以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、本発明の実施形態という。)を説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られるわけではない。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態における移動通信システムの構成図である。後述する本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態における移動通信システムは、図1に示すシステム構成を有する。
図1に示すように、本発明の実施形態における移動通信システムには、E−UTRAN(回線交換通信をサポートしていない第1の無線アクセスネットワーク)と、UTRAN(回線交換通信をサポートしている第2の無線アクセスネットワーク)とが収容されている。
具体的には、図1に示すように、本発明の実施形態における移動通信システムは、UE#1の在圏ネットワークにおいて、eNB(無線基地局)、RNC(Radio Network Controller;無線回線制御局)(不図示)、NodeB(無線基地局)(不図示)、MME(Mobility Management Entity;移動管理ノード)、S−GW(Serving−Gateway;サービングゲートウェイ装置)、P−GW(PDN−Gateway;PDNゲートウェイ装置)、P−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)、MSC(Mobile−service Switching Center;回線交換機)、SGSN(Serving GPRS Support Node;パケット交換機)、MSCサーバ及びCS(Circuit Switch)−MGW(Media Gateway)等を有する。IMS(IP Multimedia Subsystem、サービス制御ネットワーク)には、SCC AS及びI/S−CSCF等が含まれる。なお、MMEは、E−UTRANを収容する移動伝達ネットワーク内のノードである。また、MSCサーバ、MSC及びSGSNは、UTRANを収容するコアネットワーク内のノードである。
また、本発明の実施形態の移動通信システムが有する上記構成により、E−UTRANを介したUE#1が行うIMSを用いたパケット交換通信によるAV通信用ベアラを、UTRANを介した回線交換通信によるベアラに切り替えるvSRVCCを実現することができる。
なお、本発明の実施形態における移動通信システムは、SRVCCによりE−UTRANで確立されているIMSを介したパケット交換通信による音声通信用ベアラを、UTRANを介した回線交換通信によるベアラに切り替えることができる。
また、本発明の実施形態における移動通信システムは、SRVCC又はvSRVCCにより、UE#1の音声通信用ベアラ又はAV通信用ベアラに加えて、E−UTRANで確立されているUE#1の音声通信又はAV通信以外のデータ通信のベアラも、UTRANを介したベアラに切り替えることができる。
なお、本発明の実施形態における切替え先の無線アクセス方式はUTRANに限らず、例えばGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)や他の無線アクセス方式であってもよい。
また、本発明の実施形態におけるE−UTRANからUTRANへの切替え処理は、3GPPのTR23.237において規定されているSRVCC改善方式及びvSRVCC改善方式による切り替え処理においても適用可能である。
また、以下の説明において、パケット交換通信(PSドメインでの通信)、回線交換通信(CSドメインでの通信)のベアラをそれぞれPSベアラ、CSベアラという。また、各サービス(AV通信、音声通信、ビデオ通信(映像のみの通信)、データ通信等)に用いられるベアラを、それぞれ一つのベアラで表す場合、AVベアラ、音声ベアラ、ビデオベアラ、データベアラ等という。但し、AV通信用ベアラは、複数のベアラの組合せ、すなわち音声ベアラとビデオベアラとの組合せにより実現されてもよい。そして、これらについて、PS/CSドメインを区別するとき、例えば音声ベアラの場合、PSドメインではPS音声ベアラといい、CSドメインではCS音声ベアラという。
なお、E−UTRANを介したパケット交換通信によるAV通信用ベアラには、PSビデオベアラとPS音声ベアラとが含まれる。但し、E−UTRANを介したパケット交換通信によるAV通信用ベアラがPSビデオベアラのみであってもよい。
また、UTRANを介したAV通信を実現するベアラは、CSベアラのみの方式又はCSベアラとPSベアラとを組み合わせる方式等により構成される。CSベアラのみの方式は、例えば3G−324M規格等により映像(ビデオ)及び音声通信を回線交換通信により行う方式であり、本発明の実施形態におけるCS AVベアラである。一方、CSベアラとPSベアラとを組み合わせる方式は、音声をAMR(Adaptive Multi Rate)を用いたCS音声ベアラ、ビデオをPSビデオベアラ(又はPSデータベアラ)により実現する方式である。また、その他に、UTRANにおけるPSベアラ(PSビデオベアラ及びPS音声ベアラ)により、AV通信を実現してもよい。本発明は、UTRANを介したAV通信を実現するベアラの構成に関わらず適用可能である。
また、各ベアラにはQoS(Quality of Service)の設定をすることができる。例えば、E−UTRANでは通信の用途等による帯域保証のタイプや遅延時間の程度に基づき、ベアラ毎にQCI(Quality of Service Class Identifiers)が設定される。例えば、PS音声ベアラにはQCI値「1」が設定される。また、例えば、AV通信用ベアラを構成するPS音声ベアラにはQCI値「1」、PSビデオベアラにはQCI値「2」が設定される。なお、設定されるQCI値は、上記に限らず、3GPP TS23.203における各QCIの定義(例えば、帯域保証タイプか否か、優先度、遅延許容時間等)に基づき任意に設定可能である。
