以下に、照明器具の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下では特に断りがない限り、ケース1の長手方向を上下方向(開口部11側が下側)と規定して説明を行う。
(実施形態1)
本実施形態の照明器具10は、図3に示すように、天井材100(造営材)に設けた埋込孔100aを通して天井に埋め込まれる天井埋込型の非常灯であって、商用電源(外部電源)が停電になると光源を点灯させるものである。
本実施形態の照明器具10は、図2に示すように、ケース1と、ベース2と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5と、一対の取付ばね6,6と、端子台7とを備える。なお、図2では、非常用電源4の摘み部43を省略しているが、実際には図1に示すような摘み部43が一体に設けられている。
ケース1は、例えば鋼板などの不燃材料からなり、上下方向に長い円筒状に形成され、ケース1の下端には開口部11が設けられている。ケース1において開口部11側(下端側)の外側面には、ベース2の各引掛部23の引掛爪231(図5参照)が引っ掛けられる矩形の孔12が、各引掛爪231と対応する位置に設けられている(図3では片方の孔12のみ図示)。また、ケース1の内部には、非常用電源4を収納するための収納空間13(図1参照)が設けられている。
ベース2は、ケース1と同様に、例えば鋼板などの不燃材料からなり、図1及び図5に示すように、扁平且つ円筒状に形成された本体部21を有し、本体部21の下端には外向きに突出する鍔部22が全周に亘って設けられている。
本体部21の底面には、図2に示すように、光源ユニット3を収納するための凹部211(第1孔)が設けられ、凹部211の底面には、光源ユニット3の基板32に接続されたコネクタ(図示せず)を通すための孔211a(図5参照)が設けられている。また、本体部21の底面には、電源装置5の基板51に実装されたモニタランプ55を露出させるための長孔213と、点検スイッチ53,44を露出させるための孔214,214とが設けられている。
さらに、本体部21の底面には、上下方向(厚み方向)に貫通する孔212(第2孔)が設けられており、本実施形態では、矩形状に開口する孔212aと、半円状に開口する孔212bとで孔212が構成されている。
また、本体部21の側面には、上側から見てT字状に開口する一対のばね保持部215,215が、本体部21の中心軸に対して対称な位置に設けられている。さらに、本体部21の上面には、先端に引掛爪231,231を有する一対の引掛部23,23が、本体部21の中心軸に対して対称な位置に設けられている。
ここに、ベース2の孔212aは、図5に示すように上下方向(厚み方向)に貫通しており、長手方向(図1中の左右方向)における両内側面には、内向きに突出する突台部212c,212cがそれぞれ設けられている。
そして、ケース1の開口部11を閉塞するようにしてベース2をケース1に近づけていき、ベース2の引掛爪231,231をケース1の孔12,12にそれぞれ引っ掛けることで、ベース2がケース1に取り付けられる。なお、ベース2をケース1に取り付けた状態では、収納空間13と孔212とが通じており、孔212に通された非常用電源4が収納空間13へ導かれるようになっている。
ここに、本実施形態では、ケース1とベース2により器具本体8が構成されている。また、本実施形態では、ベース2の底面により器具本体8の一面が構成されている。
非常用電源4は、図1及び図5に示すように、上下方向に長い円筒状に形成された本体部41を有し、本体部41の内部には複数の蓄電池(図示せず)が上下方向に並べて収納されている。また、本体部41の上端には、電源装置5との間を電気的に接続する接続部42が設けられており、接続部42の上面に設けられた一対の孔421,421(図5参照)を臨むようにして一対の刃受けばね(図示せず)が内部に収納されている。
そして、電源装置5に電気的に接続された差込プラグ(図示せず)の各栓刃を、孔421,421を通して対応する刃受けばねに接続することで、非常用電源4と電源装置5とが電気的に接続される。
また、本体部41の下端側には、本体部41の中心軸に対して対称な位置に一対の摘み部43,43が設けられている。各摘み部43は、撓み片431と、対向片432と、摘み片433とを有している。
