本発明の「遊技機」に相当するパチンコ遊技機10の一実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に備えたガラス窓10Wを通して遊技板11の遊技領域R1が視認可能になっている。パチンコ遊技機10の前面のうちガラス窓10Wの上方には、両角部にスピーカ19,19が備えられている。また、ガラス窓10Wの下方には、操作ボタン29Aと十字キー29B(本発明の「操作部」に相当する)とが横並びに設けられると共に、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には操作ノブ28が備えられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿26内の遊技球が遊技領域R1に打ち込まれる。
遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示窓11Aが貫通形成され、その奥側に本発明の「表示装置」としてのディスプレイ13が設けられている。また、遊技板11のうち表示窓11Aの周囲には、第1及び第2の始動入賞口14,15、大入賞口22等が備えられている。そして、操作ノブ28の操作により遊技板11の前面に打ち込まれた遊技球が第1又は第2の始動入賞口14,15に入賞すると大当り当否判定が行われ、その判定結果が当りであると大入賞口22の可動扉22Tが開く大当り遊技(本発明の「当りの遊技」に相当する)が実行される一方、外れであると大入賞口22の可動扉22Tが閉じたままとなる。
上記大当り当否判定の判定結果は、この判定結果を報知する際にディスプレイ13において表示される本発明の「演出用画像」の中の特別図柄13A,13B,13C(本発明の「判定図柄」に相当する)の組み合わせによって報知される。
具体的には、ディスプレイ13には、図1に示すように、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに停止表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14,15に遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。判定結果が大当たりの場合には、各特別図柄13A,13B,13Cが全て同じ図柄(ゾロ目)で停止表示され、判定結果が外れの場合には、ゾロ目以外の組み合わせで停止表示される。なお、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が開始されてから停止表示されるまでが、本発明の「判定結果を報知する期間」及び「特定期間」に相当する。
判定結果を報知する際には、上述した特別図柄13A,13B,13Cを含む演出用画像を表示する表示演出や、表示演出に合わせてスピーカ19からBGMやセリフ、効果音などを出力する音声演出を含む変動演出(本発明の「遊技演出」に相当する)が行われる。以下、その変動演出の一例を図1,2を参照して説明する。
上述したように、ディスプレイ13には、通常は、停止している特別図柄13A,13B,13Cが表示されている(図1参照)。そして、第1又は第2の始動入賞口14,15に遊技球が入賞すると、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が開始されると共に、図2(A)に示すように、所定のキャラクタCが歩いている映像が表示される。このとき、スピーカ19からはBGMやキャラクタCの足音等が出力される。
そして、例えば、図2(B)に示すように、当りを予感させる宝箱Dが登場し、特別図柄13A,13B,13Cがリーチ(最後に停止表示される特別図柄以外の2つの特別図柄が同一となる状態)となる。このとき、スピーカ19からは遊技者に期待を持たせるようなBGMが出力される。その後、図2(C)に示すように、宝箱Dが開き、星が飛び出してくる映像が表示されると共に、特別図柄13A,13B,13Cが当り目(即ち、ゾロ目)になって停止表示される。このとき、スピーカ19からは、宝箱Dが開く音や、キャラクタCの「やったー」というセリフ等が出力される。なお、特別図柄13A,13B,13CやキャラクタC、背景等、判定結果を報知する際にディスプレイ13に表示される画像全体が「演出用画像」に相当する。また、特別図柄13A,13B,13C、キャラクタC、背景が本発明の「演出構成要素画像」に相当し、その中でも、特別図柄13A,13B,13Cが本発明の「特定演出構成要素画像」に相当する。
