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JP6281198B2 - 入力装置、演奏装置、入力方法およびプログラム - Google Patents
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JP6281198B2 - 入力装置、演奏装置、入力方法およびプログラム - Google Patents

入力装置、演奏装置、入力方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば電子打楽器等に用いて好適な入力装置、演奏装置、入力方法およびプログラムに関する。
動作を検出して操作入力を発生する入力装置が知られている。例えば特許文献1には、角速度を検出する圧電ジャイロセンサをスティックに設け、ユーザがこのスティックを把持して下向きに振ったり右向きに振ったりすると、その動作を検出したセンサ出力(角速度)の下向き/右向きの各成分でスネアドラム音/シンバル音を指定し、センサ出力レベルで音量を指定する操作入力を発生する技術が開示されている。
また、特許文献2には、加速度および角速度を検出する動作検出手段を、ユーザの左右両手に各々把持されるスティックに設け、各スティックの動作検出手段によりそれぞれ検出される加速度および角速度に基づきスティック同士が束ねられて一体化した状態であるか否かを判別し、スティック同士が束ねられて一体化した状態と判別された場合に、各スティックの動作検出手段が各々検出した加速度および角速度に従い、演奏動作とは異なる動きで他の動作モードの操作入力を発生する技術が開示されている。
特開平06−75571号公報 特開2012−93603号公報
ところで、上記特許文献2に開示の技術では、スティック同士を束ねて一体化するという演奏動作を妨げる動きをした場合に、他の動作モードの操作入力を発生する為、演奏動作を妨げること無く、例えば楽譜表示や曲データを自動演奏するシーケンサソフトなどの他のアプリケーションへの入力操作を発生させることが出来ない、という問題が有る。
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、演奏動作を妨げずに他のアプリケーションへの入力を発生させることができる入力装置、入力方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の入力装置は、第1の操作子に設けられ、三次元空間における当該第1の操作子の動きを検出する第1の動作検出手段と、前記第1の操作子とは別の第2の操作子に設けられ、三次元空間における当該第2の操作子の動きを検出する第2の動作検出手段と、前記第1および第2の動作検出手段の少なくとも一方において、対応する前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方が演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、前記第1および第2の動作検出手段の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する動作指示手段と、
を具備することを特徴とする。
また、本発明の入力方法では、三次元空間における第1の操作子の動きを検出し、三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出し、前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示し、前記第1および第2の操作子の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する、ことを特徴とする。
更に、本発明のプログラムでは、コンピュータに、三次元空間における第1の操作子の動きを検出するステップと、三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出するステップと、前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示するステップと、前記第1および第2の操作子の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明では、演奏動作を妨げずに他のアプリケーションへの入力を発生させることが出来る。
本発明の実施の一形態による電子打楽器100の全体構成を示すブロック図である。 RAM13に格納される角度差分テーブルの一例を示す図である。 スティック部20の構成を示すブロック図である。 スティック部20の検出軸を示す図である。 スティック処理の動作を示すフローチャートである。 本体処理の動作を示すフローチャートである。 フリック処理の動作を示すフローチャートである。 位置処理の動作を示すフローチャートである。 フリック操作で発生する操作入力の一例を示す図である。 フリック操作で発生する操作入力の一例を示す図である。 変形例によるフリック操作の操作入力例を示す図である。 変形例によるフリック操作の操作入力例を示す図である。 変形例によるフリック操作の操作入力例を示す図である。 変形例によるフリック操作の操作入力例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明による入力装置を備えた電子打楽器100の全体構成を示すブロック図である。この図に示す電子打楽器100は、本体部10とユーザの左右の手にそれぞれ把持されるスティック部20−1、20−2とに大別される。以下、本体部10の構成と、スティック部20の構成とに分けて説明を進める。
