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JP6200577B2 - 物質検査システム及び物質検査方法 - Google Patents
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Description

本発明は、微粒子を捕集して分析する物質検査システム及び物質検査方法の技術に関する。
空港や港湾等に代表される公共施設における安全・安心の確保を目的とした技術を記載する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には爆薬、化学試薬、麻薬、麻酔薬等のような危険・有害物質を検出するために、微粒子又は微粒子の蒸気を検出することを特徴とする爆発物検出スクリーニング装置が記載されている。
特開平9−126966号公報
公共施設等に爆発物、薬物等を検知する爆発物検出スクリーニング装置等の微粒子検査システムが配置される場合、主に実用的な処理速度の確保、設置スペースの確保、導入、維持管理のための費用等といった課題が生じる。
このような微粒子検査システムで必要とされる実用的な処理速度は、設置される公共施設等により異なり一概に定まらないが、例えば、空港や港湾等では既存のセキュリティシステムとの併用等の観点から以下の値が必要とされる。すなわち、検査対象が人であるセキュリティゲート等の場合、ゲート1台あたりの処理速度として、3秒/人程度が必要とされる。手荷物検査や、バックヤードでの荷物検査に微粒子検査システムが使用される場合、その検査形態に大きく依存するが、セキュリティゲートと同程度もしくはそれ以上の処理速度が求められることがある。
微粒子検査システムの設置スペースは、例えば以下のようなことが考えられる。一例として、既存の公共施設で使用されるセキュリティゲート等に設置されることを想定した場合、X線検査装置や金属探知機等の既存のセキュリティシステムとの併用も想定される。そのため、既存のセキュリティゲートと同程度のフットプリントでの設置が必要とされる。
微粒子検査システムの導入や維持にかかる費用は当然ながら安価であればあるほど好ましい。昨今では比較的治安のよい国々でもテロ等への抑止も含めて、様々なセキュリティ設備の導入がなされている。このため、セキュリティ設備導入維持管理のための費用負担が大きくなっている。特に、空港、港湾、鉄道等での使用では、利便性の確保やシステムの冗長性の維持を目的に、複数台の微粒子検査システムの設置、運用が必要となることから、費用を抑えることに対する必要性は高い。また、導入や維持に係わる費用が安価であればより多くの施設等での使用が可能となることから、費用を抑えることの潜在的な要求も大きい。
しかしながら、微粒子検査システムに使用される微粒子成分を検出するための分析装置はその多くが原理的な構造や検出性能維持のために、製造コストや維持管理コストを下げることが容易でない。
また、これらの課題を解決するための手段として、例えば、微粒子の捕集口後段に機械的な切替弁等の選択手段を設けることが考えられる。このような微粒子検査システムは、1台の分析装置で複数台の微粒子検査システムから得られる微粒子を分析するのと同じ効果が得られる。つまり、微粒子捕集口の選択手段によって、複数の微粒子捕集口から異なるタイミングで微粒子を捕集し、分析することができるため、複数台の微粒子検査システムから得られる微粒子を分析するのと同じ効果が得られる。
一般的に長い複数の配管のコンダクタンス(微粒子の通り易さ)を高いレベルで一致させることは困難である。そのため、微粒子捕集口の後段に機械的な切替弁等の選択手段を設けることは、微粒子の捕集口から分析装置までの配管のコンダクタンスの違いによるばらつきを解消できるよい手段である。しかしながら、このような微粒子検査システムでは、少なくとも以下のような新たな課題が発生し、容易に解決することが困難である。
(1)選択手段に機械的な切替弁等を用いる場合、その構造からデッドボリュームが生じる。また、切替弁は、異なる捕集口から得られる微粒子を完全に分離することが困難であるため、蒸気成分の吸着や滞留といったコンタミ(コンタミネーション)を排除できない。
(2)微粒子の分析では、微粒子を加熱して、微粒子を蒸気化することが行われる。そして、分析のために蒸気化される微粒子成分の凝縮を防止する必要がある。そのため、微粒子分析システムは、常時200℃程度の状態に加熱保持される必要がある。また、ベーキング等のクリーニング処理時に、微粒子分析システムはさらに高い温度に加熱される。このため、選択手段として機械的な切替弁が用いられる場合、切替弁自体に高い耐熱性が要求されることとなり、例えば切替弁のシール部の劣化や動作部品の耐久性を維持することが困難である。
(3)実用的な検査の処理速度を維持するためには、秒単位もしくはそれ以下の高速な切り替えが必要である。前記したように常時高温に加熱保持されることから、選択手段は耐熱性と耐用性とを共に備える必要がある。しかしながら、このように耐熱性と耐用性とを共に備えることは困難である。
(4)選択手段として切替弁等を用いる場合、動作に伴って発生するシール材の摩擦粉や動作に伴い摺動部から発生する摩耗粉、切替弁を構成する部材自身から発生するガス成分等がコンタミやフィルタの目詰まりの原因となる。そのため、このような微粒子分析システムは、長期間にわたっての安定的な運用や分析精度の維持が難しい。
また、特許文献1には、空気流から微粒子サンプルを集めそれを気化せしめることを目的としたサンプルコレクタ及び気化器の記載がある。特許文献1に記載の技術においてサンプルコレクタ及び気化器は、円形プレートに配置された3つのフィルタエレメントを収集チャンバ、気化チャンバ、クリーン用チャンバへ回転移動させることで微粒子の収集と気化を行っている。このような機構では、本発明が解決しようとする課題の一つである実用的な処理速度を実現することは困難である。さらに、特許文献1に記載の技術におけるサンプルコレクタ及び気化器は、微粒子を気化させるために円形プレートを回転させる必要があり、機械的な切替手段を必要とする。このため、前記した理由から、特許文献1に記載の技術では、前記した課題を解決することはできない。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、物質を検査するための装置において、省スペース化、低コスト化を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、検査対象となる物質を捕集する複数の捕集部と、それぞれの捕集部に対で接続され、捕集部で捕集された物質を濃縮する濃縮部と、それぞれの濃縮部に接続しており、濃縮部の各々から濃縮された物質を取得し、該物質の分析を行う共通の分析部を備える物質検査装置を有するとともに、物質の捕集の許可及び禁止を制御する制御装置を有し、制御装置は、複数の捕集部のうちのある捕集部が、物質を捕集すると、他の捕集部が物質を捕集することを禁止することを特徴とする。
本発明によれば、物質を検査するための装置において、省スペース化、低コスト化を実現することができる。
第1実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。 第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの外観例を示す図である。 セキュリティゲートのA−A断面の一部を示した図である。 第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの詳細な構成例を示す図である。 第2実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの動作手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るセキュリティゲートシステムの動作手順を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるセキュリティゲートシステムにおける動作タイムチャートの例を示す図である。 認証・噴射時間と比して、検知期待時間が長い場合における禁止時間の例を示す図である。 第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムの詳細な構成例を示す図である。 第4実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 ラインセンサの配置構成例を示す図である。 噴射ノズルの配置構成例を示す図である。 第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムにおける処理手順を示すフローチャート(その1)である。 第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムにおける処理手順を示すフローチャート(その2)である。 第5実施形態に係るセキュリティステーションの外観例を示す図である。 第5実施形態に係るセキュリティステーションの詳細な構成例を示す図(その1)である。 第5実施形態に係るセキュリティステーションの詳細な構成例を示す図(その2)である。 第5実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。 第5実施形態に係るセキュリティステーションの動作手順を示すフローチャート(その1)である。 第5実施形態に係るセキュリティステーションの動作手順を示すフローチャート(その2)である。 第6実施形態に係るセキュリティゲートシステムの構成例を示す図である。 第6実施形態に係るセキュリティゲートシステムにおける禁止時間の例を示す図である。 第7実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。 第8実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、検出対象とする微粒子は、爆薬微粒子又は爆発物質に起因した微粒子であるものとする。しかしながら、検出対象とする微粒子はこれに限らない。例えば、検出対象とする微粒子として、爆発性の物質、覚せい剤等の薬物、人体に影響を与える化学物質(例えば農薬)、一般に人体に影響を与えると想定される危険物等に起因した微粒子、人体に影響を与える細菌等の微生物、ウイルス等でもよい。
[第1実施形態]
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。
微粒子検査システム(物質検査システム)1は、微粒子検査装置(物質検査装置)100及び制御装置200を有している。
微粒子検査装置100は以下の構成を有する。
捕集口(捕集部)101(101a,101b)は、検出対象である微粒子(物質)10(10a,10b)を捕集し、導入管106(106a,106b)に捕集した微粒子10(10a,10b)を導入する。
濃縮部としてのサイクロン遠心分離装置(以下、遠心分離装置102(102a,102b)と称する)は、取り込んだ微粒子10(10a,10b)を濃縮して分離する。遠心分離装置102a,102bのそれぞれは、捕集口101a,101bに対で接続されている。
