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JP6213566B2 - 決済システム、決済装置、決済方法およびプログラム - Google Patents
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JP6213566B2 - 決済システム、決済装置、決済方法およびプログラム - Google Patents

決済システム、決済装置、決済方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、決済システム、決済装置、決済方法およびプログラムに関し、特に、電子データとして媒体に保持された電子マネーの残額を決済して更新する決済システム、決済装置、決済方法およびプログラムに関する。
電子マネーは、電子決済システムの一つであり、貨幣による取引を電子データにより決済する手法である。
電子マネーとして、カードなどに電子チップなどの記憶媒体を埋め込んで、事前の操作により電子チップにユーザの指定した金額に対応した電子データを記憶させた、ICチップ型のものがある。なお、「IC」とは、「Integrated Circuit」の略である。
ICチップ型の電子マネーは、ユーザの買い物時の決済において電子チップに格納した金額が更新される。このICチップ型の電子マネーは、紙幣や硬貨を持ち歩く必要がない、紙幣や硬貨を数えたり高額紙幣を小額紙幣に交換したりする必要がない等の理由から、利用者の利便性を大きく向上させてきた。
また、公共交通機関の利用時には、目的地までの切符を購入する代わりに直接改札口で運賃を決済できるなど、乗車にかかわる時間を大きく短縮してきた。
また、コンピュータネットワーク間での取引に利用され、端末操作により決済を行う仮想マネーも電子マネーの一つである。仮想マネーは、サーバなどの電子機器の記憶手段に保持され、ネットワークを介して通信される。
特許文献1には、仮想マネーを利用して商品購入の決済を行う課金サーバと、該課金サーバに対して第1の通信装置を利用して商品の購入操作を行う情報通信システムが開示されている。特許文献1に開示されている情報通信システムにおいては、液晶テレビなどの第1の通信装置と携帯電話などの第2の通信装置がデータ通信を行い、携帯電話などの機能を利用して商品の購入処理が行われる。第1の通信装置と課金サーバとの間、或いは第2の通信装置と課金サーバとの間で商品の課金処理が行われる。
特許文献2には、ICチップ型の電子マネーの決済に関する課金情報を、課金の種別を関連付けて記憶する携帯端末装置が開示されている。特許文献2に開示される携帯端末装置においては、ICチップに記憶された使用履歴を読み出し、あらかじめ記憶した課金種別情報を参照して、使用履歴の課金情報のそれぞれが特別の用途の課金情報か否かが識別される。
特許文献3には、ユーザが商品を自動販売機で購入する際に、自動販売機で利用が可能な電子コインを発行する電子コイン発行サーバが開示されている。ユーザは発行された電子コインを用いて自動販売機で商品を購入し、電子コイン発行サーバはユーザの口座から料金引き落としを行う。
特許文献4には、ICカード単体で決済データの計数を行い、所定の値に到達した場合にサーバに通知して課金を行うICカードが開示されている。特許文献4に開示されているICカードにおいては、使用量の計数値の管理が行われるとともに、少数の計数値を順次加算して一括でサーバに送信することができるため、通信コストが低減される。
特許文献5には、ユーザが代金決済をする決済端末機と、認証センターを備えた電子財布用電子現金システムが開示されている。特許文献5に開示されている電子財布用電子現金システムにおいて、認証センターはカードの有効性を検証し、購入額が所定値を超えたときに、カード所有主の決済能力を点検し、電話交換回線網を通じて定期的に取引すべてを収集する。次いで、相殺システムがカードのユーザの銀行口座から店主の銀行口座に電子マネーを移送する。
特許文献6には、預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生するたびに、残高の所定の桁の端数、或いは、所定の割合の金額を預金者の指定の口座に移動させる銀行口座貯蓄システムが開示されている。
特開2010−271779号公報 特開2010−011245号公報 特開2004−185253号公報 特開2004−171270号公報 特表2004−534338号公報 特開2012−123489号公報
電子マネーの利用者においては、現金を使用して決済する状況と同様の電子マネーの使用形態が考えられる。
