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JP6243799B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description

本発明は、観音開き式のドアを備え、一対のドアの揺動先端間にドアシール構造が設けられている冷蔵庫に関する。本発明における冷蔵庫とは、冷蔵庫、保冷庫、保温庫、温蔵庫を含む概念である。
この種の冷蔵庫は、例えば特許文献1に公知である。係る特許文献1の冷蔵庫のドアシール構造は、各ドアの揺動先端に固定されるシール枠と、シール枠で支持される第1シール(ドアシール体)と、第1シールの内部に配置される磁石などで構成されている。シール枠の上下端にはそれぞれプラスチック材からなるキャップ(端面キャップ)が装着されており、キャップはシール枠に対してビスで固定されている。このキャップで、シール枠の溝に差込み係合した第1シールの上下方向への移動を規制して、第1シールがシール枠の上下端部から抜け出すのを防止している。
端面キャップを、ビス固定に替えて接着により固定することが特許文献2に開示されている。係る特許文献2の貯蔵庫のドアシール構造は、各開閉扉の揺動先端に固定される支持部材と、支持部材で支持される第2ドアパッキン(ドアシール体)と、第2ドアパッキンの内部に配置される磁石などで構成されている。第2ドアパッキンは、支持部材の挿入溝で支持されており、第2ドアパッキンの上下端面を、第1ドアパッキンの各先端面に接着固定した連結部材(端面キャップ)で覆うことにより、第2ドアパッキンの上下方向への移動を規制している。なお、連結部材は可撓性の合成樹脂で形成されている。同様の構成は特許文献3にも開示されている。
特開平11−344285号公報(段落番号0022、図5) 特開2001−194050号公報(段落番号0021、0022、図6) 特開平11−63799号公報(段落番号0027、図8)
ドアシール体が劣化あるいは破損した場合には、ドアシール構造のシール機能を回復させるために、ドアシール体を交換する必要がある。特許文献1の冷蔵庫では、キャップを固定しているビスを緩めて、上下いずれかのキャップを取り外すことにより、第1シールをシール枠から抜き出して交換することができる。しかし、ビスを緩め操作するためのドライバーなどの工具が別途必要であり、ドアシール体の交換作業に手間を要していた。
その点、特許文献2および3の貯蔵庫では、可撓性の連結部材で第2ドアパッキンの上下移動を規制しているので、いずれかの連結部材を撓み変形させることにより、第2ドアパッキンを支持部材から簡便に抜き出して交換することができる。しかし、開閉扉を開けた状態において、下側の連結部材に他物が接触や衝突した場合には、連結部材が意図せず撓み変形して、第2ドアパッキンの自重により支持部材から脱落するおそれがある。第2ドアパッキンが脱落したことに気付かないまま開閉扉を閉じた場合には、一対の開閉扉の揺動先端間のシールを行うことができず、庫内の冷気が外部に漏れ出してしまう。
本発明の目的は、ドアシール体の交換作業をより迅速かつ簡便に行うことを可能にしながら、他物の接触や衝突に起因してドアシール体が抜け落ちることを確実に防止できる冷蔵庫を提供することにある。
本発明は、冷蔵庫本体1の出入口2を揺動開閉する観音開き構造の一対のドア3・3を有し、両ドア3・3の揺動先端の間にドア間の隙間を封止するドアシール構造が設けられている冷蔵庫を対象とする。ドアシール構造は、各ドア3の揺動先端に固定される縦長のシール枠11と、シール枠11に沿って配置される縦長のドアシール体12と、ドアシール体12の内部に配置される磁気吸着体61とを含む。シール枠11は、ドア3に固定されるシールベース14と、シールベース14に圧嵌係合されてドアシール体12を隣接するドア3へ向かって出退自在に支持するガイド枠15と、ガイド枠15の上端に装着される上端面キャップ16と、ガイド枠15の下端に装着される下端面キャップ17とを備えている。上端面キャップ16および下端面キャップ17は、係合構造により前記シールベース14の装着部に対して着脱可能に係合装着されている。そして、シールベース14の装着部に、ドアシール体12の下方移動を阻止するストッパー43が設けられていることを特徴とする。
