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JP6281355B2 - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、給紙装置および画像形成装置に関する。
従来、印刷媒体搬送用のローラと、ローラを駆動するモータと、負荷取得部と、しきい値取得部と、判別部とを備え、給紙トレーから画像形成部に送給される印刷媒体(用紙)の紙種を判別するようにした印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
負荷取得部は、印刷媒体が搬送されている所定期間におけるモータの負荷を示す搬送メジャメント値を取得するよう構成されている。しきい値取得部は、印刷媒体の紙種に応じて異なる値に設定された複数のしきい値を取得するよう構成されている。判別部は、搬送メジャメント値と複数のしきい値とを比較することにより印刷媒体の紙種を判別するよう構成されている。
しかしながら、上述の印刷装置において、例えば、薄紙と普通紙のように坪量(1平方メートルあたりのグラム数)の差があまりない印刷媒体にあっては、搬送メジャメント値に顕著な差異が表れ難く、印刷媒体の紙種を誤って判別することが懸念される。
本発明は、上述した課題を解決するためのもので、印刷媒体の紙種を精度よく判別することができる給紙装置を提供することを目的としている。
本発明に係る給紙装置は、上記目的を達成するため、ニップに印刷媒体が突入する一対の搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動するモータと、モータ出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記モータ出力軸の回転目標位置を設定する回転目標位置設定手段と、前記回転目標位置に対する前記回転位置の位置偏差を検出する位置偏差検出手段と、前記位置偏差に基づいて前記モータを制御する制御手段と、検出オン信号を前記制御手段に入力する検出指令手段と、前記位置偏差に基づいて前記印刷媒体の坪量を判別する坪量判別手段とを備えた給紙装置であって、前記制御手段は、前記検出オン信号が入力されたことを条件として制御パラメータのゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されている。
本発明によれば、印刷媒体の紙種を精度よく判別することができる給紙装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る給紙装置を搭載した画像形成装置の概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の駆動機構の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置のDCモータの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置のブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置のグリップローラのニップに用紙が突入した直後のDCモータの出力軸102の位置偏差と時間との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置のグリップローラのニップに用紙が突入した直後のDCモータの出力軸の位置偏差と用紙の坪量との関係を示すマップである。 本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の作動を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る給紙装置のブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る給紙装置の作動を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る給紙装置のDCモータの運転状態、坪量判別および制御パラメータのゲインの初期値復帰の時系列の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る給紙装置のDCモータの運転状態、坪量判別および制御パラメータのゲインの初期値復帰の時系列の他の例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係る給紙装置200が適用される画像形成装置100は、トナー像を形成するための感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、現像装置2Y、2M、2C、2Kとを備えている。ここで、「Y」、「M」、「C」、「K」は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。
各現像装置2Y、2M、2C、2Kは、それぞれ、現像ローラ3Y、3M、3C、3Kを有している。これら現像装置2Y、2M、2C、2Kの下方には、露光装置4が設けられている。
