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JP6270664B2 - スペーサエキスパンダの組付け方法および組付け装置 - Google Patents
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スペーサエキスパンダの組付け方法および組付け装置 Download PDF

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Description

本発明は,組み合わせピストンリングの構成要素の1つであるスペーサエキスパンダを,ピストンのリング溝に組付ける組付け方法および組付け装置に関する。さらに詳細には,組付け時における,スペーサエキスパンダの合口部の乗り上げ現象の発生の防止を図ったスペーサエキスパンダの組付け方法および組付け装置に関するものである。
スペーサエキスパンダは通常,2枚のサイドレールとともに組み合わせピストンリングを構成する。かかる組み合わせピストンリングにおいてスペーサエキスパンダは,サイドレールをシリンダの内壁面に,つまり拡径方向に押し付ける役割を有している。このためスペーサエキスパンダの周長は,装着されるリング溝の底の周長よりやや長い。このことから,組付け作業の状況によっては,合口部の両端同士が重なり合った状態でリング溝に装着されてしまうことがある。もちろんこれでは不良装着であり,正しくは,合口部の両端同士を重なり合わないように突き合わせて,スペーサエキスパンダの全体がリング溝の底に対してやや浮いた状態としなければならない。
このようにスペーサエキスパンダを正しい状態で組付けるための従来技術の例として,特許文献1に記載されている組付装置が挙げられる。同文献の組付装置では,「薄板66」を,組付け対象のピストンの半径方向に進退可能に設けている(同文献の[0023],図2)。この薄板66の先端部をピストンのリング溝に挿入させた状態でスペーサエキスパンダの装着を行う(同文献の[0024],[0026])。このため,合口部の両端の一方が他方の上に乗り上げることが,薄板66により阻止される(同文献の[0026])。薄板66は,続くサイドレールの装着が済んでから退出する。
特開平6−117536号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題点があった。すなわち,「薄板66」を進退移動させるための駆動源が必要なのである。特許文献1ではそのための駆動源として「第2シリンダ64」を設けている(同文献の[0023],図2)。このため構造が複雑である。また,組付け作業時に駆動源によるエネルギー消費もある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,簡素な構造の装置により,合口部の重なり合いなく,スペーサエキスパンダの組付け作業ができるスペーサエキスパンダの組付け方法およびそのための装置を提供することにある。
本発明の一態様におけるスペーサエキスパンダの組付け方法では,スペーサエキスパンダにおける合口部と反対側の反合口位置をピストンから拡径方向に離間させたまま,合口部を開いてその両端部をリング溝に嵌め込む合口部嵌め込み過程と,その後に反合口位置のピストンからの離間を解除することで,先にリング溝に嵌り込んでいる合口部の両端部を起点にスペーサエキスパンダの全体をリング溝に嵌め込み,合口部の両端部をリング溝内で互いに重なり合うことなく突き合わせる全体嵌め込み過程とを経て,ピストンのリング溝に組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを組付ける。
上記の組付け方法は,組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを外周面に保持する円筒形状のマガジンと,マガジンの内部に軸方向に移動可能に設けられ,ピストンが押し当てられるカップとを有し,マガジンとカップとの少なくとも一方におけるピストンの縁辺の一箇所に相当する位置に,ピストンでカップを押し付ける向きと反対向きに突出する突起部が形成されているスペーサエキスパンダの組付け装置を用いて行われる。すなわち,マガジンの外周面にスペーサエキスパンダを保持しておいて,ピストンを前記マガジンに押し当てた状態とし,その状態でマガジンからピストンのリング溝にスペーサエキスパンダを供給しつつ,突起部によりスペーサエキスパンダの反合口位置をピストンから離間させたままとすることで合口部嵌め込み過程を実施し,その後にピストンを組付け装置から待避させることで全体嵌め込み過程を実施する。