[従来の動作手順]
まず、3GPP TS23.216の規定に基づく従来のvSRVCCによる切替え手順を説明する。図2に、UE#1が行っているE−UTRANを介したAV通信に用いられるベアラ(PSビデオベアラ及びPS音声ベアラ)を、vSRVCCによりUTRANを介した回線交換通信のベアラ(CS AVベアラ)に切り替える手順を示す。
なお、図2の例では、UE#1は、E−UTRANを介したAV通信以外のデータ通信を行っている。すなわち、図1は、E−UTRANにおけるPSデータベアラを、UTRANにおけるPSデータベアラに切り替える動作手順を含む。
また、図2に示す動作において説明が省略されている部分は、3GPP TS23.216に規定されている動作に準拠するものとする。なお、これらの部分は、他の動作であってもよい。
図2の例の初期状態では、上述したように、E−UTRANを介したAV通信及び他のデータ通信が行われている。すなわち、AV通信用ベアラを構成するPSビデオベアラ及びPS音声ベアラと、データ通信用ベアラであるPSデータベアラとが確立されている。
まず、UE#1は、eNBに「Measurement Reports」を送信する(S101)。
eNBは、受信した「Measurement Reports」と確立されているベアラのQCIとに基づき、確立中のベアラ(PSビデオベアラ、PS音声ベアラ)がSRVCCによる切替え対象であると判断した場合、確立中のベアラをE−UTRANからUTRANに切り替えることを決定する(S102)。
そして、eNBは、MMEに「Handover Required」を送信する(S103)。なお、「Handover Required」には、UTRANへの切替え先のドメインを「CSドメインのみ」又は「CSドメイン及びPSドメイン」のいずれかを指示するための「SRVCC HO Indication」が含まれるようにしてもよい。すなわち「SRVCC HO Indication」により、例えば、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをCS AVベアラに切り替えるか又はPS音声ベアラのみをCS音声ベアラ(又はUTRANにおけるPS音声ベアラ)に切り替えるかを指示することができる。ここで、図2の例では、「SRVCC HO Indication」には、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをCS AVベアラに切り替えるように指示する情報が設定されているものとする。
MMEは、「Handover Required」を受信すると、各PSベアラのQCIに基づき、CSドメインへの切替えを行う対象のベアラとPSドメインへの切替えを行う対象のベアラとに分離する(S104)。なお、PSビデオベアラがvSRVCCによる切替え対象のPSベアラであることを示す「vSRVCC情報」を有する場合、そのPSビデオベアラはCSドメインへの切替え対象のベアラとして分離される。
そして、MMEは、MSCサーバに対して、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをvSRVCCによりCS AVベアラに切り替えるように要求する「PS to CS Request」を送信する(S105a)。
MSCサーバは、「PS to CS Request」に基づきvSRVCCによる切り替えの要求であることを検出すると、最後に確立された切り替え対象のベアラが、音声ベアラであるのか又は音声ベアラ及びビデオベアラであるのかについてIMSに対して確認を行い、UTRANのおけるCSベアラリソースを確保する処理を実行する(S105b1)。
そして、MSCサーバは、MSCに対して、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをCS AVベアラに切り替える準備処理を要求する「Prepare HO Request」を送信する(S105b2)。
MSCは、「Prepare HO Request」を受信すると、UTRANに対して、CS AVベアラ(例えば、BS30ベアラ)リソースを確保するように要求する「Relocation/HO Request」を送信する(S105c)。
また、ステップS105a〜S105cの処理と平行して、MMEは、SGSNに対して、AV通信以外のその他のPSデータベアラを切り替えるように要求する「Forward Relocation Request」を送信する(S106a)。
そして、SGSNは、UTRANに対して、UTRANにおけるPSデータベアラリソースを確保するように要求する「Relocation/HO Request」を送信する(S106b)。
UTRANは、SGSNに対して、SGSNから要求されたPSデータベアラリソースの確保に成功したことを通知する「Relocation/HO Request Acknowledge」を送信する(S107a)。
そして、SGSNは、MMEに対して、「Forward Relocation Response」を送信する(S107b)。
一方、UTRANは、ステップS105cにおいてMSCから送信された「Relocation/HO Request」に応じて、CS AVベアラリソースの確保を実施し、MSCに対して、CS AVベアラリソースの確保に成功したことを通知する「Relocation/HO Request Acknowledge」を送信する(S108a)。
MSCは、MSCサーバに対して、「Prepare HO Response」を送信し(S108b)、MSCとMSCサーバとの間で回線が確立される(S108c)。
その後、MSCサーバは、IMSに対して、「Initiation of Session Transfer(STN−SR)」を送信する。