露光装置4は、画像情報に基づいて発したレーザ光を各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射して露光するように構成されている。この露光により、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のそれぞれに、Y静電潜像、M静電潜像、C静電潜像、K静電潜像が形成されるようになっている。また、露光装置4は、光源から発したレーザ光を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射するよう構成されている。
露光装置4の下方には、用紙収容カセット5が配置されている。用紙収容カセット5の用紙送出方向側端部の上方には、給紙ローラ6、一対のグリップローラ40および一対のレジストローラ7が下方から上方へ向けて配置されている。グリップローラ40は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における搬送ローラに相当する。
用紙収容カセット5は、印刷媒体としての用紙Sを、複数枚重ねた状態で収納しており、一番上の用紙Sには、給紙ローラ6が当接するようになっている。一番上の用紙Sは、給紙ローラ6が図示しない駆動機構によって図中反時計回りに回転すると、グリップローラ40のニップに向けて送り出されるようになっている。
一対のグリップローラ40は、後述する駆動機構150(図2参照)によって用紙Sを挟み込むべく回転し、用紙Sをレジストローラ7のニップに向けて送り出すようになっている。一対のレジストローラ7は、図示しない駆動機構によって用紙Sを挟み込むべく回転し、用紙Sを挟み込んだ後に回転を一旦停止するようになっている。さらに、レジストローラ7は、用紙Sを適切なタイミングで後述する2次転写ニップに向けて送り出すようになっている。
現像装置2Y、2M、2C、2Kの上方には、中間転写ユニット15が設けられている。中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、ベルトクリーニング装置10、2次転写バックアップローラ11、クリーニングバックアップローラ12、テンションローラ13、2次転写ローラ16等を有している。
中間転写ベルト8は無端状であり、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、テンションローラ13、2次転写バックアップローラ11およびクリーニングバックアップローラ12に巻き掛けられている。この中間転写ベルト8は、前述した7つのローラのいずれかを駆動する図示しない駆動機構によって図中反時計回りに回転するようになっている。
また、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kと、前述した感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとは、中間転写ベルト8を挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成するようになっている。
中間転写ベルト8は、回転に伴って上述した1次転写ニップを順次通過していく過程で、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のYトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が重ね合わせられて、中間転写ベルト8に1次転写されるようになっている。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という。)が形成されることになる。
2次転写ローラ16は、2次転写バックアップローラ11との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成するようになっている。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで、レジストローラ7から送り出された用紙Sに転写されるようになっている。そして、用紙Sの白色と相まって、フルカラートナー像が形成されることになる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、用紙Sに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ベルトクリーニング装置10により除去されるようになっている。また、用紙Sは、中間転写ベルト8と2次転写ローラ16との間に挟まれて、上方に向けて送り出されるようになっている。
2次転写バックアップローラ11および2次転写ローラ16の上方には、定着ユニット17が設けられている。定着ユニット17は、ヒータによって加熱される定着ローラ17aと、定着ローラ17aとの間に用紙Sを挟み込んで定着ニップを形成する加圧ローラ17bとを有している。
定着ローラ17aおよび加圧ローラ17bは、図示しない駆動機構によって、前述した2次転写ニップから送り出される用紙Sを挟み込むべく回転するようになっている。これにより、用紙Sに形成されたフルカラートナー像は、定着ユニット17の定着ニップを通過する際に熱と圧力を受けて用紙Sに定着されるようになっている。さらに、フルカラートナー像が定着された用紙Sは、上方へ向けて送り出されるようになっている。
