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JP6285779B2 - パワーマネージメントコントローラ、それを用いたパワーマネージメント回路および電子機器 - Google Patents
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JP6285779B2 - パワーマネージメントコントローラ、それを用いたパワーマネージメント回路および電子機器 - Google Patents

パワーマネージメントコントローラ、それを用いたパワーマネージメント回路および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、複数の電源を管理、制御するパワーマネージメント技術に関する。
携帯電話、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップPC、ゲーム機器は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのマイクロプロセッサを備える。
マイクロプロセッサを搭載する電子機器は、半導体製造プロセスの微細化、搭載する周辺回路の増加、低消費電力化の要請にともない、数十もの回路ブロックに細分化されており、回路ブロックごとに独立して電源電圧を制御可能に構成される。
こうした機器において、数十の回路ブロックに対応する数十もの電源系統を制御するために、パワーマネージメントIC(PMIC)が使用される。PMICには、数十の電源のオン、オフを、所定のシーケンスにしたがって確実に制御することが要求される。
PMICには、以下の性質が要求される。
(1)ロバスト性、安定性
PMICには、外部のノイズ等で暴走しない仕組みが要求される。
(2) 安全性
PMICには、異常状態になった場合に、他のデバイスに依存することなく自律的に電源系統をシャットダウンする機能が要求される。
(3) 省電力
PMICは、システムのシャットダウン時も動作する必要があるため、その消費電力は極力小さいことが要求される。
こうした仕様要求を満たすPMICを、汎用のマイコンを利用して構成することは困難であった。したがって従来では、電子機器ごとにその要求仕様を満たすように、専用のシーケンサをハードウェア的にその都度設計する必要があった。
特開2013−089060号公報
複数の電源は、いくつかのレールに分類されている。そしてPMICは、各レールを独立してオン、オフすることが可能となっており、オン状態であるレールの組み合わせに応じて、状態が規定される。具体的には、すべての電源レールがオフの状態、すべての電源レールがオンの状態に加えて、複数の電源レールのうち、いくつかがオンの中間的な段階が存在する。
PMICが使用されるプラットフォームに応じて、使用される状態が異なる場合がある。たとえば4つの電源レールが存在する場合、PMICは第1〜第5の5つの状態を取り得るところ、あるプラットフォームでは、第1状態、第3状態、第5状態のみ使用され、別のプラットフォームでは、第1状態、第4状態、第5状態のみが使用されうる。この場合、従来では、あるプラットフォームに対応するPMICは、第1,第3,第5状態をサポートするようにハードウェア的に構成され、別のプラットフォームに対応するPMICは、第1,第4,第5状態をサポートするようにハードウェア的に構成されることになった。つまり、プラットフォーム毎に、PMICのハードウェアを作り替える必要があるため、設計コストが非常に高くなっていた。
従来ではまた同じプラットフォームでも、同じレール内のいくつかの電源の起動シーケンスを変更したい場合に、ハードウェアの大幅な設計変更を余儀なくされていた。これにより、わずかな変更であっても、マスク修正が必要となり、設計期間が長くなるという問題もあった。
本発明は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、さまざまな要求仕様に柔軟に対応可能なPMICの提供にある。
