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JP6267530B2 - 露光装置、および物品の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、露光装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスなどの製造工程(リソグラフィ工程)で用いられる装置の1つとして、スリット光を基板上で走査して基板上におけるショット領域の走査露光を行う露光装置がある。このような露光装置は、スリット光の基板への照射に先立って基板の表面高さの計測(フォーカス計測)を行い、その計測結果に基づいて基板の表面を投影光学系の結像面(フォーカス面)に配置しながらショット領域の走査露光を行う。
露光装置では、スループットを向上させるため、ステージの加速を完了してから走査露光を開始するまでの期間(整定時間)を短くすることが好ましい。そこで、特許文献1には、要求されるフォーカス精度に応じて整定時間を設定する方法が提案されている。例えば、デフォーカスの許容値が大きい場合、ショット領域の端部またはその近傍に関するフォーカス計測を省略することができる。すると、走査露光開始前の期間であってフォーカス計測にとって好ましいステージを等速で移動させる期間を短くすることができ、もって、整定時間を短くすることができる。
特開2009−94256号公報
しかしながら、デフォーカスの許容値に応じて整定時間を設定する方法は、有効ではあるものの、基板の表面形状によっては、デフォーカスが当該許容値を超えてしまうことが起こりうる。
そこで、本発明は、フォーカス性能およびスループットの両立に有利な露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、基板上の複数のショット領域のそれぞれに走査露光を行う露光装置であって、前記基板の走査に伴い前記基板上の計測箇所に関して露光領域内において検出を行う第1検出、前記基板の走査に伴い前記第1検出先立って前記計測箇所に関して検出を行う第2検出とを行い、前記第1検出の結果および前記第2検出の結果のそれぞれに基づいて前記基板の高さを計測する計測部と、第1ショット領域の走査露光に伴い前記第1検出の結果に基づいて前記計測部により得られた計測結果と目標高さとの差が許容範囲に収まっているかに基づいて、前記第1ショット領域とは異なる第2ショット領域に関して、前記第2検出の結果に基づいて前記計測部による計測を最初に行う第1計測箇所を、それとして予め決められた計測箇所から変更する処理部と、を含むことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、フォーカス性能およびスループットの両立に有利な露光装置を提供することができる。
第1実施形態の露光装置の構成を示す概略図である。 計測部における複数の計測点の配置を示す図である。 計測部における複数の計測点とスリット光が照射される照射領域との位置関係を示す図である。 走査露光を行っている間に計測部によって基板の高さを計測する方法を説明するための図である。 基板ステージの移動速度と時刻との関係を示す図である。 走査露光を行っている間に計測部によって基板の高さを計測する方法を説明するための図である。 第1ショット領域において第2計測点での計測を開始する箇所を決定する方法を示すフローチャートである。 基板ステージの移動速度と時刻との関係を示す図である。 第2実施形態の露光装置の構成を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、第1実施形態では、スリット光により基板を走査露光する露光装置について説明するが、荷電粒子線により基板を走査露光する露光装置においても本発明を適用することができる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の露光装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の露光装置100の構成を示す概略図である。第1実施形態の露光装置100は、スリット光により基板15を走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査露光装置である。そして、露光装置100は、照明光学系11と、マスクステージ13と、投影光学系14と、基板ステージ16(ステージ)と、計測部17と、第1位置検出部18と、第2位置検出部19と、制御部20とを含みうる。制御部20は、CPUやメモリを含み、露光装置100の全体(露光装置100の各部)を制御する。即ち、制御部20は、マスク12に形成されたパターンを基板15に転写する処理(基板15を走査露光する処理)を制御する。また、第1実施形態では、基板上のショット領域15aにおける第2計測点(第2計測部)での計測を開始する箇所を決定する処理を行う処理部20aが制御部20に含まれるものとして説明するが、制御部20と処理部20aとが個別に構成されていてもよい。