撓み片431は、一端(図1中の上端)が本体部41の側面部411に取り付けられており、側面部411に沿って下向き(底面部412へ向かう向き)に延長されている。また、対向片432は、本体部41の底面部412と対向するように、撓み片431の先端(図1中の下端)から底面部412と平行な方向に延長されている。さらに、摘み片433は、対向片432の先端(図1中の右端又は左端)から撓み片431と平行な方向で、且つ底面部412から離れる方向に延長されている。
また、撓み片431と対向片432の連接部分には、外向きに突出する三角形状の突起部434(第1突起部)が設けられている。さらに、摘み片433の先端側(図1中の下端側)には、外向きに突出する2個1組の突起433a,433aが設けられている。これらの突起433a,433aは、器具本体8に対して非常用電源4を着脱する際に人の指で摘ままれる部位に設けられており、これらの突起433a,433aにより滑り止め部が構成されている(図4(a)及び図4(b)参照)。
この非常用電源4は、商用電源が正常に供給されている間は電源装置5により蓄電池が充電され、商用電源が停電になると蓄電池に蓄積させた直流電力を光源ユニット3へ供給する。
光源ユニット3は、図2に示すように、レンズ31と、基板32と、放熱部材33と、保持金具34とを有している。基板32の下面には発光ダイオード321が実装されており、基板32の下方にはレンズ31が配置されている。放熱部材33は、発光ダイオード321で発生する熱を放熱するためのものであり、基板32の上面に密着して取り付けられている。これらのレンズ31、基板32及び放熱部材33は、保持金具34により一体に組み付けられる。
一体に組み付けられた光源ユニット3は、レンズ31側が開口側、保持金具34が底面側となる向きでベース2の凹部211内に収納される。このとき、基板32に接続された上記コネクタが、凹部211の底面に形成された孔211aを通して上方に露出する。
この光源ユニット3は、商用電源の停電時に非常用電源4から供給される直流電力によって点灯し、商用電源が正常に供給されている状態では点灯しない。つまり、この光源ユニット3は、商用電源の停電時にのみ点灯する非常用の光源である。なお、上述の光源ユニット3及び非常用電源4は、器具本体8の内部で且つ下面(一面)側において並べて配置される。
電源装置5は、図2に示すように、上下方向に長い矩形板状に形成された基板51を有し、基板51の一面(図2中の右面)には複数の電子部品52が実装されている。これらの電子部品52は、商用電源からの交流電力を所定の電圧値の直流電力に変換して非常用電源4の蓄電池に充電する充電回路と、非常用電源4の蓄電池に蓄積させた直流電力を光源ユニット3に供給して光源ユニット3を点灯させる給電回路とを構成する。
また、基板51には、2種類の点検スイッチ53,54と、モニタランプ55とが実装されている。点検スイッチ53は、発光ダイオード321が点灯するか否かを点検するためのスイッチであり、点検スイッチ54は、非常用電源4の蓄電池の充電状態を点検するためのスイッチである。
また、モニタランプ55は、非常用電源4の蓄電池の充電状態を表示するものであり、例えばモニタランプ55が緑色に点灯している場合には、上記蓄電池が充電されていることを示している。なお、上記蓄電池が充電されていない状態では、モニタランプ55は点灯しない。
この電源装置5は、光源ユニット3に電気的に接続された上記コネクタが接続されるコネクタ(図示せず)を有しており、両コネクタを介して光源ユニット3と電源装置5とが電気的に接続される。
取付ばね6,6は、例えば板金に曲げ加工を施すことにより長尺且つ矩形板状に形成され、ベース2のばね保持部215,215にそれぞれ取り付けられる。そして、取付ばね6,6とベース2の鍔部22との間で天井材100を挟み込むことで、照明器具10が天井に取り付けられる(図3参照)。
端子台7は、従来周知の速結端子構造を有し、天井裏に先行配線された電源線(図示せず)が接続されるとともに、電源装置5の入力端子に接続された電線(図示せず)が接続される。
次に、非常用電源4を器具本体8の収納空間13に収納する手順について説明する。
