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JP6218079B2 - 孔内載荷試験装置 - Google Patents
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Description

本発明は、地盤の反力係数(K値)等の力学的特性を把握するための孔内載荷試験装置に関するものである。
構造物の基礎設計を行うに際しては、予め地盤の反力係数(K値)、変形係数(E値)、極限支持力等の力学的特性を正確に把握しておくことが重要である。
このため、従来から地盤の力学的特性を調べるために、地盤工学会規準(JGS)において孔内載荷試験の方法が規格化されている。
この孔内載荷試験は、原位置試験の一種であり、ボーリングによって地盤に形成した孔内にゾンデとよばれる弾性チューブを配置し、このゾンデ内に液体圧を加えて膨張させるとともに、そのときの圧力と孔壁の変位の関係から、地盤の変形係数、地盤反力係数、降伏圧力、極限圧力、静止土圧などの地盤の力学特性を求めるものである。
図4は、上記孔内載荷試験に用いられている従来の試験装置を示すものである。
図4に示すように、地盤のボーリング孔内に配置されるゴム製のゾンデ1と、このゾンデ1内に圧力水を供給する圧力水供給手段2と、ゾンデ1内の圧力を検出するセル圧力計3とから概略構成されたものである。
ここで、圧力水供給手段2は、水を貯留するタンク4と、このタンク4内の上部に加圧された窒素ガスを供給する窒素ガスボンベ5を備えたもので、窒素ガスボンベ5からレギュレータ6を介してタンク4内に加圧された窒素ガスを供給し、これによって加圧された圧力水をゾンデ1内に供給するようにしたものである。
上記孔内載荷試験装置によれば、ゾンデ1内の圧力の変化をセル圧力計3によって計測するとともに、タンク内の水位変化ΔHを計測することにより、上記孔の内壁の変位量を算出し、これら圧力と変位量の関係等を用いて、地盤の変形係数(E値)や水平方向地盤反力係数(K値)を求めることができる。
なお、下記特許文献1にも、この種の孔内載荷試験装置が開示されている。
特開2002−24830号公報
ところで、図4に示した従来の孔内載荷試験装置にあっては、地盤の土質によって異なるものの、ゾンデ1内に概ね3Mpaの圧力水を供給する必要がある。このため、通常窒素ガスボンベ5として窒素ガス圧力が15Mpa程度のものが用いられるとともに、タンク4や、窒素ガスボンベ5からタンク4までの配管7a、タンク4からゾンデ1までの配管7bおよびゾンデ1からセル圧力計3までの配管7cとして、3Mpa程度の耐圧性を備えたものが用いられている。
このため、タンク4が高圧ガス保安法に規定する高圧ガス製造設備に該当するとともに、窒素ガスボンベ5および配管7a、7b、7cに対しても各種法令に沿った取り扱いが必要となり、この結果定期的な耐圧検査や各種の届け出を提出する必要があることから、実際の施工に付随して多くの法令に基づく作業が発生するという問題点があった。
加えて、耐圧容器であるタンク4や窒素ガスボンベ5は、それぞれの重量が20〜40kgになるために、試験箇所への搬送、設置および解体にも多くの手間を要するという問題点があった。また、圧力水の加圧源として、圧縮性流体である窒素ガスを用いているために、ゾンデ1の内圧を安定化させることが難しいという問題点もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高圧ガス製造設備に該当しない軽量かつ簡易な装置によって、しかもゾンデ内圧を安定的に保持して高い精度で孔内載荷試験を行うことができる孔内載荷試験装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、地盤に形成された試験孔内に配置されるゾンデと、このゾンデ内に加圧した液体を供給する加圧液供給手段と、上記ゾンデ内の圧力を検出する圧力検出手段と、上記ゾンデによる上記試験孔の内壁の変位を検出する測定手段とを備えた孔内載荷試験装置において、上記加圧液供給手段は、ピストンロッドのストロークが同じ2台の複動ポンプと、これらの複動ポンプのピストンの前後の各シリンダ室に液体を供給するタンクと、これら複動ポンプの上記ピストンロッドを往復