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JP6207756B2 - 真空断熱材、真空断熱材の製造方法、真空断熱材の設置構成、及び、真空断熱材を備えた貯湯タンク - Google Patents
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真空断熱材、真空断熱材の製造方法、真空断熱材の設置構成、及び、真空断熱材を備えた貯湯タンク Download PDF

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Description

本発明は、貫通孔を備える真空断熱材、該真空断熱材の製造方法、該真空断熱材の設置構成、及び、該真空断熱材を備えた貯湯タンクに関するものである。
真空断熱材は、繊維状部材で形成された芯材を、例えばアルミラミネートシートを外皮材として真空封止して構成される。このように作製された真空断熱材は、主に製品の断熱したい箇所(平面又は曲面)に設置されて使用される。
真空断熱材の設置範囲に配管及び配線等の干渉物が設けられ、真空断熱材に当該干渉物を通過させたい場合がある。しかしながら、真空断熱材は作製後に孔を空ける、あるいは切り欠きを入れる等の平面形状を変更する加工ができない。このため、従来より、上記干渉物を通過させる貫通孔が予め形成された真空断熱材が提案されている。また、従来の真空断熱材には、貫通孔周辺部の品質低下を抑制することを目的として、貫通孔の稜線部分に平面に対して20°以上45°以下のテーパー加工を施すものも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−11861号公報(要約、図1)
従来の真空断熱材は、芯材の貫通孔の内周壁にテーパー加工を施すことにより、外皮材を熱溶着する際に芯材の貫通孔周辺でピンホールやクラックが発生することを抑制している。しかしながら、外皮材を熱溶着する際のテンションにより、芯材の貫通孔周辺の外皮材には、応力が発生している。そして、真空断熱材を製品に設置した際、高温側に配置された外皮材には、熱が加わることによって外皮材に熱応力(熱負荷)もかかることとなる。このため、従来の真空断熱材は、熱溶着時に発生する応力及び使用時にかかる熱応力によって、芯材の貫通孔周辺の外皮材にピンホールやクラックが発生してしまい、真空断熱材の信頼性が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、貫通孔周辺部の信頼性の低下を抑制することができる真空断熱材、該真空断熱材の製造方法、該真空断熱材の設置構成、及び、該真空断熱材を備えた貯湯タンクを提供することを目的とする。
本発明に係る真空断熱材は、繊維状部材で形成され、芯材貫通孔が形成された芯材と、前記芯材貫通孔と対応する位置に外皮材貫通孔が形成され、前記芯材の外周部及び前記芯材貫通孔の内周側が熱溶着されて、前記芯材を真空密閉して覆う外皮材と、を備え、前記芯材貫通孔は、前記芯材の一方の表面側に第一のテーパーが形成されて、他方の表面側に第二のテーパーが形成され、前記第一のテーパーと前記第二のテーパーとの交差部が、前記芯材の厚み方向において中心部よりも前記他方の表面側に位置し、前記一方の表面に沿って前記芯材貫通孔の外周部から中心側へ延設された仮想平面と前記第一のテーパーとが成す角度をαとし、前記他方の表面に沿って前記芯材貫通孔の外周部から中心側へ延設された仮想平面と前記第二のテーパーとが成す角度をβと定義した場合、α>βとなっているものである。
また、本発明に係る真空断熱材の製造方法は、前記芯材貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成され、前記繊維状部材で構成された繊維シートを複数枚備え、前記一方の表面側及び前記他方の表面側から前記交差部に向かって、前記貫通孔の大きさが小さくなるように前記繊維シートを積層し、前記芯材を形成するものである。
また、本発明に係る真空断熱材の設置構成は、本発明に係る真空断熱材が前記一方の表面側よりも前記他方の表面側の方が高温側となるように配置されているものである。
また、本発明に係る貯湯タンクは、本発明に係る真空断熱材と、加熱された水を貯留するタンクと、前記タンクに接続された配管と、を備え、前記真空断熱材は、前記外皮材貫通孔に前記配管が貫通し、前記他方の表面が前記タンクと対向するように配置されているものである。
本発明に係る真空断熱材においては、第二のテーパー側の外皮材(前記他方の表面側の外皮材)は、第一のテーパー側の外皮材(前記一方の表面側の外皮材)と比べ、外皮材を熱溶着する際に芯材の貫通孔周辺の外皮材に発生する応力が小さい。このため、第二のテーパー側の外皮材(前記他方の表面側の外皮材)は、第一のテーパー側の外皮材(前記一方の表面側の外皮材)と比べ、真空断熱材の使用時に熱応力がかかっても、芯材の貫通孔周辺においてピンホールやクラックが発生しづらい。つまり、第二のテーパー側の外皮材(前記他方の表面側の外皮材)は、第一のテーパー側の外皮材(前記一方の表面側の外皮材)と比べ、真空断熱材の使用時にかかる熱応力に対して耐性が高い。従って、本発明に係る真空断熱材は、第二のテーパー側の外皮材(前記他方の表面側の外皮材)が高温側と対向するように配置することにより、芯材の貫通孔周辺の外皮材にピンホールやクラックが発生してしまうことを抑制でき、貫通孔周辺部の信頼性の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る真空断熱材を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の設置構成を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材における、テーパー角に対して発生するピンホールの数を示した図である。 本発明の実施の形態2に係る真空断熱材の芯材を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態3に係る真空断熱材を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態4に係る貯湯タンクを示す縦断面図である。 図7のQ部拡大図である。 本発明の実施の形態5に係る貯湯タンクを示す縦断面図である。 図9のQ部拡大図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る真空断熱材を示す正面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。
