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JP6216814B2 - 補助加圧ポンプユニット - Google Patents
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JP6216814B2 - 補助加圧ポンプユニット - Google Patents

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Description

本発明は、自動消火装置等の配管圧力を補助的に加圧する補助加圧ポンプユニットに関する。
ビル等の建物には、火災時の初期消火を目的として、火災発生を検出して自動放水するスプリンクラー設備等の消火装置が設置されている(例えば、特許文献1参照)。例えば消火装置は流水検知器及び制御部を備え、流水検知器によって所定量の流体の流れを検知すると、スプリンクラーヘッドが作動していると判定してメインポンプ装置を起動する。圧力タンクを装備した消火ポンプを備える消火装置の場合、漏水や圧力タンク内の空気の溶け込みにより吐出し圧力が低下することで、メインポンプ装置が誤って起動することがある。このような誤作動を防止するために、スプリンクラー設備の配管内水圧の圧力を保持する補助加圧ポンプユニットが設けられる。
補助加圧ポンプユニットは、例えば高圧を発生することが可能なプランジャポンプや多段タービンポンプを搭載している。例えば、吐出し圧力が所定の補助起動用圧力まで吐出圧力が低下した場合に、補助加圧ポンプユニットを起動し、検出圧力が所定の補助停止用圧力になった時点で、補助加圧ポンプユニットを停止する。補助起動用圧力は例えば消火装置の起動圧力よりも高く設定される。このような補助加圧ポンプの加圧動作によって、配管漏水時などに消火装置が誤って起動することを防止している。
特開2009−013876号公報
上述した補助加圧ポンプユニットでは、以下の問題があった。すなわち、例えば泡消火用など、流水検知器の設定流量が少ない消火装置では、補助加圧ポンプの運転時に、メインポンプ装置が誤作動してしまう場合がある。
そこで本発明は、メインポンプ装置の誤作動を防止可能な補助加圧ポンプユニットを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の補助加圧ポンプユニットは、次のように構成されている。
補助加圧ポンプユニットは、メインポンプユニットを有する消火設備に接続され、前記メインポンプユニットの配管内圧力に応じて前記メインポンプユニットの流路に流体を圧送する補助加圧用のポンプ装置であって、ポンプ部と、前記ポンプ部の一次側に接続される吸込配管と、前記ポンプ部の二次側に設けられ、前記メインポンプユニットの流路に接続される吐出配管と、を有し前記ポンプ部は、第1ポンプ室及び第2ポンプ室を備える多段式の渦流ポンプであって、前記ポンプ部の一次側の流路を絞ることでキャビテーションを利用して流量を制限するオリフィス部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、メインポンプ装置の誤作動を防止可能な補助加圧ポンプユニットを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る消火装置の構成を示す説明図。 本発明の第1の実施形態に係る補助加圧ポンプユニットの側面図。 同補助加圧ポンプユニットの側面図。 同補助加圧ポンプユニットを下方から示す平面図。 同補助加圧ポンプユニットのポンプ部の断面図。 同補助加圧ポンプユニットのポンプ部の断面図。 同ポンプ部のインペラの構成を示す平面図。 同ポンプ部の中間ケーシングの構成を示す上面図。 同ポンプ部の中間ケーシングの構成を示す下面図。 同補助加圧ポンプユニットのオリフィス部を示す平面図。 同補助加圧ポンプユニットのオリフィス部を示す断面図。 同補助加圧ポンプユニットの性能特性を示すグラフ。 同補助加圧ポンプユニットの起動特性を示すグラフ。 本発明の他の実施形態に係る補助加圧ポンプユニットの側面図。 本発明の他の実施形態に係る補助加圧ポンプユニットのポンプ部の断面図。 同ポンプ部の中間ケーシングの構成を示す上面図。 