すなわち、現金を利用して決済した結果、1円玉や5円玉などの少額貨幣が発生した場合、これらの貨幣を次回の決済までに財布に残さずに、別の用途に使用してしまうか、或いは捨ててしまうことがある。現金の場合は、決済した現場に募金箱などが置いてあれば、少額貨幣を募金箱に入れ財布に少額貨幣が入ることを防止することができる。これらのことをせずに、財布内に多量の貨幣を残したままにしておくと、決済時に貨幣を選り分けて取り出す必要があり、決済処理が煩雑になる。
電子マネーについても同様に、1円単位の金額が残額の桁数を増加させ、利用者は決済時に1桁多くの数字を意識しなくてはならない。このため、計算が煩雑になることを嫌う利用者にとって桁数の増加は課題の一つであった。
電子マネーにおいても、決済の結果生じた1円単位の金額を移動や消去によりゼロとして1桁少ない金額にすることにより、快適な電子マネーの利用が可能になる。
特許文献1乃至5に開示される、電子マネーにより決済を行う端末装置或いは決済システムにおいては、下一桁に端数が生じたときの処理について何らの記載もない。
これに対し、特許文献6に開示される銀行口座貯蓄システムにおいては、預金口座取引処理手段が端数移動手段を有する。端数移動手段は、入出金の取引処理において口座残高に端数があるかどうかを判別し、端数がある場合は口座残高の端数を差し引く。
図8は、課金サーバからの課金要求に対して、電子マネーカードに保持されたデータを読み取ってカードの残額から課金額を引き去る関連技術における課金システムの構成を示す。以下、関連技術において、カードの残額の下一桁に端数が発生した場合に、端数を切り捨てて下一桁をゼロにする課金システムについて説明する。
課金システム2001は、電子マネーカード2011を読み取る電子マネー読取装置2021と、電子マネー読取装置2021に通信回線を介して接続された課金サーバ2031を有する。
電子マネーは、電子マネーカード2011に保持されている。電子マネー読取装置2021の電子マネー読取部2022に電子マネーカード2011を接触させると、電子マネー読取装置2021により、保持されたデータである電子マネー残額が参照される。
電子マネー読取装置2021は、課金処理後に処理されたデータを電子マネーカード2011の残額に上書きする。
電子マネー読取装置2021の読取装置制御部2023は、電子マネーカード2011の有効性を確認する。
課金サーバ2031から課金要求が発生すると、電子マネー残額がデータ送受部2024および通信回線を介して、課金サーバ2031に通知される。該電子マネー残額は、課金サーバ2031の課金処理部2041において処理される。
課金処理後に、処理されたデータは、電子マネー読取装置2021に通知され、電子マネー読取部2022を介して電子マネーカード2011に書き込まれる。
図9は、関連技術における課金処理部2041の構成を示すブロック図である。図10は、関連技術における課金方法の処理の手続きを示すフローチャートである。簡単のため、課金の結果端数が生じた場合に端数分を残額から引き去る処理について示す。
図9において、電子マネーカード2011に記録されている電子マネー残額は残額保持部2101に保持されている。
課金サーバ2031において課金要求が発生すると、課金額が課金額保持部2302に保持される。残額保持部2101に保持されている電子マネー残額が、課金処理部2041のバッファ2403にコピーされる。
次に、課金処理部2041の演算部2401において、課金額保持部2302に保持された課金額と、バッファ2403に保持された電子マネー残額をもとに、引き去り演算が行われる(図10、ステップS401)。演算した結果は、バッファ2403に保持された電子マネー残額に上書きされる。
端数判定部2404は、バッファ2403に保持された電子マネー残額を参照して、電子マネー残額の所定の桁に端数が発生したかどうかを判定する(ステップS402)。
電子マネー残額に端数が発生したかどうかは、例えば、電子マネー残額を10で除した余りがゼロであるかどうかにより判定する。端数判定部2404は、この余りを、端数額として端数額保持部2405に通知する(ステップS403)。
端数が発生した場合(ステップS402YES)、演算部2401は端数判定部2404の指示を受けて、端数額保持部2405に保持された端数をバッファ2403に保持された電子マネー残額から引き去る演算を行う(ステップS404)。演算結果は再びバッファ2403に保持された電子マネー残額に上書きされる。
課金の処理を終えると、バッファ2403に保持された電子マネー残額が電子マネーカード2011の残額保持部2101に上書きされる。また、処理を終えた電子マネー残額は、課金データ保持部2301に書き込まれる。
なお、上記の課金処理において生じた端数は、捨てられるか、或いは端数額保持部2405に保持され、図示しない端数処理部に通知されて積み立てなどの別の処理に使用される。