定着ユニット17の上方には、一対の排紙ローラ18が設けられている。一対の排紙ローラ18は、図示しない駆動機構によって、定着ユニット17から送り出される用紙Sを挟み込むべく回転するようになっている。これにより、フルカラートナー像が定着された用紙は、排紙ローラ18のニップを経て装置外部へ送り出されるようになっている。
画像形成装置100の上部には、スタック部20が設けられており、排紙ローラ18によって装置外部に送り出された用紙Sは、スタック部20に順次スタックされるようになっている。
スタック部20と前述した中間転写ユニット15との間には、ボトル支持部21が設けられている。ボトル支持部21には、Y、M、C、K用のトナーを収容するトナーボトル22Y、22M、22C、22Kが配置されている。
各トナーボトル22Y、22M、22C、22K内のトナーは、図示しないトナー供給装置により、現像装置2Y、2M、2C、2Kに適宜補給されるようになっている。これらのトナーボトル22Y、22M、22C、22Kは、現像装置2Y、2M、2C、2Kとは独立して、画像形成装置100に対して脱着できるよう構成されている。
画像形成装置100は、CPUを含む本体制御部30と、この本体制御部30で実行されるプログラム等を記憶するメモリ31を備えている。
本体制御部30は、図示しない操作パネル等から入力される指示信号に基づいてメモリ31からプログラムを読み出すようになっている。さらに、本体制御部30は、前述した現像装置2Y、2M、2C、2K、露光装置4、給紙装置200、中間転写ユニット15、定着ユニット17等を制御するよう構成されている。
図2に示すように、グリップローラ40は、DCモータ101、駆動列250等を含んで構成される駆動機構150により駆動されるようになっている。DCモータ101は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明におけるモータに相当する。
DCモータ101は、DCブラシレスモータであり、出力軸102の一端部に、小径のギヤ102aを有している。ギヤ102aは、出力軸102自体に切削加工を施すことにより形成されている。出力軸102は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明におけるモータ出力軸に相当する。さらに、DCモータ101の回転は、駆動列250を介して一対のグリップローラ40に伝達されるようになっている。
駆動列250は、第1のギヤ251と、第2のギヤ252と、第3のギヤ253と、第4のギヤ254と、第5のギヤ255と、第6のギヤ256と、第7のギヤ257とを備えている。
第1のギヤ251は、DCモータ101の出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合っている。第2のギヤ252は、第1のギヤ251と同軸に配置され、第1のギヤ251と一体的に回転するよう構成されている。
第3のギヤ253は、第2のギヤ252に噛み合っている。第4のギヤ254は、第3のギヤ253と同軸に配置され、第3のギヤ253と一体的に回転するよう構成されている。
第5のギヤ255は、第4のギヤ254に噛み合っている。第6のギヤ256は、第5のギヤ255および一方のグリップローラ40と同軸に配置され、第5のギヤ255および一方のグリップローラ40と一体的に回転するよう構成されている。
第7のギヤ257は、他方のグリップローラ40と同軸に配置され、他方のグリップローラ40と一体的に回転するよう構成されるとともに、第6のギヤ256に噛み合っている。第7のギヤ257は、第6のギヤ256と同一歯数である。これにより、一対のグリップローラ40は、一方のグリップローラ40と他方のグリップローラ40とが相反する方向へ等速回転するようになっている。
図3に示すように、DCモータ101は、エンコーダ103を有している。エンコーダ103は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における回転位置検出手段に相当する。エンコーダ103は、エンコーダディスク103aと、フォトセンサ103bとによって構成されている。エンコーダディスク103aは、出力軸102の他端部に同軸に取り付けられ、出力軸102と一体的に回転するようになっている。
エンコーダディスク103aは、例えば、金属製の円板に多数のスリットを、放射状に等間隔に形成したものである。フォトセンサ103bは、2組の発光素子と受光素子とを有する2チャンネルフォトセンサである。フォトセンサ103bは、エンコーダディスク103aを厚み方向に挟み込むようにDCモータ101に取り付けられている。発光素子と受光素子は、エンコーダディスク103aの厚み方向に対峙しており、発光素子から受光素子へ向けて検出光が出射されるようになっている。
発光素子から受光素子へ向かう検出光の光路は、エンコーダディスク103aが回転する際に、エンコーダディスク103aに形成した多数のスリットによって、検出光が通過可能な状態と、検出光が遮断される状態とに交互に変化することになる。そして、エンコーダディスク103aの回転数に応じたパルス信号が、フォトセンサ103bの受光素子から出力されるようになっている。
フォトセンサ103bにおける2組の発光素子と受光素子は、各々のパルス信号位相差が所定量(本実施形態ではπ/2[rad])となるように配置されている。これにより、パルス信号であるエンコーダパルスA、B(図4参照)の位相差を利用して、DCモータ101の回転方向を検知することが可能である。
