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JP6280459B2 - テープ拡張装置 - Google Patents
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Description

本発明は、複数の分割予定ラインによって区画された領域に複数のデバイスが形成されたウエーハが貼着されるとともに外周部が環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張するためのテープ拡張装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って分割することにより個々のデバイスを製造している。
半導体ウエーハ等のウエーハの被加工物を分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線を内部に集光点を位置付けて分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を形成した後、ウエーハが貼着されたダイシングテープを拡張してウエーハに張力を付与することにより、ウエーハを変質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って分割する技術が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
ウエーハが貼着されるとともに外周部が環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張するためのテープ拡張装置が、例えば下記特許文献2に開示されている。このテープ拡張装置は、ウエーハが貼着されたダイシングテープが装着された環状のフレームを保持するフレーム保持手段と、該フレーム保持手段に保持された環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張させるテープ拡張手段とを具備し、テープ拡張手段によってダイシングテープを拡張してウエーハに張力を付与することにより、ウエーハを変質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割する。
特開2005−223285号公報 特開2010−27666号公報
而して、上述したテープ拡張装置においては、ダイシングテープを拡張する際にダイシングテープを破断させる場合があり、ダイシングテープが破断した状態で次工程に搬送されると、次工程において個々に分割されたデバイスが装置内で散乱して作業が中断する等の不具合が生じるという問題がある。
また、ウエーハの表面から分割予定ライに沿って所定の深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の切削溝を形成し、その後、表面に切削溝が形成されたウエーハの裏面を研削して該裏面に切削溝を表出させ個々のデバイスに分割した後、ウエーハの裏面に接着フィルムを装着するとともに接着フィルム側に貼着したダイシングテープを拡張して、接着フィルムをデバイスに沿って破断する場合にも上述した問題が生じる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、複数の分割予定ラインによって区画された領域に複数のデバイスが形成されたウエーハが貼着されるとともに外周部が環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張した際に、ダイシングテープが破断したとき破断を検知することができるテープ拡張装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数の分割予定ラインによって区画された領域に複数のデバイスが形成されたウエーハが貼着されるとともに外周部が環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張するためのテープ拡張装置であって、
環状のフレームを保持する環状の保持面を備えたフレーム保持手段と、
環状のフレームの内径より小さくウエーハの直径より大きい直径を有し該フレーム保持手段の環状の保持面に保持された環状のフレームに装着されたダイシングテープに作用して拡張する拡張部材と、
該拡張部材を該フレーム保持手段の環状の保持面に対して垂直方向に作動せしめる拡張部材作動手段と、
該拡張部材作動手段の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段と、
該駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいてダイシングテープの破断を判定する制御手段と、
該制御手段による判定結果を表示する表示手段と、を具備し、
該制御手段は、該拡張部材作動手段を作動してダイシングテープを拡張する際に、該駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいて、ダイシングテープの拡張に従って駆動負荷が上昇する際に駆動負荷が低下したときにはダイシングテープが破断したと判定する、
ことを特徴とするテープ拡張装置が提供される。
本発明によるテープ拡張装置は、環状のフレームを保持する環状の保持面を備えたフレーム保持手段と、環状のフレームの内径より小さくウエーハの直径より大きい直径を有し該フレーム保持手段の環状の保持面に保持された環状のフレームに装着されたダイシングテープに作用して拡張する拡張部材と、該拡張部材をフレーム保持手段の環状の保持面に対して垂直方向に作動せしめる拡張部材作動手段と、該拡張部材作動手段の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段と、該駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいてダイシングテープの破断を判定する制御手段と、該制御手段による判定結果を表示する表示手段とを具備し、制御手段は、拡張部材作動手段を作動してダイシングテープを拡張する際に、駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいて、ダイシングテープの拡張に従って駆動負荷が上昇する際に駆動負荷が低下したときにはダイシングテープが破断したと判定するので、オペレータは判定結果を表示手段によって確認することができる。従って、ダイシングテープが破断したウエーハを次工程に搬送することを事前に防止することが可能となり、次工程での不都合が解消される。
