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JP6283532B2 - 静電チャックの製造方法 - Google Patents
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JP6283532B2 - 静電チャックの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、静電チャック、載置台、プラズマ処理装置、及び、静電チャックの製造方法に関するものである。
半導体デバイスといった電子デバイスの製造においては、被処理体にプラズマ処理が施されることがある。このプラズマ処理においては、プラズマ処理装置が用いられる。プラズマ処理装置は、一般的に、被処理体を載置するための載置台を処理容器内に備えている。また、載置台は、被処理体を静電気力により吸着するための静電チャックを有することがある。
静電チャックには、その表面にドット構造を有するものがある。即ち、この種の静電チャックの表面は、底面、及び、当該底面から突出する複数の突出部から構成されている。このようなドット構造は、例えばブラスト処理により形成される。したがって、ドット構造の側面及び当該側面の周囲の底面は、パーティクルが発生しやすい破砕面となり、パーティクルの発生要因となり得る。
このようなドット構造に起因するパーティクル等の発生を抑制するために、例えば耐プラズマ性の高い酸化イットリウム(以下、イットリア(Y)とも表現する)の多結晶体を用いることにより、静電チャックの表面を形成することが知られている(例えば特許文献1又は2を参照)。
特開2008−160093号公報 特開2007−173596号公報
上述したようにイットリアは、耐プラズマ性に優れている。しかしながら、イットリアの電気抵抗は、温度に対して大きな変化率を有している。したがって、静電チャックの表面をイットリアから構成すると、温度変化に従って静電チャックの吸着力が変化する。故に、その表面がイットリアから構成された静電チャックでは、プラズマ処理中に吸着力が変動することがある。
また、被処理体がフッ素を含有するガスのプラズマによって処理されると、静電チャックの表面に含まれるイットリアとフッ素の活性種との反応により、フッ化イットリウムが形成される。このフッ化イットリウムの形成に伴って、静電チャックの吸着力は、経時的に変化し得る。
したがって、静電チャックからのパーティクルの発生を抑制し、且つ、静電チャックの被処理体に対する吸着力の変化を抑制することが必要となっている。
一側面においては、被処理体を保持するための静電チャックが提供される。この静電チャックは、誘電体製の基材、及び、保護膜を備えている。基材は、底面、及び、複数の突出部から構成される表面を有している。複数の突出部は、底面から突出するように設けられている。これら突出部の各々は、頂面及び側面を含んでいる。頂面は被処理体が接触する面であり、側面は底面から頂面まで延びている。保護膜は、酸化イットリウムから構成されている。この保護膜は、頂面が露出するよう複数の突出部の側面上及び底面上に設けられている。
この静電チャックでは、静電チャックの表面を構成する底面及び複数の突出部の側面がイットリア製の保護膜によって覆われているので、パーティクルの発生が抑制される。また、被処理体の吸着を主に担う突出部の頂面に保護膜が形成されていないので、温度変化による吸着力の変動、及び、フッ化イットリウムの形成に伴う吸着力の変化を抑制することが可能である。
一形態において、静電チャックは、基材内に設けられた電極を更に備えてもよい。また、一形態において、基材は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムを含んでいてもよい。
一形態においては、保護膜の膜厚は、0.5μm以上10μm以下の膜厚であってもよい。かかる膜厚の保護膜は、例えば、CVD法によって形成することが可能であり、パーティクルの発生を更に抑制することが可能である。
一形態において、底面の面積と複数の突出部の頂面の面積との合計面積中に占める複数の突出部の頂面の面積の割合は、5%以上40%以下であってもよい。この形態によれば、パーティクルの発生が更に抑制される。
別の一側面においては、載置台が提供される。この載置台は、べース部と、上述した一側面及び種々の形態の静電チャックのうち何れかと、を備える。
更に別の一側面においては、被処理体に対してプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置が提供される。このプラズマ処理装置は、処理容器、及び、上記載置台を備える。また、一形態においては、プラズマ処理装置は、載置台の静電チャックに含まれる電極に電気的に接続される直流電源を更に備え得る。
