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JP6205578B2 - 熱交換器 - Google Patents
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Description

本発明は、高温または低温の液体を生成する熱交換する熱交換器に関するものである。
従来、この種の熱交換器は、2種類の流体(例えば、水と冷媒)の間で熱交換を行うために使用され、箱体の内部に形成されて第一流体が流れる第一流路と、第一流路の内部に配設されて第二流体が流れる第二流路とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図7は、特許文献1に記載された従来の熱交換器を示すものである。図7に示すように、熱交換器100は、第一流体が流れる矩形状の第一流路101を形成する箱体102と、第一流路101内に配置された配管ユニット103とを備え、配管ユニット103は波形状の第二流路104a、104bとから構成される。第二流路104a、104bは、第一流体の流れ方向に直交する一の面から見て複数箇所で互いに交差するように配置されている。
第一流体は、第一流路101の内部を、第二流路104a、104bとの間の空間を縫うように流れる。これにより第一流体は三次元的に流れ、上下左右に流れ方向が変化する複雑な流れが誘起される。よって、第二流路104a、104bの周りに温度境界層が発達することを抑制して、熱交換効率を向上させることができる。また、第一流路101の全長に対して第二流路104a、104bの全長を大きくして、熱交換器の小型化を図ることができる。
国際公開第2007/108240号
この種の熱交換器においては、第一流体と第二流体とが熱交換することにより、それぞれの流路が熱膨張する場合がある。前記従来の構成では、第二流路の波形状の振幅が、第一流路の幅と略同一に構成されている。したがって、特に第一流体と第二流体との双方が高温となる箇所では、流体の熱によって伸張した第二流路に過度な応力がかかり、また、熱膨張した第二流路が第一流路を変形させ、場合によっては熱交換器が破損してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、流路の熱膨張による熱交換器の破損を防止することが可能な、耐久性に優れた熱交換器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、第一流体が流れる第一流路と、前記第一流路の内側に配設されるとともに、前記第一流体の流通方向と垂直な方向に繰り返し屈曲する波形状部を有し、内部を第二流体が流れる第二流路と、を備え、前記波形状部は、複数の振幅および/または複数のピッチを有するとともに、前記複数の振幅は、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が大きいことで、前記第一流路と前記波形状部の頂点との隙間が、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であり、また、前記複数のピッチは、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であることを特徴とするものである。
これにより、第二流路が熱膨張した場合でも、複数の振幅、ピッチで屈曲する波形状部によって、第二流路に過度な応力がかかること、また、第二流路が第一流路を変形させることを抑制して、熱交換器の破損を防止することができる。
本発明によれば、熱膨張による熱交換器の破損を防止することが可能な、耐久性に優れた熱交換器を提供することができる。
本発明の熱交換器の実施の形態における概略構成図 図1のA−A断面図 (a)図1のB−B断面図、(b)図1のC−C断面図 同熱交換器の第二流路が振幅方向に熱膨張する際の変化を示す説明図 (a)同熱交換器の第二流路の他の形状を示す図1のB−B断面図、(b)同熱交換器の第二流路の他の形状を示す図1のC−C断面図 同熱交換器の第二流路が波形状のピッチ方向に熱膨張する際の変化を示す説明図 従来の熱交換器の構成図
第1の発明は、第一流体が流れる第一流路と、前記第一流路の内側に配設されるとともに、前記第一流体の流通方向と垂直な方向に繰り返し屈曲する波形状部を有し、内部を第二流体が流れる第二流路と、を備え、前記波形状部は、複数の振幅および/または複数のピッチを有するとともに、前記複数の振幅は、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が大きいことで、前記第一流路と前記波形状部の頂点との隙間が、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であり、また、前記複数のピッチは、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であることを特徴とする熱交換器である。