(1)本体部10の構成
本体部10は、CPU11、ROM12、RAM13、操作部14、表示部15、通信部16、音源部17およびサウンドシステム18から構成される。CPU11は、後述する本体処理(図4参照)を実行することによって、スティックを振るドラム動作(演奏動作)が為された場合には打楽器音の発音を指示する。一方、スティックを振るドラム動作(演奏動作)とは異なり、スティック部20−1、20−2の何れか一方を「フリック操作」し、他方を所定方向に向ける「ポインティング操作」した場合には、その「ポインティング操作」と「フリック操作」とに対応した操作入力を発生し、当該操作入力に応じてシーケンサ処理を制御する。こうした、CPU11の処理動作については追って述べる。また、「フリック操作」および「ポインティング操作」についても追って述べる。
ROM12には、CPU11にロードされる各種プログラムデータや制御データなどが記憶される。各種プログラムとは、後述する本体処理(図4参照)やシーケンサ処理プログラム(不図示)を含む。RAM13は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM13のワークエリアには、CPU11の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。
RAM13のデータエリアには、後述する通信部16を介して受信復調したスティック部20からの出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)が格納される。なお、スティック部20からの出力データの内、識別データはスティック部20−1、20−2の何れから出力されたデータであるかを区別するデータである。加速度データおよび角度データは、図4に図示するスティック部20において定義されるロール軸、ピッチ軸およびヨー軸毎の加速度および回転角度を表す。方位データは、ロール軸の方位角を表す。
また、RAM13のデータエリアには、図2に図示する一例の変換テーブルTが設けられる。この変換テーブルTは、角度差分に対応した補正値を発生する。ここで言う角度差分とは、スティック部20からの出力データの内、前回取得した角度データと今回取得した角度データとの差分を指す。変換テーブルTから出力される補正値が意図するところについては追って述べる。
操作部14は、本体部10のパワーオン/パワーオフする電源スイッチや、演奏の開始/終了を指示する演奏スイッチなどを備え、スイッチ操作に応じたイベントを発生する。操作部14が発生するイベントはCPU11により取り込まれる。表示部15は、CPU11から供給される表示制御信号に応じて、本体部10の動作状態や設定状態などを画面表示する。
通信部16は、CPU11の制御の下に、スティック部20−1、20−2からそれぞれ個別に無線送信される出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を受信復調してRAM13のデータエリアに格納する。音源部17は、周知の波形メモリ読み出し方式にて構成され、ユーザにより音色指定された楽音(打楽器音)の波形データを、CPU11から供給されるノートオンイベントに従って再生する。サウンドシステム18は、音源部17から出力される打楽器音の波形データをアナログ信号形式に変換した後、不要ノイズ除去やレベル増幅を施してからスピーカから発音させる。
(2)スティック部20の構成
次に、図3を参照してスティック部20−1、20−2の構成を説明する。スティック部20−1、20−2は、図2に図示する通り、筐体であるスティックの内部にセンサ部20a、CPU20b、ROM20c、RAM20d、通信部20eおよび操作部20fを備える。
センサ部20aは、例えば静電容量型で構成され、三軸(ロール軸、ピッチ軸およびヨー軸)毎の加速度を検出する加速度センサと、圧電ジャイロ型で構成され、三軸毎の角速度を検出する角速度センサと、ホール素子から構成され、三軸毎の地磁気を検出する磁気センサと、これら各センサ(加速度センサ、角速度センサおよび磁気センサ)の出力をA/D変換して三軸毎の加速度データ、角速度データおよび磁気データを発生してCPU20bに供給するA/D変換部とを備える。
CPU20bは、センサ部20aから供給される三軸毎の加速度データ、角速度データおよび磁気データをRAM20dのデータエリアに格納する。CPU20bは、RAM20dのデータエリアに格納した三軸毎の加速度データおよび角速度データに基づきスティック部20の三次元角度、すなわち図4に図示するロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各回転角を表す角度データを算出してRAM20dのデータエリアに格納する。