さて、スピーカ19の音量(本発明の「出力特性」及び「特別出力特性」に相当する)は遊技者が任意に設定することができる。詳細には、判定結果の報知や大当り遊技が行われない期間が所定時間続くと、パチンコ遊技機10は「待機状態」となる。この待機状態では、ディスプレイ13に図3(A)に示すように、操作ボタン29A(図1及び図4参照)の操作により音量調整が可能となる旨を示唆する示唆画面が表示される。この示唆画面が表示されている間に操作ボタン29Aが操作されると、図3(B)に示した設定画面が表示される。この設定画面では、現時点での音量が四角の枠13Wの中に数字で表示されると共に、操作ボタン29Aの横の十字キー29B(図1及び図4参照)の左右ボタンで音量を変更可能であることが示唆されている。なお、待機状態における現時点での音量の表示は、音量ゲージによるものであってもよい。以下、現時点での音量が数字や音量ゲージによって報知されることを、適宜、「直接報知」という。
この設定画面が表示されている間に、十字キー29Bを設定画面通りに操作することで、音量が変更される。本実施形態では、音量を、例えば、0〜5の範囲で設定でき、音量0である無音状態から、音量1、2、3、4、5となるにつれて段階的に音が大きくなる。なお、待機状態では、図3(A)の示唆画面又は図3(B)の設定画面の表示中にBGMが流れ、音量調整の際に実際の音量を確認できるようになっている。また、パチンコ遊技機10がこの「待機状態」となっている期間が、本発明の「非特定期間」に相当する。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、音量に応じて、変動演出の表示演出における特別図柄13A,13B,13Cの大きさが異なるように構成されている。詳細には、特別図柄13A,13B,13Cは、音量が「2」であるときは図5(A)に示される大きさとなり、音量が「5」であるときは図5(B)に示される大きさとなる、といったように、音量が大きい程、大きくなるように構成されている。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動演出中の特別図柄13A,13B,13Cの大きさによって現時点での音量が認識可能な構成となっている。以下、現時点での音量が特別図柄13A,13B,13Cの大きさによって報知されることを、適宜、「間接報知」という。
ディスプレイ13に表示される特別図柄13A,13B,13Cの大きさをスピーカ19の音量に応じたものとするための制御を含むパチンコ遊技機10の制御は、図6に示されたメイン制御回路50、サブ制御回路52,映像制御回路54等によって行われる。
メイン制御回路50は、CPU50A,RAM50B及びROM50Cを備えてなり、乱数を生成し、その乱数に基づいて前記した大当り当否判定を行い、その判定結果をサブ制御回路52に付与する。サブ制御回路52は、その判定結果の報知の演出を含む種々の演出を行うためにディスプレイ13に接続した映像制御回路54やスピーカ19に接続した音声制御回路20等を制御する。
サブ制御回路52はCPU52A,RAM52B及びROM52Cを有してなると共に、映像制御回路54はCPU54A、RAM54B及びROM54Cを有してなり、これらサブ制御回路52と映像制御回路54とによって、特別図柄13A,13B,13Cの大きさをスピーカ19の音量に応じたものとするための制御が主に行われている。
具体的には、映像制御回路54のROM54Cには、複数種類の特別図柄画像データと、複数種類のシナリオ画像データと、が記憶されている。シナリオ画像データとは、演出用画像全体から特別図柄13A,13B,13Cを除いたシナリオ画像に対応するデータであり、例えば、図2に示される変動演出の例における「キャラクタCが歩いていて宝箱Dを見つける画像」に関するデータ等である。映像制御回路54のROM54Cには、複数種類のシナリオ画像データとして、「キャラクタCが歩いていて宝箱を見つける画像」に関するデータの他に、例えば、「キャラクタCが歩いていて落とし穴に落ちる画像」に関するデータや「キャラクタCが車に乗っている画像」に関するデータなどが記憶されている。
また、映像制御回路54のROM54Cには、複数種類の特別図柄画像データとして、特別図柄13A,13B,13Cの大きさが互いに異なる特別図柄画像データ0〜5が記憶されている。これら特別図柄画像データ0〜5においては、特別図柄画像データ0に係る特別図柄13A,13B,13Cが最も小さく、特別図柄画像データ1、2、3、4となるにつれて順に大きくなり、特別図柄画像データ5に係る特別図柄13A,13B,13Cが最も大きくなっている。なお、映像制御回路54のROM54Cが本発明に係る「データ記憶手段」に相当する。
