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JP6284783B2 - X線撮影装置 - Google Patents
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JP6284783B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線撮影装置に関し、特に、車両に搭載されて運搬されるX線撮影装置に関する。
X線撮影装置では、X線管で発生させたX線を被写体に照射し、被検体を透過したX線量を検出して画像化する。
X線撮影装置は、病院内のX線撮影室に設置される他に、バス等の車両に搭載されてX線検診車両として用いられる。また、X線撮影装置は、台車に搭載されて病院内を回診する移動型X線装置としても用いられる。
一般に、移動型X線装置は、転倒を防止するために、移動可能な斜面の傾斜に制限角度が設けられている。そのため、台車の車輪を駆動するモータの電流値が所定値を超えた場合には、制限角度を超えた傾斜を登坂していると判断して、台車の走行を停止させる移動型X線装置が知られている。また、特許文献1には、台車の傾き角度を検出する手段を設け、台車の傾きが制限角度以上の場合には、警報を発し、台車の走行を停止させる技術が開示されている。具体的には、特許文献1の技術では、台車の内部に配置した傾斜センサにより移動型X線装置の傾斜を検出し、制御部が検出結果を受け取り、傾斜角度が制限角度を超えている場合、警報ランプを表示させたり、台車を駆動するモータの動作を制限する。
特開2009−22677号公報
X線管に電力供給を行なう高電圧発生装置は、高電圧変圧器等の高電圧回路を含み、これらの回路は絶縁及び冷却のため絶縁油に浸す必要がある。このため、絶縁油を入れたタンク内に高電圧回路を配置した構成となっている。しかし、高電圧発生装置が傾いて、高電圧変圧器等の高電圧回路が絶縁油の液面から露出し、空気に触れると、空気と触れた部分で放電が起きる場合がある。そのため、高電圧発生装置の傾斜を検出し、絶縁油から高電圧回路が露出していないかどうかを確認することが望まれている。
しかしながら、X線検診車両は、移動型X線装置のように電源電力の供給を受けて自走するのではなく、搭載されているX線撮影装置には電源電力が供給されていない状態で車両が走行するため、制限角度以上の傾斜が生じたかどうかをX線撮影装置が検出することが難しい。
特許文献1の技術は、電源電力が供給された移動X線装置の発明であり、電源電力が供給されている状態で自走していることが前提となっており、この技術を電源電力が供給されない装置の傾斜検出に適用することはできない。
本発明は、X線撮影装置に電源電力が供給されていない時に、高電圧発生装置が所定角度以上に傾斜したかどうかを確認することのできるX線撮影装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明のX線撮影装置は、X線管と、X線管に電力を供給する高電圧発生装置と、高電圧発生装置の傾きを検出する角度検出部を有する。角度検出部は、高電圧発生装置に電源電圧が供給されていない期間に、高電圧発生装置に予め定めた角度以上の傾きが生じたかどうかを記録する機能を備える。
本発明は、角度検出部の記録を確認することにより、X線撮影装置に電源電力が供給されていない時に、高電圧発生装置が所定角度以上に傾斜したかどうかを把握することができるという効果が得られる。
第1の実施形態のX線撮影装置の全体を示すブロック図。 図1の角度検出部の正面図。 (a)〜(c)図1の角度検出部が角度を記録する動作を示す説明図。 傾斜した向きを検出可能な角度検出部の正面図。 図1の高電圧発生装置108と制御装置118のブロック部。 高電圧発生装置108の筐体119に固定された角度検出部の斜視図。 第1の実施形態のX線撮影装置の動作を示すフローチャート。 角度検出部の別の例を示す正面図。 角度検出部を筐体119の2つの側面につけることを示す説明図。 第2の実施形態の角度検出部の回路構成を示すブロック図。
(第1の実施形態)
本発明のX線撮影装置は、図1、図2のようにX線管102と、X線管102に電力を供給する高電圧発生装置108と、高電圧発生装置108の傾きを検出する角度検出部210とを有する。角度検出部210は、高電圧発生装置108に電源電圧が供給されていない期間に、高電圧発生装置108に鉛直方向に対して予め定めた角度θ以上の傾きが生じたかどうかを記録する機能を備えている。
