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JP6187177B2 - 自動車用窓ガラス及び自動車 - Google Patents
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Description

本発明は、自動車用窓ガラスに関し、特に、車外監視用センサが近接して取り付けられる窓ガラスのノイズ対策技術に関する。
自動車には、窓ガラスを通して様々な車外の状態を取得するためのセンサが、窓ガラスに取り付けられたり、窓ガラスの近接した位置に取り付けられる。例えば、安全性を高めるために衝突防止センサー及び運転支援システムが自動車に搭載され、車外の状態を取得するためのCCDカメラ、CMOSカメラ、近赤外線レーザ送受信機、超音波送受信機及び/又はミリ波送受信機などのセンサが設けられる。
また、自動車のデザイン性の向上及びポールアンテナの破損防止のため、自動車の窓ガラスにガラスアンテナが設けられる。
この技術分野の背景技術として特開2013−166509号公報(特許文献1)及び特開2003−211956号公報(特許文献2)がある。特許文献1には、前部窓ガラスの車内側に配置されたカメラによって前方の障害物を確認して自動車に制動をかける衝突防止システムが記載されている。また、特許文献2(特開2003−211956号公報)には、電磁波遮蔽能を備える透明導電膜を窓ガラス全面に備え、通信機が外部と通信するための非導電性の窓が透明導電膜に設けられた窓ガラスが開示されている。
特開2013−166509号公報 特開2003−211956号公報
特許文献1に記載されるようなセンサがガラスアンテナに隣接して配置される場合、ガラスアンテナが、センサから放射される電磁ノイズを拾うので、受信性能が低下する問題があった。また、特許文献2に記載された窓ガラスは、ガラス面のほぼ全面を導電膜が覆っているため、窓ガラスにガラスアンテナを設けることができない問題があった。
本発明は、センサが発生するノイズのアンテナへの影響を低減することを目的とする。
すなわち、本発明は、自動車用窓ガラスであって、放送波を受信するアンテナと、前記窓ガラスを通して車外の情報を取得するセンサより大きい導電パターンとを備え、前記導電パターンは、少なくとも前記センサが送信又は受信する光、音波又は電磁波を透過する開口部を有し、前記導電パターンと前記アンテナとは離隔されて配置されることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記センサは、静電シールドを有するケースに収容され、前記静電シールドと前記導電パターンとによって前記センサを含むシールド領域を形成することを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記導電パターンは、前記自動車用窓ガラスの表面に形成される絶縁性のセラミック印刷領域より小さいことを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記導電パターンは、導電性セラミックペーストを焼成して形成されることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記導電パターンは、複数の導電線によって網目状に形成されることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記開口部の面積が、8400平方ミリメートル以下であることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記導電パターンの面積が、前記開口部も含めて、17600平方ミリメートル以上であることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記アンテナは、前記導電パターンと10ミリメートル以上離れて配置されることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、さらに、前記アンテナは、AM放送波を受信するアンテナであることを特徴とする自動車用窓ガラスである。
また、本発明は、前述した自動車用窓ガラスが装着された自動車であって、前記導電パターンは、車体に接続されることによって、アースされており、前記センサは、前記自動車用窓ガラス又は前記車体に取り付けられた状態で、静電シールドを有するケースに収容され、前記静電シールドは、前記車体に接続されることによって、アースされることを特徴とする自動車である。
また、本発明は、さらに、前記導電パターンは、直流的又は容量結合によって前記車体と接続されることによって、アースされることを特徴とする自動車である。
また、本発明は、さらに、前記静電シールドと前記導電パターンとが直流的又は容量結合によって接続されることによって、前記静電シールドがアースされることを特徴とする自動車である。