動させるモータと、上記複動ポンプの上記各シリンダ室からの加圧液体を上記ゾンデ内に導入する吐出側配管とを備えてなり、かつ2本の上記ピストンロッドは、一方の上記ピストンが他方の上記ピストンよりも1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うように上記モータに連結されているとともに、上記測定手段は、上記タンクに設置されて上記液体の液面を検出する水位センサであることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、ゾンデ加圧用の圧力発生源となる複動ポンプは、高圧ガス保安法に規定する高圧ガス製造設備に該当するものではないために、従来のように高圧ガス保安法等の各種法令に基づく定期的な検査や各種届け出の提出が不要になる。この結果、実際の施工に付随する多くの手続等の作業を省くことができ、作業の効率化を図ることができる。
しかも、重量の嵩む耐圧性を有するタンクや高圧ガスボンベ等を必要としないために、装置全体の大幅な軽量化を図ることができ、搬送、設置および解体作業も容易になる。
また、複動ポンプのピストンの前後の各シリンダ室で加圧された液体を、交互にゾンデに供給していることに加えて、上記液体は従来の窒素ガスと比較して圧縮性を無視することができるために、ゾンデの内圧を安定的に制御することが可能になる。
さらに、複動ポンプから直接ゾンデ内に加圧液を供給しているために、当該複動ポンプに供給するタンクの液体の体積変化量がゾンデの体積変化量と常に等しくなる。このため、高精度で高圧対応の高価な流量計を用いることなく、タンクに設置した簡易な水位センサによって、上記ゾンデの体積変化量を正確に把握することができる。
る。
また、複動ポンプのピストンロッドをモータによって往復動させているために、一層の省力化を図ることができる。この場合に、複動ポンプを2台設け、上記モータによって2本のピストンロッドを、一方のピストンが他方のピストンよりも1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うように連結しているために、ゾンデに供給する加圧液の圧力変動を小さく抑えることができる
本発明に係る孔内載荷試験装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施形態を示す概略構成図である。 実施例の結果を示すもので、第1および第2の実施形態および比較例による加圧経過時間とゾンデ内の圧力の変化を示すグラフである。 従来の孔内載荷試験装置を示す概略構成図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の孔内載荷試験装置の第1の実施形態を示すもので、この孔内載荷試験装置は、地盤に形成された試験孔内に配置されるゾンデ10と、このゾンデ10内に加圧水を供給する手動の複動ポンプ(加圧液供給手段)11と、この複動ポンプ11に水を供給するタンク12とから概略構成されたものである。
ゾンデ10は、ゴム製の弾性チューブであって、一般的な孔内載荷試験装置において用いられている汎用のものである。そして、このゾンデ10の上端部には、内部の圧力を検出するための圧力計(圧力検出手段)13が取り付けられている。
また、複動ポンプ11は、シリンダ14内にピストン15が移動自在に設けられるとともに、シリンダ14の外部に延出されたピストンロッド16が、手動の加圧ハンドル17に連結されることにより、加圧ハンドル17を支点17a周りに搖動させることにより、ピストン15がシリンダ14内で往復移動するようになっている。
そして、この複動ポンプ11のピストン15を間に挟んだ前後のシリンダ室14a、14bの吸入口に、それぞれタンク12からの供給ライン18a、18bが接続されている。ここで、供給ライン18a、18bには、タンク12から複動ポンプ11への流れのみを許容する逆止弁19a、19bと、遮断弁20が介装されている。
また、タンク12は、一定の断面積を有する容器で、内部に水Wが貯留されるとともに、その液面上は大気圧になっている。さらに、このタンク12内には、磁歪水位センサ(測定手段)21が設けられ、上部の蓋体12a上に当該磁歪水位センサ21の指示器21aが配置されている。
