以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による撮像装置の一例であるデジタルカメラの構成例を示している。図1に示すように、デジタルカメラ7は、固体撮像装置1と、レンズユニット部2と、画像処理装置3と、記録装置4と、カメラ制御装置5と、表示装置6とを有する。
レンズユニット部2は、レンズ等の光学系を有し、被写体からの光が形成する被写体像を固体撮像装置1に結像させる。レンズユニット部2のズーム、フォーカス、絞りなどの駆動はカメラ制御装置5によって制御される。固体撮像装置1は、レンズユニット部2を介してデジタルカメラ7内に入射した被写体の光を画像信号に変換するMOS型撮像装置である。固体撮像装置1の駆動はカメラ制御装置5によって制御される。この固体撮像装置1に関する詳細な説明については、後述する。
画像処理装置3は固体撮像装置1から出力された画像信号に対して信号の増幅や画像データへの変換などの処理を行い、変換された画像データに対して各種の補正や圧縮などの処理を行う。記録装置4は、半導体メモリなどの着脱可能な記録媒体であり、画像データの記録および読み出しを行う。表示装置6は、固体撮像装置1から出力された画像信号に基づく画像データ、または記録装置4から読み出された画像データに基づく画像を表示する液晶などの表示装置である。
図2は、固体撮像装置1の構成例を示している。図2に示すように、固体撮像装置1は、第1の読み出し部20と、第2の読み出し部21と、水平読み出し部30と、画素部40と、信号処理部60と、出力部80とを有する。
画素部40は、入射した光を信号に変換する光電変換部と、光電変換部から読み出された信号を保持するメモリ部とを含む複数の画素50を有する。図2では複数の画素50が配置されているが、代表として1つの画素50の符号が示されている。複数の画素50は行列状に配置されている。それぞれの画素50は垂直信号線90に接続されており、光電変換部が生成した信号を垂直信号線90に出力する。複数の垂直信号線90が配置されており、それぞれの垂直信号線90は画素50の配列の列毎に配置されている。
第1の読み出し部20は、複数の画素50内の光電変換部から信号を読み出す。より具体的には、第1の読み出し部20は、複数の画素50内の光電変換部からの信号の読み出しを制御する制御信号を画素50の配列の行毎に出力する。この制御信号によって、画素50の配列における同一の行に配置された画素50内の光電変換部から同時に信号が読み出される。複数の画素50内の光電変換部から読み出された信号は、複数の画素50内のメモリ部に保持される。
第2の読み出し部21は、複数の画素50内の光電変換部から読み出されて複数の画素50内のメモリ部に保持された信号を読み出し、読み出された信号を信号処理部60に入力させる。より具体的には、第2の読み出し部21は、複数の画素50内のメモリ部からの信号の読み出しを制御する制御信号を画素50の配列の行毎に出力する。この制御信号によって、画素50の配列における同一の行に配置された画素50内のメモリ部から同時に信号が読み出される。複数の画素50内のメモリ部から読み出された信号は垂直信号線90に出力される。
信号処理部60は、複数の画素50から読み出された信号に対して信号処理を行う。より具体的には、信号処理部60は、画素50の配列の列毎に配置され、各列の垂直信号線90に接続された複数の列信号処理部を有する。それぞれの列信号処理部は、各列の画素50から垂直信号線90に出力された信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)によるノイズ抑圧などの処理を行う。
水平読み出し部30は、信号処理部60によって処理された信号を水平信号線70に読み出す。より具体的には、水平読み出し部30は、信号処理部60内の複数の列信号処理部のそれぞれから出力される信号を水平信号線70に順次読み出す。
出力部80は、信号処理部60によって処理された信号を外部に出力する。より具体的には、出力部80は、信号処理部60によって処理されて水平信号線70に読み出された信号に対して、適宜、増幅処理などの処理を行い、処理後の信号を外部に出力する。
図3は、固体撮像装置1の構造例を示している。図3では、固体撮像装置1の断面が示されている。図3に示すように、固体撮像装置1は、第1の基板10と、第2の基板11と、接続部15とを有する。
第1の基板10と第2の基板11とは、それぞれの主面(基板の表面を構成する複数の面のうち最も広い面)が向かい合った状態で重なっている。第1の基板10と第2の基板11との間に接続部15が配置されている。接続部15は、バンプまたは貫通電極などで構成され、第1の基板10と第2の基板11とを電気的に接続する。接続部15は、第1の基板10に形成された第1の電極と、第2の基板11に形成され、バンプを介さずに第1の電極と接続された第2の電極とで構成されてもよい。
本実施形態では、2枚の基板を有する固体撮像装置の例を説明する。本実施形態で説明する技術は、重なった複数の基板を有し、複数の基板が接続部によって電気的に接続された固体撮像装置に対して適用可能である。
図4は、第1の基板10の構成例を示している。図4に示すように、第1の基板10は、第1の読み出し回路20Aと、第2の読み出し回路容量部21Bと、水平読み出し回路容量部30Bと、画素回路41Aと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとを有する。
画素回路41Aは、画素部40を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。画素回路41Aは、入射した光を信号に変換する複数の光電変換部51Aを有する。図4では複数の光電変換部51Aが配置されているが、代表として1つの光電変換部51Aの符号が示されている。複数の光電変換部51Aは行列状に配置されている。
第1の読み出し回路20Aは、第1の読み出し部20を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。第1の読み出し回路20Aは、複数の光電変換部51Aから信号を読み出す。より具体的には、第1の読み出し回路20Aは、複数の光電変換部51Aからの信号の読み出しを制御する制御信号を光電変換部51Aの配列の行毎に出力する。この制御信号によって、光電変換部51Aの配列における同一の行に配置された光電変換部51Aから同時に信号が読み出される。光電変換部51Aから読み出された信号は、接続部15を介して第2の基板11に転送される。