CPU20bは、RAM20dのデータエリアに格納した三軸毎の磁気データに基づきスティック部20のロール軸の方位角を表す方位データを算出してRAM20dのデータエリアに格納する。また、CPU20bは、RAM20dのデータエリアから三軸毎の加速度データ、角度データおよびロール軸の方位角を表す方位データを所定周期毎に読み出し、これにスティック部20−1、20−2の何れから出力されたデータであるかを区別する識別データを付加して出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を生成し、生成した出力データを通信部20eに供給する。
ROM20cには、CPU20bにロードされる各種プログラムや制御データなどが記憶される。各種プログラムとは、角度データや方位データを算出するプログラムの他、後述するスティック処理(図5参照)を含む。RAM20dは、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM20dのワークエリアには、CPU20bの処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。RAM20dのデータエリアには、CPU20bの制御の下に、センサ部20aから出力される三軸毎の加速度データ、角速度データおよび磁気データが格納されると共に、三軸毎の加速度データと角速度データとから算出される三軸毎の角度データや、三軸毎の磁気データから算出されるロール軸の方位角を表す方位データが格納される。
通信部20eは、CPU20bが生成した出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を、所定の方式で変調して本体部10側へ無線送信する。操作部20fは、パワーオン/パワーオフする電源スイッチや、演奏の開始/終了を指示する演奏スイッチなどを備え、スイッチ操作に応じたイベントを発生する。操作部20fが発生するイベントはCPU20aにより取り込まれる。
B.動作
次に、図5〜図10を参照して上記構成による電子打楽器100の動作を説明する。以下では、電子打楽器100の動作として、スティック部20側のCPU20bが実行するスティック処理の動作と、本体部10側のCPU11が実行する本体処理の動作とについて説明する。
(1)スティック処理の動作
図5を参照してスティック部20のCPU20bが実行するスティック処理の動作を説明する。電源スイッチ操作によりスティック部20がパワーオンされると、CPU20bは図5に図示するスティック処理のステップSA1に進み、演奏スイッチが演奏の開始を表すオン状態に設定されるまで待機する。そして、ユーザが演奏スイッチをオン状態にセットすると、ステップSA1の判断結果が「YES」になり、ステップSA2に進み、センサ部20aの加速度センサ出力をA/D変換して得た加速度データをRAM20dのデータエリアにストアする。
続いて、ステップSA3では、センサ部20aの角速度センサ出力をA/D変換して得た角速度データをRAM20dのデータエリアにストアする。次いで、ステップSA4では、センサ部20aの磁気センサ出力をA/D変換して得た角速度データをRAM20dのデータエリアにストアする。そして、ステップSA5では、RAM20dのデータエリアに格納した三軸毎の加速度データおよび角速度データに基づきスティック部20の三次元角度、すなわち図4に図示するロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各回転角を表す角度データを算出してRAM20dのデータエリアに格納する。
次に、ステップSA6では、RAM20dのデータエリアに格納した三軸毎の磁気データに基づきスティック部20のロール軸の方位角を表す方位データを算出してRAM20dのデータエリアに格納する。次いで、ステップSA7では、RAM20dのデータエリアから三軸毎の加速度データ、角度データおよびロール軸の方位角を表す方位データを読み出し、これにスティック部20−1、20−2の何れから出力されたデータであるかを区別する識別データを付加して出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を生成する。
続いて、ステップSA8では、上記ステップSA7で生成した出力データを通信部20eから本体部10側へ無線送信する。以後、演奏スイッチが演奏の終了を表すオフ状態に設定されるまで上記ステップSA1〜SA8を繰り返す。これにより、スティック部20−1、20−2は、スティックに加えられる動きに応じて変化する出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を発生して無線送信する。
(2)本体処理の動作
次に、図6〜図10を参照して本体部10のCPU11が実行する本体処理の動作について説明する。電源スイッチ操作により本体部10がパワーオンされると、CPU11は図6に図示する本体処理のステップSB1に進み、スティック部20−1、20−2からそれぞれ無線送信される出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を受信復調してRAM13の所定エリアに格納する。
続いて、ステップSB2では、上記ステップSB1で取得した出力データの内、両スティック部20−1、20−2が発生する加速度データに基づき、ユーザが両手に把持したスティック部20−1、20−2でドラムを叩くような振りの演奏動作を行っているか否かを検出する。ドラムを叩くような振りの演奏動作を検出した場合には、上記ステップSB2の判断結果は「YES」になり、ステップSB3に進む。