本発明の代表的な実施形態によれば、センサが発生するノイズのアンテナへの影響を低減することができる。
本発明の第1実施例のガラス板の正面図。 本発明の第1実施例のガラス板が装着された自動車のフロントガラス周辺の断面図。 本発明の第2実施例のガラス板の正面図。 本発明の第2実施例のガラス板が装着された自動車のフロントガラス周辺の断面図。 本発明の第3実施例のガラス板の正面図。 本発明の第4実施例のガラス板のノイズ遮蔽パターン部分の拡大図。 本発明の第4実施例のガラス板の変形例のノイズ遮蔽パターン部分の拡大図。 本発明の第1実施例のガラス板に配置されたアンテナの特性図。 本発明の第4実施例のガラス板に配置されたアンテナの特性図。
図1、図3及び図5は、本発明の実施形態のガラス板10を車内側から見た正面図であり、図2及び図4は、ガラス板10の上部が車体50に取り付けられる様子を示す断面図である。
本発明の実施形態のガラス板10は、自動車の前部窓に取り付けられる窓ガラスであり、その周囲を接着剤によって車体50に取り付けられる。ボディの前部窓ガラスが取り付けられる開口部の縁(ボディフランジ)を、図1において破線51で示す。
ガラス板10の周縁部には、黒色被覆層12が設けられる。黒色被覆層12は、低融点ガラスの粉末と顔料とをペースト状にした絶縁性のセラミックペーストを、ガラス面上にスクリーン印刷した後、焼き付けることによって形成される通常黒色の層である。
黒色被覆層12は、ガラス板10の上側中央部において下側に広がっている。この黒色被覆層12の上側中央部の領域には、前部窓ガラスを通して車両の前方を監視する又は車両の前方に光又は電磁波を照射するセンサ41(図2参照)が取り付けられる。例えば、センサ41は、車両の前方に近赤外線レーザ光、超音波又はミリ波(電磁波)を照射し、車両の前方の障害物までの距離を測定するためのセンサ(近赤外線レーザ送受信機、超音波送受信機、ミリ波送受信機など)である。また、センサ41は、車両の前方の映像を撮影する撮像素子(CCDカメラ、CMOSカメラなど)でもよい。また、センサ41は、車両の前方の情報を取得するための光、音波又は電磁波を受信のみするものでも、照射のみするものでもよい。
センサ41は、ガラス板10に取り付けられなくても、車両の天井内側に取り付けられ、前部窓ガラスを通して前方の状態を取得するものでもよい。
センサ41に対向する黒色被覆層12の上には、黒色被覆層12からはみ出さないようにノイズ遮蔽パターン20が設けられる。すなわち、ノイズ遮蔽パターン20は、黒色被覆層12より小さい。ノイズ遮蔽パターン20は、導電性のセラミックペーストを黒色被覆層12上に印刷し、乾燥後、加熱炉によって焼付けて形成されるが、ガラス板10の面に導電体を直接形成してもよく、ガラス板10に貼り付けるための合成樹脂製のシートに導電体を形成してもよい。
ノイズ遮蔽パターン20には、所定の面積の導電体で構成しても、導電性の線を網目状に構成しても(図6参照)、導電性の線を並行に設けてもよい。
ノイズ遮蔽パターン20には、導電体が設けられていない領域である開口部21が設けられる。センサ41は、開口部21を通して光又は電磁波を受信又は送信する。
ノイズ遮蔽パターン20は、直流的又は容量結合によって車体50に接続され、これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、放送波の周波数の信号が車体50に流れるように、少なくとも高周波的(交流的)にアースに接続される。
図2に示すように、センサ41はケース42に収容される。ケース42には導電膜による静電シールド43が設けられる。静電シールド43は、ケース42を金属などの導電物質で形成してもよく、ケース42の内面に金属製のシールド板を設けてもよく、ケース42の内面に導電性塗料を塗布してもよい。ケース42の端部をノイズ遮蔽パターン20に投影した形を破線25で示す。ケース42の端部は、ノイズ遮蔽パターン20からはみ出さない大きさになっている。
静電シールド43には接続端子45が設けられ、アース線23によって車体50に接続される。又は、静電シールド43は、容量結合により高周波的にノイズ遮蔽パターン20に接続されることによって、ノイズ遮蔽パターン20を介して、車体50にアースされる。
また、ケース42の外側には、さらに装飾カバーを設けてもよい。ケース42及び装飾カバーを黒色被覆層12からはみ出さない大きさにすることによって、センサ41を車外側から見えなくすることができる。
ガラス板10の上側左隅部には、ノイズ遮蔽パターン20と離隔した位置に、放送波を受信するためのアンテナ30が設けられる。図2では、アンテナ30は、ガラス板10の上側左隅に設けられるが、ガラス板10の上側右隅に設けてもよく、ガラス板10の上側左隅及び右隅の両方に設けてもよい。
アンテナ30は、給電点31を経由してアンテナアンプ33に接続される。アンテナアンプ33は、アンテナ30が受信した高周波信号を増幅し、接続点32を経由して、ラジオ受信機に送る。