IMSは、「Initiation of Session Transfer(STN−SR)」に含まれるビデオのSDP(Session Description Protocol)に基づき、vSRVCCによる切替えであることを検出する。
次に、IMSは、Remote Legを更新することで、CS Access Leg接続上で音声セッション及びビデオセッションを移送する(S110)。そして、IMSは、音声セッションに用いられていたIMS Access Leg接続に関するリソースを解放する(S111)。
一方、MSCサーバは、ステップS109の処理後、MMEに対して、CS AVベアラリソースが確保されたことを示す情報を含む「PS to CS Response」を送信する(S112)。
MMEは、eNBに対して、E−UTRANにおいて確立されているベアラのUTRANへの切替えを指示する「HO Command」を送信する(S113)。
eNBは、UE#1に対して、E−UTRANにおいて確立されているベアラのUTRANへの切替えを指示する「HO from E−UTRAN Command」を送信する(S114)。
UE#1は、受信した「HO from E−UTRAN Command」に基づきvSRVCCによる切替えであることを検出し、E−UTRANにおけるPSビデオベアラ及びPS音声ベアラを、UTRANにおけるCS AVベアラに切り替える。なお、AV通信用ベアラ以外のデータ通信用ベアラ(PSデータベアラ)が存在する場合、同様にPSデータベアラをE−UTRANからUTRANに切り替える(S115)。
その後、UE#1は、UTRANを介して、MSCに対して切替え(ハンドオーバ)処理の完了を示す「HO Complete」を送信する(S116)。
UTRANは、MSCに対して、「Relocation/HO Complete」を送信し(S117a)、MSCは、MSCサーバに対して、「SES(HO Complete)」を送信する(S117b)。そして、MSCは、MSCサーバに対して、CSベアラを確立する手順の完了を示す「Answer」を通知する(S117c)。
MMEは、MSCサーバから送信されたCSベアラへの切り替え完了の通知を受信すると、その通知に対する応答として、「PS to CS Complete Acknowledge」をMSCサーバに送信する(S117d)。
以降のステップS117d1〜S118eの動作は、3GPP TS23.886に規定されている動作と同様である。なお、ステップS117d1〜S118eの動作は、その他の規定に従って適切な切り替え処理を継続する動作であってもよい。
上記動作手順により、E−UTRANを介したAV通信のベアラ(PSビデオベアラ及びPS音声ベアラ)を、vSRVCCによりUTRANを介した回線交換通信のベアラ(CS AVベアラ)に切り替えることができる。なお、AV通信以外のデータ通信(PSデータベアラ)が行われている場合も上記動作手順によりE−UTRANからUTRANに切り替えることができる。このように、vSRVCCによりE−UTRANを介したAV通信を切替え後のUTRANにおいても継続することができる。
しかしながら、vSRVCCによる切替えにおいて、E−UTRANにおけるAV通信用ベアラ(PSビデオベアラ及びPS音声ベアラ)をUTRANにおけるCS AVベアラに切り替えることができない場合には、図2の例のステップS115の処理以降において、UTRANにおけるAV通信用のCS AVベアラが確立できなくなる。
なお、vSRVCCによりCS AVベアラに切り替えることができない場合は、上述したように、UE#1がvSRVCC能力を有していない、切替え先のMSCサーバやMSC等のコアネットワークがvSRVCC能力を有していない又は切替え先のUTRANにおいてリソース不足等のためCS AVベアラのリソースを確保できない等の理由により起こり得る。
〔第1の実施形態〕
次に、本発明の第1の実施形態における動作手順を説明する。
第1の実施形態における移動通信システムは、vSRVCCによりCS AVベアラに切り替えることができない場合であっても、一時的にCS音声ベアラに切り替え、その後、CS AVベアラへの確立を可能とする。
[動作手順]
図3に、第1の実施形態におけるUE#1がvSRVCC能力を有していない又は切替え先のMSCサーバやMSC等のコアネットワークがvSRVCC能力を有していない場合のvSRVCCによる切替え手順を示す。
また、図4に、第1の実施形態における切替え先のUTRANにおいてCS AVベアラのリソースを確保できない場合のvSRVCCによる切替え手順を示す。
なお、図3及び図4において、図2に示した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
また、図3及び図4において、AV通信以外の他のデータ通信用のPSデータベアラの切替え処理が含まれる例を示すが、本発明は、このようなPSデータベアラの切替え処理の有無によらず適用可能である。
<UE又は切替え先コアネットワークにvSRVCC能力が無い場合>
図3に示すように、MSCサーバは、ステップS105aにおいて受信する「PS to CS Request」又はステップS105b1においてIMSからUE#1のvSRVCC能力情報を取得する。ここで、UE#1は、Attach又はTAU(Tracking Area Update)時にMMEに対してUE#1のvSRVCC能力情報を通知し、以降の処理でHSS(Home Subscriber Server)にvSRVCC能力情報が登録される。そのため、MMEが、HSSからの取得等により「PS to CS Request」にvSRVCC能力情報を含まれるような構成としてもよい。また、MSCサーバがIMSを介してHSSからUE#1のvSRVCC能力情報を取得するような構成としてもよい。
ステップS201において、MSCサーバは、UTRANにおいてリソースを確保する対象のCSベアラを選択する。