第2の読み出し回路容量部21Bは、第2の読み出し部21を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。水平読み出し回路容量部30Bは、水平読み出し部30を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。信号処理回路容量部60Bは、信号処理部60を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。出力回路容量部80Bは、出力部80を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。第2の読み出し回路容量部21Bと、水平読み出し回路容量部30Bと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとについては後述する。
図5は、第2の基板11の構成例を示している。図5に示すように、第2の基板11は、第1の読み出し回路容量部20Bと、第2の読み出し回路21Aと、水平読み出し回路30Aと、メモリ回路42Aと、信号処理回路60Aと、出力回路80Aとを有する。
メモリ回路42Aは、画素部40を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。画素回路41Aとメモリ回路42Aとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。メモリ回路42Aは、光電変換部51Aから読み出されて第2の基板11に転送された信号を保持する複数のメモリ部52Aを有する。図5では複数のメモリ部52Aが配置されているが、代表として1つのメモリ部52Aの符号が示されている。複数のメモリ部52Aは行列状に配置されている。
第2の読み出し回路21Aは、第1の読み出し部20を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。第2の読み出し回路容量部21Bと第2の読み出し回路21Aとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。第2の読み出し回路21Aは、複数のメモリ部52Aに保持された信号を読み出し、読み出された信号を信号処理回路60Aに入力させる。より具体的には、第2の読み出し回路21Aは、複数のメモリ部52Aからの信号の読み出しを制御する制御信号をメモリ部52Aの配列の行毎に出力する。この制御信号によって、メモリ部52Aの配列における同一の行に配置されたメモリ部52Aから同時に信号が読み出される。複数のメモリ部52Aから読み出された信号は垂直信号線90に出力される。
信号処理回路60Aは、信号処理部60を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。信号処理回路容量部60Bと信号処理回路60Aとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。信号処理回路60Aは、複数のメモリ部52Aから読み出された信号に対して信号処理を行う。より具体的には、信号処理回路60Aは、メモリ部52Aの配列の列毎に配置され、各列の垂直信号線90に接続された複数の列信号処理回路を有する。それぞれの列信号処理回路は、各列のメモリ部52Aから垂直信号線90に出力された信号に対して、CDSによるノイズ抑圧などの処理を行う。
水平読み出し回路30Aは、水平読み出し部30を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。水平読み出し回路容量部30Bと水平読み出し回路30Aとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。水平読み出し回路30Aは、信号処理回路60Aによって処理された信号を水平信号線70に読み出す。より具体的には、水平読み出し回路30Aは、信号処理回路60A内の複数の列信号処理回路のそれぞれから出力される信号を水平信号線70に順次読み出す。
出力回路80Aは、出力部80を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。出力回路容量部80Bと出力回路80Aとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。出力回路80Aは、信号処理回路60Aによって処理された信号を外部に出力する。より具体的には、出力回路80Aは、信号処理回路60Aによって処理されて水平信号線70に読み出された信号に対して、適宜、増幅処理などの処理を行い、処理後の信号を外部に出力する。
図6は、第1の読み出し回路20Aと第1の読み出し回路容量部20Bとの周辺の構成例を示している。第1の読み出し回路20Aに対応して第1の配線L1と第2の配線L2とが設けられている。第1の読み出し回路20Aは、第1の配線L1と第2の配線L2とに接続されている。
第1の配線L1は電源に接続されている。第1の配線L1は、第1の読み出し回路20Aに対して、第1の電圧である電源電圧を供給する。第1の配線L1には、抵抗やインダクタンスなどに起因する第1のインピーダンスR1が存在する。
第2の配線L2はグランドに接続されている。第2の配線L2は、第1の読み出し回路20Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧であるグランド電圧(参照電圧)を供給する。第2の配線L2には、抵抗やインダクタンスなどに起因する第2のインピーダンスR2が存在する。第1の電圧がグランド電圧、第2の電圧が電源電圧などであってもよい。
第1の読み出し回路容量部20Bは、いわゆるバイパスコンデンサとして機能するコンデンサC1を有する。コンデンサC1は、第1の読み出し回路20Aが配置された第1の基板10と異なる第2の基板11(第1の基板10と隣接する第2の基板11)において、第1の読み出し回路20Aと対面する領域に配置されている。コンデンサC1の第1端は、接続部15を介して第1の配線L1に電気的に接続されている。コンデンサC1の第2端は、接続部15を介して第2の配線L2に電気的に接続されている。つまり、コンデンサC1は、接続部15を介して、第1の配線L1と第2の配線L2とに電気的に接続されている。
コンデンサC1を設けることによって、第1の読み出し回路20Aの駆動時に第1の配線L1と第2の配線L2とに瞬間的に流れる電流(瞬間的に変化する電流)を抑圧することができる。第1の配線L1と第2の配線L2とに瞬間的に流れる電流を抑圧することによって、第1のインピーダンスR1と第2のインピーダンスR2とに起因する電圧降下を低減することができる。したがって、第1の読み出し回路20Aに供給されるアナログ信号のノイズを低減し、第1の読み出し回路20Aの誤動作を防止することができる。