他方、複動ポンプ11のシリンダ室14a、14bの吐出口には、それぞれ吐出側配管22a、22bが接続されるとともに、これら吐出側配管22a、22bが合流した加圧水の供給管22がゾンデ10内に導入されている。ここで、吐出側配管22a、22bには、複動ポンプ11からゾンデ10への流れのみを許容する逆止弁23a、23bが介装され、供給管22には遮断弁24が介装されている。
さらに、供給管22には、複動ポンプ11による加圧水の圧力を計測するための圧力計25がアキュムレータ26を介して取り付けられるとともに、当該供給管22の内圧が一定圧力を超えた際にリリーフ弁27が作動して加圧水をタンク12に戻す戻りライン28が設けられている。なお、図中符号29は、ゾンデ10内の水をタンク12に戻すための遮断弁29aが介装された回収ラインである。
上記構成からなる孔内載荷試験装置においては、先ず遮断弁29aを閉じるとともに、遮断弁20、24を開いて、加圧ハンドル17を搖動操作することにより、ピストン15を往復動させる。すると、ピストン15の往復動により、シリンダ室14a、14b内が交互に負圧となって逆止弁18a、18bからタンク12内の水が流入し、次いで加圧されて吐出側配管22a、22bから逆止弁23a、23bを介して供給管22に送られ、ゾンデ10内へと供給されて行く。
これにより、ゾンデ10のゴムが加圧されて膨張を開始する。次いで、加圧ハンドル17を操作して、ゾンデ10内の圧力を所定の圧力まで徐々に上昇させるとともに、これと併行して水位センサ21によってタンク12内の水位を記録する。
このようにして得られたゾンデ10の内圧の変化と水の供給量との関係から、地盤の変形係数(E値)や水平方向地盤反力係数(K値)を求める。
以上説明したように、上記構成からなる孔内載荷試験装置によれば、ゾンデ10を加圧するための圧力発生源として、高圧ガス保安法に規定する高圧ガス製造設備に該当しない複動ポンプ11を用いているために、従来のように高圧ガス保安法等の各種法令に基づく定期的な検査や各種届け出の提出が不要になり、よって実際の施工に付随する多くの手続等の作業を省いて作業の効率化を図ることができる。
また、重量の嵩む耐圧性を有するタンクや高圧ガスボンベ等を必要としないために、装置全体の大幅な軽量化を図ることができ、搬送、設置および解体作業も容易になるとともに、手動の複動ポンプ11を用いているために、軽量であることと相まって、例えば電源の確保が難しい個所における地盤の調査にも容易に対応することができる。
さらに、上記孔内載荷試験装置においては、タンク12から供給された非圧縮性流体である水を、複動ポンプ11で昇圧してゾンデ10内に供給しているために、ゾンデの内圧を安定的に制御することができる。しかも、タンク12内の水の体積変化量が、そのままゾンデ10における体積変化量と常に等しくなるために、タンク12に設置した磁歪水位センサ21によって、ゾンデ10の体積変化量を正確に把握することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明に係る孔内載荷試験装置の第2の実施形態を示すもので、図1に示したものと同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この孔内載荷試験装置が第1の実施形態に示したものと相違する点は、複動ポンプの台数と、その駆動形態にある。すなわち、この孔内載荷試験装置においては、2台の複動ポンプ(加圧液供給手段)30、31と、これら複動ポンプ30、31のピストンロッド32、33を往復動させるモータ34が設けられている。
このモータ34は、ギアボックス35を介して同期的に回転する2本の出力軸36を備えており、各出力軸36の先端に、円盤37が一体に形成されている。そして、各々の円板37に、複動ポンプ30、31のピストンロッド32、33がクランク状に連結されている。
ここで、複動ポンプ30、31は、互いのシリンダ38、39の容量およびピストンロッド32、33のストロークが等しい同型であって、かつ一方のピストンロッド32の先端部32aが、他方のピストンロッド33の先端部33aよりも円盤37中心角において90°進んだ位置になるように、当該円盤37上に連結されている。これにより、一方の複動ポンプ31のピストン41が、他方の複動ポンプ30のピストン40よりも、1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うように連結されている。