DCモータ101の端板104には、コネクタ105が取り付けられている。ドライバ回路115が出力する駆動電流は、コネクタ105を経てDCモータ101に供給され、フォトセンサ103bが出力するパルス信号は、コネクタ105を経て制御回路120に送信されるようになっている。
また、駆動機構150は、図4に示すように、目標信号生成手段110、検出指令手段111、ドライバ回路115、制御回路(1チップマイコン)120および坪量判別手段130を有している。目標信号生成手段110、検出指令手段111および坪量判別手段130は、本体制御部30(図1参照)に設けられている。
目標信号生成手段110は、図示しない操作パネルから入力される指示信号に基づいてメモリ31(図1参照)からプログラムを読み出し、DCモータ101の回転量を指示する移動パルス数信号を出力するよう構成されている。
検出指令手段111は、図示しない操作パネルから入力される指示信号に基づいてメモリ31からプログラムを読み出し、検出オン信号を出力するよう構成されている。検出指令手段111は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素である。
ドライバ回路115は、4象限ドライバであり、後述する制御回路120から入力される指令信号と、DCモータ101に設けたホールIC116から入力されるホール信号とに基づき、DCモータ101に駆動電流を供給するよう構成されている。また、ドライバ回路115は、ホール信号に基づき、駆動電流の電流値やPWM電圧値を制御するようになっている。
制御回路120が出力する指令信号は、PWM(パルス幅変調)出力を指示するPWM信号、DCモータ101の起動および停止を指示するスタートストップ信号、およびDCモータ101の減速を指示するブレーキ信号である。
制御回路120は、目標位置・速度計算回路121、モータ位置・速度計算回路122、位置偏差・速度偏差検出回路123、位置・速度追従制御器124を含んで構成されている。
目標位置・速度計算回路121は、目標信号生成手段110から入力される移動パルス数信号と、図示しないオシレータからの時間情報とに基づき、DCモータ101における出力軸102の目標回転位置および目標回転速度を求めるようになっている。目標位置・速度計算回路121は、目標回転位置および目標回転速度に応じた目標位置信号および目標速度信号を出力するよう構成されている。
目標位置・速度計算回路121は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における回転目標位置設定手段に相当する。
モータ位置・速度計算回路122は、エンコーダ103から入力されるエンコーダパルスA、Bと、図示しないオシレータからの時間情報とに基づき、DCモータ101における出力軸102の実回転位置および実回転速度を求めるようになっている。モータ位置・速度計算回路122は、実回転位置および実回転速度に応じたモータ位置信号およびモータ速度信号を出力するよう構成されている。
モータ位置・速度計算回路122は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における回転位置検出手段に相当する。
位置偏差・速度偏差検出回路123は、目標位置・速度計算回路121から入力される目標位置信号と、モータ位置・速度計算回路122から入力されるモータ位置信号とに基づき、DCモータ101における出力軸102の位置偏差を求めるようになっている。位置偏差・速度偏差検出回路123は、位置偏差に応じた位置偏差信号を出力するよう構成されている。
位置偏差・速度偏差検出回路123は、目標位置・速度計算回路121から入力される目標速度信号と、モータ位置・速度計算回路122から入力されるモータ速度信号とに基づき、DCモータ101における出力軸102の速度偏差を求めるようになっている。位置偏差・速度偏差検出回路123は、速度偏差に応じた速度偏差信号を出力するよう構成されている。
位置偏差・速度偏差検出回路123は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における位置偏差検出手段、または速度偏差検出手段に相当する。
位置・速度追従制御器124は、比例積分微分制御器であり、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号および速度偏差信号に基づき、前述したPWM信号、スタートストップ信号およびブレーキ信号を出力するよう構成されている。PWM信号、スタートストップ信号およびブレーキ信号は、ドライバ回路115に入力されるようになっている。これにより、DCモータ101は、出力軸102の位置偏差(エンコーダパルス数の目標値と実測値との誤差)が目標値0に向けて収束するよう制御されることになる。
また、位置・速度追従制御器124は、前述した検出指令手段111から検出オン信号が入力されることを条件として、制御パラメータのゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されている。初期値よりも低い値に変更するゲインは、比例制御のゲイン、比例制御および積分制御のゲイン、比例制御、積分制御および微分制御のゲインのいずれであってもよい。