以下、図1及び図2を用いて、本実施の形態1に係る真空断熱材1について説明する。また、以下では、真空断熱材1の説明を容易にするために、XYZ座標を用いて説明する。なお、図1に示す真空断熱材1の短辺方向をY軸とし、真空断熱材1を見て上側を+Y方向、下側を−Y方向とする。また、図1に示す真空断熱材1の長辺方向をX軸とし、真空断熱材1を見て右側を+X方向、左側を−X方向とする。また、図2に示す真空断熱材1を見て上側を+Z方向、下側を−Z方向とする。
本実施の形態1に係る真空断熱材1は、芯材3と、外周部が熱溶着され、芯材3を真空密閉して覆う外皮材4とを備えている。また、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、該真空断熱材1が設置される範囲に設けられた配管、配線及び回路端子等の干渉物を通すための貫通孔(後述の外皮材貫通孔4d)が形成されている。
芯材3は、例えばグラスウール及びPET(ポリエチレンテレフタラート)等の繊維状部材で、例えば正面視略四角形状に形成されている。本実施の形態1では、例えば2mm程度のシート状に形成された複数枚(図2では10枚)の繊維シート2を積層して構成されている。これら繊維シート2は、例えば繊維直径が3〜5μm程度の繊維部材をシート状に抄造したものである。
この芯材3には、例えば正面視円形状の芯材貫通孔3aが、少なくとも1つ形成されている。なお、本実施の形態1では、芯材貫通孔3aの直径が約100mm程度となっている。
さらに、本実施の形態1に係る芯材3においては、図2に示すように、芯材貫通孔3aには、芯材3の一方の表面3b側(芯材3の+Z側の表面側)に第一のテーパー10が形成されて、他方の表面3c側(芯材3の−Z側の表面側)に第二のテーパー11が形成されている。そして、第一のテーパー10と第二のテーパー11との交差部12は芯材3の厚み方向において中心部よりも他方の表面3c側に位置している。さらに、本実施の形態1に係る芯材3においては、一方の表面3bに沿って芯材貫通孔3aの外周部から中心側へ延設された仮想平面3dと第一のテーパー10とが成す角度をα(°)とし、他方の表面3cに沿って芯材貫通孔3aの外周部から中心側へ延設された仮想平面3eと第二のテーパー11とが成す角度をβ(°)と定義した場合、α>βとなっている。また、本実施の形態1では、45°<α<90°、0°<β<20°に形成されている。
外皮材4は、金属箔の表面及び裏面に樹脂を重ねて構成されたラミネートフィルムである。本実施の形態1では、外皮材4の金属箔としてアルミニウム箔を用いている。また、該アルミニウム箔の表面にはナイロン又はPET等が積層されている。また、該アルミニウム箔の裏面には、例えばPE(ポリエチレン)のように、表面で使用されている樹脂材料よりも軟化点の低い熱可塑性樹脂が積層されている。2枚の外皮材4は、互いの裏面同士が対向するように芯材3を覆い、芯材3の外周部(側縁部4b,4c)及び芯材貫通孔3aの内周側(熱溶着部4a)が熱溶着されて、芯材3を真空密閉している。また、これら外皮材4には、芯材貫通孔3aと対応する位置に、外皮材貫通孔4dが形成されている。
次に、真空断熱材1の作製方法の一例について説明する。
まず、例えばグラスウール及びPET(ポリエチレンテレフタラート)等の繊維状部材を、例えば正面視略四角形状に形成し、芯材3を作製する。そして、この芯材3に、芯材貫通孔3aを形成する。また、芯材貫通孔3aの形成と共に、あるいは、芯材貫通孔3aの形成の後に、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を形成する。
一方、2枚の外皮材4を、互いの裏面同士が対向するように重ね合わせる。そして、これら外皮材4の三方の側縁部4bを熱溶着する。これにより、2枚の外皮材4は、側縁部4c部分が開口した袋形状となる。この袋形状の外皮材4の中に、側縁部4c部分(開口部)から、芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11が形成された芯材3を挿入する。その後、袋形状の外皮材4の中の空気を吸引して真空状態(大気圧よりも低い圧力状態)とし、側縁部4cを熱溶着する。これにより、芯材3は外皮材4によって真空密閉(真空封止)される。
芯材3が外皮材4によって真空密閉された状態においては、芯材貫通孔3aの内周側で、2枚の外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4及び他方の表面3c側の外皮材4)が互いに密着した状態となっている。この外皮材4の密着部分をリング形状に熱溶着し、熱溶着部4aを形成する。なお、本実施の形態1では、熱溶着部4aの外周側の直径を例えば80mmとし、内周側の直径を例えば60mmとしている。
