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JP6224638B2 - 減衰力調整装置 - Google Patents
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JP6224638B2 - 減衰力調整装置 - Google Patents

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この明細書に記載の実施形態は、車両などで用いられるショックアブソーバーの減衰力を調整する機構に関する。
車両走行中に生じる振動を減衰するためのショックアブソーバーが知られている。ショックアブソーバーは、変位する際に抵抗(減衰力)を発生させることで振動を減衰させる。この減衰力には、液体の粘性抵抗を利用することが主流となっている。
また、手や工具を用いて調整ネジ(クリックと称す)を回すことで、ショックアブソーバーの減衰力を調整することができる機構も知られている。この際、ショックアブソーバーの上方位置にクリックが配置されるのが一般的である。
また、以下の文献が開示されている。
特許第4462855号 特開2014−95457号公報
高さ方向に制限のある箇所にショックアブソーバーを装着する場合、その構造上、上方に減衰調整機構のクリックおよびロッドを設置できない場合がある。またショックアブソーバーの減衰調整機構において、車両への取り付け状態により減衰調整機構そのものが取り付けられない場合があり、たとえ減衰調整機構を取り付けることができても、状態によってはクリックまで手や工具等が入らず、減衰調整ができないといった課題がある。
実施形態は、減衰調整機構の配置の自由度を向上させるとともに、減衰力の調整不能となる状態を緩和する技術を提供することを目的とする。
実施形態の減衰力調整装置は、ショックアブソーバーの減衰力を調整する装置であって、第1ロッドと、ニードルと、第2ロッドと、操作部と、カム部材とを有する。第1ロッドは、第1方向に延伸しており、第1方向に移動する。ニードルは、第1ロッドの一方の端部に設置され、第1ロッドと共に移動することでショックアブソーバー内に形成される油室間の流路の断面積を変更する。第2ロッドは、第1方向に対し所定角度を成す第2方向に延伸しており、第2方向に移動する。操作部は、動力を得て第2ロッドを移動させる。カム部材は、第1面が第1ロッドの他方の端部と接し、第1面とは異なる部位である第2面が第2ロッドの端部と接しており、第2ロッドの移動に応じて回転して第1ロッドを介してニードルを移動させる。
また、カム部材の上記第1面または第2面のいずれか一方または両方は、屈折面または歪曲面、またはこれらを組み合わせた面であってもよい。
上記の構成において、第2ロッドの移動量が均一である場合において、ニードルは、流路の断面積が狭くなる方向に進むと移動量が減少し、流路の断面積が広くなる方向に進むと移動量が増加することを特徴とする。
また上記の構成において、第1面と第1ロッドとの当接点から第2面と第2ロッドとの当接点までの第1方向成分における距離の変化量は、ニードルが流路の断面積が狭くなる方向に進むと減少し、流路の断面積が広くなる方向に進むと増加することを特徴とする。
上記の構成において、実施形態の減衰力調整装置は、さらに、操作部をショックアブソーバーの本体から延伸させるワイヤを操作部と第2ロッドとの間に有する。
減衰力の調整不能となる状態を緩和することができる。
実施形態のショックアブソーバーを示す図である。 クリックをワイヤで延伸させたショックアブソーバーを示す図である。 カム部材の側面を屈折形状としたショックアブソーバーを示す図である。 カム部材の形状を別態様にした場合の構成を示す図である。 カム部材の形状を別態様にした場合の構成を示す図である。 カム部材の形状を別態様にした場合の構成を示す図である。
本実施形態では、ショックアブソーバーの上部にクリックを有する従来構成に替えて、横向きにクリックが位置する。これにより、高さ方向の制限を緩和することが可能となる。またクリックまで手や工具が入らない場合、調整可能な位置となるようにワイヤでクリックを延伸する。
図1は、実施形態のショックアブソーバーの全体構成例を示した断面図である。図1に示すショックアブソーバー100は、アッパーマウント11、ピストンロッド21、および油圧緩衝器22を直列方向(以下、垂直方向とする)に配置させた構成となっている。図1に示すショックアブソーバー100は、トップボディ25内において軸16で回転するカム部材15を有する。カム部材15は、垂直方向と直行した水平方向に延伸しており、また水平方向に移動するプッシュロッド24の端部と当接している。カム部材15は、垂直方向に延伸しており、垂直方向に移動するアジャストロッド13の端部と当接している。
プッシュロッド24は、一方の端部がカム部材15の側面(第2面)と当接し、他方の端部がクリック12と嵌合している。クリック12は、本実施形態では円筒形状をしており、円中心で正回転、逆回転に回転する。クリック12が手や工具により正回転、逆回転することで、プッシュロッド24が紙面の左右方向(水平方向)に移動する。
アジャストロッド13の上方の端部はカム部材15の他の側面(第1面)と当接している。図1に示すように、アジャストロッド13と当接するカム部材15の側面は、プッシュロッド24と当接するカム部材15の側面と少なくとも位置が異なる部位である。また、油圧緩衝器22の減衰調整を行うニードル23がアジャストロッド13の下方の端部に設置されている。ニードル23は、上下方向に移動することでショックアブソーバー100内に形成される油室27と油室28との間の流路の断面積(流路Tの断面積)を変更する。ニードル23は、尖鋭の端部が下方を向いており、上方になるにつれ、その断面積が大きくなるように配置される。
ピストン32は、油圧緩衝器22のシリンダを、油室27、油室28の2つの油室となるように分割する。
図1(A)によると、クリック12が一方の方向で回転することで、プッシュロッド24が図面右方向に向けて進行し、カム部材15を押す。カム部材15は、軸16を中心に図面時計回りに回転して垂直下方向に向けてアジャストロッド13を押す。これにより、アジャストロッド13の下方の端部に接合しているニードル23が下方向に移動する。このようにクリック12を閉める方向に回転することで、ニードル23が下方向に移動し、流路Tを狭める。
また図1(B)によると、クリック12が逆回転することで、プッシュロッド24が図面左方向に向けて進行する。これによりプッシュロッド24とカム部材15との間に間隙ができる。この間隙を埋めるようにカム部材15、アジャストロッド13、ニードル23が移動する。すなわち、アジャストロッド13、ニードル23は垂直上方向に移動し、カム部材15は軸16を中心に図面の反時計回りに移動する。この移動は、ショックアブソーバー100内部のガス圧の反発力による。このようにクリック12を緩める方向に回転することで、結果、ニードル23が上方向に移動して流路Tを広げる。
以上のようにクリック12を回転し、ニードル23を上下に調整すると流路Tの流量を調整することができ、その結果減衰力を調整することができる。
図2は、ワイヤ33を使ってモータ35の位置をショックアブソーバー100A本体の位置から延伸させた構成例を示す図である。ワイヤ33は、チューブ状の保護部材34で覆われており、モータ35の回転力をプッシュロッド24まで伝達する。この構成により、モータ35の回転方向と同じ方向にプッシュロッド24も回転する。その他の構成や動作は図1と同様である。尚、モータ35に替えて図1に示すクリック12であっても構わない。逆に図1に示したショックアブソーバー100についても、クリック12に替えてモータ35を採用した構成としてもよい。
図3(A)に示すショックアブソーバー100Bは、図1、図2に示すカム部材15とは側面形状が異なったカム部材15Aを有する構成である。カム部材15A周辺の拡大図を図3(B)に示す。図1、図2に示すカム部材15の形状は扇型をしており、扇型の側面(図3(B)におけるP1からP4に至るまでの形状)が一直線となっている。一方、図3に示すカム部材15Aは、ポイントP1から端部のP4に至るまでの側面形状において、ポイントP1、P2、P3で屈折している形状となっている。ポイントP1では、外方向に向けて急激に屈折しており、ポイントP2ではポイントP1に比べて緩やかな屈折となる。ポイントP3はポイントP2に比べてさらに緩やかとなる。このように段階的に屈折度合いを変化させ、また軸16付近に位置するポイントP1から端部P4に向けて急な屈折から緩やかな屈折となるように変化させる。
図3に示すショックアブソーバー100Bの特徴としては、カム部材15Aを用いてその屈折位置や屈折度合いを設計することにより、プッシュロッド24の動きに対するアジャストロッド13の動きを1:1の移動だけではなく、任意に移動量に調整することが可能となる。ニードル式減衰調整の基本的特性としては、ニードル23が下方向に移動して締め切り付近に達すると、ニードル23の動きに対して減衰がシビアに変化し、クリック12を少しだけ回転させただけで大きな減衰変化となる。一方、ニードル23を上方向に移動させて緩めていくと、減衰変化が緩くなり、クリック12を大きく回転させても減衰変化は小さくなる。
