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JP6192558B2 - エレベータシステム - Google Patents
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本発明は、エレベータシステムに関する。
エレベータシステムでは、システムを構成する機器の故障等により乗客が乗りかご内に閉じ込められることがあり、この場合、乗りかご内に閉じ込められた乗客を救出することが求められる。例えば、特許文献1には、1つの昇降路内で側面同士が向かい合う2つの乗りかごを備えるエレベータシステムにおいて、乗りかご内に閉じ込められた乗客を救出する救出装置が開示されている。ここでは、2つの乗りかごの側面にそれぞれ救出口を設け、2つの乗りかごを隣り合わせに停止させ、2つの乗りかごに跨る救出通路を設置して乗客を救出する技術が開示されている。
特開2007−153540号公報
乗降口と反対側の背面同士が向かい合う2つの乗りかごが設置されるエレベータシステムについても乗客の閉じ込め救出の要望がある。
本発明の目的は、乗降口と反対側の背面同士が向かい合う2つの乗りかごのうち、一方の乗りかごから他方の乗りかごへ乗客を移動させて救出することを可能とするエレベータシステムを提供することである。
本発明に係るエレベータシステムは、乗降口と反対側の背面同士が向かい合う2つの乗りかごと、通常時は前記2つの乗りかごにそれぞれ折りたたまれた状態で収容され、緊急時には折りたたまれた状態から展開されて前記2つの乗りかごの背面間における救出ゾーンにわたって架設される救出装置と、を備え、前記各乗りかごは、昇降路内で向かい合う相手側の乗りかごを撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された前記相手側の乗りかごの位置情報を表示する表示部と、を備え、前記撮像部は、その撮像部が備えられる前記乗りかご内で撮像操作が可能であることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記乗りかごに接続される主ロープを介して接続されるつり合い錘は、昇降路内の前記救出ゾーン以外の領域に配置され、前記乗りかごの側面のうち乗降口を含む側面及び前記背面を含む側面以外の側面と、昇降路を構成する壁との間に配置されることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記救出装置は、前記緊急時に前記救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有して前記救出ゾーンにわたって架設されるブリッジ部と、前記ブリッジ部上に設置される手すり部と、を有することが好ましい。
また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記救出装置は、前記緊急時に、乗客が前記ブリッジ部上を移動するための移動通路の周囲を覆うように設置されて前記救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有する蛇腹状の部材からなる目隠し部を有することが好ましい。また、本発明に係るエレベータシステムにおいて、前記各乗りかごは、前記向かい合う2つの乗りかごの高さ位置を揃える際に手動で上昇または下降させる操作レバーを備えることが好ましい。
上記構成によれば、乗降口と反対側の背面同士が向かい合う2つの乗りかごの一方の乗りかごから他方の乗りかごへ乗客を移動させる緊急時に、救出装置が2つの乗りかごの背面間における救出ゾーンにわたって架設される。これにより、乗りかご内に閉じ込められた乗客を救出することができる。
本発明に係る実施の形態のエレベータシステムにおける通常時を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータシステムにおける通常時を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータシステムにおける緊急時を示す図である。 図2におけるB−B線断面図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。また、以下では、全ての図面において対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1(a)は、エレベータシステム10において通常時を示す図である。図1(b)は、図1(a)の矢印A方向から乗りかご14を見た様子を示す図である。エレベータシステム10は、1つの昇降路12内を昇降する乗りかご14,15と、乗りかご14,15に接続される2つの主ロープ16と、2つの主ロープ16を介して乗りかご14,15に接続される2つのつり合い錘18とを備える。
エレベータシステム10は、通常時は乗りかご14,15にそれぞれ折りたたまれた状態で収容され、緊急時には折りたたまれた状態から展開されて乗りかご14,15の背面間における救出ゾーンにわたって架設される救出装置36を備える。なお、乗場8,8aは、エレベータシステム10の構成要素ではないが、乗りかご14,15が停止する各階に設定される領域である。
なお、以下では乗りかご14の構成を用いて説明するが、乗りかご14,15は同一の構造を有しているため、乗りかご15の構成の説明は省略する。