利用者は、接続部42が器具本体8側(上側)となるように向きを調整し、ベース2の孔212を通して非常用電源4を収納空間13へ移動させる。そして、利用者は、非常用電源4を収納空間13の所定位置(図1に示す位置)まで移動させ、これにより両摘み部43,43の突起部434,434がベース2の対応する突台部212c,212cの上にそれぞれ乗り、非常用電源4が器具本体8に保持される。
このとき、図1に示すように、摘み部43の下端部が器具本体8の下面、つまりベース2の底面と面一になるように摘み部43を配置するのが好ましい。これにより、器具本体8の下面から摘み部43の一部を露出させた場合に比べて、意匠性を向上させることができる。また、さらに意匠性を向上させるために、ベース2の下面を覆うようにカバー(図示せず)を取り付ける場合でも、摘み部43が取り付けの邪魔にならないという利点もある。
続けて、非常用電源4を器具本体8から取り外す手順について説明する。
非常用電源4を器具本体8の収納空間13に収納した状態(図1に示す状態)から、利用者が両摘み片433,433を摘まむと、両摘み片433,433が互いに近づく向きに変位し、それに伴って両対向片432,432も互いに近づく向きに変位する。また、両対向片432,432が互いに近づく向きに変位すると、両撓み片431,431も互いに近づく向きに撓み、これにより両突起部434,434が対応する突台部212c,212cから外れる位置までそれぞれ変位する。
そして、利用者が、両摘み片433,433を摘まんだまま下向きに引っ張ると、孔212を通して非常用電源4が器具本体8外に引き出される。なお、各摘み片433,433には、滑り止め部を構成する一対の突起433a,433aが設けられているため、利用者の握力に影響されにくい状態で非常用電源4を着脱することができる。ここに、本実施形態では、ベース2の突台部212cにより被引掛部が構成され、非常用電源4の突起部434により第1引掛部が構成されている。
上述のように、孔212を通して器具本体8の収納空間13に収納するだけで非常用電源4を器具本体8に取り付けることができ、さらに摘み部43を摘まんで下向きに引き出すだけで非常用電源4を器具本体8から取り外すことができる。その結果、非常用電源4を交換する際の作業性を向上させることができる。また、天井材100と交差する方向に非常用電源4を差し込む構造であることから、天井材100と平行な方向に小型化した照明器具10を提供することができる。
次に、本実施形態の照明器具10に用いられる別の非常用電源4について、図6を参照しながら説明する。この非常用電源4は、図6(a)及び図6(b)に示すように、非常用電源4の本体部41の長手方向(非常用電源4の着脱方向)において摘み部43よりも上側(器具本体8側)に第2摘み部44が設けられている。この第2摘み部44は、本体部41の側面部411に沿って下向きに延長された撓み片441と、撓み片441の上下方向における中間部から外向きに突出する三角形状の突起部442とを有している。
この非常用電源4を器具本体8の収納空間13に収納した状態では、図1に示す照明器具10と同様に、摘み部43,43の突起部434,434がベース2の対応する突台部212c,212cの上にそれぞれ乗った状態にある。そのため、第2摘み部44,44の突起部442,442には負荷がかかっていない。
図1に示す状態から、利用者が摘み部43,43の摘み片433,433を摘まんで非常用電源4を下向きに引っ張ると、途中位置において第2摘み部44,44の突起部442,442がベース2の対応する突台部212c,212cの上にそれぞれ乗る。その結果、非常用電源4が器具本体8に保持される。
そして、この状態から、利用者が第2摘み部44,44の撓み片441,441を摘まんで互いに近づく方向に撓めると、両突起部442,442が対応する突台部212c,212cから外れる方向にそれぞれ変位する。この状態のまま、利用者が非常用電源4を下向きに引くことで、非常用電源4を器具本体8外に取り外すことができる。ここに、本実施形態では、突起部442により第2引掛部が構成されている。