照明光学系11は、それに含まれるマスキングブレードなどの遮光部材により、エキシマレーザなどの光源(不図示)から射出された光を、例えばX方向に長い帯状または円弧状のスリット光に整形し、そのスリット光でマスク12の一部を照明する。マスク12および基板15は、マスクステージ13および基板ステージ16によってそれぞれ保持されており、投影光学系14を介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系14の物体面および像面)にそれぞれ配置される。投影光学系14は、所定の投影倍率(例えば1/2倍や1/4倍)を有し、マスク12に形成されたパターンをスリット光により基板上に投影する。マスク12のパターンが投影された基板15の領域(スリット光が照射される領域)を、以下では照射領域21と称する。そして、マスクステージ13および基板ステージ16は、投影光学系14の光軸(スリット光の光軸)と垂直な方向(例えばY方向)に可動に構成されており、互いに同期しながら投影光学系14の投影倍率に応じた速度比で相対的に走査される。これにより、照射領域21を基板上で走査させて、マスク12のパターンを基板上のショット領域15aに転写することができる。そして、このような走査露光を、基板ステージ16をステップ移動させながら、基板上における複数のショット領域15aの各々について順次繰り返すことにより、1枚の基板15における露光処理を完了させることができる。
第1位置検出部18は、例えばレーザ干渉計を含み、マスクステージ13の位置を検出する。第1位置検出部18に含まれるレーザ干渉計は、例えば、レーザ光をマスクステージ13に設けられた反射板13aに向けて照射し、反射板13aで反射されたレーザ光によってマスクステージ13における基準位置からの変位を検出する。これにより、第1位置検出部18は、当該変位に基づいてマスクステージ13の現在位置を取得することができる。また、第2位置検出部19は、例えばレーザ干渉計を含み、基板ステージ16の位置を検出する。第2位置検出部19に含まれるレーザ干渉計は、例えば、レーザ光を基板ステージ16に設けられた反射板16aに向けて照射し、反射板16aで反射されたレーザ光によって基板ステージ16における基準位置からの変位を検出する。これにより、第2位置検出部19は、当該変位に基づいて基板ステージ16の現在位置を取得することができる。そして、第1位置検出部18と第2位置検出部19によってそれぞれ取得されたマスクステージ13と基板ステージ16との現在位置に基づいて、マスクステージ13と基板ステージ16とのXY方向における駆動が制御部20によって制御される。ここで、第1位置検出部18および第2位置検出部19は、マスクステージ13の位置および基板ステージ16の位置をそれぞれ検出する際にレーザ干渉計を用いているが、それに限られるものではなく、例えばエンコーダを用いてもよい。
計測部17は、投影光学系14の結像面(フォーカス面)に基板15の表面(以下、基板面と称する)を一致させるため、基板ステージ16が移動している状態で基板面の高さを計測する。第1実施形態の計測部17は、基板15に光を斜めから照射する斜入射型であり、光を基板15に照射する照射系17aと、基板15で反射された光を受光する受光系17bとを含む。
照射系17aは、例えば、光源70と、コリメータレンズ71と、スリット部材72と、光学系73と、ミラー74とを含みうる。光源70は、例えばランプまたは発光ダイオードなどによって構成され、基板上のレジストが感光しない波長の光を射出する。コリメータレンズ71は、光源70から射出された光を、断面の光強度分布がほぼ均一となる平行光にする。スリット部材72は、互いの斜面が相対するように貼り合わせられた一対のプリズムによって構成されており、貼り合わせ面72aには、複数の開口(例えば9個のピンホール)が形成されたクロム等の遮光膜が設けられている。光学系73は、両側テレセントリック光学系であり、スリット部材72における複数の開口を通過した9本の光束を、ミラー74を介して基板上に入射させる。このとき、光学系73は、開口が形成されている面72aと基板面を含む面とがシャインプルーフの条件を満足するように構成されている。そして、本実施形態において、ミラー74は、照射系17aから射出された各光束を基板15に入射させる角度φ(光束と投影光学系14の光軸との間の角度)が例えば70度以上になるように構成されている。また、照射系17aは、図2に示すように、基板面と平行な方向(XY方向)において、スリット光の走査方向(Y方向)に対して角度θ(例えば22.5度)を成す方向から9本の光束を基板15に入射させるように構成されている。このように9本の光束を基板15に入射させることにより、9つの計測点30において基板面の高さを個別に計測することができる。