ここで、熱溶着部4a形成後における芯材貫通孔3a周辺の外皮材4の状態について説明する。真空封止時、芯材貫通孔3a周辺の外皮材4にはテンションがかかる。このため、熱溶着部4a形成後においては、芯材貫通孔3a周辺の外皮材4には応力が発生した状態となっている。このとき、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、上述のように、第二のテーパー11の角度βが第一のテーパー10の角度αよりも小さくなっており、第一のテーパー10と第二のテーパー11との交差部12が芯材3の厚み方向において中心部よりも他方の表面3c側に位置している。このため、第二のテーパー11を覆う外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)に発生している応力を、第一のテーパー10を覆う外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4)に発生している応力よりも小さくすることができる。
再び真空断熱材1の作製方法の説明に戻ると、リング形状の熱溶着部4aを形成後、熱溶着部4aの内周側に、外皮材貫通孔4dを形成する。このように真空断熱材1を作製することにより、真空断熱材1の内部を真空に保ったまま外皮材貫通孔4dを形成することが可能となる。なお、本実施の形態1では、熱溶着部4aの内周側の直径よりも小さく、例えば熱溶着部4aと同心となった正面視略円形状の外皮材貫通孔4dを形成している。より詳しくは、本実施の形態1では、この外皮材貫通孔4dの直径を50mmとしている。
なお、本実施の形態1では、側縁部4c(開口部)を熱溶着して芯材3を真空封止した後に、芯材貫通孔3aの内周側に熱溶着部4aを形成した。これに限らず、側縁部4cの熱溶着と、熱溶着部4aの形成とを同時に行ってもよい。また、本実施の形態1では、熱溶着部4aを形成した後に外皮材貫通孔4dを形成したが、熱溶着部4aの形成と外皮材貫通孔4dの形成とを同時に行ってもよい。
続いて、真空断熱材1の断熱対象物20への設置構成について説明する。ここでは、断熱対象物20が高温である場合を例にとって説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る真空断熱材の設置構成を説明するための断面図である。
断熱対象物20は、例えば平板形状のものであり、非図示の配管を備えるものとする。この場合、断熱対象物20の断熱のために配置される真空断熱材1は、他方の表面3c側の外皮材4(換言すると第二のテーパー11側)が熱源である断熱対象物20に対向するように設置される。なお、真空断熱材1と断熱対象物20とは接触する必要は必ずしもなく、真空断熱材1と断熱対象物20との間が離れていてもよい。
さらに、断熱対象物20に設けられている配管は、真空断熱材1の外皮材貫通孔4dに通される。なお、断熱対象物20に設けられている配管は、外皮材貫通孔4dの内径よりも小さいもの(例えば、直径40mm)を想定している。このため、配管は真空断熱材1に形成された外皮材貫通孔4dを貫通し、配管が真空断熱材1の配置を阻害することはない。
ここで、真空断熱材1の外皮材4は、断熱対象物20から熱が加わることによって、外皮材4に熱応力(熱負荷)もかかることとなる。特に、高温側(断熱対象物20側)に配置されている外皮材4(第二のテーパー11側の外皮材4)は、反対側に配置されている外皮材4(第一のテーパー10側の外皮材4)よりも大きな熱応力(熱負荷)がかかることとなる。このため、熱溶着時に発生する応力及び使用時にかかる熱応力によって、芯材貫通孔3a周辺の外皮材4にピンホールやクラックが発生してしまい、真空断熱材1の信頼性が低下してしまうことが懸念される。しかしながら、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、上述のように、第二のテーパー11を覆う外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)に熱溶着時に発生する応力を、第一のテーパー10を覆う外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4)に熱溶着時に発生する応力よりも小さくすることができる。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、芯材貫通孔3a周辺の外皮材4にピンホールやクラックが発生してしまうことを抑制でき、芯材貫通孔3a周辺部の信頼性の低下を抑制することができる。
以上、本実施の形態1に係る真空断熱材1においては、第二のテーパー11側の外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)は、第一のテーパー10側の外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4)と比べ、外皮材4を熱溶着する際に芯材貫通孔3a周辺の外皮材4に発生する応力が小さい。このため、第二のテーパー11側の外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)は、第一のテーパー10側の外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4)と比べ、真空断熱材1の使用時に熱応力がかかっても、芯材貫通孔3a周辺においてピンホールやクラックが発生しづらい。つまり、第二のテーパー11側の外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)は、第一のテーパー10側の外皮材4(一方の表面3b側の外皮材4)と比べ、真空断熱材1の使用時にかかる熱応力に対して耐性が高い。従って、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、第二のテーパー11側の外皮材4(他方の表面3c側の外皮材4)が高温側と対向するように配置することにより、芯材貫通孔3a周辺の外皮材4にピンホールやクラックが発生してしまうことを抑制でき、芯材貫通孔3a周辺部の信頼性の低下を抑制することができる。