シールベース14は、ガイド枠15が圧嵌係合される主ベース19と、主ベース19の上端に装着される上ベース20と、主ベース19の下端に装着される下ベース21とを含む。上端面キャップ16と上ベース20との間、および下端面キャップ17と下ベース21との間に前記係合構造を設け、これら係合構造により上端面キャップ16を上ベース20に係合装着し、下端面キャップ17を下ベース21に係合装着する。ストッパー43を下ベース21に一体に設ける。
ストッパー43を、下ベース21に設けられた2個以上のストッパー片43a・43bで構成する。
具体的には、ドアシール体12を、磁気吸着体61が組み付けられる装填凹部63と、装填凹部63から連出される第1脚部64と第2脚部65とを含むものとする。シール枠11に、第1脚部64の挿入を許す第1ガイド溝58aと、第2脚部65の挿入を許す第2ガイド溝58bとを設ける。そして、ストッパー43を第1ガイド溝58aの下端に臨む第1ストッパー片43aと、第2ガイド溝58bの下端に臨む第2ストッパー片43bとで構成する。
本発明に係る冷蔵庫においては、上端面キャップ16および下端面キャップ17のそれぞれを、係合構造によりシールベース14に対して着脱可能に係合装着した。これによれば、ビスにより端面キャップを固定する従来形態に比べて、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する着脱作業をより少ない手間で迅速に行うことが可能となる。従って、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する装着作業を伴うドアシール構造の組立て作業をより迅速かつ簡便に行うことが可能となる。また、必要があれば、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する取り外し作業を伴うドアシール体12の交換作業をより迅速かつ簡便に行うことが可能となる。
加えて、本発明においては、シールベース14に設けた下端面キャップ17の装着部に、ドアシール体12の下方移動を阻止するストッパー43を設けたので、ドアシール体12がシールベース14から不用意に抜け落ちることを確実に防ぐことができる。すなわち、本発明によれば、下端面キャップ17がシールベース14から脱落した異常状況下に陥った場合でも、該下端面キャップ17の装着対象である装着部に設けられたストッパー43により、ドアシール体12の下方移動を阻止することができるので、ドアシール体12がシールベース14から不用意に抜け落ちることを確実に防ぐことができる。また、ドアシール体12の脱落防止構造として、下端面キャップ17だけでなく、ストッパー43をも設けた分だけ、当該脱落防止構造の耐荷重や耐衝撃性の増強を図ることができるので、信頼性に優れた冷蔵庫を得ることができる。
両端面キャップ16・17が係合装着されるシールベース14の上下端部を、主ベース19とは別体の上下ベース20・21で構成していると、当該上下端部の両端面キャップ16・17との間の係合構造を設計する際の設計自由度が向上する。すなわち、シールベース14の上下端部を、主ベース19とは別体の上下ベース20・21で構成していると、シールベース14の全体を単一の部材で構成する形態に比べて、例えばシールベース14の上下端の断面形状等といった設計の自由度が向上し、当該上下端の係合構造の設計自由度が格段に向上する。以上より、上端面キャップ16および下端面キャップ17の係合構造に、所望の係合強度を付与することが可能となるため、当該上下端部の係合構造を最適化できる。加えて、下ベース21にストッパー43を一体に設けていると、当該ストッパー43を別部材で構成する場合に比べて、部品点数を減らし、ストッパー43の組み付けの手間を省くことができるので、その分だけ冷蔵庫の製造コストを削減することができる。また、ストッパー43の構造、或いはシールベース14の構造の簡素化を実現し、この点でも冷蔵庫の製造コストを削減することができる。また、下ベース21にストッパー43を一体に設けていると、ストッパー43が破損した場合でも、下ベース21のみを交換すればよく、シールベース14の全体を交換する場合に比べて、ストッパー43の交換コストを削減できる。
ストッパー43が、下ベース21に設けられた2個以上のストッパー片43a・43bで構成されていると、一つのストッパー片でストッパー43を構成する場合に比べて、ストッパー43の耐荷重や耐衝撃性の増強を図ることができるので、信頼性に優れた冷蔵庫を得ることができる。
