
JP6177540B2 (ja) ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル
JP2011237500A (ja) 衣料品への下げ札取付方法
JP2019210572A (ja) 繊維製品
JP5710309B2 (ja) 衣類
JP2007182650A (ja) 熱融着ポリウレタン弾性繊維混用緯編地及び該緯編地を使用した衣類、並びに該緯編地の製造方法
JP2013231261A (ja) ひも通し部つき編物及びその用途
JP6059993B2 (ja) ラベルの取付け構造、ラベルの取外し方法及びラベル
JP4580329B2 (ja) 衣類へのラベル取付構造および該ラベル取り外し方法
JP2008528816A (ja) 衣料品
JP4908001B2 (ja) 袋編みによる開口部を有する衣類
JP2001295116A (ja) 編成された衿地及びこの衿地を備えた衣服
CN101357005B (zh) 具有切开来的开口部的服装
JP2006169688A (ja) 裁断部のほつれにくい編織物
CN115429014A (zh) 防针洞的新型针织服装收省方法
JP3845793B2 (ja) 布帛よりの表面熱成形部付布製品形成方法
JP7298081B2 (ja) ラベル取付構造
CN219609894U (zh) 一种方便撕拆的水洗标签
JP4754837B2 (ja) プリーツを有する複合布帛およびその製造方法
JP3839150B2 (ja) 織ラベルとその製造方法
JP2012026063A (ja) 帯状レース
WO2019113305A1 (en) Method for recycling textile material
Dryden Mending Made Easier
JP2006316362A (ja) 無塵服の縫製方法
KR200195350Y1 (ko) 의류 정전기방지 및 단 수선 테이프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6177540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees