JP6251632B2 - Hermetic compressor and refrigeration cycle apparatus - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。 Embodiments described herein relate generally to a hermetic compressor and a refrigeration cycle apparatus.
近年、密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置では、冷媒としてR410A等のHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒が用いられている。このHFC冷媒は、従来用いられていたHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)冷媒と異なり、ODP(オゾン層破壊係数)がゼロであり、オゾン層を破壊することがないという点で優れている。しかし一方、このHFC冷媒はGWP(地球温暖化係数)が高いという問題を有している。そこで、ODPがゼロであるとともにGWPが低い冷媒として、HFO(ハイドロフルオロオレフィン)冷媒が注目されている。 In recent years, in a refrigeration cycle apparatus including a hermetic compressor, an HFC (hydrofluorocarbon) refrigerant such as R410A is used as the refrigerant. Unlike the conventionally used HCFC (hydrochlorofluorocarbon) refrigerant, this HFC refrigerant has an ODP (ozone depletion coefficient) of zero and is excellent in that it does not destroy the ozone layer. However, this HFC refrigerant has a problem that GWP (Global Warming Potential) is high. Therefore, HFO (hydrofluoroolefin) refrigerant has attracted attention as a refrigerant having zero ODP and low GWP.
HFO冷媒を用いた冷凍サイクル装置としては、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。
As a refrigeration cycle apparatus using an HFO refrigerant, for example, one described in
しかしながら、HFO冷媒は高温時に不安定になって分解されるという問題があり、密閉型圧縮機内においてHFO冷媒を圧縮するために摺動する部分が高温になると、その熱によりHFO冷媒の分解が促進されてフッ化水素が発生する場合がある。フッ化水素が発生すると、そのフッ化水素によって密閉型圧縮機の内部が腐食されたり、スラッジが発生したりする。 However, there is a problem that the HFO refrigerant becomes unstable and decomposes at a high temperature, and when the portion that slides to compress the HFO refrigerant in the hermetic compressor becomes high temperature, the heat accelerates the decomposition of the HFO refrigerant. In some cases, hydrogen fluoride is generated. When hydrogen fluoride is generated, the inside of the hermetic compressor is corroded or sludge is generated by the hydrogen fluoride.
HFO冷媒が分解されてフッ化水素が発生することを防止するためには、密閉型圧縮機内における摺動部分に対する潤滑油の供給を確実に行い、その摺動部分の温度上昇を抑えることが必要である。 In order to prevent the HFO refrigerant from being decomposed and generating hydrogen fluoride, it is necessary to reliably supply the lubricating oil to the sliding portion in the hermetic compressor and suppress the temperature rise of the sliding portion. It is.
上記特許文献1には、密閉型圧縮機内の摺動部分に対する潤滑油の供給を確実に行い、その摺動部分の温度上昇を抑えるということについては記載されていない。
本発明の実施形態の目的は、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒を用いるとともにこの冷媒と相溶性を有する冷凍機油で密閉型圧縮機内の摺動部分を潤滑する場合に、摺動部分への冷凍機油の供給を確実に行うことができる密閉型圧縮機及びこの密閉型圧縮機を含む冷凍サイクル装置を提供することである。 An object of an embodiment of the present invention is to use a refrigerant containing an HFO refrigerant as a refrigerant and to refrigerating machine oil to the sliding part when the sliding part in the hermetic compressor is lubricated with refrigerating machine oil compatible with the refrigerant. It is providing the hermetic compressor which can perform supply of this reliably, and the refrigerating-cycle apparatus containing this hermetic compressor.