更に別の一側面においては、静電チャックの製造方法が提供される。この製造方法は、(a)誘電体製の基材を準備する工程であり、該基材は、底面、及び、該底面から突出する複数の突出部から構成される表面を有し、該複数の突出部の各々は、被処理体が接触する頂面、及び、底面から頂面まで延びる側面を含む、該工程(以下、「工程(a)」という)と、(b)頂面が露出するよう複数の突出部の側面上及び底面上に、酸化イットリウム製の保護膜を形成する工程と、を含む。この製造方法によれば、上述した静電チャックが作成される。
一形態の工程(a)は、(a1)第1の未焼成誘電体レイヤを準備する工程と、(a2)第1の未焼成誘電体レイヤの主面上に、導電性ペーストを配置する工程と、(a3)導電性ペースト及び第1の未焼成誘電体レイヤ上に第2の未焼成誘電体レイヤを設ける工程と、(a4)焼結体を作成するよう、第1の未焼成誘電体レイヤ、第2の未焼成誘電体レイヤ、及び、導電性ペーストを焼成する工程と、(a5)焼結体に底面及び複数の突出部を形成する工程と、を含んでいてもよい。
一形態の製造方法において、基材は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムを含んでいてもよい。また、一形態において、保護膜の膜厚は、0.5μm以上10μm以下の膜厚であってもよい。また、一形態の製造方法において、底面の面積と複数の突出部の頂面の面積との合計面積中に占める複数の突出部の頂面の面積の割合は、5%以上40%以下であってもよい。
一形態の製造方法において、保護膜は、CVD法、エアロゾル法、又はイオンプレーティング法により形成されてもよい。この形態によれば、緻密な膜質を有する保護膜が形成されるので、当該保護膜からのパーティクルの発生が更に抑制される。
以上説明したように、静電チャックからのパーティクルの発生を抑制し、且つ、静電チャックの被処理体に対する吸着力の変化を抑制することが可能となる。
一実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 図1に示すプラズマ処理装置の載置台及びその周囲の構成を拡大して示す断面図である。 図2の一部を拡大した断面図である。 図1及び図2に示す静電チャックの表面の平面図である。 一実施形態に係る静電チャックの製造方法を説明する図である。 一実施形態に係る静電チャックの製造方法を説明する図である。 一実施形態に係る静電チャックの製造方法を説明する図である。 第1参考例の載置台の一部の構成を示す断面図である。 第2参考例の載置台の一部の構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係るプラズマ処理装置の構成を示す概略断面図である。図1に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置であり、略円筒状の処理容器12を備えている。処理容器12の内壁面は、陽極酸化処理されたアルミニウムから構成されている。この処理容器12は保安接地されている。
処理容器12内には、一実施形態の載置台18が設けられている。この載置台18は、一実施形態では、支持部14によって支持されている。支持部14は、絶縁材料から構成された略円筒状の部材であり、処理容器12の底部から鉛直方向に延在している。支持部14は、図1に示す例では、当該支持部14の内壁面において載置台18を支持し得る。
載置台18は、被処理体であるウェハWを支持する台であり、ベース部18a及び静電チャック18bを備えている。ベース部18aは、例えばアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状をなしている。ベース部18aは、下部電極として構成されている。静電チャック18bは、ベース部18aの上に設けられており、ウェハWを保持する。静電チャック18bは、より詳細には後述するが、誘電体製の基材と、当該基材内に設けられた電極とを有している。静電チャック18bの電極には、直流電源22が電気的に接続されている。この静電チャック18bは、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によりウェハWを吸着保持することができる。
載置台18のベース部18aの周縁部上には、絶縁体からなるスペーサ部16が設けられている。スペーサ部16の上には、ウェハWのエッジ及び静電チャック18bを囲むようにフォーカスリングFRが配置されている。フォーカスリングFRは、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、エッチング対象の膜の材料によって適宜選択される材料から構成されており、例えば、石英から構成され得る。