サブ制御回路52は、メイン制御回路50から大当り当否判定の判定結果等の遊技の進行状態に係る情報を取得し、その情報に基づいて決定した変動演出のシナリオ画像に係るシナリオ制御信号を映像制御回路54のCPU54Aへと出力する。
このとき、サブ制御回路52は、メイン制御回路50から遊技の進行状態に係る情報と併せて音量情報を取得すると共に、その音量情報に応じて特別図柄画像データ0〜5のうち何れの特別図柄画像データを使用するかを選択する。具体的には、音量0の場合は特別図柄画像データ0が選択され、音量1の場合は特別図柄画像データ1が選択され、音量2の場合は特別図柄画像データ2が選択され、音量3の場合は特別図柄画像データ3が選択され、音量4の場合は特別図柄画像データ4が選択され、音量5の場合は特別図柄画像データ5が選択される。そして、サブ制御回路52は、シナリオ制御信号と共に、選択した特別図柄画像データに係る特別図柄制御信号を映像制御回路54のCPU54Aへと出力する。
すると、映像制御用CPU54Aが、シナリオ制御信号に応じたシナリオ画像データをROM54Cから取り出してRAM54Cに書き出すと共に、特別図柄制御信号に応じた特別図柄画像データをROM54Cから取り出してRAM54Cに書き出し、それら画像データを組み合わせた演出用画像データを生成する。この演出用画像データがディスプレイ13に送信され、ディスプレイ13に演出用画像が表示される。
なお、音声制御回路20には、各変動演出における音声演出データが記憶されていて、サブ制御回路52は、シナリオ制御信号や特別図柄制御信号を映像制御回路54へ出力すると同時に、決定された変動演出の音声演出に係る音声演出制御信号を音声制御回路20へ出力する。これにより、スピーカ19から音声演出が設定されている音量で出力される。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、このパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。遊技者が操作ノブ28を操作して遊技を開始する前は、パチンコ遊技機10は待機状態になっている。この待機状態では、スピーカ19から出力される音声の音量がディスプレイ13にて直接報知されると共に、この音量を遊技者が変更することができる。
遊技者が操作ノブ28を操作して遊技を開始し、遊技領域R1に打ち込まれた遊技球が第1又は第2の始動入賞口14,15へ入球すると、大当り当否判定が行われ、その大当り当否判定の判定結果を報知する際に、変動演出が行われる。この変動演出では、ディスプレイ13に特別図柄13A,13B,13Cやシナリオ画像からなる演出用画像を表示する表示演出とスピーカ19から音声を出力する音声演出とが行われる。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、変動演出における特別図柄13A,13B,13Cの大きさが音量の大きさに相関して異なるので、遊技者が音量を変更することで変動演出中の演出用画像を変えることができ、音量の設定を待機状態において直接報知するだけのパチンコ遊技機と比べて、変動演出の趣向性を向上することが可能となる。
ところで、遊技者が、待機状態で音量を調整せずに遊技を開始してしまった場合、周囲の音(パチンコホール内の音)によって、音量が小さく設定されていることに気付かずに遊技を実行しているという状況が起こり得る。このような状況においても、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、特別図柄13A,13B,13Cの大きさによって音量の設定が間接報知されるので、変動演出における特別図柄13A,13B,13Cが小さく表示され、遊技者に音量が小さく設定されていることを認識させることができ、遊技者に音量調整を促すことができる。
さらに、設定されている音量の大小が特別図柄13A,13B,13Cの大きさにより表されているので、機種に関する予備知識に乏しい遊技者であっても、特別図柄13A,13B,13Cが大きいときは音量が大きく設定されていて、特別図柄13A,13B,13Cが小さいときは音量が小さく設定されていると、直感的に認識することができる。