具体的には、ドアシール体12を第1脚部64と第2脚部65の二つの脚部を備えるものとし、これに対応して、ストッパー43を、シール枠11の第1ガイド溝58aの下端に臨む第1ストッパー片43aと、シール枠11の第2ガイド溝58bの下端に臨む第2ストッパー片43bの二つのストッパー片を備えるものとすることができる。これによれば、衝撃等により一方のストッパー片43a・43bが破損した場合でも、他方のストッパー片43a・43bによりドアシール体12の脚部64・65を受け止めることができるので、ガイド枠15からドアシール体12が抜け落ちることを確実に防ぐことができる。
本発明に係る冷蔵庫のドアシール構造の下端面キャップを下ベースから分離した状態を示す横断平面図である。 本発明に係る冷蔵庫の正面図である。 ドアシール構造の分解断面図である。 ドアシール構造の上下方向中央位置における横断平面図である。 ドアシール構造の下側の構造を示す分解斜視図である。 ドアシール構造の上側の構造を示す分解斜視図である。 シールベースを分解した状態の背面図である。 ドアシール構造を分解した状態の背面図である。 ドアシール構造の一部破断背面図である。 ドアシール構造の下ベース位置における横断平面図である。
(実施例) 図1乃至図10に、本発明に係る冷蔵庫を示す。本発明における前後、左右、上下、とは、図2および図4に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2において、符号1は冷蔵庫本体であり、その内部は上下2段の冷蔵室に区分されている。各冷蔵室の前面で開口する出入口2は、観音開き構造の一対のドア3・3で揺動開閉できるようになっており、各ドア3は、出入口2の両側の上下に配置したドアヒンジ4で支持されている。なお、ドア3の前面には把手5が設けられている。
ドア3の内面(庫内側)の上下辺部および吊元側の辺部に沿ってドアパッキン6がコ字状に設けられており、これとは別に各ドア3・3の揺動先端に、ドア間の隙間を封止するドアシール構造が設けられている。ドアパッキン6の内部には棒状の磁石7が配置されており、この磁石7と出入口2の開口周縁壁(鋼板)との磁気吸着作用で、ドア3と冷蔵庫本体1との接合部分をドアパッキン6で封止し、さらにドア3を閉じ状態に保持している。ドア3の揺動先端間の隙間の上下端のそれぞれに、シール構造とドアパッキン6との隙間からの冷気の漏れを防ぐ左右一対の端部シール8が設けられている。端部シール8は、ドア3に対する締結座を除くほとんどの部分が、弾性を有するエラストマーを素材として形成されており、ドアパッキン6の先端部に連続するように配置されてビスで固定されている(図8参照)。
図3に示すようにドア3の内面側には、各辺部に沿って四角枠状の段落面9が形成されており、この段落面9に、先のドアパッキン6とドアシール構造とが組み込まれている。ドアシール構造は、各ドア3の段落面9に固定される縦長のシール枠11と、シール枠11の内部に組み付けられる縦長のドアシール体12などで構成される。シール枠11は、ドア3に固定されるシールベース14と、ドアシール体12を隣接するドア3へ向かって出退自在に支持するガイド枠15と、ガイド枠15の上下端にそれぞれ配置されてドアシール体12の上下方向の移動を規制する上端面キャップ16および下端面キャップ17(図8参照)などで構成される。また、図7に示すように、シールベース14は、主ベース19と、主ベース19の上下端にそれぞれ装着される上ベース20および下ベース21とで構成され、これらの部材は、それぞれ先の段落面9にビスで固定される。上端面キャップ16は、上端面キャップ16と上ベース20との間に設けられた係合構造により上ベース20に係合装着され、下端面キャップ17は、下端面キャップ17と下ベース21との間に設けられた係合構造により下ベース21に係合装着される。
図3に示すように主ベース19は、ドア3の段落面9に固定される締結座24と、締結座24の左右の両側端の後面に突設された係合壁25・26と、締結座24の後面の左右中央に突設されたバックアップ壁27とを備える縦長のプラスチック製の押出成形品からなり、各係合壁25・26の先端には、ガイド枠15を固定するための係合段部25a・26aが設けられている。係合壁25の近傍の締結座24、およびバックアップ壁27の中途部のそれぞれには、結露防止用のヒーター28・28を装填するための装填溝29・29が主ベース19の全長にわたって形成されている。係合壁26とバックアップ壁27との間の締結座24の上下端には、上ベース20および下ベース21の係止爪40が係止される係止穴30a・30bが開口されている(図7参照)。