第1の基板10にはコンデンサC1を配置する領域が必要ない。第2の基板11において、第1の読み出し回路20Aと対面する領域にコンデンサC1を配置することで、第1の読み出し回路20AとコンデンサC1とが非常に近くなる。第1の読み出し回路20AとコンデンサC1とを近くに配置することで、第1の読み出し回路20AとコンデンサC1との間の配線の抵抗やインダクタンスなどに起因する電圧降下が低減される。このため、第1の読み出し回路20Aに供給されるアナログ信号のノイズをより低減することができる。
第2の読み出し回路容量部21Bと第2の読み出し回路21Aとの周辺の構成は、図6に示す構成と同様である。つまり、第2の読み出し回路21Aに対応して第1の配線(第3の配線)と第2の配線(第4の配線)とが設けられ、第2の読み出し回路21Aは第1の配線と第2の配線とに接続されている。第1の配線は、第2の読み出し回路21Aに対して、第1の電圧を供給する。第2の配線は、第2の読み出し回路21Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する。
第2の読み出し回路容量部21Bは、コンデンサ(読み出し回路コンデンサ)を有する。コンデンサは、第2の読み出し回路21Aが配置された第2の基板11と異なる第1の基板10(第2の基板11と隣接する第1の基板10)において、第2の読み出し回路21Aと対面する領域に配置されている。コンデンサの第1端は、接続部15を介して第1の配線に電気的に接続されている。コンデンサの第2端は、接続部15を介して第2の配線に電気的に接続されている。つまり、コンデンサは、接続部15を介して、第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されている。
水平読み出し回路容量部30Bと水平読み出し回路30Aとの周辺の構成は、図6に示す構成と同様である。つまり、水平読み出し回路30Aに対応して第1の配線と第2の配線とが設けられ、水平読み出し回路30Aは第1の配線と第2の配線とに接続されている。第1の配線は、水平読み出し回路30Aに対して、第1の電圧を供給する。第2の配線は、水平読み出し回路30Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する。
水平読み出し回路容量部30Bは、コンデンサを有する。コンデンサは、水平読み出し回路30Aが配置された第2の基板11と異なる第1の基板10(第2の基板11と隣接する第1の基板10)において、水平読み出し回路30Aと対面する領域に配置されている。コンデンサの第1端は、接続部15を介して第1の配線に電気的に接続されている。コンデンサの第2端は、接続部15を介して第2の配線に電気的に接続されている。つまり、コンデンサは、接続部15を介して、第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されている。
信号処理回路容量部60Bと信号処理回路60Aとの周辺の構成は、図6に示す構成と同様である。つまり、信号処理回路60Aに対応して第1の配線と第2の配線とが設けられ、信号処理回路60Aは第1の配線と第2の配線とに接続されている。第1の配線は、信号処理回路60Aに対して、第1の電圧を供給する。第2の配線は、信号処理回路60Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する。
信号処理回路容量部60Bは、コンデンサを有する。コンデンサは、信号処理回路60Aが配置された第2の基板11と異なる第1の基板10(第2の基板11と隣接する第1の基板10)において、信号処理回路60Aと対面する領域に配置されている。コンデンサの第1端は、接続部15を介して第1の配線に電気的に接続されている。コンデンサの第2端は、接続部15を介して第2の配線に電気的に接続されている。つまり、コンデンサは、接続部15を介して、第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されている。
出力回路容量部80Bと出力回路80Aとの周辺の構成は、図6に示す構成と同様である。つまり、出力回路80Aに対応して第1の配線と第2の配線とが設けられ、出力回路80Aは第1の配線と第2の配線とに接続されている。第1の配線は、出力回路80Aに対して、第1の電圧を供給する。第2の配線は、出力回路80Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する。
出力回路容量部80Bは、コンデンサを有する。コンデンサは、出力回路80Aが配置された第2の基板11と異なる第1の基板10(第2の基板11と隣接する第1の基板10)において、出力回路80Aと対面する領域に配置されている。コンデンサの第1端は、接続部15を介して第1の配線に電気的に接続されている。コンデンサの第2端は、接続部15を介して第2の配線に電気的に接続されている。つまり、コンデンサは、接続部15を介して、第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されている。
上記のように、第1の読み出し回路容量部20Bと、第2の読み出し回路容量部21Bと、水平読み出し回路容量部30Bと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとのそれぞれがコンデンサを有する。これらのコンデンサの容量値は、それぞれのコンデンサと対面する領域に配置された回路に対応して異なる値であってもよい。
図7は、固体撮像装置1の動作を示している。図7の垂直位置(V1,V2,・・・,Vn)が画素50の配列における垂直位置(行位置)を示し、図7の水平位置が時間位置を示している。
固体撮像装置1の動作は、リセット期間と、信号転送期間と、読み出し期間とのそれぞれにおける動作で構成される。リセット期間は、全ての行の画素50で共通である。リセット期間では、全ての行の画素50で同時に光電変換部51Aがリセットされ、露光が開始される。
リセット期間の動作に続いて、信号転送期間の動作が行われる。信号転送期間は、全ての行の画素50で共通である。信号転送期間では、全ての行の画素50で同時に光電変換部51Aから信号が読み出され、メモリ部52Aに信号が転送される。これによって、露光が終了する。上記の動作では、全ての画素50で露光の同時性を実現することができる。
信号転送期間の動作に続いて、読み出し期間の動作が行われる。読み出し期間の開始タイミングと終了タイミングとは画素50の配列の行毎に異なる。読み出し期間では、各行の画素50でメモリ部52Aから信号が読み出される。