本発明のある態様は、複数の電源の起動、停止を制御するパワーマネージメントコントローラに関する。複数の電源はそれぞれ、複数N個のレールのひとつに属しており、全レールがオフである第1状態と、k=1,2,…Nについて第1レールから第kレールがオンである第(k+1)状態と、を含む(N+1)個の状態が規定される。パワーマネージメントコントローラは、(i)第1レールに含まれる電源群を順に起動する第1起動命令群、第2レールに含まれる電源群を順に起動する第2起動命令群、…、第Nレールに含まれる電源群を順に起動する第N起動命令群、を順に格納するとともに、(ii)第Nレールに含まれる電源群を順に停止する第N停止命令群、第(N−1)レールに含まれる電源群を順に停止する第(N−1)停止命令群、…、第2レールに含まれる電源群を順に停止する第2停止命令群、第1レールに含まれる電源群を順に停止する第1停止命令群、を順に格納し、かつ(iii)パワーマネージメントコントローラが、第i状態から第j状態(j>i)へのアップ遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのjについて、第(j−1)起動命令群の最後にエンド命令が挿入され、(iv)パワーマネージメントコントローラが、第j状態から第i状態(j>i)へのダウン遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのiについて、第i停止命令群の最後にエンド命令が挿入されており、かつ、(v)第(j−1)起動命令群の最後に含まれるエンド命令は、遷移先が第j状態であることを示す遷移先コードと紐付けされており、(vi)第i停止命令群の最後に含まれるエンド命令は、遷移先が第i状態であることを示す遷移先コードと紐付けされている、タスクリストメモリと、(i)パワーマネージメントコントローラが、第i状態を始点とするアップ遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのiについて、第i起動命令群の先頭アドレスを格納するとともに、(ii)第j状態を始点とするダウン遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのjについて、第j停止命令群の先頭アドレスを格納する先頭アドレスレジスタファイルと、現在の状態を示すステートインジケータと、(i)スタートアドレスが指定されると、タスクリストメモリに格納される命令群を、スタートアドレスを始点として順に読み出して実行するとともに、(ii)次にエンド命令を読み出すと命令群の実行を停止し、(iii)エンド命令を読み出すと、それに紐づけられた遷移先コードが示す状態に、ステートインジケータのデータを更新する命令実行部と、(i)ステートインジケータが第i状態を示すときに、制御信号が第i状態に対して定められたアップ遷移条件を満たすと、先頭アドレスレジスタファイルから命令実行部に、第i起動命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与え、(ii)ステートインジケータが第j状態を示すときに、制御信号が第j状態に対して定められたダウン遷移条件を満たすと、先頭アドレスレジスタファイルから命令実行部に、第j停止命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与えるイベント管理部と、を備える。
この態様によると、大部分のハードウェア部分を変更することなく、さまざまな設計要求に柔軟に対応することができる。
先頭アドレスレジスタファイルは、第1〜第N起動命令群それぞれの先頭アドレスを格納するとともに、第1〜第N停止命令群それぞれの先頭アドレスを格納してもよい。
すべての起動命令群、すべての停止命令群の先頭アドレスを格納しておくことにより、あらゆる状態の組み合わせをサポートすることが可能となる。
遷移先コードは、紐づけられたエンド命令に付随してタスクリストメモリに格納されてもよい。これにより、エンド命令をデコードすると、他のメモリやレジスタを参照することなく直ちに次の状態を知ることができる。
ある態様のパワーマネージメントコントローラは、(i)第i状態から第j状態へのアップ遷移をサポートするとき、各アップ遷移と遷移先の第j状態を対応づけるテーブルを格納するとともに、(ii)第j状態から第i状態へのダウン遷移をサポートするとき、各ダウン遷移と遷移先である第i状態を対応づけるテーブルを格納するキャンセル用レジスタファイルをさらに備えてもよい。イベント管理部は、(i)第i状態を始点とする起動命令群を実行中にアップ遷移がキャンセルされたときに、キャンセル用レジスタファイルを参照し、その遷移の遷移先が第j状態であることを取得し、命令実行部に、第(j−1)停止命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与え、(ii)第j状態を始点とする停止命令群を実行中にダウン遷移がキャンセルされたときに、キャンセル用レジスタファイルを参照し、その遷移の遷移先が第i状態であることを取得し、命令実行部に、第i起動命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与えてもよい。
この態様によれば、ある遷移がキャンセルされたときに、もとの状態に正しく戻すことができる。
命令実行部は、プログラムカウンタを含み、与えられたスタートアドレスをプログラムカウンタにセットし、プログラムカウンタの値を1ずつインクリメントさせるタスクリストプロセッサと、タスクリストメモリから、プログラムカウンタの値をアドレスとする命令文がロードされ、ロードされた命令文をデコードする命令デコーダと、を含んでもよい。
イベント管理部は、制御信号を受け、制御信号が第i状態に対して定められたアップ遷移条件を満たすと、アップ遷移イベント信号をアサートし、制御信号が第j状態に対して定められたダウン遷移条件を満たすと、ダウン遷移イベント信号をアサートするイベント発生器と、第i状態を始点とするアップ遷移に対するアップ遷移イベント信号がアサートされると、先頭アドレスレジスタから命令実行部に対して、第i起動命令群の先頭アドレスをロードし、第j状態を始点とするダウン遷移に対するダウン遷移イベント信号がアサートされると、先頭アドレスレジスタから命令実行部に対して、第j停止命令群の先頭アドレスをロードするスタートアドレスセレクタと、を含んでもよい。
イベント管理部は、制御信号が入力される複数の論理ゲートと、外部から設定可能なレジスタと、を含んでもよい。レジスタの値に応じて、第i状態に対して定められたアップ遷移条件、第j状態に対して定められたダウン遷移条件が変更可能に構成されてもよい。
本発明の別の態様は、パワーマネージメント回路に関する。パワーマネージメント回路は、上述のいずれかのパワーマネージメントコントローラと、パワーマネージメントコントローラによって制御される複数の電源と、を備えて一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
回路を1つのICとして集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、複数の電源端子を有するプロセッサと、プロセッサの複数の電源端子に電源電圧を供給する上述のパワーマネージメント回路と、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、さまざまな要求仕様に柔軟に対応可能なPMICを提供できる。
実施の形態に係るパワーマネージメントICを備える電子機器のブロック図である。 PMコントローラの構成を示すブロック図である。 図3(a)、(b)は、タスクリストメモリに格納される命令を示す図である。 図4(a)、(b)は、イベント発生器の構成例を示す回路図である。 図5(a)、(b)は、PMICの状態遷移図である。 第1変形例に係るパワーマネージメントコントローラのブロック図である。 図6のパワーマネージメントコントローラの動作を示す図である。 PMICを備える電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。また、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(周辺回路)
図1は、実施の形態に係るパワーマネージメントIC(PMIC)200を備える電子機器500のブロック図である。
電子機器500は、CPU502、RAM(Random Access Memory)504、HDD(Hard Disk)506などの複数の部品と、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの電池508と、PMIC200と、を備える。PMIC200は、電池508からの電池電圧VBAT、あるいはACアダプタ(不図示)からの電圧を受け、複数の部品に適切な電圧レベルの電源電圧を供給する。
CPU502、RAM504、HDD506等を正常に動作させるためには、それらを所定の順序で起動する必要があり、したがってそれらの部品に対する電源電圧のオン、オフのシーケンスは、数μsのオーダーで正しく制御する必要がある。たとえばRAM504に対する電源供給は、CPU502がRAM504にアクセスする前に完了していなければならない。
また近年のCPU502は、その内部が数十もの回路ブロックに細分化されており、回路ブロックごとに電源端子が設けられ、回路ブロックごとに独立した電源電圧が供給可能となっている。そして、CPU502の動作状態に応じて、電源端子ごとの電源電圧をオン、オフすることで、消費電力の低減が図られている。