ここで、図7(a)〜図7(e)に示すように、摘み部43の突起部434及び第2摘み部44の突起部442の双方が、ベース2の突台部212cの上に乗る位置に設けられていればよく、図6に示す形状に限定されるものではない。また、図7(e)に示すように、摘み部43の撓み片431を下向きに延長し、且つ第2摘み部44の撓み片441を上向きに延長した場合には、撓み片441の変形量を大きくすることができ、これにより突起部442の変位量を大きくすることができる。
上記構成によれば、例えば負荷の重みや経年劣化によって摘み部43,43の突起部434,434が突台部212c,212cから外れた場合でも、第2摘み部44,44の突起部442,442が突台部212c,212cに引っ掛かることになる。その結果、非常用電源4が落下するのを防ぐことができるとともに、器具本体8から非常用電源4の一部が露出しているのを見た利用者に不具合が生じていることを知らせることができる。
次に、本実施形態の照明器具10に用いられる、さらに別の非常用電源4について、図8及び図9を参照しながら説明する。この非常用電源4は、図8に示すように、摘み部43の対向片432側に突出する突起部412aが本体部41の底面部412に設けられている。
突起部412aが設けられていない場合には、利用者が両摘み部43,43を摘まむと、図9(a)中の破線のように変形し、本体部41の底面部412と平行な方向における両突起部434,434の変位量はL1となる。これに対して、突起部412aが設けられている場合には、利用者が両摘み部43,43を摘まむと、両対向片432,432が突起部412aに沿って変形する(図9(b)中の破線参照)。その結果、底面部412と平行な方向における両突起部434,434の変位量はL2(L2>L1)となる。
このように、摘み部43の対向片432側に突出する突起部412aを本体部41の底面部412に設けることで、突起部412aに沿って両対向片432,432を移動させることができる。これにより、底面部412と平行な方向における両突起部434,434の変位量を大きくすることができ、その結果、両突起部434,434を対応する突台部212c,212cから確実に外すことができる。ここに、本実施形態では、突起部412aにより第2突起部が構成されている。
なお、本実施形態では、本体部41の底面部412に突起部412aを設けたが、本体部41の底面部412側に突出する突起部(図示せず)を対向片432に設けてもよい。この場合も、底面部412と平行な方向における両突起部434,434の変位量を大きくすることができる。
また、本実施形態では、ケース1及びベース2の材料として鋼板を用いたが、ケース1及びベース2の材料は不燃材料であればよく、例えばアルミニウムなどを用いてもよい。この場合、放熱効率を高めることができる。さらに、本実施形態では、非常用電源4を収納空間13に収納した状態で、下端部が器具本体8の下面と面一になるように摘み部43を配置したが、下端部が器具本体8の下面よりも内側になるように摘み部43を配置してもよい。
本実施形態の照明器具10は、器具本体8(ケース1及びベース2)と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5とを備える。器具本体8は、下面(一面)を露出させた状態で天井材100(造営材)に埋め込まれる。光源ユニット3は、器具本体8の内部において下面側に配置される。非常用電源4は、器具本体8の内部で且つ下面側において光源ユニット3と並べて配置され、商用電源(外部電源)の停電時に電力を供給する。電源装置5は、商用電源が正常に供給されている状態では商用電源により非常用電源4を充電し、商用電源が停電になると非常用電源4により光源ユニット3を点灯させる。器具本体8は、非常用電源4を収納するための収納空間13を内部に有している。また、器具本体8は、光源ユニット3からの光を外部に出射させる凹部211(第1孔)と、収納空間13に通じており器具本体8に対して非常用電源4を着脱する際に非常用電源4が通される孔212(第2孔)とを下面に有している。非常用電源4は、非常用電源4を収納空間13に収納した状態で器具本体8に設けられた突台部212c(被引掛部)に引っ掛かる突起部434(第1引掛部)を有している。また、非常用電源4は、非常用電源4を取り外す際に突台部212cから外れる方向に突起部434を移動させ、且つ非常用電源4を器具本体8外に引き出すための摘み部43を有している。
