JP6182002B2 - 真空二重容器の製造方法 - Google Patents
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Description
また、駅中や、駅周辺には、スープやコーヒーなどを客が持参した真空二重容器に入れて持ち帰ることができる店舗が増えてきており、通勤の途中、通学の途中、行楽地へ向かう途中等にこれらの店舗に立ち寄って購入したスープやコーヒーなどを持参した魔法瓶に入れて職場、学校、行楽地等に向かう人もいる。
そのため、上記のような店舗では、すぐに飲食する場合も考慮して、通常、95℃よりかなり低い最適飲食温度域の上限附近の温度にして飲食物を販売しているため、真空二重容器に入れた直後に真空二重容器の内容器に温度が奪われて温度が下がり、3,4時間後の例えば、昼食時に飲もうとした場合には、70℃の飲み頃よりも低い温度になってしまうおそれがある。一方、上記のように95℃程度の高温のコーヒーを入れたのでは、出勤直後に飲もうとした場合、熱すぎて飲めないという問題が発生する。
すなわち、上記のような構造の真空二重容器は、電熱コイルに通電して電熱コイルを発熱させる、あるいは、電磁誘導によって内容器自体を加熱することによって内容物を容器から取り出すことなく温め直すことができる。
すなわち、特許文献1の携帯用魔法瓶においては、蓄電池などを搭載した場合、魔法瓶自体が大型化するとともに、重量も重くなり、持ち運びに不便になるという問題があるとともに、電熱コイルに給電するケーブルを内容器側から外容器を貫通して外側に出さなければならず、内容器と外容器との間の真空度を確保するための工夫が必要で製造が難しいという問題がある。
一方、特許文献2の電磁調理器用調理器具は、内容器および外容器がガラスで形成されているため、携帯用魔法瓶のように持ち運ぶ場合、破損しやすい、また、電磁誘導層と内容器のガラスとの熱収縮差によって内容器が破損するおそれがある。
他方、特許文献3の真空二重容器は、内容器が強磁性体で形成され、外容器が弱磁性体で形成されているが、強磁性体と弱磁性体とを接合することは技術的に難しく、量産に適さないという問題がある。
上記オーステナイト系ステンレス鋼としては、SUS301、SUS302、SUS303、SUS304、SUS305、SUS316等が挙げられ、中でもSUS304が好ましい。
なお、本発明において、易溶接性とは、ほぼ同種の金属材料同士を溶接する一般的な溶接手法で溶接することができることを意味する。
上記電磁誘導発熱層は、少なくとも電磁誘導加熱装置で誘導加熱できれば、内容器の外壁面の全周面に設けられていても、内容器の底面部等の一部に設けられていて構わない。
また、電磁誘導発熱層は、IH調理器等の電磁誘導加熱装置からの磁力線によって渦電流が効率よく発生するように、電磁誘導加熱装置に対面する面は、平坦で平滑になっていることが好ましい。
銀粒子を含む銀ペーストとしては、市販のものを用いることができ、たとえば、100nm以下のナノオーダーの銀粒子を含む銀ペーストとしては、特開2012-52225号公報(出願人バンドー化学株式会社)に記載の方法で得られるものが使用でき、市販のものとしては、バンドー化学株式会社製の、SW1000、SW2000、SW3000、SW4000、SR4000、SR5000が使用できる。
ロウ材としては、特に限定されず、例えば、封止口を封止板とロウ材とを用いて封止する場合、銀ロウが挙げられ、固形ロウ材を直接封止材として用いる場合には、軟化点が200〜600℃の低温溶融ガラスが挙げられる。
低温溶融ガラスとしては、B2O3-PbO系、B2O3-ZnO系、PbO-B2O3-ZnO-SiO2系、PbO-B2O3-Al2O3-SiO2系、PbO-B2O3-SiO2系、PbO-B2O3-BaO-SiO2系のものなどが挙げられる。
図1は、本発明の保温方法に用いられる真空二重容器の1つの実施の形態をあらわしている。
内容器2および外容器3は、例えば、非磁性ステンレス鋼であるSUS304で形成されている。
電磁誘導発熱体層4は、後述するように、混合銀ペースト40を焼成して形成されている。
なお、混合銀ペースト40の塗布面積および塗布厚みは、家庭用IH調理器で電磁誘導発熱体層4を誘導加熱したときに、内容器2の温度が真空二重容器1に注がれる液状飲食物の最適飲食温度の上限温度までしか上がらないように設定することが望ましく、塗布厚みとしては0.1〜100μmが好ましく、より好ましくは0.5〜50μmである。0.1μm未満では十分な発熱効果が得られず、100μmを超えるとコスト高となり好ましくない。
(1)図2に示すように、ミクロンオーダーの大きな銀粒子が分散された焼成温度が900℃前後の大径銀ペーストと、100nm以下の小さな銀粒子が分散された焼成温度が200℃前後の小径銀ペーストとを混合し、後述する封止板32の真空ロウ付け温度(例えば,500℃)以下の焼成温度に調整された混合銀ペースト40を、非磁性ステンレス鋼板をプレス成形して得られた内容器2となる底が平坦な内容器構成部材としての有底筒状部材21の底全面および底近傍の外側面に塗布する。