図5、図7および図10に示すように、下ベース21は、主ベース19とほぼ同一の断面形状を有するプラスチック製の射出成形品であり、先の主ベース19と同様に、ドア3の段落面9に固定される締結座34と、締結座34の左右の両側端の後面に突設された係合壁35・36と、締結座34の後面の左右中央に突設されたバックアップ壁37とを備える。また、主ベース19と同様に、各係合壁35・36の先端には、ガイド枠15を固定するための係合段部35a・36aが設けられており、さらに係合壁35の近傍の締結座34、およびバックアップ壁37の中途部のそれぞれには、ヒーター28・28を装填するための装填溝39・39が形成されている。
下ベース21を主ベース19に装着固定するための係合構造は、下ベース21側の係止爪40と、主ベース19側の係止穴30bとで構成される。係止爪40は、下ベース21側の締結座34から上方に向かって連出された弾性腕41の上端に設けられている。係止穴30bは、主ベース19側の締結座24の下端に開設されている。
装着固定状態における下ベース21の主ベース19に対する前後および左右方向の位置決め構造は、先の弾性腕41と、バックアップ壁37の基部側(締結座34からの突出始端側)に設けられた2本の位置決め突起42・42とで構成される。これら位置決め突起42・42は、締結座34の内面、およびバックアップ壁37の上面から上方に向かって突設されている。
以上より、弾性腕41を変形させながら、係止穴30bに係止爪40を係合させることにより、下ベース21を主ベース19の下端に装着固定することができる。加えて、かかる装着固定状態においては、弾性腕41と位置決め突起42・42とで主ベース19のバックアップ壁27を左右方向から挟持することで下ベース21の主ベース19に対する左右方向の位置決めを図ることができる。また、2本の位置決め突起42・42がバックアップ壁27に設けられたリブ27aを前後方向から挟持することで下ベース21の主ベース19に対する前後方向の位置決めを図ることができる。
図5および図10において、符号43は、ドアシール体12の下方移動を阻止するストッパーを示す。かかるストッパー43は、バックアップ壁37の前後方向の中途部に設けられた保持板(第1ストッパー片)43aと、バックアップ壁37の先端に設けられた保持腕(第2ストッパー片)43bとで構成される。このように、下ベース21にストッパー43を一体に設けていると、当該ストッパー43を別部材で構成する場合に比べて、部品点数を減らし、ストッパー43の組み付けの手間を省くことができるので、その分だけ冷蔵庫の製造コストを削減することができる。また、ストッパー43の構造、或いはシールベース14の構造の簡素化を実現し、この点でも冷蔵庫の製造コストを削減することができる。また、下ベース21にストッパー43を一体に設けていると、ストッパー43が破損した場合でも、下ベース21のみを交換すればよく、シールベース14の全体を交換する場合に比べて、ストッパー43の交換コストを削減できる。かかるストッパー43の詳細については後述する。
図1および図10に示すように、下ベース21に対して下端面キャップ17を着脱可能に係合装着するための係合構造は、下ベース21に設けられたベース側係合部44(44a〜44c)と、下端面キャップ17に設けられたキャップ側係合部74(74a〜74c)とで構成される。より詳しくは、上記係合構造は、下ベース21の係合壁36に設けられた第1のベース側係合部44aと、バックアップ壁37に設けられた第2のベース側係合部44bと、保持腕43bに設けられた第3のベース側係合部44cと、これら第1乃至第3のベース側係合部44a〜44cと係合する下端面キャップ17の第1乃至第3のキャップ側係合部74a〜74cとで構成される。第1のベース側係合部44aは、係合壁36のバックアップ壁37に対する対向面に設けられ、第2のベース側係合部44bは、バックアップ壁37の係合壁36に対する対向面に設けられている。第3のベース側係合部44cは、保持腕43bの先端に設けられている。