ここで、熱溶着時に第二のテーパー11側の外皮材4に発生する応力を小さくすることだけに着目するのであれば、第二のテーパー11を形成せずに、外皮材4の熱溶着部4aを断熱対象物20側に当接させれば良いようにも思われる。しかしながら、第二のテーパー11を形成せずに第一のテーパー10のみを形成して真空断熱材1を作製した場合、薄肉部(芯材3の厚みが他の部分よりも薄い箇所、第一のテーパー10が形成されている箇所)の範囲が広くなってしまい、真空断熱材1の断熱性能が低下してしまう。しかしながら、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、第二のテーパー11を形成しているため、第二のテーパー11を形成せずに真空断熱材1を作製した場合と比べ、薄肉部の範囲を小さくすることができる。つまり、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、断熱性能の低下を抑制しつつ、芯材貫通孔3a周辺部の信頼性の低下を抑制することもできるのである。
なお、第二のテーパー11を形成することにより、外皮材4における外皮材貫通孔4dの端部が、熱源である断熱対象物20に当接しない配置となる。この点においても、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、断熱性能の低下を抑制している。詳しくは、外皮材4の金属箔は、外部から真空断熱材1内部へのガスの侵入を遮断するために設けられている。従って、作製後の真空断熱材1において、ガスの透過率が高いのは、真空断熱材1の表面よりも、外皮材4の熱溶着部に使用される軟化点の低い可塑性樹脂となっている。可塑性樹脂は一般的に温度が高い方がガスの透過率が上昇するので、熱溶着部を高温部に当接しない配置とすることで、外部から真空断熱材1内部へのガスの侵入を抑制でき、真空断熱材1の断熱性能の低下を抑制できる。
また、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、第一のテーパー10の角度αを、45°<α<90°としている。このため、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、薄肉部の範囲をより小さくすることができるので、断熱性能の低下をより抑制することができる。
なお、本実施の形態1では、繊維シート2を厚み2mm程度とし、10枚積層させて芯材3を構成するものとした。しかしながら、芯材3を作製する際の繊維シート2の厚み及び積層枚数は、これに限定されるものではない。例えば、繊維シート2を厚み5mmとして4枚積層させ、芯材3を構成してもよい。また例えば、厚み20mmの繊維シート2を作製し、1枚の繊維シート2で芯材3を構成してもよい。また例えば、20mm以上の厚みで芯材3を形成しても勿論よい。
また、芯材貫通孔3a、外皮材4の熱溶着部4a及び外皮材貫通孔4dの寸法も上記の寸法に限定されるものではない。芯材貫通孔3aの直径が熱溶着部4aの外周側の直径よりも大きく、熱溶着部4aの外周側の直径が外皮材貫通孔4dの直径よりも大きければ、真空断熱材1の内部を真空に保ったまま、外皮材貫通孔4dを形成することができる。
従って、本実施の形態1では芯材貫通孔3aの直径を約100mm程度としたが、真空断熱材1を設置する面の形状及び干渉物によって、芯材貫通孔3aの直径を変更することは可能である。ここでは外皮材貫通孔4dの直径を50mmとしており、外皮材貫通孔4dの直径に応じて芯材貫通孔3aも決定される。例えば30mmの配管との干渉を避けるための貫通孔を形成することを想定する場合には、外皮材貫通孔4dの直径は40mm程度となり、芯材貫通孔3aの直径を約80mm程度に設定することが考えられる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る真空断熱材における、テーパー角に対して発生するピンホールの数を示した図である。
ここで、仮想平面3eと第二のテーパー11とが成す角β(°)について説明する。例えば芯材貫通孔3aの直径を約80mm程度と仮定して、熱溶着部4aを形成する時に外皮材4の第二のテーパー11に発生するピンホールについて説明する。第二のテーパー11に発生するピンホールは数μm〜数十μmと非常に小径であることから、実際に数えることは困難である。ただし、熱溶着部4aを形成する時に第二のテーパー11に発生する応力は角度によって異なる。例えば外皮材4を0.1mmの樹脂フィルムとしたとき、樹脂の引っ張り強度を考慮して解析したところ、30°程度のテーパー角において、樹脂の許容応力値に近い値となることが分かった。
テーパー角が30°を過ぎたところからピンホールの数は指数関数的に増加することが推測されるため、テーパー角に対するピンホール数は図4のような特性を示すと考えられる。従って、仮想平面3eと第二のテーパー11とが成す角β(°)が、40°以上でピンホールの数が大きく増大する。従って、角β(°)は30°未満が望ましいが、ここでは熱応力による影響を考えていないため、より信頼性の高い角β(°)とするならば20°未満に設定することが望ましい。
また、本実施の形態1では、芯材貫通孔3a、熱溶着部4a及び外皮材貫通孔4dの形状を正面視略円形状に形成したが、芯材貫通孔3aの形状も任意である。例えば、楕円形状、長丸形状、及び、多角形状等に芯材貫通孔3aを形成してもよい。本実施の形態1において、芯材貫通孔3a、熱溶着部4a及び外皮材貫通孔4dを略円形状としているのは、芯材貫通孔3aが角部を有する場合、当該角部において外皮材4に皺がより、外皮材4が破れやすくなるためである。このため、多角形状に芯材貫通孔3aを形成する場合、角部をR加工し、角部を有しない形状にすることが好ましい。
また、本実施の形態1では、真空断熱材1に、配管等の干渉物を貫通させる外皮材貫通孔4dを1つのみ形成した。これに限らず、真空断熱材1の設置範囲に設けられる干渉物の数に応じて、外皮材貫通孔4dの数を適宜決定すればよい。
実施の形態2.