また、遊技者が、待機状態で音量を調整せずに遊技を開始してしまった場合、その音量が小さすぎる又は大きすぎると感じても、調整の余地があるか分からず、不快感を感じたまま遊技を続行せざるを得なくなることが懸念される。このような場合でも、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、変動演出の実行中に、音量の調整の余地があるか遊技者に認識させることができ、遊技者に音量調整を促すことができるので、音量調整に関する遊技者の不快感を軽減することができる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上述の如くディスプレイ13に表示される映像を制御するために、メイン制御回路50、サブ制御回路52等は、メイン制御回路メインプログラムPG1、サブ制御回路メインプログラムPG2等を実行して、情報を処理している。以下、メイン制御回路50及びサブ制御回路52における情報処理について説明する。
メイン制御回路50に備えたワンチップマイコンは、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM50Cから図7に示したメイン制御回路メインプログラムPG1を取り出してランする。同図に示すように、メイン制御回路メインプログラムPG1がランされると、まずスタックの設定、定数設定、CPU50Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定等を行う初期設定が行われる(S1)。なお、初期設定(S1)は、メイン制御回路メインプログラムPG1が、電源オン後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
初期設定(S1)に次いで、後述するメイン制御回路割り込み処理(S5)が実行されるまでの残余時間には、以下のステップS2〜S4の各処理がループして行われる。具体的には、まず、割り込みが禁止され(S2)、タイマ割り込みが入って来ても割り込み許可となるまで割り込み処理を行わないようにさせる。続いて、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が実行される。この処理(S3)では、大当り判定等に用いられる乱数カウンタが更新され、更新されたカウンタ値はメイン制御回路50のRAM50Bの記憶領域に逐一記憶される。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みが許可され(S4)、メイン制御回路割り込み処理(S5)が実行可能となる。
次に、メイン制御回路割り込み処理(S5)は、CPU50Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される。そして、メイン制御回路割り込み処理(S5)が終了してから、次にメイン制御回路割り込み処理(S5)が開始されるまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにCPU50Aに割り込みパルスが入力した場合は、メイン制御回路割り込み処理(S5)はすぐには開始されず、割り込み許可(S4)がされてから開始される。
メイン制御回路割り込み処理(S5)について説明する。図8に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S5)では、まず、出力処理(S10)が行われる。出力処理(S10)では、以下説明する各処理によりメイン制御回路50の出力バッファに記憶された各コマンド(制御信号)等が、サブ制御回路52へ出力される。ここで出力されるコマンド(制御信号)には、変動パターンコマンド等が挙げられる。
出力処理(S10)に次いで、入力処理(S11)が行われる。入力処理(S11)では、主にパチンコ遊技機10に取り付けられている各種センサ(例えば、普通図柄始動スイッチ、始動口センサ、その他センサ、スイッチ類等)が検知した場合の信号入力が行なわれる。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)は、上記したメイン制御回路メインプログラムPG1のループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。即ち、各種カウンタ値の更新処理は、メイン制御回路割り込み処理(S5)の実行期間と、その残余処理期間(メイン制御回路割り込み処理(S5)の終了後、次のメイン制御回路割り込み処理(S5)が開始されるまでの期間)の両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)に次いで、入賞検出処理(S13)が実行される。入賞検出処理(S13)では、始動入賞口14,15に遊技球が入賞したかどうかを判断する。