また、本実施形態の照明器具10のように、摘み部43は、人の指で摘ままれる部位に突起433a,433a(滑り止め部)を有しているのが好ましい。
また、本実施形態の照明器具10のように、摘み部43は、非常用電源4を収納空間13に収納した状態で器具本体8の下面と面一に配置されるか、或いは下面よりも内側に配置されるのが好ましい。
また、本実施形態の照明器具10のように、非常用電源4は、突起部442(第2突起部)を有しているのが好ましい。この場合、突起部442は、上下方向(非常用電源4の着脱方向)において突起部434よりも器具本体8側に設けられ、非常用電源4を取り外す際に突台部212cに引っ掛かる。
また、本実施形態の照明器具10のように、非常用電源4は、側面部411が非常用電源4の着脱方向と平行になり、且つ底面部412が器具本体8の下面側となるように配置される筒状の本体部41を有しているのが好ましい。この場合、摘み部43は、撓み片431と、対向片432と、摘み片433とを有している。撓み片431は、側面部411に沿って底面部412側に延長され、突起部434を突台部212cから外す際に側面部411に近づくように変形する。対向片432は、撓み片431の先端から底面部412と平行な方向に延長され且つ底面部412と対向する。摘み片433は、対向片432の先端から撓み片431と平行な方向で且つ底面部412から離れる方向に延長されている。突起部434は、撓み片431と対向片432との連接部分に設けられている。対向片432又は底面部412の一方に、対向片432又は底面部412の他方側に突出する突起部412a(第2突起部)が設けられている。
(実施形態2)
照明器具10の実施形態2について、図10〜図12を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、非常用電源4の取付構造が実施形態1と異なっており、それ以外の構成は実施形態1と同様である。従って、本実施形態では、図11に示す取付部材9を用いた非常用電源4の取付構造について説明する。
本実施形態の照明器具10は、ケース1と、ベース2と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5と、一対の取付ばね6,6と、端子台7とを備える。
非常用電源4は、図10に示すように、上下方向に長い円筒状に形成された本体部41を有し、本体部41の内部には複数の蓄電池(図示せず)が上下方向に並べて収納されている。また、本体部41の下端側には摘み部45が設けられている。この摘み部45は、撓み片451と、対向片452と、摘み片453と、引掛片454とを有している。
撓み片451は、一端(図10中の上端)が本体部41の側面部411に取り付けられており、側面部411に沿って下向き(底面部412へ向かう向き)に延長されている。また、対向片452は、本体部41の底面部412と対向するように、撓み片451の先端(図10中の下端)から底面部412と平行な方向に延長されている。
さらに、摘み片453は、対向片452の中間部から撓み片451と平行な方向で、且つ底面部412から離れる方向に延長されている。また、撓み片451の中間部には、外向きに突出する横片と、横片の先端から下向きに突出する縦片とでL字状に形成された引掛片454が設けられている。
取付部材9は、図11(a)及び図11(b)に示すように、円板状に形成された本体部91を有し、本体部91の中央には円形の開口部911が設けられている。また、本体部91は、周方向における一部に開口部911と通じる溝部912を有している。
溝部912の一方の開口端縁には、上向きに突出する縦片921と、縦片921の先端(上端)から縦片921と直交する方向に突出する横片922とでL字状に形成された位置決め部92が設けられている。また、溝部912の他方の開口端縁には、本体部91の上面から上向きに突出する突壁部93が設けられている。
次に、非常用電源4を取付部材9に取り付ける手順について、図12を参照しながら説明する。
利用者は、本体部41が開口部911、摘み部45が溝部912とそれぞれ向かい合うように位置を合わせた状態で、非常用電源4を上向き(図12(a)中の矢印A1の向き)に移動させる。このとき、非常用電源4は、引掛片454の上面が位置決め部92の横片922の下面に接触する位置まで移動する。