ステップSB3では、上記ステップSB1で取得した出力データの内、加速度データに基づき発音指示するノートオン処理を実行する。すなわちノートオン処理では、前回取得した加速度データの極性と今回取得した加速度データの極性とが正から負に変化したか、つまりスティック部20を振り下ろし終えて上方へ切り返すノートオン動作であるかどうかを判断し、ノートオン動作が為されたならば、ノートオンイベントを発生して音源部17に供給する。これにより、音源部17では、ノートオンイベントに応じて、例えばドラム音などの打楽器音を発生する。
そして、次のステップSB4に進むと、演奏スイッチ操作により演奏終了が指示されたか否かを判別する。演奏終了が指示されていなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSB1に処理を戻す。これに対し、演奏スイッチ操作により演奏終了が指示された場合には、上記ステップSB4の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。
さて一方、ドラムを叩くような振りの演奏動作が検出されない場合には、上記ステップSB2の判断結果が「NO」になり、ステップSB5を介してフリック処理を実行する。フリック処理では、後述するように、スティック部20から前回取得した角度データ(ピッチ軸)と今回取得した角度データ(ピッチ軸)との差分絶対値が閾値以上の場合や、差分絶対値が閾値未満であってもフリック操作された方向が確定した場合には、フリック中フラグを「1」にセットしてフリック操作中を表し、一方、差分絶対値が閾値未満であって、かつフリック操作された方向が確定しない場合には、フリック中フラグをゼロリセットしてフリック操作が為されていない旨を表す。
次いで、ステップSB6では、フリック操作中であるか否か、すなわちフリック中フラグが「1」であるか否かを判断する。フリック操作中(フリック中フラグが「1」)ならば、判断結果は「YES」になり、後述するステップSB8に処理を進める。これに対し、フリック中フラグが「1」、つまりフリック操作が為されていなければ、ここでの判断結果は「NO」になり、ステップSB7に進む。
したがって、例えばスティック部20−1をフリック操作し、スティック部20−2をポインティング操作したとすると、スティック部20−1については上記ステップSB6の判断結果が「YES」となり、後述のステップSB8に進むが、スティック部20−2については上記ステップSB6の判断結果が「NO」になり、ステップSB7を介して位置処理を実行する。位置処理では、後述するように、前回取得した角度データa0と今回取得した角度データa1とからポインティング操作の振れ幅(角度)を長さ(距離)に換算したポインティング位置Aを算出する。
そして、ステップSB8では、上記ステップSB7の位置処理で得られたポインティング位置A(ポインティング操作の振れ幅(角度))と、フリック操作との組み合わせに対応した操作入力を発生し、続くステップSB9では、発生した操作入力に応じてシーケンサ処理を制御する。
例えば図9に図示する一例のように、シーケンサ処理により表示部15に楽譜が表示されている状態において、スティック部20−1を左から右へフリック操作し、スティック部20−2を所定方向にポインティング操作したとする。そうすると、そのフリック操作とポインティング操作との組み合わせで決まる操作入力に応じて、シーケンサ処理が演奏パート別の音量を設定するボリューム表示画面を表示部15に表示する。
また、例えば図10に図示する一例のように、シーケンサ処理により表示部15に楽譜が表示されている状態において、スティック部20−2を左から右へフリック操作し、スティック部20−1を所定方向にポインティング操作したとする。そうすると、そのフリック操作とポインティング操作との組み合わせで決まる操作入力に応じて、シーケンサ処理がページ送りした楽譜を表示部15に表示する。そして、フリック操作とポインティング操作との組み合わせで決まる操作入力に応じてシーケンサ処理を制御し終えると、上述したステップSB1に処理を戻す。
(3)フリック処理の動作
フリック処理の動作の説明に入る前に、本実施形態で定義するフリック操作について述べる。上述した通り、本実施形態ではスティック部20を振り下ろし終えて上方へ切り返す動作、すなわちヨー回転の動きを演奏動作と定義しており、この演奏動作とは異なり、スティック部20を右から左へあるいは左から右へ振るピッチ回転が、例えば1秒間に80度以上など所定角速度以上で一定角度以上生じさせる動作を「フリック操作」と定義する。以下に述べるフリック処理では、スティック部20−1、20−2から取得したピッチ軸の角度データに基づき「フリック操作中」か否かを判別する。
次に、図7を参照してフリック処理の動作を説明する。前述した本体処理(図6参照)のステップSB5を介して本処理が実行されると、CPU11は図7に図示するステップSB1に進む。ステップSB1では、スティック部20から前回取得した角度データ(ピッチ軸)と今回取得した角度データ(ピッチ軸)との差分絶対値を算出する。続いて、ステップSB2では、上記ステップSB1にて算出した差分絶対値が閾値以上であるか否かを判断する。差分絶対値が閾値以上ならば、上記ステップSB2の判断結果は「YES」になり、ステップSB3に進み、移動中フラグを「1」にセットし、続くステップSB4では、フリック中フラグを「1」にセットして本処理を終える。
