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JP6178131B2 - 大型貯槽の解体方法 - Google Patents
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Description

本発明は、大型貯槽の解体方法、特に、球状に形成された貯槽本体を有し、この貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の解体方法に関する。
高圧ガスを貯蔵する大型の貯槽としては、金属製の板材を複数組み合わせて球状に形成された貯槽本体を有する、いわゆる球状貯槽が用いられることが知られている。この球状貯槽を、例えば老朽化によって解体する場合には、解体作業を行う作業員の安全性を確保すべく、作業員による高所での解体作業を極力回避させることが望ましい。
このような高所での解体作業を回避することを目的とした技術として、本発明者は、特願平6−220832において、大型貯槽の貯槽本体の天井部の中心から下方に向かって貯槽本体を螺旋状に順次切断し、切断した切断片を順次下方へ引き下げていく大型貯槽の切断解体方法を提案した(特許文献1)。
特開平8−60893公報
上記特許文献1によると、螺旋状に切断した切断片がその自重で下方に撓んで下がってくることから、切断片を下方に引き下げる作業を少ない労力で地上において容易に行うことができる。その結果、高所における作業員の解体作業が極力回避される。
しかし、球状貯槽のような大型貯槽を解体する場合は、地上における作業員の解体作業の更なる安全性や、大型貯槽が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼさないような安全性を確保することが要求される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、解体作業の安全性を良好に確保することのできる大型貯槽の解体方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明による大型貯槽の解体方法は、球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体の底部を解体する大型貯槽の解体方法において、前記貯槽本体の底部側を、一部を残して切断して切断部分を下方に撓ませて前記地面に接地させ、該地面に接地させた切断部分を接地させた状態で該切断部分を複数の板材に順次切断することで順次解体することを特徴とする。

この構成によれば、一部を残して切断した切断部分を地面に接地させて地面に支持させる一方、残した部分が貯槽本体に支持され、切断部分が、地面と貯槽本体との間において地面と貯槽本体の2点で支持される。
従って、球面に形成された底部側の切断部分が安定的に支持された状態で、切断部分を解体することができる。これにより、高所における作業員の解体作業が極力回避され、作業員による大型貯槽の解体作業の安全性が確保される。
上記課題を解決するための請求項2に記載の発明による大型貯槽の解体方法は、球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を、該貯槽本体の上部から下方に向かって螺旋状に切断する大型貯槽の解体方法において、前記貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の切断を、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように行うことを特徴とする。
この構成によれば、貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の切断が、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように実行されることから、切断された部分が切断面を介して貯槽本体の内部に向かって下降する。従って、切断された部分が貯槽本体の外方に向かって拡散することがなく、大型貯槽が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがない。
上記課題を解決するための請求項3に記載の発明による大型貯槽の解体方法は、球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を、該貯槽本体の設置状態における上方または下方から赤道線に向かって螺旋状に切断する大型貯槽の解体方法において、前記切断は、前記赤道線に移行するに従って前記貯槽本体の切断間隔を漸次狭めるように行うことを特徴とする。
この構成によれば、切断間隔を赤道線に移行するに従って漸次狭くすることによって、球状に形成されることによって貯槽本体に作用していた圧縮応力が、切断によって解放される際に、切断された部分に作用する圧縮応力の反力を抑制することができる。従って、切断された部分が貯槽本体の外方に向って拡散することがなく、大型貯槽が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがない。