上記構成からなる孔内載荷試験装置においては、モータ34を回転させて、2台の複動ポンプ30、31のピストンロッド32、33を往復動させると、一方のピストン41が他方のピストン40よりも1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うために、水の供給管22からゾンデ10内には、順次一方の複動ポンプ30のシリンダ室38a、他方の複動ポンプ31のシリンダ室39a、一方の複動ポンプ30のシリンダ室38b、他方の複動ポンプ31のシリンダ室39bから加圧された水が供給される。
したがって、この孔内載荷試験装置によっても、第1の実施形態に示したものと同様に作用効果が得られるとともに、さらに2台の複動ポンプ30、31のピストンロッド32、33をモータ34によって往復動させているために、一層の省力化を図ることができる。しかも、モータ34によって一方の複動ポンプ31のピストン41が、他方の複動ポンプ30のピストン40よりも、1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うように配置しているために、ゾンデ10に供給する加圧水の圧力変動を小さく抑えることができるという効果も得られる。
なお、上記第1および第2の実施形態においては、いずれもタンク12内の水位を計測するために磁歪水位センサ21を設置した場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般的なスケールを用いて目視によりタンク12内の水位を記録するようにしても良い。
第1の実施形態に示した手動の複動ポンプ11を用いた孔内載荷試験装置と、第2の実施形態に示した2台の複動ポンプ30、31をモータ34によって1/4周期の位相差で駆動した孔内載荷試験装置と、1台の複動ポンプをモータによって駆動した比較例の孔内載荷試験装置を用いて、ゾンデ内の圧力の変化と加圧水の流量とを計測した。
図3(a)は上記第1の実施形態、図3(b)は比較例、図3(c)は第2の実施形態の結果をそれぞれ示すものである。
これらの図から、手動の複動ポンプ11を用いた第1の実施形態においては、加圧ハンドル17を人が操作するために、圧力の変動幅に規則性が無いものの、概ね変動幅が0.2Mpa以内と安定していることが判る。
他方、1台の複動ポンプをモータ駆動した比較例においては、圧力変動が規則的なサイン波形を示しているが、変動幅は0.3Mpaと第1の実施形態よりも大きな値となった。これに対して、2台の複動ポンプを位相差をもってモータ駆動した第2の実施形態においては、変動幅が0.1Mpaとなり、より細かな制御が可能になっていることが判る。
10 ゾンデ
11、30、31 複動ポンプ(加圧液供給手段)
12 タンク
13 圧力計(圧力検出手段)
14a、14b、38a、38b、39a、39b シリンダ室
15、40、41 ピストン
16、32、33 ピストンロッド
21 磁歪水位センサ(測定手段)
22a、22b 吐出側配管

Claims (1)

  1. 地盤に形成された試験孔内に配置されるゾンデと、このゾンデ内に加圧した液体を供給する加圧液供給手段と、上記ゾンデ内の圧力を検出する圧力検出手段と、上記ゾンデによる上記試験孔の内壁の変位を検出する測定手段とを備えた孔内載荷試験装置において、
    上記加圧液供給手段は、ピストンロッドのストロークが同じ2台の複動ポンプと、これらの複動ポンプのピストンの前後の各シリンダ室に液体を供給するタンクと、これら複動ポンプの上記ピストンロッドを往復動させるモータと、上記複動ポンプの上記各シリンダ室からの加圧液体を上記ゾンデ内に導入する吐出側配管とを備えてなり、
    かつ2本の上記ピストンロッドは、一方の上記ピストンが他方の上記ピストンよりも1/4周期遅れた位置において上記往復動を行うように上記モータに連結されているとともに、上記測定手段は、上記タンクに設置されて上記液体の液面を検出する水位センサであることを特徴とする孔内載荷試験装置。
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