而して本発明の一態様に係るスペーサエキスパンダの組付け装置は上記の通り,組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを外周面に保持する円筒形状のマガジンと,マガジンの内部に軸方向に移動可能に設けられ,ピストンが押し当てられるカップとを有し,マガジンとカップとの少なくとも一方におけるピストンの縁辺の一箇所に相当する位置に,ピストンでカップを押し付ける向きと反対向きに突出する突起部が形成されている構成のものである。この装置により,簡素な構成で上記態様の組付け方法を実施することができる。
上記態様のスペーサエキスパンダの組付け装置は,マガジンの外周面における,突起部と対向する周方向位置に設けられ,保持しているスペーサエキスパンダの合口部を位置決めする,軸方向と平行な位置決め部材を有することが好ましい。これにより,マガジンの外周面に保持されているスペーサエキスパンダの周方向の回転が阻止される。このため,マガジンから供給するスペーサエキスパンダの反合口位置を確実に,突起部に引っかかったままとしつつ合口部嵌め込み過程を実施できる。
本構成によれば,簡素な構造の装置により,合口部の重なり合いなく,スペーサエキスパンダの組付け作業ができるスペーサエキスパンダの組付け方法およびそのための装置が提供されている。
本形態のスペーサエキスパンダの組付け装置の斜視図である。 本形態のスペーサエキスパンダの組付け装置の断面図である。 せり上げ部材の駆動機構を示す正面図である。 スペーサエキスパンダの全体形を示す斜視図である。 スペーサエキスパンダの形状の詳細およびリング溝との関係を示す断面図である。 合口部の両端部付近のみがリング溝に進入した状態を示す正面断面図である。 合口部の両端部付近のみがリング溝に進入した状態を示す部分平面断面図である。 スペーサエキスパンダの全体がリング溝に組付けられた状態を示す正面断面図である。 スペーサエキスパンダの全体がリング溝に組付けられた状態を示す部分平面断面図である。 突起部をマガジンに設けた例を示す部分断面図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。まず,本形態に係るスペーサエキスパンダの組付け装置を説明する。本形態の組付け装置1を,図1の斜視図および図2の断面図に示す。図1および図2に示されるように本形態の組付け装置1は,円筒形状のマガジン10と,その内部に設けられたカップ20とを有している。
マガジン10の内径は,組付け対象物であるピストン90の外径より大径である。マガジン10は,その外周面に組付け部品であるスペーサエキスパンダ80を保持するものである。図1では1本のスペーサエキスパンダ80しか保持していないように描いているが,実際には多数のスペーサエキスパンダ80が保持される。マガジン10の上端11は,平坦な環状をなすように形成されている。さらに,マガジン10の外周面の1箇所には,縦方向の位置決め部材12が固定して設けられている。位置決め部材12は,スペーサエキスパンダ80における合口部の位置を位置決めするものである。
カップ20は,下方からバネ21で支えられており,マガジン10内でその軸方向,すなわち上下方向に移動可能である。カップ20の上面には,ピストン90を受け止めるピストン受け面22が形成されている。また,ピストン受け面22の縁辺には,上方へ延びた筒状部23が形成されている。図2に示される例では,筒状部23の長さは,ピストン90に形成されている3本のリング溝93のうち2本を覆い1本を露出させる長さとされている。これは後述するように,スペーサエキスパンダ80を組付ける対象位置が,ピストン90における3本目のリング溝93だからである。また,筒状部23の上端の1箇所には,上方へ突出する突起部24が形成されている。この突起部24と前述の位置決め部材12とは,ピストン90を受け止める位置を挟んで反対側にある。
また,マガジン10の外周面には,ほぼ環状のせり上げ部材13が設けられている。せり上げ部材13は,位置決め部材12のある位置を除いてマガジン10の外周面にほぼ密着している。さらにせり上げ部材13には,図3に示す駆動機構が設けられている。すなわち,組付け装置1にはせり上げ部材13を駆動するためのサーボモータ14が設けられている。これにより,せり上げ部材13をマガジン10の外周面に沿って上下動させることができるようになっている。マガジン10の外周面に保持されているスペーサエキスパンダ80を,1つずつピストン90に供給するためである。