受光系17bは、例えば、ミラー75と、受光光学系76と、補正光学系77と、光電変換部78と、処理部79とを含みうる。ミラー75は、基板15で反射された9本の光束を受光光学系76に導く。受光光学系76は、両側テレセントリック光学系であり、9本の光束に対して共通に設けられたストッパ絞りを含む。そして、受光光学系76に含まれるストッパ絞りによって、基板上に形成された回路パターンに起因して発生する高次の回折光(ノイズ光)が遮断される。補正光学系77は、9本の光束に対応するように複数(9つ)のレンズを有しており、9本の光束を光電変換部78の受光面に結像して当該受光面にピンホール像をそれぞれ形成する。光電変換部78は、9本の光束に対応するように複数(9つ)の光電変換素子を含む。光電変換素子としては、例えばCCDラインセンサなどが用いられうる。また、処理部79は、光電変換部78の受光面における各ピンホールの位置の変化に基づいて、各計測点30での基板面の高さを算出する。
このように照射系17aと受光系17bとを構成することにより、計測部17は、光電変換部78の受光面における各ピンホール像の変化に基づいて、各計測点30での基板面の高さを計測することができる。そして、基板面が目標高さ(フォーカス面(目標値))に配置されるように、計測部17による計測結果に基づいて基板ステージ16の駆動が制御部20によって制御される。ここで、受光系17bでは、基板上の各計測点30と光電変換部78の受光面とが互いに共役になるように倒れ補正が行われる。そのため、光電変換部78の受光面における各ピンホール像の位置が、各計測点30の局所的な傾きによっては変化しない。
図3は、計測部17における複数の計測点30とスリット光が照射される照射領域21との位置関係を示す図である。計測部17は、基板15の走査に伴い基板上の計測箇所に関して照射領域21の内側(露光領域内)において検出を行う第1検出部と、基板15の走査に伴い第1検出部による検出に先立って基板上の計測箇所に関して検出を行う第2検出部とを含みうる。そして、計測部17は、第1検出部の出力および第2検出部の出力のそれぞれに基づいて基板15の高さを計測することができる。
図3(a)は、計測部17が基板上のショット領域15aに形成する9つの計測点30と照射領域21との位置関係を示す図である。図3(a)において、照射領域21は、破線で囲まれた矩形形状の領域であり、計測点30a〜30aは、照射領域21の内側(露光領域内)に形成された計測点30(第1計測点)である。第1計測点では、第1検出部によって基板上の計測箇所に関して検出が行われる。また、計測点30b〜30bおよび計測点30c〜30cは、照射領域21の内側に形成された計測点30a〜30aからスリット光の走査方向(±Y方向)に距離Lpだけ離れた位置に形成された計測点30(第2計測点)である。第2計測点では、第2検出部によって基板上の計測箇所に関して検出が行われる。計測点30b〜30bおよび計測点30c〜30cは、計測点30a〜30aにおける計測に先立って基板面の高さを計測するために用いられ、スリット光の走査方向、即ち基板ステージ16の移動方向に応じて切り換えられる。 例えば、矢印Fの方向に基板ステージ16を移動させて走査露光を行う場合では、照射領域21の内側に形成された計測点30a〜30aでの計測に先立って、計測点30b〜30bにおいて基板面における複数の計測箇所の高さがそれぞれ計測される。このとき、制御部20は、計測点30b〜30bにおける計測結果に基づいて、複数の計測箇所がそれぞれ照射領域21に到達するまでに目標高さに配置されるように基板ステージ16のZ方向における駆動を制御する。一方で、矢印Rの方向に基板ステージ16を移動させて走査露光を行う場合では、計測点30a〜30aでの計測に先立って、計測点30c〜30cにおいて基板面における複数の計測箇所の高さがそれぞれ計測される。このとき、制御部20は、計測点30c〜30cにおける計測結果に基づいて、複数の計測箇所がそれぞれ照射領域21に到達するまでに目標高さに配置されるように基板ステージ16のZ方向における駆動を制御する。
次に、走査露光を行っている間に計測部17によって基板面の高さを計測する方法について、図4および図5(a)を参照しながら説明する。図4は、基板に形成された複数のショット領域15aを走査露光する場合における複数の計測点30の位置とスリット光(照射領域21)の走査経路21aとを示す図である。図4には、露光が終了したショット領域15aと、ショット領域15aの次に露光が行われるショット領域15aと、ショット領域15aの次に露光が行われるショット領域15aとが図示されている。ここでは、ショット領域15aの露光を行う場合について説明する。また、図5(a)は、図4に示す走査経路21aでスリット光を走査する際のY方向における基板ステージ16の移動速度と時刻との関係を示す図である。図5(a)において黒丸(●)は、計測点30a1〜30a3(第1計測点)による計測タイミングと、計測点30b1〜30b3(第2計測点)による計測タイミングとをそれぞれ示す。ここで、図4においては、スリット光(照射領域21)の走査経路21aが図示されているが、実際には、スリット光が走査経路21aに沿って基板上で走査するように基板ステージ16の移動経路(経路)が決定される。以下の説明においては、説明を簡単にするため、スリット光の走査経路について説明するが、スリット光の走査経路を決定することは基板ステージ16の移動経路を決定することと等価である。