例えば、図2のように、角度検出部210は、高電圧発生装置108の傾斜に伴って傾斜する経路を形成するガイド部材201と、ガイド部材201の経路の傾斜が予め定めた角度θ以上に達した場合に経路に沿って所定の位置202まで移動する可動部材212とを有する。よって、可動部材212が所定の位置202に移動しているかどうかにより、予め定めた角度以上の傾きが高電圧発生装置108に生じたかどうかを記録することができる。ガイド部材201は、高電圧発生装置108、または、高電圧発生装置108とともに傾斜する部材、に取り付けられる。
角度検出部210は、所定の位置202に可動部材212があるかどうかを検出する検出部213をさらに有することが好ましい。
ガイド部材201は、高電圧発生装置108が傾斜していない状態で、水平方向に対して予め定めた角度で傾斜している第1経路201−1と、鉛直方向に沿った第2経路201−2とを含む構成とすることができる。第2経路201−2の上端は、高電圧発生装置が傾斜していない状態の第1経路201−1の上方側端部201−1aに接続される。この場合、第2経路201−2の下端が、所定の位置202となる。図2のように可動部材212は、高電圧発生装置108が傾斜していない状態で、第1経路201−1の下方側端部に位置する。高電圧発生装置108が予め定めた角度θ以上に傾斜した場合、図3(a)および(b)のように、可動部材212は、重力により、第1経路201−1に沿って移動して第2経路201−2に入り、第2経路201−2の下端に移動する。このように、可動部材212が第2経路201−2の下端に移動することにより、傾斜を記録することができる(図3(c))。
また、図2のように、ガイド部材201は、第1経路201−1の上方側端部201−1aに接続された第3経路201−3をさらに有する構成とすることも可能である。第3経路201−3は、高電圧発生装置108が傾斜していない状態で鉛直方向に対して第1経路201−1とは対称に傾斜している。第3経路内201−3には、第2の可動部材215を配置する。この構成において、第1経路201−1および第3経路201−2の少なくとも一方には、図4のように、その経路内に可動部材212または215があるかどうかを検出する第2の検出部216をさらに配置することも可能である。
なお、第1経路201−1の上方側端部201−1aに、第1経路201−1と第3経路201−3の間で可動部材212、215が移動するのを防止する部材214を備えることも可能である。
以下、第1の実施形態のX線撮影装置について具体的に説明する。図1は、第1の実施形態のX線撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
X線撮影装置は、被検体100にX線を照射するX線管102と高電圧発生装置108と角度検出部210の他に、絞り装置104、X線検出部110、制御装置118、画像処理部112、画像記憶部114、表示部116、操作部120を備えている。絞り装置104は、被検体100に対するX線照射領域を設定する。X線検出部110は、X線源102に対向する位置に配置され、被検体100を透過したX線を検出する。画像処理部112は、X線検出部110から出力されたX線信号に対して所定の処理を行うことによりX線画像を生成するとともに、画像処理も行なう。画像記憶部114は、画像処理部112から出力されたX線画像を記憶する。表示部116は、画像処理部112から出力されたX線画像、又は画像記憶部114に記憶されたX線画像を表示するX線画像(透視画像を含む)を表示する。制御装置118は、上記各構成要素を制御する。操作部120は、操作者から指令やパラメータの入力を受け付けて、制御装置118に受け渡す。
X線管102には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを取り付けることが可能である。絞り装置104は、X線源102から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をそれぞれ移動することにより、被検体100に対するX線照射領域を決定する。X線検出部110は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置された構成のものを用いることができる。複数の検出素子はそれぞれ、X線管102から照射され、被検体100を透過したX線の入射量に応じたX線信号を出力する。画像処理部112の行う画像処理は、例えばガンマ変換、階調変換処理、画像の拡大・縮小等である。
制御装置118および高電圧発生装置108の構造について説明する。制御部108は、図5に示すように、商用電源もしくは発動発電機等の電源201から電力の供給を受けて、直流電圧を発生する直流電源部10、直流電源部10の出力する直流電圧を管電流・管電圧用の交流電圧に変換するインバータ回路12、制御部16、および、フィラメント加熱用インバータ回路13を備えている。フィラメント加熱用インバータ回路13は、X線管102のフィラメント加熱用の交流電圧を発生する。