次に、本実施形態の変形例を説明する。図8は、本変形例における第1の基板10の構成例を示している。図8に示すように、第1の基板10は、第1の読み出し回路20Aと、水平読み出し回路容量部30Bと、画素回路41Aと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとを有する。図8における第1の基板10では、図4における第1の基板10に配置されている第2の読み出し回路容量部21Bが配置されていない。図8における第1の基板10の他の構成については、既に説明したので説明を省略する。
図9は、第2の基板11の構成例を示している。図9に示すように、第2の基板11は、第1の読み出し回路容量部20Bと、水平読み出し回路30Aと、画素回路容量部41Bと、信号処理回路60Aと、出力回路80Aとを有する。図9における第2の基板11では、図5における第2の基板11に配置されている第2の読み出し回路21Aが配置されていない。また、図9における第2の基板11では、図5における第2の基板11に配置されているメモリ回路42Aに代わって画素回路容量部41Bが配置されている。
画素回路容量部41Bは、画素部40を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。画素回路41Aと画素回路容量部41Bとは、第1の基板10と第2の基板11とにおいて、互いに対面する領域に配置されている。画素回路容量部41Bは、複数の光電変換容量部51Bを有する。図9では複数の光電変換容量部51Bが配置されているが、代表として1つの光電変換容量部51Bの符号が示されている。複数の光電変換容量部51Bは行列状に配置されている。
画素回路41Aから読み出された信号は、接続部15を介して第2の基板11に転送される。第2の基板11に転送された信号は、メモリ部に保持されることなく垂直信号線90に出力される。
光電変換部51Aと光電変換容量部51Bとの周辺の構成は、図6に示す構成と同様である。つまり、光電変換部51Aに対応して第1の配線と第2の配線とが設けられ、光電変換部51Aは第1の配線と第2の配線とに接続されている。第1の配線は、光電変換部51Aに対して、第1の電圧を供給する。第2の配線は、光電変換部51Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する。
光電変換容量部51Bは、コンデンサを有する。コンデンサは、光電変換部51Aが配置された第1の基板10と異なる第2の基板11(第1の基板10と隣接する第2の基板11)において、光電変換部51Aと対面する領域に配置されている。コンデンサの第1端は、接続部15を介して第1の配線に電気的に接続されている。コンデンサの第2端は、接続部15を介して第2の配線に電気的に接続されている。
図10は、固体撮像装置1の動作を示している。図10の垂直位置(V1,V2,・・・,Vn)が画素50の配列における垂直位置(行位置)を示し、図10の水平位置が時間位置を示している。
固体撮像装置1の動作は、リセット期間と、信号転送期間・読み出し期間とのそれぞれにおける動作で構成される。各行の画素50において、リセット期間と信号転送期間・読み出し期間とが連続している。リセット期間の開始タイミングと終了タイミングとは画素50の配列の行毎に異なる。また、信号転送期間・読み出し期間の開始タイミングと終了タイミングとは画素50の配列の行毎に異なる。
リセット期間では、同一行の画素50で同時に光電変換部51Aがリセットされ、露光が開始される。リセット期間の動作に続いて、信号転送・読み出し期間の動作が行われる。信号転送・読み出し期間では、同一行の画素50で同時に光電変換部51Aから信号が読み出され、第2の基板11に信号が転送される。また、信号転送・読み出し期間では、第2の基板11に転送された信号が垂直信号線90に出力される。
本変形例では垂直信号線90が第2の基板11に配置されているが、垂直信号線90が第1の基板10に配置されていてもよい。垂直信号線90が第1の基板10に配置されている場合、光電変換部51Aから垂直信号線90に信号が出力される。垂直信号線90に出力された信号は、接続部15を介して第2の基板11に転送される。第2の基板11に転送された信号は信号処理回路60Aに入力される。
本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置は、第1の読み出し回路容量部20Bと、画素回路容量部41Bと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとの4つの容量部の少なくとも1つの容量部を有していればよい。本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置は、第2の読み出し回路容量部21Bと、水平読み出し回路容量部30Bとの少なくとも1つを有していなくてもよい。
図8と図9とに示すように、第2の読み出し回路容量部21Bと第2の読み出し回路21Aとは、本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置に必須の構成ではない。また、水平読み出し回路容量部30Bと水平読み出し回路30Aとに関係なく、第1の読み出し回路容量部20Bと、画素回路容量部41Bと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとの少なくともいずれかによって、ノイズを低減することができるため、水平読み出し回路容量部30Bと水平読み出し回路30Aとは、本実施形態による固体撮像装置の特徴的な効果を得るために必須の構成ではない。
本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置が、第1の読み出し回路20Aに対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続された第1のコンデンサと、信号処理回路60Aまたは出力回路80Aに対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続された第2のコンデンサとを有する場合、第1のコンデンサの容量値が第2のコンデンサの容量値よりも大きくてもよい。
あるいは、本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置が、第1の読み出し回路20Aに対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続された第1のコンデンサと、信号処理回路60Aに対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続された第2のコンデンサと、出力回路80Aに対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続された第3のコンデンサとを有する場合、第1のコンデンサの容量値が、第2のコンデンサの容量値および第3のコンデンサの容量値よりも大きくてもよい。