ベース部18aの内部には、冷媒用の流路24が設けられている。流路24には、外部に設けられたチラーユニットから配管26a,26bを介して所定温度の冷媒が循環供給される。冷媒は、絶縁性の溶液であり、例えば、ガルデン(登録商標)溶液であり得る。このように循環される冷媒の温度を制御することにより、載置台18上に支持されたウェハWの温度が制御される。
また、プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック18bの上面とウェハWの裏面との間に供給する。
また、載置台18には、複数、例えば3つのリフターピン用孔200が設けられており(図には1つのみ示す。)、これらのリフターピン用孔200の内部には、夫々リフターピン61が配設されている。リフターピン61は、駆動機構62に接続されており、駆動機構62により上下動される。
また、プラズマ処理装置10は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、載置台18の上方において、当該載置台18と対向配置されている。上部電極30とベース部18aとは、互いに略平行に設けられている。これら上部電極30とベース部18aとの間には、ウェハWにプラズマ処理を行うための処理空間SPが画成されている。
上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、処理容器12の上部に支持されている。上部電極30は、電極板34及び電極支持体36を含み得る。電極板34は、処理空間SPに面しており、複数のガス吐出孔34aを画成している。この電極板34は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体又は半導体から構成され得る。
電極支持体36は、電極板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この電極支持体36は、水冷構造を有し得る。電極支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。このガス拡散室36aからは、ガス吐出孔34aに連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。また、電極支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されており、このガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。
プラズマ処理装置10は、接地導体12aを更に備え得る。接地導体12aは、略円筒状をなしており、処理容器12の側壁から上部電極30の高さ位置よりも上方に延びるように設けられている。
また、プラズマ処理装置10では、処理容器12の内壁に沿ってデポシールド46が着脱自在に設けられている。デポシールド46は、支持部14の外周にも設けられている。デポシールド46は、処理容器12にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材にイットリア等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
処理容器12の底部側においては、支持部14と処理容器12の内壁との間に排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えば、アルミニウム材にイットリア等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。この排気プレート48の下方において処理容器12には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、処理容器12内を所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器12の側壁にはウェハWの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gはゲートバルブ54により開閉可能となっている。
処理容器12の内壁には、導電性部材(GNDブロック)56が設けられている。導電性部材56は、高さ方向においてウェハWと略同じ高さに位置するように、処理容器12の内壁に取り付けられている。この導電性部材56は、グランドにDC的に接続されており、異常放電防止効果を発揮する。なお、導電性部材56はプラズマ生成領域に設けられていればよく、その設置位置は図1に示す位置に限られるものではない。
また、プラズマ処理装置10は、ベース部18aに高周波電力を供給するための給電棒58を更に備えている。給電棒58は、同軸二重管構造を有しており、棒状導電部材58a及び筒状導電部材58bを含んでいる。棒状導電部材58aは、処理容器12外から処理容器12の底部を通って処理容器12内まで略鉛直方向に延在しており、当該棒状導電部材58aの上端は、ベース部18aに接続されている。また、筒状導電部材58bは、棒状導電部材58aの周囲を囲むように当該棒状導電部材58aと同軸に設けられており、処理容器12の底部に支持されている。これら棒状導電部材58a及び筒状導電部材58bの間には、略環状の2枚の絶縁部材58cが介在して、棒状導電部材58aと筒状導電部材58bとを電気的に絶縁している。