同ポンプ部の中間ケーシングの構成を示す下面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る消火装置100及び補助加圧ポンプユニット1について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るポンプ設備の説明図である。図2、図3は補助加圧ポンプユニット1の側面図である。図4は補助加圧ポンプユニット1を下方から見た平面図である。図5及び6は、同補助加圧ポンプユニットのポンプ部の断面図である。図7はインペラ33の構成を示す説明図である。図8及び図9はそれぞれ中間ケーシングの上面図及び下面図である。
図1に示すように、消火装置100は、メイン装置であるメインポンプユニット101と、メインポンプユニット101を補助的に加圧する補助加圧ポンプユニット1と、を備えている。
メインポンプユニット101は、例えば泡消火用のスプリンクラー設備であり、一次側配管105を介して水源102に接続されたメインポンプ103と、メインポンプ103を駆動するモータ104と、メインポンプ103の二次側に接続された二次側配管106を介して接続される複数のスプリンクラーヘッド107と、を備えている。
メインポンプユニット101の二次側配管106には、配管内を流れる流体の流量を検出する流量検知器108が設けられている。また、二次側配管106には、配管圧力を検出する圧力センサ109が接続されている。
メインポンプユニット101は流量検知器108や圧力センサ109によって検出される二次側配管106の圧力や流量に応じてメインポンプ103のモータ104を起動する制御装置を備えている。
メインポンプ103は水源102に貯留されている工業用水を増圧して二次側のスプリンクラーヘッド107に供給する。
補助加圧ポンプユニット1は、メインポンプユニット101の二次側配管106内の圧力が低下した際にメインポンプユニット101の流路に流体を圧送する補助加圧用のポンプ装置である。
図1乃至図4に示すように、補助加圧ポンプユニット1は、架台11と、架台11上に設置された呼水槽12と、呼水槽12の下方に設けられたポンプ装置20と、ポンプ装置20の吸込側に接続される吸込配管40とメンテナンス用のボール弁、ポンプ装置20の吐出側に接続される吐出配管50と、呼水槽12の側部に設けられた制御盤60と、を備えている。
架台11は、例えば複数のフレーム部材が方形に組み付けて構成されている。この架台11の上部開口を塞ぐように、呼水槽12が設置されている。
呼水槽12は箱形に形成され、内部に水を貯留する。呼水槽12の底部には、吸込配管40に連通する開口12aが設けられている。この開口12aに、吸込配管40が接続される。呼水槽12の壁部には、管継手が設けられている。
架台11の外枠の内部のスペースであって、呼水槽12の下方に、縦型のポンプ装置20が設けられている。
ポンプ装置20は、モータ21と、ポンプ部28と、を備えている。ポンプ装置20は、液体、例えば工業用水を増圧して二次側に供給可能な、所謂カスケードポンプである。
モータ21は、モータフレーム22と、モータフレーム22内に固定された固定子23と、固定子23により回転される回転子24と、回転子24に固定された回転軸25と、を備えている。モータ21は、回転子24を挟んで2箇所で回転軸25を支持する一対の軸受26と、固定子23と電気的に接続される電装箱27と、を備えている。
回転軸25は、モータフレーム22から突出して配置される。回転軸25は、突出する端部がポンプ部28内に配置される。回転軸25は、ポンプ部28内に配置される端部側にキー25aを備えている。
図5乃至図7に示すように、ポンプ部28は、ケーシングカバー30と、ケーシング31と、ケーシング31内に設けられ、ポンプ室32aを構成する中間ケーシング32と、ケーシング31内に収容された複数、例えば2つのインペラ33と、ケーシング31内に回転軸25の端部を液密に配置するシール部材34と、ケーシング31内に配置された回転軸25の端部を軸支する軸受部材35と、インペラ33を固定する止め輪36と、を備えている。
ケーシングカバー30は、回転軸25を挿入する開口部30aと、開口部30aの周囲に設けられたシール溝30bと、を備えている。ケーシングカバー30は、モータ21及びケーシング31が固定される。