まず、制御部20は、ショット領域15aの露光が終了した後、即ち、照射領域21がショット領域15aを抜け出した後、基板ステージ16を−Y方向に減速、停止および+Y方向(矢印Fの方向)に加速させる。図5(a)では、時刻t1から時刻t2までの期間が基板ステージ16を減速させている期間に相当し、時刻t2から時刻t3までの区間が基板ステージ16を加速させている区間に相当する。そして、制御部20は、時刻t3において、基板ステージ16のY方向における速度が目標速度に到達するように基板ステージ16の駆動を制御して、計測点30b〜30bによる計測を開始する。時刻t3から時刻t4までの区間は、計測点30b〜30bによる計測が開始してから照射領域21がショット領域15aに差し掛かるまでの区間である。以下では、この区間のことをフォーカス追い込み時間と称する。フォーカス追い込み時間では、スリット光によるショット領域15aの走査露光は行われず、基板ステージ16を等速で移動させながら計測点30b〜30bによってショット領域15aに配置された複数の計測箇所40の計測が行われる。
次に、制御部20は、基板ステージ16を等速で駆動しながら、ショット領域15aの走査露光を行う。図5(a)では、時刻t4から時刻t5までの区間に相当する。このとき、制御部20は、計測点30b〜30bにおいて計測されたショット領域15a上の各計測箇所40の高さに基づいて、照射領域21における基板面が目標高さに配置されるように基板ステージ16の駆動を制御する。例えば、図6に示すように、ショット領域15a上の計測箇所40a〜40aに計測点30b〜30bが配置されたとき、制御部20は、計測箇所40a〜40aの高さを計測点30b〜30bにおいて計測部17に計測させる。このとき、制御部20は、計測箇所40a〜40aにおける計測結果に基づいて、計測箇所40a〜40aがそれぞれ目標高さに配置されるように基板ステージ16を駆動するための指令値を決定する。そして、制御部20は、計測箇所40a〜40aが照射領域21に配置されるまでに、決定した指令値に従って基板ステージ16を駆動する。また、制御部20は、ショット領域15a上の計測箇所40b〜40bに計測点30b〜30bが配置されたとき、制御部20は、計測箇所40b〜40bの高さを計測点30b〜30bにおいて計測部17に計測させる。このとき、制御部20は、計測箇所40b〜40bにおける計測結果に基づいて、計測箇所40b〜40bがそれぞれ目標高さに配置されるように基板ステージ16を駆動するための指令値を決定する。そして、制御部20は、計測箇所40b〜40bが照射領域21に配置されるまでに、決定した指令値に従って基板ステージ16を駆動する。
露光装置では、一般に、スループットを向上させるため、スリット光の照射に先立ったフォーカス計測を開始してから走査露光を開始するまでの期間(フォーカス追い込み時間)を短くすることが好ましい。即ち、図5(a)における時刻t3から時刻t4までの区間を短くする(変化させる)ことが好ましい。そこで、処理部20aは、走査露光を行う対象の第2ショット領域において第2計測点での計測を開始する箇所(第1計測箇所)を、第2ショット領域より前に走査露光が行われた第1ショット領域における第1計測点での計測結果に基づいて決定する。第2計測点での計測を開始する箇所(第1計測箇所)とは、第2計測点での計測を最初に行う箇所のことである。第1計測点は、上述したように、スリット光が照射されている照射領域21において計測が行われるように配置された計測部17における計測点30であり、第1実施形態においては、計測点30a〜30aに対応する。また、第2計測点は、上述したように、第1計測点に先立って基板面の高さの計測が行われる計測点30であり、第1実施形態においては、計測点30b〜30bまたは計測点30c〜30cに対応する。ここで、処理部20aは、複数の計測箇所を基板上の各ショット領域に関して予め設定し、その複数の計測箇所のうちから各ショット領域について第1計測箇所を決定することが好ましい。また、処理部20aは、複数のショット領域のうち1つのショット領域において決定された第1計測箇所を、他のショット領域に適用してもよい。
図4に示す例では、第2ショット領域としてのショット領域15aにおいて計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所が、第1ショット領域としてのショット領域15aにおける計測点30a〜30aでの計測結果に基づいて決定される。ここで、第1ショット領域としては、第2ショット領域としてのショット領域15aの走査露光の直前に走査露光が行われたショット領域15aに限られるものではない。例えば、第2ショット領域の走査露光の前に走査露光が行われたショット領域15aであればよい。そして、第1ショット領域と第2ショット領域とが互いに同一の基板15に形成されていても、互いに異なる基板15に形成されていてもよい。また、第1ショット領域と第2ショット領域とが互いに異なる基板15に形成されている場合においては、第1ショット領域と第2ショット領域とが互いに異なる基板上の同じ位置に形成されていることが好ましい。