なお、本実施形態に係る微粒子検査装置100は、取り込んだ微粒子10を濃縮して分離するための手段の一例としてサイクロン遠心分離装置を例に説明をするが、サイクロン遠心分離装置の代わりに、インパクタ等が用いられてもよい。インパクタは、慣性作用を利用して微粒子10を空気流から分離したり、あるいは微粒子10を帯電させて空気流から微粒子10を分離したりする。そして、インパクタは、微粒子10を分離した後、濃縮する手段や、静電気を利用した集塵技術を応用して微粒子10を濃縮する。
加熱ブロック104は、遠心分離装置102で濃縮、分離された微粒子10を加熱して蒸気化させるための加熱フィルタ(加熱部)103を有している。また、加熱ブロック104は、加熱フィルタ103を加熱するための加熱ヒータ109と、加熱ブロック104の温度を検知するための温度センサ110を有している。図1に示すように、加熱フィルタ103は、それぞれの遠心分離装置102a,102bから送られた微粒子10a,10bが合流する地点より分析装置105側に1つ設けられている。なお、加熱フィルタ103が設けられる箇所は、それぞれの遠心分離装置102a,102bから送られた微粒子10a,10bが合流する地点より分析装置105側には限らなくてもよい。
なお、本実施形態では、微粒子10を加熱して蒸気化させるための手段の一例として、加熱フィルタ103を用いているが、これに限らない。例えば、加熱フィルタ103の代わりに、電流又は電圧の印加により発熱する抵抗加熱ヒータを用いたり、赤外線、紫外線等を用いたランプヒータとフィルタを組み合わせた加熱手段を用いたりしてもよい。また、赤外線、紫外線等を用いたランプヒータによる直接加熱により微粒子10を加熱して蒸気化する手段等を用いてもよい。
ここで、捕集口101aは遠心分離装置102aに、捕集口101bは遠心分離装置102bにそれぞれ導入管106a,106b(106)で連結されている。また、遠心分離装置102(102a、102b)のそれぞれには、サイクロン現象を発生させるための排気ファン107(107a,107b)が備わっている。
また、遠心分離装置102a、102bそれぞれに接続され、加熱ブロック104内で合流する分岐管108を介して、加熱ブロック104は遠心分離装置102a、102bそれぞれに接続している。第1実施形態では、加熱フィルタ103は、遠心分離装置102a、102bそれぞれから伸びる分岐管108が合流する位置の下流側に設置されている。なお、ここでは、捕集口101の側を上流側、分析装置5の側を下流側とする。
分岐管108は、配管111によって分析装置105に接続されている。この配管111は蒸気化した微粒子10の成分がその内部に凝縮することを防止するための配管ヒータ112を外周側に備えている。この配管ヒータ112によって配管111は(常時)加熱保温されている。
分析装置(分析部)105は、加熱ブロック104で蒸気化された微粒子10を分析し、微粒子10の成分を分析するための装置である。図1に示すように、分析装置105は、各遠心分離装置102a,102bに対して共通である。
分析装置105は、物質の質量の差異を利用するイオントラップ質量分析装置、イオンの移動度の差異を利用するイオンモビリティ質量分析装置、微粒子10の質量電荷比を利用する四重極質量分析装置、一様磁場を通過する際の軌道の違いを利用する磁場型質量分析装置等の使用が可能である。なお、本実施形態では、微粒子10に由来の蒸気成分を分析対象とするため、分析装置105は、負圧吸引が可能な真空ポンプ等を内蔵し、分析対象である微粒子10の蒸気成分を吸引できるものとする。分析装置105は、必ずしも汎用型の分析装置105である必要はなく、特定の微粒子10に由来の蒸気成分の検出に特化した簡易型の分析装置105でもよい。
ここで、それぞれの遠心分離装置102a,102bから分析装置105までの長さは、コンダクタンスの関係から、それぞれ同じ長さとなっている。
制御装置200は、微粒子検査装置100の各部を制御するためのものである。
制御装置200は、ファン制御部212(212a,212b)、温調部213、配管ヒータ制御部214、分析制御部215を有し、さらに各部212〜215を制御する制御部211を有している。
制御部211及び各部212〜215は、記憶装置291に格納されているプログラムが、メモリ210に展開され、CPU(Central Processing Unit)292によって実行されることで具現化する。
ファン制御部212(212a,212b)は、排気ファン107(107a,107b)それぞれの制御を行う。
温調部213は、温度センサ110から得られる温度情報を基に加熱ヒータ109の温度を制御することで加熱ブロック104の温度制御を行う。
配管ヒータ制御部214は、配管ヒータ112の温度又は発熱量を制御する。
分析制御部215は、分析装置105から微粒子の分析結果を受け取り、その分析結果に基づいて微粒子が爆発物であるか否かの判定等を行う。
なお、制御装置200と、微粒子検査装置100とが一体となっていてもよい。
(処理)
次に、微粒子検査装置100が微粒子10を検出、分析するまでの手順を説明する。
ここでは、捕集口101aで捕集された微粒子10aが検出されるまでの手順を説明し、捕集口101aで捕集された微粒子10aが検出されるまでの手順の説明を省略する。これは、捕集口101bで捕集された微粒子10bが検出されるまでの手順は、捕集口101aで捕集された微粒子10aが検出されるまでの手順と同様であるためである。
まず、検出対象である微粒子10aは何らかの手段によりそれが付着していた対象物から剥離され、捕集口101a近傍に搬送され、捕集口101aに捕集される。対象物からの微粒子10aの剥離手法は後記する。
そして、捕集口101aに捕集された微粒子10aは、排気ファン107aにより発生された気流により、大量の空気と共に、捕集口101aから導入管106aを通って遠心分離装置102aに導入される。
なお、図1における微粒子10aを含んだ空気の流れを矢印121で示す。遠心分離装置102aに導入された微粒子10aは、サイクロン現象と呼ばれる遠心分離の原理により大量の空気から分離されることで濃縮される。
すなわち、遠心分離装置102a内において、微粒子10aを含んだ空気の流れ121は、遠心分離装置102aの回転気流122によって円筒部内壁に沿って回転しながら降下していく。
この時、遠心分離装置102aの中心では、中心圧力が遠心力の影響を受けて低くなることで上昇気流125を生じており、この上昇気流125により、遠心分離装置102aの外部に排気ファン107aを通って大量の空気が排出される。
このような回転気流122が発生している遠心分離装置102a内部では、質量が大きい微粒子10aは外方へ分離されて内壁面と衝突することで運動エネルギを失う。運動エネルギを失った微粒子10aは壁面にそって下方へ沈降していくことになり、結果として、微粒子10aは大量の空気から分離されることとなる。
このようにして、遠心分離装置102aは微粒子10aを空気から分離するとともに濃縮する。
遠心分離装置102aによって、空気から分離された微粒子10aは、重力の影響と分析装置105からの吸引の影響を受け、分岐管108を通過して加熱ブロック104における加熱フィルタ103に到達する(矢印123)。
加熱フィルタ103は分析する微粒子10aを加熱気化(蒸気化)させるために好適な温度に加熱保持されている。この加熱フィルタ103と微粒子10aが接触等することによって、微粒子10aから蒸気成分が発生する。発生した蒸気成分は分析装置105の吸引の影響を受けることで、配管111を通って分析装置105へ導入される(矢印124)。
このとき、配管111の内壁温度が低いとコールドスポットと呼ばれる現象により微粒子10aの蒸気成分が配管111内壁に凝縮してしまう。この問題を避けるため、前記したように配管111は配管ヒータ112により加熱フィルタ103と同程度の温度に加熱保持されている。
そして、微粒子10aの蒸気成分は分析装置105によって分析される。例えば、分析装置105として質量分析装置が用いられている場合、検出された物質のプロファイルと、予め入力されている爆発物のデータのプロファイルとが比較されることによって微粒子10aの成分分析が行われる。分析結果は制御装置200へ送られる。
遠心分離装置102で分離される微粒子10の大きさは遠心分離装置102におけるサイクロンの形状と入口流速により定まることから、遠心分離装置102aと遠心分離装置102bとを同様の遠心分離装置102とすれば、一つの微粒子検査装置100で、これまでの2倍の微粒子10の捕集、分析が可能となる。また、遠心分離装置102aと遠心分離装置102bとで形状や入口流速が異なるようにする場合、それぞれの遠心分離装置102a,102bで分離濃縮される微粒子10のサイズが異なるため、複数種類の微粒子10を選択的に捕集することが可能になる。
本実施形態では、数ナノグラムから数マイクログラムの微粒子10が捕集口101で捕集された場合、微粒子10の種類によるが、3秒程度以下の時間で微粒子10を分析することが可能である。
(第1実施形態の効果)
本実施形態に係る微粒子検査システム1は以下のような効果を有する。
(1)それぞれの捕集口101(101a,101b)から取り込まれた微粒子10は、個々の遠心分離装置102(102a,102b)で別々に分離濃縮される。このため、本実施形態による微粒子検査装置100は、微粒子10を濃縮して捕集する効率を全く損なうことがなく、一つの分析装置105を用いて、複数の、一般的な微粒子検査装置に相当する機能を有することができる。これにより、本実施形態に係る微粒子検査装置100は省スペース化を実現することができる。
(2)本実施形態に係る微粒子検査装置100は、比較的高価な分析装置105を1台のみ設けている。そのため、本実施形態に係る微粒子検査装置100は、1台分の分析装置105のコストで、一般的な微粒子検査装置を複数台設置したものと同様の機能を有することができる。つまり、コストパフォーマンスの向上を図ることができる。
(3)第1実施形態による微粒子検査装置100は、遠心分離装置102を捕集口101に対して独立に設置できる。つまり、個々の遠心分離装置102に対し、1つの捕集口101を設けている。そのため、本実施形態による微粒子検査装置100は、個々の遠心分離装置102において濃縮すべき微粒子10についてのサイズ等の分級性能をまったく損なうことがない。そして、第1実施形態に係る微粒子検査装置100は、濃縮すべき微粒子10についてのサイズ等の分級性能をまったく損なうことなく、一つの分析装置105を用いて一般的な微粒子検査装置を複数台設置したものと同様の機能を有することができる。
(4)本実施形態に係る微粒子検査装置100は、物理的な切替機構を用いずに一つの分析装置105に対して複数の捕集装置を接続することが可能となる。そのため、本実施形態に係る微粒子検査装置100は、時間当たりの処理能力の向上や、高い耐久性や、長期間のメンテナンスフリー性等をすべて備えることができる。