繊維部材で形成される芯材3は柔らかい。このため、芯材3を削って芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を形成する際に芯材3が破れやすく、芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を形成することが難しい。しかしながら、以下のように芯材3を作製することにより、芯材3に芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を容易に形成することができる。なお、本実施の形態2で記載されていない構成は実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同様の構成には実施の形態1と同じ符号を付すこととする。
図5は、本発明の実施の形態2に係る真空断熱材の芯材を説明するための断面図である。
本実施の形態2に係る芯材3は、例えば2mm程度のシート状に形成された複数枚(図5では10枚)の繊維シート2を積層して構成されている。これら繊維シート2は、例えば繊維直径が3〜5μm程度の繊維部材をシート状に抄造したものである。
これら複数の繊維シート2のそれぞれには、芯材貫通孔3aと対応する位置に貫通孔2aが形成されている。そして、複数の繊維シート2の少なくとも一部は、貫通孔2aの大きさが異なっている。本実施の形態2に係る芯材3は、このように形成された複数の繊維シート2を用い、一方の表面3b側及び他方の表面3c側から第一のテーパー10と第二のテーパー11との交差部12に向かって、貫通孔2aの大きさが小さくなるように繊維シート2を積層して形成される。
より詳しくは、本実施の形態2に係る芯材3は、以下のような構成となっている。ここで、一方の表面3b側(+Z側)から他方の表面3c側(−Z側)へ向かって、繊維シート2の貫通孔2aを、貫通孔2a−1,2a−2,2a−3,2a−4,2a−5,2a−6,2a−7,2a−8,2a−9,2a−10と称することとする。このように、各繊維シート2の貫通孔2aを定義した場合、貫通孔2a−1から貫通孔2a−7にかけて、貫通孔の直径が徐々に小さくなっている。そして、貫通孔2a−10から貫通孔2a−7にかけて、貫通孔の直径が徐々に小さくなっている。また、貫通孔2a−9は貫通孔2a−3と同じ直径で形成され、貫通孔2a−10は貫通孔2a−1と同じ直径で形成されている。このように各繊維シート2を積層することにより、貫通孔2a−1から貫通孔2a−7の内周部が第一のテーパー10となり、貫通孔2a−10から貫通孔2a−7の内周部が第二のテーパー11となり、貫通孔2a−7の内周部が交差部12となる。
以上、本実施の形態2のように芯材3を構成することにより、積層した繊維シート2が引裂かれやすい材料で構成され、芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を形成することが難しい場合でも、芯材3に芯材貫通孔3a、第一のテーパー10及び第二のテーパー11を容易に形成することができる。
実施の形態3.
