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JP6239428B2 - 粒状体散布装置、及びこれを備えた作業車両 - Google Patents
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JP6239428B2 - 粒状体散布装置、及びこれを備えた作業車両 - Google Patents

粒状体散布装置、及びこれを備えた作業車両 Download PDF

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Description

本発明は、主として、田植機が備える施肥機において、ホッパを回動させるための構成に関する。
従来から、田植機の車体に設ける施肥機が知られている。この施肥機は、固体粒状の肥料を地面に散布するものである。施肥機は、肥料を収容するための容器であるホッパを備える。このような施肥機は、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1は、ホッパを備えた上部施肥機を、上方に回動できる構成を開示している。特許文献1が開示する施肥機は、第1上部施肥機と第2上部施肥機を有しており、第1上部施肥機と第2上部施肥機を左右に分けて上方に回動させることができるように構成されている。特許文献1は、これにより、第1上部施肥機及び第2上部施肥機内の肥料を容易に排出できるので、当該第1上部施肥機及び第2上部施肥機内の清掃等のメンテナンスを容易に行うことができる、としている。
特許文献1の構成では、エンジンからの駆動力が、クラッチを介して第1上部施肥機に入力される。また、特許文献1は、第1上部施肥機から第2上部施肥機へと動力を伝達するための連結機構を備えている。
特開2010−130932号公報
特許文献1は、第1上部施肥機又は第2上部施肥機を回動させる際に、前記連結機構による連結を解除するとしている。また、特許文献1の構成において、第1上部施肥機を回動させるためには、連結部材に加えて、クラッチの連結を解除する作業も必要と考えられる。
このため、特許文献1の構成において、第1上部施肥機を回動させるために必要な手順が複雑となり、当該第1上部施肥機を容易に回動させることができるとは言いがたい。また、第1上部施肥機を回動させる際に、クラッチや連結機構を切断し忘れたりした場合には、当該クラッチ又は連結機構を破損してしまう可能性がある。
更に、特許文献1の構成では、クラッチ及び連結機構が必要となるため、施肥機の構成が複雑になりコストアップにつながる。
また、特許文献1は、第1上部施肥機及び第2上部施肥機によって繰り出された肥料を案内する施肥搬送部を備えている。施肥搬送部は、搬送ホースが接続される接続管を有している。接続管は、長手方向が前後方向となるように配置された略筒状の部材である。
このような構成の施肥搬送部においては、接続管の内部に付着物が堆積し、当該接続管に肥料が詰まってしまうことがある。そこで、接続管の内部の定期的な清掃などのメンテナンスが必要となる。
この点、特許文献1は、第1上部施肥機及び第2上部施肥機を上方に回動させることにより、当該第1上部施肥機及び第2上部施肥機内の清掃等のメンテナンスを容易に行うことができるようにした構成であるが、肥料搬送部については上方に回動させることができない構成である。このため、特許文献1の構成では、接続管の内部の清掃等のメンテナンスを容易に行うことができるとは言いがたい。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、上部施肥機(供給部)を簡単に回動させることができる施肥機を提供することにある。また、本発明の別の目的は、搬送部が備える接続管の内部の清掃を容易に行うことができる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明観点によれば、以下の粒状体散布装置が提供される。即ち、この粒状体散布装置は、駆動出力ギアと、供給部と、搬送部と、を備える。駆動出力ギアは、駆動源からの駆動力によって回転駆動される。前記供給部は、粒状体を供給する。前記搬送部は、前記供給部から供給された粒状体を地面まで搬送する。前記供給部は、前記粒状体を所定量ずつ繰り出して前記搬送部に供給する繰出部と、前記繰出部を駆動するための駆動力が入力される駆動入力ギアと、を備える。前記供給部は、前記搬送部に対して前記粒状体を供給できる作業位置と、前記搬送部から離間した開放位置と、の間で移動可能に構成されている。前記供給部が前記作業位置にあるときには、前記駆動出力ギアと前記駆動入力ギアが噛み合う。また、前記供給部を前記作業位置から前記開放位置に向けて移動させることで、前記駆動入力ギアが前記駆動出力ギアから離間する。
このように、駆動源から繰出部への駆動の伝達をギアの噛み合いによって実現するとともに、供給部を開放位置まで移動させる際にはギア同士が離間するようにした。これにより、供給部を開放位置まで移動させる際に、当該供給部と駆動源の間の連結を解除するためのクラッチの操作等が不要となる。また、当該クラッチが不要となるため、クラッチを切り忘れて破損するおそれもない。
上記の粒状体散布装置は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この粒状体散布装置は、前記供給部を複数備える。各供給部が備える前記駆動入力ギアが、前記駆動出力ギアに噛み合い可能である。
複数の供給部のそれぞれに、駆動出力ギアからの駆動力を受け取るための駆動入力ギアを設けたので、1つの駆動出力ギアから各供給部に対して駆動力を伝達できる。従って、複数の供給部の間で駆動力を伝達するための連結機構が不要となる。また、当該連結機構を解除する操作も不要となり、当該連結機構を解除し忘れて破損するおそれもない。