入賞検出処理(S13)が終了すると、普通動作処理(S14)が行われる。メイン制御回路50は、この処理(S14)によって、始動ゲート18(図1参照)を遊技球が通過したときに行われる普通図柄当りの判定や普通図柄表示装置(図示せず)での普通図柄の変動及び停止表示、普通図柄当りに基づく第2の始動入賞口15における可動扉15T(図1参照)の開閉を、サブ制御回路52を介さずに直接制御して、普通図柄当りに関する処理を行う。
普通動作処理(S14)に次いで行われる特別動作処理(S15)は、特別図柄表示装置(図示せず)の表示状態を直接制御する一方、サブ制御回路52を介してディスプレイ13等を間接的に制御する。
図8に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S5)では、保留球数処理(S16)に次いで、本発明に深く関連しないその他の処理(S17)を実行して、メイン制御回路割り込み処理(S5)から抜ける。そして、図6に示すように、次にメインCPU50Aに割り込みパルスが入力するまで、ステップS2〜ステップS4の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因(約4msec後)に、再度、メイン制御回路割り込み処理(S5)が実行される。すると、上述の如く、前回、メイン制御回路割り込み処理(S5)が実行されたときにRAM50Bの出力バッファにセットされた制御データが、次に実行されたメイン制御回路割り込み処理(S5)の出力処理(S10)において出力される。以上が、メイン制御回路50が実行するメイン制御回路メインプログラムPG1についての説明である。
次に、サブ制御回路52が実行するサブ制御回路メインプログラムPG2の処理について、図9〜図15に示すフローチャートを参照しつつ詳説する。図9に示すように、サブ制御回路メインプログラムPG2では、まず最初にCPU初期化処理(S60)を行う。この処理では、後述する割り込み処理の設定を行う。また、電源基板(図示せず)に電源を投入すると、電源基板から電源断信号がサブ制御回路52に送信される。この電源断信号が送信されたときに、電源断信号がONで、RAM52Bの内容が正常であるか判断する(S61)。正常であれば(S61でyes)次に進み、正常でなければ(S61でno)、RAM52Bを初期化し各種フラグ及びカウンタ値がリセットされる(S62)。以上の処理(S60〜62)を終えると、ウォッチドッグタイマカウンタ1,2が初期化される(S63)。なお、これらステップS60〜S63は、サブ制御回路メインプログラムPG2が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップS60〜S63によって初期設定が終了すると、割込みが禁止され(S64)、乱数シード更新処理(S65)が実行される。次いで、映像制御回路54(図6参照)等に各種コマンドを送信するコマンド送信処理(S66)を実行し、ウォッチドッグタイマカウンタ1の初期化(S67)、割込み許可(S68)を行う。そして、これら処理(S64〜68)を無限ループで繰り返す。
サブ制御回路メインプログラムPG2の無限ループに対して、受信割り込み処理(S69)、2msタイマ割り込み処理(S70)、10msタイマ割り込み処理(S71)が割り込んで実行される。サブ制御回路52がメイン制御回路50からストローブ信号を受けると、他の割り込み処理(S70,S71)に優先して受信割り込み処理(S69)が実行される。また、2msタイマ割り込み処理(S70)は、10msタイマ割り込み処理(S71)より優先して実行され、10msタイマ割り込み処理(S71)は、2msタイマ割り込み処理(S70)間の残余時間に割り込んで実行される。
図10に示すように、受信割込み処理(S69)ではまず、ストローブ信号をチェックし(S430)、ストローブ信号がONでなければ(S430でNo)、そのままこの処理(S69)を抜ける。ストローブ信号がONであれば(S430でYes)、メイン制御回路50からコマンドや制御信号(変動態様や大当り当否判定に関するデータ)をサブ制御回路52が受信してRAM52Bに格納する(S431)。
2msタイマ割り込み処理(S70)は、サブ制御回路52に2msec周期の割り込みパルスが入力する度に実行する。図11に示すように、この処理(S70)では、ランプデータ出力処理(S440)、SW/駆動出力処理(S441)、入力処理(S442)、ウォッチドッグタイマ処理(S443)を行う。