上記課題を解決するための請求項4に記載の発明による大型貯槽の解体方法は、球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を解体する大型貯槽の解体方法において、前記貯槽本体の底部側を、一部を残して切断して切断部分を下方に撓ませて前記地面に接地させ、該地面に接地させた切断部分を接地させた状態で順次解体する底部解体工程と、該底部解体工程の後で、前記貯槽本体の上方または下方から赤道線に向かって螺旋状に切断する螺旋状切断工程と、を備え、前記螺旋状切断工程における切断は、前記貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の前記赤道線に向かった切断を、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように行い、前記貯槽本体の下方から上方に向かった切断を、前記赤道線に移行するに従って切断間隔を漸次狭めるように行う、ことを特徴とする。
この構成によれば、貯槽本体の底部側の切断部分が地面と貯槽本体に支持された状態で地面上において解体され、かつ貯槽本体が螺旋状に切断されることから、高所における作業員の解体作業が極力回避され、作業員による大型貯槽の解体作業の安全性が確保される。
貯槽本体の上部を螺旋状に切断する際には、貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の切断が、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように実行されることから、切断された部分が切断面を介して貯槽本体の内部に向かって下降する。
一方、貯槽本体の下部を螺旋状に切断する際には、切断間隔を赤道線に移行するに従って漸次狭くすることによって、球状に形成されることによって貯槽本体に作用していた圧縮応力が、切断によって解放される際に、切断された部分に作用する圧縮応力の反力を抑制することができる。
従って、切断片が外方に拡散することがなくなることから、大型貯槽が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがない。
この発明によると、大型貯槽の解体作業の際の高所における作業員の解体作業が極力回避され、作業員による大型貯槽の解体作業の安全性が確保されるとともに、解体作業によって、大型貯槽が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがなく、周辺の住宅等の安全性が確保される。
本発明の実施の形態に係る大型貯槽の解体方法の概略を説明する図であり、図1(a)〜(e)は、解体の過程を示す図である。 同じく、本実施の形態に係る底部解体工程の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る上部切断工程を概念的に説明する概念図である。 同じく、本実施の形態に係る螺旋状切断工程の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る螺旋状切断工程の切断位置の概略断面図である。 同じく、本実施の形態の解体方法により解体されるタンクの概略を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図6に基づいて説明する。
本実施の形態に係る大型貯槽の解体方法の説明に先立って、解体対象となる球状貯槽の概略について、図6を参照して説明する。
図示のように、球状貯槽であるタンク10は、タンク本体20及びタンク本体20を支持する脚部30を主要構成として備える。
タンク本体20は、金属製の板材を複数組み合わせて略球状に形成される。このタンク本体20では、球状のタンク本体20の中心点Oを通りかつ矢線Pで示す鉛直方向で中心点Oを通る極軸Lに垂直な平面とタンク本体20の表面との交線が、赤道線Bとして設定される。
この赤道線Bに沿って延在する上縁26a及び下縁26bを有し、上縁26aと下縁26bとの間で所定幅を持たせたベルト部26が、タンク本体20に設定される。
赤道線Bを基準として、その上部が上半球22として設定され、下部が下半球24として設定され、極軸Lが、上半球22を通過する点が上極Nとして設定され、極軸Lが下半球24を通過する点が下極Sとして設定される。
この上極Nを中心としたタンク本体20の上部領域が天井部22Aとして設定され、下極Sを中心としたタンク本体20の下部領域が底部24Aとして設定される。
このタンク本体20が、複数の脚部本体32及びこれら脚部本体32の間で交差して架設されるブレース34を備えた脚部30によって支持されて、タンク本体20が地面Gから離反してタンク10が立設される。このようなタンク10は、主に、タンク本体20の内部に高圧ガスを貯蔵する目的で用いられる。