高電圧発生装置108は、高電圧変圧器2、高電圧整流回路4、電流検出回路5、電圧検出回路6、および、フィラメント加熱用変圧器3を含む。高電圧変圧器2および高電圧整流回路4は、インバータ回路12の出力する交流電圧を昇圧・整流・平滑化して管電圧・管電流を生成して、X線管102に供給する。電流検出回路5および電圧検出回路6は、管電流および管電圧をそれぞれ検出し、制御部16に受け渡す。これにより、制御部16は、管電流および管電圧が所望の値になるようにインバータ回路12をフィードバック制御する。フィラメント加熱用変圧器3は、X線管102のフィラメントを加熱するための、所定の電流・電圧を生成して、X線管102に供給する。
なお、制御部16は、電源投入時に、後述するように角度検出部210の記録を確認し、エラー表示等も行う。
高電圧変圧器2、フィラメント加熱用変圧器3および高電圧整流回路4は、タンク8内に収容されている。タンク8内のこれらの回路の周囲は、絶縁のために電気絶縁油で満たされ、タンク8の上部は、電気絶縁油の膨張を許容するため、空間が残されている。
高電圧発生装置108および制御装置118全体は、筐体119内に配置されている。筐体119の側面には、図6のように角度検出部210が固定されている。角度検出部210は、図2のように、第1経路201−1、第2経路201−2および第3経路201−3を形成するガイド部材201を備えている。第1経路201−1、第2経路201−2および第3経路201−3は、いずれも下端が閉じられた直方体形状であり、上端が図2、図6のように相互に連結されている。連結部の上部は、開口となっており、可動部材212,215を第1経路201−1および第3経路201−3にそれぞれ投入可能である。
ガイド部材201は、筐体119が傾斜していない状態で、第1経路201の軸方向が水平方向に対して予め定めた角度θで傾斜し、第2経路201−2の軸方向が鉛直方向を向くように、筐体119の側面に固定されている。初期状態では、第1経路201−1には、可動部材212が、第3経路201−3に可動部材215が配置されている。可動部材212、215としては、例えば鉄等の金属で形成された球や円盤を用いることができる。
また、連結部の上部には、誤移動防止用部材214が配置されている。誤移動防止用部材214の上端は、蝶番によりガイド部材201の側面に取り付けられている。これにより、誤移動防止部材214は、筐体119が傾斜した場合には、例えば図3(b)のように、その傾斜方向に応じて、第1経路201−1の上端開口、または、第3経路201−3の上端開口を覆うことにより、第1経路201−1と第3経路201−3との間で可動部材212または215が移動するのを防止する。
なお、ガイド部材201の形状は、図2の形状に限定されるものではなく、可動部材212、215が移動可能な構造であればどのようなものでもよい。例えば、可動部材を側面からガイドする溝やレール形状であってもよいし、可動部材を貫通したレールや棒状部材であってもよい。
第2経路201−2の下端には、その位置に可動部材212または215が存在するかどうかを検出する検出部213が配置されている。検出部213としては、可動部材212および215が検出できればどのようなものでもよい。例えば、第2経路201−2の下端を挟んで配置された発光素子と光検出素子との組み合わせや、磁気センサや、マイクロスイッチや、可動部材212の発する電波や電磁波を検出するセンサを用いることができる。発光素子と光検出素子の検出部213を用いる場合には、可動部材212および215は、光を透過しない材質で形成し、第2経路201−2を構成するガイド部材201は、発光素子の光に対して透明な材質のものを用いるか、もしくは、発光素子と光検出素子が対向する位置のガイド部材201に貫通孔を設けた構造とする。また、磁気センサを用いる場合には、磁束を発生する磁性体により可動部材212および215を形成する。マイクロスイッチを検出部213として用いる場合、第2経路201−2の下端面もしくは側面からカンチレバーが内側に突出するように配置し、可動部材212によりカンチレバーが押し下げられるようにする。電波や電磁波を検出するセンサを用いる場合、可動部材212,215は、所定の波長の電波や電磁波を発生するものを用い、例えばICチップを埋め込んだ球や円盤を用いる。