図7に示す固体撮像装置の動作では、全ての画素50が同時に動作するタイミングがある。このため、全ての画素50に制御信号を供給する第1の読み出し回路20Aの消費電流が、信号処理回路60Aの消費電流および出力回路80Aの消費電流よりも大きくなることがある。上記のように、第1のコンデンサの容量値を第2のコンデンサの容量値よりも大きくする、または第1のコンデンサの容量値を第2のコンデンサの容量値および第3のコンデンサの容量値よりも大きくすることによって、第1の読み出し回路20Aに供給されるアナログ信号のノイズをより低減することができる。
本実施形態によれば、重なった複数の基板(第1の基板10、第2の基板11)を有し、複数の基板が接続部15によって電気的に接続された固体撮像装置1であって、入射した光を信号に変換する光電変換部51Aが行列状に配置された画素回路41Aと、光電変換部51Aから信号を読み出す第1の読み出し回路20Aと、光電変換部51Aから読み出された信号に対して信号処理を行う信号処理回路60Aと、信号処理回路60Aによって処理された信号を外部に出力する出力回路80Aと、画素回路41Aと第1の読み出し回路20Aと信号処理回路60Aと出力回路80Aとの4つの回路のそれぞれに対応して設けられ、それぞれの回路に第1の電圧を供給する第1の配線L1と、4つの回路のそれぞれに対応して設けられ、それぞれの回路に、第1の電圧と異なる第2の電圧を供給する第2の配線L2と、4つの回路の少なくともいずれかの回路に対応する第1の配線L1と第2の配線L2とに電気的に接続されたコンデンサC1であって、第1端が第1の配線L1に電気的に接続され、第2端が第2の配線L2に電気的に接続されたコンデンサC1と、を備え、コンデンサC1は、4つの回路のうち対応する回路が配置された基板と異なる基板において、対応する回路と対面する領域に配置されていることを特徴とする固体撮像装置が構成される。
本実施形態では、画素回路41Aと第1の読み出し回路20Aと信号処理回路60Aと出力回路80Aとの4つの回路の少なくともいずれかの回路に対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されたコンデンサC1を配置することによって、配線のインピーダンスの影響によるノイズを低減することができる。したがって、ノイズによる回路の誤動作を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図1〜図5、図7〜図10は、本実施形態にも適用される。これらの図については既に説明したので、説明を省略する。
図11は、第1の読み出し回路20Aと第1の読み出し回路容量部20Bとの周辺の構成例を示している。第1の読み出し回路20Aに対応して第1の配線L1と第2の配線L2とが設けられている。第1の読み出し回路20Aは、第1の配線L1と第2の配線L2とに接続されている。
本実施形態では、第1の配線L1は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。同様に、本実施形態では、第2の配線L2は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。
第1の配線L1は、第2の基板11において電源に接続されている。第1の配線L1は、第1の読み出し回路20Aに対して、第1の電圧である電源電圧を供給する。第1の配線L1には、抵抗やインダクタンスなどに起因する第1のインピーダンスR1が存在する。
第2の配線L2は、第2の基板11においてグランドに接続されている。第2の配線L2は、第1の読み出し回路20Aに対して、第1の電圧と異なる第2の電圧であるグランド電圧(参照電圧)を供給する。第2の配線L2には、抵抗やインダクタンスなどに起因する第2のインピーダンスR2が存在する。第1の電圧がグランド電圧、第2の電圧が電源電圧などであってもよい。
第1の読み出し回路容量部20Bは、いわゆるバイパスコンデンサとして機能するコンデンサC1を有する。コンデンサC1は、第1の読み出し回路20Aが配置された第1の基板10と異なる第2の基板11(第1の基板10と隣接する第2の基板11)において、第1の読み出し回路20Aと対面する領域に配置されている。コンデンサC1の第1端は第1の配線L1に電気的に接続されている。コンデンサC1の第2端は第2の配線L2に電気的に接続されている。つまり、コンデンサC1は、第1の配線L1と第2の配線L2とに電気的に接続されている。
第2の読み出し回路容量部21Bと第2の読み出し回路21Aとの周辺の構成は、図11に示す構成と同様である。水平読み出し回路容量部30Bと水平読み出し回路30Aとの周辺の構成は、図11に示す構成と同様である。画素回路41Aと画素回路容量部41Bとの周辺の構成は、図11に示す構成と同様である。信号処理回路容量部60Bと信号処理回路60Aとの周辺の構成は、図11に示す構成と同様である。出力回路容量部80Bと出力回路80Aとの周辺の構成は、図11に示す構成と同様である。
本実施形態で説明する技術が適用される固体撮像装置では、第1の電圧を供給する第1の配線と、第2の電圧を供給する第2の配線とは、第1の読み出し回路などが配置された基板と同一の基板と、この基板に隣接する基板とにまたがって配置され、それぞれの回路に対応するコンデンサは、上記隣接する基板において、接続部を介さずに、第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されていればよい。
本実施形態では、電源から供給される電流は、第1の配線L1を通って、第1の読み出し回路容量部20BのコンデンサC1に流れ込んだ後、第1の読み出し回路20Aに供給される。電源の電圧変動と、第1の読み出し回路20Aのスイッチングによる電流変動との両方が、コンデンサC1によって補われる。このように、電源と第1の読み出し回路20AとをコンデンサC1によって効率よく分離することが可能となる。このため、第1の実施形態よりも、配線のインピーダンスの影響によるノイズをさらに低減することができる。したがって、ノイズによる回路の誤動作をさらに抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図1〜図5、図7〜図10は、本実施形態にも適用される。これらの図については既に説明したので、説明を省略する。