次に、本実施の形態に係る大型貯槽の解体方法の概略を説明する。図1は、本実施の形態に係る解体方法の概略を説明する図であり、図1(a)〜(e)において解体の過程を示し、図2は、底部解体工程の概略を説明する図である。なお、図1(a)〜(e)では、図面の視認性向上のため、脚部30を一部省略して図示している。
本実施の形態に係る解体方法では、まず、タンク10のタンク本体部20における底部24Aを解体する(底部解体工程)。
この底部解体工程は、タンク本体20の底部24A側を、図1(a)で示すように、一部を残して切断して撓ませる。具体的には、タンク10の底部24A側を、本実施の形態では切断工具であるバーナー溶断機40によって緯線xに沿って切り込んで、緯線xに沿った一部を切り残すように溶断する。
タンク本体20の底部24A側を、一部を残すように切断することによって、図1(b)及び図2で示すように、切断した底部24A側の部分である切断部分25Aがその自重によって下降することから、切断部分25Aをそのまま地面Gに接地させる。
一方、残された底部24A側の部分である残余部分25Bの両端に、残余部分25Bの内方に向かって孤状に切り欠いて切欠部25aを形成する。切欠部25aを形成することによって、切断部分25Aが自重で下降することで残余部分25Bの両端に作用する応力を分散することができ、残余部分25Bの不意の破断を抑制することができる。
このように切断した切断部分25Aを地面Gに接地させて地面Gに支持させる一方、残余部分25Bを介してタンク本体20に支持させることで、切断部分25Aが、地面Gとタンク本体20との間において地面Gとタンク本体20の2点で支持される。
従って、設置された状態では地面Gに対向する球面を有する底部24A側の切断部分25Aが、安定的に支持された状態で、切断部分25Aを解体することができる。切断部分25Aの解体は、具体的には、複数の金属製の板材を結合させている溶接線25bに沿ってバーナー溶断機40を走行させて、複数の金属製の板材となるように順次切断して解体する。
このように、タンク本体20の底部24A側が切り取られることによって、タンク本体20に開口部25Cが形成される。
この底部解体工程の後に、螺旋状切断工程に移行する。本実施の形態では、螺旋状切断工程は、タンク本体20の上半球22を切断する上部切断工程、及び底部24A側が切り取られたタンク本体20の下半球24を切断する下部切断工程を備える。
上部切断工程は、図1(c)で示すように、タンク本体20の上半球22を、タンク本体20の上部である天井部22Aからその下方である赤道線Bに向かって螺旋状に順次切断する。
図3は、本実施の形態に係る上部切断工程を概念的に説明する概念図であり、図4は、螺旋状切断工程の概略を説明する図である。図3で示すように、本実施の形態の上部切断工程では、天井部22Aから赤道線Bに向かう所定範囲R1において、タンク本体20の切断面が、タンク本体20の接線T1及びT2上の切断位置C1及びC2からの法線H1及びH2と平行するように切断する。
一方、所定範囲R1より下方の赤道線Bに向かう所定範囲R2においては、タンク本体20の切断面が、赤道線Bで囲まれた赤道面B1に対する切断位置C3〜C6からの垂線I1〜I4と平行するように切断する。
具体的には、図4で示すように、上部切断工程では、タンク本体20の上半球22の天井部22Aを切断する切断位置C1に、バーナー溶断機40を位置決めして、この部分から切断を開始する。
バーナー溶断機40は、本実施の形態では、タンク本体20の大きさ及び形状に基づいてバーナー溶断機40の移動方向が設定された図示しない重機等に取り付けられて作動せしめられ、タンク本体20の上半球22の天井部22Aから赤道線Bに向かって漸次移行するに従って切断位置をC1〜C6へと順次移動させながら、タンク本体20の上半球22をベルト部26の上縁26aまで螺旋状に連続して切断する。
特に、本実施の形態では、バーナー溶断機40による切断位置がC3〜C6に移行するに従って、切断面が鉛直方向Pに近接した傾斜を有するようにタンク本体20を切断していく。すなわち、バーナー溶断機40による切断位置C3〜C6におけるバーナーの噴射方向を、鉛直方向Pに漸次傾斜させながら切断を実行する。
具体的には、図5(a)における切断位置C1の概略断面図及び図5(b)における切断位置C3の概略断面図で示すように、切断位置C1ではバーナー溶断機40による噴射が、図3における法線H1に対応する噴射線a1に沿って接線T1に対して垂直に入力される。
この噴射によって、タンク本体20の上半球22が図4で示す所定範囲R1において切断され、噴射線a1と平行して互いに対向する一対の切断端面22a、22aが形成され、この一対の切断端面22a、22aによって、タンク本体20の上半球22の切断面が構成される。