乗りかご14は、乗客7を乗せて各階を移動する。乗りかご14は、乗客7が乗場8から乗りかご14内へ乗り込みまたは乗りかご14内から乗場8へ降りるための乗降口20と、乗降口20と反対側の背面22とを備える。2つの乗りかご14は、1つの昇降路12内で背面22同士が向かい合うように設置される。
乗りかご14は、向かい合う相手側の乗りかご15を覗く覗き穴24と、乗りかご15の覗き穴24から覗かれた際に、乗りかご14,15の高さ位置を揃える基準となる基準マーク26とを備える。乗りかご14は、乗りかご14,15の高さ位置を揃える際に乗りかご14を手動で上昇または下降させる操作レバー28を備える。
乗りかご14は、乗りかご15を撮像する撮像部30と、撮像部30によって撮像された乗りかご15の位置情報を表示する表示部32とを備える。乗りかご14は、撮像部30が撮像する際に昇降路12内を照らす照明部34を有する。
乗りかご14の背面22には、乗りかご15に閉じ込められた乗客7を救出する際に乗りかご内14に開く救出扉25と、反対に乗りかご15に脱出する際に相手側の乗りかご14に向かって開く脱出扉27とが取付けられる。
ここで、「救出ゾーン」とは、昇降路12内において、乗りかご14,15の背面間を上下に貫通する空間である。救出ゾーンには、昇降路12内を補強する構造物である中間ビームやつり合い錘18等の障害物が配置されていない。
主ロープ16は、一方端が乗りかご14に接続され、他方端がつり合い錘18に接続される。
つり合い錘18は、乗りかご14内に所定の人数の乗客が乗った場合にも乗りかご14がバランスを取りながら昇降できるような重量に予め設定される。つり合い錘18は、昇降路12内の救出ゾーン以外の領域に配置される。具体的には、乗りかご14の側面のうち乗降口20を含む側面及び背面22を含む側面以外の側面と昇降路12を構成する壁との間に配置されることが好ましい。
撮像部30は、向かい合う相手側の乗りかご15を撮像するように乗りかご14の外壁に取り付けられるデジタルビデオカメラである。撮像部30は、乗りかご14内の操作ボタンによって撮像操作が可能である。撮像部30が撮像したデータは、表示部32に伝送される。
救出扉25は、乗りかご14の背面22のうち、乗りかご14内から背面22を見た場合の右側に取り付けられる扉である。救出扉25を開くと、開口部が現れ、作業員9及び乗客7がこの開口部を通ることができる。
脱出扉27は、乗りかご14の背面22のうち、乗りかご14内から背面22を見た場合の左側に取り付けられる扉である。脱出扉27を開くと、開口部が現れ、作業員9及び乗客7がこの開口部を通ることができる。乗りかご14の救出扉25と乗りかご15の脱出扉27とは対向し、乗りかご14の脱出扉27と乗りかご15の救出扉25とは対向する。
覗き穴24は、乗りかご14の救出扉25の中央部に形成される貫通孔である。覗き穴24は、乗りかご14,15の高さ位置を揃える際に、向かい合う相手側の乗りかご15の基準マーク26を見ながら微調整を行うのに用いられる。
基準マーク26は、乗りかご14の脱出扉27の外側中央部に描かれた十字状又は一文字状のマークである。
操作レバー28は、上下に可動可能に取り付けられた操作子であり、この操作子の動きに連動して乗りかご14を手動で上昇または下降させることができる。操作レバー28は、通常時は鍵付きの収納部に収納され、緊急時にのみ操作可能となっている。
照明部34は、撮像部30が撮像する際に昇降路12内で乗りかご15を照らすように乗りかご14の外壁に取り付けられる。
表示部32は、乗りかご14内に設置されるモニタを有する。表示部32は、撮像部30から伝送されたデータを処理してモニタに表示する機能を有する。表示部32のモニタは、行先階設定ボタンを有する乗りかご操作盤29に設けられるモニタと共用してもよく、また背面22側に別途設置してもよい。
救出装置36は、緊急時に救出ゾーンにわたって架設されるブリッジ部38と、ブリッジ部38上に設置される手すり部40と、乗客7がブリッジ部38上を移動するための移動通路の周囲を覆うように設置される目隠し部42とを備える。救出装置36は、乗りかご15のブリッジ部29を受ける受け部39と、乗りかご15の手すり部40を受けるための受け部41とを備える。
ブリッジ部38は、救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有する板状の部材である。ブリッジ部38は、通常時に、折りたたまれて起立している状態となる。ブリッジ部38は、緊急時に、相手側の乗りかご14側に倒されて、先端部が相手側の乗りかご14の受け部39に支持される。
手すり部40は、救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有する棒状の部材である。手すり部40は、通常時に、折りたたまれて起立している状態となる。手すり部40は、緊急時に、相手側の乗りかご14側に倒されて、先端部が相手側の乗りかご14の受け部41に支持される。
目隠し部42は、救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有する蛇腹状の部材である。目隠し部42は、通常時に、折りたたまれている状態となる。目隠し部42は、緊急時に、先端部が乗りかご15に取り付けられた磁石と接触可能な磁石を有する。目隠し部42は、ブリッジ部38上に乗客7が立った状態よりも大きい高さを有する。