上記の粒状体散布装置において、前記駆動源は電動モータであることが好ましい。
例えば、エンジンの駆動力によって粒状体散布装置を駆動することも考えられるが、この場合、当該エンジンから駆動出力ギアまで駆動力の伝達機構を設ける必要があるため、当該駆動出力ギアの配置の自由度が低くなる。この点、上記のように、粒状体散布装置の駆動源を電動モータとすることで、当該駆動源をエンジンに比べて自由に配置できるので、駆動出力ギアの配置の自由度が高まる。
本発明の別の観点によれば、上記の粒状体散布装置と、前記粒状体散布装置を搭載して走行可能な車体と、を備える作業車両が提供される。
この作業車両は、粒状体散布装置のメンテナンスを容易に行うことができるので、供給部や搬送部の詰まりなどを防止できる。従って、粒状体を安定して散布しながら走行することができる。
本発明の一実施形態に係る田植機の全体的な構成を示す側面図。 施肥機の背面図。 施肥機の平面図。 供給部を回動させた様子を示す背面図。 施肥機の側面図。 施肥機の側面断面図。 搬送部から繰出部を離間させる様子を示す側面図。 搬送部から繰出部を離間させる様子を示す側面断面図。 変形例を示す側面断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る作業車両としての田植機1の側面図である。図1に示すように、田植機1は、車体2と、当該車体2の後方に配置された植付部3と、施肥機8と、を備えている。
車体2は、左右一対の前輪4及び後輪5を備えており、エンジン10の駆動力によって走行可能に構成されている。また、車体2の前後方向で前輪4と後輪5の間の位置には、オペレータが搭乗する運転座席6が設けられている。運転座席6の前方には、オペレータが車体2を操向操作するための操向ハンドル7が配置されている。
また、操向ハンドル7の左右には、予備苗台9が設けられている。予備苗台9には、予備のマット苗を収容した苗箱を搭載することができる。
前記植付部3は、車体2の後方に昇降リンク機構12を介して連結されている。また、車体2の後部には、エンジン10の駆動力を植付部3に出力するためのPTO軸13、植付部3を昇降駆動するための昇降シリンダ14等が配置されている。
昇降リンク機構12は、トップリンク18、ロワーリンク19等からなる平行リンク構造から構成されている。また、ロワーリンク19には、前記昇降シリンダ14が連結されている。昇降シリンダ14を伸縮動作させることにより、植付部3全体を上下に昇降できるように構成されている。
植付部3は、苗載台17と、複数の植付ユニット20を備えている。
各植付ユニット20は、回転ケース21に2つの植付爪22を備えるロータリ式植付装置として構成されている。前記PTO軸13から入力される駆動力によって、回転ケース21が回転駆動されることで苗の植え付けを行うように構成されている。なお、本実施形態の田植機は4条植えの田植機として構成されており、4条分の植付ユニット20を車体の左右方向に並べて備えている。
苗載台17は、植付ユニット20の上方に配置されており、マット苗を載置可能に構成されている。なお、本実施形態の田植機は4条植えであるから、苗載台17は4条分のマット苗を車体の左右方向に並べて載置できるように構成されている。
苗載台17は、前記マット苗を各植付ユニット20に対して供給する搬送機構(周知の縦送り機構及び横送り機構)を備えている。これにより、各植付ユニット20に対して苗を順次供給できるので、各植付ユニット20が苗の植付けを行うことができる。
施肥機(粒状体散布装置)8は、固体粒状の肥料(粒状体)を圃場に散布するための装置である。施肥機8は、ホッパ27と、繰出部11と、搬送部33と、ブロア37と、空気供給管38と、を備えている。
図1に示すようにホッパ27は、車体の前後方向において、運転座席6と苗載台17の間の位置に配置されている。図2に示すように、ホッパ27は、ホッパ本体30と、蓋部31とを備えている。ホッパ本体30は、その上部が開放された容器として構成されており、当該ホッパ本体30の内部に肥料が収容される。蓋部31は、ホッパ本体30の上部の開放部を覆うように配置されている。
図2に示すように、ホッパ本体30の下部は、下に進むにつれて細くなるように漏斗状に形成された通路部32となっている。通路部32の下部は開放されている。従って、ホッパ本体30内の肥料は、通路部32を介して下方に流出する。
次に、繰出部11について説明する。繰出部11は、ホッパ27の下方に配置されている。繰出部11は、ホッパ27から供給された肥料を、少量ずつ下方に繰り出すように構成されている。
繰出部11は、繰出ケース28を備えている。繰出ケース28は、中空状のケースとして構成されている。当該繰出ケース28は、前記ホッパ本体30の通路部32の下部に取り付けることができるように構成されている。図6に示すように、繰出ケース28は、その内部に、肥料流入空間25を有している。肥料流入空間25は、前記通路部32に連通している。従って、ホッパ27から供給された肥料は、肥料流入空間25に流入する。
図6に示すように、繰出ケース28の内部において、前記肥料流入空間25の下部には、繰出皿15が配置されている。繰出皿15は、略円板状に形成された部材である。繰出皿15の軸心には、回転軸23が固定的に設けられている。
図6に示すように、繰出皿15の回転軸23には、従動側ベベルギア34が固定的に設けられている。また、繰出ケース28には、駆動軸26が回転可能に支持されている。駆動軸26には、図6に示すように、駆動側ベベルギア35が固定的に設けられている。駆動側ベベルギア35は、前記従動側ベベルギア34と噛み合うように配置されている。
駆動軸26には、駆動源である電動モータ50が出力した駆動力が入力されている(詳しくは後述する)。当該駆動力は、ベベルギア34,35を介して回転軸23に伝達される。これにより、繰出皿15が、回転軸23まわりで回転駆動される。