図12は、第1の読み出し回路20Aと第1の読み出し回路容量部20Bとの周辺の構成例を示している。第1の読み出し回路20Aは、第1の行読み出し回路20A1と、第2の行読み出し回路20A2と、第3の行読み出し回路20A3とを有する。第1の行読み出し回路20A1は、光電変換部51Aの配列における第1の行の光電変換部51Aから信号を読み出す。第2の行読み出し回路20A2は、光電変換部51Aの配列における第1の行と異なる第2の行の光電変換部51Aから信号を読み出す。第3の行読み出し回路20A3は、光電変換部51Aの配列における第1の行および第2の行と異なる第3の行の光電変換部51Aから信号を読み出す。
第1の行読み出し回路20A1に対応して第1の配線L1と第2の配線L2とが設けられている。第1の配線L1は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。同様に、第2の配線L2は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。第1の行読み出し回路20A1は、第1の配線L1と第2の配線L2とに接続されている。第1の配線L1は電源に接続されている。第1の配線L1は、第1の行読み出し回路20A1に対して、第1の電圧である電源電圧を供給する。第2の配線L2はグランドに接続されている。第2の配線L2は、第1の行読み出し回路20A1に対して、第1の電圧と異なる第2の電圧であるグランド電圧(参照電圧)を供給する。第1の電圧がグランド電圧、第2の電圧が電源電圧などであってもよい。
第2の行読み出し回路20A2に対応して第3の配線L3と第4の配線L4とが設けられている。第3の配線L3は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。同様に、第4の配線L4は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。第2の行読み出し回路20A2は、第3の配線L3と第4の配線L4とに接続されている。第3の配線L3は第1の配線L1に接続されている。つまり、第3の配線L3は、第1の配線L1を介して電源に接続されている。第3の配線L3は、第2の行読み出し回路20A2に対して、電源電圧を供給する。第4の配線L4は第2の配線L2に接続されている。つまり、第4の配線L4は、第2の配線L2を介してグランドに接続されている。第4の配線L4は、第2の行読み出し回路20A2に対して、グランド電圧を供給する。
第3の行読み出し回路20A3に対応して第5の配線L5と第6の配線L6とが設けられている。第5の配線L5は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。同様に、第6の配線L6は、第1の基板10と第2の基板11との両方にまたがって配置されている。第3の行読み出し回路20A3は、第5の配線L5と第6の配線L6とに接続されている。第5の配線L5は第1の配線L1に接続されている。つまり、第5の配線L5は、第1の配線L1を介して電源に接続されている。第5の配線L5は、第3の行読み出し回路20A3に対して、電源電圧を供給する。第6の配線L6は第2の配線L2に接続されている。つまり、第6の配線L6は、第2の配線L2を介してグランドに接続されている。第6の配線L6は、第3の行読み出し回路20A3に対して、グランド電圧を供給する。
第1の読み出し回路容量部20Bは、いわゆるバイパスコンデンサとして機能する第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13とを有する。第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13とは、第1の読み出し回路20Aが配置された第1の基板10と異なる第2の基板11(第1の基板10と隣接する第2の基板11)において、第1の読み出し回路20Aと対面する領域に配置されている。第1のコンデンサC11が第1の行読み出し回路20A1と対面し、第2のコンデンサC12が第2の行読み出し回路20A2と対面し、第3のコンデンサC13が第3の行読み出し回路20A3と対面している。
第1のコンデンサC11の第1端は、第1の配線L1に電気的に接続されている。第1のコンデンサC11の第2端は、第2の配線L2に電気的に接続されている。つまり、第1のコンデンサC11は、第1の配線L1と第2の配線L2とに電気的に接続されている。
第2のコンデンサC12の第1端は、第3の配線L3に電気的に接続されている。第2のコンデンサC12の第2端は、第4の配線L4に電気的に接続されている。つまり、第2のコンデンサC12は、第3の配線L3と第4の配線L4とに電気的に接続されている。
第3のコンデンサC13の第1端は、第5の配線L5に電気的に接続されている。第3のコンデンサC13の第2端は、第6の配線L6に電気的に接続されている。つまり、第3のコンデンサC13は、第5の配線L5と第6の配線L6とに電気的に接続されている。
上記のように、第1の読み出し回路20Aは3つの行読み出し回路に分割されている。上記の例に限らず、第1の読み出し回路20Aは複数の行読み出し回路に分割されていればよい。第1の読み出し回路20Aは、光電変換部51Aの駆動のタイミングに応じた単位で分割されている。本実施形態では、光電変換部51Aは行単位で駆動されるので、第1の読み出し回路20Aは行単位で分割されている。
上記の構成をとることによって、ある行読み出し回路の駆動時に発生するノイズは、その行読み出し回路に対応するコンデンサによって低減される。このため、そのノイズを他の行読み出し回路に伝搬しにくくすることができる。つまり、第1の読み出し回路20Aを構成する複数の行読み出し回路の間でのノイズの伝搬による誤動作を抑制することができる。
第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13との容量値は、電源から、第1の行読み出し回路20A1と、第2の行読み出し回路20A2と、第3の行読み出し回路20A3とのそれぞれまでの配線の長さに応じた容量値であってもよい。つまり、第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13との容量値は、第1の電圧を供給する電圧源からの距離に応じた容量値であってもよい。
電源からの距離が大きくなるほど、配線のインピーダンスが大きくなり、ノイズが大きくなりやすい。このため、例えば電源からの距離が大きくなるほどコンデンサの容量値を大きくすることによって、ノイズをより低減することができる。
第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13との容量値は、グランドから、第1の行読み出し回路20A1と、第2の行読み出し回路20A2と、第3の行読み出し回路20A3とのそれぞれまでの配線の長さに応じた容量値であってもよい。つまり、第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13との容量値は、第2の電圧を供給する電圧源からの距離に応じた容量値であってもよい。