実施形態の密閉型圧縮機は、電動機部とこの電動機部に連結された回転軸により駆動される圧縮機構部とが密閉ケース内に収容され、前記圧縮機構部は、シリンダ室を形成するシリンダと、前記回転軸の偏心部に嵌合されて前記シリンダ室内を偏心回転するローラと、先端部を前記ローラの外周面に当接させる方向に押圧されて往復移動することにより前記シリンダ室内を吸込室と圧縮室とに区画するブレードとを有し、前記ローラと前記ブレードとの当接する部分に表面仕上げ加工が行われた後にこれらのブレードとローラとの当接する部分の少なくとも一方に表面硬化処理が行われ、冷媒として炭素の二重結合をもつハイドロフルオロオレフィン冷媒を含む冷媒が用いられるとともにこの冷媒と相溶性を有する冷凍機油が前記密閉ケース内に収容された密閉型圧縮機において、冷凍機油は、ヒンダードタイプのポリオールエステル油であり、添加剤として酸化防止剤と酸捕捉剤と金属不活性化剤とが添加され、極圧添加剤は添加されていないとともに、ローラとブレードの当接面の表面仕上げ加工による加工痕の向きが、異なる向きとされていることを特徴とする。 In the hermetic compressor according to the embodiment, an electric motor unit and a compression mechanism unit driven by a rotating shaft connected to the electric motor unit are accommodated in a hermetic case, and the compression mechanism unit includes a cylinder that forms a cylinder chamber, A roller fitted in the eccentric portion of the rotating shaft and eccentrically rotating in the cylinder chamber, and a suction chamber in the cylinder chamber by being reciprocated by being pressed in a direction in which the tip portion is brought into contact with the outer peripheral surface of the roller. And a blade partitioned into a compression chamber, and after surface finishing is performed on a portion where the roller and the blade are in contact with each other, surface hardening treatment is performed on at least one of the portions where the blade and the roller are in contact with each other. And a refrigerant containing a hydrofluoroolefin refrigerant having a carbon double bond is used as the refrigerant and the refrigerating machine oil compatible with the refrigerant is used in the sealed case. In stowed hermetic compressor, the refrigerating machine oil is hindered type of polyol ester oil, an antioxidant and an acid scavenger and a metal deactivator additive is added, extreme pressure agent It is not added, and the direction of the processing mark by the surface finishing processing of the contact surface between the roller and the blade is different.
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1ないし図4に基づいて説明する。図1は冷凍サイクル装置1の全体構成を示しており、この冷凍サイクル装置1は、圧縮機本体2とアキュムレータ3とを有してガス冷媒を圧縮する密閉型圧縮機4と、圧縮機本体2に接続されて圧縮機本体2から吐出された高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒にする凝縮器5と、凝縮器5に接続されて液冷媒を減圧する膨張装置6と、膨張装置6とアキュムレータ3との間に接続されて液冷媒を蒸発させる蒸発器7とを有している。アキュムレータ3と圧縮機本体2とは、低圧のガス冷媒が流れる吸込管8により接続されている。アキュムレータ3では、ガス冷媒と液冷媒との分離が行われ、ガス冷媒のみが圧縮機本体2に供給される。
(First embodiment)
A first embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows the overall configuration of a
この冷凍サイクル装置1では、冷媒として、炭素の二重結合を有するHFO(ハイドロフルオロオレフィン)冷媒を含む冷媒(例えば、HFO−1234yf冷媒又はHFO−1234ze冷媒等の単一冷媒、或いは、これらのHFO−1234yf冷媒又はHFO−1234ze冷媒とHFC32冷媒との混合冷媒)が用いられる。
In this
圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース9を有し、密閉ケース9内には、上部側に位置する電動機部10と、下部側に位置する圧縮機構部11とが収容されている。これらの電動機部10と圧縮機構部11とは、上下方向の中心線を有してその中心線回りに回転する回転軸12を介して連結されている。回転軸12は、圧縮機構部11の両側に配置された主軸受13と副軸受14とにより軸支されている。
The
密閉ケース9の底部には冷凍機油15が貯留され、この冷凍機油15により圧縮機構部11が潤滑される。冷凍機油15としては、HFO冷媒と相溶性を有する油、例えば、ヒンダードタイプのポリオールエステル油、ポリエーテル系油、PAG油等の単一油又はこれらの混合油が用いられている。特にヒンダードタイプのポリオールエステル油が好ましい。この冷凍機油15には、添加剤として、冷凍機油15の酸化を防止する酸化防止剤と、冷凍機油15中の酸及び冷凍サイクル装置内で発生した酸を捕捉する酸捕捉剤と、金属に対する不活性化を促進する金属不活性化剤とが添加されている。一方、この冷凍機油15には、ICP(トリクレジルフォスフェート)、TPP(トリフェニルフォスフェート)等の極圧添加剤は添加されていない。
Refrigerating
電動機部10は、圧縮機構部11を駆動する部分であり、回転軸12に固定された回転子16と、密閉ケース9に固定されて回転子16を囲む位置に配置された固定子17とを有している。この電動機部10は、インバータで駆動されるブラシレスDC同期モータ、ACモータ、若しくは商用電源で駆動されるモータであってもよい。
The
圧縮機構部11は、ガス冷媒を圧縮する部分であり、仕切板18を介して上下に位置する第1圧縮要素19aと第2圧縮要素19bとの二つの圧縮要素を有している。
The
上側に位置する第1圧縮要素19aは、第1シリンダ20aを有し、この第1シリンダ20aの下端側が仕切板18により閉塞され、第1シリンダ20aの上端側が主軸受13により閉塞されている。第1シリンダ20a内には、第1シリンダ20aの上下両端が主軸受13と仕切板18とにより閉塞された第1シリンダ室21aが形成されている。第1シリンダ室21a及び後述する第2シリンダ室には回転軸12が貫通されており、回転軸12における第1シリンダ室21a内に位置する部分に第1偏心部22aが形成され、第1偏心部22aには第1ローラ23aが嵌合されている。第1ローラ23aは、回転軸12の回転時にその外周面を第1シリンダ20aの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。また、第1シリンダ20a内には、後述するブレード溝内に往復移動可能に収容されて先端部を第1ローラ23aの外周面に当接させることにより第1シリンダ室21a内を後述する吸込室と圧縮室とに区画する第1ブレード24aが設けられている。第1ブレード24aの後端側には、この第1ブレード24aをその先端部が第1ローラ23aの外周面に当接する方向に押圧する第1スプリング25aが設けられている。第1圧縮要素19aは、これらの第1シリンダ20a、第1偏心部22a、第1ローラ23a、第1ブレード24a、第1スプリング25a等により構成されている。
The
下側に位置する第2圧縮要素19bは、上述した第1圧縮要素19aと同じ構成であり、第2シリンダ20bを有し、この第2シリンダ20bの上端側が仕切板18により閉塞され、第2シリンダ20bの下端側が副軸受14により閉塞されている。第2シリンダ20b内には、第2シリンダ20bの上下両端が仕切板18と副軸受14bとにより閉塞された第2シリンダ室21bが形成されている。第2シリンダ室21bには回転軸12が貫通されており、回転軸12における第2シリンダ室21b内に位置する部分に第2偏心部22bが形成され、第2偏心部22bには第2ローラ23bが嵌合されている。第2ローラ23bは、回転軸12の回転時にその外周面を第2シリンダ20bの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。また、第2シリンダ20b内には、後述するブレード溝内に往復移動可能に収容されて先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させることにより第2シリンダ室21b内を後述する吸込室と圧縮室とに区画する第2ブレード24bが設けられている。第2ブレード24bの後端側には、この第2ブレード24bをその先端部が第2ローラ23bの外周面に当接する方向に押圧する第2スプリング25bが設けられている。第2圧縮要素19bは、これらの第2シリンダ20b、第2偏心部22b、第2ローラ23b、第2ブレード24b、第2スプリング25b等により構成されている。
The
主軸受13には、第1圧縮要素19aの第1シリンダ室21a内で圧縮されたガス冷媒が第1シリンダ室21a内から吐出される第1吐出孔26aが形成され、副軸受14には、第2圧縮要素19bの第2シリンダ室21b内で圧縮されたガス冷媒が第2シリンダ室21b内から吐出される第2吐出孔26bが形成されている。また、主軸受13には、第1吐出孔26aを開閉する第1吐出弁装置27aが設けられ、副軸受14bには、第2吐出孔26bを開閉する第2吐出弁装置27bが設けられている。さらに、主軸受13aには、第1吐出孔26aから吐出されたガス冷媒が流入する第1マフラ28aが第1吐出弁装置27aを囲む位置に取付けられ、副軸受14には、第2吐出孔26bから吐出されたガス冷媒が流入する第2マフラ28bが第2吐出弁装置27bを囲む位置に取付けられている。第1マフラ28a内と第2マフラ28b内とは、副軸受14と第2シリンダ20bと仕切板18と第1シリンダ20aと主軸受13とを貫通して形成された連通路(図示せず)により連通されている。第1マフラ28aには、第1マフラ28a内のガス冷媒を密閉ケース9内に流出させる流出孔29が形成されている。
The
第1吐出弁装置27aは、主軸受13に固定されて第1吐出孔26aを開閉する第1リード弁30aと、主軸受13に固定されて第1リード弁30aの最大開度を規制する第1弁押え31aとを有している。
The first