図5は、前述したグリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差を示している。図中、破線は、位置・速度追従制御器124のゲインが初期値である場合を表し、実線は、位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更した場合を表している。
位置・速度追従制御器124のゲインの初期値は、用紙Sがグリップローラ40のニップから最適な状態で送り出されるように設定されている。このため、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差は、図5に破線で表すように、極めて小さい。
位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更した場合は、位置・速度追従制御器124によるモータ101の制御の追従性が低下する。このため、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差は、図5に実線で表すように、位置・速度追従制御器124のゲインが初期値である場合に比べて大きくなる。
位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更すると、図6に示すように、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差と、各種の用紙Sの坪量とは正比例的な関係を呈するマップになる。このマップは、予めメモリ31に設定されている。用紙Sの坪量は、紙種に対応して薄紙、普通紙、厚紙の順に大きくなる。よって、出力軸102の位置偏差から用紙Sの坪量、すなわち、紙種を判別することができる。
また、出力軸102の速度偏差に注目すると、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の速度偏差、および出力軸102の速度偏差と用紙Sの坪量との関係も、出力軸102の位置偏差と同様な傾向になる。よって、出力軸102の速度偏差からも用紙Sの坪量を判別することができる。また、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後のDCモータ101の給電回路の電流値や電圧値の偏差からも用紙Sの坪量を判別することができる。
位置・速度追従制御器124は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素であり、本発明における制御手段に相当する。
坪量判別手段130は、坪量設定手段131から入力される紙種指定信号からユーザが指定した紙種の坪量情報を取得するようになっている。坪量判別手段130は、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号と、メモリ31(図1参照)に設定されたマップとに基づき、グリップローラ40により搬送される用紙Sの坪量を判別するよう構成されている。
マップは、図6に示すように、DCモータ101の出力軸102の位置偏差と、各種の用紙Sの坪量とを関連付けたものである。すなわち、坪量判別手段130は、DCモータ101の出力軸102の位置偏差から用紙Sの坪量を判別するようになっている。
坪量判別手段130は、判別した用紙Sの坪量と取得した紙種の坪量情報とを対比し、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違することを条件として、アラート手段132を作動させるとともに、DCモータ101を停止させるよう構成されている。用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違するとは、ユーザが指定した紙種の坪量と給紙される用紙Sの坪量とが一致していないことを意味する。
坪量判別手段130、坪量設定手段131、アラート手段132は、本実施形態に係る給紙装置200の構成要素である。坪量設定手段131は、操作パネルに相当し、アラート手段132は、例えば、ブザー等の発音手段やLED等の発光手段に相当する。
次いで、図7を参照しながら本実施形態に係る給紙装置200の作動を説明する。
給紙装置200は、位置・速度追従制御器124に検出オン信号が入力されていることを条件として(ステップS1:YES)、位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更し、ユーザが指定した紙種の坪量情報を取得する(ステップS2)。
給紙装置200は、位置・速度追従制御器124に検出オン信号が入力されていないと(ステップS1:NO)、位置・速度追従制御器124のゲインを初期値のままにする。
給紙装置200は、給紙が開始されたこと(位置・速度追従制御器124がドライバ回路115に信号を出力すること)を条件として(ステップS3:YES)、坪量判別手段130において用紙Sの坪量を判別する(ステップS4)。用紙Sの坪量の判別は、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号と、メモリ31(図1参照)に設定されたマップとに基づいて判別される。
給紙装置200は、給紙が開始されないと(ステップS3:NO)、給紙が開始されるまで、待機状態を保ち続ける。