図12(a)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を一方向(図12(b)中の矢印A2方向)に所定角度だけ回転させた後、非常用電源4をさらに上向き(図12(c)中の矢印A3の向き)に移動させる。これにより、引掛片454が突壁部93の上に乗り、非常用電源4が取付部材9に保持される。
続けて、非常用電源4を取付部材9から取り外す手順について説明する。
図12(c)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を下向き(図12(c)中の矢印A3と反対向き)に引っ張った後、摘み部45が位置決め部92の縦片921に接触する位置まで反対方向(図12(b)中の矢印A2と反対方向)に回転させる。そして、図12(a)に示す状態から、利用者が、非常用電源4を下向き(図12(a)中の矢印A1と反対向き)に引っ張ることで、非常用電源4を器具本体8から取り外すことができる。
本実施形態のように、非常用電源4を回転させて着脱する構造の場合には、実施形態1のように、器具本体8に対して非常用電源4を差し込むだけの構造に比べて、非常用電源4の着脱を確実に行うことができる。ここに、本実施形態では、引掛片454により第1引掛部が構成され、突壁部93により被引掛部が構成されている。また、本実施形態では、図12(c)に示す位置が、第1引掛部が被引掛部に引っ掛かる位置であり、図12(a)に示す位置が、第1引掛部が被引掛部から外れる位置である。
本実施形態の照明器具10のように、非常用電源4は、非常用電源4を収納空間13に収納した状態から、上下方向(非常用電源4の着脱方向)を回転軸として非常用電源4を回転させるのが好ましい。この場合、非常用電源4を回転させることで、引掛片454(第1引掛部)が突壁部93(被引掛部)に引っ掛かる位置、又は引掛片454が突壁部93から外れる位置に非常用電源4が配置される。
(実施形態3)
照明器具10の実施形態3について、図13〜図18を参照しながら説明する。
本実施形態の照明器具10は、ケース1と、ベース2と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5と、一対の取付ばね6,6と、端子台7とを備える。なお、ベース2及び非常用電源4以外の構成については実施形態1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
ベース2は、例えば鋼板などの不燃材料からなり、図15(a)及び図15(b)に示すように、扁平且つ円筒状に形成された本体部21を有し、本体部21の下端には外向きに突出する鍔部22が全周に亘って設けられている。
本体部21の底面には、図15(a)に示すように、上下方向(厚み方向)に貫通する孔217(第1孔)が設けられており、光源ユニット3からの光が孔217を通して外部に出射される。また、本体部21の底面には、上下方向(厚み方向)に貫通する孔216(第2孔)が設けられており、本実施形態では、円形に開口する孔216aと、矩形状に開口する孔216b,216cとで孔216が構成されている。
ここに、ベース2の孔216bは、図15(b)に示すように上下方向(厚み方向)に貫通しており、孔216cとの対向面には、内向きに突出する突台部216dが設けられている。
非常用電源4は、図13及び図14に示すように、上下方向に長い円筒状に形成された本体部41を有し、本体部41の内部には複数の蓄電池(図示せず)が上下方向に並べて収納されている。また、本体部41の側面部411には、本体部41の径方向に突出する突台部46が設けられるとともに、本体部41の下端側には摘み部48が設けられている。
突台部46は、上下方向(本体部41の長手方向)の中間部における周方向に沿う寸法が、中間部よりも上側及び下側における周方向に沿う寸法よりも短く設定されており、側方から見た形状がS字状に形成されている。