また、第2経路201−2の下端に移動した可動部材が、可動部材212か215か判別するために、第1経路201−1の下端に図4のように検出部213を設けるか、または、第3経路201−3の下端に検出部を設けた構成としてもよい。例えば、図4の構成の場合、第2経路201−2の下端に可動部材が位置することを検出部213が検出し、第1経路201−1に可動部材がないことを検出部216が検出したならば、移動したのが可動部材212である。よって、第1経路201−1が水平以上に傾斜する向きに高電圧発生装置108が傾斜したことがわかる。また、図4の構成で、第2経路201−2の下端に可動部材が位置することを検出部213が検出し、第1経路201−1に可動部材があることを検出部216が検出したならば、移動したのが可動部材215である。第3経路201−3が水平以上に傾斜する向きに高電圧発生装置108が傾斜したことがわかる。
なお、第2経路201−2の下端の検出部213として、可動部材212と可動部材215とを判別できる構造のものを用いることにより、一つの検出部213により傾斜した向きを判別することも可能である。例えば、可動部材212,215として、異なる反射光もしくは透過光を生じる部材を用い、光検出部が反射光もしくは透過光の波長を検出する検出部を用いることにより、可動部材212,215を判別することができる。また、異なる周波数の電波や電磁波を発生するICチップを可動部材212,215に埋め込んでおくことにより、検出周波数により可動部材212,215を判別することができる。
ここで第1の実施形態のX線検出部の動作について説明する。
本実施形態では、X線撮影装置は、バス等の車両に搭載され、胸部X線検診車を構成しでいる例について説明する。
高電圧発生部108が収容された筐体119の側面には、図2に示すように角度検出部210が、図6のように取り付けられている。車両が移動する際には、電源201は、制御装置118には接続されていない。図2の許容角度θは、30度に設定されている。
車両が移動し、坂道を走行し、図3(b)のように第1経路201−1が水平以上に傾斜する向きに30度以上傾斜すると、可動部材212は重力により転がり始め、連結部に到達する。このとき、誤移動防止部材214も傾斜し、第3経路201−3の上端を塞ぐので、可動部材212は、連結部から第2経路201−2に入り、重力により下端(位置202)に到達する。一旦第2経路201−2の下端に移動した移動部材212は、その後高電圧発生装置108がどんなに傾斜しても、第2経路201−2から出ることはない不可逆な構造であるため、30度以上に傾斜したことを記録し続けている(図3(c))。
また、第3経路201−3が水平以上に傾斜する向きに30度以上傾斜した場合には、移動部材215が第2経路201−2の下端に移動する。
車両が目的地に到着し、操作者が電源201を制御装置118に接続し、X線撮影装置の電源をオンにしたならば、制御部16は、角度検出部210の記録の読み出し動作を行う。具体的には、制御部16は、CPUとメモリとを備えて構成され、メモリ内に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、図7のフローのように動作する。
まず、電源がオンにされたならば(ステップ71)、制御部16は、検出部213をオンにし、その検出結果を受け取ることにより、移動部材212または215が第2経路201−1の下端(位置202)に位置するかどうかを検出する(ステップ72)。
ステップ72において、第2経路201−1の下端に移動部材212および215がいずれもない場合は、高電圧発生装置218は移動中に許容角度θ以上に傾かなかったことを示しているため、ステップ73に進み、インバータ12およびフィラメント加熱用インバータ13を制御し、操作者による操作部120の操作に従って、X線管102にフィラメント加熱用の電力を供給し、指示されたタイミングで管電流・管電圧を供給することにより、X線管102からX線を照射する。これによって、被検体100のX線撮影を行う。撮影後は、操作者の指示に従って、終了動作を行う。
一方、ステップ72において、第2経路201−1の下端に移動部材212および215が少なくとも一つ存在した場合は、高電圧発生装置218は移動中に許容角度θ以上に傾いたことを示している。この場合、高電圧発生装置108のタンク内で、絶縁油の液面から高電圧変換器2等の回路が空気中に一部露出し、放電を生じる可能性がある。したがって、ステップ73に進み、制御部16高電圧発生装置108の交換を促す警告、例えば、エラー表示を表示部116に行う(ステップ75)。そして、制御部16は、インバータ12,13の動作を停止させることにより、装置を停止させる(ステップ76)。さらに、制御部16は、電話回線等を使用してサービスステーションと通信を行い、許容角度θ以上に傾斜したことをサービスステーションに報知する。そして、サービスマンに高電圧発生装置108の交換や修理などの保守点検を依頼する(ステップ77)。この制御部16からの通信を受けて、もしくは、操作者からの連絡を受けて、サービスマンは、高電圧発生装置108の交換や修理などを行う。このとき、サービスマンは、角度検出部210の2つの移動部材212,215の位置を確認することにより、どちらの向きに傾斜したのかを確認することができる。