実施の形態1又は実施の形態2のように構成された真空断熱材1に対して、以下のような構成(テーパー部10a,11a)を追加することにより、真空断熱材1の信頼性をさらに向上させることが可能となる。なお、本実施の形態3で記載されていない構成は実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、上述の実施の形態と同様の構成には上述の実施の形態と同じ符号を付すこととする。
図6は、本発明の実施の形態3に係る真空断熱材を説明するための断面図である。
実施の形態1及び実施の形態2と同様に、本実施の形態3に係る芯材3は、例えば2mm程度のシート状に形成された複数枚(図6では10枚)の繊維シート2を積層して構成されている。これら繊維シート2は、例えば繊維直径が3〜5μm程度の繊維部材をシート状に抄造したものである。そして、この芯材3には、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、例えば正面視円形状の芯材貫通孔3aが少なくとも1つ形成されている。また、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、芯材貫通孔3aには、芯材3の一方の表面3b側(芯材3の+Z側の表面側)に第一のテーパー10が形成されて、他方の表面3c側(芯材3の−Z側の表面側)に第二のテーパー11が形成されている。そして、第二のテーパー11の角度βが第一のテーパー10の角度αよりも小さくなっており、第一のテーパー10と第二のテーパー11との交差部12が芯材3の厚み方向において中心部よりも他方の表面3c側に位置している。
ここで、実施の形態1及び実施の形態2とは異なり、本実施の形態3に係る芯材3には、第一のテーパー10と一方の表面3bとの交差部に、第一のテーパー10よりも小さい角度のテーパー部10aが形成されている(テーパー加工が施されている)。また、第二のテーパー11と他方の表面3cとの交差部に、第二のテーパー11よりも小さい角度のテーパー部11aが形成されている。
このようにテーパー部10a,11aを形成することにより、熱溶着部4a形成時に芯材貫通孔3a周辺の外皮材4に発生する応力を抑制することが可能となる。つまり、真空断熱材1の熱応力に対する耐性をさらに向上させることができ、真空断熱材1の信頼性をさらに向上させることができる。
なお、テーパー部10aに換えて第一のテーパー10と一方の表面3bとの交差部にR加工(当該交差部を曲面形状に形成する加工)を施し、テーパー部11aに換えて第二のテーパー11と他方の表面3cとの交差部にR加工を施してもよい。このように芯材3を構成しても、熱溶着部4a形成時に芯材貫通孔3a周辺の外皮材4に発生する応力を抑制することができ、真空断熱材1の信頼性をさらに向上させることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、実施の形態1〜実施の形態3で示した真空断熱材1の具体的な設置構成の一例(真空断熱材1を備えた装置の一例)について説明する。なお、本実施の形態4で記載されていない構成は実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様とし、上述の実施の形態と同様の構成には上述の実施の形態と同じ符号を付すこととする。
図7は、本発明の実施の形態4に係る貯湯タンクを示す縦断面図である。また、図8は、図7のQ部拡大図である。
本実施の形態4に係る貯湯タンク30は、加熱された水を貯留するタンク31と、該タンク31の外周部を覆い、タンク31と周辺空気との間を断熱する断熱材と、を備えている。なお、これらタンク31及び断熱材を外装ケースで覆ってもよい。
タンク31は、例えば略円柱形状をしており、複数の配管が接続されている。詳しくは、タンク31の上部には、上部配管32及び給湯配管33が接続されている。また、タンク31の下部には、底部配管34及び水供給配管35が接続されている。上部配管32及び底部配管34は、図示せぬ加熱装置(例えば、ヒートポンプユニット)に接続される。
このように構成されたタンク31は、次のように加熱された水を内部に貯留する構成となっている。
タンク31内に貯留されている水は、底部配管34を通って図示せぬ加熱装置に送られ、加熱される。加熱された水は、上部配管32を通って、タンク31内の上部に戻される。外部からタンク31に水(例えば市水)を供給する場合、水供給配管35からタンク31の下部に水を供給する。また、タンク31に水を供給することにより、タンク31内に貯められている湯(加熱された水)が押し上げられる。そして、この動作により、タンク31の上部に接続される給湯配管33から外部に湯が供給される。このとき、タンク31内には、湯と水の温度差に起因して高温部と低温部が形成され、温度の境界層が生じる。詳しくは、タンク31の上部が高温部となる。
このタンク31は、以下のような断熱部材で外周部が覆われ、該タンク31と周辺空気との間が断熱されている。
タンク31の上部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第一の発泡断熱材36で覆われている。この第一の発泡断熱材36には、該第一の発泡断熱材36と上部配管32及び給湯配管33との干渉を防止するため、上部配管32及び給湯配管33が貫通する貫通孔が形成されている。また、第一の発泡断熱材36の上面部には凹部が形成されている。
また、該凹部には、実施の形態1〜実施の形態3のいずれかで示した真空断熱材1が設けられている。ここで、真空断熱材1の設置範囲には、2本の配管(上部配管32、給湯配管33)が設けられている。このため、真空断熱材1には、これらの配管と真空断熱材1との干渉を防止するため、2つの外皮材貫通孔4d(第一の外皮材貫通孔4d−1、第二の外皮材貫通孔4d−2)が形成されている。そして、第一の外皮材貫通孔4d−1には給湯配管33が貫通し、第二の外皮材貫通孔4d−2には上部配管32が貫通している。
なお、タンク31には加熱された水が貯留されているため、タンク31と周辺空気とを比較した場合、タンク31の方が高温となる。このため、真空断熱材1は、第二のテーパー11側の外皮材4が高温側と対向するように配置されている。本配置構成により、信頼性の高い真空断熱材1の配置構成が可能となる。
タンク31の側面部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第二の発泡断熱材37で覆われている。また、タンク31の下部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第三の発泡断熱材38で覆われている。この第三の発泡断熱材38には、該第三の発泡断熱材38と底部配管34及び水供給配管35との干渉を防止するため、底部配管34及び水供給配管35が貫通する貫通孔が形成されている。
なお、本実施の形態4では、タンク31の側面部及び下部を発泡断熱材のみで断熱したが、タンク31の側面部及び下部に真空断熱材を設けても勿論よい。この際、真空断熱材の設置範囲に配管等の干渉物がある場合には、実施の形態1〜実施の形態3で示した真空断熱材1を用いることにより、真空断熱材の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態4では、真空断熱材1の外皮材貫通孔4dに配管を貫通させる構成について説明したが、配管は干渉物のあくまでも一例である。例えば、真空断熱材1の設置範囲に配線及び回路端子等の干渉物がある場合、これらの干渉物を外皮材貫通孔4dに貫通させることで、これら干渉物と真空断熱材1との干渉を防止できる。このとき、第二のテーパー11側の外皮材4が高温側と対向するように真空断熱材1を配置することにより、信頼性の高い真空断熱材1の配置構成が可能となる。
実施の形態5.