さらに、導入管108における合流箇所より下流側に加熱フィルタ103が設けられることによって、微粒子検査装置100を質量分析器として用いることができる。そして、導入管108における合流箇所より下流側に加熱フィルタ103が設けられることによって、加熱フィルタ103を1つ設ければよいので、コストを抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態における微粒子検査システム1を適用したセキュリティゲートシステム2A(図4)について説明する。
(外観)
図2は、第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの外観例を示す図である。
セキュリティゲートは、微粒子剥離部(剥離部)301(301a,301b)、カードリーダ302(302a,302b)、捕集口101(101a,101b)、ゲートフラップ303(303b)を有する。なお、ゲートフラップ303bの反対側にもゲートフラップが存在するが、図2では図示省略してある。
微粒子剥離部301(301a,301b)は、検査対象となる対象人物20が所持しているIC(Integrated Circuit)カード(情報記録媒体)等から微粒子を剥離するためのものである。
カードリーダ302(302a,302b)は、ICカード等からID(Identification)等の情報を読み取るものである。
捕集口101(101a,101b)は、図1に示す捕集口101(101a,101b)と同様、ICカード等から剥離された微粒子を捕集するものである。
ゲートフラップ303(303b)は、微粒子検査システムが爆発物を検知すると閉じるものである。本実施形態では、ゲートフラップ303は、通常時は閉じているが、微粒子検査システムが爆発物を検知しなければ開くものを想定している。しかしながら、これに限らず、通常時は開いており、微粒子検査システムが爆発物を検知すると閉じるゲートフラップ303が用いられてもよい。また、それ以外でもよい。
この例では、対象人物20は、矢印に示す方向に沿ってセキュリティゲート300を通過する。セキュリティゲート300は、対象人物20がセキュリティゲート300を通過する際に、ICカード等から情報を読み取ると共に、ICカード等から微粒子の回収を行う。回収された微粒子は、微粒子検査システム1A(図4)によって爆発物であるか否かの判定を行われる。
(剥離手法)
図3は、図2に示すセキュリティゲートのA−A断面の一部を示した図である。
図3において、ICカード30に付着している微粒子10aを剥離、捕集する手法を説明する。ここでは、微粒子剥離部301aによる微粒子の剥離手法について説明しているが、微粒子剥離部301bによる微粒子剥離手法も同様であるので、微粒子剥離部301bについては説明を省略する。
図3に示すように、微粒子剥離部301aは、剥離部としての圧縮空気噴射ノズル(以下、噴射ノズル311aと称する)が備えられている。
対象人物20(図2)がICカード30をカードリーダ302aに接近させると、カードリーダ302aはICカード30の近接を検知して、ICカード30から情報を非接触で読み取る。
そして、カードリーダ302aによる情報の取得と同時、又は、情報の取得後、直ちに微粒子剥離部301aの噴射ノズル311aからパルス状の圧縮空気が一定時間噴射される。このように、噴射ノズル311aから噴射される圧縮空気によって、ICカード30の表面に付着している微粒子10aが剥離される。
噴射圧力は、例えば、0.05MPa〜0.1MPa程度であることが望ましい。また、噴射ノズル311aは、1〜5回/秒程度の頻度で圧縮空気を噴射することが望ましいが、これらの噴射圧力や、噴射頻度に限らない。
ICカード30から剥離された微粒子10aは、噴射ノズル311aによって噴射される圧縮空気により生じた空気流により捕集口101a方向へ移送され、捕集口101aにより捕集される。
このように、捕集口101の近傍に物質剥離部301を設けることで、検査対象物に付着している微粒子10の捕集を確実に行うことができる。
また、捕集口101の近傍にカードリーダ302を配置することにより、ICカード30の情報読取と、ICカード30由来の微粒子10aの捕集を同時に行うことができる。
(システム構成)
図4は、第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの詳細な構成例を示す図である。
図4では、図1と異なる点について説明し、図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すセキュリティゲートシステム(物質検査システム)2Aは、2つのセキュリティゲート300a,300b(300)と、微粒子検査システム1Aとを有する。
セキュリティゲート300a,300bは、カードリーダ302(302a,302b)、ゲートフラップ303(303a,303b)を有している。各部301〜303(301a〜303a,301b〜303b)、
また、微粒子剥離部301(図2、図3)を構成する噴射ノズル311(311a,311b)は、図2、図3で説明済みであるので、ここでは説明を省略する。
なお、図4に示す符号321(321a,321b)は、噴射ノズル311(311a,311a)の噴射を制御する電磁弁であり、微粒子剥離部301(301a,301b)(図2、図3)を構成するものである。
制御装置200Aについては後記する。
また、微粒子検査装置100の構成は第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。なお、図5において、図1と同様の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
制御装置200Aは、図1の制御装置200に示す構成に加えて、カードリーダ制御部221(221a,221b)、噴射ノズル制御部222(222a,222b)、ゲートフラップ制御部223(223a,223b)を有している。
カードリーダ制御部221(221a,221b)は、カードリーダ302(302a,302b)による情報の読み取りを制御する。
噴射ノズル制御部222(222a,222b)は、噴射ノズル311(311a,311b)における電磁弁321(321a,321b)を制御し、噴射ノズル311から噴射されるパルス状の圧縮空気の噴射頻度や回数を制御する。
ゲートフラップ制御部223(223a,223b)はゲートフラップ303(303a,303b)の開閉を制御する。
また、制御部211Aは、各部212〜215,221〜223を制御する。
なお、制御部211A及び各部212〜215,221〜223は、記憶装置291に格納されているプログラムが、メモリ210に展開され、CPU292によって実行されることで具現化する。
(フローチャート)
図6は、第2実施形態に係るセキュリティゲートシステムの動作手順を示すフローチャートである。適宜、図2〜図5を参照する。
本実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、図6に示すフローチャートに従い、2つのセキュリティゲート300a,300bを排他的に動作させる。このようにすることで、どちらのセキュリティゲート300a,300bにて爆発物が検知されたかを特定することが可能となる。
図6では、セキュリティゲート300aにおける処理を中心に説明しているが、セキュリティゲート300bでも同様の処理が行われる。
まず、制御装置200Aのカードリーダ制御部221aは、セキュリティゲート300a側のカードリーダ302aを待機状態とする(S101)。このとき、カードリーダ制御部221aは、例えば、カードリーダ302aの図示しない表示部を待機状態を示す「青」で表示させる。
また、ゲートフラップ制御部223aはゲートフラップ303aを「閉」状態で待機させる(S102)。
さらに、噴射ノズル制御部222aは噴射ノズル311aの電磁弁321aを制御することで噴射ノズル311aを待機状態にする(S103)。
次に、カードリーダ制御部221aは、カードリーダ302aにおいて、情報取得を検知したか否かを判定する(S104)。
ステップS104の結果、カードリーダ制御部221aが情報取得を検知していない場合(S104→No)、制御部211AはステップS114に処理を進める。
ステップS104の結果、カードリーダ制御部221aが情報取得を検知した場合(S104→Yes)、カードリーダ制御部221aは制御部211aにセキュリティゲート300a側において、ICカード30の情報取得を検知した旨を通知する(S105)。
なお、ステップS104で情報取得が検知されたことは、制御装置200Aが捕集口101aにおける微粒子10aの捕集を検知したことにもなる。
また、ステップS104で情報取得が検知された後、カードリーダ制御部221aはカードリーダ302aの動作を禁止してもよい。同様に、噴射ノズル制御部222aは噴射ノズル311aの動作を禁止してもよい。さらに、ゲートフラップ制御部223aはゲートフラップ303aの動作を禁止してもよい。
そして、噴射ノズル制御部222aは噴射ノズル311aから圧縮空気を噴射させる(S106)。噴射ノズル311aから圧縮空気が噴射されることにより、微粒子10aがICカード30から剥離される。
そして、ICカード30から剥離された微粒子10aは、捕集口101aによって捕集され、遠心分離装置102aに移送される。
遠心分離装置102aは、移送された微粒子10aを遠心分離することで、空気から微粒子10aを分離し、濃縮する(S107)。
分離、濃縮された微粒子10aは、加熱ブロック104における加熱フィルタ103に接触等することによって加熱され(S108)、蒸気化される。
そして、分析装置105が蒸気化された微粒子10aを分析する(S109)。
分析装置105は、分析結果を制御装置200Aへ送り、制御装置200Aの分析制御部215が、爆発物を検知したか否かを判定する(S110)。
ステップS110の結果、爆発物を検知した場合(S110→Yes)、制御部211Aは検知処理を行い(S111)、ステップS101へ処理を戻す。検知処理において、例えば、制御装置200Aのゲートフラップ制御部223aがゲートフラップ303aを閉じ、図示しないセキュリティシステムに警報させる。この際、制御部211Aが、カードリーダ302aで読み込まれたICカード30の情報と爆発物検知の結果とを結びつけて、図示しないセキュリティシステムに警報させる。つまり、制御部211Aは、分析装置105の分析結果と、ICカード30から読み取った情報とを関連付ける。なお、分析装置105の分析結果と、ICカード30から読み取った情報との関連付けは、爆発物の検知・不検知にかかわらず行われてもよい。
このようにすることで、爆発物を所有している対象人物20(図2)の特定が容易となる。
また、ステップS111の検知処理の終了後、制御部211AがステップS101へ処理を戻すことで、爆発物を検知した場合であっても、セキュリティゲートシステム2Aは通常通りの処理を続ける。このようにすることで、爆発物を所持している対象人物20(図2)に気付かれることなく、安全な場所で該人物を確保することができる。
なお、爆発物を所持している対象人物20をその場で確保したい場合、ステップS111の後、制御部211Aが処理を終了するようにしてもよい。