一方、上記ステップSB1にて算出した差分絶対値が閾値未満ならば、上記ステップSB2の判断結果は「NO」になり、ステップSB5に進み、移動中フラグをゼロリセットする。次いで、ステップSB6では、スティック部20から前回取得した方位データ(ロール軸の方位角)と、今回取得した方位データ(ロール軸の方位角)とに基づいてフリック操作された方向を算出することが出来たか、つまりフリック操作の方向(左から右又は左から右)が確定したかどうかを判断する。
フリック操作方向(左から右又は左から右)が確定した場合には、上記ステップSB6の判断結果が「YES」となり、ステップSB4に進み、フリック中フラグを「1」にセットして本処理を終える。これに対し、フリック操作方向(左から右又は左から右)が確定しない場合、つまりフリック操作が為されていない場合には、上記ステップSB6の判断結果が「NO」になり、フリック中フラグをゼロリセットして本処理を終える。
このように、フリック処理では、スティック部20から前回取得した角度データ(ピッチ軸)と今回取得した角度データ(ピッチ軸)との差分絶対値が閾値以上の場合や、差分絶対値が閾値未満であっても、フリック操作された方向が確定した場合には、フリック中フラグを「1」にセットしてフリック操作中を表し、一方、差分絶対値が閾値未満であって、かつフリック操作された方向が確定しない場合には、フリック中フラグをゼロリセットしてフリック操作が為されていない旨を表す。
(4)位置処理の動作
次に、図8を参照して位置処理の動作を説明する。前述した本体処理のステップSB7(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU11は図8に図示するステップSC1に進み、前回取得した角度データa0から今回取得した角度データa1までに対応した補正値を、変換テーブルT(図2参照)から読み出す。続いて、ステップSC2では、読み出された補正値を積分(累積加算)する。
次いで、ステップSC3では、角度データa1から角度データa0を減算した時の差分符号sign(a1−a0)を、上記ステップSC2で得られた積分値に乗算する。そして、ステップSC4では、差分符号が乗算された積分値に、角度データa1に定数Rを乗算して得たオフセット値を加算し、所定方向を指し示すポインティング操作の振れ幅(角度)を長さ(距離)に換算したポインティング位置Aを算出する。続いて、ステップSC6では、生成されたポインティング位置A(ポインティング操作の振れ幅)が−180°〜180°の範囲内に収まっていれば、そのままの値とするが、下限値−180°を超えた場合には当該下限値に制限し、一方、上限値180°を超えた場合には当該上限値に制限して本処理を終える。
このように、位置処理では、次式(1)に従い、前回取得した角度データa0と今回取得した角度データa1とからポインティング操作の振れ幅(角度)を長さ(距離)に換算したポインティング位置Aを算出するようになっている。
A=Σ(f(|a1−a0|)×sign(a1−a0)+a1×R…(1)
なお、上記(1)式におけるΣf(|a1−a0|)は、前回取得した角度データa0から今回取得した角度データa1までに対応した補正値を、変換テーブルT(図2参照)から読み出して積分した値、sign(a1−a0)は差分符号、a1×Rはオフセット値である。
以上説明したように、本実施形態では、スティック部20−1、20−2が与えられた動作(操作)に応じて変化する出力データ(識別データ、加速度データ、角度データおよび方位データ)を発生して無線送信し、本体部10側で取得する。本体部10では、取得した出力データの内、前回取得した加速度データの極性と今回取得した加速度データの極性とが正から負に変化する動作、すなわちスティック部20を振り下ろし終えて上方へ切り返すノートオン動作であるかどうかを判断し、ノートオン動作ならば、ノートオンイベントを発生して音源部17に供給し、当該ノートオンイベントに応じて、例えばドラム音などの打楽器音を発音する。
一方、演奏動作とは異なる動作として、スティック部20−1をフリック操作し、スティック部20−2をポインティング操作すると、ポインティング位置(ポインティング操作の振れ幅(角度))と、フリック操作との組み合わせに対応した操作入力を発生し、当該操作入力に応じてシーケンサ処理を制御するので、演奏動作を妨げずに他のアプリケーションへの入力を発生させることが出来る。
なお、上述した実施形態では、フリック操作に応じて楽譜表示をボリューム表示に切り換えたり、フリック操作に応じて表示される楽譜をページ送りしたりする一例について説明したが、これに限らず、例えば図11に図示する変形例のように、スティック部20−1、20−2の両方を左から右へフリック操作する操作入力に応じて、表示部15に表示される楽譜中の音楽トラックを整列させるようシーケンサ処理に指示する態様も可能であるし、更に図12に図示する変形例のように、表示部15に表示される楽譜中において、スティック部20−1のフリック操作で発生する操作入力に従って、スティック部20−2で位置指定して箇所から自動演奏の開始をシーケンサ処理に指示する態様も可能である。