また、繰出皿15には、当該繰出皿15を厚み方向に貫通する繰出孔24が複数形成されている。この繰出孔24は、所定量(1粒から数粒程度)の肥料を収容できる程度のサイズで形成されている。これにより、肥料流入空間25内の肥料は、所定量ずつ繰出孔24内に取り込まれる。このように繰出孔24に所定量の肥料が取り込まれた状態で、当該繰出皿15が回転駆動されることにより、肥料を取り込んだ状態の繰出孔24が回転軸23まわりで移動する。そして、繰出孔24の位置が所定の繰出位置に一致したときに、当該繰出孔24内に取り込まれていた前記肥料が、下方に放出されるように構成されている。以上の構成で、ホッパ27内の肥料を所定量(1粒から数粒程度)ずつ下方に繰り出すことができる。
続いて、空気供給管38及びブロア37について説明する。空気供給管38は、略パイプ状の部材であり、図2に示すように、車体の左右方向に沿って配置されている。空気供給管38の一側の端部(本実施形態の場合は右側の端部)は閉じられており、他方の端部(本実施形態の場合は左側の端部)にはブロア37が接続されている。なお、空気供給管38は、車体2に対して相対移動しないように固定的に設けられている。ブロア37は、前記空気供給管38の内部に、空気を送り込むように構成されている。
続いて、搬送部33について説明する。搬送部33は、導入部40と、接続路41と、搬送ホース42と、散布口43と、を備えている。
導入部40は、繰出ケース28の下方に配置されている。図8等に示すように、導入部40の上部は開放されており、繰出ケース28の下端部に接続している。また、導入部40は、下側に進むにつれて徐々に細くなるように漏斗状に形成されている。
接続路41は、導入部40の下方に配置されている。図6等に示すように、接続路41は、円管状に構成されており、車体2の前後方向に略沿って配置されている。接続路41の前後方向の中間部には、前記導入部40の下端部が接続されている。これにより、接続路41の内部空間は、導入部40に連通している。従って、繰出部11によって繰り出された肥料は、導入部40を介して、接続路41内に導入される。なお、本実施形態において、導入部40と接続路41は一体的に形成されている。
接続路41の前側の端部には、空気供給管38が接続されている。これにより、前記ブロア37が発生させた空気流が、空気供給管38を介して、接続路41内に供給される。当該空気流は、接続路41内を、後方に向けて流れる。これにより、接続路41内に導入された肥料を、前記空気流に乗せて後方に向けて搬送できる。なお、接続路41は、空気供給管38に対して相対移動しないように、車体2に対して固定的に配置されている。
接続路41の後側の端部には、搬送ホース42が接続されている。搬送ホース42は、可撓性を有するチューブ状の部材である。搬送ホース42の、接続路41とは反対側の端部には、散布口43が設けられている(図1)。図1に示すように、散布口43は、地面に近接させて設けられている。従って、前記肥料は、ブロア37が発生させた前記空気流に乗って搬送ホース42内を散布口43まで搬送され、当該散布口43から地面に向けて放出される。
以上のように構成された施肥機8によれば、ホッパ27内の肥料を、繰出部11によって所定量ずつ繰り出すとともに、搬送部33によって地面まで搬送して散布できる。
なお、本実施形態の田植機は4条植えであるから、本実施形態の施肥機8は、4条分の肥料を同時に散布できるように、4つの繰出部11と、4つの搬送部33を、それぞれ車体2の左右方向に並べて設けている(図2参照)。
また、本実施形態のホッパ27は、2条分の肥料を収容するように構成されている。即ち、図2に示すように、ホッパ本体30の下部が二股にわかれて、2つの通路部32を形成している。そして、各通路部32に、繰出部11が接続されている。これにより、1つのホッパ27によって、2つの繰出部11に対して肥料を供給できる。そこで本実施形態の施肥機8は、4条分の肥料を収容できるように、2つのホッパ27を、車体の左右方向に並べて配置されている。ここで、左側のホッパ27を左ホッパ27L、右側のホッパ27を右ホッパ27Rと呼ぶことがある。
前述のように、施肥機8は、繰出部11の繰出皿15を回転駆動するための駆動軸26を有している。本実施形態では、2条分の繰出部11を、1本の駆動軸26によって駆動するように構成されている。従って、本実施形態の施肥機8は、2本の駆動軸26を有している。具体的には、図2に示すように、施肥機8は、左の駆動軸26Lと、右の駆動軸26Rと、を備えている。なお、左右の駆動軸26L,26Rは、互いに独立している。
図2に示すように、左の駆動軸26Lは、左ホッパ27Lに接続されている2つの繰出部11にまたがって配置されている。左の駆動軸26Lに駆動力を入力することにより、左ホッパ27Lに接続されている前記2つの繰出部11を同時に駆動できる。
また図2に示すように、右の駆動軸26Rは、右ホッパ27Rに接続されている2つの繰出部11にまたがって配置されている。右の駆動軸26Rに駆動力を入力することにより、右ホッパ27Rに接続されている前記2つの繰出部11を同時に駆動できる。
続いて、ホッパ27の回動機構について説明する。
即ち、本実施形態の施肥機8は、ホッパ27内の肥料を外部に排出できるようにするため、当該ホッパ27を回動させることができるように構成されている。即ち、図4に示すように、ホッパ本体30から蓋部31を外した状態で、当該ホッパ本体30を回動させて上部の開放部分を下に向けることにより(図4の状態)、当該ホッパ本体30内の肥料を排出できる。また、上記のようにホッパ本体30を回動させることができるので、当該ホッパ本体30内を清掃するなどのメンテナンスも容易に行うことができる。