開口部30aは、ケーシングカバー30のモータ21と対向する面に設けられ、回転軸25を挿入可能に形成されている。シール溝30bは、開口部30aの周囲であってケーシングカバー30内に配置される。シール溝30bは、シール部材34を配置可能に形成されている。
ケーシング31は、モータ21と対向する一端側が開口して略円筒状に形成され、当該開口がケーシングカバー30により覆われる。ケーシング31は、挿入される回転軸25の軸心方向に沿ってケーシングカバー30を着脱可能に形成されている。ケーシング31は、ポンプ室32aの一部と連通される吸込口31aと、ポンプ室32aの一部と連通される吐出口31bと、ケーシングカバー30のシール溝30bと対向する位置に設けられた軸受取付部31cと、を備えている。ケーシング31は、モータ21と対向する一端側が開口し、当該開口がケーシングカバー30により覆われる。
吸込口31aは、ポンプ装置20の一次側に配置される配管等に接続可能に形成されている。吐出口31bは、ポンプ装置20の二次側に配置される配管等に接続可能に形成されている。
軸受取付部31cは、回転軸25の端部を収容可能、且つ、軸受部材35を配置可能に形成されている。軸受取付部31cは、内径が回転軸25の外径よりも大径に形成されるとともに、軸受部材35と嵌合可能な内径に形成された、端部が閉塞する円柱状の窪み(溝)である。また、軸受取付部31cは、軸受部材35と対向する面に、ピン31dが設けられる。
中間ケーシング32は、ケーシング31内に設けられ、ケーシングカバー30及びケーシング31とともに、複数のインペラ33を収容するポンプ室32aを形成する。具体的には、中間ケーシング32は、軸心方向に直交する方向に延設された隔壁32bによりポンプ室32aを二分し、一段目の第1ポンプ室32c及び二段面の第2ポンプ室32dを形成する。
中間ケーシング32は、隔壁32bの中心が開口することで、その中心に回転軸25及びインペラ33の後述するボス部33bを配置可能に形成されている。中間ケーシング32は、その内面とインペラ33の外面との間隙を微小とすることで、第1ポンプ室32c及び第2ポンプ室32d間を遮断する。また、中間ケーシング32は、図6に示すように第1ポンプ室32cの吐出口と第2ポンプ室32dの吸込口を連通する接続流路32eを有している。
第1ポンプ室32cは、隔壁32bで隔たれたポンプ室32aの一方の空間である。第1ポンプ室32cは、吸込口31aと接続される。第1ポンプ室32cは、吸込口31aから接続流路32eまでの流路を形成する。
第2ポンプ室32dは、隔壁32bで隔たれたポンプ室32aの他方の空間であり、吐出口31bと接続される。第2ポンプ室32dは、第1ポンプ室32cの二次側に設けられる。第2ポンプ室32dは、接続流路32eから吐出口31bまでの流路を形成する。
第1ポンプ室32c及び第2ポンプ室32dは、接続流路32eによって流体的に接続される。換言すると、第1ポンプ室32c、第2ポンプ室32d及び接続流路32eは、空間が二分に分割され、当該2つの空間が流体的に連続するポンプ室32aを形成する。
接続流路32eは、第1ポンプ室32cに形成される流路の二次側、及び、第2ポンプ室32dに形成される流路の一次側に配置される。
図8及び図9に示すように、中間ケーシング32には、吸込口31aと第2ポンプ室32dとを連通する連通孔37が形成されている。連通孔37は、中間ケーシング32の、第1ポンプ室32c側の吸込流路部37aから第2ポンプ室32d側に至って貫通している。連通孔37は、例えば、直径2mm乃至6mm程度の小径のキリ孔で形成されている。この連通孔37によって、吐出し圧力が一定以上の高圧になっても水流を高圧側から低圧側へ戻すことで、圧力が低減される。
インペラ33は、平板状の基部33aと、基部33aの中心に設けられたボス部33bと、基部33aの一方の主面であって外周縁に複数設けられた羽根33cと、を備えている。
ボス部33bは、その中心に形成された回転軸25を挿通する挿通孔33dと、ボス部33bの軸心方向の主面間に形成された貫通孔33eと、ボス部33bの一方側の主面に設けられた溝部33fと、を備えている。
