JP6183682B2 - 付着量算出装置、移動体機器制御システム及び付着量算出用プログラム - Google Patents
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Description
なお、本発明に係る付着量算出装置は、車載機器制御システムに限らず、他のシステムにも適用できる。
本車載機器制御システムは、移動体である自動車などの自車両100に搭載された撮像装置で撮像した自車両進行方向前方領域(撮像領域)の撮像画像データを利用して、ワイパーの駆動制御、ヘッドランプの配光制御、その他の車載機器の制御を行うものである。
撮像ユニット101は、撮像部200と、光源202と、反射ミラー203とから構成されている。撮像ユニット101は自車両100のフロントガラス105の内壁面側に設置される。撮像部200及び光源202は、光源・撮像モジュール101Aに固定支持されており、反射ミラー203は、ミラーモジュール101Bに固定支持されている。本実施形態において、光源202及び反射ミラー203は、フロントガラス105の外壁面に付着した付着物(以下、付着物が雨滴である場合を例に挙げて説明する。)を検出するためのものである。
図7は、撮像画像データの画像例を示す説明図である。
本実施形態の光学フィルタ210は、図7に示すように、車両検出用画像領域213である撮像画像上部2/3に対応する箇所に配置される赤外光カットフィルタ領域211と、雨滴検出用画像領域214である撮像画像下部1/3に対応する箇所に配置される赤外光透過フィルタ領域212とに、領域分割されている。赤外光透過フィルタ領域212には、図4に示したカットフィルタや図5に示したバンドパスフィルタを用いる。
図8は、本実施形態における雨量算出処理の流れを示すフローチャートである。
図9は、画像解析ユニット102における雨量算出処理を実行する雨量算出処理部300の機能ブロック図である。
まず、所定の雨量検出タイミングが到来したら、まず、光源202を点灯させて(S1)、撮像装置により画像(点灯時画像)を撮像する(S2)。これにより、光源202からの光が照射されたフロントガラス105の部分(雨滴観測部分)が撮像画像下部の雨滴検出用画像領域214に映し出された撮像画像(点灯時画像)のデータが、水平同期信号に同期して、画像格納メモリ301に格納される。また、この点灯時画像のデータは、光分布位置計算部302にも送られる。続いて、光源202を消灯させて(S3)、撮像装置により画像(消灯時画像)を撮像する(S4)。これにより、光源202から光が照射されていない状態のフロントガラス105の雨滴観測部分が撮像画像下部の雨滴検出用画像領域214に映し出された撮像画像(消灯時画像)のデータが、水平同期信号に同期して、画像格納メモリ301に格納される。点灯時画像の撮像時点と消灯時画像の撮像時点とはより近い時点であるのが好ましい。したがって、本実施形態では、点灯時画像及び消灯時画像として、連続する2フレームで撮像したものを使用する。
図10(a)は、点灯時画像の画像例を示す説明図である。図10(b)は、図10(a)の画像例に対して決定される処理対象領域の一例を示す説明図である。図10(c)は、図10(a)の画像例に対して決定される決定される処理対象領域の他の例を示す説明図である。なお、これらの画像例において、雨滴検出用画像領域214内に白く浮かび上がっている画像部分が、光源202からの光の分布(光源画像領域)である。なお、これらの画像例は、雨滴Rdが付着していない状況のものである。
次に、本発明者らが実際に行った比較実験(以下「比較実験例1」という。)について説明する。
本比較実験例1では、降雨状況が「大雨」の状況下において、撮像ユニット101を取り付けた自車両100で車道を実際に走行し、そのときの雨量算出結果をパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコンピュータ内の解析ソフトを用いて雨量算出結果を解析した。この比較実験例1では、撮像ユニット101内における撮像部200や光源202の組み付け精度が悪いものを用い、また、撮像ユニット101の取り付け精度も悪いものを用いた。比較実験例1における実施例1は、上述した実施形態のように、光源画像領域の位置情報から決定される処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものであり、比較例1は、予め固定された処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものである。
このグラフに示されるように、比較例1は、算出された雨滴量が大きくばらついており、算出された雨滴量は本来の雨滴量よりも多めに算出されている。これは、組み付け誤差等あるいは自車両100の加減速、振動、揺れなどによって生じる光源画像領域の位置変動により、実際の光源画像領域から処理対象領域がズレてしまい、非光源画像領域の低輝度部分が雨滴画像領域として誤検出された結果であることが推測される。
次に、本発明者らが実際に行った他の比較実験(以下「比較実験例2」という。)について説明する。
本比較実験例2では、降雨状況が「大雨」の状況下において、撮像ユニット101を取り付けた自車両100を停車した状態(エンジンはオンの状態)で、雨量算出結果をパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコンピュータ内の解析ソフトを用いて雨量算出結果を解析した。比較実験例2における実施例2は、上記実施例1と同様、上述した実施形態のように、光源画像領域の位置情報から決定される処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものである。比較例2は、上記比較例1と同様、予め固定された処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものである。そのほかの条件は、上記比較実験例1と同様である。