本形態における組付け対象物であるピストン90は,内燃機関等の往復運動エンジンにおけるピストンであり,頂面91と,筒部92とを有している。頂面91はエンジンの燃焼室に面する部位であり,筒部92はコンロッドが取り付けられる側の部位である。また,側面には3本のリング溝93が形成されている。
ピストン90のリング溝93に組付けられる組付け部品であるスペーサエキスパンダ80は,2枚のサイドレールとともに組み合わせピストンリングを構成する。スペーサエキスパンダ80と2枚のサイドレールとで構成される組み合わせピストンリングは通常,オイルリングとして使用される。スペーサエキスパンダ80は図4に示すように,1箇所に合口部81を有する環状の全体形のものである。図4では合口部81がやや開いた状態で示しているが,実際の組付け状態では両端部82A,82Bが突き合わされて合口部81は閉じた状態となる。かかるオイルリングは,3本のリング溝93のうち頂面91から最も遠いリング溝に装着される。なお,他のリング溝には,コンプレッションリングという別の種類のピストンリングが組付けられる。
図5の断面図に,スペーサエキスパンダ80の装着状態を示す。これによりスペーサエキスパンダ80の詳細形状を説明する。スペーサエキスパンダ80は,ベルト部84と,波状部83とを有している。波状部83は,スペーサエキスパンダ80を径方向外部側から見ると波状をなしている。また,スペーサエキスパンダ80は,リング溝93に正しく装着された状態では,図5に示されるように,リング溝93の底面94に対して外向きに少し浮いている。つまりスペーサエキスパンダ80の全長は,底面94の全長よりやや長い。ただし,マガジン10の外周長よりは短い。また,図5ではサイドレール85をも装着した状態を示している。これから分かるようにスペーサエキスパンダ80は,サイドレール85を,ベルト部84で拡径方向に押し広げ,エンジンのシリンダ100の壁面に押し付けている。また,波状部83で,サイドレール85をリング溝93の壁面95に押し付けている。
なお,スペーサエキスパンダ80としては上記の形状のものの他,特許文献1の[0012]に説明されているもの等,他の詳細形状のものであってもよい。
続いて,上記の本形態の組付け装置1でなされる,スペーサエキスパンダ80の組付け方法を説明する。まず,準備段階として,マガジン10にスペーサエキスパンダ80を保持させておく。すなわち,マガジン10の外周面にスペーサエキスパンダ80を装着する。このときスペーサエキスパンダ80は,合口部81が開いた状態とされる。また,マガジン10の外周面には位置決め部材12が存在するので,スペーサエキスパンダ80の両端部82A,82Bは,位置決め部材12の側面に対して突き当たった状態となる。これにより,スペーサエキスパンダ80の円周方向の回転が阻止される。この,スペーサエキスパンダ80の保持を行うときには,あらかじめ,せり上げ部材13を下降させておく。マガジン10に保持されたスペーサエキスパンダ80は当然,せり上げ部材13より上方に位置する。図2中のスペーサエキスパンダ80は,こうしてマガジン10に保持されているものである。
そして,ピストン90をカップ20に載置する。図2に示されるように,ピストン90を逆さにしてその頂面91を下に向けて筒部92を上に向ける。そしてカップ20のピストン受け面22上に頂面91が位置するようにする。つまり,ピストン90とマガジン10との軸方向同士を平行とする。そして少しピストン90を下向きに押し付ける。この状態では,カップ20の筒状部23が,完全にはマガジン10の内部に入りきらず,一部がマガジン10の上端11より上方に突出している。このピストン90の動きについては,手動操作で行ってもよいし,適当なロボットで自動化してもよい。
その状態で,サーボモータ14でせり上げ部材13を少しせり上げる。これにより,マガジン10に保持されているスペーサエキスパンダ80のうち最上の1本を上向きに押し出す。押し出されたスペーサエキスパンダ80は,マガジン10の外周面上からカップ20の筒状部23の外周面上に移る。この状態でもスペーサエキスパンダ80の合口部81は開いたままである。そして,ピストン90をさらに下向きに押し付け,カップ20の筒状部23のうち突起部24以外の部分が丁度マガジン10の内部に入る高さとする。この動きにより,カップ20の筒状部23の外周面上のスペーサエキスパンダ80が,マガジン10の上端11により押し出されて,筒状部23から外れる。これにより,そのスペーサエキスパンダ80は,組付け位置であるリング溝93に嵌入することとなる。この状態を図6に示す。