挿通孔33dは、その内周面にキー25aと係合するキー溝33gが形成される。貫通孔33eは、ボス部33bの主面間を貫通して設けられる。貫通孔33eは、貫通孔33eを通過する水が絞り流れとなる内径、換言するとオリフィス効果を有する内径に形成されている。貫通孔33eは、例えば、直径0.8mm乃至1.5mmに形成されている。
溝部33fは、ボス部33bの軸心を中心とした環状の溝である。溝部33fは、その一部に貫通孔33eが配置される径で形成される。換言すると、貫通孔33eは、ボス部33bの溝部33f上に配置される。溝部33fは、例えば、ボス部33bの主面からの深さが、貫通孔33eの半径と略同一の深さに形成されている。
また、溝部33fは、基部33aの羽根33cが設けられる主面と同じ側のボス部33bの主面、又は、隣り合う他のインペラ33のボス部33bの主面と対向するボス部33bの主面に設けられる。羽根33cは、基部33aの一方の主面の周方向に沿って複数箇所で切削加工等により切欠されることで形成される。
2つのインペラ33は、例えば、ボス部33bの貫通孔33eが対向するように、換言すると貫通孔33e同士が対向、例えば同軸上となるように、回転軸25に配置される。これにより、2つのインペラ33のボス部33bの互いに対向する主面が当接して、回転軸25にインペラ33が配置される。なお、インペラ33は、貫通孔33e同士が対向するように、キー溝33gが配置される。また、例えば、インペラ33の基部33aには、基部33aの両主面側の圧力を一定に調整可能な圧力バランス孔33hが複数設けられている。
シール部材34は、回転軸25の外周面とケーシングカバー30の開口部30aとの間を密封可能に形成されている。シール部材34は、例えばメカニカルシールである。シール部材34は、回転軸25の外周面に設けられる回転環と、シール溝30bに固定される固定環と、を備え、回転環と固定環が摺動することで、回転軸25及びケーシングカバー30間を密封する。
軸受部材35は、回転軸25に固定されるスリーブ35aと、軸受取付部31cに固定される水中軸受35bと、を備えている。スリーブ35aは、耐摩耗性に優れた材料、例えばセラミック材料により形成される。
スリーブ35aは、円筒状に形成されている。スリーブ35aは、回転環である。スリーブ35aは、第1ポンプ室32cに設けられるインペラ33のボス部33bの主面の中心側及び止め輪36の間に配置される。スリーブ35aの外径は、ボス部33bの中心から貫通孔33eを通る円の直径よりも小径に形成される。
水中軸受35bは、耐摩耗性に優れた材料、例えばセラミック材料により形成される。水中軸受35bは、円筒状に形成されている。水中軸受35bは、固定環である。水中軸受35bは、軸受取付部31cに嵌合して固定される。水中軸受35bは、内径がスリーブ34aの外径と略同一径に形成されている。水中軸受35bは、内周面がスリーブ35aの外周面と摺動可能に形成されている。また、水中軸受35bは、軸受取付部31cに設けられたピン等により、周方向に固定され、軸受取付部31cに対して回転が規制される。
止め輪36は、回転軸25に挿入可能に形成されている。止め輪36は、例えば、所謂ホーローセットやイモネジと呼ばれる止めねじ36aにより回転軸25に固定される。止め輪36は、回転軸25に固定されることで、2つのインペラ33及びスリーブ35aを回転軸25に固定する。
止め輪36は、回転軸25の端部に挿通し、所定の位置で止めねじ36aにより回転軸25に固定されることで、スリーブ35a及びインペラ33を回転軸25の所定の位置に固定可能に形成されている。なお、ここで、所定の位置とは、ケーシングカバー30、ケーシング31及び中間ケーシング32とインペラ33の間隙に応じて適宜設定又は調整される位置である。
吸込配管40は、内部に流路を構成し、開口12aと吸込口31aとを連通可能に接続する配管である。例えば実施形態において、吸込配管40は継手42を備え、一端40aが吸込口31aに、他端40bが開口12aに、それぞれ接続されている。本実施形態において、継手42は、吸込側の流路を絞るオリフィス部43を構成する。
図10及び図11に示すように、継手42は、内部に流路を構成する貫通孔42aを有する筒状部42bと、筒状部42bの一端側に設けられたフランジ部42cと、を備えている。継手42の一方の部位は吸込配管40に、他方の部位は吸込口31aに接続されている。