更に、例えば図13に図示するように、スティック部20−1の回転操作(ロール軸回り)でボリューム指定しスティック部20−2の回転操作(ロール軸回り)でボリューム設定する操作入力を発生させたり、図14に図示するように、両スティック部20−1、20−2のポインティング操作で特定の音楽トラックを選択して移動させた後、両スティック部20−1、20−2のフリック操作で移動させた音楽トラックを開放する操作入力を発生させることも可能である。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
第1の操作子に設けられ、三次元空間における当該第1の操作子の動きを検出する第1の動作検出手段と、
前記第1の操作子とは別の第2の操作子に設けられ、三次元空間における当該第2の操作子の動きを検出する第2の動作検出手段と、
前記第1および第2の動作検出手段の少なくとも一方において、対応する前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方が演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、 前記第1および第2の動作検出手段のそれぞれが、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作に基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する動作指示手段と、
を具備することを特徴とする入力装置。
[請求項2]
前記動作指示手段は、前記第1および第2の動作検出手段の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の動作を検出した場合に、当該検出された第1及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
[請求項3]
前記第1の操作は、スティックを所定角速度以上で一定角度以上、右から左へ或いは左から右へ振るフリック操作であることを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
[請求項4]
前記第2の操作は、所定方向を指し示すポインティング操作であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力装置。
[請求項5]
前記動作指示手段は、前記演奏装置が表示部に楽譜が表示している状態において、前記第1の動作検出手段がフリック操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段がポインティング操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記表示部に楽譜表示に代えてボリューム表示画面の表示を指示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の入力装置。
[請求項6]
前記動作指示手段は、前記演奏装置が表示部に所定の楽譜が表示している状態において、前記第1の動作検出手段がポインティング操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段がフリック操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記表示部に前記所定の楽譜に代えて別の楽譜の表示を指示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の入力装置。
[請求項7]
前記動作指示手段は、前記演奏装置が表示部に所定の楽曲を表わす楽譜が表示している状態において、前記第1の動作検出手段がフリック操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段が前記楽譜上の所定の位置を指し示すポインティング操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記楽譜上において指し示された位置から前記所定の楽曲の演奏を開始させる指示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の入力装置。
[請求項8]
三次元空間における第1の操作子の動きを検出し、
三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出し、
前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示し、
前記第1および第2の操作子のそれぞれにおいて、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作に基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する、ことを特徴とする入力方法。
[請求項9]
コンピュータに、
三次元空間における第1の操作子の動きを検出するステップと、
、三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出するステップと、
前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示するステップと、