ここで、UE#1がvSRVCC能力を有していない場合(ステップS105a又はステップS105b1においてvSRVCC能力情報が取得不可であった場合を含む)又は切替え先のコアネットワーク(MSCサーバやMSC等)がvSRVCC能力を有してない(vSRVCCによる切替えに対応していない)場合、ステップS105b2において、MSCサーバは、MSCに対して、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをCS音声ベアラに切り替える準備処理を要求する「Prepare HO Request」を送信する。
ステップS105cにおいて、MSCは、UTRANに対して、CS音声ベアラリソースを確保するように要求する「Relocation/HO Request」を送信する。
ステップS108aにおいて、UTRANは、CS音声ベアラリソースの確保を実施し、MSCに対して、CS音声ベアラリソースの確保に成功したことを通知する「Relocation/HO Request Acknowledge」を送信する。
ステップS108bにおいて、MSCは、MSCサーバに対して、CS音声ベアラリソースの確保に成功したことを通知する「Prepare HO Response」を送信する。
そして、ステップ115において、UE#1は、「HO from E−UTRAN Command」を受信すると、E−UTRANにおけるPSビデオベアラをUTRANにおけるCS音声ベアラに切り替える。なお、AV通信用ベアラ以外のデータ通信用ベアラ(PSデータベアラ)が存在する場合、同様にPSデータベアラをE−UTRANからUTRANに切り替える。
上記動作手順により、本発明の第1の実施形態における移動通信システムは、UE#1又は切替え先のコアネットワークにvSRVCC能力が無い場合、E−UTRANにおけるAV通信用のPSビデオベアラ及びPS音声ベアラを、UTRANにおけるCS音声ベアラに切り替える。
なお、このようにUTRANにおけるCS音声ベアラに切り替わった場合、AV通信に含まれる音声のみの通信が行われる(映像通信は行われない)状態となる。
そして、ステップS117bにおいてMSCサーバが「SES(HO Complete)」を受信すると、UE#1のUTRANでのAV通信の能力有無(UE#1がUTRANでのAV通信に対応しているか否か)を示す情報を含む「UE capability」を参照する。「UE capability」は、UE#1のAttach又はTAU時にHSSに登録される情報であり、例えばMSCサーバがIMS等を経由して「UE capability」を取得するような構成としてもよい。または、上記ステップS105a又はステップS105b1の処理において、UE#1の「UE capability」を取得するような構成としてもよい。
ここで、UE#1がUTRANでのAV通信能力を有している場合、ステップS203aにおいて、MSCサーバは、CS AVベアラの確立手順を開始する。具体的には、MSCサーバは、MSCに対して、CS AVベアラリソースの確保を要求する「Video bearer establishment」を送信する。
ステップS203bにおいて、MSCは、UTRANに対して、CS AVベアラリソースの確保を要求する「Video bearer establishment」を送信する。
ステップS204において、UTRANは、UE#1に対して、CS AVベアラの確立(CS AVベアラへの切替え)を要求する「Video bearer establishment」を送信する。
ステップS205において、UE#1は、確立しているCS音声ベアラからCS AVベアラへの切替えを行う。
上記動作手順により、本発明の第1の実施形態における移動通信システムは、vSRVCCによる切替えができない場合、E−UTRANにおけるAV通信用のPSビデオベアラ及びPS音声ベアラを、UTRANにおけるCS音声ベアラに切替える。そして、移動通信システムは、切替え先のコアネットワーク内のノードであるMSCサーバ(又はMSC等)がCS音声ベアラへの切替えの完了通知を受信すると、UE#1のUTRANにおけるAV通信能力がある場合、確立しているCS音声ベアラをCS AVベアラに切り替える手順を実施する。
これにより、vSRVCCによる切替えができない場合であっても、一時的に(ステップS115〜S204の間)UTRANでのCS音声ベアラのみを用いた音声通信により通信を継続し、その後、UE#1がUTRANでのAV通信に対応している場合、CS AVベアラに切り替え、AV通信を行うことができる。
<切替え先UTRANにおいてCS AVベアラリソースを確保できない場合>
図4において、図3に示した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
図4の例では、ステップS105a又はステップS105b1において取得されたvSRVCC能力情報に、UE#1がvSRVCC能力を有することを示す情報が含まれる場合である。また、図4の例では、切替え先のコアネットワーク(MSCサーバやMSC等)がvSRVCC能力を有している(vSRVCCによる切替えに対応している)場合である。
図4に示すように、ステップS201において、MSCサーバは、UTRANにおいてリソースを確保する対象のCSベアラを選択する。
ここで、UE#1及び切替え先のコアネットワーク(MSCサーバやMSC等)がvSRVCC能力を有しているため、ステップS105b2において、MSCサーバは、MSCに対して、PSビデオベアラ及びPS音声ベアラをCS AVベアラに切り替える準備処理を要求する「Prepare HO Request」を送信する。
ステップS105cにおいて、MSCは、UTRANに対して、CS AVベアラリソースを確保するように要求する「Relocation/HO Request」を送信する。