給紙装置200は、坪量判別手段130において、判別した用紙Sの坪量と取得した紙種の坪量情報とを対比し、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違するか否かを判別する(ステップS5)。
給紙装置200は、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していることを条件として(ステップS5:YES)、アラート手段132を作動させるとともに、DCモータ101を停止させる(ステップS6)。
給紙装置200は、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していないと(ステップS5:NO)と、DCモータ101を停止させず、また、アラート手段132も作動させずに、給紙を継続する。用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違しないとは、ユーザが指定した紙種の坪量と給紙される用紙Sの坪量とが一致していることを意味する。
本実施形態に係る給紙装置200は、位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更して、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差を大きくし、この位置偏差に基づいて用紙Sの坪量を判別する。よって、本実施形態に係る給紙装置200は、印刷媒体の紙種を精度よく判別することができる。
また、本実施形態に係る給紙装置200は、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していると、アラート手段132を作動させるため、ユーザが指定した紙種の坪量と用紙Sの坪量とが一致していないことをユーザに知らせることができる。
さらに、本実施形態に係る給紙装置200は、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していると、DCモータ101を停止させるため、坪量情報と異なる坪量の用紙Sに対する印刷を防ぐことができる。これにより、中間転写ベルト8や定着ローラ17aがトナーによって汚れず、特にハガキ等の高価な印刷媒体の無駄をなくすことができる。
(第2の実施形態)
図8に示すように、本実施形態に係る給紙装置200Aに適用される駆動機構150Aは、目標信号生成手段110、検出指令手段111、ドライバ回路115、制御回路(1チップマイコン)120Aおよび坪量判別手段130Aを有している。目標信号生成手段110、検出指令手段111、ドライバ回路115は、図4に示すものと同様な構造であるので詳細については説明を省略する。
制御回路120Aは、ドライバ回路115に指令信号を入力するようになっている。
制御回路120Aが出力する指令信号は、PWM(パルス幅変調)出力を指示するPWM信号、DCモータ101の起動および停止を指示するスタートストップ信号、およびDCモータ101の減速を指示するブレーキ信号である。
制御回路120Aは、目標位置・速度計算回路121、モータ位置・速度計算回路122、位置偏差・速度偏差検出回路123、位置・速度追従制御器124Aを含んで構成されている。目標位置・速度計算回路121、モータ位置・速度計算回路122、位置偏差・速度偏差検出回路123は、図4に示すものと同様な構造であるので詳細については説明を省略する。
坪量判別手段130Aは、前述した坪量判別手段130と同様に、坪量設定手段131から入力される紙種指定信号からユーザが指定した紙種の坪量情報を取得するようになっている。坪量判別手段130Aは、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号と、メモリ31(図1参照)に設定されたマップとに基づき、グリップローラ40により搬送される用紙Sの坪量を判別するよう構成されている。
坪量判別手段130Aは、判別した用紙Sの坪量と取得した紙種の坪量情報とを対比し、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違することを条件として、アラート手段132を作動させるとともに、DCモータ101を停止させるよう構成されている。用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違するとは、ユーザが指定した紙種の坪量と給紙される用紙Sの坪量とが一致していないことを意味する。
坪量判別手段130Aは、判別した用紙Sの坪量と取得した紙種の坪量情報とを対比し、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に一致することを条件として、DCモータ101を停止させるよう構成されている。また、坪量判別手段130Aは、ゲイン復帰信号を位置・速度追従信号制御器124Aに入力したうえ、DCモータ101を作動させるよう構成されている。用紙Sの坪量が取得した坪量情報に一致するとは、ユーザが指定した紙種の坪量と給紙される用紙Sの坪量とが一致していることを意味する。
位置・速度追従制御器124Aは、前述した位置・速度追従制御器124と同様に、比例積分微分制御器である。位置・速度追従制御器124Aは、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号および速度偏差信号に基づき、PWM信号、スタートストップ信号およびブレーキ信号をドライバ回路115に入力するよう構成されている。