ステップS110の結果、爆発物を検知していない場合(S110→No)、制御部211Aがセキュリティゲート300a側の検査が終了した旨をセキュリティゲート300b側のカードリーダ制御部221b、噴射ノズル制御部222b、ゲートフラップ制御部223bへ通知する(S112)。
そして、ゲートフラップ制御部221aは、ゲートフラップ303aを「開」状態とする(S113)。
次に、制御部211Aはセキュリティゲート300b側のカードリーダ制御部221bから、ICカード30の情報取得の通知を受信したか否かを判定する(S114)。この通知は、セキュリティゲート300b側におけるステップS105の段階で通知されたものである。
ステップS114の結果、セキュリティゲート300b側からICカード30の情報取得の通知を受信していない場合(S114→No)、制御部211AはステップS101に処理を戻す。
ステップS114の結果、セキュリティゲート300b側からICカード30の情報取得の通知を受信した場合(S114→Yes)、噴射ノズル制御部222aは噴射ノズル311aによる圧縮空気の噴射を禁止する(S115)。
続いて、カードリーダ制御部222aはセキュリティゲート300a側のカードリーダ302aを読込を禁止する(S116)。このとき、カードリーダ制御部221aはセキュリティゲート300a側のカードリーダ302aの図示しない表示部を、例えば禁止状態である「赤」で表示させる。
さらに、ゲートフラップ制御部223aはゲートフラップ303aを開禁止状態(禁止)とする(S117)。
ステップS115〜S117の処理により、捕集口101aは微粒子10aの捕集が禁止される。
次に、制御部211Aはセキュリティゲート300b側から検査終了通知を受信したか否かを判定する(S118)。この通知は、セキュリティゲート300b側におけるステップS112の段階で通知されたものとである。
ステップS118の結果、セキュリティゲート300b側から検査終了通知を受信していない場合(S118→No)、制御部211AはステップS115に処理を戻す。
ステップS118の結果、セキュリティゲート300b側から検査終了通知を受信した場合(S118→Yes)、制御部211AはステップS101に処理を戻す。すなわち、制御部211Aは、噴射ノズル311aによる噴射の禁止、カードリーダ302aによる情報読込の禁止、ゲートフラップ303aによる開禁止状態(禁止)を解除する。これは、セキュリティゲート300a側で捕集された微粒子10aと、セキュリティゲート300b側で捕集された微粒子10bとが混合しないようにするためである。
第2実施形態によれば、ICカード30等の認証を行うとともに、ICカード30に付着した微粒子10の検査を行うことができる。
また、第2実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、例えば、セキュリティゲート300aがICカード30からの情報取得を検知すると、セキュリティゲート300a側の微粒子検査が終了するまで、セキュリティゲート300b側のカードリーダ302bや、噴射ノズル311bの動作を停止する。逆も同様である。このようにすることで、第2実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、検査対象となっている微粒子10がどちらのセキュリティゲート300で取得された微粒子10なのかを特定することができる。
また、本実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、それぞれの遠心分離装置102a,102bから分析装置105までの長さを同じとしている。このようにすることで、セキュリティゲートシステム2Aは、ICカード30からの情報取得検知と同時にセキュリティゲート300の動作を禁止させ、分析装置105の分析終了とともにセキュリティゲート300の動作禁止を解除しても、2つのセキュリティゲート300から取得した微粒子10が混合して解析されることがない。
このようなセキュリティゲートシステム2Aは、ICカード30等による認証を行う空港、港湾、駅改札、商業施設、オフィスビル、アミューズメント施設等の公共施設における入退管理への適用が可能である。
[第3実施形態]
(フローチャート)
図7は、第3実施形態に係るセキュリティゲートシステムの動作手順を示すフローチャートである。
なお、第3実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aの構成は、図2〜図5に示されているものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、図7において、図6と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図7に示される処理において、図6で示される処理と異なる点は、ステップS117の後、制御部211Aがセキュリティゲート300a側の禁止時間が終了したか否かを判定する(S118A)点である。禁止時間とは、セキュリティゲート300b側から情報取得の通知を受信してから噴射ノズル311a、カードリーダ302a、ゲートフラップ303aの動作を禁止する時間である。禁止時間は、後記する方法によって予め一定時間として設定されている。
ステップS118Aの結果、禁止時間が終了していない場合(S118A→No)、制御部211AはステップS115へ処理を戻す。
ステップS118Aの結果、禁止時間が終了している場合(S118A→Yes)、制御部211AはステップS101へ処理を戻す。
(禁止時間)
前記した第2実施形態では、例えば、セキュリティゲート300aがICカード30からの情報を取得すると、セキュリティゲート300bは、セキュリティゲート300a側の微粒子検査が完了するまで、噴射ノズル311b、カードリーダ302b、ゲートフラップ303bの動作を禁止する。
これに対して、第3実施形態では、禁止時間が終了すれば、情報を取得したセキュリティゲート300a側の微粒子検査が完了していなくても、噴射ノズル311b、カードリーダ302b、ゲートフラップ303bの動作禁止を解除するものである。
以下、このことを説明する。
図8は、第3実施形態におけるセキュリティゲートシステムにおける動作タイムチャートの例を示す図である。適宜、図4、図5を参照する。
図8(a)では、上段から順にカードリーダ302aによる情報取得の検知、噴射ノズル311aからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300aに由来する爆発物検知のタイムチャートをそれぞれ示している。
図8(b)では、上段から順にカードリーダ302bによる情報取得の検知、噴射ノズル311bからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300bに由来する爆発物検知のタイムチャートをそれぞれ示している。
セキュリティゲート300aにおいて、カードリーダ302aがICカード30を認識すると(時刻T101)、微粒子10を剥離するために噴射ノズル311aからパルス状の圧縮空気の噴射が行われる(時刻T102〜T103)。その後、時刻T104で分析制御部215が、セキュリティゲート300aに由来する爆発物を検知したものとする。
このカードリーダ302aによる検知から噴射ノズル311aによる圧縮空気の噴射が終了するまでの時間をTa101とする。
そして、カードリーダ302aがICカード30を認識すると、セキュリティゲート300b側のカードリーダ302bと、噴射ノズル311bが動作禁止となる。このとき、図8では図示していないがゲートフラップ303bも動作禁止(開禁止)となる。カードリーダ302b、噴射ノズル311b、ゲートフラップ303bの動作が禁止される時間(禁止時間)Tb111は、図8では時刻T101〜T103までの間の時間、すなわちTa101となる。
同様に、セキュリティゲート300bにおいて、カードリーダ302bがICカード30を認識すると(時刻T111)、微粒子10を剥離するために噴射ノズル311bからパルス状の圧縮空気の噴射が行われる(時刻T112〜T113)。その後、時刻T114で分析制御部215が、セキュリティゲート300bに由来する爆発物を検知したものとする。
このカードリーダ302bによる検知から噴射ノズル311bによる圧縮空気の噴射が終了するまでの時間をTb101とする。
そして、カードリーダ302bがICカード30を認識すると、セキュリティゲート300a側のカードリーダ302aと、噴射ノズル311aが動作禁止となる。このとき、図8では図示していないがゲートフラップ303aも動作禁止(開禁止)となる。カードリーダ302b、噴射ノズル311b、ゲートフラップ303bの動作が禁止される時間(禁止時間)Ta111は、図8では時刻T111〜T113までの間の時間、すなわちTb101となる。
ここで、噴射ノズル311aによる圧縮空気の噴射終了から、分析制御部215が爆発物を検知するまでの時間を検査待ち時間Ta102とする。つまり、検査待ち時間Ta102は、時刻T103〜T104である。検査待ち時間Ta102は検査対象となる爆発物微粒子10の種類により変動する。例えば、検知待ち時間Ta102は、TNT(Trinitrotoluene)微粒子であれば2秒程度、軍用爆薬等では5秒程度と予測できる。ここでは、セキュリティゲート300a側の検知時刻T104の変動を検知期待時間Ta103とする。検知期待時間Ta103は、分析装置105における物質の分析に要する期待時間である。
検知期待時間Ta103は、予め設定しておくことができるので、検査期待時間Ta103は数秒程度の定まった時間として扱うことができる。つまり、検査期待時間Ta103は、所定の期間として、予め設定しておくことができる。
同様に、セキュリティゲート300b側の検査待ち時間をTb102とし、検知期待時間をTb103とする。
このような、検知期待時間Ta103,Tb103及び禁止時間Ta111,Tb111は予め記憶装置291に記憶・設定されている。
第2実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、例えばセキュリティゲート300aが情報取得を検知すると、セキュリティゲート300a側の検査が終了するまで、セキュリティゲート300bの各部221b〜223bを動作禁止にすることが望ましい。
しかしながら、第3実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、設定された禁止時間Tb111のみセキュリティゲート300bの各部221b〜223bを動作禁止とすればよい。そのため、第3実施形態に係るセキュリティゲート2Aは、禁止時間を短縮することができ、効率的なセキュリティゲートシステム2Aの動作を実現することができる。
ところで、禁止時間Ta111,Tb111は検知期待時間の長さに依存する。すなわち、セキュリティゲート300a側の検知期待時間Ta103と、セキュリティゲート300b側の検知期待時間Tb103とが重複しないようにすればよい。
図9は、認証・噴射時間と比して、検知期待時間が長い場合における禁止時間の例を示す図である。
ここで、図9(a)では、上段から順にカードリーダ302aによる情報取得の検知、噴射ノズル311aからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300a由来の爆発物検知のタイムチャートをそれぞれ示している。