図3に示すカム部材15Aのような形状により、締め切り付近では、ニードル23の動きを少なくし、クリック12を緩めていくのに従いニードル23の動きを大きくすることが可能となる。これにより減衰変化感をより一定にすることが可能となる。
図3に示すショックアブソーバー100Bは、クリック12の回転量が一定(プッシュロッド24の移動量が均一)である場合でも、ニードル23は、流路Tの断面積が狭くなる方向に進むにつれ移動量が減少し、流路Tの断面積が広くなる方向に進むにつれ移動量が増加する構成となっている。また換言すると、カム部材15Aとアジャストロッド13との当接点から、カム部材15Aとプッシュロッド24との当接点までの垂直方向成分の距離の変化量は、ニードル23が流路Tの断面積が狭くなる方向に進むと減少し、流路Tの断面積が広くなる方向に進むと増加する構成となっている。
以下、図4から図6を用いてカム部材の変形例を説明する。いずれのカム部材においても、図1〜図3に比べて小型化にした例であり、特に高さ方向での小型化した例である。これら各図に示す構成にすることで、高さ方向に制限のある車両でも、その取り付けを緩和する。また図4から図6において、実線矢印はニードル23が上方に向かって緩められる向きを示しており、破線矢印はニードル23が下方に向かって締め付ける向きを示している。また孔部53はプッシュロッド24が挿入される部位であり、孔部54はアジャストロッド13が挿入される部位である。
図4(A)は、カム部材15Bおよびその周辺を例示した図である。また図4(B)は図4(A)に示すカム部材15Bをトップボディ25Aで覆った図であり、図4(C)は図4(B)の構成を下方向から視認した場合の例である。
図4(A)に示すように、カム部材15Bは、一方の端部が軸16と接続し、ポイントP5で屈曲している。また他方の端部には下方向に向いた凸部51が形成されている。カム部材15Bを背面から水平方向に押すと(水平破線矢印方向)、この押す力により軸16を中心にしてカム部材15Bが回転し、凸部51がさらに下方向に向かう(垂直破線矢印方向)。これにより、ニードル23は下方に移動して流路Tを締め切る。
逆に、プッシュロッド24を水平実線矢印方向に向かわせることで、カム部材15Bの凸部51が上方(垂直実線矢印方向)に移動する。これにより、ニードル23は上方に移動して緩み流路Tを確保する。
図5(A)は、カム部材15Cおよびその周辺を例示した図である。図5(B)は、図5(A)のカム部材15Cをカバー部材52で覆いトップボディ25Bと接合した図である。図5(C)は図5(B)に示す構成を下方より視認したときの図である。
カム部材15Cは、図5(A)に示すようにL字型をしており、トップボディ25Bに横置されている。またカム部材15Cは、L字型の屈曲部に軸16が位置する構成となっている。カム部材15Cの端部62を、孔部53に挿入されるプッシュロッド24が破線矢印方向に押すことで、カム部材15Cは軸16を中心に回転し、これに伴い他方の端部61も連動して破線矢印方向に移動する。また孔部53に挿入されるプッシュロッド24が実線矢印方向に移動することで端部61も実線矢印方向に移動する。
図5(D)は、端部61の形状を示す模式図である。端部61とアジャストロッド13とが接した状態において、端部61が破線矢印方向に移動すると、アジャストロッド13が押されて下方に移動する。端部61が実線矢印方向に移動すると、端部61とアジャストロッド13との間に間隙が生じてアジャストロッド13が上方に移動する。
端部61は、ポイントP6からP7までの勾配とポイントP7からP8までの勾配とで傾斜の度合いが異なっている。ポイントP6からP7までの勾配の方が、ポイントP7からP8までの勾配よりも急斜となっており、ポイントP7からP8までの勾配は緩やかとなっている。このような形状にすることで、図3を用いて説明したように、締め切り付近ではニードル23の動きを少なくし、クリック12を緩めていくのに従いニードル23の動きを大きくすることが可能となる。
図6(A)は、カム部材15Dおよびその周辺を例示した図である。図6(B)は、図6(A)で示す構成を後方より視認した図であり、図6(C)は下方より視認した図である。
カム部材15Dは、軸16で回転可能となるようにトップボディ25Cから支持されている。カム部材15Dは、2つの翼状部材71、72を含んでおり、翼状部材71、72は軸16で固定されて一体を成している。すなわち、軸16が回転すると翼状部材71、72も同方向に同じ角度で回転する。
翼状部材71は一方の端部が軸16と結合しており、他方の端部73に向かうにつれて先細りする形状となっている。翼状部材72も同様に、一方の端部が軸16と結合しており、他方の端部74に向かうにつれて先細りする形状となっている。また翼状部材71、72は、軸16方向から視認した場合は略直角となるように互いに位置している。
