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JP6205779B2 - 手乾燥装置 - Google Patents
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JP6205779B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置に関する。
近年、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業設備などの公共施設のトイレや洗面所などには、水洗いした後の濡れた手を挿入し、自動的に吹き出す空気によって乾燥する手乾燥装置が設置されている。一般的な形態の手乾燥装置として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
下記特許文献1に記載された手乾燥装置では、使用者が凹状の手乾燥室(手挿入部)内に濡れた手を挿入すると、ノズルから高圧の空気が吹き出し、手に付着した水をその空気によって吹き飛ばして乾燥させる。ノズルから吹き出される空気は、その上流側に配置される送風機(高圧空気流発生装置)から供給される。この送風機は、モータ(DCブラシレスモーター)と、ターボファンとにより構成されており、モータの駆動によってターボファンが回転することにより、手乾燥装置の外部から空気を吸引してノズル側に吹き出す。
下記特許文献1に明示の記載は無いものの、送風機とノズルとを連通する送風路(排気通路)には、送風機から吹き出される空気を加熱するヒータが設けられることが一般的である。これにより、ノズルから吹き出される空気が温風となり、使用者の手の乾燥を促進している。
特開2010−273781号公報
上記のようにヒータで空気を加熱する手乾燥装置においては、例えば送風機の空気の吸込経路に埃が詰まるなどした場合に、モータやヒータを流れる空気量が正常時よりも減少し、それらの温度が過度に上昇するという不具合が生じ得る。つまり、モータやヒータには正常時と同様の電力が供給されるにもかかわらず、流れる空気の量は正常時よりも減少するため、モータやヒータが空気で冷却されず、正常時よりも高い温度となる。これにより、モータやヒータが故障したり、過度に昇温された空気がノズルから使用者の手に吹き付けられたりするといった異常が生じるおそれがある。そのため、従来の手乾燥装置では、モータとヒータのそれぞれの温度を検出する温度センサ(温度検出部)が複数設けられており、各温度センサが検出する温度に基づいてモータ及びヒータを制御することで、上記異常の発生防止を図ることが一般的に行われていた。
しかしながら、このような従来の手乾燥装置では、複数の温度センサを設けることで製造コストの増加を招くとともに、構成も複雑になるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、設ける温度検出部の数を減らして製造コストの増加を抑制しながらも、過昇温によるモータ及びヒータの故障等を防止することができる手乾燥装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る手乾燥装置は、使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、使用者の手が挿入される空間である手乾燥室と、手乾燥室に空気を吹き出すノズルと、空気を取り込む吸気口からノズルに至る送風路と、送風路に配置され、モータによってファンを駆動することで、吸気口から吸い込んだ空気をノズルから手乾燥室に吹き出すように空気を送出する送風機と、送風機よりも下流側における送風路内に設けられ、通過する空気を加熱するヒータと、ヒータよりも下流側における送風路内に設けられ、空気の温度を検出する温度検出部と、送風機及びヒータを制御する制御部と、を備える。本発明の制御部は、温度検出部が検出する温度に基づいて送風機及びヒータを制御することを特徴とする。
本発明に係る手乾燥装置は、送風機のモータ及びヒータが送風路の内部に設けられるとともに、温度検出部はそれらの下流側の送風路内に設けられる。モータ及びヒータのいずれか一方に過昇温が生じた場合でも、それらと熱交換して送風路の下流側に流れる空気の温度が高まるため、温度検出部が検出する温度は、正常時よりも高い値を示すことになる。