このグラフに示されるように、比較例2は、算出された雨滴量が大きくばらついており、算出された雨滴量は本来の雨滴量よりも多めに算出されている。比較例2では、自車両100を停車しているので、自車両100に働く加減速や揺れなどの影響が無く、その分、比較例1よりもばらつきが小さくなっているが、エンジンの振動によって雨滴量が大きくばらついているものと推測される。これに対し、実施例2は、比較例2よりも、算出された雨滴量のばらつきが小さく、算出された雨滴量も本来の雨滴量とほぼ一致するという算出結果が得られている。
次に、本発明者らが実際に行った更に他の比較実験(以下「比較実験例3」という。)について説明する。
本比較実験例3では、降雨状況が「快晴」の状況下(雨が全く降っていない状況下)において、撮像ユニット101を取り付けた自車両100で車道を実際に走行し、そのときの雨量算出結果をパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコンピュータ内の解析ソフトを用いて雨量算出結果を解析した。比較実験例3における実施例3は、上記実施例1と同様、上述した実施形態のように、光源画像領域の位置情報から決定される処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものである。比較例3は、上記比較例1と同様、予め固定された処理対象領域に対して雨量算出処理を実行したものである。そのほかの条件は、上記比較実験例1と同様である。
このグラフに示されるように、比較例3は、雨が降っていないにもかかわらず、雨滴量が存在するという算出結果が得られ、雨滴の明らかな誤検出が生じている。これは、組み付け誤差等あるいは自車両100の加減速、振動、揺れなどによって生じる光源画像領域の位置変動により、実際の光源画像領域から処理対象領域がズレてしまい、非光源画像領域の低輝度部分が雨滴画像領域として誤検出された結果であることが推測される。
これに対し、実施例3は、雨滴量がゼロであるという算出結果が安定して得られており、雨滴の誤検出は生じていない。
(態様A)
光源202からの光が照射されるフロントガラス105等の光透過部材の雨滴観測部分等の付着物観測部分を撮像部200等の撮像手段で撮像して得られる撮像画像から、該付着物観測部分に付着している雨滴Rd等の付着物を映し出す雨滴画像領域等の付着物画像領域を検出し、その検出結果から該付着物の量(雨量)を算出する雨量算出処理等の付着物量算出処理を実行する雨量算出処理部300等の付着物量算出手段を備えた付着量算出装置において、上記付着物量算出手段は、上記光源から上記付着物観測部分を経由して上記撮像手段に入射した光が受光され得る受光範囲に対応した光源画像領域の上記撮像画像中における重心位置Gの座標等の位置情報に基づいて、上記付着物画像領域の検出を行う処理対象領域215を特定する処理対象領域特定処理を実行し、該処理対象領域特定処理によって特定した処理対象領域に対して上記付着物量算出処理を実行することを特徴とする。
これによれば、付着物観測部分を経由した光源からの光の撮像手段への入射位置が変化しても、光源からの光が照射されている付着物観測部分を映し出している光源画像領域を含む適切な処理対象領域を特定することができる。更に、組み付け誤差や振動などによる光源画像領域の位置変動を考慮して処理対象領域を広く設定する必要がなくなるので、非光源画像領域が少ない処理対象領域に対して付着物量算出処理を実行することができる。よって、非光源画像領域による検出誤差が少なく、高い精度で付着物の量を算出することができる。
上記態様Aにおいて、上記付着物量算出手段は、上記付着物の量の算出を行う際には、毎度、上記処理対象領域特定処理を実行することを特徴とする。
これによれば、光源画像領域の位置が刻々と変化するような場合でも、付着物の量を高い精度を算出することができる。
上記態様A又はBにおいて、上記処理対象領域特定処理で用いる光源画像領域の位置情報は、該光源画像領域の重心位置Gを示す情報であることを特徴とする。
これによれば、光源画像領域の位置を容易に特定することができる。
上記態様A〜Cのいずれかの態様において、上記付着物量算出処理では、上記光源を点灯しているときの点灯時撮像画像と該光源を消灯しているときの消灯時撮像画像とを用いて上記付着物画像領域を検出することを特徴とする。
これによれば、光源からの光以外の外乱光の影響を抑えて、より高精度な付着物量の算出を実現することができる。
上記態様Dにおいて、上記付着物量算出処理では、上記点灯時撮像画像と上記消灯時撮像画像との間の差分画像を用いて上記付着物画像領域を検出することを特徴とする。
これによれば、簡易な処理で光源からの光以外の外乱光の影響を抑えることができる。
自車両100等の移動体におけるフロントガラス105等の光透過部材の付着物観測部分に付着する雨滴Rd等の付着物の量を検出する付着量算出手段と、上記付着量算出手段の検出結果に基づいて、上記移動体に搭載された所定の機器を制御する移動体機器制御手段とを備えた移動体機器制御システムにおいて、上記付着量算出手段として、上記態様A〜Eのいずれかの態様に係る付着量算出装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、移動体の移動中の振動や揺れなどによって光源画像領域の位置が変動しても、付着物の量を高い精度で算出することができ、移動体に搭載された所定の機器を適切に制御することができる。