ホッパ27を回動可能とする構成について詳しく説明すると、以下のとおりである。即ち、本実施形態の施肥機8は、回動軸46と、回動ステー47と、支持ステー48を備えている。なお前述のように、本実施形態の施肥機8では、2つのホッパ27(左ホッパ27L及び右ホッパ27R)を、車体の左右方向に並べて有している。そこで本実施形態では、図2に示すように、回動軸46、回動ステー47、及び支持ステー48を、施肥機8の左側と右側にそれぞれ設けている。以下の説明及び図面において、符号の後に「L」を付した場合は左側の構成を、符号の後に「R」を付した場合は右側の構成を、それぞれ示すものとする。
支持ステー48は、空気供給管38に対して固定的に設けられている。つまり、支持ステー48は、車体2に対して固定的に設けられている。左の支持ステー48Lは、空気供給管38の左側の端部近傍に配置されている。右の支持ステー48Rは、空気供給管38の右側の端部近傍に配置されている。
前記支持ステー48には、回動軸46が支持されている。回動軸46は、車体の前後方向と平行に配置されている。左の回動軸46Lは左の支持ステー48Lに、右の回動軸46Rは右の支持ステー48Rに、それぞれ支持されている。
図2に示すように、回動ステー47は、略上下方向に沿って配置されている。回動ステー47の下側の端部は、回動軸46を介して支持ステー48に支持されている。これにより、回動ステー47は、支持ステー48に対して回動軸46まわりで回動可能となっている。左の回動ステー47Lは、左の回動軸46Lを介して、左の支持ステー48Lに支持されている。右の回動ステー47Rは、右の回動軸46Rを介して、右の支持ステー48Rに支持されている。
回動ステー47の上側の端部は、ホッパ本体30に固定されている。これにより、ホッパ27を、回動軸46まわりで回動させることができる。具体的には、左の回動ステー47Lの上側の端部が、左ホッパ27Lのホッパ本体30の左側面に固定されている。これにより、左ホッパ27Lを、左の回動軸46Lまわりで左上方に向けて回動させることができる(図4の太線の矢印A参照)。また、右の回動ステー47Rの上側の端部が、右ホッパ27Rのホッパ本体30の右側面に固定されている。これにより、右ホッパ27Rを、右の回動軸46Rまわりで右上方に向けて回動させることができる(図4の太線の矢印B参照)。
なお本実施形態では、図3に二点鎖線で示すように、ブロア37を、左ホッパ27Lから離れる方向に退避できるように構成されている。というのも、図2に示すように、当該ブロア37は左ホッパ27Lのすぐ左側に配置されているので、当該左ホッパ27Lが回動したときにブロア37の位置に干渉してしまうためである。そこで上記のように、ブロア37を左ホッパ27Lから退避できるようにしたことで、当該ブロア37に干渉すること無く左ホッパ27Lを上方に回動させることができる。
図3に示すように、左右のホッパ27それぞれに対応して、把手36が設けられている。把手36は、ホッパ27に対して固定的に設けられている。従って、作業者は、把手を手で掴んで持ち上げることにより、ホッパ27を、回動軸46を中心として上方に回動させることができる。なお、図3に示すように、本実施形態の把手36は、ホッパ27から、前方に向けて(運転座席6側に向けて)突出するように配置されている。これにより、作業者は、ホッパ27の回動操作を、運転座席6側から容易に行うことができる。
また、本実施形態において、ホッパ27は、回動軸46まわりで回動する際に、当該ホッパ27に接続されている2つの繰出部11と一体的に回動するように構成されている(図4参照)。従って、ホッパ27を回動させる際に、当該ホッパ27を繰出部11から切り離す操作は不要である。
なお、ホッパ27と繰出部11が回動軸46まわりで一体的に回動できるようにするためには、当該繰出部11が搬送部33から離間できる必要がある。そこで図8に示すように、繰出部11は、搬送部33の導入部40から上に向けて離間できるように構成されている。
また前述のように、繰出部11の繰出ケース28には駆動軸26が支持されているので、ホッパ27は、駆動軸26と一体的に回動するということもできる。具体的には、左の駆動軸26Lは、左の回動軸46Lまわりで左ホッパ27Lと一体的に回動する。また、右の駆動軸26Rは、右の回動軸46Rまわりで右ホッパ27R一体的に回動する。
以上のように、本実施形態の施肥機8において、ホッパ27、当該ホッパ27に取り付けられている2つの繰出部11、及び当該2つの繰出部11にまたがって配置された駆動軸26は、回動軸46まわりで一体的に回動可能である。ここで、ホッパ27、繰出部11、及び駆動軸26は、搬送部33に対して肥料を供給するものである。そこで以下の説明では、施肥機8が備える構成のうち、回動軸46まわりで回動する構成を、まとめて「供給部」と呼ぶ。
より具体的には、左ホッパ27L、当該左ホッパ27Lに取り付けられた2つの繰出部11、及び左の駆動軸26Lは、左の回動軸46Lまわりで一体的に回動可能である(図4の太線の矢印A参照)。そこで、これらをまとめて「左の供給部」と呼ぶ。また、右ホッパ27R、当該右ホッパ27Rに取り付けられた2つの繰出部11、及び右の駆動軸26Rは、右の回動軸46Rまわりで一体的に回動可能である(図4の太線の矢印B参照)。そこで、これらをまとめて「右の供給部」と呼ぶ。
以上のように、本実施形態の施肥機8において、左右の供給部は、それぞれ回動軸46まわりで回動可能である。これにより、左右の供給部は、それぞれ、作業位置(図2、図3)と開放位置(図4)のあいだで移動することができる。
ここで、供給部の「作業位置」とは、当該供給部が、搬送部33に対して肥料を供給できる状態にあるときの位置を言う。具体的には、供給部が備える2つの繰出部11のそれぞれが、対応する搬送部33の導入部40の上端に接続している状態(図2、図5、及び図6に示す状態)を、当該供給部の「作業位置」とする。この状態で、供給部が備える駆動軸26に駆動力を入力することにより、当該供給部が備える2つの繰出部11の繰出皿15をそれぞれ回転駆動し、2条分の肥料を所定量ずつ繰り出して、当該肥料を、対応する搬送部33に対して供給できる。