したがって、本発明に係る手乾燥装置によれば、設ける温度検出部の数を減らして製造コストの増加を抑制しながらも、モータ及びヒータの過昇温を検出することが可能となる。温度検出部が検出する温度に基づいてモータ及びヒータを制御することで、過昇温によるモータ及びヒータの故障や、過度に昇温された空気が使用者の手に吹き付けられる事態を防止することが可能となる。
また本発明に係る手乾燥装置では、制御部は、温度検出部が検出した温度が第1温度以上であった場合に、ヒータの出力を低下させる第1制御を実行し、第1制御の実行から所定時間が経過した後に、温度検出部が検出した温度が第2温度以上であった場合に、モータの駆動を停止させる第2制御を実行することも好ましい。
この好ましい態様では、温度検出部が検出する温度が上昇し、第1温度以上となった場合は、ヒータの出力を低下させる第1制御を実行する。したがって、モータ及びヒータの少なくとも一方に過昇温が生じた場合に、まず、空気の温度上昇への寄与が高いヒータの出力を低下させることで、過昇温によるヒータの故障や、過度に昇温された空気が使用者の手に吹き付けられる事態を防止することが可能となる。
過昇温が生じていたのがヒータのみであった場合、第1制御の実行後は、温度検出部が検出する温度は、その上昇が緩慢になるか、若しくは低下するような傾向を示す。しかし、第1制御の実行後も、引き続き高い温度が検出される場合は、モータに過昇温が生じていることになる。したがって、第1制御の実行から所定時間が経過した後に、温度検出部が検出した温度が第2温度以上である場合は、モータを停止する第2制御を実行することで、過昇温によるモータの故障を抑制することが可能となる。
尚、上記第1温度と第2温度は、モータ及びヒータのそれぞれの特性に基づいて定めることができるが、必ずしも異なる温度である必要はない。
また本発明に係る手乾燥装置では、制御部は、温度検出部が検出した温度が第1温度以上であった場合に、ヒータの出力を低下させる第1制御を実行し、第1制御の実行から所定時間が経過した後に、温度検出部が検出した温度の単位時間当たりの上昇量が所定量以上であった場合に、モータの駆動を停止させる第3制御を実行することも好ましい。
この好ましい態様では、温度検出部が検出する温度が上昇し、第1温度以上となった場合は、ヒータの出力を低下させる第1制御を実行する。したがって、モータ及びヒータの少なくとも一方に過昇温が生じた場合に、まず、空気の温度上昇への寄与が高いヒータの出力を低下させることで、過昇温によるヒータの故障や、過度に昇温された空気が使用者の手に吹き付けられる事態を防止することが可能となる。
過昇温が生じていたのがヒータのみであった場合、第1制御の実行後は、温度検出部が検出する温度が検出する温度は、その上昇が緩慢になるか、若しくは低下する傾向を示す。しかし、第1制御の実行後も、温度が著しく上昇する場合は、モータに過昇温が生じていることになる。したがって、第1制御の実行後から所定時間が経過した後に、温度検出部が検出した温度の単位時間当たりの上昇量が所定量以上であった場合は、モータを停止する第3制御を実行することで、過昇温によるモータの故障を抑制することが可能となる。
ここでは、温度検出部が検出した温度の単位時間当たりの上昇量に基づいて制御するため、同温度が大きく上昇する前に、モータ停止の要否を迅速に判断することができ、より確実にモータの故障を抑制することができる。
また本発明に係る手乾燥装置では、制御部は、前記第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまでは、前記第2制御を実行しないことも好ましい。
また本発明に係る手乾燥装置では、制御部は、前記第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまでは、前記第3制御を実行しないことも好ましい。
この好ましい態様では、第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまで、第2
御を実行しない。また、この好ましい態様では、第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまで、第3制御を実行しない。ヒータの出力を低下させて暫くの間は、ヒータの下流側の空気の温度は、不安定になり易い。この好ましい態様では、予め定められた時間の経過を待つことで、上記のような温度の不安定性が外乱となり、誤ってモータに過昇温が生じていると判断してしまう事態を防止することができる。