図6および図7に示すように、上ベース20は、下ベース21を上下勝手違いの構成としたものであり、先のストッパー43を構成する保持板43aおよび保持腕43bを廃した点が、下ベース21と相違する。それ以外の点は、下ベース21と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。上ベース20は、その係止爪40を係止穴30aに係止させることで、主ベース19の上端に装着固定することができる。また、下ベース21と同様に、弾性腕41と位置決め突起42とで左右方向および前後方向の位置決めが図られている。上ベース20に対して上端面キャップ16を着脱可能に係合装着するための係合構造は、上ベース20に設けられたベース側係合部44(44a・44b)と、上端面キャップ16に設けられたキャップ側係合部74(74a・74b)とで構成される。上ベース20における第1のベース側係合部44aの構成、および第2のベース側係合部44bの構成は、先の下ベース21のそれら(44a・44b)と同様である。
図3に示すように、ガイド枠15は、断面がE字状の枠本体50と、枠本体50に連続して横向きに連出されるカバー壁51と、カバー壁51の連出端に設けられるシール舌片52とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。枠本体50およびカバー壁51は、硬質プラスチック材を素材にして押出形成するが、その成形過程で軟質のプラスチック材からなるシール舌片52を同時に成形して一体化している。枠本体50およびカバー壁51には、先の係合段部25a・26a・35a・36aに対応する係合爪50a・51aを設けている。ガイド枠15の上下寸法は、主ベース19に上ベース20と下ベース21とを装着した状態の上下寸法と略同一に設定されている。図3および図10に示すように、主ベース19の係合段部25a・26a、および両ベース20・21の係合段部35a・36aに係合爪50a・51aを圧嵌係合する状態で、ガイド枠15を主ベース19の内面に組付けることにより、係合壁26・36とバックアップ壁27・57との間の空間をカバー壁51で塞ぐことができる。また、カバー壁51とドア3の内面壁との間の隙間をシール舌片52で塞いで、庫内空気が漏出るのを防ぐことができる。枠本体50は係合壁25・35とバックアップ壁27・37とで支持される。
図3に示すように枠本体50には、主ベース19の締結座24の側から順に、ガイド壁53と、シール壁54と、脚受壁55とが設けられ、シール壁54の突端に吸着板56を組付けるための装填溝57が形成されている。吸着板56は、例えば鉄板に代表される鉄系吸着材で帯板状に形成されている。ガイド壁53と脚受壁55との間に、対向するドア3の側へ向かって開口する縦長のガイド溝58が形成されており、このガイド溝58で、後述するドアシール体12のパッキンフレーム60を支持して、ドアシール体12を隣接するドア3へ向かって出退自在に案内支持している。ガイド溝58は、シール壁54で前方側の第1ガイド溝58aと、後方側の第2ガイド溝58bとに区分されている。ガイド壁53が締結座24と平行に形成してあるのに対し、シール壁54と脚受壁55とはガイド壁53と非平行に設けられてハ字状に傾斜している。詳しくは、シール壁54はその突端がガイド壁53から遠ざかる向きに傾斜してあり、脚受壁55はその突端がガイド壁53に接近する向きに傾斜している。カバー壁51の上下端には、後述する上端面キャップ16および下端面キャップ17の係合壁72・72を受け入れる切欠き59・59が形成されている(図9参照)。
図3および図5に示すようにドアシール体12は、ガイド枠15のガイド溝58で出退自在に案内支持されるパッキンフレーム60と、パッキンフレーム60の進出端に配置される磁石(磁気吸着体)61と、磁石61の外面を覆う弾性パッキン62などで構成する。磁石61は弾性パッキン62の内部に配置されている。パッキンフレーム60は、磁石61用の装填凹部63と、パッキンフレーム60の出退方向に沿って装填凹部63から連出されるスライド脚(第1脚部)64と、スライド脚64に対して傾斜するシール脚(第2脚部)65とを一体に備えた、硬質プラスチック材製の押出成形品からなる。シール脚65はその突端がスライド脚64から遠ざかる向きに傾斜しており、その傾斜角度は、先のガイド枠15の脚受壁55と同角度に設定されている。スライド脚64およびシール脚65の突端には、それぞれ規制片66が設けられている。ドアシール体12は、第1ガイド溝58aにスライド脚64が装填され、第2ガイド溝58bにシール脚65が装填された状態で支持される。各規制片66は、装填溝57の周囲壁の段部、あるいは脚受壁55の基端の段部に受止められて、パッキンフレーム60がガイド溝58から横方向へ抜出るのを防止する。シール壁54と対向するシール脚65の脚壁には、シール壁54に摺接する軟質樹脂製のシール舌片67が固定されている。