関連する技術においては、上述のように、課金金額が少額であっても、演算部2401における引き去り演算が2回必要になる場合がある。さらに、演算の結果得られた電子マネー残額に端数があるかどうかを判定するための演算が必要である。端数があるかどうかを判定する処理の間、演算部2401は端数を引き去る処理を実行するかどうか指示を待っており、その分だけ課金処理の完了が遅れる。課金処理を通信回線を通じて操作している場合、従量制で通信回線を利用している環境では、課金処理に時間がかかると通信回線の使用料が増大するという課題があった。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、残額の所定の桁を所定の数字にそろえる決済処理時の演算処理による負荷を軽減し、短時間で決済処理が完了する電子マネーの決済システム、決済装置、および決済方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の決済システムは、決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに算出された演算額により残額を更新して更新後の残額を得る、演算手段と、更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出する、演算額算出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の決済装置は、決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに算出された演算額により残額を更新して更新後の残額を得る、演算手段と、更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出する、演算額算出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の決済方法は、決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出し、算出した演算額をもとに残額を更新して更新後の残額を取得する、ことを特徴とする。
また、本発明の決済プログラムは、決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出する、演算額算出処理と、演算額をもとに残額を更新して更新後の残額を得る、演算処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする。
本発明によれば、電子マネーの決済処理に係る演算処理による負荷を軽減し、決済処理にかかる時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施形態に係る決済システムの構成の一例を示す。 本発明の第1の実施形態に係る決済システムにおける決済処理部の構成の一例を示す。 本発明の第2の実施形態に係る決済システムの構成の一例を示す。 本発明の第2の実施形態に係る決済システムにおける決済処理部の構成の一例を示す。 本発明の第2の実施形態に係る決済方法の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る決済方法における演算額の算出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る決済システムの構成の変形例を示す。 関連技術における課金システムの構成を示す。 関連技術における課金システムにおける課金処理部の構成を示す。 関連技術における課金方法の処理を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る決済システムの構成の一例を示す。
本実施形態に係る決済システム1001は、電子データとして媒体1011に保持された残額に対して決済をする決済システムである。決済システム1001は、決済額と残額をもとに演算額を算出する演算額算出手段1402と、演算額をもとに残額を更新して更新後の残額を得る演算手段1401とを有する。
演算額算出手段1402は、更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように、演算額を算出する。
本発明の第1の実施形態に係る決済方法の処理の一例を図2に示す。
本実施形態に係る決済方法は、電子データとして媒体に保持された残額に対して決済し、残額を更新する決済方法である。
決済額と残額をもとに、更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように、演算額が算出され(図2、ステップS101)、演算額をもとに残額が更新されて更新後の残額が得られる(ステップS102)。