「作業位置」にある供給部を、回動軸46まわりで上方に回動させることにより、当該供給部を搬送部33から離間させることができる(例えば図4の状態)。この状態の供給部の位置を、「開放位置」と呼ぶ。なお、この状態の供給部は、搬送部33に対して肥料を供給できない。
続いて、本実施形態の特徴的な構成について説明する。
図2に示すように、左の供給部を「作業位置」としたときに、左の駆動軸26Lは、車体の左右方向と略平行になるように配置されている。また、左の供給部は、左の駆動軸26Lに固定的に設けられた左の駆動入力ギア49Lを有している。この左の駆動入力ギア49Lは、左の駆動軸26Lの両端部のうち、右の供給部に近い側の端部(右側の端部)の近傍に配置されている。なお、この左の駆動入力ギア49Lは、平ギア(平歯車)となっている。
また、図2に示すように、右の供給部を「作業位置」としたときに、右の駆動軸26Rは、車体の左右方向と略平行になるように配置されている。また、右の供給部は、右の駆動軸26Rに固定的に設けられた右の駆動入力ギア49Rを有している。この右の駆動入力ギア49Rは、右の駆動軸26Rの両端部のうち、左の供給部に近い側の端部(左側の端部)の近傍に配置されている。なお、この右の駆動入力ギア49Rは、平ギア(平歯車)となっている。
図2及び図3に示すように、左右の供給部をともに「作業位置」としたときに、左の駆動軸26Lと右の駆動軸26Rの軸線が一致するように、当該左右の駆動軸26L,26Rが配置されている。このとき、左右の駆動入力ギア49L,49Rが、軸線方向で隣接して並ぶように配置されている。
車体2には、図2等に示すように、施肥機8の駆動源である電動モータ50が設けられている。電動モータ50は、車体2に対して相対移動しないように固定的に配置されている。電動モータ50の出力軸は、車体2の左右方向と略平行になるように設けられている。当該出力軸には、駆動出力ギア51が固定的に設けられている。なお、この駆動出力ギア51は、平ギア(平歯車)となっている。
図2及び図3に示すように、左の供給部を「作業位置」としたときに、左の駆動入力ギア49Lが、駆動出力ギア51に噛み合うように配置されている。この状態で、電動モータ50を駆動することにより、駆動出力ギア51と左の駆動入力ギア49Lを介して、左の駆動軸26Lまで回転駆動力が伝達される。これにより、左の供給部が備える2つの繰出部11を駆動できる。
また図2及び図3に示すように、右の供給部を「作業位置」としたときに、右の駆動入力ギア49Rが、駆動出力ギア51に噛み合うように配置されている。この状態で、電動モータ50を駆動することにより、駆動出力ギア51と右の駆動入力ギア49Rを介して、右の駆動軸26Rまで回転駆動力が伝達される。これにより、右の供給部が備える2つの繰出部11を駆動できる。
そして、図2及び図3に示すように、左右の駆動入力ギア49L,49Rは、1つの駆動出力ギア51に対して同時に噛み合うことができるように配置されている。以上の構成により、1つの駆動出力ギア51から、左右の駆動軸26L,26Rそれぞれに対して駆動力を伝達できる。
なお、前述の特許文献1では、右の駆動軸(第1入力軸)にのみ駆動力が入力される構成であったため、左の駆動軸(第2入力軸)に対して駆動力を伝達するために、左右の駆動軸を連結する連結機構が必要であった。この点、本実施形態では、1つの駆動出力ギア51から、左右の駆動軸26L,26Rそれぞれに対して駆動力を伝達する構成であるため、右の駆動軸26Rから左の駆動軸26Lに駆動力を伝達する必要はない。そこで、本実施形態の施肥機8では、左右の駆動軸26L,26Rを連結する連結機構を有していない。これにより、施肥機8をシンプルに構成できる。
図5に示すように、駆動入力ギア49(図5の場合は右の駆動入力ギア49R)の軸中心(図5の場合は右の駆動軸26R)は、駆動出力ギア51の軸中心よりも高い位置に配置されている。言いかえると、駆動入力ギア49(図5の場合は右の駆動入力ギア49R)は、駆動出力ギア51に対して上方から噛み合うように配置されている。
従って、図7に示すように、駆動入力ギア49(図7の場合は右の駆動入力ギア49R)は、上方に向けて移動することにより、駆動出力ギア51との噛み合いを解除して、当該駆動出力ギア51から離間することが可能である(図7の太線の矢印を参照)。これとは逆に、駆動入力ギア49を、駆動出力ギア51に対して上方から接近させることにより、当該駆動出力ギア51と噛み合わせることができる。
従って、図4に示すように、左の供給部を、「作業位置」から「開放位置」まで移動させることにより、左の駆動入力ギア49Lを、駆動出力ギア51から上方に向けて離間させることができる(図4の太線の矢印Aを参照)。これにより、電動モータ50の出力軸と、左の駆動軸26Lと、の間の連結が解除された状態となる。逆に、左の供給部を、「開放位置」から「作業位置」まで移動させることにより、左の駆動入力ギア49Lと、駆動出力ギア51と、を噛み合わせることができる(図2の状態)。これにより、電動モータ50の出力軸と、左の駆動軸26Lと、の間が連結された状態となる。
このように、本実施形態の構成によれば、左の供給部を左の回動軸46Lまわりで移動させることにより、電動モータ50の出力軸と、左の駆動軸26Lと、の間を連結又は切断することができる。そして、当該連結及び切断は、左の駆動入力ギア49Lと、駆動出力ギア51とが、離間又は接近することにより実現される。従って、当該連結及び切断を実現するためのクラッチ等は不要である。そこで本実施形態では、電動モータ50の出力軸と、左の駆動軸26Lと、の間にクラッチを有していない。