そして、図9(a)において、時刻T201はカードリーダ302aが情報取得を検知した時刻である。そして、時刻T202は噴射ノズル311aによる圧縮空気の噴射が始まった時刻であり、時刻T203は圧縮空気の噴射が終了した時刻である。そして、Ta203は検知期待時間である。図9(a)において、セキュリティゲート300a由来の爆発物を検知した時刻は図示省略してある。
また、図9(b)では、上段から順にカードリーダ302bによる情報取得の検知、噴射ノズル311bからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300b由来の爆発物検知のタイムチャートをそれぞれ示している。
ここで、Tb201は、セキュリティゲート300aがICカード30からの情報を取得したことを受けたことによるセキュリティゲート300b側の禁止時間である。
図9(a)に示すように、検知期待時間Ta203が長い場合、セキュリティゲート300b側の検知期待時間が重複しないようにするため、セキュリティゲート300b側の禁止時間Tb201も長くなる。
このように、本実施形態では、セキュリティゲート300a側と、セキュリティゲート300b側とで検知期待時間Ta103,Tb103(図8)が重複しないように禁止時間Ta111,Tb111(図8)が設定される。このように禁止時間Ta111,Tb111が設定されることで、分析装置105は、セキュリティゲート300a側で取得された微粒子10aと、セキュリティゲート300b側で取得された微粒子10bとを同時に分析することがなくなる。従って、検知期待時間Ta103,Tb103(図8)内で爆発物が検知された場合、分析制御部105はこの爆発物がセキュリティゲート300a側に由来するものか、セキュリティゲート300b側に由来するものかを判定することができる。
また、本実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、第2実施形態と異なり、情報取得を検知した側のセキュリティゲート300に由来の微粒子10の検査が終了しなくても、禁止時間が終了すれば、情報取得を検知していない側のセキュリティゲート300の動作禁止を解除できる。そのため、情報取得を検知していない側のセキュリティゲート300の動作禁止時間を短縮することができ、検査効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Aは、既存の認証システムと微粒子検査システム1Aとの併設が可能となる。
[第4実施形態]
次に、図10〜図15を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態では、荷物に付着した微粒子10の検査を行うことができるセキュリティゲートシステムについて説明する。
(システム構成)
図10は、第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムの詳細な構成例を示す図である。
なお、図10のセキュリティゲートシステム(物質検査システム)2Bにおいて、図1、図4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。すなわち、図10において、微粒子検査システム1Bの微粒子検査装置100は図1に示す微粒子検査装置100と同様であり、セキュリティゲート300aは図4のセキュリティゲート300aと同様の構成であるため、説明を省略し、手荷物検査部400及び制御装置200Bの構成について説明を行う。
手荷物検査部400は、ベルトコンベア401と、微粒子剥離部301c(301)、ラインセンサ402を有している。
ベルトコンベア401は、手荷物411を搬送するものであり、駆動部403により駆動するものである。
微粒子剥離部301c(301)の噴射ノズル311c(301)は、電磁弁321c(321)によって、パルス状の圧縮空気が一定時間噴射されるものである。
ラインセンサ402は、ベルトコンベア401上の手荷物411を検出するものである。
捕集口101c(101)は、手荷物411から剥離された微粒子10cを捕集し、導入管106bに捕集した微粒子を導入するものである。
制御装置200Bについては後記する。
図11は、第4実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。なお、図11において、図1と同様の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
制御装置200Bは、第1実施形態の制御装置200に示す構成に加えて、カードリーダ制御部221(221a)、噴射ノズル制御部222(222a,222c)、ゲートフラップ制御部223(223a)、ベルトコンベア制御部231及びラインセンサ検知制御部232を有する。
カードリーダ制御部221a、噴射ノズル制御部222a、ゲートフラップ制御部223aは、第2実施形態のカードリーダ制御部221a、噴射ノズル制御部222a、ゲートフラップ制御部223aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
ベルトコンベア制御部231は、ベルトコンベア401の駆動部403を制御することによって、ベルトコンベア401の動作を制御する。
噴射ノズル制御部222cは、手荷物検査部400における噴射ノズル311c(311)の電磁弁321c(321)を制御し、噴射ノズル311cから噴射されるパルス状の圧縮空気の噴射頻度や回数を制御する。
また、ラインセンサ検知制御部232は、ラインセンサ402から送られる信号を処理する。
制御部211B及び各部212〜215,221〜223,231,232は、記憶装置291に格納されているプログラムが、メモリ210に展開され、CPU292によって実行されることで具現化する。
(処理概要)
次に、図10を参照して、第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムの手荷物検査部400の動作概要を説明する。セキュリティゲートシステム2Bの詳細な動作については後記する。
まず、図10の矢印441の方向に動いているベルトコンベア401に手荷物411が乗せられると、手荷物411はラインセンサ402に位置まで移動する。
手荷物411がラインセンサ402を通過する際に、制御装置200Bは、ラインセンサ402によって手荷物411の大きさを測定する。ベルトコンベア401の移動速度が既知であれば、制御装置200Bは、ラインセンサ402を通過する時間を基に、手荷物411の大きさを求めることができる。
その後、手荷物411は、噴射ノズル311cが発生させるパルス状の圧縮空気が噴射される位置まで移動する。
これらの情報を基に、噴射ノズル制御部222cは、手荷物411から効率的に微粒子10cを剥離するために必要となるタイミングで電磁弁321cを動作させ、噴射ノズル311cにパルス状の圧縮空気を噴射させる。ベルトコンベア401の移動速度が既知であれば、制御部211Bは、パルス状の圧縮空気が噴射される位置まで手荷物411が移動するために必要な時間を算出することができる。この移動に必要な時間を基に、制御部211Bは、パルス状の圧縮空気が噴射されるエリアを手荷物411が通過する時刻を求め、さらに、この時刻を基に圧縮空気の噴射タイミングを決定する。これにより、手荷物411に付着している微粒子10cが剥離される。
手荷物411から剥離された微粒子10cは、噴射ノズル311cから噴射された圧縮空気による空気流により捕集口101c方向へ移送され、捕集口101cに捕集される。つまり、捕集口101cは噴射ノズル311cの近傍に配置されている。
なお、図10では、説明のためラインセンサ402、噴射ノズル311cがそれぞれ1つずつ設置されているものとしている。しかし、手荷物411の大きさは様々であるため、ラインセンサ402及び噴射ノズル311cは、例えば図12、図13に示すように複数組み合わせたものであることが望ましい。
(ラインセンサ)
図12は、ラインセンサの配置構成例を示す図である。
図12に示す例では、ラインセンサ402は、複数の発光部421a〜421d、及び複数の受光部422a〜422dによって構成されている。発光部421a〜421dは、例えば赤外線レーザ423を照射する。各発光部421a〜421d及び各受光部422a〜422dは、手荷物411に対して縦方向に配置されている。このような構成とすることで、ラインセンサ402は発光部421a〜422dから照射される赤外線レーザ423を受光部422a〜422dが検知するか否かにより、制御部211B(図11)は手荷物411の大きさ(高さ)を検知することが可能となる。
(噴射ノズル)
図13は、噴射ノズルの配置構成例を示す図である。
図13に示す例では、噴射ノズル311cは、複数の噴射ノズル311c−1〜311c−4で構成されている。各噴射ノズル311c−1〜311c−4は、手荷物411に対して縦方向に配置されている。また、各噴射ノズル311c−1〜311c−4に対向して捕集口101cが設置されている。
噴射ノズル制御部222c(図11)は、ラインセンサ402で検知された手荷物411の高さ情報を基に、噴射ノズル311c−1〜311c−4の何れか又は複数から圧縮空気を噴射させる。これにより、手荷物411に付着していた微粒子10cが捕集口101cに捕集される。
(フローチャート)
図14は、第4実施形態に係るセキュリティゲートシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。適宜、図10、図11、図13を参照する。
本実施形態では、セキュリティゲート300a、手荷物検査部400を排他的に動作させる。このようにすることで、制御装置200Bがセキュリティゲート300a及び手荷物検査部400のどちらで爆発物が検知されたかを特定することが可能となる。
以下、フローチャートを参照してその手法を説明するが、セキュリティゲート300aの処理は、図6のステップS114の処理において、制御部211Bが手荷物検査部400から手荷物検知通知であることを除けば、図6の処理と同様である。そのため、セキュリティゲート300aの処理については説明を省略し、手荷物検査部400の処理を中心に説明する。
まず、制御装置200Bの噴射ノズル制御部222cは、噴射ノズル311cを待機状態とする(S201)。このとき、ベルトコンベア401は既に動いているが、図示しない赤外線センサがベルトコンベア401に備えられており、人物が近づくとベルトコンベア401が動き出すようにしてもよい。
続いて、ラインセンサ402制御部232は、ラインセンサ402で手荷物411を検知したか否かを判定する(S202)。ラインセンサ検知制御部232は、ラインセンサ402における受光部422a〜422d(図12)での赤外線レーザ423(図12)の不検知を検知したか否かは判定することによって、ステップS202の判定を行う。
ステップS202の結果、手荷物411を検知していない場合(S202→No)、制御部211BはステップS211へ処理を進める。