本実施形態に係る決済システム1001においては、媒体に保持された残額の決済処理に係る演算処理による負荷が軽減され、決済処理にかかる時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る決済システムの構成の一例を図3に示す。
決済システム1は、電子マネーカード11を読み取る電子マネー読取装置21と、電子マネー読取装置21に通信回線を介して接続された決済装置31を有する。
電子マネー読取装置21は、決済装置31からの決済要求に対して、電子マネーカード11に保持されたデータを読み取って、決済装置31に通知する。
決済装置31は、下一桁の数値をユーザが入力する下一桁数値入力部32を備えてもよい。
電子マネーカード11としては、磁気カードまたは非接触ICカードが使われる。電子マネーは、電子データとして電子マネーカード11に保持されている。電子マネー読取装置21の電子マネー読取部22に電子マネーカード11を接触させる或いは近づけると、電子マネー読取装置21により、保持されたデータである電子マネー残額が読み出される。
電子マネーカード11と電子マネー読取部22との通信は、磁気カードである場合は、電子マネーカード11上の磁気領域に電子マネー読取部22が接触して磁気データを読み取る。非接触ICカードである場合は、電子マネーカード11と電子マネー読取部22との間で近距離無線通信が行われて電子マネーデータが送受される。
電子マネー読取装置21は、決済処理後に、処理されたデータを電子マネーカード11に書き込む。また、電子マネー読取装置21の読取装置制御部23は、電子マネーカード11の有効性を確認する。
決済装置31から決済要求が発生すると、電子マネー残額がデータ送受部24および通信回線を介して、決済装置31に通知される。該電子マネー残額は、決済装置31の決済処理部41において処理される。また、決済処理後に、処理されたデータは電子マネー読取装置21に通知され、電子マネーカード11に書き込まれる。
図4は、本実施形態に係る決済システムにおける決済処理部41の構成の一例を示す。
決済処理部41は、バッファ403、演算額算出部402、演算部401を有する。
電子マネーカード11は残額保持部101を有し、電子マネーカード11に保持された電子マネー残額は残額保持部101に記録されている。決済処理後に、更新された残額が、残額保持部101に保持された残額に上書きされる。残額保持部101には、決済履歴として、更新前の残額とともに、更新後の残額および決済処理の日時などの付加的なデータが追加して記録されていてもよい。
決済装置31はさらに、決済処理に係る金額を格納する決済データ保持部301と、決済額を保持する決済額保持部302を有する。下一桁の数値は、下一桁数値保持部303に保持されている。ユーザは下一桁数値入力部32により下一桁の数値を入力してもよい。
バッファ403は、図3に示される電子マネー読取装置21、データ送受部24および通信回線を介して電子マネーカード11の残額保持部101とデータの送受を行う。また、演算部401は決済データ保持部301と通信する。また、演算額算出部402は決済額保持部302と通信する。
図5は、本実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、簡単のため、電子マネー残額に対して、要求された金額を引き去る決済処理について説明する。
決済要求が発生するとまず、電子マネーカード11の残額保持部101に保持される電子マネーの残額が、バッファ403にコピーされる。
次に、決済処理後の残額の下一桁の数字nが確認される(図5、ステップS201)。
下一桁の数字nは0から9までの整数であり、決済システムの起動時などにユーザにより設定され、下一桁数値保持部303に保持されている。演算額算出部402は下一桁数値保持部303から、下一桁の数字nを参照する。この下一桁の数字nはユーザの操作により、下一桁数値入力部32において入力或いは変更されてもよい。また、下一桁の数字を指定しないように設定を変更してもよい。
さらに、決済装置31の決済額保持部302に決済額が保持され、演算額算出部402に通知される(ステップS202)。
次に、演算額算出部402は、バッファ403に保持された電子マネー残額と、決済額保持部302から通知された決済額をもとに、電子マネー残額から引き去る金額を算出する(ステップS203)。
なお、演算額算出部402により算出された引き去り金額と決済額との差は、引き去り金額の算出時に発生した端数として捨てられてもよいし、端数蓄積部304に蓄積されてもよい。