一方、切断位置C3では、バーナー溶断機40による噴射が、接線T3上の切断位置C3からの法線H3から鉛直方向Pに向かって近接させるように所定角度θ1分だけ傾斜させ、かつ図3における垂線I1に仮想的に対応するとともに接線T3に対して所定角度θ2分だけ鉛直方向Pから離反する方向に傾斜した噴射線a2に沿って入力される。
この噴射によって、タンク本体20の上半球22が図4で示す所定範囲R2において切断され、噴射線a2と平行して互いに対向して鉛直方向Pに近接した傾斜を有する一対の切断端面22b、22bが形成され、この一対の切断端面22b、22bによって、タンク本体20の上半球22の切断面が構成される。
このように、所定範囲R1においてタンク本体20の上半球22が螺旋状に連続して切断されると、切断片側の切断端面22aと上半球22側の切断端面22aとが互いに干渉することなく切断片がその自重でタンク本体20の内部に向かって下降する。
一方、所定範囲R2においてタンク本体20の上半球22が螺旋状に連続して切断されると、切断片側の切断端面22aが上半球22側の切断端面22aの上を滑り落ちるようにタンク本体20の内部に向かって下降する。従って、切断片がタンク本体20の外方に向かって拡散することがない。
さらに、本実施の形態では、図4で示すように、上部切断工程において、タンク本体20の上半球22を天井部22Aから赤道線Bに向かって螺旋状に切断する際に、赤道線Bに移行するに従って切断間隔を漸次狭めるように切断する。
具体的には、切断位置C1から切断位置C2へと移行する間では切断幅w1を有するように切断し、切断位置C2から切断位置C3へと移行する間では切断幅w1より狭い切断幅w2を有するように切断する。
切断位置C3から切断位置C4へと移行する間では切断幅w2より狭い切断幅w3を有するように切断し、切断位置C4から切断位置C5へと移行する間では切断幅w3より狭い切断幅w4を有するように切断する。さらに、切断位置C5から切断位置C6へと移行する間では切断幅w4より狭い切断幅w5を有するように切断する。
すなわち、切断位置C1〜C6へと移行するに従って、切断幅がw1〜w5へと漸次狭くなるように螺旋状に連続して切断する。このように、切断幅を赤道線Bに移行するに従って漸次狭くすることによって、球状に形成されることで金属製の板材に作用していた圧縮応力が切断によって解放される際に、切断片に作用する圧縮応力の反力を抑制することができる。
従って、螺旋状に連続して切断されたタンク本体20の上半球22の切断片が、タンク本体20の外方に拡散することなく、タンク本体20の内部に向かって下降する。具体的には、図1(d)で示すように、切断片D1は、タンク本体20の下半球24に形成された開口部25Cを通って下降して、タンク本体20の下部の地面Gに螺旋状に積層される。
積層された切断片D1は、地面Gにおいて運搬しやすい大きさに切断されて、搬送されて廃棄される。
次に、下部切断工程について説明する。図4で示すように、下部切断工程では、タンク本体20の下半球24の開口部25Cの開口端縁25cをタンク本体20から切り離す切断位置C7に、バーナー溶断機40を位置決めして、この部分から切断を開始する。
下部切断工程では、タンク本体20の下半球24の開口部25C側から赤道線Bに向かって漸次移行するに従って切断位置をC7〜C9へと順次移動させながら、タンク本体20の下半球24をベルト部26の下縁26bまで螺旋状に連続して切断する。
特に、本実施の形態では、タンク本体20の下半球24を開口部25Cの端縁25cから赤道線Bに向かって螺旋状に切断する際に、赤道線Bに移行するに従って切断間隔を漸次狭めるように切断する。
具体的には、切断位置C7から切断位置C8へと移行する間では、切断位置C7で切断した際の切断幅w6より狭い切断幅w7を有するように切断し、切断位置C8から切断位置C9へと移行する間では切断幅w7より狭い切断幅w8を有するように切断する。
すなわち、切断位置C7〜C9へと移行するに従って、切断幅がw6〜w8へと漸次狭くなるように螺旋状に連続して切断する。このように、切断幅を赤道線Bに移行するに従って漸次狭くすることによって、球状に形成されることで金属製の板材に作用していた圧縮応力が切断によって解放される際に、切断片に作用する圧縮応力の反力を抑制することができる。
従って、螺旋状に連続して切断されたタンク本体20の下半球24の切断片が、タンク本体20の外方に拡散することなく、タンク本体20の内部に向かって下降する。このように下降した切断片D2は、図1(e)で示すように、タンク本体20の下部の地面Gに螺旋状に積層される。
積層された切断片D2は、地面Gにおいて運搬しやすい大きさに切断されて、搬送されて廃棄される。
上部切断工程及び下部切断工程により構成される螺旋状切断工程の後に、ベルト部解体工程に移行する。図1(e)で示すように、タンク本体20は、螺旋状切断工程が実行された後は、ベルト部26が切り残された状態で脚部30に支持された状態となる。ベルト部解体工程では、ベルト部26を切断してタンク本体20を最終的に解体する。