ここで、UTRANが(例えばUTRAN内のRNC等の輻輳等を起因とした)リソース不足等によりCS AVベアラリソースの確保が失敗(エラー)し、CS音声ベアラリソースが確保された場合、ステップS108aにおいて、UTRANは、MSCに対して、要求されたCS AVベアラリソースの確保が失敗したことを示すエラー理由(例えばUTRANのリソース不足等)及びCS音声ベアラリソースの確保を通知する「Relocation/HO Request Acknowledge」を送信する。
ステップS108bにおいて、MSCは、MSCサーバに対して、UTRANは、MSCに対して、要求されたCS AVベアラリソースの確保が失敗したことを示すエラー理由及びCS音声ベアラリソースの確保を通知する「Prepare HO Response」を送信する。
以降、ステップS108c〜S203bの動作手順は、図3に示す動作手順と同じである。
ステップS203cにおいて、UTRANが、MSCサーバから送信されたCS AVベアラリソースの確保を要求する「Video bearer establishment」を受信すると、UTRANの状態が復旧しているか否か(UTRANのリソース不足が解消されているか否か等)を検出する。
そして、UTRANにおいてCS AVベアラリソースを確保できた場合、ステップS204において、UTRANは、UE#1に対して、CS AVベアラの確立を要求する「Video bearer establishment」を送信する。
なお、ステップS203cにおいて、UTRANが復旧していない場合、すなわちUTRANにおいてCS AVベアラリソースを確保できない場合、UTRANは所定の時間経過後(所定のタイマが満了するまで)CS AVベアラリソースの確保を試み、CS AVベアラリソースが確保できた場合、ステップS204の処理を実施する。なお、ステップS203cにおいて、UTRANが復旧していない場合、ステップS204の処理を実施しないような動作(CS音声ベアラでの音声通信を継続する動作)としてもよい。
上記動作手順により、本発明の第1の実施形態における移動通信システムは、UTRANがCS AVベアラリソースを確保できず、vSRVCCによるCS AVベアラへの切替えができない場合であっても、その後、UTRANが復旧していれば(CS AVベアラリソースが確保できるようになれば)、CS AVベアラを確立できる。
[フローチャート(コアネットワークの処理手順)]
次に、図5に示すフローチャート図に基づき、第1の実施形態でのE−UTRANにおけるPSビデオベアラをvSRVCCによりUTRANにおけるCSベアラに切り替える場合のコアネットワーク内のノードであるMSCサーバの処理手順例を説明する。なお、図5に示す処理手順は、切替え先となるコアネットワーク内のノードであれば、MSCサーバに限らず、MSC(MSCがMSCサーバの機能を具備する場合を含む)又は他のノードにおいて実施されてもよい。
図5の例の初期状態では、UE#1はE−UTRANを介したAV通信が行っており、すなわちE−UTRANにおいてAV通信用のPSビデオベアラ及びPS音声ベアラが確立されている状態である。また、図5に示す処理手順は、図3及び図4に示したステップS105a以降の処理手順が相当する。
図5に示すように、MSCサーバは、MMEから「PS to CS Request」を受信する(S1001)と、受信した「PS to CS Request」に基づきvSRVCCによる切り替えの要求であることを検出する(S1002)。
次に、MSCサーバは、UE#1及びMSCサーバを含むコアネットワークのvSRVCC能力情報を取得する(S1003)。そして、UE#1にvSRVCC能力が有るか否かが判定される(S1004)。
ここで、UE#1にvSRVCC能力が有ると判定された場合(ステップS1004においてYES)、コアネットワークにvSRVCC能力が有るか否かが判定される(S1005)。
そして、コアネットワークにvSRVCC能力が有ると判定された場合(ステップS1005においてYES)、UTRANにおけるリソースを確保する対象のベアラとして、CS AVベアラが選択される(S1006)。
一方、ステップS1004において、UE#1にvSRVCC能力が無いと判定された場合(ステップS1004においてNO)又は、ステップS1005において、コアネットワークにvSRVCC能力が無いと判定された場合(ステップS1005においてNO)、UTRANにおけるリソースを確保する対象のベアラとして、CS音声ベアラが選択される(S1007)。
ステップS1006又はステップS1007の処理後、MSCサーバは、MSCに対して、「Prepare HO Request」を送信する(S1008)。「Prepare HO Request」には、ステップS1006又はステップS1007において選択された確保対象のリソースが指定されている。
そして、「Prepare HO Request」に対する応答として、MSCから送信された「Prepare HO Response」に基づき、UTRANにおいて確保されたリソースを特定する(S1009)。なお、例えばUTRANにおけるリソース不足等の要因により、CS AVベアラリソースを確保できず、CS音声リソースが確保された場合、ステップS1009において、確保されたリソースがCS音声リソースであると特定される。
その後、MSCサーバは、UEから送信された切替え完了通知である「HO Complete(SES(HO Complete))」を、UTRAN及びMSCを介して受信する(S1010)。そして、UTRANにおいて確立されたベアラ(PSビデオベアラから切り替えられたベアラ)がCS AVベアラであるか又はCS音声ベアラであるかが判定される(S1011)。
ここで、UTRANにおいて確立されたベアラがCS音声ベアラの場合、UE#1の「UE capability」を参照し、UE#1がUTRANでのAV通信を行う能力が有るか否か(UTRANでのAV通信に対応しているか否か)を判定する(S1012)。
ここで、UE#1がUTRANでのAV通信を行う能力が有ると判定された場合(ステップS1012においてYES)、MSCサーバは、MSCに対して、CS AVベアラリソースの確保を要求する「Video bearer establishment」を送信する(S1013)。