第2吐出弁装置27bは、副軸受14に固定されて第2吐出孔26bを開閉する第2リード弁30bと、副軸受14に固定されて第2リード弁30bの最大開度を規制する第2弁押え31bとを有している。
The second
図2は、第1圧縮要素19aにおける第1シリンダ20aと第1ローラ23aと第1ブレード24aとの構成を示す斜視図である。なお、第2圧縮要素19bにおける第2シリンダ20bと第2ローラ23bと第2ブレード24bとの構成は図2に示した構成と同じであるので、図示及び説明は省略する。
FIG. 2 is a perspective view showing the configuration of the
第1ブレード24aは、第1シリンダ20aに形成されたブレード溝32内に往復移動可能に収容されている。第1ブレード24aの先端部は第1ローラ23aの外周面に当接されており、第1ブレード24aの先端部が第1ローラ23aの外周面に当接されることにより、第1シリンダ室21a内が吸込室33と圧縮室34とに区画されている。
The
図3は、第1圧縮要素19aにおける第1ローラ23aと第1ブレード24aとに対して行われた表面仕上げ加工の向きを示す斜視図である。なお、第2圧縮要素19bにおける第2ローラ23bと第2ブレード24bとに対しても同様の表面仕上げ加工が行われ、その向きは図3に示した向きと同じであるので、図示及び説明は省略する。
FIG. 3 is a perspective view showing the direction of surface finishing performed on the
第1ローラ23aの表面仕上げ加工は、第1ローラ23aの外周面の全域に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、研削工具を位置固定に保持し、第1ローラ23aを研削工具に接触させながら中心線回りに回転させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ローラ23aの外周面には第1ローラ23aの周方向に沿ったリング状の加工痕35が形成されている。この加工痕35は、凹部と凸部とが交互に配列された縞模様をなすように形成されている。
The surface finishing process of the
第1ブレード24aの表面仕上げ加工は、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、第1ブレード24aを位置固定に保持し、研削工具を第1ブレード24aの表面に接触させ、この研削工具を第1ブレード24aの先端部の長手方向(図3における上下方向)に沿って移動させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ブレード24aの先端部表面には、この先端部の長手方向に沿った直線状の加工痕36が形成されている。この加工痕36は、凹部と凸部とが交互に配列された縞模様をなし、第1ブレード24aを第1ローラ23aの外周面に当接させた場合に、第1ローラ23aの加工痕35と直交する向きに形成されている。即ち、第1ローラ23aと第1ブレード24aの当接面の表面仕上げ加工による加工痕35、36の向きが、異なる向きとされている。
The surface finishing of the
また、第1ローラ23aの外周面の全域と、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分の少なくとも一方には、上述した表面仕上げ加工が行われた後に、表面硬化処理としてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが行われている。なお、この表面硬化処理としては、DLCコーティングに代えて、第1ブレード24aのみにCrN(クロムナイトライド)コーティングを行ってもよい。
Further, the above-described surface finishing process is performed on the entire outer peripheral surface of the
表面硬化処理が行われた後の第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の十点平均粗さの合成表面粗さは、“0.6〜3μm”とされている。この合成表面粗さは、第1ローラ23aの外周面の十点平均粗さ“RR”と、第1ブレード24aの先端部の十点平均粗さ“RB”とを測定し、(RR)2と(RB)2とを加算した後の平方根として求めることができる。
The combined surface roughness of the 10-point average roughness of the contact portion between the
図4は、密閉型圧縮機4の耐久試験を行った場合における、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の十点平均粗さの合成表面粗さと、第1ローラ23a、第1ブレード24aの摩耗量との関係を示すグラフである。このグラフに示すように、合成表面粗さが0.6μmの場合に摩耗量が最少となり、合成表面粗さが大きくなるにつれて摩耗量が次第に増大し、合成表面粗さが3μmを超えると摩耗量が急激に増大して異常摩耗が発生することが分かる。また、合成表面粗さが0.6μmより小さくなった場合にも、摩耗量が増大することが分かる。
FIG. 4 shows the composite surface roughness of the ten point average roughness of the contact portion between the
このような構成において、この密閉型圧縮機4においては、電動機部10に通電することにより回転軸12が中心線回りに回転し、回転軸12の回転により圧縮機構部11が駆動され、第1・第2圧縮要素19a、19bにおいてガス冷媒が圧縮される。
In such a configuration, in the