ランプデータ出力処理(S440)では、10msタイマ割り込み処理(S71)で作成したランプデータの出力を行う。SW/駆動出力処理(S441)では、10msタイマ割込処理(S58)で作成したスイッチ有効期間及び動作の出力を行う。入力処理(S442)では、10msタイマ割込み処理(S71)でスイッチ状態に基づく処理を実行するために、十字キー29B(図4(B)参照)等のオンオフ状態に対応したスイッチデータを作成し、そのスイッチデータをRAM52Bに記憶する。ウォッチドッグタイマ処理(S443)では、ウォッチドッグタイマをリセットする。
10msタイマ割り込み処理(S71)は、10msec周期で繰り返して割り込み実行される。図12に示すように、10msタイマ割り込み処理(S71)では、メインコマンド解析処理(S80)及び音量調整用のSW入力処理(S81)を実行した後に、その他の処理を実行し(S82)、ウォッチドッグタイマカウンタ2を初期化(S83)してからこの処理(S71)を抜ける。以下に、メインコマンド解析処理(S80)について詳説する。
メインコマンド解析処理(S80)では、メイン制御回路50から受信したコマンドに関する処理を行う。図13に示すように、まず、サブ制御回路52がメイン制御回路50から受信したコマンド(以下、適宜「受信コマンド」という)が「待機状態」となったことを示す客待ちコマンドであるか否かを判断する(S450)。なお、客待ちコマンドは、判定結果の報知や大当り遊技が所定時間行われなかったときにメイン制御回路50から送信される。受信コマンドが客待ちコマンドである場合(S450でYes)は、SW入力フラグをオンにした後(S451)、ディスプレイ13に客待ち画面を表示させるためのコマンドをセットして(S452)、この処理(S80)を抜ける。一方、受信コマンドが客待ちコマンドでない場合(S450でNo)は、SW入力フラグをオフにした後(S453)、受信コマンドが変動に関するコマンドであるか否かを判断する(S454)。受信コマンドが変動に関するコマンドでない場合(S454でNo)は、受信したコマンドに基づいてその他の処理(S457)を行ってからこの処理(S80)を抜ける。
ステップS454で、受信コマンドが変動に関するコマンドである場合(S454でYes)は、演出抽選処理(S455)を行う。演出抽選処理(S455)では、上述した乱数シード更新(S65)により「0」〜「99」の範囲内で更新されている演出乱数値に基づいて、ディスプレイ13で実行される演出に関する抽選を行う。
メインコマンド解析処理(S80)では、次いで、特図選択処理(S456)を行う。図14に示される特図選択処理(S456)では、表示される特別図柄13A,13B,13Cとして、特別図柄画像データ0〜5のうちどのデータを用いるかをメイン制御回路50から取得した音量情報に基づいて選択する。
同図に示すように、特図選択処理(S456)では、まず、現在設定されている音量の情報を取得する(S460)。そして、音量が「5」であれば(S461)、「特別図柄画像データ5」を選択(S462)し、音量が「4」であれば(S463)、「特別図柄画像データ4」を選択(S464)し、音量が「3」であれば(S465)、「特別図柄画像データ3」を選択(S466)し、音量が「2」であれば(S467)、「特別図柄画像データ2」を選択(S468)し、音量が「1」であれば(S469)、「特別図柄画像データ1」を選択(S470)し、音量が「0」であれば(S471)、「特別図柄画像データ0」を選択(S472)する。サブ制御回路52は、この処理(S456)で選択された特別図柄画像データに基づいて、映像制御回路54にコマンドを送信する。以上が、特図選択処理(S456)、メインコマンド解析処理(S80)の説明である。
次に、10msタイマ割り込み処理(S71、図12参照)におけるSW入力(音量)処理(S81)について図15に基づいて説明する。このSW入力(音量)処理(S81)では、「待機状態」での音量調整に関する制御を行っている。SW入力(音量)処理(S81)では、まず、ステップS451又はS453(図13参照)で設定されるSW入力フラグがオンか否かを判断し(S510)、SW入力フラグがオフの場合(S510でNo)、そのままこの処理(S81)を抜ける。
SW入力フラグがオンの場合(S510でYes)、待機状態になってから操作ボタン29Aが操作されているか否かを判断する(S511)。操作ボタン29Aが操作されていない場合(S511でNo)、そのままこの処理(S81)を抜ける。一方、操作ボタン29Aが操作されている場合(S511でYes)、十字キー29Bのうち左ボタンが押し下げられたか否かを判断する(S512)。左ボタンが押し下げられた場合(S512でYes)は音量が「0」(音量の最小値)より大きいか否かを判断し(S513)、音量が「0」より大きい場合(S513でYes)は音量を1減算して出力(S514,S515)する一方、音量が「0」である場合(S513でNo)は何も行わずにこの処理(S81)を抜ける。