図12に示す構成例では、電源からそれぞれの行読み出し回路までの配線の長さと、グランドからそれぞれの行読み出し回路までの配線の長さとがほぼ同一である。したがって、図12に示す構成例では、グランドからの距離が大きくなるほど、電源からの距離が大きくなると共に、配線のインピーダンスによるノイズが大きくなりやすい。このため、例えばグランドからの距離が大きくなるほどコンデンサの容量値を大きくすることによって、ノイズをより低減することができる。
図13は、第1の読み出し回路20Aと第1の読み出し回路容量部20Bとの周辺の他の構成例を示している。第1の読み出し回路20Aは、第1の行読み出し回路20A1と、第2の行読み出し回路20A2と、第3の行読み出し回路20A3とを有する。これらの行読み出し回路については既に説明したので、説明を省略する。
図12と同様に、第1の行読み出し回路20A1に対応して第1の配線L1と第2の配線L2とが設けられ、第2の行読み出し回路20A2に対応して第3の配線L3と第4の配線L4とが設けられ、第3の行読み出し回路20A3に対応して第5の配線L5と第6の配線L6とが設けられている。これらの配線の接続関係は、図12における配線の接続関係と同様である。
第1の読み出し回路容量部20Bは、第1のコンデンサC11と、第2のコンデンサC12と、第3のコンデンサC13とを有する。これらのコンデンサについては既に説明したので、説明を省略する。
図13に示す構成例では、電源からそれぞれの行読み出し回路までの配線の長さと、グランドからそれぞれの行読み出し回路までの配線の長さとが異なる。この場合、回路の駆動を考慮することによって、それぞれのコンデンサの容量値を決定すればよい。例えば、第1の行読み出し回路20A1と、第2の行読み出し回路20A2と、第3の行読み出し回路20A3とが、パルスを出力する回路を含み、その回路において、信号の立ち上がりの遅延を少なくすることが信号の立ち下がりの遅延を少なくすることよりも優先される場合、電源からの距離が大きくなるほどコンデンサの容量値が大きくなるように、コンデンサの容量値が決定される。
第1の読み出し回路20Aと同様に、信号処理回路60Aは複数の信号処理回路に分割されている。例えば、信号処理回路60Aは、光電変換部51Aの配列における第1の列の光電変換部51Aから読み出された信号に対して信号処理を行う第1の列信号処理回路と、光電変換部51Aの配列における第1の列とは異なる第2の列の光電変換部51Aから読み出された信号に対して信号処理を行う第2の列信号処理回路とを含む複数の列信号処理回路を有する。
例えば、信号処理回路容量部60Bは、第1の列信号処理回路に対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されたコンデンサであって、第1端が第1の配線に電気的に接続され、第2端が第2の配線に電気的に接続された第1のコンデンサと、第2の列信号処理回路に対応する第1の配線と第2の配線とに電気的に接続されたコンデンサであって、第1端が第1の配線に電気的に接続され、第2端が第2の配線に電気的に接続された第2のコンデンサとを含み、それぞれの列信号処理回路に対応する複数のコンデンサを有する。
信号処理回路60Aは、処理対象の信号に応じた単位で分割されている。本実施形態では、1行分の光電変換部51Aから同時に読み出された信号が列単位で処理されるので、信号処理回路60Aは列単位で分割されている。
第1のコンデンサの容量値と、第2のコンデンサの容量値とは、第1の電圧を供給する電圧源(例えば、所定電圧を供給する電源)からの距離に応じた容量値である。また、第1のコンデンサの容量値と、第2のコンデンサの容量値とは、第2の電圧を供給する電圧源(例えば、グランド電圧を供給するグランド)からの距離に応じた容量値であってもよい。
信号処理回路60Aは、処理対象の信号に応じた単位であって、上記と異なる単位で分割されていてもよい。以下、信号処理回路60Aを分割する他の例を説明する。
図14は、信号処理回路60Aの構成例を示している。図14に示すように、信号処理回路60Aは、ランプ波生成回路601と、クロック生成回路602と、比較器603と、カウンタ604とを有する。
ランプ波生成回路601は、時間的にほぼ一定の割合で電圧が上昇または下降するランプ波を生成する。クロック生成回路602は、所定の周波数のクロックを生成する。比較器603は、入力信号Vinの電圧と、ランプ波生成回路601によって生成されたランプ波の電圧とを比較し、これらの電圧の大小関係が切り替わったときに、出力を反転させる。図14では複数の比較器603が配置されているが、代表として1つの比較器603の符号が示されている。カウンタ604は、クロック生成回路602によって生成されたクロックをカウントし、比較器603の出力が反転したタイミングでカウントを停止する。図14では複数のカウンタ604が配置されているが、代表として1つのカウンタ604の符号が示されている。
比較器603に入力される入力信号Vinは、画素50から出力された信号である。カウンタ604がカウントを停止した時点のカウント値が、アナログ信号である入力信号Vinに基づくデジタル信号Doutとして出力される。
信号処理回路60Aは、アナログ回路とデジタル回路とに分割されている。つまり、信号処理回路60Aは、アナログ回路であるランプ波生成回路601、比較器603と、デジタル回路であるクロック生成回路602、カウンタ604とに分割されている。例えば、信号処理回路容量部60Bは、アナログ回路用の第1のコンデンサと、デジタル回路用の第2のコンデンサとを有する。アナログ回路用の第1のコンデンサは、ランプ波生成回路601に対応するコンデンサと、比較器603に対応するコンデンサとに分割されていてもよい。また、デジタル回路用の第2のコンデンサは、クロック生成回路602に対応するコンデンサと、カウンタ604に対応するコンデンサとに分割されていてもよい。
第1の読み出し回路20Aと同様に、第2の読み出し回路21Aが複数に分割されていてもよい。例えば、第2の読み出し回路21Aが、メモリ部52Aの配列における第1の行のメモリ部52Aに保持された信号を読み出し、読み出された信号を信号処理回路60Aに入力させる第1の行読み出し回路と、メモリ部52Aの配列における第1の行と異なる第2の行のメモリ部52Aに保持された信号を読み出し、読み出された信号を信号処理回路60Aに入力させる第2の行読み出し回路と、メモリ部52Aの配列における第1の行および第2の行と異なる第3の行のメモリ部52Aに保持された信号を読み出し、読み出された信号を信号処理回路60Aに入力させる第3の行読み出し回路とを有していてもよい。