継手42の貫通孔42aは、吸込配管40より僅かに大径の第1孔部42dと、吸込配管40の内径よりも小径の第2孔部42eとを有している。すなわち、継手42の内壁が所定位置から内方に突出して径が縮小している。
この第1孔部42dの内面には、ねじ部が形成されている。第1孔部42dに吸込配管40の外面に形成されたねじ部が螺合することで、吸込配管40が継手42に接続される。
筒状部42bの外面にはねじ部が形成されている。筒状部42bに吸込口31aの内面に形成されたねじ部が螺合することで、継手42が吸込口31aに接続される。
貫通孔42aは、段差42fを備え、一次側の内周壁よりも、二次側の内周壁が内方に突出するように形成されて、吸込配管40の内径よりも小さい小径の第2孔部42eによって、流路をしぼっている。貫通孔42aは、吸込配管40から連続する流路を通過する水が絞り流れとなる内径、換言するとオリフィス効果を有するとなる内径に形成されている。すなわち、継手42は、吸込側の流路径を絞ることで、キャビテーションを発生させ、流量を制限する流量調整部として機能する。
吐出配管50は、内部に流路を構成し、吐出口31bをメインポンプユニット101の流路に連通可能に接続する配管である。吐出配管50の一端50aは吐出口31bに接続され、他端50bは架台11の外部へ導出されている。
例えば実施形態において、吐出配管50は、複数の分岐部を有する連結管51が設けられている。連結管51の分岐部分には圧力検出部としての圧力スイッチ53が設けられている。圧力スイッチ53は、補助加圧ポンプユニット1の吐出側を通じてメインポンプユニット101の配管内圧力、すなわち、スプリンクラーヘッド107に加わる加圧水の圧力を検知可能に形成されている。圧力スイッチ53は、信号線を介して制御盤60に接続され、検出した圧力信号を制御盤60に送信する。
また、吐出配管50には、圧力を蓄えるためのアキュムレータ54や、圧力を表示する圧力計55が設けられている。さらに、吐出配管50の複数箇所にそれぞれメンテナンス用のボール弁56が設けられている。
制御盤60は、例えば呼水槽12の側面に設けられている。制御盤60内には各種データを記憶する記憶装置61と、モータ21や圧力スイッチに接続されて自動消火装置の配管内圧力に応じてポンプ装置20を制御する制御部62と、を備える。
記憶装置61には、補助加圧ポンプユニット1の補助ポンプ起動用の基準値である補助起動圧力値P1、補助ポンプ停止用の基準圧力である補助停止圧力値P2等の各種閾値が設定され、記憶されている。
例えば、補助起動圧力値P1は、メインポンプユニット101を起動させるためのメイン起動圧力値P0よりも高い所定の値である。補助停止圧力値P2は、補助起動圧力値P1の10〜20%程度高く、消火設備に使用される配管の耐圧圧力値P3未満に設定されている。また、上記の耐圧圧力値P3は、通常、10kg/cmの配管であれば1.4MPa、20kg/cmの配管であれば2.8MPaとされている。(JIS準拠)
例えば制御部62は、圧力スイッチ53で検出された圧力値と、例えば記憶装置に記憶された閾値や基準値との比較を行う。また、制御部62は、各種の演算処理を行い、ポンプ装置のモータ21を運転または停止させる。具体的には、制御部62は、吐出圧力が所定の起動圧力以下で前記補助加圧ポンプユニット1を起動する。また、制御部62は、吐出圧力が所定の停止圧力以下で前記ポンプ部を停止する。さらに、運転電流が所定の最高時運転電流となると故障検出して前記ポンプ部を停止する機能を有する。
このように構成された補助加圧ポンプユニット1の動作について、説明する。
圧力スイッチ53によって、加圧対象であるメインポンプユニット101の配管内の圧力を検出する。検出圧力が補助起動圧力値P1を下回ると、制御部62は、補助加圧ポンプユニット1のモータ21を駆動する。モータ21が駆動されると、回転軸25を介して2つのインペラ33が回転する。
この回転により、吸込口31aから水が吸い込まれる。吸込口31aから吸い込まれた水は第1ポンプ室32cで増圧されて、接続流路32eを通って第2ポンプ室32dに移動する。第2ポンプ室32dに移動した水は第2ポンプ室32d内で増圧され、吐出口31bから吐出される。吐出された水は吐出配管50を通って加圧対象である二次側配管106へ圧送される。以上により、補助加圧処理が行われる。