ステップS202の結果、手荷物411を検知した場合、(S202→Yes)、ラインセンサ検知制御部232は、手荷物411が検知された旨を制御部211Bへ通知する(S203)。手荷物411の検知を通知された制御部211Bは、セキュリティゲート300a側のカードリーダ制御部221a、噴射ノズル制御部222a、ゲートフラップ制御部223aに手荷物411が検知された旨を通知する。
なお、ステップS202で手荷物411が検知されたことは、制御装置200Bが捕集口101cにおける微粒子10cの捕集を検知したことにもなる。
また、ステップS202で手荷物411が検知された後、ベルトコンベア制御部231、噴射ノズル制御部222cは、捕集された微粒子10cの分析が完了するまで、ベルトコンベア401、噴射ノズル311cの動作を禁止してもよい。
次に、ベルトコンベア401によって手荷物411が噴射ノズル311cの位置まで移動すると、噴射ノズル制御部222cが噴射ノズル311cから圧縮空気がパルス状に噴射させる(S204)。噴射ノズル311cから圧縮空気が噴射されることにより、微粒子10cが手荷物411から剥離される。
なお、前記したように、噴射ノズル311cによる噴射タイミングは、ベルトコンベア401の移動速度と、手荷物411の検知時刻等から制御部211Bが算出する。
手荷物411から剥離された微粒子10cは、捕集口101cによって捕集され、遠心分離装置102bに移送される。
遠心分離装置102bは、移送された微粒子10cを遠心分離することで、空気から微粒子10cを分離し、濃縮する(S205)。
分離、濃縮された微粒子10cは、加熱ブロック104における加熱フィルタ103によって加熱され(S206)、蒸気化される。
そして、分析装置105が蒸気化された微粒子10cを分析する(S207)。
分析装置105は、分析結果を制御装置200Bへ送り、分析制御部215が、爆発物を検知したか否かを判定する(S208)。
ステップS208の結果、爆発物を検知した場合(S208→Yes)、制御部211Bは検知処理を行い(S209)、ステップS201へ処理を戻す。検知処理において、制御部211Bは、例えば、制御装置200Bのゲートフラップ制御部223aがゲートフラップ302aを閉じ、図示しないセキュリティシステムに警報させる。また、ベルトコンベア制御部231はベルトコンベア401を強制停止させる。この際、制御部211Bが、カードリーダ302aで読み込まれたICカード30の情報と爆発物検知の結果とを結びつけて、図示しないセキュリティシステムに警報させる。つまり、制御部211Bは、分析装置105の分析結果と、ICカード30から読み取った情報とを関連付ける。このときのICカード30の情報は、手荷物411の検知から所定時間内に読みこまれたものとしてもよい。
また、ステップS209の検知処理の終了後、制御部211BがステップS201へ処理を戻すことで、爆発物を検知した場合であっても、セキュリティゲートシステム2Bは通常通りの処理を続ける。このようにすることで、爆発物を所持している対象人物20(図2)に気付かれることなく、安全な場所で該愛称人物20や、手荷物411を確保することができる。
なお、爆発物を所持している手荷物411をその場で確保したい場合、ステップS209の後、制御部211Bが処理を終了するようにしてもよい。
ステップS208の結果、爆発物を検知していない場合(S208→No)、制御部211Bが手荷物検査部400側の検査が終了した旨をセキュリティゲート300a側のカードリーダ制御部621a、噴射ノズル制御部222a、ゲートフラップ制御部223aへ通知する(S210)。
次に、制御部211Bはセキュリティゲート300a側のカードリーダ制御部221aからICカード30(図3)の情報取得の通知を受信したか否かを判定する(S211)。この通知は、セキュリティゲート300a側における図6のステップS105の段階で通知されたものである。
ステップS211の結果、セキュリティゲート300a側からICカード30の情報取得の通知を受信していない場合(S211→No)、制御部211BはステップS201に処理を戻す。
ステップS211の結果、セキュリティゲート300a側からICカード30の情報取得の通知を受信した場合(S211→Yes)、噴射ノズル制御部222cは噴射ノズル311cによる噴射を禁止する(S212)。
続いて、ベルトコンベア制御部231はベルトコンベア401を強制的に停止する(S213)。
ステップS212,S213の処理により、捕集口101cは微粒子10cの捕集が禁止される。
次に、制御部211Bはセキュリティゲート300a側から検査終了通知を受信したか否かを判定する(S214)。この通知は、セキュリティゲート300b側における図6のステップS112の段階で通知されたものである。
ステップS214の結果、セキュリティゲート300a側から検査終了通知を受信していない場合(S214→No)、制御部211BはステップS211に処理を戻す。
ステップS214の結果、セキュリティゲート300a側から検査終了通知を受信した場合(S214→Yes)、制御部211BはステップS201に処理を戻す。すなわち、制御部211Bは、噴射ノズル311aによる噴射禁止、ベルトコンベア401の強制停止状態を解除する。
本実施形態によれば、第1〜3実施形態に記載の微粒子検査システム1や、セキュリティゲートシステム2Aと同様の効果に加えて、ICカード30(図3)に付着している微粒子10aの検査と、手荷物411に付着している微粒子10cの検査とを同一の分析装置105を用いて行うことができる。
つまり、本実施形態に係るセキュリティゲートシステム2Bによれば、空港、港湾、駅改札、商業施設、オフィスビル、アミューズメント施設等の公共施設における入退管理と、対象人物20(図2)が所持する手荷物411との同時検査が可能である。あるいは、入退管理と宅配荷物の並行検査等も可能となる。
なお、図14に示す処理では、第2実施形態と同様、セキュリティゲート300a側の検査が終了するまで、噴射ノズル311c、ベルトコンベア401の動作を禁止するものである。これに対して、図15に示すように、噴射ノズル311c、ベルトコンベア401の動作が禁止されてから所定の禁止時間が終了すれば、セキュリティゲート300a側の検査が終了しなくても、噴射ノズル311c、ベルトコンベア401の動作禁止を解除してもよい。
すなわち、図15に示すように、ステップS212の後、制御部211Bがセキュリティゲート300a手荷物検査部400側の禁止時間が終了したか否かを判定する(S214A)。禁止時間とは、セキュリティゲート300a側から情報取得の通知を受信してから噴射ノズル311c、ベルトコンベア401の動作を禁止する時間である。禁止時間は、図8、図9に示す手法と同様の手法によって予め一定時間として設定されている。つまり、セキュリティゲート300a側の検知期待時間と、手荷物検査部400側の検知期待時間とが重複しないよう、禁止時間が設定される。
ステップS214Aの結果、禁止時間が終了していない場合(S214A→No)、制御部211BはステップS211へ処理を戻す。
ステップS214Aの結果、禁止時間が終了している場合(S214A→Yes)、制御部211BはステップS201へ処理を戻す。
図15におけるその他の処理は、図14と同様の処理である。また、セキュリティゲート300a側の処理は、図7のステップS114の処理において、制御部211Bが手荷物検査部400から手荷物検知通知であることを除けば、図7の処理と同様である。
図15に示す処理によれば、第3実施形態と同様、情報取得を検知していない側のセキュリティゲート300の動作禁止時間を短縮することができ、検査効率を向上させることができる。
なお、ベルトコンベア401の近傍に図示しないタグリーダが設置され、手荷物411に添着されているICタグ等から情報が読み取られるようにしてもよい。
[第5実施形態]
次に、図16〜図21を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
(システム構成)
図16は、第5実施形態に係るセキュリティステーションの外観例を示す図である。
第5実施形態に示すセキュリティステーション(物質検査システム)3は、4つのセキュリティチェッカ500を備えている。
ここで、個々のセキュリティチェッカ500は、微粒子剥離部301(301d〜301g)、カードリーダ302(302d,302e)、撮像装置(画像取得部)501(501d,501e)、捕集口101(101d〜101g)を有している。
なお、図16では、微粒子剥離部301d,301e、カードリーダ302d,302e、撮像装置501d,501e、捕集口101d,101eのみを示しているが、図示半対面には図17に示す微粒子剥離部301f,301g、カードリーダ302f,302g、撮像装置501f,501gが隠れているものとする。
撮像装置501(501d,501e)は検査対象である人の画像を撮像する。撮像装置501は、デジタルカメラや、デジタルビデオカメラ等である。図16に示すように、それぞれの撮像装置501はカードリーダ302を使用した人物を撮像できる位置に備えられている。カードリーダ302を使用した人物を撮像できる位置であれば、撮像装置501は、どのような場所に備えられてもよい。
図17は、第5実施形態に係るセキュリティステーションの詳細な構成例を示す図である。
前記したように、本実施形態におけるセキュリティステーション3は4つのセキュリティチェッカ500で構成されている。なお、セキュリティチェッカ500の数は4つに限らない。
個々のセキュリティチェッカ500(500d〜500g)の構成は、撮像装置501(501d〜501g)が設けられ、ゲートフラップ303(図4)が設けられていないこと以外は、図4に示すセキュリティゲート300と同様であるので、ここでは説明を省略する。
前記したように撮像装置501(501d〜501g)は検査対象である人の画像を撮像する。
また、セキュリティステーション3の各部は制御装置200C(図19)によって制御されているが、制御装置200Cの詳細は後記することにして、ここでは図示省略している。
微粒子検査装置100Cのその他の構成101〜111は、図1に示す構成101〜111の構成が4つになったものであるので、説明を省略する。
なお、図17において、個々のセキュリティチェッカ500に接続されている遠心分離装置102から伸びる分岐管108Dは、模式図のため個々の遠心分離装置102からの距離が異なっているが、実際には分岐点601を中心に個々の遠心分離装置102は同心円上に配置されているため、各々の遠心分離装置102と分岐点の距離は等しい。
また、図18に示すように、1つの分岐管108E中に複数の分岐点611〜613が設けられてもよい。このように複数の分岐点611〜613をもつ分岐管108Eを用いることにより、遠心分離装置102が多数となった場合でも、遠心分離装置102d〜102eそれぞれから加熱フィルタ103までの距離を等しくとることが可能となる。このようにすることで、遠心分離装置102で分離された微粒子10が加熱フィルタ103や、分析装置105に到達するための時間等といった条件のばらつきを最小限に留めることが可能となる。