図1に示すように、ガイド溝58内にドアシール体12を装着した状態において、スライド脚64の下方に保持板43aが位置し、シール脚65の下方に保持腕43bが位置している。すなわち、保持板43aは、スライド脚64が装填される第1ガイド溝58aの下側開口に臨み、保持腕43bは、シール脚65が装填される第2ガイド溝58bの下側開口に臨んでいる。これにより、下端面キャップ17が下ベース21から脱落した異常状況下に陥った場合でも、ストッパー43でドアシール体12がガイド溝58から脱落することを防いでいる。なお、常態においては、スライド脚64の下端と保持板43a、およびシール脚65の下端と保持腕43bは隙間を介して対向しており(図9参照)、下端面キャップ17が下ベース21から脱落した場合には、ドアシール体12は前記隙間分だけ落下したのちストッパー43で下方移動が阻止される。
上記の構成によれば、衝撃等により保持板43aまたは保持腕43bの一方が破損した場合でも、他方の保持板43aまたは保持腕43bによりドアシール体12のスライド脚64またはシール脚65を受け止めることができるので、ガイド枠15からドアシール体12が抜け落ちることを確実に防ぐことができる。また、ストッパー43が、下ベース21に設けられた保持板43aおよび保持腕43bで構成されていると、一つのストッパー片でストッパー43を構成する場合に比べて、ストッパー43の耐荷重や耐衝撃性の増強を図ることができるので、信頼性に優れた冷蔵庫を得ることができる。
磁石61は角棒状のプラスチック磁石からなり、装填凹部63内に装填した状態でドアシール体12の上下端に磁石押さえ68(図9参照)をそれぞれ固定することにより、ドアシール体12の出退方向に沿って移動自在に組付けられる。具体的には、各磁石61は、対向する磁石61・61どうしが弾性パッキン62を間にして吸着しあう封止吸着位置(図4参照)と、吸着板56に吸着して装填凹部63の内奥壁で受止められる待機吸着位置(図1参照)との間で移動可能に構成されている。一対のドア3・3の隙間を介して対向するドアシール体12・12の磁石61・61は、一方の磁石61の磁気吸着面をS極とするとき、他方の磁石61の磁気吸着面がN極になるように組付けられている。以上より、開放されていたドア3を閉じ操作する過程で両磁石61・61が所定距離まで接近すると、磁石61・61は待機吸着位置から封止吸着位置に移動し、これにより、図4に示すように弾性パッキン62・62どうしを密着させて、ドア3間の隙間を封止することができる。また、ドア3の開放操作に伴って、磁石61・61どうしの磁気吸着作用が解消されると、磁石61と吸着板56との間の磁気吸着力により、磁石61は待機吸着位置へ移動する。さらにドアシール体12がガイド溝58の内方に退入操作される。従って、ドア3を開閉するときドアシール体12が遊動し、あるいはぐら付くのを防止できる。
上端面キャップ16と下端面キャップ17とは、ガイド溝58で出退自在に案内支持されるドアシール体12の上下方向の移動を規制するために設けられている。図1および図5に示すように下端面キャップ17はプラスチック成形品からなり、ガイド枠15の平面形状に近似する異形五角形状の水平壁70と、水平壁70の前縁部から下方に延設される垂直壁71と、後端傾斜縁部から上方に延設される係合壁72とで構成されている。係合壁72は、先の切欠き59と同形状に形成されており、この係合壁72に、下ベース21のベース側係合部44a・44bと係合する第1キャップ爪74aおよび第2キャップ爪74bが後方に向かって延設されている。