また、端数蓄積部304に所定の金額以上の蓄積がある場合は、端数蓄積部304から演算額算出部402に蓄積された金額の一部を移動して、決済処理後の残額の下一桁がnになるように、引き去り金額を算出してもよい。
算出された引き去り金額は、演算額算出部402から演算部401に通知され(ステップS204)、演算部401において、バッファ403に保持されている電子マネー残額から、引き去り金額を引き去る処理が実行される(ステップS205)。
引き去り処理が完了すると、引き去り処理の結果がバッファ403に保持されている電子マネーの残額に上書きされ、さらに、電子マネーカード11の残額保持部101に送信される。引き去り処理の結果は、決済装置31の決済データ保持部301に通知され、決済処理が完了する。
次に、図5のステップS203において、引き去り金額の算出方法について、図6を参照して、以下詳細に説明する。
電子マネー残額をAとし、決済要求により引き去りを指示された金額をCとする。
まず、電子マネーの残額から引き去りが可能かどうか、すなわち、AがCよりも大きい或いは等しいかどうかが判別される(図6、ステップS301)。AがCよりも小さければ(ステップS301YES)、決済処理ができないので、決済装置31に通知して、決済処理を中止する(ステップS303)。
電子マネーの残額から引き去りが可能である場合(ステップS301NO)は、電子マネーの残額と引き去り指示の金額との差(A−C)を10で除し、この余りをxとする(ステップS302)。
電子マネーの残額Aから引き去り指示の金額Cを差し引いた決済処理後の残額の下一桁の数字をnとするとき、xとnとの差(x−n)を10で割った時の余りをyとする(ステップS304)。演算部401で引き去る金額は、Cとyとの和である(ステップS306)。なお、n、xおよびyはそれぞれ0以上9以下の整数である。また、xがnよりも小さい場合は、xに10を加えてからnを引いたものをyとする。
さらに、Cとyとの和(C+y)がAよりも大きくなる場合(ステップS305YES)は決済処理ができないので、決済処理後の残額の下一桁の数字がnであるとの指定を取り消すか、或いは決済を中止する(ステップS307)。なお、ここで発生したyは、端数として捨てられてもよいし、端数蓄積部304に蓄積されてもよい。
端数蓄積部304に所定の金額以上の蓄積がある場合、端数yを演算額算出部402から端数蓄積部304に移動する代わりに、端数蓄積部304から演算額算出部402に金額(10−y)を移動してもよい。このとき、演算額算出部402は、引き去り金額を(C+y−10)として演算部401に通知する。演算部401により演算して得られた決済処理後の残額は、(A−C)よりも大きな値であり、下一桁はnである。
また、ステップS301において、電子マネー残額Aが引き去り指示金額Cよりも小さい場合は、これ以上の決済処理が続行できないので処理を中止していたが、端数蓄積部304から必要な金額を移動して電子マネー残額Aに追加してもよい。端数蓄積部304からの金額を追加した電子マネー残額Aが引き去り指示金額Cよりも大きくなれば、決済処理の続行が可能になる。
さらに、図6におけるステップS304において、電子マネー残額Aが引き去り金額(C+y)よりも小さい場合は、上記のように端数蓄積部304から必要な金額を移動することにより、決済処理(ステップS306)の中止を回避することができる。
本実施形態に係る決済処理においては、決済処理後の電子マネー残額の下一桁の数字をあらかじめ指定した数字になるよう、電子マネー残額から引き去る金額を算出したので、演算部401における引き去り処理が1回で完了する。このため、残額から決済額を引き去り、その後、下一桁の数字を所定の数字にするためにさらに引き去り処理を行うという関連技術の方法に比べて、引き去り処理の回数が少なくて済む。これにより、引き去り処理の結果の数字の下一桁を修正するためにさらに演算を実行するかどうかの指示を演算部401が待つ必要がなく、短時間で決済処理が完了する。
また、関連技術のように、端数が発生したときに端数を一時的に保持するような構成要素が不要であるため、関連技術よりも構成を簡単にすることができる。
本実施形態では、決済装置31が決済処理部41を有するように構成したが、これに限定されない。図7に示されるように、電子マネー読取装置21が決済処理部41を有してもよい。
また、決済処理後の残額の下一桁の数字をユーザが指定する下一桁数値入力部32は、電子マネー読取装置21が有してもよい。
さらに、本実施形態においては、電子マネーの残額から決済金額を引き去る処理について説明したが、これに限定されない。決済金額を電子マネーの残額に追加する処理において、下一桁の数字が所定の数字になるように、演算前に加算する金額を調整し、調整された金額を残額に加えてもよい。この場合の演算額は次のようにして算出される。