図19は、第5実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。
制御装置200Cは、カードリーダ制御部221、噴射ノズル制御部222、ファン制御部212、温調部213、配管ヒータ制御部214、分析制御部215及び撮像制御部241を有している。
カードリーダ制御部221は、4つのカードリーダ302d〜302gを制御すること以外は、第2〜4実施形態におけるカードリーダ制御部221と同様である。
また、噴射ノズル制御部222は、4つの噴射ノズル311d〜311gそれぞれの電磁弁321d〜321gを制御すること以外は、第2〜4実施形態におけるカードリーダ制御部221と同様である。
そして、ファン制御部212は、4つのファン107d〜107gを制御すること以外は、第1〜4実施形態におけるファン制御部212と同様である。
温調部213、配管ヒータ制御部214及び分析制御部215は第1〜4実施形態における配管ヒータ制御部214及び分析制御部215と同様である。
撮像制御部241は、撮像装置501d〜501g(501)のそれぞれを制御し、それぞれの撮像装置501d〜501g(501)が撮像した画像を取得する。
(フローチャート)
図20は、第5実施形態に係るセキュリティステーションの動作手順を示すフローチャートである。
図20に示すフローチャートにおいて、第2実施形態(図6)と異なる処理は以下の処理である。
まず、図6におけるゲートフラップに関するステップS102,S113,S117の処理が省略されている。
そして、ステップS105において、カードリーダ302における情報取得を検知したのち、撮像制御部241が情報取得を検知したセキュリティチェッカ500の撮像装置501に対象人物20a,20bの画像を撮像させる(S301)。
また、ステップS110で爆発物が検知された場合(S110→Yes)、制御部211Cが検知処理を行い(S302)ステップS101へ処理を戻す。この検知処理において、制御部211CはステップS301で撮像した画像を、図示しないセキュリティシステムへ送る等といった処理を行う。あるいは、制御部211Cは爆発物検知と撮像した画像と、カードリーダ302が読み取ったICカード30(図3)の情報とをリンクして記憶装置291に記憶する。つまり、制御部211Cは撮像装置501が撮像した画像と、分析装置105による分析結果と、を関連付ける。なお、この関連付けは、爆発物の検知・不検知をかかわらず行われてもよい。さらに、制御部211Cは、撮像装置501が撮像した画像と、分析装置105による分析結果と、カードリーダ302が読み取ったICカード30の情報とを関連付ける。
このようにすることで、爆発物を所有している対象人物40の特定が容易となる。
そして、ステップS114Bにおいて、制御部211Cは処理対象となっているセキュリティチェッカ500とは別のセキュリティチェッカ500からICカード30(図3)の情報を取得したか否かを判定する。
また、ステップS302の検知処理の終了後、制御部211CがステップS101へ処理を戻すことで、爆発物を検知した場合であっても、セキュリティステーション3は通常通りの処理を続ける。このようにすることで、爆発物を所持している対象人物20(図2)に気付かれることなく、安全な場所で該人物を確保することができる。
なお、爆発物を所持している対象人物20をその場で確保したい場合、ステップS302の後、制御部211Cが処理を終了するようにしてもよい。
第5実施形態に係るセキュリティステーション3には、複数のセキュリティチェッカ500によるICカード30(図3)等に付着している爆発物の検知を可能とする。
また、第5実施形態に係るセキュリティステーション3は、撮像装置501を設けることで、爆発物検知と撮像した画像(人物)等をリンクさせることができ、爆発物を所持していた人物の特定を容易にすることができる。
また、図21に示すように、図20のステップS118を、制御部211Cが処理対象となっているセキュリティチェッカ500の禁止時間が終了したか否かを判定する処理であるステップS118Cとすることもできる。このようにすることで、セキュリティステーション3は、第3実施形態と同様に、ICカード30(図3)の情報取得を検知したセキュリティチェッカ500における検査処理がすべて終了するのを待つことなく、次の微粒子検査を開始することができる。
[第6実施形態]
図22は、第6実施形態に係るセキュリティゲートシステムの構成例を示す図である。
第1〜5実施形態では、分岐菅108(図6),108D(図17),108E(図18)において、各遠心分離装置102から加熱フィルタ103までの距離が等しいものであった。
しかしながら、図22のセキュリティゲートシステム2Cの微粒子検査装置100Dに示すように、分岐管108Fにおいて、分岐点621から各遠心分離装置102(102a,102d)までの距離が異なっていてもよい。つまり、各遠心分離装置102(102a,102d)から加熱フィルタ103までの距離が異なっていてもよい。
なお、図22において、分岐管108F以外の構成は図4に示す構成と同様である。また、制御装置200(図4)は図示省略してあるが、制御装置200の構成は図5と同様である。また、図22において、セキュリティゲート300a,300bの構成は図示省略してある。
このようなセキュリティゲートシステム2Cは、第2実施形態、第3実施形態に示すような処理が可能である。
ただし、第3実施形態のように、所定の禁止時間を設定する手法では、例えば、図23に示すように禁止時間が設定される。
図23は、第6実施形態に係るセキュリティゲートシステムにおける禁止時間の例を示す図である。
図23では、図22に示すように遠心分離装置102aに接続される分岐管108Fの長さが短く、遠心分離装置102bに接続される分岐管108Fの長さが長い場合についての例である。
ここで、図23(a)では、上段から順にカードリーダ302aによる情報取得の検知、噴射ノズル311aからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300aに由来する爆発物の検知、カードリーダ302bによる情報取得の検知、噴射ノズル311bからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300bに由来する爆発物の検知を示している。
そして、図23(a)において、時刻T301はカードリーダ302bが情報取得を検知した時刻である。そして、時刻T302は噴射ノズル311bによる圧縮空気の噴射が始まった時刻であり、時刻T303は圧縮空気の噴射が終了した時刻である。そして、Tb301は検知期待時間である。なお、図23(a)において加熱フィルタ103までの距離爆発物を検知した時刻は図示省略してある。
このような場合、セキュリティゲート300aにおける禁止時間はTa301の期間となる。
次に、図23(b)でも、上段から順にカードリーダ302aによる情報取得の検知、噴射ノズル311aからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300aに由来する爆発物の検知、カードリーダ302bによる情報取得の検知、噴射ノズル311bからの圧縮空気の噴射、セキュリティゲート300bに由来する爆発物の検知を示している。
そして、図23(b)において、時刻T401はカードリーダ302aが情報取得を検知した時刻である。そして、時刻T402は噴射ノズル311aによる圧縮空気の噴射が始まった時刻であり、時刻T403は圧縮空気の噴射が終了した時刻である。そして、Ta401は検知期待時間である。なお、図23(b)において爆発物を検知した時刻は図示省略してある。
このような場合、セキュリティゲート300bにおける禁止時間はTb401の期間となる。
ここで、禁止時間Tb401は、セキュリティゲート300aの情報取得の検知時刻T401より前の時刻である。
すなわち、図23の例では、セキュリティゲート300b側の禁止時間は設定不要となる。
このように、禁止時間の設定時刻は分岐管108Fの長さに依存する。つまり、分岐管108Fの長さが短ければ、禁止時間の設定時刻は遅い時刻に設定される。また、分岐管108Fの長さが長ければ、禁止時間の設定時刻は早い時刻に設定される。
このように、本実施形態に係るセキュリティゲートシステムによれば、それぞれの遠心分離装置102から加熱フィルタ103(あるいは分析装置105)までの長さが異なっていても、禁止時間の設定が可能となる。
また、図23に示すように、一方の分岐管108Fに対して、他方の分岐管108Fが極端に長い場合、この分岐管108Fに接続されるセキュリティゲート300では、禁止時間の設定を行わなくてもよい場合がある。
[第7実施形態]
次に、図24を参照して、本発明の第7実施形態を説明する。
(システム構成)
図24は、第7実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。なお、図24において、図1と同様の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
図24に示す微粒子検査システム1Dが、図1に示す微粒子検査システム1と異なる点は、微粒子検査装置100Dにおいて、分岐管108の分岐点701が加熱ブロック104の外部に配置されている点である。より具体的には、分岐管108の分岐点701が加熱ブロック104より上流側に配置されている。
このようにすることで、第1実施形態と同様、微粒子検査装置100Dを質量分析器として用いることができる。そして、分岐管108における合流箇所(分岐点701)より下流側に加熱フィルタ103が設けられることによって、加熱フィルタ103を1つ設ければよいので、コストを抑えることができる。
[第8実施形態]
次に、図25を参照して、発明の第7実施形態を説明する。
(システム構成)
図25は、第8実施形態に係る微粒子検査システムの構成例を示す図である。なお、図25において、図1と同様の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
図25に示す微粒子検査システム1Eが、図1に示す微粒子検査システム1と異なる点は、微粒子検査装置100Eにおいて、分岐管108の分岐点702が加熱ブロック104a,104bの外部に配置されている点である。より具体的には、分岐管108の分岐点702が加熱ブロック104a,104bより下流側に配置されている。
そして、微粒子検査装置100Eは、遠心分離装置102aに対応する加熱ブロック104aと、遠心分離装置102bに対応する加熱ブロック104bとを有している。つまり、複数の遠心分離装置102a,102bそれぞれに対応する加熱ブロック104a,104bを有している。言い換えれば、微粒子検査装置100Eにおいて、加熱ブロック104a,104bは、それぞれの捕集口101a,102bと対で設置されている。