アンテナ30は、522〜1710kHzのAM放送波を受信するためのアンテナであるが、AM放送波の他にFM放送波(76〜90MHz又は88〜108MHz)を受信するものでもよい。
アンテナ30は、ガラス板10の室内側の表面の所定位置に導電性のセラミックペーストによって、各線条を約0.7mmの幅で印刷し、乾燥後、加熱炉によって焼付けて形成されるが、ガラス板10の面にアンテナパターンを直接形成してもよく、ガラス板10に貼り付けるための合成樹脂製のシートに導電体を形成したアンテナでもよい。
ガラス板10の上側中央部には自動車検査標章が貼付され、上側左部には定期点検整備済ステッカーが貼付される。
次に、本発明の実施形態のガラス板(自動車用窓ガラス)の作用について説明する。
本実施形態のガラス板10は、放送波を受信するアンテナ30を備え、窓ガラスを通して車外の情報を取得するセンサ41より大きいノイズ遮蔽パターン20を備え、ノイズ遮蔽パターン20は、少なくともセンサ41が送信又は受信する光、音波又は電磁波(例えば、レーザ光、超音波又はミリ波など)を透過する開口部21を有し、ノイズ遮蔽パターン20とアンテナ30とは離隔されて配置される。ガラス板10を車体50に取り付けると、ノイズ遮蔽パターン20の位置にセンサ41が配置される。ノイズ遮蔽パターン20を車体50に接続してアースすることによって、センサ41が発生するノイズのアンテナへの影響を低減することができ、アンテナの受信性能の劣化を防止することができる。
また、センサ41は、静電シールド43を有するケース42に収容され、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とによってセンサ41を含むシールド領域を形成する。すなわち、センサ41は、ノイズ遮蔽パターン20や静電シールド43より小さい。そして、静電シールド43及びノイズ遮蔽パターン20を車体50に接続しアースすることによって、センサ41を囲むシールド領域を形成し、センサ41が発生するノイズのアンテナへの影響をより低減することができる。
また、ノイズ遮蔽パターン20はガラス板10の表面に形成される絶縁性のセラミック印刷領域12より小さいので、ノイズ遮蔽パターン20がセラミック印刷領域12の内側に隠れるので、車外から見たときの美観を向上することができる。
また、ノイズ遮蔽パターン20は導電性セラミックペーストを焼成して形成するので、ガラスアンテナと同じ素材を用いて、同じ工程で形成することができ、製造効率が悪化しない。
また、ノイズ遮蔽パターン20は複数の線状の導電体によって網目状に形成するので、ガラスアンテナと同じ線幅で、同じ工程で形成することができ、製造効率が悪化しない。
以下、本発明の種々の実施例について説明する。
<実施例1>
図1は、第1実施例のガラス板10の正面図であり、図2は、第1実施例のガラス板10が装着された自動車のフロントガラス周辺の断面図である。
第1実施例では、ノイズ遮蔽パターン20に、接続端子22が設けられる。接続端子22は、アース線23によって車体50のボンディング点24に接続される。これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、車体50に直接接続され、直流的にアースされる。
また、ケース42の静電シールド43はノイズ遮蔽パターン20と接触している。さらに、静電シールド43には、接続端子45が設けられる。接続端子45は、アース線23によって車体50のボンディング点24に接続される。なお、静電シールド43は、ノイズ遮蔽パターン20と接触するか、又は車体50に直接接続すればよい。これによって、静電シールド43は、ノイズ遮蔽パターン20を介して又は直接に車体50に接続され、直流的にアースされる。
第1実施例のノイズ遮蔽パターン20の大きさは縦160mm×横110mmであり、開口部21の大きさは縦90mm×横30mmから縦120mm×横70mmである。この開口部21の大きさによるノイズレベルの変化を、図8に示す。
図8は、第1実施例のガラス板10に配置されたアンテナ30の特性図であり、七つのケースにおいて、センサ41が発生するノイズをアンテナ30が受信したレベルをスペクトルアナライザで測定した結果を示す。
ケース1は、センサ41が動作していないOFF状態である。ケース2は、センサ41が動作しているON状態であり、ガラス面のノイズ遮蔽パターン20も静電シールド43も設けられていない。ケース3は、センサ41のケース42に静電シールド43を設け、ノイズ遮蔽パターン20が設けられていない状態で、センサ41が動作しているON状態である。
ケース4は、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態である。ケース4のノイズ遮蔽パターン20は、開口部21が設けられていない。ケース5は、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、開口部21は90mm×30mmの大きさである。