これにより、第二流路が熱膨張した場合でも、複数の振幅、ピッチで屈曲する波形状部によって、第二流路に過度な応力がかかること、また、第二流路が第一流路を変形させることを抑制して、熱交換器の破損を防止することができ、耐久性に優れた熱交換器とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における熱交換器の概略構成図、図2および図3(a)、(b)は、それぞれ図1のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における熱交換器は、第一流体が流れる第一流路1と、内部を第二流体が流れる複数の第二流路2と、第一流体が流入するとともに第二流体が流出する側に設けられ、第一流路1と第二流路2とを分離する入口ヘッダ3と、第一流体が流出するとともに第二流体が流入する側に設けられ、第一流路1と第二流路2とを分離する出口ヘッダ4と、を備えている。第二流路2は、第一流路1の内部に配置された配管によって構成されている。本実施の形態では第二流路2を構成する配管は、第一流路1の内部に1本配置されている。
本実施の形態の熱交換器は、例えば、第一流体として水などの熱媒体を用い、第二流体として二酸化炭素等の冷媒を用い、冷媒が有する熱によって水を加熱して、湯を生成する用途として使用できるものである。なお、冷媒としては、二酸化炭素以外にも、R410A等の共沸冷媒やR407C等の非共沸冷媒に代表されるHFC冷媒を用いることができる。さらに、第二流体としては、冷媒以外にも、ボイラーで発生させた蒸気や高温の水等を用いることも可能である。以下、第二流体が冷媒であって、高温の冷媒によって熱媒体を加熱する場合について説明する。
熱交換器の第一流路1の端部には、熱媒体配管が接続される。第一流路1は、熱媒体配管によってポンプ(図示せず)と接続されて熱媒体回路を形成する。第一流路1には、入口ヘッダ3側からポンプによって搬送された水等の熱媒体(第一流体)が流入し、第一流体と熱交換を行った後の熱媒体が出口ヘッダ4側から流出する。
熱交換器の第二流路2は、圧縮機、膨張弁、蒸発器と冷媒配管で環状に接続されて冷媒回路(図示せず)を構成するものである。第二流路2には、出口ヘッダ4側から圧縮機で圧縮された高温の冷媒が流入し、第二流体と熱交換を行った後の冷媒が入口ヘッダ3側か
ら流出する。
熱交換器において、第一流路1に流入した熱媒体(第一流体)と、熱交換器の第二流路2に流入した冷媒とが熱交換を行う。ここで、圧縮機にて圧縮された高温の冷媒を第二流路2に流入させた場合には、高温の冷媒が熱媒体に放熱し、熱媒体を加熱することで、高温の熱媒体を生成することができる。よって、この熱交換器を冷媒の放熱器とする場合には、給湯機や温水暖房機の用途として使用することができる。一方、膨張弁によって減圧された低温の冷媒を第二流路2に流入させた場合には、低温の冷媒は熱媒体から吸熱し、熱媒体が冷却されることで、低温の熱媒体を生成することができる。よって、この熱交換器を冷媒の蒸発器とする場合には、冷房装置等の用途として使用することができる。
第一流路1は、図2に示すように、断面が長円状に形成されている。ここで、長円状とは、楕円形状のみならず、図2に示すような、略半円形状と略半円形状とを直線でつないだ形状を含むものである。これにより、第一流路1は長径と短径とを有することになる。
また、第一流路1は、図1に示すように、入口ヘッダ3と出口ヘッダ4との間で直線部1aと折曲部1bとが繰り返し形成されて蛇行する、サーペンタイン状に形成されている。なお、第一流路1は、サーペンタイン状以外にも、渦巻状に形成されていてもよい。これにより、熱交換器を小型化することができる。
第二流路2を構成する配管は、図2、図3に示すように、第一流路1内において、第一流体の流通方向と垂直な方向、すなわち、第一流路1の断面の方向に繰り返し屈曲する波形状部2cを有している。本実施の形態では、波形状部2cは、第一流路1の長径方向に繰り返し屈曲している。すなわち、波形状部2cは、第一流路1の長径方向に所定の振幅で、第一流路1の流通方向に平行な方向に所定のピッチで、繰り返し屈曲するように構成されている。