また、プラズマ処理装置10は、整合器MUを更に備え得る。整合器MUには、棒状導電部材58a及び筒状導電部材58bの下端が接続されている。この整合器MUには、電源システムPSが接続されている。また、電源システムPSには、上部電極30も接続されている。電源システムPSは、ベース部18aに二つの異なる高周波電力を供給し、上部電極30に直流電圧を印加し得る。
また、プラズマ処理装置10は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置10の各部、例えば電源系やガス供給系、駆動系、及び電源システムPS等を、制御する。この制御部Cntでは、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができ、また、表示装置により、プラズマ処理装置10の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、制御部Cntの記憶部には、プラズマ処理装置10で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置10の各構成部に処理を実行させるためのプログラム、即ち、処理レシピが格納される。
以下、図1と共に図2〜図4を参照して、プラズマ処理装置10の載置台、当該載置台の静電チャック、及び、それらの周囲の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示すプラズマ処理装置の載置台及びその周囲の構成を拡大して示す図である。また、図3は、図2の一部を拡大した図である。図4は、図1及び図2に示す静電チャックの平面図である。
一実施形態において、ベース部18aは、下面18d及び上面18uを有している。下面18dは略平坦な面であり、上面18uは、第1上面18u1及び第2上面18u2を含んでいる。第1上面18u1は、円形の面であり、第2上面18u2の内側に位置している。第2上面18u2は、第1上面の外方において環状に延在している。この第2上面18u2は、第1上面18u1よりも低い位置に設けられている。即ち、第2上面18u2と下面18dとの間の距離は、第1上面18u1と下面18dとの間よりも小さくなっている。かかる構成のベース部18aは、第1上面18u1と第2上面18u2との間を接続するよう略鉛直方向に延在する環状の側面18sを更に含む。また、第1上面18u1よりも低い位置に設けられた第2上面18u2上には、スペーサ部16を介してフォーカスリングFRが設けられている。
ベース部18aは、中央部18c及び周縁部18eを有している。第1上面18u1を中心領域と周縁領域とに分けた場合、中央部18cの上面は、第1上面18u1の中心領域となる。一方、周縁部18eの上面は、第1上面18u1の周縁領域及び第2上面18u2となる。ベース部18aには、冷媒用の流路24が形成されている。流路24は、中央流路24c及び周縁流路24pを含んでいる。中央流路24cは、中央部18c内に設けられている。周縁流路24pは、周縁部18e内に設けられている。
載置台18の第1上面18u1上には、静電チャック18bが設けられている。第1上面18u1と静電チャック18bとは、接着剤層Aを介して互いに接着されている。静電チャック18bは、基材21と、保護膜23と、を備えている。
基材21は、誘電体レイヤ21aと、誘電体レイヤ21bと、誘電体レイヤ21aと誘電体レイヤ21bとの間に設けられた電極20とを含んでいる。誘電体レイヤ21a及び誘電体レイヤ21bは、例えば酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、石英(若しくは酸化ケイ素)、窒化ケイ素、又は炭化ケイ素の少なくとも一つを含んでいる。本実施形態では温度に対する電気抵抗の変化率の観点及び硬度の観点から、誘電体レイヤ21a及び誘電体レイヤ21bは酸化アルミニウムから構成されるが、窒化アルミニウムから構成されてもよい。
図3及び図4に示すように、基材21は、表面Sを有している。この表面Sは、ベース部18a側の面に対向する面である。また、プラズマ処理装置10において、表面Sは、処理空間SP、即ち、プラズマ発生空間に接する面である。表面Sは、底面Saと、底面Saから突出する複数の突出部Sbから構成されている。即ち、基材21の表面Sには、底面Saと複数の突出部Sbとから構成されるドット構造が形成されている。底面Saは、実質的に平坦な面である。複数の突出部Sbは、当該底面Saから突出するように形成されている。複数の突出部Sbの各々は、ウェハWが接触する頂面Sb1と、底面Saから頂面Sb1まで延びる側面Sb2とを含んでいる。頂面Sb1は、実質的に平坦な面である。頂面Sb1の形状は特に限定されず、略円形状でもよく、略矩形状でもよく、略多角形状であってもよい。