摘み部48は、撓み片481と、対向片482と、摘み片483とを有している。撓み片481は、一端(図13(a)中の上端)が本体部41の側面部411に取り付けられており、側面部411に沿って下向き(底面部412へ向かう向き)に延長されている。また、対向片482は、本体部41の底面部412と対向するように、撓み片481の先端(図13(a)中の下端)から底面部412と平行な方向に延長されている。
さらに、摘み片483は、対向片482の中間部分から撓み片481と平行な方向で、且つ底面部412から離れる方向に延長されている。また、撓み片481と対向片482の連接部分には、外向きに突出する三角形状の突起部484が一体に設けられている。
さらに、摘み片483の先端側(図13(a)中の下端側)には、外向きに突出する2個1組の突起483a,483aが設けられている。これらの突起483a,483aは、器具本体8に対して非常用電源4を着脱する際に人の指で摘ままれる部位に設けられており、これらの突起483a,483aにより滑り止め部が構成されている。
ここに、本実施形態では、突台部46の下方への投影面積と、摘み部48における突起部484の下方への投影面積とが類似している。また、突台部46は、非常用電源4を上方から見た際に摘まみ部48における突起部484と重ならない位置に設けられている。
次に、非常用電源4を器具本体8に取り付ける手順について、図16〜図18を参照しながら説明する。なお、図16〜図18では、非常用電源4とベース2のみを図示し、ケース1については省略している。
利用者は、図16(a)に示すように、本体部41が孔216a、突台部46が孔216c、摘み部48が孔216bとそれぞれ向かい合うように位置を合わせた状態で、非常用電源4を上向き(図16(b)中の矢印A4の向き)に移動させる。このとき、非常用電源4は、突台部46の上下方向における中間部と上側部分との間の段部が、本体部21の上面と面一になる位置(図17(a)に示す位置)まで移動する。
図17(a)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を一方向(図17(b)中の矢印A5方向)に回転させた後、非常用電源4をさらに上向き(図18(a)中の矢印A6の向き)に移動させる。このとき、非常用電源4は、突台部46の下端部が、本体部21の上面と面一になる位置(図18(b)に示す位置)まで移動する。
図18(b)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を一方向(図17(b)中の矢印A5方向)にさらに回転させる。これにより、摘み部48の突起部484が本体部21の突台部216dの上に乗るとともに、非常用電源4の突台部46がベース2の本体部21の孔216cの開口端縁に乗った状態になり、非常用電源4が器具本体8に保持される。
続けて、非常用電源4を器具本体8から取り外す場合について説明する。
図18(c)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を反対方向(図17(b)中の矢印A5と反対方向)に回転させた後、非常用電源4を下向きに引き出す(図17(b)参照)。
図17(b)に示す状態から、利用者は、非常用電源4を反対方向(図17(b)中の矢印A5と反対方向)にさらに回転させた後、非常用電源4をさらに下向きに引き出す。これにより、非常用電源4を器具本体8から取り外すことができる(図16(a)参照)。
本実施形態のように、非常用電源4を回転させて着脱する構造の場合には、実施形態1のように、器具本体8に対して非常用電源4を差し込むだけの構造に比べて、非常用電源4の着脱を確実に行うことができる。ここに、本実施形態では、摘み部48の突起部484により第1引掛部が構成され、突台部216dにより被引掛部が構成されている。また、本実施形態では、突台部46により第3引掛部が構成されている。
なお、本実施形態では、突台部46の下方への投影面積が、摘み部48における突起部484の下方への投影面積に類似する場合を例に説明したが、突台部46と突起部484の投影面積が同形状であってもよい。
本実施形態の照明器具10のように、非常用電源4は、下方(非常用電源4の着脱方向)への投影面積の少なくとも一部が突起部484に類似するか、或いは同形状である突台部46(第3引掛部)を有しているのが好ましい。この場合、突台部46は、上方から見た際に突起部484と重ならない位置に設けられている。