この補助加圧処理によって、メインポンプユニット101の二次側配管106の配管内圧力が増加する。そして圧力スイッチ53で検出される圧力が、補助停止圧力値P2に到達すると、補助加圧ポンプユニット1のモータ21を停止することで、加圧処理が停止される。以上の補助加圧処理により、例えば漏水等が原因で二次側配管106の圧力が低下した際にメインポンプ103が誤って起動することを防止している。
補助加圧ポンプユニット1では、このような補助加圧処理の際に、流量が一定以上に増加すると、オリフィス部43の絞り機能によって流量が制限される。
図14は補助加圧ポンプユニット1の性能曲線を示すグラフである。図14の性能曲線は運転流量と発生揚程との関係を示す静的な連関を示す。図14において横軸で吐出流量、縦軸で、全揚程(倍率1倍)、吸込揚程、消費電力、出力、電流(4種類は倍率10倍)と、ポンプ効率、総合効率、をそれぞれ示している。
図14に示すように、吸込配管40に流量調整部としてオリフィス部43が設けられていることにより、補助加圧ポンプの起動直後に、流量が瞬時的に一定量まで増加すると、ポンプの吸込流路の流速が速くなり、キャビテーション現象が発生する。すなわち、吸込流路の圧力が飽和水蒸気圧以下となり、水中に溶け込んでいた空気が気泡として発生する。一般に揚水ポンプは気泡が発生すると、インペラ流路、すなわち渦流ポンプの場合は複数の羽根33c間の溝を閉塞する。これにより増圧作用を発揮しない羽根溝が複数できるため、揚水性能が低下することから、流量調整がなされる。例えば、図14に示すように、流量は、11.5L/minまで増加した後、キャビテーションの発生により、それ以上は、揚程が低下しても流量は増加しなくなる。
なお、補助加圧ポンプの起動後には給水量が低下し、ポンプの吸込流路の流速が低下するため、負圧が解消されて、気泡が消え、再び、羽根溝に水が流れ込み、元の状態に復元する。
図12に見られるように、補助加圧ポンプユニット1は、開放流量時の揚程を急激に低減して最大流量を効果的に制限している。
図13は、補助加圧ポンプユニットの起動特性を示すグラフであり、実際のポンプ起動時のポンプ運転流量を示している。
図13に示すように、漏れ流量1.2L/min、運転時間5.05秒、停止圧力ー起動圧力=21m、起動圧力=100m、停止圧力=121mであり、圧力スイッチ53の補助起動圧力値P1=0.98MPa、補助停止圧力値P2=1.18MPa、とした。また、運転電流4.86A、最大流量9.5L/min=0.158L/S(10.7Hz)となっている。
図13に示されるように、補助加圧ポンプユニット1のポンプ起動時のポンプ運転流量は、流量検知器108で検知されない、すなわちメインポンプ103が起動されない値である15L/min以下になっていることがわかる。また、図13によれば、補助加圧ポンプユニット1のポンプ起動時、すなわち圧力100m時の最大流量は、図14に示す静的なデータと同じ9.5L/minであることが確認できる。
さらに、本案の補助加圧ポンプユニット1は、中間ケーシング32に吐出口31bと第1ポンプ室32c、または吸込口31aと第2ポンプ室32dとを連通する連通孔37が形成されているため、流量がゼロとなる締切圧力が低下する。連通孔37は、例えば、直径2mm乃至6mm程度の小径のキリ孔に形成されている。すなわち、吐出し圧力が一定以上の高圧になっても水流を高圧側から低圧側へ戻すことで、圧力が低減される。すなわち、多段式の渦流ポンプにおいて、耐圧圧力値P3に至らないように、第1ポンプ室32c,第2ポンプ室32dの圧力が調整される。
また、本実施形態において、制御部62は、運転電流が消火設備の配管の耐圧圧力値P3に対応する最高時運転電流値に至ると、故障と判断して、補助加圧ポンプユニット1のポンプ部28を停止するよう制御する。
例えば耐圧圧力値P3は、補助起動圧力値P1及び補助停止圧力値P2よりも高く設定され、例えば一例としてP3=1.4MPaに設定されている。
