JP6208604B2 - 体脂肪低減剤 - Google Patents
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Description
茶抽出物は、体脂肪の燃焼の促進作用を有することが知られている(特許文献3)。
柑橘類果実抽出物は、抗肥満効果を有すること、脂肪分解活性を有することが知られている(特許文献4,5)。
黒大豆種皮抽出物は、内臓脂肪量抑制作用を有することが知られている(特許文献6)。
黒ウコンにはクルクミンやポリフェノールが含まれており、これらが抗ガン作用や活性酸素除去作用を有するため、動脈硬化等を抑制する効果があると言われている。また、アントシアニジンも豊富に含まれており、疲れ目、視力低下、眼精疲労等の低減に効果があることが報告されている。加えて、黒ウコンの抽出物が冷え性を改善することも報告されている(特許文献7)。
特許文献8,9には、ラクトフェリンと特定の植物抽出物とを含む組成物が脂肪分解促進作用を有することが記載されている。
〔1〕 (a)ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、(b)茶抽出物、柑橘類果実抽出物、黒大豆種皮抽出物、及び黒ウコン抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、を含む体脂肪低減剤。
〔2〕 (b)成分が、茶抽出物及び柑橘類果実抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分である、〔1〕記載の体脂肪低減剤。
〔3〕 内臓脂肪低減剤である、〔1〕又は〔2〕記載の体脂肪低減剤。
〔4〕 皮下脂肪低減剤である、〔1〕又は〔2〕記載の体脂肪低減剤。
〔5〕 (a)ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、(b)茶抽出物、柑橘類果実抽出物、黒大豆種皮抽出物、及び黒ウコン抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、を含む体脂肪低減剤を、食品中に添加することを含む、食品に体脂肪低減作用を付与する方法。
〔6〕 ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、黒ウコン抽出物と、を含む体脂肪低減剤。
〔7〕 ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、黒ウコン抽出物と、を含む飲食品又は内服用組成物。
本発明において用いられるラクトフェリンは、その由来や生成方法に特に制限はなく、ラクトフェリンであればいずれのラクトフェリンも用いることができる。例えば、本発明において用いられるラクトフェリンには、哺乳動物の乳由来のラクトフェリン、植物由来のラクトフェリン、人工的に製造されるラクトフェリンなどが挙げられる。また、市販のラクトフェリンを使用してもよい。
<茶抽出物>
本発明において用いられる茶抽出物としては、茶の抽出物であれば特に制限なく用いることができるが、Camellia属の抽出物が好ましく挙げられ、チャノキ(Camellia sinensis)の抽出物が特に好ましく挙げられる。茶の抽出方法は、従来から知られている抽出方法を用いればよい。茶抽出物としては、ポリフェノールを80%以上含むものが好ましく、更に、ポリフェノールとしてエピガロカテキンガレート(EGCg)を少なくとも約50%含むものが好ましい(この場合、ポリフェノール80%以上の一部として、EGCgが少なくとも約50%含まれ、ポリフェノール80%以上の残部が、ECGg以外のポリフェノールを含むことになる。)。高ポリフェノール含有量のこのような茶抽出物を得る方法としては、例えば、チャノキ(Camellia sinensis)の葉を熱水にて抽出し、精製処理した後、乾燥粉末化することによって得ることができる。そのような抽出物の市販品としては、例えば、サンフェノン(登録商標)90S(太陽化学株式会社製)が挙げられる。
本発明において用いられる柑橘類果実抽出物は、柑橘類果実の抽出物であれば特に制限なく用いることができるが、Citrus属及び/又はPaulinia属の果実の抽出物が好ましく挙げられる。なかでも、ブラッドオレンジ(Citrus sinensis)、グレープフルーツ(Citrus paradisi)、オレンジ(Citrus auntium)、ガラナ(Paullinia cupana)から選ばれる少なくとも1種の全果実(果汁、果皮)の抽出物が好ましく、これらすべての全果実(果汁、果皮)の抽出物の混合物が特に好ましい。柑橘類果実の抽出方法は、従来から知られている抽出方法を用いればよい。柑橘類果実抽出物としては、総ポリフェノール90%以上、フラバノン類20%以上、カフェイン1〜4%を含有するものが好ましい。そのような柑橘類果実抽出物を得る方法としては、例えば、特表2010−526043号公報に記載の方法を用いることができる。簡潔にその方法を記載すると、果実を圧搾して果汁を得て、圧搾で得られた果汁を溶媒で分配し、これを濃縮し、圧搾後に残った副産物(主として皮と種)から抽出物を得てこれを濃縮し、得られた2つの濃縮物を混合し、粉末化することによって得ることができる。そのような抽出物の市販品としては、例えば、Sinetrol(登録商標)X−Pur(セティ株式会社製)が挙げられる。
本発明において用いられる黒大豆種皮抽出物は、黒大豆種皮の抽出物であれば特に制限なく用いることができるが、光黒の種皮抽出物が好ましく挙げられる。黒大豆種皮抽出物としては、ポリフェノール50%以上を含有し、低分子(2〜4量体)プロアントシアニジンの含有量が高いものが特に好ましい。黒大豆種皮の抽出方法は、従来から知られている抽出方法を用いればよいが、上述したような高ポリフェノール量及び高プロアントシアニジン量の抽出物を得る方法としては、例えば、特許第4350885号公報に記載の方法を用いることができる。簡潔にその方法を記載すると、リン酸を含有する溶媒で、黒大豆の種皮を抽出し、抽出物を樹脂カラムに通し、得られたフラクションを乾燥することによって得ることができる。そのような抽出物の市販品としては、例えば、クロノケア(登録商標)SP−60(フジッコ株式会社製)が挙げられる。