底面Saと直交する方向における底面Saと頂面Sb1との距離Dは、例えば10μm以上50μm以下である。底面Saの面積と複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積との合計面積中に占める底面Saの面積の割合は、例えば60%〜95%である。また、底面Saの面積と複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積との合計面積中に占める頂面Sb1の面積の割合は、例えば5%〜40%である。頂面Sb1と側面Sb2とは、互いに直角に交差してもよく、或いは、互いに直角に交差していなくてもよい。例えば、頂面Sb1と側面Sb2とによって、断面テーパー形状が構成されてもよいし、曲面が構成されてもよい。
保護膜23は、基材21の底面Sa上、及び複数の突出部Sbにおける側面Sb2上に設けられている。即ち、保護膜23は、複数の突出部Sbにおける頂面Sb1が露出するよう、底面Sa上及び側面Sb2上に設けられている。保護膜23は、耐プラズマ性の観点からイットリアにより構成されている。かかる保護膜23によって静電チャック18bの表面Sを構成する底面Sa及び複数の突出部Sbの側面Sb2が覆われているので、基材21からのパーティクルの発生が抑制される。また、ウェハWの吸着を主に担う突出部Sbの頂面Sb1には保護膜23が形成されていないので、温度変化による吸着力の変動、及び、フッ化イットリウムの形成に伴う吸着力の変化を抑制することが可能である。
一実施形態において、保護膜23は、例えばCVD法、エアロゾル法、又はイオンプレーティング法によって形成され得る。これらの形成方法によって形成される保護膜23は、緻密な膜質を有し得る。よって、保護膜23からのパーティクルの発生が抑制され得る。また、保護膜23の膜厚は、0.5μm以上10μm以下の膜厚であってもよい。
一実施形態において、底面Saの面積と複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積との合計面積中に占める複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積の割合は、5%以上40%以下である。このような面積の割合で底面Saと頂面Sb1が構成されることにより、基材21からのパーティクルの発生を更に抑制することが可能となる。また、温度変化に対する吸着力の変動、及び、保護膜23を構成するイットリアがフッ化イットリウムに変質することによる吸着力の変化を更に抑制することが可能となる。
以下、図5〜図7を参照して、載置台上に設けられる静電チャックの製造方法の一例について詳細に説明する。図5の(a)〜(d)と、図6の(a)〜(c)と、図7とは、それぞれ本実施形態に係る静電チャックの製造方法を示す図である。
まず、図5の(a)に示すように、未焼成誘電体レイヤ121aを準備する。未焼成誘電体レイヤ121aは、例えば酸化アルミニウム又は窒化アルミニウム等を含む絶縁性の誘電体レイヤである。未焼成誘電体レイヤ121aは、任意の台の上に準備してもよい。
次に、図5の(b)に示すように、未焼成誘電体レイヤ121aの主面121a1上に層状の導電性ペースト20aを配置する。種々の塗布法又は印刷法等によって、未焼成誘電体レイヤ121a上に導電性ペースト20aを配置する。導電性ペースト20aは、例えば金属粒子(金(Au)又は銀(Ag)等)を含む樹脂から構成される。
次に、図5の(c)に示すように、未焼成誘電体レイヤ121aの主面121a1上及び導電性ペースト20a上に、未焼成誘電体レイヤ121bを設ける。即ち、未焼成誘電体レイヤ121a及び未焼成誘電体レイヤ121bによって導電性ペースト20aを挟むよう、未焼成誘電体レイヤ121bを設ける。未焼成誘電体レイヤ121bは、未焼成誘電体レイヤ121aと同一の誘電体レイヤである。
次に、図5の(d)に示すように、未焼成誘電体レイヤ121a、未焼成誘電体レイヤ121b、及び、導電性ペースト20aを焼成する。これにより、誘電体レイヤ21aと、電極20と、誘電体レイヤ21cとを備える焼結体Cを形成する。例えば、未焼成誘電体レイヤ121a、未焼成誘電体レイヤ121b、及び、導電性ペースト20aの積層体を電気炉にて加熱することによって、焼結体Cを作成する。
次に、図6の(a)に示すように、ベース部18aの第1上面18u1に接着剤層Aを介して焼結体Cを接合する。また、誘電体レイヤ21c上にパターニングされたレジストマスクMを作成する。例えばフォトリソグラフィーによって、レジストマスクMを形成する。