以下に、第2ショット領域(図4ではショット領域15a)において第2計測点(計測点30b〜30b)での計測を開始する箇所を処理部20aにより決定する方法について、図7を参照しながら説明する。図7は、第ショット領域において第2計測点での計測を開始する箇所を決定する方法を示すフローチャートである。S101では、処理部20aは、第1ショット領域に設けられた複数の計測箇所40を第1計測点(計測点30a〜30a)で計測した計測結果を取得する。S102では、処理部20aは、取得した計測結果と目標高さ(フォーカス位置)との誤差(差)を算出する。S103では、処理部20aは、S102において算出した誤差が許容範囲に収まっている第1ショット領域の計測箇所40を特定する。S104では、処理部20aは、特定した第ショット領域の計測箇所40に対応する第2ショット領域の計測箇所40の第2計測点での計測を省略するように、第2ショット領域において第2計測点での計測を開始する箇所(第1計測箇所)を決定する。これにより、処理部20aは、第2ショット領域の走査露光を開始するまでに基板ステージ16をステップ移動させるための移動経路(第2移動経路)を、第1移動経路より短くなるように決定することができる。換言すると、処理部20aは、第1ショット領域に対する走査露光と第2ショット領域に対する走査露光との間の基板ステージ16のステップ移動に係る移動経路(第2移動経路)を決定することができる。即ち、基板ステージ16をステップ移動させる際のスリット光の走査経路21aを短くすることができる。ここで、第1移動経路とは、第1ショット領域の走査露光を開始するまでに基板ステージ16をステップ移動させた移動経路のことをいう。
例えば、図4において、第1ショット領域としてのショット領域15aの計測箇所40c〜40cを計測点30a〜30a(第1計測点)で計測した計測結果と目標高さとの誤差が許容範囲に収まっている場合を想定する。この場合、処理部20aは、ショット領域15aの計測箇所40c〜40cに対応するショット領域15a(第2ショット領域)の計測箇所40a〜40aにおいて計測点30b〜30bでの計測を省略するように決定する。即ち、処理部20aは、ショット領域15aにおいて計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所を計測箇所40b〜40bに決定する。これにより、処理部20aは、フォーカス追い込み時間(時刻t3と時刻t4との間の区間)が短くなるように、ショット領域15aの走査露光を開始するまでに基板ステージ16をステップ移動させるための移動経路を決定することができる。即ち、処理部20aは、基板ステージ16をステップ移動させるための移動経路を、計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所を計測箇所40a〜40aにした場合(図5(a))より短くなるように決定することができる。図5(b)は、計測箇所40b〜40bから計測点30b〜30bでの計測を開始する場合における、基板ステージ16の移動速度と時刻との関係を示す図である。図5(b)において黒丸(●)は、計測点30a〜30a(第1計測点)による計測タイミングと、計測点30b〜30b(第2計測点)による計測タイミングとをそれぞれ示す。ここで、基板ステージ16の移動経路は、ショット領域15aごとに決定されてもよいし、露光レシピごとに決定されてもよい。
このように決定された移動経路に従って基板ステージ16をステップ移動させ、スリット光がショット領域15aに差し掛かった時(時刻t4)にショット領域15aの走査露光が開始される。このとき、計測点30b〜30bでの計測が省略されるショット領域15aの計測箇所40において走査露光を行う際の基板15の高さを、ショット領域15aの計測箇所40における計測点30a〜30aでの計測結果に基づいて制御するとよい。これにより、ショット領域15aの走査露光を開始する際における基板15の高さが目標高さに近づくように、基板ステージ16を制御することができる。ここで、上記の説明では、計測点30b〜30bでの計測を省略するショット領域15aの計測箇所40は、ショット領域15aに設けられた複数の計測箇所40のうち、走査露光を開始するショット領域15aの端部に最も近い計測箇所40を含む。また、第1実施形態では、ショット領域15aの計測箇所40a〜40aのみを省略する例について説明したが、それに限られるものではない。当該端部から距離Lpに収まる範囲内に設けられた計測箇所40であれば計測点30b〜30bでの計測を省略することができる。例えば、計測箇所40b〜40bが当該範囲内に設けられているときには、ショット領域15aの計測箇所40a〜40aに加えて、計測箇所40b〜40bも計測点30b〜30bでの計測を省略することができる。