ただしこの時点では,スペーサエキスパンダ80の全体がリング溝93に嵌入するのではなく,合口部81の両端部82A,82B付近のみがリング溝93に嵌入する。合口部81の反対側はなおも突起部24に引っかかっているからである。その位置ではリング溝93への嵌入が阻止され,ピストン90から拡径方向に離間しているのである。この時点での上方から見た部分断面図を図7に示す。図7中,ピストン90の外側面を破線86で示している。図7に示されるように,この時点でもなお,スペーサエキスパンダ80の合口部81は開いたままである。そして,合口部81の両端部82A,82B付近は,リング溝93の底面94に接している。しかしその反対側でのスペーサエキスパンダ80は破線86より外にある。なお,突起部24のところにスペーサエキスパンダ80の合口部81が来てしまい引っかからない,ということはない。前述のようにマガジン10に保持されているスペーサエキスパンダ80の回転が位置決め部材12により阻止されているからである。
そして,ピストン90を上昇させてマガジン10やカップ20から離間させると,スペーサエキスパンダ80は突起部24からも外れる。具体的には図8に示すように,組付け対象位置であるリング溝93が突起部24から脱出した時点で,スペーサエキスパンダ80が突起部24から外れることとなる。これにより,合口部81の反対側のピストン90からの離間が解除される。このため,スペーサエキスパンダ80のうち図7中右側に示した部分も,リング溝93に嵌入する。このとき,先にリング溝93に嵌入している両端部82A,82B付近の部分が起点となりガイドとして作用するので,スペーサエキスパンダ80の残部は,暴れることなくスムーズにリング溝93に嵌入する。
さらにこのとき,両端部82A,82Bは,底面94上を摺動して互いに接近し,突き合わされることとなる。このため,両端部82A,82Bの一方が他方の上に乗り上げることはない。両端部82A,82Bが突き合わされた後は,スペーサエキスパンダ80の全体が底面94から少し浮いた状態となる。スペーサエキスパンダ80の全長が,底面94の全長よりやや長いからである。この状態を図9に示す。図9に示されるようにこの状態では,スペーサエキスパンダ80の合口部81の両端部82A,82Bが,重なり合うことなく閉じている。これが正しいスペーサエキスパンダ80の組付け状態である。このように本形態によればスペーサエキスパンダ80を,不良な装着状態とすることなく確実に組付けできる。サイドレール85はその後に装着される。
上記において突起部24を,カップ20の筒状部23に設ける代わりにマガジン10に設けてもよい。図10にその例を示す。図10の例では,マガジン10の上端11の1箇所に,突起部15を設けている。突起部15の,位置決め部材12に対する位置は,突起部24の場合と同じく,位置決め部材12に対してピストン90を受け止める位置を挟んで反対側である。
図10の例の場合でも,スペーサエキスパンダ80の組付け方法は基本的には共通である。ただし図10の構成の場合には,リング溝93に1本のスペーサエキスパンダ80を供給する際に,マガジン10の上端(突起部15を除く)とカップ20の筒状部23の上端とが一致する程度(図6に示したような程度)まで,ピストン90でカップ20を押し込んでおく。こうすることで,スペーサエキスパンダ80の合口部81の反対側が突起部15に引っかかっているうちに,合口部81の両端部82A,82Bをリング溝93に嵌入させることができる。
また,スペーサエキスパンダ80が突起部15から外れるタイミングは,突起部24から外れるタイミングとは少し異なる。すなわち,突起部24の場合には前述のように,ピストン90がカップ20から離間するときにスペーサエキスパンダ80が突起部24から外れる,ということであった。しかし突起部15の場合には,それより少し早く,ピストン90によるカップ20の押し込みを緩和する時点でスペーサエキスパンダ80が突起部15から外れる,ということになる。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,マガジン10とカップ20とを有し,それらのいずれか少なくとも一方に突起部(24または15)を設けた組付け装置1を使用する。