また同様に、右の供給部を、「作業位置」から「開放位置」まで移動させることにより、右の駆動入力ギア49Rを、駆動出力ギア51から上方に向けて離間させることができる(図4の太線の矢印Bを参照)。これにより、電動モータ50の出力軸と、右の駆動軸26Rと、の間の連結が解除された状態となる。逆に、右の供給部を、「開放位置」から「作業位置」まで移動させることにより、右の駆動入力ギア49Rと、駆動出力ギア51と、を噛み合わせることができる(図2の状態)。これにより、電動モータ50の出力軸と、右の駆動軸26Rと、の間が連結された状態となる。
このように、本実施形態の構成によれば、右の供給部を右の回動軸46Rまわりで移動させることにより、電動モータ50の出力軸と、右の駆動軸26Rと、の間を連結又は切断することができる。そして、当該連結及び切断は、右の駆動入力ギア49Rと、駆動出力ギア51とが、離間又は接近することにより実現される。従って、当該連結及び切断を実現するためのクラッチ等は不要である。そこで本実施形態では、電動モータ50の出力軸と、右の駆動軸26Rと、の間にクラッチを有していない。
なお、前述の特許文献1では、供給部(上部施肥機)を回動させる際には、クラッチ及び連結機構を切断する操作が必要であった。このため、供給部を回動させる際に、クラッチ又は連結機構を切断する操作を忘れてしまうと、前記クラッチ又は連結機構を破損するおそれがあった。
この点、本実施形態の施肥機8では、上記のように、クラッチ及び連結機構を有していないので、当該クラッチ及び連結機構が破損するという問題は生じない。また、供給部を回動軸46まわりで移動させる際に、クラッチや連結機構を操作する必要がないので、簡単な操作で、供給部を回動軸46まわりで移動させることができる。
ところで、特許文献1のクラッチは、エンジンと、供給部(上部施肥機)と、の間の連結を断接制御するものである。特許文献1の構成において、仮にクラッチを省略したとすれば、供給部をエンジンから切り離すことができなくなるので、当該供給部を停止させることができなくなる。従って、特許文献1の構成においては、供給部をエンジンから切り離して停止させるためにも、クラッチは必須の構成である。
これに対し、本実施形態の田植機1では、供給部を駆動するための専用の駆動源として、電動モータ50を設けている。電動モータ50は、エンジン10とは独立して制御可能であるから、供給部を停止するためには、電動モータ50を停止すれば良い。このように、本実施形態の施肥機8では、供給部専用の駆動源として電動モータ50を設けているので、当該供給部をエンジンから切り離して停止させるためのクラッチは不要である。これにより、上記のように、クラッチを省略できるのである。
本実施形態の田植機1において、仮に、供給部の駆動源をエンジン10とした場合は、当該エンジン10から駆動出力ギア51まで駆動を伝達するための駆動伝達機構を設ける必要がある。このため、当該駆動伝達機構のレイアウトの制約により、駆動出力ギア51を車体の左右方向中央部に配置することが難しい。この結果、駆動出力ギア51を、左右の駆動入力ギア49L,49Rが噛み合うことができる位置に配置することが難しくなる。
この点、電動モータ50は、比較的自由に車体に配置できるので、駆動出力ギア51を車体2の左右方向中央部に配置することに、格別の困難は無い。本実施形態では、図2及び図3に示すように、駆動出力ギア51を、車体2の左右方向中央部に配置しているので、当該駆動出力ギア51に対して、左右の駆動入力ギア49L,49Rが噛み合うことができる。
特許文献1には、上述の連結機構を解除する操作を行うための操作部材が記載されている。特許文献1においては、操作部材は、把手(第2把持部)の近傍に配置されている。従って、作業者は、操作部材を、把手(第2把持部)とともに把持することで、連結機構の連結を解除できる。ここで、操作部材は、連結機構の近傍に配置される必要があるため、把手(第2把持部)も、連結機構の近傍に配置される必要がある。このように、特許文献1の構成では、把手の位置が制約を受けてしまう。
この点、本実施形態の施肥機8では、上記のように、クラッチ及び連結機構を有していないので、当該クラッチ又は連結機構を操作するための操作部材も不要である。従って、当該操作部材の近傍に把手36を配置しなければならないという制約もない。このように、本実施形態の構成によれば、把手36を自由に配置できる。従って、作業者が握り易い位置に把手36を配置することが可能になるので、当該把手36を握って供給部を移動させる作業を行い易くなる。
続いて、搬送部33のメンテナンスについて説明する。
上記のように、本実施形態の施肥機8においては、供給部を上方に回動させることにより、当該供給部を、搬送部33の導入部40から離間させることができる。これにより、導入部40の内部空間を露出させることができる(図8参照)。従って、上記の構成によれば、導入部40の内部の清掃などを容易に行うことができるという効果も得られる。
しかしながら、上記のように供給部を上方に回動させたとしても、接続路41の内部はほとんど露出しない(図8参照)。従って、接続路41の内部を清掃することは難しい。そこで本実施形態では、接続路41の内部の清掃を容易に行えるように、当該接続路41の内部に清掃部材52を設けたものである。
この清掃部材52は、接続路41の長手方向のうち、肥料が通過する部分を少なくとも清掃できれば良い。そこで図6等に示すように、本実施形態の清掃部材52は、接続路41のうち、導入部40が接続されている箇所から、当該接続路41の下流側(後側)の端部までの間の領域に設けられている。この清掃部材52は、接続路41の内部において、当該接続路41の軸線まわりで回転できるように構成されている。このように、接続路41内において、清掃部材52を回転させることにより、当該接続路41の内周壁面に堆積した付着物を削ぎ落すことができる。これにより、肥料の詰まりなどを防止できる。