ステップS512で左ボタンが押し下げられていない場合(S512でNo)、十字キー29Bのうち右ボタンが押し下げられたか否かを判断する(S516)。右ボタンが押し下げられた場合(S516でYes)は音量が「5」(音量の最大値)より小さいか否かを判断し(S517)、「5」より小さい場合(S517でYes)は音量を1加算し7て出力(S518,S519)する一方、「5」である場合(S516でNo)は何も行わずにこの処理(S81)を抜ける。また、ステップS516で右ボタンが押し下げられていない場合(S516でNo)も何も行わずにこの処理(S81)を抜ける。以上が、SW入力(音量)処理(S81)、10msタイマ割り込み処理(S71)、サブ制御回路52が実行するサブ制御回路メインプログラムPG2についての説明である。
なお、ディスプレイ13、映像制御回路54及びメインコマンド解析処理(S80)を実行しているときのCPU52Aが本発明の「演出提供手段」に相当し、SW入力(音量)処理(S81)を実行しているときのCPU52Aが本発明の「出力特性変更手段」及び「出力特性調整手段」に相当し、映像制御回路54及びメインコマンド解析処理(S80)を実行しているときのCPU52Aが本発明の「表示制御手段」に相当し、演出抽選処理(S455)を実行しているときのCPU52Aが本発明の「演出要素選択手段」に相当し、特図選択処理(S456)を実行しているときのCPU52Aが本発明の「特定要素選択手段」に相当する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、遊技機であれば、スロットマシン等に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、音量の大きさに応じてディスプレイ13に表示される特別図柄13A,13B,13Cの大きさが異なる構成であったが、例えば、特別図柄13A,13B,13Cの色彩や形状(例えば、丸みを帯びたり角張ったりする)が変わる構成であってもよいし、図16に示すように、特別図柄13A,13B,13Cの内部に組み込まれたゲージが変化する構成であってもよい。なお、図16(A)に示される特別図柄13A,13B,13Cは音量が「5」であることを示し、図16(B)に示される特別図柄13A,13B,13Cは音量が「2」であることを示している。
(3)上記実施形態では、音量の大きさに応じて特別図柄13A,13B,13Cが異なる構成であったが、背景やキャラクタ等が異なる構成であってもよい。例えば、音量が大きくなるにつれて変動演出で表示されるキャラクタが太っていく構成であってもよいし、図17に示すように、背景に描画された雲Hが増えていく構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、本発明の「出力特性」が音量であったが、これに限られるものではなく、例えば、ディスプレイ13の光量又はコントラスト等であってもよい。
(5)上記実施形態では、音量を調整可能な期間が「待機状態」中のみであったが、判定結果を報知する期間中や大当り遊技を実行している期間中にも調整可能な構成としてもよい。その場合、音量の調整がすぐに特別図柄13A,13B,13Cの大きさに反映されて、変動表示の途中で特別図柄13A,13B,13Cの大きさが変化していく構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、音量が「待機状態」のときに直接報知され、「遊技演出」において間接報知される構成であったが、「遊技演出」における間接報知のみが行われ、「待機状態」で直接報知されない構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、本発明の「特定期間」が、判定結果を報知する期間であったが、大当り遊技を実行している期間であってもよい。この場合、本発明の「遊技演出」は、大当り遊技中の演出となる。また、本発明の「特定期間」が、判定結果を報知する期間と大当り遊技を実行している期間との両方であってもよい。
(8)上記実施形態では、音量に合わせて特別図柄画像データを複数記憶している構成であったが、特別図柄用のソースデータを1つ記憶しておいて、その特別図柄の大きさ、色彩等をパラメータの変換によって変更する構成であってもよい。