本実施の形態5では、実施の形態4で示した真空断熱材1の具体的な設置構成の一例の改善例について説明する。なお、本実施の形態5で記載されていない構成は実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、上述の実施の形態と同様の構成には上述の実施の形態と同じ符号を付すこととする。
図9は、本発明の実施の形態5に係る貯湯タンクを示す縦断面図である。また、図10は、図9のQ部拡大図である。
本実施の形態5に係る貯湯タンク30は、加熱された水を貯留するタンク31と、該タンク31の外周部を覆い、タンク31と周辺空気との間を断熱する断熱材と、を備えている。なお、これらタンク31及び断熱材を外装ケースで覆ってもよい。
このタンク31は、以下のような断熱部材で外周部が覆われ、該タンク31と周辺空気との間が断熱されている。
タンク31の上部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第一の発泡断熱材36で覆われている。この第一の発泡断熱材36には、該第一の発泡断熱材36と上部配管32及び給湯配管33との干渉を防止するため、上部配管32及び給湯配管33が貫通する貫通孔が形成されている。また、第一の発泡断熱材36の上面部には凹部が形成されている。
また、該凹部には、実施の形態1〜実施の形態3のいずれかで示した真空断熱材1が設けられている。ここで、真空断熱材1の設置範囲には、2本の配管(上部配管32、給湯配管33)が設けられている。このため、真空断熱材1には、これらの配管と真空断熱材1との干渉を防止するため、2つの外皮材貫通孔4d(第一の外皮材貫通孔4d−1、第二の外皮材貫通孔4d−2)が形成されている。そして、第一の外皮材貫通孔4d−1には給湯配管33が貫通し、第二の外皮材貫通孔4d−2には上部配管32が貫通している。
ここで、外皮材貫通孔4dにはそれぞれ発泡断熱材(例えば発泡ポリスチレン)で形成された蓋5e(第一の蓋5e−1、第二の蓋5e−2)が設けられている。蓋5eは、略円柱形状のベース部(図9では+Y方向に位置する略円柱形状)に、ベース部より小径の略円柱形状の凸部(図9では−Y方向に位置する略円柱形状)を備え、略T字形状の断面である。第一の蓋5e−1は、給湯配管33の外径とほぼ同径の孔を備え、第二の蓋5e−2は、取り付け時に上部配管32と密着するように上部配管32と同形状の孔がそれぞれ形成されている。
蓋5eの凸部の外径は、それぞれの外皮材貫通孔4dの直径に対して、略同径としている。蓋5eは外皮材貫通孔4dと同径ではあるが干渉しない直径であることが望ましいが、外皮材貫通孔4dよりもわずかに小径であれば問題はない。なお、蓋5eのベース部の外径は、真空断熱材1の第一のテーパー10の表面において、テーパーが開始する点よりも大きい直径で形成される。
なお、タンク31には加熱された水が貯留されているため、タンク31と周辺空気とを比較した場合、タンク31の方が高温となる。このため、真空断熱材1は、第二のテーパー11側の外皮材4が高温側と対向するように配置されている。本配置構成により、信頼性の高い真空断熱材1の配置構成が可能となる。
外皮材貫通孔4dによって、給湯配管33や上部配管32の干渉を回避することはできるが、外皮材貫通孔4dを形成することで、タンク31における給湯配管33や上部配管32周辺の断熱性能は少なからず低下する。しかしながら、本実施の形態5では、外皮材貫通孔4dに蓋5eを設けている。そして、蓋5eは、外皮材貫通孔4dに対応した形状の凸部と、第一のテーパー10と当接し、外皮材貫通孔4dを閉塞するベース部と、を備えている。このため、本実施の形態5では、外皮材貫通孔4dにより形成される大気とタンク31との間の隙間を減少させることにより、タンク31の給湯配管33及び上部配管32表面に発生する対流を抑制することが可能となり、熱の漏えいを抑制することができる。
タンク31の側面部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第二の発泡断熱材37で覆われている。また、タンク31の下部表面は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン)で成形された第三の発泡断熱材38で覆われている。この第三の発泡断熱材38には、該第三の発泡断熱材38と底部配管34及び水供給配管35との干渉を防止するため、底部配管34及び水供給配管35が貫通する貫通孔が形成されている。