なお、混合銀ペースト40の塗布面積および塗布厚みは、家庭用IH調理器で電磁誘導発熱体層4を誘導加熱したときに、内容器2の十分な温度まで加熱できれば特に限定されないが、同一の液状飲食物のみに繰り返し用いられる場合には、内容器2の温度が真空二重容器1に注がれる液状飲食物の最適飲食温度の上限温度までしか上がらないような塗布面積および塗布厚みに設定することもできる。
(2)図3に示すように、底に封止口となる孔31aが穿設された非磁性ステンレス鋼板をプレス成形して得られた外容器構成体としての孔明き筒状部材31を有底筒状部材21に外嵌し、有底筒状部材21と孔明き筒状部材31の容器の入口側端縁同士を溶接一体化して二重容器本体11を得る。
(3)図4に示すように、封止板32を、ロウ材33を介して孔31aを塞ぐように二重容器本体11の底上に載置されたようにセットする。
(4)上記のように、封止板32がセットされた二重容器本体11を、図5に示すように、真空加熱炉5中にセットし、通常の携帯用魔法瓶の製造方法と同様に、孔31aから二重容器本体11の中空部11aの空気を排気して真空にしながらロウ材33を溶融して封止板32を二重容器本体11にロウ付けして、二重容器本体11の孔31aが封止板32で封止された図1に示す真空二重容器1を得る。
すなわち、混合銀ペースト40がロウ付け温度より低い焼成温度であるので、上記ロウ付けと同時に混合銀ペースト40が焼成されて銀の焼結体からなる電磁誘導発熱体層4が形成される。
また、内容器2および外容器3がステンレス鋼であるので、耐衝撃性にも優れている。勿論、内容器2の外壁面に電磁誘導発熱層4が設けられているので、IH調理器等の電磁誘導加熱装置を用いて内容器2を加熱することができる。
したがって、真空二重容器1内の飲食物を他の容器に移し替えることなく、IH調理器等の電磁誘導加熱装置を用いて温め直すことができるとともに、以下に説明するような液状飲食物の保温方法に好適に用いることができる。
つぎに、加熱が完了したら、誘導加熱をやめ、調理したあるいは抽出した最適飲食温度になった液状飲食物を内容器2が加熱された真空二重容器1に注ぎ入れたのち、図示していない従来の携帯用魔法瓶の注ぎ口付きの内蓋をしたのち、外蓋をして液状飲食物を保温状態にする。
そして、所望のときに、真空二重容器1内の液状飲食物を外蓋に注ぎ込む、あるいは、カップ等の別の容器に入れて飲食する。
そして、この状態で保温されるので、内容器が加熱されていない従来の真空二重容器に液状飲食物を入れた場合に比べ、長時間最適飲食温度に保持される。
また、混合銀ペースト40の焼成温度がロウ付け温度より低く、ロウ付けと同時に焼成できるので、焼成工程を別途設ける場合に比べ、製造工程が簡略化できる。
さらに、大きな銀粒子を含む銀ペーストと、小さな銀粒子を含む銀ペーストを混合して用いるようにしたので、高価な小さな銀粒子を含む銀ペーストの使用量を低減できるとともに、混合量によって電磁誘導発熱体層の電気抵抗等もコントロールできる。
すなわち、客は、上記のようにして保温状態にされた真空二重容器1を受け取り、職場にもっていく、あるいは家に持ち帰るなどして、所望のときに上記と同様にして飲食できる。
上記の実施の形態では、真空二重容器から蓋を取り除き、真空二重容器内の液状飲食物をカップに移して飲食するようにしていたが、例えば、蓋につけたノズル上の飲み口から直飲みできるようにしても構わないし、容器から蓋を取り外し、容器から直飲みできるようにしても構わない。
11 二重容器本体
2 内容器
21 有底筒状部材(内容器構成部材)
3 外容器
31 孔明き筒状部材(外容器構成部材)
31a 真空吸引用の孔
32 封止板
33 ロウ材
4 電磁誘導発熱体層
40 混合銀ペースト
5 真空加熱炉
6 IH調理器
Claims (1)
- 内容器となる内容器構成部材と、封止口を備える外容器構成部材とを容器入り口側部分で一体化した封止口を有する二重容器本体を、真空加熱炉中に入れ、ロウ材を溶融し、ロウ材で直接前記封止口を封止する、あるいは、封止板の周囲をロウ材で封止口の周囲を封止する封止工程を実施する前に、予め前記ロウ材の溶融温度以下の焼成温度を有する金属ペーストを前記内容器構成部材の外壁面に塗布しておき、前記真空加熱炉内を前記ロウ材溶融温度以上にして封止工程を実施すると同時に前記金属ペーストを焼成して電磁誘導発熱層を形成する真空二重容器の製造方法であって、
前記内容器構成部材が、非磁性の金属材料からなり、
前記外容器構成部材が、前記内容器構成部材の金属材料と易溶接性の非磁性の金属材料からなるとともに、
前記金属ペーストが、粒径の大きい金属粒子を含む金属ペーストと、粒径の小さい金属粒子を含む金属ペーストとを混合して焼成温度をロウ材の溶融温度以下に調整した混合金属ペーストであることを特徴とする真空二重容器の製造方法。
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| JP2013145116A JP6182002B2 (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 真空二重容器の製造方法 |
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