圧縮されたガス冷媒の圧力が設定圧に達すると、第1・第2リード弁30a、30bが開弁されて圧縮されたガス冷媒が第1・第2吐出孔26a、26bから吐出される。第1吐出孔26aから吐出されたガス冷媒は第1マフラ28a内に流入し、第2吐出孔26bから吐出されたガス冷媒は第2マフラ28b内に流入した後に連通路を経由して第1マフラ28a内に流入し、流出孔29から密閉ケース9内に流出する。
When the pressure of the compressed gas refrigerant reaches the set pressure, the first and
密閉ケース9内に流出したガス冷媒は、凝縮器5、膨張装置6、蒸発器7の順に流れて密閉型圧縮機4に戻り、冷凍サイクル装置1での冷凍サイクルが実行される。
The gas refrigerant that has flowed into the sealed case 9 flows in the order of the
ここで、この密閉型圧縮機4を含む冷凍サイクル装置1では、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒が用いられている。HFO冷媒は、ODP(オゾン層破壊係数)がゼロであるとともに、GWP(地球温暖化係数)が低いという優れた性質を有しているが、高温時に分解されてフッ化水素を発生しやすくなるという性質がある。したがって、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分には、冷凍機油15の供給を良好に行い、その当接部分での温度上昇を抑える必要がある。
Here, in the
また、第1ローラ23aの外周面の全域と、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分の少なくとも一方には、摩耗を抑制するために表面硬化処理としてDLCコーティングが行われている。そして、このような表面硬化処理が行われた部分では冷凍機油15が吸着しにくくなるため、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分において冷凍機油15により温度上昇を抑制することが難しくなる。
Further, the entire surface of the outer peripheral surface of the
そこで、この密閉型圧縮機4では、表面硬化処理を行う前の第1ローラ23aと第1ブレード24aとに対して表面仕上げ加工を行う場合に、これらの表面仕上げ加工の向きを異なる向きとしている。具体的には、表面仕上げ加工により第1ローラ23aの外周面の全域に凹部と凸部とが交互に配列されたリング状の加工痕35が形成され、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分に凹部と凸部とが交互に配列された直線状の加工痕36が形成され、これらの加工痕35、36の向きが直交する向きとされている。
Therefore, in the
このように、第1ローラ23aと第1ブレード24aの当接面に表面仕上げ加工により向きが異なる加工痕35、36が形成されることにより、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分には冷凍機油15が滞留しやすくなり、滞留した冷凍機油15により第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の温度上昇を抑制することができる。これにより、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒を使用した場合でも、HFO冷媒が熱により分解されてフッ化水素が発生するということを防止することができる。
As described above, the processing marks 35 and 36 having different directions are formed on the contact surface between the
また、表面硬化処理を行った後の第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の十点平均粗さの合成表面粗さが“0.6〜3μm”とされている。この合成表面粗さが小さいほど第1ローラ23aや第1ブレード24aの摩耗量が小さくなり、摩耗量が“3μm”以下であれば異常摩耗が生じない。一方、合成表面粗さが“0.6μm”より小さくなると、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の隙間が小さくなり、冷凍機油15が溜まるスペースを確保できなくなって摩耗量が増大する。
Further, the combined surface roughness of the ten-point average roughness of the contact portion between the
冷凍機油15中には、添加剤として、酸化防止剤、酸捕捉剤、金属不活性化剤が添加されているが、本発明では図4のグラフに示したように摩耗が抑制されるため、摩耗防止機能を有する極圧添加剤を添加する必要がなくなる。そして、極圧添加剤を添加しないことにより、スラッジの発生を抑制することができる。
In the refrigerating
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、図5に基づいて説明する。なお、第1の実施形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
(Second Embodiment)
A second embodiment will be described with reference to FIG. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same component as the component demonstrated in 1st Embodiment, and the overlapping description is abbreviate | omitted (same also in the following embodiment).