PMIC200は、CPU502、RAM504、HDD506等の部品に対して、複数の電源電圧VDDを供給する。
PMIC200は、パワーマネージメント(PM)コントローラ100、電源コントローラ202および複数の電源204を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能ICである。
複数の電源204は、個別にオン、オフが切りかえ可能に構成される。電源204は、昇圧型、降圧型、昇降圧型のDC/DCコンバータであってもよいし、LDO(Low Drop Output)であってもよいし、あるいはチャージポンプ回路などであってもよい。当業者であれば電源204を構成する部品の一部、たとえばインダクタやトランス、平滑キャパシタ、フィードバック用の抵抗、スイッチング素子などが、チップ部品やディスクリート部品で構成され、PMIC200のIC外部に外付けされることが理解される。
PMコントローラ100は、CPU502や電子機器の主電源ボタンからの複数の制御信号Sigを受け、制御信号Sigにもとづいて複数の電源204の起動、停止を、要求仕様を満たすシーケンスで制御可能に構成されたシーケンサである。電源コントローラ202は、PMコントローラ100と複数の電源コントローラ202のインタフェースであり、PMコントローラ100からの出力にもとづいて、複数の電源204それぞれのオン、オフを制御する。
(電源レール)
複数の電源204はそれぞれ、複数N個のレール206_1〜206_Nのひとつに属している。本実施の形態では、理解の容易化のため、N=4の場合を説明する。第1〜第4レールは、それぞれ、以下の別称を有する。
第1レール=Aレール
第2レール=Uレール
第3レール=Sレール
第4レール=SXレール
(電源状態(パワーステート))
こうした電源システムにおいては、以下の(N+1)個の状態が規定される。
第1状態=全レールがオフ
第2状態=第1レールがオン、残りがオフ
第3状態=第1レール〜第2レールがオン、残りがオフ
・・・
第N状態=第1レール〜第(N−1)レールがオン、残りがオフ
第N+1状態 第1〜第Nレールのすべてがオン
これらを一般化すると、第1レールから第kレールがオンの状態を、第(k+1)状態と称することができる。
実施の形態ではN=4であり、以下の第1状態〜第5状態を取り得る。
第1状態SG3 全レールオフ
第2状態S4 第1(A)レールがオン
第3状態S3 第1、第2(A+U)レールがオン
第4状態S0ix 第1〜第3(A+U+S)レールがオン
第5状態S0 第1〜第4(A+U+S+SX)レールがオン
PMIC200は、PMIC200が搭載される電子機器の種類、一緒に使用されるCPUの種類、OS(オペレーティングシステム)の種類などに応じて、第1状態〜第5状態のうち、電子機器500の設計者が希望する任意の状態をサポート可能となっている。
一例として、あるCPUとの組み合わせにおいて、第1のOS(たとえばマイクロソフト社製のWindows8(登録商標))の制御下におかれる場合、第1状態SG3、第4状態S0ix、第5状態S0の3状態が使用される。
この場合、PMIC200は、第1状態SG3、第4状態S0ix、第5状態S0に加えて、第1状態SG3から第4状態S0ixへのアップ遷移、第4状態S0ixから第5状態S0へのアップ遷移、第5状態S0から第4状態S0ixへのダウン遷移、第4状態S0ixから第1状態SG3へのダウン遷移をサポートすることになる。
また別の一例として、同じCPUとの組み合わせであっても、第2のOS(たとえばグーグル社製のAndroid(登録商標))の制御下におかれる場合、第1状態SG3、第3状態S3、第5状態S0の3状態が使用される。
この場合、PMIC200は、第1状態SG3、第3状態S3、第5状態S0に加えて、第1状態SG3から第3状態S3へのアップ遷移、第3状態S3から第5状態S0へのアップ遷移、第5状態S0から第3状態S3へのダウン遷移、第3状態S3から第1状態SG3へのダウン遷移をサポートすることになる。
実施の形態では、このような任意の状態とそれらの間の遷移をサポート可能なPMIC200が提供される。
(パワーマネージメントコントローラ)
図2は、PMコントローラ100の構成を示すブロック図である。
PMコントローラ100は、タスクリストメモリ10、先頭アドレスレジスタファイル20、ステートインジケータ30、命令実行部40、イベント管理部50を備える。以下、各ブロックについて説明する。
(タスクリストメモリ)