一方、ステップS1011において、UTRANにおいて確立されたベアラがCS AVベアラの場合又はステップS1012においてUE#1がUTRANでのAV通信を行う能力が無いと判定された場合(ステップS1012においてNO)、MSCサーバは、MMEに対して、SRVCCによる切替えの完了を通知する「SRVCC PS to CS Complete Notification」を送信する(S1014)。
上記処理手順により、本発明の第1の実施形態の切替え先のコアネットワーク内のノード(MSCサーバ(又はMSC))は、vSRVCCによる切替えが不可である場合であっても、UTRANにおけるCS音声ベアラの確立後、CS AVベアラへの切替え手順を実施できる。一方、vSRVCCによる切替えが可能である場合(PSビデオベアラからCS AVベアラに直接切り替えられた場合)、通常の3GPP TS23.216の規定に基づくvSRVCCによる切替え手順が実施される。
なお、ステップS1011において、UTRANにおいてCS音声ベアラ及びCS AVベアラのいずれも確立されていない場合、ステップS1012の処理が実施されるようにしてもよい。
また、ステップS1011において、CS音声ベアラが確立されている場合、ステップS1012におけるUE#1のUTRANでのAV通信能力有無の判定を実施せず、ステップS1013の処理が実施されるようにしてもよい。この場合、CS AVベアラが確立できるか否かは、UE#1の動作に依存するような構成となる。例えば、UE#1がCSAV通信の能力が無い場合、UE#1からのCS AVベアラの確立失敗のエラーをMSCサーバが待ち受けるような動作となる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態では、E−UTRANにおけるマルチコール(音声通信又はAV通信とデータ通信とを組み合わせた通信)が行われている場合、SRVCC(vSRVCC)による切替え時のデータ通信用のPSベアラ(PSデータベアラ)のUTRANへの切替えができない場合の動作を説明する。なお、以下の説明において、E−UTRANを介した音声通信(又はAV通信)のSRVCC(又はvSRVCC)による切替えは可能であるものとする。
第2の実施形態の移動通信システムは、E−UTRANにおける音声通信(又はAV通信)以外のデータ通信用のPSベアラをUTRANに切り替えることができない場合であっても、SRVCC(又はvSRVCC)による切替え後、UTRANにおけるPSベアラの確立を試みる手順を実施する。
なお、以下、E−UTRANを介したAV通信及び他のデータ通信のマルチコールが行われている際のvSRVCCによる切替え手順の例を説明するが、音声通信及びデータ通信のマルチコール(SRVCCによる切替え)の場合にも本発明の適用が可能である。
[動作手順]
図6に、第2の実施形態におけるUE#1又は切替え先コアネットワーク(SGSN)がマルチコール中のvSRVCC切替え時のPSベアラの切替え能力を有していない場合のvSRVCCによる切替え手順を示す。
また、図7に、第2の実施形態における切替え先のUTRANにおいてPSベアラのリソースを確保できない場合のvSRVCCによる切替え手順を示す。
なお、図6及び図7において、図2に示した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
<UE又は切替え先コアネットワークにvSRVCC能力が無い場合>
図6に示すステップS101〜S106aの動作手順は、図2に示した動作手順と同一である。
ステップS301において、SGSNは、MMEから送信された「Relocation/HO Request」を受信すると、UE#1又はコアネットワーク(SGSN)がvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が無い場合(PSベアラの切替えに対応していない場合)、MMEに対して、UTRANにおけるPSベアラリソースの確保失敗のエラー理由を含む「Forward Relocation Response」を送信する(S107b)。なお、ステップS301における「Relocation/HO Request」には、UE#1がvSRVCC切替え時におけるPSベアラ切替え能力を示す情報が含まれるように構成してもよい。
ステップS115において、UE#1は、E−UTRANにおけるAV通信用のPSビデオベアラ及びPS音声ベアラを、UTRANにおけるCS AVベアラに切り替えるが、PSデータベアラの切替えは実施されない。すなわち、E−UTRANで行われていたデータ通信用のPSデータベアラは、ステップS115の時点で確立されていない。
そして、ステップS302において、UTRANは、SGSNに対して、PSベアラの切替え失敗を示す「Relocation/HO notification」を送信する。
ステップS303においてSGSNが「Relocation/HO notification」を受信すると、UE#1のUTRANにおけるPS通信の能力有無(UTRANにおけるPS通信に対応しているか否か)を示す情報を含む「UE capability」を参照する。「UE capability」は、UE#1のAttach又はTAU時にHSSに登録される情報であり、上記ステップS106aの処理において、UE#1の「UE capability」を取得するような構成としてもよい。
ここで、UE#1がUTRANにおけるPS通信能力を有している場合、ステップS304において、SGSNは、PSベアラの確立手順を開始する。具体的には、SGSNは、UTRANに対して、PSベアラリソースの確保を要求する「PS bearer establishment」を送信する。
ステップS305において、UTRANは、UE#1に対して、PSベアラの確立を要求する「PS bearer establishment」を送信する。