また本発明に係る手乾燥装置では、温度検出部は、ノズルの近傍に設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、ノズルの近傍に温度検出部を設けることで、ノズルから使用者の手に吹き付けられる空気の温度に近い温度を検出することができる。したがって、過度に昇温された空気が使用者の手に吹き付けられる事態を、より確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、設ける温度検出部の数を減らして製造コストの増加を抑制しながらも、過昇温によるモータ及びヒータの故障等を防止することができる。
本発明の実施形態に係る手乾燥装置の斜視図である。 図1のA−A断面における断面図である。 本発明の実施形態に係る手乾燥装置の手乾燥フローを示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る手乾燥装置の手乾燥フローを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照して本発明の実施形態に係る手乾燥装置を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る手乾燥装置の斜視図であり、図2は、図1のA−A断面における断面図である。
手乾燥装置HDは、その背面をトイレ室等の壁面Wに当接させて設置され、機能部10と、機能部10の下方に設けられる水受部20を備えている。また、機能部10と水受部20との間には、壁面W側に向けて凹状となる手乾燥室30が形成されている。
機能部10は、図2に示すように、内部に空間を形成する第1ケース110と、その第1ケース110内に配置される内部ケース130と、この内部ケース130内に収容される送風機120と、ヒータ190を備えている。また、第1ケース110の内部には、手検知センサ150と、制御装置160とが内部ケース130の下方に配置されており、内部ケース130の下部にはノズル部材140が接続されている。さらに、ノズル部材140の内部に挿入されるようにして、温度センサ170が配置されている。
送風機120は、内部に配置されるモータ121と、そのモータ121の出力軸に接続されるファン(図示せず)を有している。モータ121は電力が供給されることによって駆動する電動機であり、この電力の供給は制御装置160によって制御される。また、モータ121は、その出力軸を介してファンを回転させることで、送風機入口122から空気を吸引して内部に取り込む。取り込んだ空気はモータ121側に流れ、その外側に開設された送風機出口123から外部に吹き出される。
手検知センサ150は、手乾燥室30内に使用者の手が挿入されたことを検知するためのセンサである。ここでは、手乾燥室30内に赤外線を照射するとともに、使用者の手が手乾燥室30内に挿入された場合に、その使用者の手で反射した赤外線を受信することで、使用者の手を検知するものとしている。手検知センサ150は、使用者の手の挿入を検知すると、検知信号を制御装置160に送信する。
ノズル部材140は、内部ケース130の下端の内部ケース出口132に、それぞれの内部が連通するよう接続されている。ノズル部材140の下端部にはスリット状のノズル孔141が設けられるとともに、第1ケース110の下面から手乾燥室30内に臨出している。また、ノズル部材140は、上端部から下端部にかけて、その内部の断面積が漸次小さくなるよう形成されている。このノズル部材140の内部には温度センサ170が外部から挿入されており、空気の温度を検出可能に構成されている。
ヒータ190は、内部ケース出口132の近傍に設けられ、内部ケース出口132からノズル部材140内へと流入する空気が、その内部を通過できるよう構成されている。また、ヒータ190は、電力の供給を受けて発熱し、その内部を通過する空気を熱伝達によって加熱するができる。この電力の供給は制御装置160によって制御されており、供給される電力が大きいほどヒータ190の出力も大きくなり、通過する空気も高温となる。
水受部20は、樹脂材料で一体的に形成される第2ケース200と、第2ケース200の下方に配置される水受トレー220とを備えている。第2ケース200は、壁面Wに沿って伸びる背板201と、背板201の下端から前方に延びる底板202とを有する。また、背板201と底板202の両側及び前方の端部には、連なるようにして前方又は上方に突出する側板203を有している。このように構成された第2ケース200と、第1ケース110の下面により、前面及び左右両側面が開放された手乾燥室30が区画形成される。また、図1に示すように、底板202には上下方向に貫通する排水孔210が設けられている。この排水孔210から下方に排出された水は、底板202の下方に配置される水受トレー220内に貯留されるよう構成されている。