孔部53に挿入されるプッシュロッド24が端部73を破線矢印方向に押すことで、翼状部材71は軸16の中心で回転するとともに、軸16自体も回転する。軸16自体が回転することで、その回転力は翼状部材72に伝達され、翼状部材72も軸16の中心で連動して回転する。これにより、端部74が下方向に移動する。孔部54に挿入されるアジャストロッド13は、端部74と接している状態において、下方向に押される。これによりニードル23が締め付け方向(下方向)に移動する。
孔部53に挿入されるプッシュロッド24が端部73を実線矢印方向に移動することで、プッシュロッド24は端部73から離間して間隙が形成される。この間隙を埋めるように、孔部54に挿入されるアジャストロッド13が上方向に移動し、これに伴いニードル23も緩め方向(上方向)に移動する。
本実施形態では、カム部材を用いた機械機構を採用し、プッシュロッド24とアジャストロッド13との移動方向を機械機構により変換した。油圧による減衰力調整機構の場合、液漏れなどが生じるおそれがあるが、実施形態のような機械機構の場合はその心配がない。
また本実施形態では、カム部材を介して水平方向から垂直方向に移動方向を90度変換しているが、この変換角度は任意であり、設計上事前に定義される所定角度として決定される。また実施形態ではショックアブソーバーを垂直方向に設置するものとして説明し、ショックアブソーバーの長手方向が垂直方向となるものとして説明したが、これに限定されない。
アジャストロッド13、プッシュロッド24と接するカム部材の面は、実施形態では平面もしくは屈折面としているが、歪曲した面であってもよく、また平面、屈曲面、歪曲面を組み合わせた形状の面でもよい。曲面は、屈折面および歪曲面を概念上含む。
第1方向は実施形態の垂直方向に相当し、第2方向は実施形態の水平方向に相当する。第1ロッドは実施形態のアジャストロッド13に相当し、第2ロッドは実施形態のプッシュロッド24に相当する。操作部は実施形態のクリック12、モータ35に相当する。
11 アッパーマウント
12 クリック
13 アジャストロッド
15、15A、15B、15C、15D カム部材
16 軸
21 ピストンロッド
22 油圧緩衝器
23 ニードル
24 プッシュロッド
25、25A、25B、25C トップボディ
27、28 油室
32 ピストン
33 ワイヤ
34 保護部材
35 モータ
51 凸部
52 カバー部材
53、54 孔部
61、62 端部
71、72 翼状部材
73、74 端部
100、100A、100B ショックアブソーバー
T 流路

Claims (5)

  1. ショックアブソーバーの減衰力を調整する装置であって、
    第1方向に延伸しており、前記第1方向に移動する第1ロッドと、
    前記第1ロッドの一方の端部に設置され、前記第1ロッドと共に移動することで前記ショックアブソーバー内に形成される油室間の流路の断面積を変更するニードルと、
    前記第1方向に対し所定角度を成す第2方向に延伸しており、前記第2方向に移動する第2ロッドと、
    動力を得て前記第2ロッドを移動させる操作部と、
    第1面が前記第1ロッドの他方の端部と接し、前記第1面とは異なる部位である第2面が前記第2ロッドの端部と接しており、前記第2ロッドの移動に応じて回転して前記第1ロッドを介して前記ニードルを移動させるカム部材と、
    を有することを特徴とする減衰力調整装置。
  2. 記カム部材の前記第1面または前記第2面のいずれか一方または両方は、屈折面または歪曲面、またはこれらを組み合わせた面であることを特徴とする請求項1に記載の減衰力調整装置
  3. 記第2ロッドの移動量が均一である場合において、前記ニードルは、前記流路の断面積が狭くなる方向に進むと移動量が減少し、前記流路の断面積が広くなる方向に進むと移動量が増加することを特徴とする請求項1又は2に記載の減衰力調整装置
  4. 記第1面と前記第1ロッドとの当接点から前記第2面と前記第2ロッドとの当接点までの前記第1方向成分における距離の変化量は、前記ニードルが前記流路の断面積が狭くなる方向に進むと減少し、前記流路の断面積が広くなる方向に進むと増加することを特徴とする請求項1又は2に記載の減衰力調整装置
  5. 前記操作部と前記第2ロッドとの間に配置され、前記操作部を前記ショックアブソーバーの本体から延伸させるワイヤを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減衰力調整装置
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