ケース6は、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、開口部21は110mm×50mmの大きさである。ケース7は、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、開口部21は120mm×70mmの大きさである。
センサ41が動作しているケース2では、ノイズレベルが−50dBm程度と高いレベルであり、静電シールド43のみを設けたケース3では、ノイズレベルが−60dBm程度まで下がるが、まだ高いレベルである。一方、静電シールド43及びノイズ遮蔽パターン20を設けたケース4〜7では、ノイズレベルが−70dBm程度と、何もシールドを設けない場合より20dB程度低くなっている。
なお、図8には、AM放送帯のノイズレベルについて示したが、同様に、FM放送帯やテレビ放送帯などの他の帯域のノイズレベルも低減することができる。
また、図8からは、ノイズ遮蔽パターン20の開口部21が120mm×70mm(8400平方ミリメートル)までは、ノイズレベル(特に、低周波側のノイズレベル)に大きな変化はない。さらに、ノイズ遮蔽パターン20は160mm×110mm(17600平方ミリメートル)であり、この大きさより小さいと、パターン20のノイズ遮蔽効果は低くなる。
以上に説明したように、本発明の第1実施例では、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を直流的に車体50に接続することによってアースするので、アースを確実にして、センサ41が発生するノイズ(電磁波)を確実に遮蔽することができる。
また、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とが接触することによって直流的に接続され、アースされるので、車両の組み立て時の作業性を向上することができる。
<実施例2>
図3は、第2実施例のガラス板10の正面図であり、図4は、第2実施例のガラス板10が装着された自動車のフロントガラス周辺の断面図である。
第2実施例では、ノイズ遮蔽パターン20は、その上端部がボディフランジ51に近接する位置に設けられる。これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、車体50(ボディフランジ51)と容量結合し、高周波的にアースされる。
また、ケース42の静電シールド43は、ノイズ遮蔽パターン20と直接接触していないが、近接する位置に配置される。これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、静電シールド43と容量結合し、静電シールド43を介して車体50に高周波的にアースされる。
なお、第2実施例と第1実施例とを併用し、ノイズ遮蔽パターン20又は静電シールド43を車体50に直接接続してもよい。すなわち、ノイズ遮蔽パターン20と車体50とを直接接続し、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とを容量結合してもよい。また、ノイズ遮蔽パターン20と車体50とを容量結合し、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とを直接接続してもよい。また、ノイズ遮蔽パターン20と車体50とを容量結合し、静電シールド43と車体50とを直接接続してもよい。
第2実施例のノイズ遮蔽パターン20は160mm×110mm(17600平方ミリメートル)であり、開口部21は90mm×30mmから120mm×70mmの大きさである。
以上に説明したように、本発明の第2実施例では、ノイズ遮蔽パターン20が車体50との容量結合によってアースされるので、ノイズ遮蔽パターン20と車体50との間の接続線が不要となり、車両組み立て時の作業性を向上することができる。
また、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とが容量結合によって接続されるので、静電シールド43と車体50との間の接続線が不要となり、車両組み立て時の作業性を向上することができる。
<実施例3>
図5は、第3実施例のガラス板10の正面図である。
第3実施例のノイズ遮蔽パターン20は、その上部が車体50と重なる位置に設けられる。これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、車体50と接触し、直流的にアースされる。また、ノイズ遮蔽パターン20の上部と車体50との容量結合によって、ノイズ遮蔽パターン20は、車体50と容量結合し、高周波的にアースされてもよい。