以上のように構成された手乾燥装置HDの動作について、図3を併せて参照して説明する。図3は、本発明の実施形態に係る手乾燥装置の手乾燥フローを示すフローチャートである。
手乾燥装置HDに電力が供給されると、手検知センサ150は手乾燥室30内に赤外線を照射し、使用者の手の挿入に待機する(S101:No)。そして、手乾燥室30内に使用者の濡れた手が挿入され、手検知センサ150がそれを検知すると(S101:Yes)、手検知センサ150は制御装置160に検知信号を送信する。当該検知信号を受信した制御装置160は、モータ121及びヒータ190への電力供給を開始し、それらの駆動及び出力を開始させる(S102)。
この際の手乾燥装置HDにおける空気の流れについて、再び図1及び図2を参照して説明する。モータ121が駆動を開始すると、その出力軸に接続されているファン(図示せず)が回転を開始する。このファンの回転により、機能部10、水受部20の背面寄りの側面にそれぞれ設けられた第1吸込口111、第2吸込口204から、矢印Faのように空気が吸い込まれる。
図2に示すように、第1吸込口111と第2吸込口204から吸い込まれた空気は、それぞれ機能部10の背面と壁面Wとで形成される第1背面風路112と、水受部20の背面と壁面Wとで形成される第2背面風路205を、機能部10の背面下部に設けられるフィルタ部材180に向けて流れる。フィルタ部材180は、空気が通過可能なメッシュ状の部材であり、通過の際に空気中に含まれる異物を除去することが可能に構成されている。
フィルタ部材180を壁面W側から前方側に通過した空気は、矢印Fbのようにその流れの向きを上方向に変えて、下流に設けられる吸気ダクト181内に流入する。そして、空気は吸気ダクト181内を流れ、壁面W側に向けて開設された内部ケース入口131から、矢印Fcのようにその流れの向きを前方へと変え、内部ケース130内に流入する。
内部ケース130内には、送風機120がその送風機入口122を内部ケース入口131に対向させて収容されている。内部ケース入口131を通過し、送風機入口122から送風機120の内部に流入した空気は、モータ121の近傍に至る。電力供給を受けて駆動しているモータ121は、その巻線等においてジュール熱が生じているため、このモータ121の近傍を流れる空気が加熱され、昇温する。この昇温した空気は、矢印Fdのように送風機出口123から外部に吹き出される。
送風機出口123から吹き出された空気は、送風機120と内部ケース130との間を流れ、下方の内部ケース出口132に至る。上記のように、内部ケース出口132の近傍にはヒータ190が配置されており、空気はヒータ190の内部を通過してさらに下方のノズル部材140の上端へと流れる。ヒータ190は電力の供給を受けて発熱していることから、通過する空気は熱伝達により加熱され、さらに昇温してノズル部材140内に流入する。この際に温度センサ170が検知する温度は、モータ121及びヒータ190で加熱されノズル部材140内に流入してくる空気の温度である。
上記のように、ノズル部材140は、上端部から下端部にかけて、その内部の断面積が漸次小さくなるよう形成されている。したがって、ノズル部材140の上端部から内部に流入した空気は、加速しながらその下端部へと向かい、ノズル孔141から矢印Feのように手乾燥室30内に向けて吹き出す。手乾燥室30内に挿入された使用者の濡れた手(図示せず)は、この加熱されて吹き出す空気によって付着している水が吹き飛ばされて乾燥される。
再び図3を参照し、手乾燥フローについて説明を続ける。使用者が手の乾燥を終えて手乾燥室30内から手を引き抜き、手検知センサ150が手乾燥室30内における手の存在を検知しなくなった場合(S103:No)は、制御装置160は、モータ121及びヒータ190への電力供給を停止し、それらの駆動と出力を停止させる(S109)。
手検知センサ150が手乾燥室30内における手の存在を継続的に検知している場合(S103:Yes)は、制御装置160は、温度センサ170が検出する温度Tが、基準温度T1以上であるか否かを判断する(S104)。そして、温度Tが基準温度T1以上ではない場合(S104:No)は、モータ121及びヒータ190のいずれにも過昇温が生じておらず、それらの下流の空気の温度が高まっていない状態(正常)であると判断する。したがって、この場合は、制御装置160はモータ121の回転駆動とヒータ190の出力を継続させる。