第2の読み出し回路21Aと第2の読み出し回路容量部21Bとの周辺の構成は、図12または図13に示す構成と同様であってもよい。
本実施形態では、回路の駆動に係る単位で回路を複数に分割すると共に、分割された複数の回路に対応して複数のコンデンサを配置することによって、分割された複数の回路の間でのノイズの伝搬による誤動作を抑制することができる。
また、分割された複数の回路に対応する複数のコンデンサの容量値を、第1の電圧または第2の電圧を供給する電圧源からの距離に応じた容量値にすることによって、ノイズをより低減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図1、図2、図10は、本実施形態にも適用される。これらの図については既に説明したので、説明を省略する。ただし、本実施形態では、固体撮像装置1は、3枚の基板(第1の基板10、第2の基板11、第3の基板12)を有する。隣接する2枚の基板は接続部15で電気的に接続されている。
図15は、第1の基板10の構成例を示している。図15に示すように、第1の基板10は、第1の読み出し回路20Aと、画素回路41Aと、第1の出力回路容量部80B1とを有する。
第1の読み出し回路20Aと、画素回路41Aとについては既に説明したので、説明を省略する。第1の出力回路容量部80B1は、出力部80を構成する回路のうち第1の基板10に配置された回路である。第1の出力回路容量部80B1は、図4の出力回路容量部80Bと同様に、ノイズを低減するためのコンデンサを有する。
図16は、第2の基板11の構成例を示している。図16に示すように、第2の基板11は、第1の読み出し回路容量部20Bと、水平読み出し回路30Aと、信号処理回路60Aと、出力回路80Aとを有する。第1の読み出し回路容量部20Bと、水平読み出し回路30Aと、出力回路80Aとについては既に説明したので、説明を省略する。
信号処理回路60Aは、第2の基板11において、画素回路41Aと対面する領域に配置されている。垂直信号線90は、信号処理回路60A内に配置されている。また、垂直信号線90は信号処理回路60Aのそれぞれの列信号処理回路の入力端子に接続されている。画素回路41Aから読み出された信号は、接続部15を介して第2の基板11に転送される。第2の基板11に転送された信号は、垂直信号線90を介して信号処理回路60Aに入力される。
図17は、第3の基板12の構成例を示している。図17に示すように、第3の基板12は、水平読み出し回路容量部30Bと、信号処理回路容量部60Bと、第2の出力回路容量部80B2とを有する。水平読み出し回路容量部30Bについては既に説明したので、説明を省略する。
信号処理回路容量部60Bは、第3の基板12において、信号処理回路60Aと対面する領域に配置されている。言い換えると、信号処理回路60Aが配置されている第2の基板11と隣接する第1の基板10と第3の基板12とのうち一方の基板である第1の基板10において、信号処理回路60Aと対面する領域に信号処理回路容量部60Bを配置できない場合に、信号処理回路容量部60Bは、第2の基板11と隣接する第1の基板10と第3の基板12とのうち他方の基板である第3の基板12において、信号処理回路60Aと対面する領域に配置されている。
第2の出力回路容量部80B2は、出力部80を構成する回路のうち第2の基板11に配置された回路である。第2の出力回路容量部80B2は、図4の出力回路容量部80Bと同様に、ノイズを低減するためのコンデンサを有する。
本実施形態では、消費電流の多い出力回路80Aに対応して、第1の出力回路容量部80B1と第2の出力回路容量部80B2とが配置されている。第1の出力回路容量部80B1は、第1の基板10において、出力回路80Aと対面する領域に配置されている。また、第2の出力回路容量部80B2は、第3の基板12において、出力回路80Aと対面する領域に配置されている。
本実施形態では、固体撮像装置1に第3の基板12が追加され、第2の基板11に配置されているそれぞれの回路に対応する容量部が第3の基板12に配置されている。したがって、第1の基板10と第2の基板11とのそれぞれの対面する領域に、能動素子を有する回路(画素回路41A、信号処理回路60A)が配置されている場合でも、第3の基板12に容量部を配置することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図1〜図3、図10は、本実施形態にも適用される。これらの図については既に説明したので、説明を省略する。
図18は、第1の基板10の構成例を示している。図18に示すように、第1の基板10は、第1の読み出し回路20Aと、水平読み出し回路容量部30Bと、画素回路41Aと、信号処理回路容量部60Bと、出力回路容量部80Bとを有する。
第1の読み出し回路20Aと、画素回路41Aとについては既に説明したので、説明を省略する。本実施形態では、第4の実施形態における第3の基板12に配置されている水平読み出し回路容量部30Bと信号処理回路容量部60Bとが第1の基板10に配置されている。また、第4の実施形態における第1の基板10に配置されている第1の出力回路容量部80B1と、第3の基板12に配置されている第2の出力回路容量部80B2とを統合した出力回路容量部80Bが第1の基板10に配置されている。
図19は、第2の基板11の構成例を示している。図19に示すように、第2の基板11は、第1の読み出し回路容量部20Bと、水平読み出し回路30Aと、信号処理回路60Aと、出力回路80Aとを有する。第1の読み出し回路容量部20Bと、水平読み出し回路30Aと、出力回路80Aとについては既に説明したので、説明を省略する。
信号処理回路60Aは、第2の基板11において、画素回路41Aと対面する領域と、その下側に位置する領域とに配置されている。信号処理回路60Aは、信号処理回路60Aが配置されている領域を除いて、図16における信号処理回路60Aと同様である。
信号処理回路容量部60Bは、第1の基板10において、信号処理回路60Aと対面する領域の一部(信号処理回路60Aと対面する領域のうち、画素回路41Aが配置されている領域を除く領域)に配置されている。また、信号処理回路容量部60Bは、画素回路41Aと水平読み出し回路容量部30Bとの間の領域に配置されている。
本実施形態では、第1の基板10と第2の基板11とのそれぞれの対面する領域に、能動素子を有する回路(画素回路41A、信号処理回路60A)が配置されている場合でも、容量部に対応する回路と対面する領域の一部に容量部を配置することによって、基板の枚数を増やさずに、ノイズを低減することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。