ショット領域15aの走査露光を行っている間では、照射領域21において計測点30a〜30aでの計測が行われる。そして、ショット領域15aにおける計測点30a〜30aでの計測結果に基づいて、ショット領域15aの次に走査露光が行われるショット領域15aにおいて計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所が決定される。例えば、ショット領域15aの計測箇所40a〜40aにおける計測点30a〜30aでの計測結果と目標高さとの誤差が許容範囲に収まっている場合を想定する。この場合、計測箇所40a〜40aに対応するショット領域15aの計測箇所40において計測点30b〜30bでの計測が省略されるように、ショット領域15aにおいて計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所が決定される。一方で、ショット領域15aの計測箇所40a〜40aにおける計測点30a〜30aでの計測結果と目標高さとの誤差が許容範囲に収まっていない場合を想定する。この場合、計測箇所40a〜40aに対応するショット領域15aの計測箇所40において計測点30b〜30bでの計測が行われるように、ショット領域15aにおいて計測点30b〜30bでの計測を開始する箇所が決定される。
上述したように、第1実施形態の露光装置100は、走査露光を行う対象の第2ショット領域より前に走査露光が行われた第1ショット領域における第1計測点での計測結果に基づいて、第2ショット領域における第2計測点での計測を開始する箇所を決定する。これにより、露光装置100は、決定した第2計測点での計測を開始する箇所に基づいて、第1ショット領域の走査露光を開始するまでに基板ステージをステップ移動する移動経路を、フォーカス追い込み時間が短くなるように決定することができる。即ち、スループットを向上させることができる。
ここで、第1実施形態では、ショット領域15aの計測箇所を計測点30b〜30bで計測する際に基板ステージ16を等速で移動させる例について説明したが、それに限られるものではない。例えば、図8に示すように、計測点30b〜30bでの計測を省略すると決定されたショット領域15aの計測箇所40a〜40aを、計測を省略せずに基板ステージ16を加速させている間において計測点30b〜30bで計測してもよい。図8は、基板ステージ16を加速させている間に計測箇所40a〜40aの計測点30b〜30bでの計測を行う場合における、基板ステージ16の移動速度と時刻との関係を示す図である。この場合において本発明を適用する際には、基板ステージ16の加速中に生じうる基板ステージ16の変形や計測部17の変形などをあらかじめ計測し、それらの変形による影響を減少させるように第1計測点や第2計測点での計測結果を補正するとよい。
また、第1実施形態では、第2ショット領域における第2計測点での計測を開始する箇所を決定する際に、第2ショット領域より前に走査露光が行われた第1ショット領域における第1計測点での計測結果のみを用いたが、それに限られるものではない。例えば、第2ショット領域より前に走査露光が行われた複数のショット領域における第1計測点での計測結果(例えば、それらの平均値)を用いてもよい。さらに、第1実施形態では、第2ショット領域における第2計測点での計測を開始する箇所を決定する際に、第1ショット領域の走査露光を伴った第1ショット領域における第1計測点での計測結果を用いたが、それに限られるものではない。例えば、当該計測結果に替えて、第2ショット領域の走査露光における基板の高さの制御に対応する制御を、露光を伴わず且つショット領域の走査を伴って行った場合の第1計測点で計測した結果を用いてもよい。即ち、露光を伴わずに第2ショット領域のフォーカス制御を第1計測点で行った結果から、第2ショット領域における第2計測点での計測を開始する箇所を決定してもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態の露光装置200について説明する。第2実施形態の露光装置は、図9に示すように、基板15の露光をそれぞれ行う複数の露光部200aと、各露光部200aを制御する制御部200b(例えば、ホストコンピュータ)とを含みうる。制御部200bは、各露光部200aの稼働状態やオフセット等のパラメータを管理する役割を担うとともに、各露光部200aで露光が行われている基板15の各ショット領域15aにおいて第2計測点による計測を開始する箇所やタイミングを決定する。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (16)

  1. 基板上の複数のショット領域のそれぞれに走査露光を行う露光装置であって、
    前記基板の走査に伴い前記基板上の計測箇所に関して露光領域内において検出を行う第1検出、前記基板の走査に伴い前記第1検出先立って前記計測箇所に関して検出を行う第2検出とを行い、前記第1検出の結果および前記第2検出の結果のそれぞれに基づいて前記基板の高さを計測する計測部と、
    第1ショット領域の走査露光に伴い前記第1検出の結果に基づいて前記計測部により得られた計測結果と目標高さとの差が許容範囲に収まっているかに基づいて、前記第1ショット領域とは異なる第2ショット領域に関して、前記第2検出の結果に基づいて前記計測部による計測を最初に行う第1計測箇所を、それとして予め決められた計測箇所から変更する処理部と、