一方、温度センサ170が検出する温度Tが基準温度T1以上である場合(S104:Yes)は、モータ121及びヒータ190の少なくとも一方に過昇温が生じており、それらの下流の空気が過度に昇温した状態(異常)であると判断できる。したがってこの場合、制御装置160は、ヒータ190に供給する電力を小さくし、出力を低下させる(S105)。これは、まずモータ121に比べて空気の温度上昇への寄与が高いヒータ190の出力を低下させることで、過度に昇温された空気がノズル孔141から使用者の手に吹き付けられないようにするためである。そして、手検知センサ150が手乾燥室30内における手の存在を継続的に検知している場合は、制御装置160は、モータ121の駆動とヒータ190の出力を継続させる(S106:Yes)。
モータ121及びヒータ190のうち、過昇温が生じていたのがヒータ190のみであった場合、ステップ105でヒータ190の出力を低下させたことで、その後に温度センサ170が検出する温度は、その上昇が緩慢になるか、若しくは低下するような傾向を示すはずである。しかし、その後も引き続き高い温度が検出される場合は、モータ121に過昇温が生じていると判断できる。
そこで、制御装置160は、ヒータ190の出力低下から時間t1が経過した後(S107:Yes)に、温度センサ170が検出する温度Tが、基準温度T2以上である否かを判断する(S108)。そして、温度Tが基準温度T2以上である場合は、制御装置160はモータ121に過昇温が生じていると判断し、モータ121の駆動及びヒータ190の出力を停止させる(S109)。これにより、過昇温によるモータ121の故障を抑制することが可能となる。
また、ヒータ190の出力を低下させて暫くの間は、ヒータ190の下流側の空気の温度は不安定になり易い。しかし、手乾燥装置HDでは、ヒータ190の出力低下(S105)から時間t1が経過するまで、制御装置160は温度Tが基準温度T2以上である否かの判断を行わない。したがって、上記のような温度の不安定性が外乱となり、誤ってモータ121に過昇温が生じていると判断しまう事態を防止している。
さらに、ノズル部材140の内部に温度センサ170を設けることで、使用者の手に吹き付けられる空気の温度に近い温度を検出することができる。したがって、過度に昇温された空気が使用者の手に吹き付けられる事態を、より確実に防止することが可能となる。
ここで、基準温度T1は、一定値としてもよいし、気温の変動によらず正確な制御を行えるよう、季節に応じて変化させる値としてもよい。
また、ステップS105では、ヒータ190に供給する電力を小さくし、その後も出力させているが、その他の態様として、ヒータ190への電力の供給を完全に停止し、その後の出力を停止させてもよい。
次に、図4を参照して、本発明の別の実施形態に係る手乾燥装置を説明する。本発明の別の実施形態に係る手乾燥装置は、手乾燥フローの一部のステップのみ先の実施形態に係る手乾燥装置と異なっており、他の構成については共通している。このため、以下の説明においては当該異なる部分についてのみ説明することとし、共通の構成については説明を省略する。
図4は、本発明の別の実施形態に係る手乾燥装置の手乾燥フローを示すフローチャートである。
本手乾燥フローでは、モータ121に生じている過昇温を、温度センサ170が検出する温度の単位時間当たりの上昇量が所定量以上であるか否かで判断するステップ(S108’)と、ヒータ190の出力を低下させてから、当該過昇温の判断までに時間t2を置くステップ(S107’)とが、先の実施形態の手乾燥フローと異なっている。
モータ121及びヒータ190のうち、過昇温が生じていたのがヒータ190のみであった場合、ステップ105でヒータ190の出力を低下させたことで、その後に温度センサ170が検出する温度は、その上昇が緩慢になるか、若しくは低下するような傾向を示すはずである。しかし、その後も温度が著しく上昇する場合は、モータ121に過昇温が生じていると判断できる。
そこで、制御装置160は、ヒータ190の出力低下から時間t2が経過した後(S107’:Yes)に、温度センサ170が検出する温度Tの単位時間当たりの上昇量ΔT/Δtが、基準量L以上である否かを判断する(S108’)。そして、ΔT/Δtが基準量L以上である場合は、制御装置160はモータ121に過昇温が生じていると判断し、モータ121の回転駆動及びヒータ190の出力を停止させる(S109)。これにより、過昇温によるモータ121の故障を抑制することが可能となる。