なお、本実施の形態5では、タンク31の側面部及び下部を発泡断熱材のみで断熱したが、タンク31の側面部及び下部に真空断熱材を設けても勿論よい。この際、真空断熱材の設置範囲に配管等の干渉物がある場合には、実施の形態1〜実施の形態3で示した真空断熱材1を用いることにより、真空断熱材の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態5では、真空断熱材1の外皮材貫通孔4dに配管を貫通させる構成について説明したが、配管は干渉物のあくまでも一例である。例えば、真空断熱材1の設置範囲に配線及び回路端子等の干渉物がある場合、これらの干渉物を外皮材貫通孔4dに貫通させることで、これら干渉物と真空断熱材1との干渉を防止できる。このとき、第二のテーパー11側の外皮材4が高温側と対向するように真空断熱材1を配置することにより、信頼性の高い真空断熱材1の配置構成が可能となる。
1 真空断熱材、2 繊維シート、2a(2a−1〜2a−10) 貫通孔、3 芯材、3a 芯材貫通孔、3b 表面、3c 表面、3d 仮想平面、3e 仮想平面、4 外皮材、4a 熱溶着部、4b 側縁部、4c 側縁部、4d 外皮材貫通孔、4d−1 第一の外皮材貫通孔、4d−2 第二の外皮材貫通孔、5e 蓋、5e−1 第一の蓋、5e−2 第二の蓋、10 第一のテーパー、10a テーパー部、11 第二のテーパー、11a テーパー部、12 交差部、20 断熱対象物、30 貯湯タンク、31 タンク、32 上部配管、33 給湯配管、34 底部配管、35 水供給配管、36 第一の発泡断熱材、37 第二の発泡断熱材、38 第三の発泡断熱材。

Claims (9)

  1. 繊維状部材で形成され、芯材貫通孔が形成された芯材と、
    前記芯材貫通孔と対応する位置に外皮材貫通孔が形成され、前記芯材の外周部及び前記芯材貫通孔の内周側が熱溶着されて、前記芯材を真空密閉して覆う外皮材と、
    を備え、
    前記芯材貫通孔は、前記芯材の一方の表面側に第一のテーパーが形成されて、他方の表面側に第二のテーパーが形成され、
    前記第一のテーパーと前記第二のテーパーとの交差部が、前記芯材の厚み方向において中心部よりも前記他方の表面側に位置し、
    前記一方の表面に沿って前記芯材貫通孔の外周部から中心側へ延設された仮想平面と前記第一のテーパーとが成す角度をαとし、
    前記他方の表面に沿って前記芯材貫通孔の外周部から中心側へ延設された仮想平面と前記第二のテーパーとが成す角度をβと定義した場合、
    α>βとなっていることを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記芯材貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成され、前記繊維状部材で構成された繊維シートを複数枚備え、
    複数の前記繊維シートの少なくとも一部は、前記貫通孔の大きさが異なっており、
    前記芯材は、
    前記一方の表面側及び前記他方の表面側から前記交差部に向かって、前記貫通孔の大きさが小さくなるように前記繊維シートが積層されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記一方の表面側よりも前記他方の表面側の方が高温側となるように配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空断熱材。
  4. 0°<β<30°であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  5. 45°<α<90°であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  6. 前記第一のテーパーと前記一方の表面との交差部、及び、前記第二のテーパーと前記他方の表面との交差部に、テーパー加工又はR加工が施されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法であって、
    前記芯材貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成され、前記繊維状部材で構成された繊維シートを複数枚備え、
    前記一方の表面側及び前記他方の表面側から前記交差部に向かって、前記貫通孔の大きさが小さくなるように前記繊維シートを積層し、前記芯材を形成することを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の真空断熱材の設置構成であって、
    当該真空断熱材は、前記一方の表面側よりも前記他方の表面側の方が高温側となるように配置されていることを特徴とする真空断熱材の設置構成。
  9. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の真空断熱材と、
    加熱された水を貯留するタンクと、
    前記タンクに接続された配管と、
    を備え、
    前記真空断熱材は、前記外皮材貫通孔に前記配管が貫通し、前記他方の表面が前記タンクと対向するように配置されていることを特徴とする貯湯タンク。
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