ステップS306において、UE#1は、PSベアラを確立する。
そして、ステップS307において、UE#1は、UTRANに対して、PSベアラの確立完了を通知する「PS bearer establishment」を送信する。
上記動作手順により、本発明の第1の実施形態における移動通信システムは、マルチコール中のvSRVCC切替え時のUTRANにおけるPSベアラへの切替えができない場合、一旦(ステップS115時点)データ通信は切断されるが、その後、UE#1がUTRANでのPS通信に対応している場合、UTRANにおけるPSベアラを確立し、データ通信を行うことができる。
なお、データ通信用のPSベアラが確立されていない間(ステップS115〜S305)、UE#1からの上りリンクデータをUTRANが受信した場合、上りリンクデータの受信を契機に、UTRANにおけるPSベアラの確立手順が開始される。
<切替え先UTRANにおいてPSベアラリソースを確保できない場合>
図7において、図6に示した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
図7の例では、UE#1及び切替え先のコアネットワーク(SGSN)がvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力を有している場合である。
図7に示すように、ステップS301において、UE#1及びコアネットワーク(SGSN)がvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力を有していると判定された場合(PSベアラの切替えに対応している場合)、ステップS106bにおいて、UTRANに対して、UTRANにおけるPSベアラリソースの確保を要求する「Relocation/HO Request」を送信する(S106b)。
ここで、UTRANが(例えばUTRANの輻輳等を起因とした)リソース不足等によりPSベアラリソースの確保が失敗(エラー)し、UTRANにおけるPSベアラリソースの確保が失敗した場合、ステップS107aにおいて、UTRANは、SGSNに対して、要求されたPSベアラリソースの確保が失敗したことを示すエラー理由(例えばUTRANのリソース不足等)を通知する「Relocation/HO Request Acknowledge」を送信する。
ステップS107bにおいて、SGSNは、MMEに対して、要求されたPSベアラリソースの確保が失敗したことを示すエラー理由を通知する「Forward Relocation Response」を送信する。
以降、ステップS108a〜S304の動作手順は、図6に示す動作手順と同じである。
ステップS304aにおいて、UTRANが、SGSNから送信されたPSベアラリソースの確保を要求する「PS bearer establishment」を受信すると、UTRANの状態が復旧しているか否か(UTRANのリソース不足が解消されているか否か等)を検出する。
そして、UTRANにおいてPSベアラリソースを確保できた場合、ステップS305において、UTRANは、UE#1に対して、UTRANにおけるPSベアラの確立を要求する「PS bearer establishment」を送信する。
上記動作手順により、本発明の第2の実施形態における移動通信システムは、UTRANがPSベアラリソースを確保できず、vSRVCCによる切替え時にUTRANにおけるPSベアラへの切替えができない場合であっても、一旦(ステップS115時点)データ通信は切断されるが、その後、UTRANが復旧していれば(PSベアラリソースが確保できるようになれば)、UE#1がUTRANでのPS通信に対応している場合、UTRANにおけるPSベアラを確立し、データ通信を行うことができる。
[フローチャート(コアネットワークの処理手順)]
次に、図8に示すフローチャート図に基づき、第2の実施形態でのE−UTRANを介したマルチコール中のvSRVCC切替え時にPSベアラをUTRANに切り替える場合のコアネットワーク内のノードであるSGSNの処理手順例を説明する。なお、図8に示す処理手順は、切替え先となるコアネットワーク内のノードであれば、SGSNに限らず、他のノードにおいて実施されてもよい。
図8の例の初期状態では、UE#1はE−UTRANを介したマルチコール(AV通信及び他のデータ通信)を行っており、すなわちE−UTRANにおいてAV通信用のPSビデオベアラ及びPS音声ベアラと他のデータ通信用のPSデータベアラとが確立されている状態である。また、図8に示す処理手順は、図6及び図7に示したステップS206a以降の処理手順が相当する。
図8に示すように、SGSNは、MMEから「Forward Relocation Request」を受信する(S2001)と、UE#1及びSGSNを含むコアネットワークのvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力を取得する(S2002)。そして、UE#1にvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が有るか否かが判定される(S2003)。
ここで、UE#1にvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が有ると判定された場合(ステップS2003においてYES)、コアネットワークにvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が有るか否かが判定される(S2004)。
そして、コアネットワークにvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が有ると判定された場合(ステップS2004においてYES)、UTRANに対して、「Relocation/HO Request(PSベアラリソース確保要求)」を送信する(S2005)。