(9)シナリオ画像データは、背景やキャラクタが予め併合されたものであってもよいし、別個に記憶された背景用の画像データやキャラクタ用の画像データであってもよい。
なお、上記実施形態を概念化すると、以下の[1]〜[7]の発明となる。
[1]
遊技の当否の判定結果を報知する期間と当りの遊技を実行する期間とのうちの少なくとも1つの期間からなる特定期間中に、表示演出及び音声演出を含んでなる遊技演出を遊技者に提供する演出提供手段と、
遊技者により操作可能な操作部と、
前記遊技演出における音量、光量等を含む複数の出力特性のうちの少なくとも1つの大きさを遊技者による前記操作部の操作に応じて変更する出力特性変更手段と、
前記演出提供手段に含まれる表示装置に前記表示演出で用いる演出用画像を表示する表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記表示装置に表示する前記演出用画像を前記出力特性の大きさに相関して異ならせ、前記特定期間中に、前記演出用画像を用いて前記出力特性の大きさを遊技者に報知することを特徴とする遊技機。
[1]の構成では、遊技演出中の演出用画像が出力特性の大きさに相関して異なるので、遊技者が出力特性の大きさを変更することで遊技演出中の演出用画
像を変えることができ、遊技演出の趣向性を向上することが可能となる。また、遊技演出中の演出用画像によって、遊技者が出力特性の現在の設定を認識することも可能となる。
[2]
前記表示制御手段は、前記判定結果を報知する期間及び前記当りの遊技を実行する期間以外の非特定期間中に、前記演出用画像を用いることなく前記表示装置に前記出力特性の大きさを表示させることを特徴とする[1]に記載の遊技機。
[2]の構成では、判定結果を報知する期間及び当りの遊技を実行する期間以外の非特定期間中に、出力特性の大きさが表示される。
[3]
前記出力特性変更手段は、前記操作部の操作が前記特定期間中に行われた場合には前記出力特性の大きさを変更せず、前記操作部の操作が前記非特定期間中に行われたことを条件にして前記出力特性の大きさを変更することを特徴とする[2]に記載の遊技機。
遊技者による出力特性の変更が、全ての期間に亘って可能であってもよいし、[3]の構成のように、非特定期間中のみ可能であってもよい。
[4]
前記表示制御手段は、前記出力特性の大きさに相関して前記演出用画像の少なくとも一部の形状、色彩、又は大きさを異ならせることを特徴とする[1]乃至[3]の何れか1に記載の遊技機。
[5]
前記表示制御手段は、前記出力特性が大きくなるにつれて前記演出用画像の少なくとも一部を大きくすることを特徴とする[4]に記載の遊技機。
[6]
前記演出用画像に含まれる判定図柄の内部にゲージが組み込まれ、
前記表示制御手段は、前記出力特性の大きさに相関して前記ゲージの大きさを異ならせることを特徴とする[4]に記載の遊技機。
[4]の構成によれば、演出用画像の少なくとも一部の形状、色彩、又は大きさによって出力特性の現在の設定を認識することができる。中でも、[5]の構成のように出力特性が大きくなるにつれて演出用画像の少なくとも一部を大きくする構成とした場合や、[6]の構成のように、出力特性の大きさに相関して判定図柄の内部に組み込まれたゲージの大きさを異ならせる構成とした場合、その機種に関する予備知識を持たない遊技者であっても、出力特性の大きさを直感的に認識することが可能となる。
[7]
前記演出用画像は、背景、キャラクタ、判定図柄等、前記演出用画像における役割が異なる複数の演出構成要素画像を組み合わせてなり、
複数の役割のうちの1つの役割を果たす特定演出構成要素画像として、互いに態様が異なる複数種類の前記特定演出構成要素画像のデータを記憶するデータ記憶手段と、
遊技の進行状況に応じて複数の役割の前記演出構成要素画像のデータを選択する演出要素選択手段と、
前記出力特性の大きさに応じて異なる前記特定演出構成要素画像のデータを選択する特定要素選択手段と、を備え、
前記表示制御手段は、選択された前記特定演出構成要素画像のデータを含む前記演出構成要素画像のデータを利用して前記演出用画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする[1]乃至[6]の何れか1に記載の遊技機。
[7]の構成によれば、遊技の進行状況に応じて複数の役割の演出構成要素画像のデータを選択すると共に、出力特性の大きさに応じて異なる特定演出構成要素画像のデータを選択し、それらデータを利用して演出用画像を表示装置に表示させるので、表示される特定演出構成要素画像が出力特性の大きさに応じて異なる。