    を含むことを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板を保持して可動のステージを含み、
    前記処理部は、前記第1計測箇所に基づいて、前記第1ショット領域に対する走査露光と前記第2ショット領域に対する走査露光との間の前記ステージのステップ移動に係る経路を決定することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記処理部は、前記経路において前記ステージを等速で移動させる区間が変化するように前記経路を決定することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記処理部は、前記第2ショット領域に関して、前記計測結果に基づいて、前記第1計測箇所に関する前記計測部による計測結果が得られる前は、記基板の高さを制御することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記処理部は、前記基板上の各ショット領域に関して予め設定された複数の計測箇所のうちから前記第1計測箇所を決定することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記第1ショット領域が形成された基板と前記第2ショット領域が形成された基板とは、互いに同一であることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記第1ショット領域が形成された基板と前記第2ショット領域が形成された基板とは、互いに異なることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記処理部は、前記第1計測箇所をショット領域ごとに決定することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記処理部は、前記第1計測箇所を他のショット領域に対して適用することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記処理部は、前記計測結果に替えて、前記走査露光における前記基板の高さの制御に対応する制御を、露光を伴わずにショット領域の走査を伴って行った場合の前記第1検出の結果に基づいて前記計測部により得られた計測結果に基づいて、走査露光を行うショット領域に関して、前記第2検出の結果に基づいて前記計測部による計測を最初に行う第1計測箇所を、それとして予め決められた計測箇所から変更することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  11. 前記走査露光は、荷電粒子線で行うことを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  12. 前記処理部は、前記許容範囲に前記差が収まっている前記第1ショット領域内の計測箇所の特定をし、前記特定をされた計測箇所に対応する前記第2ショット領域内における予め決められた計測箇所の省略をすることにより、前記第1計測箇所を変更することを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  13. 走査露光が開始する前記第2ショット領域の端部と前記第2ショット領域における前記省略をされた計測点との間の距離は、前記第2検出と前記第1検出との間の前記基板の移動距離より短いことを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記省略をされた計測点は、前記第2ショット領域における予め決められた複数の計測点のうち前記端部に最も近い計測点を含むことを特徴とする請求項13に記載の露光装置。
  15. 基板上の複数のショット領域のそれぞれに露光領域で走査露光を行う露光装置であって、
    前記基板の走査に伴い前記基板上の複数の計測箇所のそれぞれに関して前記露光領域内において前記基板の高さの計測を行う第1計測と、前記基板の走査に伴い前記第1計測に先立って前記複数の計測箇所のそれぞれに関して前記基板の高さの計測を行う第2計測とを行う計測部と、
    第1ショット領域の走査露光に伴って得られた前記第1計測の結果と目標高さとの差が許容範囲に収まっているかに基づいて、前記第1ショット領域とは異なる第2ショット領域に関して、前記第2計測を最初に行う第1計測箇所を、予め決められた複数の計測箇所のうちから選択する処理部と、
    を含むことを特徴とする露光装置。
  16. 請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光を行われた前記基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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