図5は、第2の実施形態の冷凍サイクル装置1における、第1ローラ23aと第1ブレード24aとに対して行われた表面仕上げ加工の向きを示す斜視図である。なお、第2ローラ23bと第2ブレード24bとに対しても同様の表面仕上げ加工が行われ、その向きは図5に示した向きと同じであるので、図示及び説明は省略する。
FIG. 5 is a perspective view illustrating the direction of the surface finishing process performed on the
第1ローラ23aの表面仕上げ加工は、第1ローラ23aの外周面の全域に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、第1ローラ23aを研削工具に接触させながら中心線回りに回転させるとともに、研削工具を第1ローラ23aの中心線方向に往復移動させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ローラ23aの外周面には、第1ローラ23aの周方向に対して斜めに交差する向きの加工痕35aが形成されている。この加工痕35aは、凹部と凸部とが交互に配列された二つの縞模様が交差した網目状に形成されている。
The surface finishing process of the
第1ブレード24aの表面仕上げ加工は、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、第1ブレード24aを位置固定に保持し、研削工具を第1ブレード24aの表面に接触させ、この研削工具を第1ブレード24aの先端部の長手方向と直交する向きに移動させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ブレード24aの先端部表面には、この先端部の長手方向と直交する向きに弧状の加工痕36aが形成されている。この加工痕36aは、凹部と凸部とが交互に配列された縞模様をなし、第1ブレード24aを第1ローラ23aの外周面に当接させた場合に第1ローラ23aの加工痕35aと斜めに交差する向きに形成されている。即ち、第1ローラ23aと第1ブレード24aの当接面の表面仕上げ加工による加工痕35a、36aの向きが、異なる向きとされている。
The surface finishing of the
また、第1ローラ23aの外周面の全域と、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分の少なくとも一方には、上述した表面仕上げ加工が行われた後に、表面硬化処理としてDLCコーティングが行われている。
Further, the above-described surface finishing process is performed on the entire outer peripheral surface of the
このような構成において、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接する部分に表面仕上げ加工により向きが異なる加工痕35a、36aが形成されることにより、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分には冷凍機油15が滞留しやすくなり、滞留した冷凍機油15により第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の温度上昇を抑制することができる。これにより、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒を使用した場合でも、HFO冷媒が熱により分解されてフッ化水素が発生するということを防止することができる。
In such a configuration, the processing marks 35a and 36a having different directions are formed by surface finishing at the contact portion between the
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図6に基づいて説明する。図6は、第3の実施形態の冷凍サイクル装置1における、第1ローラ23aと第1ブレード24aとに対して行われた表面仕上げ加工の向きを示す斜視図である。なお、第2ローラ23bと第2ブレード24bとに対しても同様の表面仕上げ加工が行われ、その向きは図6に示した向きと同じであるので、図示及び説明は省略する。
(Third embodiment)
A third embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a perspective view showing the direction of surface finishing performed on the
第1ローラ23aの表面仕上げ加工は、第1ローラ23aの外周面の全域に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、研削工具を位置固定に保持し、第1ローラ23aを研削工具に接触させながら中心線回りに回転させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ローラ23aの外周面には第1ローラ23aの周方向に沿ったリング状の加工痕35が形成されている。この加工痕35は、凹部と凸部とが交互に配列された縞模様をなすように形成されている。
The surface finishing process of the
第1ブレード24aの表面仕上げ加工は、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、第1ブレード24aを位置固定に保持し、研削工具を第1ブレード24aの表面に接触させ、この研削工具を第1ブレード24aの先端部の長手方向と斜めに交差する向きに移動させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ブレード24aの先端部表面には、第1ブレード24aの先端部の長手方向に対して斜めに交差する向きの加工痕35bが形成されている。この加工痕35bは、凹部と凸部とが交互に配列された二つの縞模様が交差した網目状に形成されている。即ち、第1ローラ23aと第1ブレード24aの当接面の表面仕上げ加工による加工痕35、36bの向きが、異なる向きとされている。
The surface finishing of the
また、第1ローラ23aの外周面の全域と、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分の少なくとも一方には、上述した表面仕上げ加工が行われた後に、表面硬化処理としてDLCコーティングが行われている。
Further, the above-described surface finishing process is performed on the entire outer peripheral surface of the
このような構成において、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接する部分に表面仕上げ加工により向きが異なる加工痕35、36bが形成されることにより、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分には冷凍機油15が滞留しやすくなり、滞留した冷凍機油15により第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の温度上昇を抑制することができる。これにより、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒を使用した場合でも、HFO冷媒が熱により分解されてフッ化水素が発生するということを防止することができる。
In such a configuration, the processing marks 35 and 36b having different orientations are formed by surface finishing at the portion where the
(第4の実施形態)
