JP6212904B2 - ポリカーボネート樹脂ペレット及びその製造方法 - Google Patents
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[1] 最小直径rと最大直径Rとの比r/Rが0.1以上0.7以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂ペレット。
[2] 最小直径rが2.5mm以下である[1]に記載のポリカーボネート樹脂ペレット。
[3] 安息角が24°以下であり、かつ、ペレット1個の重量の平均値が15mg〜23mgである[1]又は[2]に記載のポリカーボネート樹脂ペレット。
[4] かさ密度が0.77g/mL以上である[1]1乃至[3]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂ペレット。
[5] ボイド発生率が10%以下である[1]乃至[4]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂ペレット。
[6] 炭酸ジエステル含有量が100ppm以上400ppm以下である[1]乃至[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂ペレット。
[7] 溶融ポリカーボネート樹脂を複数個の孔を有するダイスから押出しながら、ペレット化する[1]乃至[6]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法であって、ダイス表面でカッターにより、溶融ポリカーボネート樹脂を切断し、ペレット化するポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
[8] 冷媒で冷却しながら、前記溶融ポリカーボネート樹脂を切断し、ペレット化する[7]に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
[9] 前記溶融ポリカーボネート樹脂が、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルの溶融重縮合反応により得られたものである[7]または[8]に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
[10] 前記溶融ポリカーボネート樹脂が溶融重縮合反応から固化することなくペレット化させる[9]に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
の比r/Rが0.1以上0.7以下であるポリカーボネート樹脂ペレットとすることによ
り、成形時のポリカーボネート樹脂ペレットの成形機スクリューへの噛み混みが改善され、また空気の持ち込みが少なくなること、及び搬送時の微粉の発生が抑制されることにより成形に供される際のポリカーボネート樹脂ペレットの微粉量が少ないことによると推測される。
前記のポリカーボネート樹脂は、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを溶融重縮合反応(エステル交換反応)させることにより製造されるポリカーボネート樹脂であることが好ましい。
ジヒドロキシ化合物としては、分子内に二つの水酸基を有する化合物であり、この発明においては、ジヒドロキシ化合物の中でも、分子内に一つ以上の芳香環を有し、二つの水酸基がそれぞれ芳香環に結合された芳香族ジヒドロキシ化合物を用いるのが好ましい。
シフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール類;4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル等のビフェノ−ル類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(すなわち、ビスフェノールA(BPA))が好ましい。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
前記の炭酸ジエステルとしては、例えば、ジフェニルカーボネート(DPC)、ジトリルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等のジアルキルカーボネートが挙げられる。これらの炭酸ジエステルは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
エステル交換触媒の存在下、エステル交換反応することが好ましい。このエステル交換触媒としては、通常、エステル交換法によりポリカーボネートを製造する際に用いられる触媒が挙げられ、特に限定されない。一般的には、例えば、長周期型周期表第1族元素(水素を除く)(以下、「第1族元素(水素を除く)」と称する場合がある。)の化合物、
長周期型周期表第2族元素(以下、「第2族元素」と称する場合がある。)の化合物、塩
基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物又はアミン系化合物等の塩基性化合物が挙げられる。
これらのエステル交換触媒の中でも、実用的には第1族元素(水素を除く)の化合物及
び第2族元素の化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が好ましい。これ
らのエステル交換触媒は、単独で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
化物、炭酸塩、炭酸水素化合物等の無機化合物;第1族元素(水素を除く)のアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等の有機化合物等が挙げられる。ここで、第1族元素(水素を除く)としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げられる。これらの第1族元素(水素を除く)の化合物の中でも、カリウム化合物、セシウム化合物が好ましく、特に、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、水酸化セシウムが好ましい。