本発明において用いられる黒ウコン抽出物は、黒ウコン(Kaemferia parviflora)の抽出物であれば特に制限なく用いることができる。黒ウコンの抽出方法は、従来から知られている抽出方法を用いればよい。黒ウコン抽出物としては、ポリメトキシフラボノイドを15%以上含有する抽出物が特に好ましい。そのような抽出物の市販品としては、例えば、サートマックス(登録商標)(株式会社常盤植物化学研究所製)が挙げられる。
[方法]
実験動物としては、5週齢のKKAy雄マウス(日本クレア)を用いた。個別ケージにて、温度22℃、湿度50%、照明時間7:00〜19:00の条件下で飼育した。搬入後はCE−2固形飼料と水道水を自由摂取させ、4日間の馴化後に、体重とその増加率が均一になるように群分けした。評価期間中は、飼料をAIN93G粉飼料(Research Diets)に変更し、下記に記載される成分を、混餌投与した。成分投与群には、各成分を単独で、又はラクトフェリンと組み合せて含む組成物を、成分非添加のコントロール群(AIN93G粉飼料投与群)と摂取量が同じになるように、30日間ペアフィーディングさせた。
試験開始30日後に、マウスの体重を測定し、イソフルランによる麻酔下にて解剖を実施した。内臓脂肪としては、精巣上体周囲脂肪、腸間膜脂肪、腎周囲脂肪、後腹膜脂肪を摘出し、そして、皮下脂肪としては、鼠径部脂肪を摘出し、摘出物の重量を測定した。
なお、本実験では、体脂肪を内臓脂肪と皮下脂肪の総和と定義して、上記の代表的な内臓脂肪4種類と皮下脂肪1種類を摘出し、コントロールと比較した脂肪減少値の算出に用いた。
茶抽出物:サンフェノン(登録商標)90S(太陽化学株式会社製)
柑橘類果実抽出物:Sinetrol(登録商標)X−Pur(セティ株式会社製)
黒大豆種皮抽出物:クロノケア(登録商標)SP−60(フジッコ株式会社製)
黒ウコン抽出物:サートマックス(登録商標)(株式会社常盤植物化学研究所製)
葛の花エキス:株式会社東洋新薬製
表1,2に、各実験群に投与した成分の組成を示した。カラム内の数字は基本餌AIN93Gに対する各成分の混合量(質量パーセント濃度)を示す。単独成分添加時の評価では、各成分とも添加量を2%とし、成分の併用時の評価では、ラクトフェリン0.5%に各成分を1%加えたもの(合計1.5%)を評価に供した。各群N=8。
表1に、比較例として各成分単独投与群での評価結果を示す。
表2に、実施例としてラクトフェリンとその他の上述した(B)成分とを組み合わせて投与した併用投与群の評価結果を示す。
カラム内の数値は、コントロール群に対する各群の内臓脂肪重量の平均値及び皮下脂肪重量の平均値の減少率(%)を示す。
表2の結果は、ラクトフェリン0.5%及び各(B)成分1%を併用投与した際の結果であり、ラクトフェリンと(B)成分の合計量は、1.5%である。
表1,2の試験結果から、ラクトフェリン又は各(B)成分を単独で2%(併用投与群の1.5%よりも多い量)投与した場合よりも、ラクトフェリンに加えて、茶抽出物、柑橘類果実抽出物、黒大豆種皮抽出物、黒ウコン抽出物を併用した場合の方が、内臓脂肪及び皮下脂肪(すなわち、体脂肪)の減少率が、顕著に高い結果が得られており、ラクトフェリンと各(B)成分の優れた相乗効果が確認された。
また、茶抽出物、柑橘類果実抽出物とラクトフェリンとの併用時には、内臓脂肪の低減について、特に優れた効果が確認された。
表1の比較例7に示されるように、葛の花エキス単独では体脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)減少効果があるが、表2の比較例8に示されるように、葛の花エキスをラクトフェリンと併用すると、ラクトフェリンを併用することにより、葛の花エキス単独に比べて、体脂肪減少効果について、相加乃至相乗効果はみられなかった。したがって、本発明の併用による体脂肪減少効果の上昇には、組み合わせの特異性が認められることが分かった。
Claims (8)
- (a)ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、(b)茶抽出物、柑橘類果実抽出物、及び黒大豆種皮抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、を含み、
柑橘類果実抽出物が、ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、オレンジ及びガラナからなる群から選ばれる少なくとも1種の全果実の抽出物である体脂肪低減剤。 - (b)成分が、茶抽出物及び柑橘類果実抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分である、請求項1記載の体脂肪低減剤。
- 内臓脂肪低減剤である、請求項1又は2記載の体脂肪低減剤。
- 皮下脂肪低減剤である、請求項1又は2記載の体脂肪低減剤。
- (a)ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、(b)茶抽出物、柑橘類果実抽出物、及び黒大豆種皮抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、を含み、柑橘類果実抽出物が、ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、オレンジ及びガラナからなる群から選ばれる少なくとも1種の全果実の抽出物である体脂肪低減剤を、食品中に添加することを含む、食品に体脂肪低減作用を付与する方法。
- (a)ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ホロラクトフェリン、及び鉄ラクトフェリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、(b)茶抽出物、柑橘類果実抽出物、及び黒大豆種皮抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分と、を含み、
柑橘類果実抽出物が、ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、オレンジ及びガラナからなる群から選ばれる少なくとも1種の全果実の抽出物である体脂肪低減用飲食品組成物。 - 内臓脂肪低減用飲食品組成物である請求項6に記載の体脂肪低減用飲食品組成物。
- 皮下脂肪低減用飲食品組成物である請求項6に記載の体脂肪低減用飲食品組成物。
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