また、ケース42の静電シールド43は、ノイズ遮蔽パターン20と直接接触していないが、近接する位置に配置される。これによって、ノイズ遮蔽パターン20は、静電シールド43と容量結合し、静電シールド43を介して車体50に高周波的にアースされる。
なお、第3実施例と第1実施例とを併用し、ノイズ遮蔽パターン20又は静電シールド43を車体50に直接接続してもよい。すなわち、ノイズ遮蔽パターン20と車体50とを直接接続又は容量結合し、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とを容量結合してもよい。また、ノイズ遮蔽パターン20と車体50とを直接接続又は容量結合し、静電シールド43と車体50とを直接接続してもよい。
第3実施例のノイズ遮蔽パターン20は160mm×110mm(17600平方ミリメートル)であり、開口部21は90mm×30mmから120mm×70mmの大きさである。
以上に説明したように、本発明の第3実施例では、ノイズ遮蔽パターン20が車体50との接触又は容量結合によってアースされるので、ノイズ遮蔽パターン20と車体50との間の接続線が不要となり、車両組み立て時の作業性を向上することができる。
また、静電シールド43とノイズ遮蔽パターン20とが容量結合によって接続されるので、静電シールド43と車体50との間の接続線が不要となり、車両組み立て時の作業性を向上することができる。
<実施例4>
図6は、第4実施例のガラス板10のノイズ遮蔽パターン20の部分を拡大した図である。図6に示す第4実施例のノイズ遮蔽パターン20は、横方向に延伸する導電性の線201と縦方向に延伸する導電性の線202とを交差させて網目状に構成する。そして、ノイズ遮蔽パターン20内部に網目上の導電線201、202が設けられていない領域によって、一つの開口部21を形成する。
図7は、本発明の第4実施例のガラス板10の変形例のノイズ遮蔽パターン20の部分を拡大した図である。図7に示す変形例のノイズ遮蔽パターン20は、横方向に延伸する導電性の線201と縦方向に延伸する導電性の線202とを交差させて網目状に構成する。そして、ノイズ遮蔽パターン20内部に網目上の導電線201、202が設けられていない領域によって、二つの開口部21を形成する。この二つの開口部は、例えば、赤外線を照射するための窓と、赤外線を受光するための窓として使用することができる。これら二つの開口部21の大きさ及び形状は同じでも異なってもよい。
図6、図7に示すノイズ遮蔽パターン20の導電体において網目を構成する導電線201、202は、例えば、0.7mm幅の銅箔を用いることができるが、導電性のセラミックペーストを焼付けて形成してもよい。図6に示すノイズ遮蔽パターン20の全ての導電体の幅は同じであるが、一部の導電体の幅が異なってもよい。例えば、ノイズ遮蔽パターン20の外周及び内周を構成する導電体幅を広くして、ノイズ遮蔽パターン20の強度を向上してもよい。
また、図6、図7に示すノイズ遮蔽パターン20の導電体の間隔は10mmであるが、20mmピッチでもよい。また、図6、図7に示すノイズ遮蔽パターン20の導電体の縦方向の間隔と横方向の間隔とは同じであるが、異なってもよい。
図9は、第4実施例のガラス板10に配置されたアンテナ30の特性図であり、七つのケースにおいて、センサ41が発生するノイズをアンテナ30が受信したレベルをスペクトルアナライザで測定した結果を示す。なお、図8に示した測定データと図9の測定データとは別な環境で測定されているので、センサオフ状態のフロアノイズが異なっている。
ケース1は、センサ41が動作していないOFF状態である。ケース2は、センサ41が動作しているON状態であり、ガラス面のノイズ遮蔽パターン20も静電シールド43も設けられていない。ケース3は、センサ41のケース42に静電シールド43を設け、ノイズ遮蔽パターン20が設けられていない状態で、センサ41が動作しているON状態である。
ケース4は、ノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態である。ケース4のノイズ遮蔽パターン20は、開口部21が設けられていない。ケース5は、開口部を有するノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、ノイズ遮蔽パターン20は面状(ベタパターン)の導電体で形成されている。なお、ケース5〜7のノイズ遮蔽パターン20の開口部21は110mm×50mmの大きさである。
ケース6は、開口部を有するノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、ノイズ遮蔽パターン20は10mmピッチの網目状の導電体で形成されている。ケース7は、開口部を有するノイズ遮蔽パターン20及び静電シールド43を設けた状態で、センサ41が動作しているON状態であり、ノイズ遮蔽パターン20は20mmピッチの網目状の導電体で形成されている。なお、ケース6、7では、一つの開口部21が形成されたノイズ遮蔽パターン20(図6)を用いた。