水平壁70の上面には、先のストッパー43を収容する収容凹部77が凹み形成されており、第1および第2キャップ爪(キャップ側係合部)74a・74bから離れた側の収容凹部77の周壁面に、保持腕43bの第3のベース側係合部44cと係合する第3キャップ爪(キャップ側係合部)74cが形成されている。下端面キャップ17は、第1から第3のキャップ爪74a〜74cと先のベース側係合部44a〜44cとで構成される3個の係合構造で、下ベース21に係合装着されている。第1および第2キャップ爪74a・74bをベース側係合部44a・44bに係合させ、第3キャップ爪74cを第3のベース側係合部44c(保持腕43b)に係合させることにより、下端面キャップ17を下ベース21に係合装着することができる。このとき、垂直壁71が、端部シール8に凹み形成された凹部78に収容されることにより、下端面キャップ17の上下方向の移動が阻止される(図9参照)。凹部78に収容された垂直壁71の後面と端部シール8の後面とは、面一状になっている。
下端面キャップ17を下ベース21に係合装着した状態においては、水平壁70の上面で、下側の磁石押さえ68を受止めることにより、ドアシール体12の下方への移動を規制している(図9参照)。この状態では、ストッパー43を構成する保持板43aと保持腕43bの上面は、水平壁70の上面よりも僅かに低い位置にあり、従って、下側の磁石押さえ68は、保持板43aおよび保持腕43bの上面とは接触していない。これにより、ドアシール体12に下向きの外力が作用したときに、磁石押さえ68で第3キャップ爪74cと保持腕43b(ベース側係合部44c)との係合が解除されるのを防止している。
図6に示すように上端面キャップ16は、下端面キャップ17を上下勝手違いにし、収容凹部77および第3キャップ爪74cを廃してその分水平壁70の厚み寸法を小さくしたプラスチック成形品からなる。従って、同一の機能を有する部材には同一の符号を付して説明を省略する。これより、上端面キャップ16は、第1および第2キャップ爪74a・74bと先のベース側係合部44a・44bとで構成される2個の係合構造で、上ベース20に係合装着されている。第1および第2キャップ爪74a・74bをベース側係合部44a・44bに係合させることにより、上端面キャップ16を上ベース20に係合装着できる。このとき、下端面キャップ17と同様に、垂直壁71が、端部シール8に凹み形成した凹部78に収容されることにより、上端面キャップ16の上下方向の移動が阻止される(図9参照)。ドアシール体12は、上側の磁石押さえ68が水平壁70の下面で受止められることにより、上方への移動が規制される。
上記のように、上端面キャップ16の第1キャップ爪74aおよび第2キャップ爪74bと、下端面キャップ17の第1キャップ爪74aおよび第2キャップ爪74bとは同一に形成されており、また、上ベース20および下ベース21のベース側係合部44a・44bも同一に形成されている。これより、第1および第2キャップ爪74a・74bに係る係合構造部分では同一の係合強度を発揮し、加えて、下端面キャップ17には、第3キャップ爪74cによる係合強度が追加されるため、下端面キャップ17の係合強度は、上端面キャップ16の係合強度よりも第3キャップ爪74cの分だけ、係合強度は大きく設定される。
上記のように、両端面キャップ16・17が係合装着されるシールベース14の上下端部を、主ベース19とは別体の上下ベース20・21で構成すると、当該上下端部の両端面キャップ16・17との間の係合構造を設計する際の設計自由度が向上する。すなわち、シールベース14の上下端部を、主ベース19とは別体の上下ベース20・21で構成していると、シールベース14の全体を単一の部材で構成する形態に比べて、例えばシールベース14の上下端の断面形状等といった設計の自由度が向上し、当該上下端の係合構造の設計自由度が格段に向上する。以上より、上端面キャップ16および下端面キャップ17の係合構造に、所望の係合強度を付与することが可能となるため、当該上下端部の係合構造を最適化できる。
以上のように、本実施例の冷蔵庫のドアシール構造においては、上端面キャップ16および下端面キャップ17のそれぞれを、係合構造によりシールベース14(上ベース20、下ベース21)に対して着脱可能に係合装着したので、ビスにより端面キャップを固定する従来形態に比べて、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する着脱作業をより少ない手間で迅速に行うことが可能となる。従って、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する装着作業を伴うドアシール構造の組立て作業をより迅速かつ簡便に行うことが可能となり、また、必要があれば、両端面キャップ16・17のシールベース14に対する取り外し作業を伴うドアシール体12の交換作業をより迅速かつ簡便に行うことが可能となる。