なお、図4のように、検出部216が第1経路201−1もしくは第3経路201−3に備えられている場合には、制御部16がステップ72において、検出部216についても検出結果を受け取ることにより、どちらの向きに傾斜したのかを制御部16が判別し、ステップ75、77において操作者やサービスマンに報知することができる。
なお、ステップ76において、完全に装置を停止させるのではなく、高電圧発生装置108の回路に放電が生じないことを確認する動作を行った上で、一定の条件下でX線撮影を実行可能にすることも可能である。
このように、第1の実施形態のX線撮影装置では、X線撮影装置に電源電力が供給されていない時に、高電圧発生装置が所定角度以上に傾斜したかどうかを移動部材の位置によって記録することができる。よって、適切なタイミングで高電圧発生装置を交換や修理することができ、信頼性の高いX線撮影装置を提供することができる。
なお、ガイド部材201は、3つの経路を必ずしも備えていなくてもよく、図8のように、2つの経路を有するガイド部材を向きを変えて2組ならべて配置する構成とすることで3つの経路を備えるガイド部材201と同様の作用・効果を得ることも可能である。
また、角度検出部210を図9のように、筐体119の直交する2つの側面(1)、(2)に取り付けることにより、高電圧発生装置108の傾斜を2方向について検出することができる。
また、上述の実施形態の構成では、移動部材212,215が一旦第2経路201−2に移動した後は、移動部材を傾斜前の位置に戻せない構造であるが、第2経路201−2の下端に移動部材を押し上げるソレノイドコイル等の機構を配置しておき、電源投入時に、押し上げる機構を動作させて、移動部材を元の位置に戻すことも可能である。この場合、角度検出部210を再度利用できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態として、別の構成の角度検出部210を備えたX線撮影装置について説明する。このX線撮影装置は、第1の実施形態と同様に車両に搭載され、移動X線検診車両を構成する。第2の実施形態の角度検出部210は、傾斜角に応じた信号を発生する半導体角度センサと、半導体メモリとを有する。半導体メモリは、半導体角度センサが予め定めた角度以上の傾斜角の信号を発生した場合、そのことを記録する。半導体角度センサと半導体メモリは、車両のシガーソケットの微小電力や、電池等のバッテリにより、車両が走行中も動作する。
よって、シガーソケットからの電源をDC/DC変換し必要な電源を生成し、図10に示す角度検出部210の回路に供給して動作させる。図10の回路において、傾斜センサ81は、傾斜角度に応じて出力電圧が変化するICであり、ここでは傾斜が大きくなるほど出力電圧が大きくなるセンサを用いる。傾斜センサ81は、第1の実施形態と同様に、高電圧発生装置108の筐体119の側面に固定する。傾斜センサ81の出力は、コンパレータ82の+端子に入力される。コンパレータ82の−端子には、所定の正の基準電圧を生成する回路84が接続されている。コンパレータ82は、−端子に入った電圧より+端子に入った電圧が大きくなると出力を0Vにする構成である。回路84は、抵抗R1とR2と抵抗R2に並列に配置されてコンデンサC1を含み、R1とR2の抵抗値をそれぞれ設定することにより、所望の基準電圧を発生することができる。基準電圧が、許容最大角度の傾斜センサ81の出力電圧に一致する値になるように、R1とR2を設定しておく。
これにより、傾斜角が許容角度よりも大きくなると、コンパレータ82の出力が0Vになり、回路85は、所定の電圧信号を制御部16に出力する。制御部16は、不揮発メモリである半導体メモリ83に所定の電圧信号の出力を受けたこと(エラー)を記録する。
これにより、第1の実施形態の図7のフローにおいて、制御部16はステップ72において、半導体メモリ83にエラーが記録されているかどうか確認することにより、電源201がX線撮影装置に供給されていない車両移動中の傾斜が許容角度を超えていたかどうかを確認することができる。