本実施形態にかかる補助加圧ポンプユニット1によれば、以下の効果が得られる。すなわち、吸込側の流路に流量を調整するオリフィス部43を備えることで、キャビテーションを発生させ、流量を制限することが可能である。このため単純な構成で流量の小さい設備に対応可能な補助加圧ポンプユニット1を提供できる。すなわち、例えば泡消火装置など、流量が小さい場合には、補助加圧ポンプによる起動時に、メインの流量検知器108が作動することで、メインポンプ103が作動してしまう場合があるが、本実施形態によれば流量値が一定の値を超えるとキャビテーションを発生させることで、一定以上の流量に至らないように流量調整でき、上記の誤作動を防止できる。
また、吸込側の流路にオリフィス機能を設けるだけの簡単な構成で流量制限が可能であるため、例えば、ニードル弁などの流量調整弁を追加した場合に比べ、構造が単純であって可動部もないため、故障することが著しく少なく、また出荷時調整も必要ない。したがって、製造コストやメンテナンスコストを抑えることができる。
さらに、補助加圧ポンプユニット1では、制御部62の制御によって、耐圧圧力値P3に相当する運転電流を検出した時点で故障としてポンプ部28を停止する。このため、例えば連通孔37が詰まった場合や、圧力スイッチ53が故障した場合に、補助停止圧力値P2よりも高圧になってしまうことがあっても、制御部62で運転電流に応じてポンプ部28を停止することが可能である。
上記補助加圧ポンプユニット1のポンプ部28は、軸方向片面のみに羽根33cを有する2枚の片面タイプのインペラ33を用いている。このように、片面のインペラ33を用いることで、両面に羽根があるタイプと比べて流量とともに消費電力を半減させることができ、両面タイプの1段のインペラと同じ出力で2段インペラを駆動することができる。このため、小水領域での揚程を向上することができる。
また、補助加圧ポンプユニット1ではポンプ装置として渦流ポンプを用いたため、例えばプランジャポンプのような振動を防止できる。またニードル弁などの絞りを備える場合と比べて、振動による緩みも発生しない。また、多段遠心ポンプと比べ、高揚程が得やすい。
また補助加圧ポンプユニット1において、ポンプ装置として多段の渦流ポンプは、ポンプ部の吸込側と吐出側が狭いギャップでシールされている。このため、内部の漏れも少なく、小さなモータ出力で高揚程が得られるため、高揚程で小流量の補助加圧処理に適している。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば他の実施形態として図14に示す補助加圧ポンプユニット2は、呼水槽12の側部にポンプ装置20が配されている。また、補助加圧ポンプユニット2は、吸込配管40は、分岐部44を有するとともに、分岐部44から分岐して呼水槽12に接続されるバイパス配管45をさらに備える。なお、補助加圧ポンプユニット2において、オリフィス部43を備える継手42が分岐部44よりも呼水槽12側に、配置されている。このように構成された補助加圧ポンプユニット2では、設置初期の消火設備の長大な配管内の充水時には、オリフィス部を備えないバイパス配管45とオリフィス部43を有するメインの吸込配管40とで並列に吸込配管が構成され、オリフィス部43を備えないバイパス配管45にほとんどの水量が流れるため、キャビテーションが発生せず大水量給水を行うことが可能となる。そして、充水作業が完了した後にバイパス配管45のボール弁を閉止することにより、オリフィス部43を有するメインの吸込配管40のみが吸込配管となるため、キャビテーションを発生させる流量制限機構として有効となる。
この他の構成は上記第1の実施形態にかかる補助加圧ポンプユニット1と同様であるため、共通する符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、さらに、初期の水の充填処理を、バイパス配管45を主な吸込配管とすることで、充水処理時間を短縮することができるという効果が得られる。
上記実施形態において吸込配管に設けられた継手にオリフィス部43を配置したがこれに限られるものではない。例えばケーシング31の吸込口31aに直接、絞り構造を設けることも可能である。この場合にも上記実施形態と同様にキャビテーションを発生させることで流量制限が可能である。
また、上記実施形態において補助加圧ポンプユニット1は、中間ケーシング32に吸込口31aと第2ポンプ室32dとを連通する連通孔37を形成したがこれに限られるものではない。例えば図15乃至図17に示すように、吐出口31bと第1ポンプ室32cとを連通する連通孔37を備えていてもよい。この場合にも、吐出し圧力が一定以上の高圧になっても水流を高圧側から低圧側へ戻すことで、圧力を低減することが可能となる。