上記構成のエレベータシステム10の作用について説明する。2つの乗りかご14,15のうち乗りかご15が故障して乗客7が閉じ込められた場合に、作業員9は故障していない乗りかご14に乗る。
作業員9は、図示しないスイッチを操作して照明部34を点灯するとともに、撮像部30によって乗りかご15を撮像する。そして、操作レバー28を操作し、表示部32によって乗りかご15が表示されるまで乗りかご14を上昇又は下降させる。
その後、作業員9は、覗き穴24から乗りかご15の基準マーク26を見ながら乗りかご14を上昇又は下降させ、2つの乗りかご14,15の高さが揃うように微調整を行う。
乗りかご14の救出扉25を開けてブリッジ部38及び手すり部40を乗りかご15側に倒す。ブリッジ部38及び手すり部40は、それぞれ対応する受け部39,41に支持される。そして、目隠し部42を乗りかご15に向けて伸ばして先端部に取り付けられた磁石を乗りかご15の磁石と接触させる。
作業員9は、ブリッジ部38を歩いて乗りかご15側に移動して乗りかご15の脱出扉27を開ける。そして、乗客7がブリッジ部38上を歩いて乗りかご14まで移動するように誘導する。
乗客7を乗りかご14内に移動させた後、作業員9は乗りかご15の脱出扉27を閉じて目隠し部42を折りたたむ。さらに、ブリッジ部38及び手すり部40を折りたたんで、乗りかご14の救出扉25を閉じる。この後、乗りかご14を最寄階に移動させて乗客7を降ろすことで救出が完了する。
上記のように、エレベータシステム10の構成によれば、背面22同士が向かい合う2つの乗りかご14,15の一方の乗りかごから他方の乗りかごへ乗客7を移動させる緊急時に、救出装置36が2つの乗りかご14,15の背面間における救出ゾーンにわたって架設される。これにより、乗りかご14,15内に閉じ込められた乗客7を救出することができる。
また、エレベータシステム10では、救出ゾーンに中間ビームやつり合い錘18といった障害物が配置されていない。このため、2つの乗りかご14,15の高さ位置を合わせて乗客7を救出する際の邪魔となることがない。
さらに、エレベータシステム10では、救出装置36を展開して形成された移動通路を目隠し部42によって覆われている。このため、乗客7が乗りかご14,15の高さを目視で確認できない状態となるため、乗客7がブリッジ部38を移動する際の不安を抑制することができる。
7 乗客、8,8a 乗場、9 作業員、10 エレベータシステム、12 昇降路、14,15 乗りかご、16 主ロープ、18 つり合い錘、20 乗降口、22 背面、24 覗き穴、25 救出扉、26 基準マーク、27 脱出扉、28 操作レバー、29 ブリッジ部、30 撮像部、32 表示部、34 照明部、36 救出装置、38 ブリッジ部、39,41 受け部、40 手すり部、42 目隠し部、44 安全フック部。

Claims (5)

  1. 乗降口と反対側の背面同士が向かい合う2つの乗りかごと、
    通常時は前記2つの乗りかごにそれぞれ折りたたまれた状態で収容され、緊急時には折りたたまれた状態から展開されて前記2つの乗りかごの背面間における救出ゾーンにわたって架設される救出装置と、
    を備え
    前記各乗りかごは、
    昇降路内で向かい合う相手側の乗りかごを撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された前記相手側の乗りかごの位置情報を表示する表示部と、
    を備え、
    前記撮像部は、その撮像部が備えられる前記乗りかご内で撮像操作が可能であることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記乗りかごに接続される主ロープを介して接続されるつり合い錘は、昇降路内の前記救出ゾーン以外の領域に配置され、
    前記乗りかごの側面のうち乗降口を含む側面及び前記背面を含む側面以外の側面と、昇降路を構成する壁との間に配置されることを特徴とするエレベータシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記救出装置は、前記緊急時に
    前記救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有して前記救出ゾーンにわたって架設されるブリッジ部と、
    前記ブリッジ部上に設置される手すり部と、
    を有することを特徴とするエレベータシステム。
  4. 請求項に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記救出装置は、前記緊急時に
    客が前記ブリッジ部上を移動するための移動通路の周囲を覆うように設置されて前記救出ゾーンの幅とほぼ同じ長さを有する蛇腹状の部材からなる目隠し部を有することを特徴とするエレベータシステム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載のエレベータシステムにおいて、
    前記各乗りかごは、前記向かい合う2つの乗りかごの高さ位置を揃える際に手動で上昇または下降させる操作レバーを備えることを特徴とするエレベータシステム。
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