シウム、ストロンチウム、バリウム等の水酸化物、炭酸塩等の無機化合物;これらのアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等が挙げられる。
エステル交換反応終了後に、エステル交換触媒を中和失活させるための触媒失活剤を添加しても良い。このような処理により得られたポリカーボネート樹脂の耐熱性、耐加水分解性が向上する。
このような触媒失活剤としては、スルホン酸やスルホン酸エステルのようなpKaが3以下の酸性化合物が好ましく、具体的にはベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸プロピル、ベンゼンスルホン酸ブチル、p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸プロピル、並びにp−トルエンスルホン酸ブチルなどが挙げられる。
これらの中でも、p−トルエンスルホン酸並びにp−トルエンスルホン酸ブチルが好適に用いられる。
ポリカーボネート樹脂の原料として使用するジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとは、通常、窒素、アルゴン等の不活性ガスの雰囲気下、バッチ式、半回分式または連続式の撹拌槽型の装置を用いて、溶融混合物として調製される。溶融混合の温度は、例えば、ジヒドロキシ化合物としてビスフェノールAを用い、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネートを用いる場合は、通常120℃〜180℃、好ましくは125℃〜160℃の範囲から選択される。
原調工程で得られる溶融混合物を、バッチ式、連続式、これらの組合せ等の方式で重縮合を行うことにより、ポリカーボネート樹脂が得られる。この重縮合工程の例としては、多段方式の重縮合反応装置を用い、多段階に溶融重縮合反応を行う方法があげられる。この段数としては、2段階以上、好ましくは3段〜7段が好ましい。具体的な溶融重縮合反応条件としては、温度:150℃〜320℃、圧力:常圧〜0.01Torr(1.3Pa)、平均滞留時間:5分〜300分の範囲である。
る。
触媒の溶解に使用する水の性状は、含有される不純物の種類ならびに濃度が一定であれば特に限定されないが、通常、蒸留水や脱イオン水等が好ましく用いられる。
尚、ポリカーボネート樹脂ペレットの炭酸ジエステルを前記範囲内とする方法は特に制限はなく、例えば、重縮合反応後、ベント付押出機により連続的に脱揮する方法、得られたポリカーボネート樹脂ペレットを減圧下で加熱処理等の方法が可能である。これらの方法の内、ベント付押出機により連続的に脱揮する場合には、ポリカーボネート樹脂中に残存しているエステル交換触媒を予め触媒失活剤を添加し、失活させておくことにより、効率よく炭酸ジエステルを除去ずることができる。
まず、各評価の測定方法について、説明する。
[最小直径rおよび最小直径rの標準偏差]
ポリカーボネート樹脂ペレット100個の最小直径を測定し、その平均値を最小直径r
とし、またその標準偏差を算出した。
[最大直径Rおよび最大直径Rの標準偏差]
ポリカーボネート樹脂ペレット100個の最大直径を測定し、その平均値を最大直径Rとし、またその標準偏差を算出した。
特開2002−337140号公報の記載に従って測定した。
すなわち、図1に示すように直径13cmのポリカーボネート円板上に5cmの高さよりポリカーボネート樹脂ペレットを落下させて堆積させる。次に、その円錐堆積層の高さ(H)を測定し、下記式(1)より安息角を算出した。
安息角Φ(°)=tan−1(H/6.5) (式(1))
JIS K 7365に準拠し、漏斗を下部開口部が100mlのシリンダーの上20mmとなるように、かつ、それと軸が一致するように垂直に保持した。漏斗の下部開口部のダンパーを閉じ、その中にペレットを120ml入れた。速やかにダンパーを引き抜き、ポリカーボネート樹脂ペレットをシリンダーの中に流下させた。シリンダーから盛り上がったポリカーボネート樹脂ペレットを直線上の板ですり落とし、秤を用いて、シリンダー内のペレット重量を0.1gの桁まで測定した。この操作を3回繰り返し、平均のシリンダー内ペレット重量を求め、下記式(2)を用いてかさ密度を求めた。
かさ密度=平均のシリンダー内ポリカーボネート樹脂ペレット重量g/100mL (式(2))
ポリカーボネート樹脂ペレットを無作為に50個選定し、目視にてボイド発生有無を確認した。その結果を以下の(式(3))によりボイド発生率とした。
ボイド発生率=ボイド発生ペレット個数/50 ×100 (式(3))
ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液(濃度(C)0.6g/dl)を調製し、ウベローデ粘度計を用いて、この溶液の温度20℃における比粘度(ηsp)を測定し、下記の式により粘度平均分子量(Mv)を算出した。
ηsp/C=[η](1+0.28ηsp) [η]=1.23×10−4Mv0.83
芳香族ポリカーボネート樹脂0.1gを塩化メチレン10mlに溶解し、これに酢酸(和光純薬、試薬特級)の5%塩化メチレン溶液5mlと四塩化チタン(和光純薬、試薬特級)の2.5%塩化メチレン溶液10mlを加えて発色させ、分光光度計(株式会社島津製作所製「UV160型」)を使用し、546nmの波長での吸光度を測定した。別に、樹脂製造時に使用した二価フェノールの塩化メチレン溶液を使用して吸光係数を求め、サンプル中の末端水酸基濃度を定量した。
ポリカーボネート樹脂ペレットを射出成形機(株式会社日本製鋼所製J75EII)を用い、金型温度90℃の条件下にて、厚み3mm、縦60mm、横60mmのポリカーボネート樹脂成形体を射出成形した。成形条件は以下の通りである。
・280℃成形:バレル温度280℃、成形サイクル37秒、スクリュー回転数90rpm
・320℃成形条件1:バレル温度320℃、成形サイクル27秒、スクリュー回転数9
0rpm
・320℃成形条件2:バレル温度320℃、成形サイクル27秒、スクリュー回転数180rpm
ポリカーボネート樹脂成形体10枚中のシルバーストリーク発生枚数を目視にて確認した。その結果を以下の(式5)によりボイド発生率とした。
ボイド発生率=ボイド発生ペレット個数/10 ×100 (式5)