決済要求により加算を指示された金額をC’とし、電子マネー残額Aに対して、AとC’との和(A+C’)を10で除し、この余りをx’とする。
電子マネーの残額Aに加算を指示された金額C’を加えた決済処理後の残額の下一桁の数字をnとするとき、このnを余りのx’から差し引いた(x’−n)を10で除した余りをy’とする。加算を指示された金額C’からy’を差し引いた(C’−y’)を電子マネー残額Aに加えれば、決済処理後の残額の下一桁の数字はnになる。すなわち、演算額算出部402では、(C’−y’)を算出してこれを演算額とし、演算部401に通知すればよい。ここで発生したy’は、端数として捨てられてもよいし、端数蓄積部304に蓄積されてもよい。
端数蓄積部304に所定の金額以上の蓄積がある場合、端数y’を演算額算出部402から端数蓄積部304に移動する代わりに、端数蓄積部304から演算額算出部402に金額(10−y’)を移動してもよい。このとき、演算額算出部402は、演算額を(C−y’+10)として演算部401に通知する。演算部401により演算して得られた決済処理後の残額は、(A+C’)よりも大きな値であり、下一桁はnである。
本実施形態においては、電子マネーの残額の所定の桁を下一桁にして、この桁が所定の数になるように処理について説明したが、これに限定されない。残額の所定の桁は、2桁以上の複数の桁であってもよい。本実施形態で説明した、下1桁を所定の数になるようにした処理を複数の任意の桁に拡張することは可能である。所定の桁の桁数をkとして、残額の下k桁を所定の数nになるように演算額を算出する場合、図6のステップS302を、(A−C)を10のk乗で除した余りをxとし、ステップS304を、(x−n)を10のk乗で除した余りをyとするようにすればよい。このとき、x、yおよびnはそれぞれ0以上10のk乗未満の整数である。
本実施形態においては、単独のカードに電子チップを埋め込んだ電子マネーカードにおける決済処理について説明したが、これに限定されない。携帯電話などの電子機器に電子チップを埋め込んだ電子マネー媒体についても同様に適用が可能である。
また、本実施形態では、電子マネーカードに保持された残額の決済において、所定の桁が所定の数字になるよう、演算額を算出したが、これに限定されない。端末操作より決済を行う仮想マネーに対しても、本発明の適用が可能である。
なお、上述の処理動作を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理動作を実行する装置を構成してもよい。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2013年9月24日に出願された日本出願特願2013−197420を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、残額の所定の桁を所定の数字に維持しながら、決済を行う決済システムに好適に適用可能である。
1、1001 決済システム
11、2011 電子マネーカード
21、2021 電子マネー読取装置
22、2022 電子マネー読取部
23、2023 読取装置制御部
24、2024 データ送受部
31 決済装置
32 下一桁数値入力部
41 決済処理部
101、2101 残額保持部
301 決済データ保持部
302 決済額保持部
303 下一桁数値保持部
304 端数蓄積部
401、2401 演算部
402 演算額算出部
403、2403 バッファ
1011 媒体
1401 演算手段
1402 演算額算出手段
2001 課金システム
2031 課金サーバ
2041 課金処理部
2301 課金データ保持部
2302 課金額保持部
2404 端数判定部
2405 端数額保持部

Claims (6)

  1. 決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに算出された演算額により前記残額を更新して更新後の残額を得る、演算手段と、
    前記更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように前記演算額を算出する、演算額算出手段と、を有することを特徴とする、決済システムであって、さらに、
    前記更新後の残額の所定の桁は前記更新後の残額の下一桁であり、前記所定の数字をn、更新前の前記残額をA、前記決済額をCとするとき、
    前記決済額を前記更新前の残額から減ずる場合は、(A−C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C+y)として、前記更新前の残額から前記演算額を減じたものを前記更新後の残額とし、