さらに、第二流路2を構成する配管は、入口ヘッダ3から出口ヘッダ4に向かって、第一流路1に沿ってサーペンタイン状に屈曲して形成されている。以上のように、第二流路2は、第一流路1の長径方向に対して繰り返し屈曲することで波形状に形成され、かつ、第一流路1の短径方向に対して入口ヘッダ3から出口ヘッダ4に向かってサーペンタイン状または渦巻状に屈曲して形成されている。なお、波形状部2cは、少なくとも第一流路1の直線部1aの内部に設けられていればよく、折曲部1bの内部には設けられていない方が、第二流路2の加工が簡単になる点で好ましい。
さらに、第二流路2は、複数の振幅の波形状部2cを有する。すなわち、波形状部2cが複数の振幅で屈曲することで、波形状部2cの頂点と第一流路1との間の隙間が複数の値を取ることになる。本実施の形態では、図3(a)(b)に示すように、第二流路2は、熱交換器において第一流体の温度が相対的に低い(例えば、10〜30度)箇所の隙間Aが、第一流体の温度が相対的に高い(例えば、30度〜70度)箇所の隙間Bよりも、小さくなるように構成されている。すなわち、第二流路2は、第一流体の温度が相対的に低い箇所の方が、その振幅が大きくなるように形成されている。ここで、隙間Aは、隙間A1とA2との合計値をいうものであり、隙間Bは、隙間B1とB2との合計値をいうものである。隙間Aは、例えば、第二流路2の直径(外径)Dの1/10よりも大きく1/20以下の範囲に設定され、隙間Bは、例えば、第二流路2の直径Dの1/5以上で1/10よりも小さい範囲に設定される。なお、本実施の形態では、第一流体の温度が相対的に低い箇所とは、熱交換器を放熱器として使用する場合の、入口ヘッダ3側をいい、第一流体の温度が相対的に高い箇所とは、熱交換器を放熱器として使用する場合の、出口ヘッダ4側をいうものである。
第一流路1は、例えば、銅製のパイプを伸銅加工やプレス加工によって成型される。また、第一流路1は、樹脂材をプレス加工等によって成型されて形成されていてもよい。第二流路2には、熱伝導率が大きく、加工性にも優れた銅管を用いることが好ましい。
以上のように構成された熱交換器について、冷媒の放熱器として機能する場合の動作、作用を説明する。
図1、3に示すように、第一流体は、入口ヘッダ3側から第一流路1内に流入する。一方、高温の第二流体は、出口ヘッダ4側から第二流路2内に流入する。これにより、第一流体と第二流体は、図3に示すように対向流となる。第一流体は、高温の第二流体から吸熱して高温となる。このように、第一流体と第二流体を対向する方向に流すことで、第一流体と第二流体との温度差を一定以上に確保しながら熱交換させることができ、熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
ここで、本実施の形態の熱交換器を、例えば給湯機の放熱器として使用する場合、第一流体である水は、その温度が9度程度で熱交換器に流入し、熱交換器にて90度程度まで加熱される。このとき、第二流路2は、高温の第二流体及び第二流体と熱交換して次第に高温となる第一流体によって加熱され、熱膨張する。ここで、第二流路2は、入口ヘッダ3と出口ヘッダ4とによって両端が固定されているため、従来の熱交換器のように、第二流路の波形状の振幅が、第一流路の幅と略同一に構成されていると、第二流路が熱膨張したとしても、第二流路2が伸張する空間がない。よって、第二流路2が熱膨張した場合には、第二流路2に過大な応力が生じ、また、第二流路2が熱膨張することによって、第一流路にも負荷がかかってしまう。
そこで、本実施の形態の熱交換器では、図3、図4に示すように、複数の振幅で屈曲する波形状部2cを設けることで、第二流路2が熱膨張したとしてもその伸びを吸収できるようにしている。より具体的には、図3に示すように、第一流体の温度が相対的に高くなる箇所の波形状部2cの振幅を、第一流体の温度が相対的に低くなる箇所の振幅よりも小さくして、第一流路1と第二流路2の頂点との間の隙間(隙間B)が大きくなるようにしている。
これにより、第一流体の温度が高い位置でも、第二流路2が熱膨張して伸張するための空間を確保することができ、第二流路2に生じた応力に起因する熱交換器の破損を防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、第二流路2の波形状部2cは、複数の振幅で屈曲するように構成されている。これにより、第二流路2の熱膨張による伸びを吸収し、破損を防止することができ、熱交換器の信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態では、第一流体の温度が第一流体の流入する温度と比べて高い所定の箇所において、第二流路2の頂点と第一流路1との隙間Bが大きくなるように、波形状部2cが形成されている。これにより、特に水が高温になることで析出しやすい炭酸カルシウムなどがスケールとして析出した場合でも、隙間B形成されていることで第一流路1の内部に滞留せず、第一流路1を閉塞することを防止できる。このように、波形状部2cの振幅を変化させるのみで、コストを増大させることなく、熱交換器の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の熱交換器では、第二流路2に波形状部2cを設けることで、第一流体が第二流路2を横切るように、うねりながら流れることとなるので、乱流化を促進して熱交換器の性能を向上させることができる。