具体的には、複数の金属製の板材を結合させている溶接線26cに沿ってバーナー溶断機40を走行させて、複数の金属製の板材となるように順次切断して解体する。このとき、切断して板材とする部分は、図示しない重機等によって把持されて、切断後に地面Gに載置される。
ベルト部26を解体してタンク本体20を最終的に解体した後に、脚部30を解体することによって、タンク10の解体作業が終了する。
このように、本実施の形態では、タンク本体20の底部24A側の切断部分25Aが地面Gとタンク本体20に支持された状態で地面G上において解体され、かつタンク本体20の上半球22及び下半球24が螺旋状に切断されることから、高所における作業員の解体作業が極力回避され、作業員によるタンク10の解体作業の安全性が確保される。
しかも、上部切断工程では、上半球22を螺旋状に切断する際に、バーナー溶断機40による切断位置C3〜C6におけるバーナーの噴射方向を、鉛直方向Pに漸次傾斜させながら切断を実行して上半球22の切断片がタンク本体20の内部に下降するように切断することから、切断片が外方に拡散することがなく、タンク10が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがない。
下部切断工程では、赤道線Bに移行するに従って切断間隔を漸次狭めるように切断することから、切断片に作用する反力が抑制され、切断片がタンク本体20の外方に拡散することがなく、タンク10が立地する周辺に存在する住宅等に影響を及ぼすことがない。
従って、タンク10が立地する周辺の住宅等の安全性が確保され、タンク10の解体作業の安全性が向上する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上記実施の形態では、バーナー溶断機40によってタンク本体20を切断する場合を説明したが、水圧による切断や電気鋸等による物理的切断を行う切断工具で切断してもよい。
上記実施の形態では、螺旋状切断工程において、上部切断工程の後に下部切断工程を実行することを説明したが、下部切断工程の後に上部切断工程を実行してもよい。
10 タンク(大型貯槽)
20 タンク本体(貯槽本体)
22 上半球
22A 天井部
24 下半球
24A 底部
25A 切断部分
25B 残余部分
26 ベルト部
40 バーナー溶断機
x 緯線
B 赤道線
C1〜C9 切断位置
P 鉛直方向
w1〜w8 切断幅

Claims (4)

  1. 球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体の底部を解体する大型貯槽の解体方法において、
    前記貯槽本体の底部側を、一部を残して切断して切断部分を下方に撓ませて前記地面に接地させ、
    該地面に接地させた切断部分を接地させた状態で該切断部分を複数の板材に順次切断することで順次解体することを特徴とする大型貯槽の解体方法。
  2. 球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を、該貯槽本体の上部から下方に向かって螺旋状に切断する大型貯槽の解体方法において、
    前記貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の切断を、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように行うことを特徴とする大型貯槽の解体方法。
  3. 球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を、該貯槽本体の設置状態における上方または下方から赤道線に向かって螺旋状に切断する大型貯槽の解体方法において、
    前記切断は、
    前記赤道線に移行するに従って前記貯槽本体の切断間隔を漸次狭めるように行うことを特徴とする大型貯槽の解体方法。
  4. 球状に形成された貯槽本体を有し、該貯槽本体が地面から離反して設置された大型貯槽の前記貯槽本体を解体する大型貯槽の解体方法において、
    前記貯槽本体の底部側を、一部を残して切断して切断部分を下方に撓ませて前記地面に接地させ、該地面に接地させた切断部分を接地させた状態で順次解体する底部解体工程と、
    該底部解体工程の後で、前記貯槽本体の上方または下方から赤道線に向かって螺旋状に切断する螺旋状切断工程と、を備え、
    前記螺旋状切断工程における切断は、
    前記貯槽本体の上部から下方に向かう所定範囲より下方の前記赤道線に向かった切断を、切断面が鉛直方向に近接した傾斜を有するように行い、
    前記貯槽本体の下方から上方に向かった切断を、前記赤道線に移行するに従って切断間隔を漸次狭めるように行う、
    ことを特徴とする大型貯槽の解体方法。
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