なお、図10の回路において、回路85は、発光素子とその光を検出する検出素子とを含むフォトカプラ86を含んでいる。これにより、フォトカプラ86が光を発光することにより、傾斜角度が許容角度を超えていることを、操作者に報知することができる。
他の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2の実施形態において、傾斜センサ81に変えて、角度が変化することにより電圧が変化する他の素子を使用することもできる。例えば、ポテンショメータに重りを吊るし、傾斜が変化する毎にポテンショメータの抵抗値の大きさが変わるようなものを用いることができる。
また、図10の構成では、コンパレータ82を用いているが、傾斜センサ81からの電圧をオペアンプ等を用いて制御部16のCPUが読める範囲のAD信号に変換することにより、直接CPUが電圧が所定の電圧を超えているかどうかを監視するようにしてもよい。
102…X線管、104…絞り装置、110…X線検出部、108…高電圧発生装置、112…画像処理部、114…画像記憶部、116記憶部、118…制御装置、120…操作部、210…角度検出部、201…ガイド部材、202…所定の位置、212…可動部材、201−1…第1経路、201−2…第2経路、201−3…第3経路、214…誤移動防止用部材、215…可動部材、216…第2の検出部

Claims (8)

  1. X線管と、前記X線管に電力を供給する高電圧発生装置と、前記高電圧発生装置の傾きを検出する角度検出部とを有し、
    前記角度検出部は、電力の供給を受けることなく、前記高電圧発生装置に予め定めた角度以上の傾きが生じたかどうかを可動部材の移動により記録する構造を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、前記角度検出部は、前記可動部材と、前記高電圧発生装置の傾斜に伴って傾斜する経路を形成するガイド部材とを含み、前記可動部材は、前記経路の傾斜が前記予め定めた角度以上に達した場合に前記経路に沿って所定の位置まで移動することにより、前記予め定めた角度以上の傾きが生じたかどうか記録することを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項2に記載のX線撮影装置において、前記角度検出部は、前記所定の位置に前記可動部材があるかどうかを検出する検出部をさらに有することを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項2または3に記載のX線撮影装置において、前記ガイド部材は、前記高電圧発生装置が傾斜していない状態で、水平方向に対して前記予め定めた角度で傾斜している第1経路と、鉛直方向に沿った第2経路とを含み、前記第2経路の上端は、前記高電圧発生装置が傾斜していない状態の前記第1経路の上方側端部に接続され、前記第2経路の下端は、前記所定の位置であり、
    前記可動部材は、前記高電圧発生装置が傾斜していない状態で、前記第1経路の下方側端部に位置し、前記高電圧発生装置が前記予め定めた角度以上に傾斜した場合、重力により、前記第1経路に沿って移動して前記第2経路に入り、前記第2経路の下端に移動することにより、前記傾斜を記録することを特徴とするX線撮影装置。
  5. 請求項3または4に記載のX線撮影装置において、前記ガイド部材は、前記第1経路の上方側端部に接続された第3経路をさらに有し、
    前記第3経路は、前記高電圧発生装置が傾斜していない状態で鉛直方向に対して前記第1経路とは対称に傾斜しており、前記第3経路内には、第2の可動部材が配置されていることを特徴とするX線撮影装置。
  6. 請求項5に記載のX線撮影装置において、前記第1経路および第3経路の少なくとも一方には、その経路内に前記可動部材があるかどうかを検出する第2の検出部がさらに配置されていることを特徴とするX線撮影装置。
  7. 請求項5に記載のX線撮影装置において、前記第1経路の上方側端部には、前記第1経路と前記第3経路の間で、前記可動部材が移動するのを防止する部材が備えられていることを特徴とするX線撮影装置。
  8. X線管と、前記X線管に電力を供給する高電圧発生装置と、前記高電圧発生装置の傾きを検出する角度検出部と、制御部とを有し、
    前記角度検出部は、前記高電圧発生装置に電源電圧が供給されていない期間に、前記高電圧発生装置に予め定めた角度以上の傾きが生じたかどうかを記録する機能を備え、
    前記制御部は、前記角度検出部が前記予め定めた角度以上の傾きが生じたことを記録している場合、操作者に前記高電圧発生装置のメンテナンスを促す報知を行うことを特徴とするX線撮影装置。
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