次に、UTRANから送信された「Relocation/HO Request Acknowledge」に基づき、UTRANにおいてPSベアラリソースの確保が成功した否かを判定する(S2006)。
ここで、UTRANにおいてPSベアラリソースの確保が成功した場合(ステップS2006においてYES)、MMEに対して、「Forward Relocation Response(UTRANにおけるPSベアラリソース確保成功)」を通知する(S2207)。
一方、ステップS2003において、UE#1にvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が無いと判定された場合(ステップS2003においてNO)、ステップS2004において、コアネットワークにvSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替え能力が無いと判定された場合(ステップS2004においてNO)又はステップS2006において、UTRANにおけるPSベアラリソースの確保が失敗した場合(ステップS2006においてNO)、MMEに対して、「Forward Relocation Response(UTRANにおけるPSベアラリソース確保失敗)」を通知する(S2208)。
ここで、ステップS2207の処理後、SGSNは、UTRANからUTRANにおけるPSベアラへの切替え完了を示す「Relocation HO Complete」を受信したか否かを判定する(S2009)。
ここで、Relocation HO Complete」を受信した場合(ステップS2009においてYES)、MMEに対して、「Forward Relocation Complete Acknowledge」を送信する(S2010)。以降、図2におけるステップS118c以降の処理が実施される。
一方、ステップS2008の後又はステップS2009において、Relocation HO Complete」を受信していない場合(ステップS2009においてNO)、SGSNは、UTRANから「Relocation HO Notification(PSベアラ切替え失敗)」を受信する(S2011)。
そして、UE#1がUTRANにおけるPS通信を行う能力が有るか否か(UTRANでのPS通信に対応しているか否か)を判定する(S2012)。
ここで、UE#1がUTRANにおけるPS通信を行う能力が有ると判定された場合(ステップS2012においてYES)、SGSNは、UTRANに対して、PSベアラリソースの確保を要求する「PS bearer establishment」を送信する(S2013)。
一方、ステップS2012において、UE#1がUTRANにおけるPS通信を行う能力が無いと判定された場合(ステップS2012においてNO)、処理は終了する。
上記処理手順により、本発明の第2の実施形態の切替え先のコアネットワーク内のノード(SGSN)は、vSRVCCによる切替え時のPSベアラ切替えができない場合であっても、PSベアラのデータ通信の切断後、UE#1がUTRANでのPS通信に対応している場合、UTRANにおけるPSベアラを確立し、データ通信を行うことができる。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態における動作手順を組み合わせることも可能である。
〔変形例〕
本発明の実施形態の変形例におけるUEは、UEのユーザに対して、ベアラの切り替わりを表示出力し、通知を行う。
UEがユーザに対する表示出力を行う契機は、例えば第1の実施形態の場合、UE#1がeNBからCS音声ベアラへの切替えを指示する「HO from E−UTRAN Command」を受信した時(図3又は図4のステップS114)及びUE#1がUTRANから「Video bearer establishment」を受信した時(図3又は図4のステップS204)である。なお、表示出力を行う契機は、ベアラの切替え処理時である図3又は図4のステップS115及びステップS205等であってもよい。
また、UE#1に送信される信号である「HO from E−UTRAN Command」及び「Video bearer establishment」には、ユーザに対する表示出力を実施させるための所定の情報を含めるように構成してもよい。
ここで、図9に、ユーザに対する表示出力の方法として、UEの画面にベアラの切替え通知を表示する例を示す。
図9(a)は、AV通信中の状態(図3又は図4の初期状態〜ステップS113)において表示される画面である。
図9(b)は、UE#1がeNBからCS音声ベアラへの切替えを指示する「HO from E−UTRAN Command」を受信した時(図3又は図4のステップS114)に表示される画面であり、AV通信が音声通信に切り替わる旨が通知される。
図9(c)は、音声通信中の状態(図3又は図4のステップS115〜S203b)において表示される画面である。
図9(d)は、UE#1がUTRANからCS AVベアラへの切替えを要求する「Video bearer establishment」を受信した時(図3又は図4のステップS204)に表示される画面である。図9(d)に示すように、音声通信がAV通信に切り替わる旨が通知される。
なお、図9に示す画面は一例であって、例えば、通信に用いられるネットワーク(E−UTRAN又はUTRANや、LTE又は2G/3G等)を示す情報や、通信中のベアラの種別(PSベアラ又はCSベアラ)を示す情報が含まれるようにしてもよい。
なお、UEがユーザに対する表示出力を行う方法は、UEの画面を用いた通知に限らず、例えば、ベアラの切替え時に所定の音を出力したり、UEが有するバイブレーション機能により振動させたりしてもよい。
なお、本発明の実施形態の変形例は、第1の実施形態に限らず、第2の実施形態におけるベアラの状態が変化する時にも適用可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。