そして、加熱ブロック104aは、加熱フィルタ103a、加熱ヒータ109a、温度センサ110a(110)を有している。同様に、加熱ブロック104bは、加熱フィルタ103b、加熱ヒータ109b、温度センサ110bを有している。加熱フィルタ103a,103b、加熱ヒータ109a,109b、温度センサ110a,110bのそれぞれは、図1の加熱フィルタ103、加熱ヒータ109、温度センサ110と同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、図25に示すように、微粒子検査装置100Eにおける配管ヒータ112は、加熱ブロック104a,104bの出口から、分岐点702、分析装置105までの分岐管108及び配管111の外周を覆っている。
図25に示すように加熱フィルタ103a,103bは、それぞれが接続された遠心分離装置102a,102bから送られた微粒子10a,10bを加熱気化(蒸気化)させる。加熱フィルタ103aと微粒子10aとが接触等することによって、微粒子10aから蒸気成分が発生する。この蒸気成分は分析装置105の吸引の影響を受けることで、分岐管108、配管111を通って分析装置105に導入される。
同様に、加熱フィルタ103bと微粒子10bとが接触等することによって、微粒子10bから蒸気成分が発生する。この蒸気成分は分析装置105の吸引の影響を受けることで、分岐管108、配管111を通って分析装置105に導入される。
また、制御装置200Eが図1の制御装置200と異なる点は、2つの加熱ブロック104a,104bそれぞれを制御する温調部213a,213bを有する点である。
第7実施形態の微粒子検査システム1Eは、以下に記載する2つの効果を有する。
(1)個々の加熱ブロック104a,104bの温度を異なる温度に設定することができる。このようにすることで、より多くの爆発物質微粒子を最適な加熱温度で蒸気化することが可能となる。具体的には、TNTに代表される比較的揮発性の高い微粒子10は、200℃程度で効率よく加熱気化(蒸気化)されるが、温度が高すぎると熱分解が進み過ぎて検出効率が低下する。これに対し、軍用爆薬に代表される比較的揮発性の低い微粒子10は、250℃程度で効率よく加熱気化(蒸気化)されるが、温度が低いと蒸気化に時間を要してしまい検査スループットに影響を与える。
このように微粒子10の検出に適した温度が存在する。本実施形態によれば、個々の加熱ブロック104a,104bの温度を異なる温度に設定することで、微粒子10a,10bそれぞれに適した温度で別々に加熱することができる。
(2)どちらか一方の加熱ブロック104a,104bに故障が生じて微粒子10の検出が不可能となっても、もう一方のヒートブロック104a,104bを使用することができるため、微粒子10の検出を継続することができる。つまり、微粒子検査システム1Eのロバスト性を向上させることができる。この場合の故障とは、例えば、加熱ヒータ109a,109b、温度センサ110a,110bの断線等による不具合、加熱フィルタ103a,103bの目詰まりによる不具合等がある。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本実施形態のセキュリティゲートシステム2A,2Bでは、ICカード30(図3)に付着した微粒子10を検査しているが、ICカード30に限らず、ICタグや、ICマイクロチップを内蔵したパスや、バスポート等に付着した微粒子10を検査するものであってもよい。
また、本実施形態に示すセキュリティゲートシステム2A、2Bや、セキュリティステーション3に、指紋認証装置や、網膜スキャンや、虹彩認証装置を組み合わせてもよい。
また、本実施形態では、ICカード30や、手荷物411から微粒子10を検査するものを記載しているが、これに限らず、例えば、指紋認証装置に微粒子剥離部301、捕集口101を備えることで、人の指に付着している微粒子10を検査するセキュリティゲートシステムとしてもよい。
あるいは、人の全身に圧縮空気を噴射する装置に、捕集口101を備えさせることで人の服等に付着した微粒子を検査するセキュリティゲートシステムとしてもよい。
また、セキュリティゲートシステム2A,2Bや、セキュリティステーション3は、足や、頭髪等人体の特定の箇所や、靴や、かばん等に付着している微粒子10を検査するものであってもよい。
第5実施形態における撮像装置501は、生体が発する熱量に基づいた画像を取得する赤外線カメラや、胸章等の特定の情報を読み取るための画像フィルタを適用可能な撮像装置等が用いられてもよい。
また、前記した各構成、機能、制御装置200,200A,200B,200C、記憶装置291等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、前記した各構成、機能等は、CPU292等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)等の記憶装置291に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1A,1B,1D,1E 微粒子検査システム(物質検査システム)
2,2A,2B セキュリティゲートシステム(物質検査システム)
3 セキュリティステーション(物質検査システム)
10,10a〜10c 微粒子(物質)
30 ICカード(情報記録媒体)
100,100C,100D,100E 微粒子検査装置
101,101a〜101g 捕集口(捕集部)
102,102a,102b,102d〜102g 遠心分離装置(濃縮部)
103 加熱フィルタ(加熱部)
104,104a,104b 加熱ブロック
105 分析装置(分析部)
106,106a,106b,106d〜106g 導入管
107,107a,107b,107d〜107g 排気ファン
108,108D,108E,108F 分岐管
200,200A,200B,200C 制御装置
211,211A,211B,211C 制御部
212,212a,212b ファン制御部
213,213a,213b 温調部
214 配管ヒータ制御部
215 分析制御部
221,221a,221b カードリーダ制御部
222,222a,222b,222c 噴射ノズル制御部
223,223a,223b ゲートフラップ制御部
231 ベルトコンベア制御部
232 ラインセンサ検知制御部
300,300a,300b セキュリティゲート
301,301a,301b 微粒子剥離部(剥離部)
302,302a,302b カードリーダ
303,303a,303b ゲートフラップ
311,311a〜311c 噴射ノズル(剥離部)
321,321a〜321c 電磁弁
400 手荷物検査部
401 ベルトコンベア
402 ラインセンサ
500,500d〜500g セキュリティチェッカ
501,501d〜501g 撮像装置(画像取得部)
Ta103,Tb103,Ta203,Tb301,Tb401 検知期待時間
Ta111、Tb111,Tb201,Ta301,Tb401 禁止時間

Claims (11)

  1. 検査対象となる物質を捕集する複数の捕集部と、
    それぞれの捕集部に対で接続され、前記捕集部で捕集された前記物質を濃縮する濃縮部と、
    それぞれの前記濃縮部に接続しており、前記濃縮部の各々から濃縮された前記物質を取得し、該物質の分析を行う共通の分析部を備える物質検査装置を有するとともに、
    前記物質の捕集の許可及び禁止を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記複数の捕集部のうちのある捕集部が、前記物質を捕集すると、
    他の前記捕集部が前記物質を捕集することを禁止する
    ことを特徴とする物質検査システム。
  2. 前記それぞれの濃縮部から送られた前記物質が合流する地点より前記分析部側に前記物質を蒸気化するために加熱する加熱部
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  3. 前記制御装置は、前記分析部における物質の分析に要する期待時間である検知期待時間に関する情報を記憶部に有しており、
    前記制御装置は、
    各々の前記捕集部により捕集される物質の前記検知期待時間が重複しないよう、前記物質を捕集することを禁止する時間である禁止時間を設定し、
    前記複数の捕集部のうちのある捕集部が、前記物質を捕集すると、
    前記禁止時間、他の前記捕集部が前記物質を捕集することを禁止する
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  4. 前記各々の濃縮部から前記分析部までの長さがそれぞれ同じである
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  5. 前記捕集部の近傍に、検査対象物から物質を剥離する物質剥離部
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  6. 前記捕集部の近傍に、情報が記録されている情報記録媒体の情報を読み取る情報読取部
    をさらに有し、
    前記制御装置は、
    前記情報読取部が読み取った情報記録媒体の情報と、前記分析部による分析結果とを関連付ける
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  7. 画像を取得する画像取得部を
    さらに有し、
    前記制御装置は、
    前記画像取得部が取得した画像と、前記分析部による分析結果とを関連付ける
    ことを特徴する請求項に記載の物質検査システム。
  8. 前記捕集部の近傍に、手荷物に付着した物質を剥離する剥離部を、さらに有する
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査システム。
  9. 検査対象となる物質を捕集する複数の捕集部と、
    それぞれの捕集部に対で接続され、前記捕集部で捕集された前記物質を濃縮する濃縮部と、
    それぞれの前記濃縮部に接続しており、前記濃縮部の各々から濃縮された前記物質を取得し、該物質の分析を行う共通の分析部を備える物質検査装置を有するとともに、
    前記物質の捕集の許可及び禁止を制御する制御装置を有する物質検査システムの前記制御装置が、
    前記複数の捕集部のうちのある捕集部が、前記物質を捕集すると、他の前記捕集部が前記物質を捕集することを禁止する
    ことを特徴とする物質検査方法。
  10. 前記制御装置は、前記分析部における物質の分析に要する期待時間である検知期待時間に関する情報を記憶部に有しており、
    前記制御装置が、
    各々の前記捕集部により捕集される物質の前記検知期待時間が重複しないよう、前記物質を捕集することを禁止する時間である禁止時間を設定し、
    前記複数の捕集部のうちのある捕集部が、前記物質を捕集すると、前記禁止時間、他の前記捕集部が前記物質を捕集することを禁止する
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査方法。
  11. 前記捕集部の近傍に、情報が記録されている情報記録媒体の情報を読み取る情報読取部
    をさらに有し、
    前記制御装置が、
    前記情報読取部が読み取った情報記録媒体の情報と、前記分析部による分析結果とを関連付ける
    ことを特徴とする請求項に記載の物質検査方法。
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