次に、図6の(b)に示すように、ドット構造を有する基材21を作成するよう、焼結体Cをブラスト処理する。具体的には、焼結体CにおけるレジストマスクMが形成された表面をブラスト処理する。当該ブラスト処理により、底面Sa、及び、底面Saから突出する複数の突出部Sbから構成された表面Sを有する基材21(誘電体レイヤ21b)を作成する。なお、ブラスト処理としては、周知の技術を用いることができる。
次に、図6の(c)に示すように、基材21の表面S上及びレジストマスクM上に保護膜123を形成する。例えば、CVD法、エアロゾル法、又はイオンプレーティング法によって、イットリア製の保護膜123を形成する。本実施形態では、緻密な膜質を有する膜を形成する観点から、CVD法が用いられる。
次に、図7に示すように、基材21上からレジストマスクMを除去する。これにより、レジストマスクM上に形成された保護膜123を除去する。即ち、基材21の表面Sにおいて、頂面Sb1が露出するよう複数の突出部Sbの側面Sb2上及び底面Sa上に保護膜23を形成する。以上により、基材21及び保護膜23を備える静電チャック18bが製造される。
このような製造方法により、静電チャック18bを製造することが可能である。また、一実施形態において、CVD法、エアロゾル法、又はイオンプレーティング法によって保護膜23が形成され得る。これらの形成方法によって形成される保護膜23は、緻密な膜質を有し得る。よって、保護膜23からのパーティクルの発生が抑制され得る。
以下、図3、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る静電チャックを備える載置台と参考例に係る静電チャックを備える載置台とを比較した結果について説明する。図8は、第1参考例の載置台の一部の構成を示す断面図である。図9は、第2参考例の載置台の一部の構成を示す断面図である。
図8に示すように、第1参考例に係る載置台18Aは、図3に示す本実施形態に係る載置台18と異なり、保護膜23を備えていない。即ち、第1参考例の基材21において、底面Sa及び複数の突出部Sbから構成される表面S全体が露出している。この場合、底面Saと、複数の突出部Sbにおける頂面Sb1及び側面Sb2とは、パーティクルが発生しやすい破砕面となる。即ち、表面Sがパーティクルの発生要因となり得る。また、基材21が例えば酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムにて形成される場合、ウェハWのAl(アルミニウム)汚染が発生しやすくなる。
これに対して、本実施形態に係る載置台18では、基材21の底面Saと複数の突出部Sbにおける側面Sb2とが、保護膜23によって覆われている。即ち、破砕面の一部が保護膜23によって覆われている。このため、本実施形態に係る載置台18では、基材21から発生するパーティクルが第1参考例に係る載置台18Aよりも低減される。また、表面Sにおける底面Saの面積と複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積との合計面積中に占める複数の突出部Sbの頂面Sb1の面積の割合が小さいほど、基材21から発生するパーティクルが低減する。
また、図9に示すように、第2参考例に係る載置台18Bは、図3に示す本実施形態に係る載置台18と異なり、誘電体レイヤ21c上にドット構造を有する保護膜123aが形成される。保護膜123aは、イットリアを溶射することにより形成される。保護膜123aは、載置台18BにおけるウェハWと接触する。このため、ウェハWのAl(アルミニウム)汚染は発生しなくなる。しかしながら、溶射によって形成される保護膜123aは、焼結体Cよりも硬度が低くなる場合がある。この場合、ウェハWとの擦れ等による保護膜123aからのパーティクルが大量に発生するおそれがある。また、イットリアの電気抵抗は、温度に対して大きな変化率を有している。加えて、ウェハWがフッ素を含有するガスのプラズマによって処理されると、イットリアとフッ素の活性種との反応により、保護膜123a表面にフッ化イットリウムが形成される。これにより、プラズマ処理中に載置台18Bの吸着力が変動することがあり、且つ、フッ化イットリウムの形成に伴って吸着力が変化するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る載置台18では、ウェハWに接触する複数の突出部Sbの頂面Sb1が保護膜23から露出している。即ち、ウェハWの吸着を主に担う突出部Sbの頂面Sb1に保護膜23が形成されていないので、吸着力の変動、及び、フッ化イットリウムの形成に伴う吸着力の変化を抑制することが可能である。また、突出部Sbの頂面Sb1がウェハWと接触する面になるため、パーティクルの発生が抑制される。