ところで、上記清掃部材52は、例えばブラシのようなものから構成することも考えられる。しかしながら、仮に、接続路41の中にブラシのようなものが配置されていると、当該接続路41の内部を肥料が通過する際に邪魔になってしまう。
そこで本実施形態では、清掃部材52を、線材(針金)から構成している。より具体的には、本実施形態の清掃部材52は、線材を適宜湾曲させることにより、接続路41の内周径に応じた径を有するコイル状(つるまき線状)に構成している。
このように、清掃部材52を線材から構成したので、接続路41の内部において清掃部材52が占有するスペースはわずかなものである。これにより、接続路41内での肥料の搬送に与える悪影響を最小限に抑えることができる。特に、本実施形態では、清掃部材52をコイル状としたので、その軸中心を肥料が通過できる。これにより、接続路41内の肥料の搬送が清掃部材52によって妨げられることがない。
図6に示すように、本実施形態では、清掃部材52から前方に向けて伸びる延伸部53を設けている。延伸部53は、接続路41の軸線に一致して配置された線材(針金)であり、清掃部材52と一体的に形成されている。図6に示すように、延伸部53は、接続路41の前側の端部から突出し、更に空気供給管38の内部を通過するように配置されている。空気供給管38の周壁には、前記延伸部53を前後に通過させることができるように通過孔が形成されている。これにより、延伸部53は、空気供給管38から、前方に向けて突出するように配置されている。
そして、延伸部53の前側の端部には、操作部55が設けられている。操作部55は、延伸部53に対して固定的に設けられており、作業者が指で操作できるようにレバー状に構成されている。作業者は、操作部55を、延伸部53の長手方向まわりで回転操作することができる。これにより、作業者は、接続路41の内部の清掃部材52を、当該接続路41の軸線まわりで回転させることができる。これにより、当該接続路41の内部の清掃を行うことができる。
なお上記のように、操作部55は、空気供給管38の前方に設けられている。即ち、操作部55は、運転座席6側に配置されている。従って、作業者は、運転座席6側から、操作部55を操作できる。これにより、操作部55の操作を容易に行うことができるので、清掃部材52による接続路41内の清掃を簡単に行うことができる。
以上で説明したように、本実施形態の施肥機8は、駆動出力ギア51と、供給部と、搬送部33と、を備えている。駆動出力ギア51は、駆動源である電動モータ50からの駆動力によって回転駆動される。供給部は、固体粒状の肥料を供給する。搬送部33は、供給部から供給された肥料を地面まで搬送する。供給部は、肥料を所定量ずつ繰り出して搬送部33に供給する繰出部11と、繰出部11を駆動するための駆動力が入力される駆動入力ギア49と、を備えている。供給部は、搬送部33に対して肥料を供給できる作業位置(図2)と、搬送部33から離間した開放位置(図4)と、の間で移動可能に構成されている。供給部が作業位置にあるときには、駆動出力ギア51と駆動入力ギア49が噛み合う。また、供給部を作業位置から開放位置に向けて移動させることで、駆動入力ギア49が駆動出力ギア51から離間する。
このように、駆動源である電動モータ50から繰出部11への駆動の伝達をギアの噛み合いによって実現するとともに、供給部を開放位置まで移動させる際にはギア同士が離間するようにした。これにより、供給部を開放位置まで移動させる際に、当該供給部と電動モータ50の間の連結を解除するためのクラッチの操作等が不要となる。また、当該クラッチが不要となるため、クラッチを切り忘れて破損するおそれもない。
また、上記で説明したように、本実施形態の施肥機8は、供給部を左右に2つ備える。各供給部が備える駆動入力ギア49が、駆動出力ギア51に噛み合い可能である。
2つ供給部のそれぞれに、駆動出力ギア51からの駆動力を受け取るための駆動入力ギア49を設けたので、1つの駆動出力ギア51から各供給部に対して駆動力を伝達できる。従って、複数の供給部の間で駆動力を伝達するための連結機構が不要となる。また、当該連結機構を解除する操作も不要となり、当該連結機構を解除し忘れて破損するおそれもない。
また、上記で説明したように、本実施形態の施肥機8は以下のように構成されている。即ち、搬送部33は、導入部40と、接続路41と、搬送ホース42と、清掃部材52と、を備えている。導入部40は、供給部からの肥料が供給され、略漏斗状である。接続路41は、導入部40の下端部に接続され、略管状に構成される。搬送ホース42は、接続路41に接続され、肥料を地面まで搬送する。清掃部材52は、接続路41の内部にて、当該接続路41の軸線まわりに回転可能に構成される。
上記のように、清掃部材52を設けたことにより、接続路41の内部を清掃できるので、当該接続路41内に付着物が堆積することを防止できる。
また、上記で説明したように、本実施形態の施肥機8において、清掃部材52は、線材から構成されている。
このように、清掃部材52を線材によって構成したので、接続路41内において清掃部材52が占有するスペースはわずかである。従って、当該接続路41内を肥料が搬送される際に、清掃部材52が邪魔にならない。
また、上記で説明したように、本実施形態の田植機1は、上記の施肥機8と、施肥機を搭載して走行可能な車体2と、駆動源としての電動モータ50と、を備えている。
例えば、車体2のエンジン10の駆動力で施肥機8を駆動することも考えられるが、この場合、当該エンジン10から駆動出力ギア51まで駆動力の伝達機構を設ける必要があるため、当該駆動出力ギア51の配置の自由度が低くなる。この点、上記のように、施肥機8の駆動源を電動モータ50とすることで、車体2のエンジン10とは無関係に電動モータ50を自由に配置できるので、駆動出力ギア51の配置の自由度が高まる。