また、上記実施形態においてポンプ装置として多段の渦流ポンプを用いたが、これに限られるものではない。例えば、多段遠心ポンプを用いた場合においても、キャビテーションを利用した流量制限機構は有効となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
メインポンプユニットを有する消火設備に接続され、前記メインポンプユニットの配管内圧力に応じて前記メインポンプユニットの流路に流体を圧送する補助加圧用のポンプ装置であって、
ポンプ部と、
前記ポンプ部の一次側に接続される吸込配管と、
前記ポンプ部の二次側に設けられ、前記メインポンプユニットの流路に接続される吐出配管と、
前記ポンプ部の一次側の流路を絞るオリフィス部を備えることを特徴とする、補助加圧ポンプユニット。
(2)
前記オリフィス部は、前記吸込配管と前記ポンプ部の吸込口とを接続する継手に設けられたことを特徴とする(1)記載の補助加圧ポンプユニット。
(3)
前記ポンプ装置は、第1ポンプ室及び第2ポンプ室を備える多段式の渦流ポンプであって、前記ポンプ部の吐出口と前記第1ポンプ室、または前記ポンプ部の吸込口と前記第2ポンプ室、を連通させる連通孔が形成されたことを特徴とする(1)記載の補助加圧ポ
ンプユニット。
(4)
前記ポンプ部の一次側に前記吸込配管を介して接続される呼水槽を備え、
前記吸込配管から分岐して前記オリフィス部を備える前記吸込配管と並列に設けられ、前記呼水槽に接続される、バイパス配管を備えることを特徴とする(1)記載の補助加圧ポンプユニット。
(5)
前記ポンプ部の吐出圧力を検出する検出部と、
前記吐出圧力が所定の起動圧力以下となると前記ポンプ部を起動し、
前記吐出圧力が所定の停止圧力以上となると前記ポンプ部を停止し、
前記ポンプ部の運転電流が、消火設備の配管の耐圧圧力時の運転電流値となると、前記ポンプ部を停止する、制御部を備えた(1)記載の補助加圧ポンプユニット。
1、2…補助加圧ポンプユニット、11…架台、12…呼水槽、20…ポンプ装置、21…モータ、25…回転軸、28…ポンプ部、30…ケーシングカバー、31…ケーシング、31a…吸込口、31b…吐出口、32…中間ケーシング、32a…ポンプ室、32b…隔壁、32c…第1ポンプ室、32d…第2ポンプ室、32e…接続流路、33…インペラ、33c…羽根、37…連通孔、40…吸込配管、42…継手、42a…貫通孔、43…オリフィス部、44…分岐部、45…バイパス配管、50…吐出配管、51…連結管、53…圧力スイッチ、60…制御盤、62…制御部、100…消火装置、101…メインポンプユニット、103…メインポンプ、104…モータ、105…一次側配管、106…二次側配管、107…スプリンクラーヘッド。

Claims (3)

  1. メインポンプユニットを有する消火設備に接続され、前記メインポンプユニットの配管内圧力に応じて前記メインポンプユニットの流路に流体を圧送する補助加圧用のポンプ装置であって、
    ポンプ部と、
    前記ポンプ部の一次側に接続される吸込配管と、
    前記ポンプ部の二次側に設けられ、前記メインポンプユニットの流路に接続される吐出配管と、を有し
    前記ポンプ部は、第1ポンプ室及び第2ポンプ室を備える多段式の渦流ポンプであって、
    前記ポンプ部の一次側の流路を絞ることでキャビテーションを利用して流量を制限するオリフィス部を備えることを特徴とする、補助加圧ポンプユニット。
  2. 前記多段式の渦流ポンプの吐出口と前記第1ポンプ室、または前記ポンプ部の吸込口と前記第2ポンプ室、を連通させる連通孔が形成されたことを特徴とする請求項1記載の補助加圧ポンプユニット。
  3. 前記ポンプ部の一次側に前記吸込配管を介して接続される呼水槽を備え、
    前記吸込配管から分岐して前記オリフィス部を備える前記吸込配管と並列に設けられ、
    前記呼水槽に接続される、バイパス配管を備えることを特徴とする請求項1記載の補助加
    圧ポンプユニット。
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