また、本実施の形態では、第一流路1の流通方向に垂直な断面形状を、図2に示すように略長円状とすることで、第一流路1をサーペンタイン状または渦巻き状に折り曲げ加工する際の内外周長差が小さくなる。すなわち、断面が略長円状の第一流路1を短径方向に折り曲げ加工することで、第一流路1の偏肉を抑えることとなり、熱交換器の信頼性をより向上することができる。
なお、波形状部2cは、図5に示すように、複数のピッチで屈曲するように構成されていてもよい。ここで、図5(a)は、熱交換器の第二流路2の他の形状を示す図1のB−B断面図、図5(b)は、熱交換器の第二流路2の他の形状を示す図1のC−C断面図、図6は、同熱交換器の第二流路が波形状のピッチ方向に熱膨張する際の変化を示す説明図である。
図5に示すように、第二流路2の波形状部2cは、第一流体の流通方向と平行な方向に所定のピッチで繰り返し屈曲することで波形状に形成されている。ここで、第二流路2は、複数のピッチの波形状部2cを有する。本実施の形態では、図5(a)(b)に示すように、第二流路2は、熱交換器において第一流体の温度が相対的に低い(例えば、10〜30度)箇所のピッチP1が、第一流体の温度が相対的に高い(例えば、30度〜70度)箇所のピッチP2よりも、小さくなるように構成されている。ここでピッチは、第一流体の流通方向に平行な方向において、波形状部2cの隣接する頂点と頂点との間の距離、または、隣接する谷点と谷点との間の距離をいうものである。ピッチP1は、例えば、第二流路2の直径Dの3倍以上、4倍以下となるように設定され、ピッチP2は、例えば、第二流路2の直径Dの4倍より大きく、6倍以下となるように設定される。
これにより、図6に示すように、第一流体の流通方向と平行な方向のピッチのうち、特に、第一流体の温度が相対的に高い箇所のピッチP2を大きくすることで、第二流路2が熱膨張した場合でも、第二流路2を構成する配管が、波形状のピッチが狭くなるように微小変化することができ、第二流路2に応力がかかることを抑制する。したがって、第二流路2の熱膨張による熱交換器の破損を防止することができる。
以上のように、本実施の形態において第二流路2の波形状部2cは、複数のピッチで屈曲するように構成されているので、第二流路2の熱膨張による過度な応力の発生を抑制して、熱交換器の破損を防止し、耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、第二流路2が複数の振幅で屈曲する場合と複数のピッチで屈曲する場合とで分けて説明したが、波形状部2cが複数の振幅かつ複数のピッチで屈曲するように構成されていてもよい。
以上のように、本発明にかかる熱交換器は、第二流路を複数の振幅および/またはピッチで屈曲させることにより、第二流路の熱膨張による伸びを吸収して破損を防止し、耐久性に優れた熱交換器とすることができるので、給湯機、温水暖房機、空気調和機、ヒートポンプを用いた乾燥機能を有する洗濯乾燥機の他、燃料電池における熱交換の用途としても適用できる。
1 第一流路
2 第二流路
2c 波形状部
3 入口ヘッダ
4 出口ヘッダ
A、A1、A2、B、B1、B2 隙間
P、P1、P2 ピッチ

Claims (1)

  1. 第一流体が流れる第一流路と、
    前記第一流路の内側に配設されるとともに、前記第一流体の流通方向と垂直な方向に繰り返し屈曲する波形状部を有し、内部を第二流体が流れる第二流路と、を備え、
    前記波形状部は、複数の振幅および/または複数のピッチを有するとともに、前記複数の振幅は、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が大きいことで、前記第一流路と前記波形状部の頂点との隙間が、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であり、また、前記複数のピッチは、前記第一流体の出口側よりも入口側の方が小さい形状であることを特徴とする熱交換器。
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