本発明に従って構成されたテープ拡張装置の斜視図。 図1に示すテープ拡張装置の断面図。 図1に示すテープ拡張装置を構成する拡張部材作動手段の斜視図。 図1に示すテープ拡張装置によるテープ拡張工程の説明図。 拡張部材の拡張高さと拡張部材作動手段の駆動トルクとの関係を示すグラフ。 分割予定ラインに沿って変質層が形成されたウエーハが環状のフレームに装着されたダイシングテープの上面に貼着された状態を示す斜視図。
以下、本発明に従って構成されたテープ拡張装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図6には、環状のフレームFに装着された合成樹脂シートからなるダイシングテープTの上面に貼着されたウエーハ10が示されている。このウエーハ10は、表面10aに複数の分割予定ライン101が格子状に形成されているとともに複数の分割予定ライン101によって区画された複数の領域にデバイス102が形成されている。このウエーハ10には、ウエーハ10に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を内部に集光点を位置付けて分割予定ライン101に沿って照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って破断の起点となる改質層103が連続的に形成されている。なお、改質層103は、上記特許文献1に開示されたレーザー加工方法によって形成することができる。また、上記ダイシングテープTは、図示の実施形態においては厚さが100μmのポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート状基材の表面にアクリル樹脂系の糊が厚さ5μm程度塗布されている。
図1には、本発明に従って構成されたテープ拡張装置の斜視図が示されており、図2には図1に示すテープ拡張装置の要部拡大断面図が示されている。図1および図2に示すテープ拡張装置2は、上記環状のフレームFを保持するフレーム保持手段3と、該フレーム保持手段3に保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTを拡張する拡張部材4と、該拡張部材4を作動せしめる拡張部材作動手段5を具備している。フレーム保持手段3は、円筒状の保持部材31と底板32を備えており、円筒状の保持部材31の上面が環状の保持面311となっている。このように構成された円筒状の保持部材31の上端部には、環状の保持面311に載置された環状のフレームFを固定するための4個のクランプ33が配設されている。
上記拡張部材4は、環状のフレームFの内径より小さくウエーハ10の直径より僅かに大きい直径を有し円筒状の保持部材31の環状の保持面311に保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに作用するようになっており、拡張部材作動手段5によって円筒状の保持部材31の環状の保持面311に対して垂直方向(図2において上下方向)に作動せしめる。
拡張部材作動手段5は、フレーム保持手段3を構成する底板32上に配設されている。この支持テーブル51について、図2および図3を参照して説明する。
図示の実施形態における拡張部材作動手段5は、上記拡張部材4を支持する支持テーブル51と、該支持テーブル51の上面と上記拡張部材4の下面とを連結する円筒状の連結部材52と、フレーム保持手段3を構成する底板32上に配設され上記支持テーブル51に形成された被案内穴511に挿通し支持テーブル51を円筒状の保持部材31における環状の保持面311に対して垂直方向(図2において上下方向)の移動を案内する3本の案内棒53(図2および図3には2本のみが示されている)と、支持テーブル51を作動する電導モータ54と、該電動モータ54の出力軸に連結された雄ネジロッド55とからなっており、該雄ネジロッド55が支持テーブル51の軸心に設けられた雌ネジ(図示せず)に螺合する。このように構成された拡張部材作動手段5は、電導モータ54を一方向に回転駆動すると、雄ネジロッド55を介して支持テーブル51(従って拡張部材4)を図2において上方に移動し、電導モータ54を他方向に回転駆動すると、雄ネジロッド55を介して支持テーブル51(従って拡張部材4)を図2において下方に移動せしめる。
図示の実施形態におけるテープ拡張装置2は、拡張部材作動手段5の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段6を具備している。図2および図3示す駆動負荷検出手段6は、電動モータ54の負荷トルクを検出するトルク計測器61からなっており、該トルク計測器61は電動モータ54の負荷トルクを図2に示す制御手段7に送る。制御手段7は、トルク計測器61からの負荷トルク信号に基づいてダイシングテープTの破断を判定し、判定結果を表示手段8に表示する。なお、トルク計測器としては、例えば株式会社小野測器が製造販売する磁気式位相差方式のトルク検出器を用いることができる。
図示の実施形態におけるテープ拡張装置2は以上のように構成されており、以下その作用について図4を参照して説明する。
先ず、図4の(a)に示すようにテープ拡張装置2のフレーム保持手段3を構成する円筒状の保持部材31における環状の保持面311上にウエーハ10をダイシングテープTを介して支持する環状のフレームFを載置する。そして、環状のフレームFをクランプ33によって円筒状の保持部材31に固定する(フレーム保持工程)。このとき、拡張部材4および拡張部材作動手段5は図4の(a)で示す基準位置に位置付けられている。この基準位置においては、拡張部材4の上面が円筒状の保持部材31の環状の保持面311と同一高さに位置付けられている。従って、保持部材31の環状の保持面311に載置された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTにおけるウエーハ10が貼着された領域が拡張部材4の上面に載置された状態となる。