また、ヒータ190の出力を低下させて暫くの間は、ヒータ190の下流側の空気の温度は不安定になり易い。しかし、本実施形態の手乾燥装置HDでは、ヒータ190の出力低下(S105)から時間t2が経過するまで、制御装置160は温度Tの単位時間当たりの上昇量ΔT/Δtが基準量L以上である否かの判断を行わない。したがって、上記のような温度の不安定性が外乱となり、誤ってモータ121に過昇温が生じていると判断しまう事態を防止している。
さらに、この別の実施形態に係る手乾燥装置では、温度センサ170が検出した温度Tの単位時間当たりの上昇量ΔT/Δtに基づいて制御するため、同温度が大きく上昇する前に、モータ121の停止の要否を迅速に判断することができる。さらに、ステップS107’で設けられる時間t2を、先の実施形態のステップS107で設けられる時間t1よりも短いものとし、より確実にモータの故障を抑制することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
HD:手乾燥装置
10:機能部
20:水受部
30:手乾燥室
120:送風機
121:モータ
123:送風機出口
140:ノズル部材
141:ノズル孔
150:手検知センサ
160:制御装置
170:温度センサ
190:ヒータ

Claims (5)

  1. 使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、
    使用者の手が挿入される空間である手乾燥室と、
    前記手乾燥室に空気を吹き出すノズルと、
    空気を取り込む吸気口から前記ノズルに至る送風路と、
    前記送風路に配置され、モータによってファンを駆動することで、前記吸気口から吸い込んだ空気を前記ノズルから前記手乾燥室に吹き出すように空気を送出する送風機と、
    前記送風機よりも下流側における前記送風路内に設けられ、通過する空気を加熱するヒータと、
    前記ヒータよりも下流側における前記送風路内に設けられ、空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記送風機及び前記ヒータを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記温度検出部が検出した温度が第1温度以上であった場合に、前記ヒータの出力を低下させる第1制御を実行し、
    前記第1温度と同一もしくは前記第1温度よりも高い温度を第2温度としたとき、
    前記第1制御の実行から所定時間が経過した後に、前記温度検出部が検出した温度が前記第2温度以上であった場合に、前記モータの駆動を停止させる第2制御を実行することを特徴とする手乾燥装置。
  2. 使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、
    使用者の手が挿入される空間である手乾燥室と、
    前記手乾燥室に空気を吹き出すノズルと、
    空気を取り込む吸気口から前記ノズルに至る送風路と、
    前記送風路に配置され、モータによってファンを駆動することで、前記吸気口から吸い込んだ空気を前記ノズルから前記手乾燥室に吹き出すように空気を送出する送風機と、
    前記送風機よりも下流側における前記送風路内に設けられ、通過する空気を加熱するヒータと、
    前記ヒータよりも下流側における前記送風路内に設けられ、空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記送風機及び前記ヒータを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記温度検出部が検出した温度が第1温度以上であった場合に、前記ヒータの出力を低下させる第1制御を実行し、
    前記第1制御の実行から所定時間が経過した後に、前記温度検出部が検出した温度の単位時間当たりの上昇量が所定量以上であった場合に、前記モータの駆動を停止させる第3制御を実行することを特徴とする手乾燥装置。
  3. 前記制御部は、前記第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまでは、前記第2制御を実行しないことを特徴とする請求項に記載の手乾燥装置。
  4. 前記制御部は、前記第1制御の実行から予め定められた時間が経過するまでは、前記第3制御を実行しないことを特徴とする請求項に記載の手乾燥装置。
  5. 前記温度検出部は、前記ノズルの近傍に設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
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