また、位置・速度追従制御器124Aは、検出指令手段111から検出オン信号が入力されることを条件として、制御パラメータのゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されている。初期値よりも低い値に変更するゲインは、比例制御のゲイン、比例制御および積分制御のゲイン、比例制御、積分制御および微分制御のゲインのいずれであってもよい。
さらに、位置・速度追従制御器124Aは坪量判別手段130Aからゲイン復帰信号が入力されることを条件として、制御パラメータのゲインを初期値に戻すよう構成されている。
位置・速度追従制御器124Aは、本実施形態に係る給紙装置200Aの構成要素であり、本発明における制御手段に相当する。
次いで、図9を参照しながら本実施形態に係る給紙装置200Aの作動を説明する。
給紙装置200Aは、位置・速度追従制御器124Aに検出オン信号が入力されていることを条件として(ステップS11:YES)、位置・速度追従制御器124Aのゲインを初期値よりも低い値に変更する。給紙装置200Aは、ユーザが指定した紙種の坪量情報を取得する(ステップS12)。
給紙装置200Aは、位置・速度追従制御器124Aに検出オン信号が入力されていないと(ステップS11:NO)、位置・速度追従制御器124Aのゲインを初期値のままにする。
給紙装置200Aは、給紙が開始されたこと(位置・速度追従制御器124Aがドライバ回路115に信号を出力すること)を条件として(ステップS13:YES)、坪量判別手段130Aにおいて用紙Sの坪量を判別する(ステップS14)。用紙Sの坪量の判別は、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される位置偏差信号と、メモリ31(図1参照)に設定されたマップとに基づいて判別される。
給紙装置200Aは、給紙が開始されないと(ステップS13:NO)、給紙が開始されるまで、待機状態を保ち続ける。
給紙装置200Aは、坪量判別手段130Aにおいて、判別した用紙Sの坪量と取得した紙種の坪量情報とを対比し、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違するか否かを判別する(ステップS15)。
給紙装置200Aは、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していることを条件として(ステップS15:YES)、アラート手段132を作動させるとともに、DCモータ101を停止させる(ステップS16)。
給紙装置200Aは、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に一致していると(ステップS15:NO)と、用紙Sの送給方向先端部がレジストローラ7のニップに挟まれたときに一旦DCモータ101を停止させる(ステップS17)。給紙装置200Aは、位置・速度追従制御器124Aの制御パラメータのゲインを初期値に戻し(ステップS18)、再びDCモータ101を作動させる(ステップS18)。よって、給紙装置200Aは、用紙Sを印刷に適した速度で搬送することができる。
DCモータ101の一旦停止(ステップS17)と制御パラメータのゲインの初期値復帰(ステップS18)とは、図10に示すように同時に実行することができる。また、制御パラメータのゲインの初期値復帰(ステップS18)とDCモータ101の作動再開(ステップS19)とは、図11に示すように同時に実行することができる。
本実施形態に係る給紙装置200Aは、位置・速度追従制御器124のゲインを初期値よりも低い値に変更して、グリップローラ40のニップに用紙Sが突入した直後の出力軸102の位置偏差を大きくし、この位置偏差に基づいて用紙Sの坪量を判別する。よって、本実施形態に係る給紙装置200Aは、印刷媒体の紙種を精度よく判別することができる。
また、本実施形態に係る給紙装置200Aは、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していると、アラート手段132を作動させるため、ユーザが指定した紙種の坪量と用紙Sの坪量とが一致していないことをユーザに知らせることができる。
さらに、本実施形態に係る給紙装置200Aは、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に相違していると、DCモータ101を停止させるため、坪量情報と異なる坪量の用紙Sに対する印刷を防ぐことができる。これにより、中間転写ベルト8や定着ローラ17aがトナーによって汚れず、特にハガキ等の高価な印刷媒体の無駄をなくすことができる。
また、本実施形態に係る給紙装置200Aは、用紙Sの坪量が取得した坪量情報に一致していると、制御パラメータのゲイン値を初期値に戻すので、用紙Sを印刷に適した速度で搬送することができる。
本発明の他の実施形態としては、用紙Sの坪量の判別を、位置偏差・速度偏差検出回路123から入力される速度偏差信号と、出力軸102の速度偏差と用紙Sの坪量との関係のマップとに基づいて行う構成が挙げられる。
本発明に係る給紙装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明に係る給紙装置は、各種の画像形成装置に適用することができる。