    前記決済額を前記更新前の残額に加える場合は、(A+C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C−y)として、前記更新前の残額に前記演算額を加えたものを前記更新後の残額とすることを特徴とする、決済システム
  2. 前記媒体から前記残額を読み取り、前記演算手段及び前記演算額算出手段に入力する読取手段をさらに具備する、ことを特徴とする、請求項1に記載の決済システム。
  3. 所定の桁の数字を入力する入力手段をさらに具備し、
    前記演算額算出手段は、前記更新後の残額の所定の桁の数字が、前記入力手段により入力された数字となるよう前記演算額を算出する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の決済システム。
  4. 決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに算出された演算額により前記残額を更新して更新後の残額を得る、演算手段と、
    前記更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように前記演算額を算出する、演算額算出手段と、を有することを特徴とする、決済装置であって、さらに、
    前記更新後の残額の所定の桁は前記更新後の残額の下一桁であり、前記所定の数字をn、更新前の前記残額をA、前記決済額をCとするとき、
    前記決済額を前記更新前の残額から減ずる場合は、(A−C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C+y)として、前記更新前の残額から前記演算額を減じたものを前記更新後の残額とし、
    前記決済額を前記更新前の残額に加える場合は、(A+C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C−y)として、前記更新前の残額に前記演算額を加えたものを前記更新後の残額とすることを特徴とする、決済装置
  5. 演算手段と演算額算出手段とを備える決済システムで用いられる決済方法であって、
    前記演算額算出手段によって、決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出し、
    前記演算手段によって、算出した前記演算額をもとに前記残額を更新して前記更新後の残額を取得する、
    ことを特徴とする決済方法であって、さらに、
    前記更新後の残額の所定の桁は前記更新後の残額の下一桁であり、前記所定の数字をn、更新前の前記残額をA、前記決済額をCとするとき、
    前記決済額を前記更新前の残額から減ずる場合は、前記演算額算出手段によって、(A−C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C+y)とし、前記演算手段によって、前記更新前の残額から前記演算額を減じたものを前記更新後の残額とし、
    前記決済額を前記更新前の残額に加える場合は、前記演算額算出手段によって、(A+C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C−y)とし、前記演算手段によって、前記更新前の残額に前記演算額を加えたものを前記更新後の残額とすることを特徴とする、決済方法
  6. 決済額と電子データとして媒体に保持された残額とをもとに更新後の残額の所定の桁が所定の数字となるように演算額を算出する、演算額算出処理と、
    前記演算額をもとに前記残額を更新して前記更新後の残額を得る、演算処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする制御プログラムであって、
    前記更新後の残額の所定の桁は前記更新後の残額の下一桁であり、前記所定の数字をn、更新前の前記残額をA、前記決済額をCとするとき、
    前記決済額を前記更新前の残額から減ずる場合は、前記演算額算出処理が、(A−C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C+y)とし、前記演算処理が、前記更新前の残額から前記演算額を減じたものを前記更新後の残額とする、処理を含み、
    前記決済額を前記更新前の残額に加える場合は、前記演算額算出処理が、(A+C)を10で除した余りをxとし、(x−n)を10で除した余りをyとし、前記演算額を(C−y)とし、前記演算処理が、前記更新前の残額に前記演算額を加えたものを前記更新後の残額とする、処理を含む、
    ことを特徴とする、制御プログラム
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