ジフェニルカーボネート(三菱化学(株)製)とビスフェノールA(三菱化学(株)製)とを一定のモル比(DPC/BPA=1.050)となるように混合し、温度155℃で原料混合物の溶融液を得、これを88.7kg/時の流量で、原料導入管を介して、220℃、1.33×103Paに制御した容量100Lの第1竪型攪拌反応器内に連続供給し、平均滞留時間が60分となるように、反応器底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ、液面レベルを一定に保った。また、原料溶融液の供給を開始すると同時に、触媒として、ビスフェノールA1モルに対し、0.5μモル(金属量としてビスフェノールA1モルに対し1.0μモル)の割合で炭酸セシウム水溶液を連続供給した。
ポリカーボネート樹脂の製造例で得られたストランド1を、出口先端に表1に記載した孔径を有するダイスの設置されたベント付2軸押出機に投入し、アンダーウォーターカットによりポリカーボネート樹脂ペレットを得た。尚、押出線速は表1に記載した通りである。その評価結果を、表1に示す。
押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例1と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例1と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
ダイスの孔径及び押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例1と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例1と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
ダイスの孔径及び押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例3と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例3と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
ポリカーボネート樹脂の製造例で得られたポリカーボネート樹脂ペレット(ストランド1、ストランド2)をそれぞれそのまま評価した結果を表1に示す。
ポリカーボネート樹脂の製造例で得られたストランド2を、出口先端に表1に記載した孔径を有するダイスの設置されたベント付2軸押出機に投入し、アンダーウォーターカットによりポリカーボネート樹脂ペレットを得た。尚、押出線速は表1に記載した通りである。その評価結果を、表1に示す。
押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例1と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例1と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
ダイスの孔径及び押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例1と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例1と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例3と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例3と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
押出線速を変え、得られるペレット重量が実施例1と同等となるようにカッター刃回転数を変えた以外は実施例1と同様に実施した。その評価結果を表1に示す。
Claims (9)
- 溶融ポリカーボネート樹脂を複数個の孔を有するダイスから押出しながら、前記ダイス表面でカッターにより、前記溶融ポリカーボネート樹脂を切断し、ペレット化するポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法であって、
前記ポリカーボネート樹脂ペレットの最小直径rと最大直径Rとの比r/Rが0.1以上0.7以下であり、最大直径Rが3.5mm以上であることを特徴とするポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。 - 前記ポリカーボネート樹脂ペレットの最小直径rが2.5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂ペレットの安息角が24°以下であり、かつ、ペレット1個の重量の平均値が15mg〜23mgである請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂ペレットのかさ密度が0.77g/mL以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂ペレットのボイド発生率が10%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂ペレットの炭酸ジエステル含有量が100ppm以上400ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 冷媒で冷却しながら、前記溶融ポリカーボネート樹脂を切断し、ペレット化することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記溶融ポリカーボネート樹脂が、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルの溶融重縮合反応により得られたものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
- 前記溶融ポリカーボネート樹脂が溶融重縮合反応から固化することなくペレット化させることを特徴とする請求項8に記載のポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
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