以上、種々の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、静電チャック18b及び載置台18は、プラズマ処理装置10以外の処理装置(例えば真空蒸着装置等)に用いることが可能である。
また、プラズマ処理装置10は、容量結合型のプラズマ処理装置であったが、上述した実施形態の静電チャック及び載置台は、任意のタイプのプラズマ源を有するプラズマ処理装置に利用可能である。例えば、上述した実施形態の静電チャック及び載置台は、誘導結合型のプラズマ処理装置、マイクロ波といった表面波をプラズマ源として用いるプラズマ処理装置等に用いることができる。
また、保護膜23は耐プラズマ性を有する材料であり、被処理体に対する汚染原因となる元素を含有しない材料によって構成されていてもよい。加えて、焼結体Cを準備する工程において、焼成工程の順番及び回数は限定されない。例えば、未焼成誘電体レイヤ121aを焼成して誘電体レイヤ21aを形成した後、導電性ペースト20aを設けてもよい。
また、上述の実施形態ではレジストマスクMを用いて複数の突出部Sbにおける保護膜23から露出した頂面Sb1を形成しているが、複数の突出部Sb及び保護膜23から露出した頂面Sb1を形成する方法は、これに限定されない。
10…プラズマ処理装置、18,18A,18B…載置台、18a…ベース部、18b…静電チャック、18u1…第1上面、18u2…第2上面、20…電極、20a…導電性ペースト、21…基材、21a,21b,21c…誘電体レイヤ、23,123,123a…保護膜、121a,121b…未焼成誘電体レイヤ、C…焼結体、M…レジストマスク、S…基材(誘電体レイヤ)の表面、Sa…底面、Sb…突出部、Sb1…突出部の頂面、Sb2…突出部の側面、W…ウェハ(被処理体)。

Claims (7)

  1. 誘電体製の基材を準備する工程であり、該基材は、底面、及び、該底面から突出する複数の突出部から構成された表面を有し、該複数の突出部の各々は、被処理体が接触する頂面、及び、前記底面から前記頂面まで延びる側面を含む、該工程と、
    前記頂面が露出するよう前記複数の突出部の前記側面上及び前記底面上に、酸化イットリウム製の保護膜を形成する工程と、
    を含み、
    前記底面及び前記複数の突出部が形成される前の状態の前記基材の表面上に、前記複数の突出部に対応するようパターニングされたマスクが形成され、
    保護膜を形成する前記工程において、前記複数の突出部の前記側面上、前記底面上、且つ、前記マスク上に前記保護膜が形成され、
    保護膜を形成する前記工程の後に、前記マスク及び該マスク上に形成された前記保護膜が除去される、
    静電チャックの製造方法。
  2. 基材を準備する前記工程は、
    第1の未焼成誘電体レイヤを準備する工程と、
    前記第1の未焼成誘電体レイヤ又は該第1の未焼成誘電体レイヤの焼結により生成される第1の誘電体レイヤの主面上に、導電性ペーストを配置する工程と、
    前記導電性ペースト及び前記第1の未焼成誘電体レイヤ又は前記第1の誘電体レイヤの上に第2の未焼成誘電体レイヤを設ける工程と、
    焼結体を作成するよう、前記第1の未焼成誘電体レイヤ又は前記第1の誘電体レイヤ、前記第2の未焼成誘電体レイヤ、及び、前記導電性ペーストを焼成する工程と、
    前記焼結体に前記底面及び前記複数の突出部を形成する工程と、
    を含む、請求項1に記載の静電チャックの製造方法。
  3. 基材を準備する前記工程は、焼成する前記工程と前記底面及び前記複数の突出部を形成する前記工程との間に、前記焼結体上に前記マスクとしてパターニングされたレジストマスクを形成する工程を更に含み、
    前記底面及び前記複数の突出部を形成する前記工程において、前記焼結体の前記レジストマスクが形成された表面にブラスト処理が行われる、
    請求項2に記載の静電チャックの製造方法。
  4. 前記基材は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムを含んでいる、請求項1〜3の何れか一項に記載の製造方法。
  5. 前記保護膜の膜厚は、0.5μm以上10μm以下の膜厚である、請求項1〜4の何れか一項に記載の製造方法。
  6. 前記底面の面積と前記複数の突出部の前記頂面の面積との合計面積中に占める前記複数の突出部の前記頂面の面積の割合は、5%以上40%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記保護膜は、CVD法、エアロゾル法、又はイオンプレーティング法により形成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
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