また、下端面キャップ17の装着部である下ベース21に、ドアシール体12の下方移動を阻止するストッパー43を設けたので、ドアシール体12が下方へ移動しようとするのをストッパー43で受止めて阻止できる。また、ドアシール体12の下方移動を、下端面キャップ17とストッパー43とで規制するので、ガイド枠15からドアシール体12が抜け落ちるのを確実に防止できる。
上記の実施例では、ストッパー43を保持板43aと保持腕43bとの2個の部材で構成したが、どちらか一方であってもよい。
1 冷蔵庫本体
2 出入口
3 ドア
11 シール枠
12 ドアシール体
14 シールベース
15 ガイド枠
16 上端面キャップ
17 下端面キャップ
19 主ベース
20 上ベース
21 下ベース
43 ストッパー
43a 第1ストッパー片(保持板)
43b 第2ストッパー片(保持腕)
58a 第1ガイド溝
58b 第2ガイド溝
61 磁気吸着体
63 装填凹部
64 第1脚部(スライド脚)
65 第2脚部(シール脚)

Claims (4)

  1. 冷蔵庫本体(1)の出入口(2)を揺動開閉する観音開き構造の一対のドア(3・3)を有し、両ドア(3・3)の揺動先端の間にドア間の隙間を封止するドアシール構造が設けられている冷蔵庫であって、
    ドアシール構造は、各ドア(3)の揺動先端に固定される縦長のシール枠(11)と、シール枠(11)に沿って配置される縦長のドアシール体(12)と、ドアシール体(12)の内部に配置される磁気吸着体(61)とを含み、
    シール枠(11)は、ドア(3)に固定されるシールベース(14)と、シールベース(14)に圧嵌係合されてドアシール体(12)を隣接するドア(3)へ向かって出退自在に支持するガイド枠(15)と、ガイド枠(15)の上端に装着される上端面キャップ(16)と、ガイド枠(15)の下端に装着される下端面キャップ(17)とを備えており、
    上端面キャップ(16)および下端面キャップ(17)は、係合構造により前記シールベース(14)の装着部に対して着脱可能に係合装着されており、
    シールベース(14)の装着部に、ドアシール体(12)の下方移動を阻止するストッパー(43)が設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. シールベース(14)は、ガイド枠(15)が圧嵌係合される主ベース(19)と、主ベース(19)の上端に装着される上ベース(20)と、主ベース(19)の下端に装着される下ベース(21)とを含み、
    上端面キャップ(16)と上ベース(20)との間、および下端面キャップ(17)と下ベース(21)との間に前記係合構造が設けられており、当該係合構造により上端面キャップ(16)は上ベース(20)に係合装着され、下端面キャップ(17)は下ベース(21)に係合装着されており、
    ストッパー(43)が、下ベース(21)に一体に設けられている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. ストッパー(43)が、下ベース(21)に設けられた2個以上のストッパー片(43a・43b)で構成されている、請求項2記載の冷蔵庫。
  4. ドアシール体(12)は、磁気吸着体(61)が組み付けられる装填凹部(63)と、装填凹部(63)から連出される第1脚部(64)と第2脚部(65)とを含み、
    シール枠(11)には、第1脚部(64)の挿入を許す第1ガイド溝(58a)と、第2脚部(65)の挿入を許す第2ガイド溝(58b)とが設けられており、
    ストッパー(43)が、第1ガイド溝(58a)の下端に臨む第1ストッパー片(43a)と、第2ガイド溝(58b)の下端に臨む第2ストッパー片(43b)とで構成されている、請求項2又は3記載の冷蔵庫。
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