光源からの光が照射される光透過部材の付着物観測部分を撮像手段で撮像して得られる撮像画像に基づいて該付着物観測部分に付着している付着物の量を算出する付着量算出装置のコンピュータに実行させるための付着量算出用プログラムであって、上記光源から上記付着物観測部分を経由して上記撮像手段に入射した光が受光され得る受光範囲に対応した光源画像領域の上記撮像画像中における位置情報に基づいて、上記付着物観測部分に付着している雨滴Rd等の付着物を映し出す雨滴画像領域等の付着物画像領域の検出を行う処理対象領域を特定する処理対象領域特定工程と、上記処理対象領域特定工程で特定された処理対象領域から、上記付着物画像領域を検出する付着物画像領域検出工程と、上記付着物画像領域検出工程の検出結果から上記付着物の量を算出する付着物量算出工程とを、上記コンピュータに実行させることを特徴とする。
これによれば、付着物の量を高い精度で算出することができる。
なお、このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録された状態で配布したり、入手したりすることができる。また、このプログラムを乗せ、所定の送信装置により送信された信号を、公衆電話回線や専用線、その他の通信網等の伝送媒体を介して配信したり、受信したりすることでも、配布、入手が可能である。この配信の際、伝送媒体中には、コンピュータプログラムの少なくとも一部が伝送されていればよい。すなわち、コンピュータプログラムを構成するすべてのデータが、一時に伝送媒体上に存在している必要はない。このプログラムを乗せた信号とは、コンピュータプログラムを含む所定の搬送波に具現化されたコンピュータデータ信号である。また、所定の送信装置からコンピュータプログラムを送信する送信方法には、プログラムを構成するデータを連続的に送信する場合も、断続的に送信する場合も含まれる。
101 撮像ユニット
102 画像解析ユニット
105 フロントガラス
106 ワイパー制御ユニット
107 ワイパー
200 撮像部
202 光源
203 反射ミラー
210 光学フィルタ
213 車両検出用画像領域
214 雨滴検出用画像領域
215 処理対象領域
300 雨量算出処理部
301 画像格納メモリ
302 光分布位置計算部
303 差分画像生成部
304 雨量算出部
Claims (7)
- 光源からの光が照射される光透過部材の付着物観測部分を撮像手段で撮像して得られる撮像画像から、該付着物観測部分に付着している付着物を映し出す付着物画像領域を検出し、その検出結果から該付着物の量を算出する付着物量算出処理を実行する付着物量算出手段を備えた付着量算出装置において、
上記付着物量算出手段は、上記光源から上記付着物観測部分を経由して上記撮像手段に入射した光が受光され得る複数の受光範囲にそれぞれ対応した複数の光源画像領域の上記撮像画像中における各位置情報を検出し、該各位置情報に基づいて上記付着物画像領域の検出を行う処理対象領域を特定する処理対象領域特定処理を実行し、該処理対象領域特定処理によって特定した処理対象領域に対して上記付着物量算出処理を実行することを特徴とする付着量算出装置。 - 請求項1の付着量算出装置において、
上記付着物量算出手段は、上記付着物の量の算出を行う際には、毎度、上記処理対象領域特定処理を実行することを特徴とする付着量算出装置。 - 請求項1又は2の付着量算出装置において、
上記処理対象領域特定処理で用いる光源画像領域の位置情報は、該光源画像領域の重心位置を示す情報であることを特徴とする付着量算出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の付着量算出装置において、
上記付着物量算出処理では、上記光源を点灯しているときの点灯時撮像画像と該光源を消灯しているときの消灯時撮像画像とを用いて上記付着物画像領域を検出することを特徴とする付着量算出装置。 - 請求項4の付着量算出装置において、
上記付着物量算出処理では、上記点灯時撮像画像と上記消灯時撮像画像との間の差分画像を用いて上記付着物画像領域を検出することを特徴とする付着量算出装置。 - 移動体における光透過部材の付着物観測部分に付着する付着物の量を検出する付着量算出手段と、
上記付着量算出手段の検出結果に基づいて、上記移動体に搭載された所定の機器を制御する移動体機器制御手段とを備えた移動体機器制御システムにおいて、
上記付着量算出手段として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の付着量算出装置を用いたことを特徴とする移動体機器制御システム。 - 光源からの光が照射される光透過部材の付着物観測部分を撮像手段で撮像して得られる撮像画像に基づいて該付着物観測部分に付着している付着物の量を算出する付着量算出装置のコンピュータに実行させるための付着量算出用プログラムであって、
上記光源から上記付着物観測部分を経由して上記撮像手段に入射した光が受光され得る複数の受光範囲にそれぞれ対応した複数の光源画像領域の上記撮像画像中における各位置情報を検出し、該各位置情報に基づいて上記付着物観測部分に付着している付着物を映し出す付着物画像領域の検出を行う処理対象領域を特定する処理対象領域特定工程と、
上記処理対象領域特定工程で特定された処理対象領域から、上記付着物画像領域を検出する付着物画像領域検出工程と、
上記付着物画像領域検出工程の検出結果から上記付着物の量を算出する付着物量算出工程とを、上記コンピュータに実行させることを特徴とする付着量算出用プログラム。
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