これにより,スペーサエキスパンダ80の合口部81と反対側の位置を,突起部(24または15)によりピストン90から拡径方向に離間させたまま,開いた状態の合口部81の両端部82A,82Bをリング溝93に嵌め込むこととしている。その後,合口部81と反対側の位置のピストン90からの離間を解除することで,先にリング溝93に嵌り込んでいる両端部82A,82Bを起点にスペーサエキスパンダ80の全体をリング溝に嵌め込むのである。これにより,合口部81の両端部82A,82Bを,リング溝93内で互いに重なり合うことなく突き合わせることができる組付け方法および組付け装置が実現されている。ここで,特許文献1における「薄板66」の進退移動の駆動源に相当する構成が不要であり,その分構造が簡素である。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,位置決め部材12は,あった方がよりよいものであるが,必ずしも不可欠なものではない。また,カップ20へのピストン90の載置時にピストン90を逆さにせず,筒部92の方でカップ20を押し下げることとすることもできる。ただし,本形態のように頂面91をカップ20に向ける方がよりよい。筒部92側の方には一般的に,コンロッド取り付け用の形状等があり,ロボットによる自動操作での取り扱いが容易だからである。また,リング溝93の一般的な位置から言って,頂面91で押し込んだ方が押し込み量は少なくて済む。また,位置決め部材12と突起部(24または15)との位置関係は,正確に180°反対でなくてもよい。
1 組付け装置
10 マガジン
12 位置決め部材
20 カップ
24,15 突起部
80 スペーサエキスパンダ
81 合口部
82A,82B 両端部
90 ピストン
93 リング溝

Claims (3)

  1. ピストンのリング溝に組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを組付ける方法において,
    組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを外周面に保持する円筒形状のマガジンと,
    前記マガジンの内部に軸方向に移動可能に設けられ,ピストンが押し当てられるカップとを有し,
    前記マガジンと前記カップとの少なくとも一方におけるピストンの縁辺の一箇所に相当する位置に,ピストンで前記カップを押し付ける向きと反対向きに突出する突起部が形成されているスペーサエキスパンダの組付け装置を用い,
    スペーサエキスパンダにおける合口部と反対側の反合口位置をピストンから拡径方向に離間させたまま,合口部を開いてその両端部をリング溝に嵌め込む合口部嵌め込み過程
    前記マガジンの外周面にスペーサエキスパンダを保持しておいて,
    ピストンを前記マガジンに押し当てた状態とし,
    その状態で前記マガジンからピストンのリング溝にスペーサエキスパンダを供給しつつ,前記突起部によりスペーサエキスパンダの反合口位置をピストンから離間させたままとすることにより実施し,
    その後に反合口位置のピストンからの離間を解除することで,先にリング溝に嵌り込んでいる合口部の両端部を起点にスペーサエキスパンダの全体をリング溝に嵌め込み,合口部の両端部をリング溝内で互いに重なり合うことなく突き合わせる全体嵌め込み過程を,ピストンを前記組付け装置から待避させることにより実施することを特徴とするスペーサエキスパンダの組付け方法。
  2. 組み合わせピストンリングのスペーサエキスパンダを外周面に保持する円筒形状のマガジンと,
    前記マガジンの内部に軸方向に移動可能に設けられ,ピストンが押し当てられるカップとを有し,
    前記マガジンと前記カップとの少なくとも一方におけるピストンの縁辺の一箇所に相当する位置に,ピストンで前記カップを押し付ける向きと反対向きに突出する突起部が形成されていることを特徴とするスペーサエキスパンダの組付け装置。
  3. 請求項に記載のスペーサエキスパンダの組付け装置において,
    前記マガジンの外周面における,前記突起部と対向する周方向位置に設けられ,保持しているスペーサエキスパンダの合口部を位置決めする,軸方向と平行な位置決め部材を有することを特徴とするスペーサエキスパンダの組付け装置。
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