センサ41が動作しているケース2では、ノイズレベルが−50dBm程度と高いレベルであり、静電シールド43のみを設けたケース3では、ノイズレベルが−60dBm程度まで下がるが、まだ高いレベルである。一方、静電シールド43及びノイズ遮蔽パターン20を設けたケース4〜7では、ノイズレベルが−70dBm程度と、何もシールドを設けない場合より20dB程度低くなっている。
また、図9からは、ノイズ遮蔽パターン20がベタパターンの導電体で形成されていても、20mmピッチの網目状の導電体で形成されていても、ノイズレベルは5dB程度しか変わらず、実用上の大きな変化がないことが分かる。すなわち、ノイズ遮蔽パターン20は、ベタパターンによる導電体でなくても、導電性の線を網目状に構成したものでも十分なノイズ遮蔽効果を有する。
なお、図8には、AM放送帯のノイズレベルについて示したが、同様に、FM放送帯やテレビ放送帯などの他の帯域のノイズレベルも低減することができる。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
10 ガラス板
12 セラミック印刷領域
20 ノイズ遮蔽パターン
21 開口部
22 接続端子
23 アース線
24 ボンディング点
30 受信アンテナ
31 給電点
32 接続点
33 アンテナアンプ
41 センサ
42 センサケース
43 静電シールド
45 接続端子
50 ボディ

Claims (11)

  1. 自動車用窓ガラスであって、
    放送波を受信するアンテナと、
    前記窓ガラスを通して車外の情報を取得するセンサより大きい導電パターンとを備え、
    前記導電パターンは、少なくとも前記センサが送信又は受信する光、音波又は電磁波を透過する開口部を有し、
    前記導電パターンと前記アンテナとは離隔されて配置され
    前記センサは、静電シールドを有するケースに収容され、
    前記静電シールドと前記導電パターンとによって前記センサを含むシールド領域を形成することを特徴とする自動車用窓ガラス。
  2. 自動車用窓ガラスであって、
    放送波を受信するアンテナと、
    前記窓ガラスを通して車外の情報を取得するセンサより大きい導電パターンとを備え、
    前記導電パターンは、少なくとも前記センサが送信又は受信する光、音波又は電磁波を透過する開口部を有し、
    前記導電パターンと前記アンテナとは離隔されて配置され、
    前記導電パターンは、前記自動車用窓ガラスの表面に形成される絶縁性のセラミック印刷領域より小さいことを特徴とする自動車用窓ガラス。
  3. 前記導電パターンは、導電性セラミックペーストを焼成して形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用窓ガラス。
  4. 前記導電パターンは、複数の導電線によって網目状に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラス。
  5. 前記開口部の面積が、8400平方ミリメートル以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラス。
  6. 前記導電パターンの面積が、前記開口部も含めて、17600平方ミリメートル以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラス。
  7. 前記アンテナは、前記導電パターンと10ミリメートル以上離れて配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラス。
  8. 前記アンテナは、AM放送波を受信するアンテナであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラス。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の自動車用窓ガラスが装着された自動車であって、
    前記導電パターンは、車体に接続されることによって、アースされており、
    前記センサは、前記自動車用窓ガラス又は前記車体に取り付けられた状態で、静電シールドを有するケースに収容され、
    前記静電シールドは、前記車体に接続されることによって、アースされることを特徴とする自動車。
  10. 前記導電パターンは、直流的又は容量結合によって前記車体と接続されることによって、アースされることを特徴とする請求項9に記載の自動車。
  11. 前記静電シールドと前記導電パターンとが直流的又は容量結合によって接続されることによって、前記静電シールドがアースされることを特徴とする請求項10に記載の自動車。
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