次に、上記実施形態の変形例について、図9を参照して説明する。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図9(a)に示す変形例は、清掃部材52を、接続路41の軸線方向に沿って往復移動させることができるように構成したものである。このように、接続路41内で清掃部材52を往復させることにより、接続路41内を清掃できる。
図9(a)の変形例においては、操作部55を、接続路41の軸線方向(前後方向)に沿ってスライドさせることができるように構成されている。従って、作業者は、操作部55を前後に動かすことにより、接続路41内の清掃部材52を、当該接続路41の軸線に沿って往復移動させることができる。また、図9(a)の変形例では、操作部55と空気供給管38の間に、圧縮コイルばねとして構成された付勢部材60が配置されている。これにより、操作部55は、前方(図9の左側)に向けて付勢されている。従って、作業者は、操作部55を、後方(図9の右側)に向けて押し込み、その後、当該押し込みを解除することにより、清掃部材52を、接続路41の内部で往復移動させることができる。
図9(b)に示す変形例は、接続路41を、ブロア37が発生させる風によって自動的に回転させるようにしたものである。具体的には、図9(b)に示すように、延伸部53に、風受け部61を設けたものである。風受け部61は、空気供給管38の内部に配置されている。風受け部61は、空気供給管38内を流れる空気を受けることができる形状とされ、かつ延伸部53に対して固定されている。空気供給管38には、ブロア37が発生させた空気流が供給されているので、当該空気流が風受け部61に作用し、延伸部53を軸線まわりで回転させることができる。
これによれば、ブロア37が発生させた空気流の作用によって、清掃部材52を、接続路41内で回転させることができる。清掃部材52は、ブロア37が空気流を供給しているあいだは回転し続ける。即ち、清掃部材52による清掃を自動的かつ連続的に行うことができるので、接続路41内を常に清浄に保ち、当該接続路41に付着物が堆積することを確実に防止できる。そして、この図9(b)の変形例では、清掃部材52を回転させるためにブロア37の風を利用しているので、清掃部材52を回転させるための駆動源を別途設ける必要がなく、施肥機8をシンプルに構成できる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、繰出部11は、円板状の繰出皿15に、その厚み方向で貫通する繰出孔24を複数設け、当該繰出皿15を、略垂直方向に配置された回転軸23まわりで回転駆動する構成となっている。しかし、繰出部11の構成はこれに限定されず、肥料を所定量ずつ繰り出せる構成であれば良い。例えば、繰出部11は、円柱状の繰出ロールの周囲に、複数の繰出穴を設け、当該繰出ロールを、略水平方向に配置された回転軸まわりで回転駆動する構成であっても良い。
上記実施形態では、左右の供給部が「作業状態」にあるときに(図2及び図3)、左右の駆動入力ギア49L,49Rが軸線方向に並んで隣接した配置となっているが、必ずしもこれに限らない。要は、1つの駆動出力ギア51に対して、左右の駆動入力ギア49L,49Rが同時に噛み合うことができれば良いのであり、必ずしも左右の駆動入力ギア49L,49Rの軸線が一致している必要はない。
上記実施形態の施肥機8は4条分の肥料を散布するものであり、左右の供給部が、それぞれ2条分の肥料を供給する構成となっているが、これに限定する意図はない。例えば、6条分の肥料を散布する施肥機8として、左右の供給部が、それぞれ3条分の肥料を供給する構成とすることができる。もっとも、左右の供給部が同じ条数分の肥料を供給する必要はない。例えば6条分の肥料を散布する施肥機8においては、左の供給部が4条分の肥料を供給し、右の供給部が2条分の肥料を供給するような構成とすることもできる。
本願発明の構成は、施肥機に限らず、粒状体(粒の固形物)を地面に散布する粒状体散布装置に広く適用することができる。
1 田植機(作業車両)
2 車両
8 施肥機(粒状体散布装置)
11 繰出部
33 搬送部
49 駆動入力ギア
51 駆動出力ギア

Claims (4)

  1. 駆動源からの駆動力によって回転駆動される駆動出力ギアと
    粒状体を供給する供給部と、
    前記供給部から供給された粒状体を地面まで搬送する搬送部と、
    を備え、
    前記供給部は、
    前記粒状体を所定量ずつ繰り出して前記搬送部に供給する繰出部と、
    前記繰出部を駆動するための駆動力が入力される駆動入力ギアと、
    を備え、
    前記供給部は、前記搬送部に対して前記粒状体を供給できる作業位置と、前記搬送部から離間した開放位置と、の間で移動可能に構成されており、
    前記供給部が前記作業位置にあるときには、前記駆動出力ギアと前記駆動入力ギアが噛み合い、
    前記供給部を前記作業位置から前記開放位置に向けて移動させることで、前記駆動入力ギアが前記駆動出力ギアから離間することを特徴とする粒状体散布装置。
  2. 請求項1に記載の粒状体散布装置であって、
    前記供給部を複数備え、
    各供給部が備える前記駆動入力ギアが、前記駆動出力ギアに噛み合い可能であることを特徴とする粒状体散布装置。
  3. 請求項1又は2に記載の粒状体散布装置であって、
    前記駆動源は電動モータであることを特徴とする粒状体散布装置。
  4. 請求項1からまでの何れか一項に記載の粒状体散布装置と、
    前記粒状体散布装置を搭載した車体と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
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