40 グリップローラ(搬送ローラ)
101 DCモータ(モータ)
102 出力軸(モータ出力軸)
103 エンコーダ(回転位置検出手段)
110 目標信号生成手段
111 検出指令手段
121 目標位置・速度計算回路(目標位置設定手段)
122 モータ位置・速度計算回路(回転位置検出手段)
123 位置偏差・速度偏差検出回路(位置偏差検出手段)
124,124A 位置・速度追従制御器(制御器)
130,130A 坪量判別手段
131 坪量設定手段
132 アラート手段
200,200A 給紙装置
S 用紙(印刷媒体)
特開2011−93183号公報

Claims (9)

  1. ニップに印刷媒体が突入する一対の搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動するモータと、
    モータ出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記モータ出力軸の回転目標位置を設定する回転目標位置設定手段と、
    前記回転目標位置に対する前記回転位置の位置偏差を検出する位置偏差検出手段と、
    前記位置偏差に基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    検出オン信号を前記制御手段に入力する検出指令手段と、
    前記位置偏差に基づいて前記印刷媒体の坪量を判別する坪量判別手段とを備えた給紙装置であって、
    前記制御手段は、前記検出オン信号が入力されたことを条件として制御パラメータのゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されていることを特徴とする給紙装置。
  2. ニップに印刷媒体が突入する一対の搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動するモータと、
    モータ出力軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記モータ出力軸の回転目標速度を設定する回転目標速度設定手段と、
    前記回転目標速度に対する前記回転速度の速度偏差を検出する速度偏差検出手段と、
    前記速度偏差に基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    検出オン信号を前記制御手段に入力する検出指令手段と、
    前記速度偏差に基づいて前記印刷媒体の坪量を判別する坪量判別手段とを備えた給紙装置であって、
    前記制御手段は、前記検出オン信号が入力されたことを条件として制御パラメータのゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されていることを特徴とする給紙装置。
  3. 印刷媒体の坪量情報が設定される坪量設定手段と、
    アラート手段とを備え、
    前記坪量判別手段は、前記坪量設定手段により設定された坪量情報と前記坪量判別手段において判別した前記印刷媒体の坪量とが相違したことを条件としてアラート手段を作動させるよう構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
  4. 印刷媒体の坪量情報が設定される坪量設定手段を備え、
    前記坪量判別手段は、前記坪量設定手段により設定された坪量情報と前記坪量判別手段において判別した前記印刷媒体の坪量とが相違したことを条件として前記モータを停止させるよう構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
  5. 印刷媒体の坪量情報が設定される坪量設定手段を備え、
    前記坪量判別手段は、前記坪量設定手段により設定された坪量情報と前記坪量判別手段において判別した前記印刷媒体の坪量とが一致したことを条件としてゲイン復帰信号を前記制御手段に入力するよう構成され、
    前記制御手段は、ゲイン復帰信号が入力されることを条件として前記制御パラメータのゲイン値を初期値に戻すよう構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
  6. 前記制御手段は、比例積分微分制御器であって、前記検出オン信号が入力されたことを条件として前記制御パラメータである比例制御のゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記制御手段は、比例積分微分制御器であって、前記検出オン信号が入力されたことを条件として前記制御パラメータである比例制御および積分制御のゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  8. 前記制御手段は、比例積分微分制御器であって、前記検出オン信号が入力されたことを条件として前記制御パラメータである比例制御、積分制御および微分制御のゲインを初期値よりも低い値に変更するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の給紙装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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