前記第1および第2の操作子のそれぞれにおいて、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作に基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
10 本体部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 音源部
18 サウンドシステム
20−1,20−2 スティック部
20a センサ部
20b CPU
20c ROM
20d RAM
20e 通信部
20f 操作部
100 電子打楽器

Claims (8)

  1. 第1の操作子に設けられ、三次元空間における当該第1の操作子の動きを検出する第1の動作検出手段と、
    前記第1の操作子とは別の第2の操作子に設けられ、三次元空間における当該第2の操作子の動きを検出する第2の動作検出手段と、
    前記第1および第2の動作検出手段の少なくとも一方において、対応する前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方が演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、
    前記第1および第2の動作検出手段の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する動作指示手段と、
    を具備することを特徴とする入力装置。
  2. 前記動作指示手段は、前記第1の動作検出手段及び前記第2の動作検出手段のいずれか一方がスティックを所定角速度以上で一定角度以上、右から左へ或いは左から右へ振るフリック操作を検出し、前記第1の動作検出手段及び前記第2の動作検出手段のいずれか他方が所定方向を指し示すポインティング操作を検出した場合に、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記動作指示手段は、示部に楽譜が表示されている状態において、前記第1の動作検出手段がフリック操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段がポインティング操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記表示部に楽譜表示に代えてボリューム表示画面の表示を指示することを特徴とする請求項に記載の入力装置。
  4. 前記動作指示手段は、示部に所定の楽譜が表示されている状態において、前記第1の動作検出手段がポインティング操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段がフリック操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記表示部に前記所定の楽譜に代えて別の楽譜の表示を指示することを特徴とする請求項に記載の入力装置。
  5. 前記動作指示手段は、示部に所定の楽曲を表わす楽譜が表示されている状態において、前記第1の動作検出手段がフリック操作を検出するとともに、前記第2の動作検出手段が前記楽譜上の所定の位置を指し示すポインティング操作を検出した場合、前記演奏装置に対して、前記楽譜上において指し示された位置から前記所定の楽曲の演奏を開始させる指示を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の入力装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の入力装置からの入力に基づいて、楽音を発生させる処理及び前記楽音を発生させる処理とは異なる機能の処理を実行する演奏装置。
  7. 三次元空間における第1の操作子の動きを検出し、
    三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出し、
    前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示し、
    前記第1および第2の操作子の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示する、ことを特徴とする入力方法。
  8. コンピュータに、
    三次元空間における第1の操作子の動きを検出するステップと、
    三次元空間における前記第1の操作子とは別の第2の操作子の動きを検出するステップと、
    前記第1及び第2の操作子の少なくとも一方において演奏動作を表わす動きを検出した場合に、演奏装置に対して当該演奏動作に対応する楽音の発生を指示するステップと、
    前記第1および第2の操作子の一方が、前記演奏動作とは異なる動きの第1の操作を検出し、かつ他方が前記演奏動作及び前記第1の操作とは異なる第2の操作を検出した場合に、当該検出された第1の操作及び第2の操作の組み合わせに基づき、前記演奏装置に対して前記楽音の発生とは異なる機能の動作を指示するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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