第4の実施形態について、図7に基づいて説明する。図7は、第4の実施形態の冷凍サイクル装置1における、第1ローラ23aと第1ブレード24aとに対して行われた表面仕上げ加工の向きを示す斜視図である。なお、第2ローラ23bと第2ブレード24bとに対しても同様の表面仕上げ加工が行われ、その向きは図6に示した向きと同じであるので、図示及び説明は省略する。
(Fourth embodiment)
A fourth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a perspective view showing the direction of surface finishing performed on the
第1ローラ23aの表面仕上げ加工は、第1ローラ23aの外周面の全域に対して研削加工を行い、その後、ショットブラスト法により表面に加工痕として凹状の複数のティンプル37を形成することにより行われている。
The surface finishing of the
第1ブレード24aの表面仕上げ加工は、第1ブレード24aの先端部であって第1ローラ23aの外周面に当接される部分に対して研削加工により行われている。この表面仕上げ加工は、第1ブレード24aを位置固定に保持し、研削工具を第1ブレード24aの表面に接触させ、この研削工具を第1ブレード24aの先端部の長手方向と直交する向きに移動させることにより行われている。この表面仕上げ加工により、第1ブレード24aの先端部表面には、この先端部の長手方向と直交する向きに弧状の加工痕36aが形成されている。この加工痕36aは、凹部と凸部とが交互に配列された縞模様をなしている。即ち、第1ローラ23aと第1ブレード24aの当接面の表面仕上げ加工による加工痕37、36aの向きが、異なる向きとされている。
The surface finishing of the
このような構成において、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接する部分に、表面仕上げ加工の向きが異なるティンプル37と加工痕36aとが形成されることにより、第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分には冷凍機油15が滞留しやすくなり、滞留した冷凍機油15により第1ローラ23aと第1ブレード24aとの当接部分の温度上昇を抑制することができる。これにより、冷媒としてHFO冷媒を含む冷媒を使用した場合でも、HFO冷媒が熱により分解されてフッ化水素が発生するということを防止することができる。
In such a configuration, the
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 As mentioned above, although some embodiment of this invention was described, these embodiment is shown as an example and is not intending limiting the range of invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. This embodiment and its modifications are included in the scope of the present invention and the gist thereof, and are also included in the invention described in the claims and the equivalent scope thereof.
1…冷凍サイクル装置、4…密閉型圧縮機、5…凝縮器、6…膨張装置、7…蒸発器、9…密閉ケース、10…電動機部、11…圧縮機構部、12…回転軸、
20a、20b…シリンダ、21a、21b…シリンダ室、22a、22b…偏心部、23a、23b…ローラ、24a、24b…ブレード、33…吸込室、34…圧縮室、35、35a、36、36a、36b、37…加工痕
DESCRIPTION OF
20a, 20b ... cylinder, 21a, 21b ... cylinder chamber, 22a, 22b ... eccentric part, 23a, 23b ... roller, 24a, 24b ... blade, 33 ... suction chamber, 34 ... compression chamber, 35, 35a, 36, 36a, 36b, 37 ... processing marks
Claims (4)
前記冷凍機油は、ヒンダードタイプのポリオールエステル油であり、添加剤として酸化防止剤と酸捕捉剤と金属不活性化剤とが添加され、極圧添加剤は添加されていないとともに、
前記ローラと前記ブレードの当接面の前記表面仕上げ加工による加工痕の向きが、異なる向きとされていることを特徴とする密閉型圧縮機。 An electric motor part and a compression mechanism part driven by a rotary shaft connected to the electric motor part are accommodated in a sealed case, and the compression mechanism part fits into a cylinder forming a cylinder chamber and an eccentric part of the rotary shaft. A roller that is eccentrically rotated in the cylinder chamber, and a blade that is reciprocated by being pressed in a direction in which the tip end is in contact with the outer peripheral surface of the roller, thereby partitioning the cylinder chamber into a suction chamber and a compression chamber; And a surface hardening process is performed on at least one of the abutting portions of the blade and the roller after the surface finishing process is performed on the abutting portion of the roller and the blade, and a double layer of carbon is used as a refrigerant. A hermetic compressor in which a refrigerant containing a hydrofluoroolefin refrigerant having a bond is used and a refrigerating machine oil compatible with the refrigerant is accommodated in the hermetic case Oite,
The refrigerating machine oil is a hindered type polyol ester oil, and an antioxidant, an acid scavenger and a metal deactivator are added as additives, and an extreme pressure additive is not added,
The hermetic compressor according to claim 1, wherein the direction of the processing mark by the surface finishing process on the contact surface between the roller and the blade is different.
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