次に、拡張部材作動手段5の電導モータ54を一方向に回転駆動する。この結果、雄ネジロッド55が一方向に回転して支持テーブル51および拡張部材4は図4の(b)で示すように上方に移動するので、ダイシングテープTが拡張せしめられる。従って、ダイシングテープTに貼着されているウエーハ10には、放射状に引張力が作用する。このようにウエーハ10に放射状に引張力が作用すると、ウエーハ10は分割予定ライン101に沿って形成された変質層103に沿って強度が低下せしめられているので変質層103に沿って破断され、個々のデバイス102に分割される(テープ拡張工程)。
上述したテープ拡張工程においては、拡張部材作動手段5の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段6としてのトルク計測器61から電動モータ54の負荷トルク信号が制御手段7に送られている。トルク計測器61から送られる電動モータ54の負荷トルクは、図5において実線で示すように拡張部材4の拡張高さ(拡張部材4の円筒状の保持部材31の環状の保持面311からの高さ)が高くなるに従って上昇する。しかるに、上述したテープ拡張工程を実施している途中においてダイシングテープTが破断すると、図5において2点鎖線で示すように電動モータ54の負荷トルクが低下する。テープ拡張工程を実施している途中において電動モータ54の負荷トルクが上昇する際に負荷トルク(駆動負荷)が低下したときには、制御手段7はダイシングテープTが破断したと判定し、判定結果を表示手段8に表示する。なお、ダイシングテープTが破断したと判定したときは、制御手段7は判定結果を表示手段8に表示するとともに警報器等に警報表示することが望ましい。
以上のように、図示の実施形態におけるテープ拡張装置2は、テープ拡張工程を実施している途中において電動モータ54の負荷トルクが上昇する際に負荷トルク(駆動負荷)が低下したときには、制御手段7がダイシングテープTが破断したと判定し、判定結果を表示手段8に表示するので、オペレータはダイシングテープTが破断したことを確認することができるため、ダイシングテープTが破断したウエーハを次工程に搬送することを事前に防止することが可能となり、次工程での不都合が解消される。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においては、拡張部材作動手段5の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段6として電動モータ54の負荷トルクを検出するトルク計測器61を用いた例を示したが、駆動負荷検出手段としては電動モータ54に供給する電力の負荷電流値を検出する電流計を用いてもよい。
また、上述した実施形態においては、拡張部材作動手段5の駆動源として電動モータ54を用いた例を示したが、エアーシリンダ等のシリンダ機構を用いてもよく、この場合駆動負荷検出手段としてはフレーム保持手段3を構成する底板32とシリンダ機構との間に負荷荷重を検出する歪ゲージを配設してもよい。
更に、上述した実施形態においては、本発明によるテープ拡張装置を用いて分割予定ライン101に沿って変質層103が形成されたウエーハ10が貼着されたダイシングテープTを拡張することによりウエーハを変質層103が形成された分割予定ライン101に沿って個々のデバイスに分割する例を示したが、本発明によるテープ拡張装置は、ウエーハの表面から分割予定ライに沿って所定の深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の切削溝を形成し、その後、表面に切削溝が形成されたウエーハの裏面を研削して該裏面に切削溝を表出させ個々のデバイスに分割した後、ウエーハの裏面に接着フィルムを装着するとともに接着フィルム側に貼着したダイシングテープを拡張して、接着フィルムをデバイスに沿って破断する場合にも用いることができる。
2:テープ拡張装置
3:フレーム保持手段
31:円筒状の保持部材
311:環状の保持面
32:底板
33:クランプ
4:拡張部材
5:拡張部材作動手段
51:支持テーブル
52:円筒状の連結部材
53:案内棒
54:電動モータ
55:雄ネジロッド
6:駆動負荷検出手段
61:トルク計測器
7:制御手段
8:表示手段
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (1)

  1. 複数の分割予定ラインによって区画された領域に複数のデバイスが形成されたウエーハが貼着されるとともに外周部が環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張するためのテープ拡張装置であって、
    環状のフレームを保持する環状の保持面を備えたフレーム保持手段と、
    環状のフレームの内径より小さくウエーハの直径より大きい直径を有し該フレーム保持手段の環状の保持面に保持された環状のフレームに装着されたダイシングテープに作用して拡張する拡張部材と、
    該拡張部材を該フレーム保持手段の環状の保持面に対して垂直方向に作動せしめる拡張部材作動手段と、
    該拡張部材作動手段の駆動負荷を検出する駆動負荷検出手段と、
    該駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいてダイシングテープの破断を判定する制御手段と、
    該制御手段による判定結果を表示する表示手段と、を具備し、
    該制御手段は、該拡張部材作動手段を作動してダイシングテープを拡張する際に、該駆動負荷検出手段からの検出信号に基づいて、ダイシングテープの拡張に従って駆動負荷が上昇する際に駆動負荷が低下したときにはダイシングテープが破断したと判定する、
    ことを特徴とするテープ拡張装置。
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