タスクリストメモリ10には、PMコントローラ100のシーケンスを記述する命令が格納される。タスクリストメモリ10に格納される命令、データは、不揮発的なメモリすなわちROM、たとえばマスクROMあるいはEEPROMからロードされる。
図3(a)、(b)は、タスクリストメモリ10に格納される命令を示す図である。図3(a)には、Windows8をサポートするときの、図3(b)には、Androidをサポートするときの命令が示される。
タスクリストメモリ10は、PMコントローラ100が実行すべき命令、すなわちタスクをリスト形式で保持するものであり、いくつかの起動命令群st_upと、いくつかの停止命令群st_dnを格納する。
(i)タスクリストメモリ10の第1アドレス領域10_1には、以下の命令が順に格納される。
第1レールAに含まれる電源群を順に起動する第1起動命令群st_up_1
第2レールUに含まれる電源群を順に起動する第2起動命令群st_up_2
第3レールSに含まれる電源群を順に起動する第3起動命令群st_up_3
第4レールSXに含まれる電源群を順に起動する第4起動命令群st_up_4
(ii)またタスクリストメモリ10の第2アドレス領域10_2には、以下の命令が順に格納される。
第4レールSXに含まれる電源群を順に停止する第4停止命令群st_dn_4
第3レールSに含まれる電源群を順に停止する第3停止命令群st_dn_3
第2レールUに含まれる電源群を順に停止する第2停止命令群st_dn_2
第1レールAに含まれる電源群を順に停止する第1停止命令群st_dn_1
PMコントローラ100が第i状態から第j状態(j>i)へのアップ遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのjについて、第(j−1)起動命令群の最後にエンド命令が挿入される。なお、ニーモニック(命令構文)である「エンド」は例示に過ぎない。
たとえばWindows8においては、以下のアップ遷移がサポートされる。
・第1状態SG3から第4状態S0ixへのアップ遷移
・第4状態S0ixから第5状態S0へのアップ遷移
したがって、図3(a)に示すように、第3起動命令群st_up_3の最後と、第4起動命令群st_up_4の最後に、エンド命令endが挿入される。
たとえばAndroidにおいては、以下のアップ遷移がサポートされる。
・第1状態SG3から第3状態S3へのアップ遷移
・第3状態S3から第5状態S0へのアップ遷移
したがって、図3(b)に示すように、第2起動命令群st_up_2の最後と、第4起動命令群st_up_4の最後に、エンド命令endが挿入される。
第(j−1)起動命令群の最後に含まれるエンド命令endは、遷移先が第j状態であることを示す遷移先コードCDUPj−1と紐付けされる。
たとえばWindows8の場合、図3(a)に示すように第3起動命令群st_up_3の最後のエンド命令は、遷移先コードCDUP3(=s0ix)と紐付けされ、第4起動命令群st_up_4の最後のエンド命令は、遷移先コードCDUP4(=S0)と紐付けされる。
Androidの場合、図3(b)に示すように、第2起動命令群st_up_2の最後のエンド命令は遷移先コードCDUP2と紐付けされ、第4起動命令群st_up_4の最後のエンド命令endは遷移先コードCDUP4と紐付けされる。
また、PMコントローラ100が第j状態から第i状態(j>i)へのダウン遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのiについて、第i停止命令群の最後にエンド命令が挿入される。
たとえばWindows8においては、以下のダウン遷移がサポートされる。
・第5状態S0から第4状態S0ixへのダウン遷移
・第4状態S0ixから第1状態SG3へのダウン遷移
したがって図3(a)に示すように、第4停止命令群st_dn_4の最後と、第1停止命令群st_dn_1の最後にエンド命令が挿入される。
たとえばAndroidにおいては、以下のダウン遷移がサポートされる。
・第5状態S0から第3状態S3へのダウン遷移
・第3状態S3から第1状態SG3へのダウン遷移
したがって図3(b)に示すように、第3停止命令群st_dn_3の最後と、第1停止命令群st_dn_1の最後にエンド命令が挿入される。
第i停止命令群の最後に含まれるエンド命令は、遷移先が第i状態であることを示す遷移先コードCDDNiと紐付けされる。
たとえばWindows8の場合、図3(a)に示すように第4停止命令群st_dn_4の最後のエンド命令は、遷移先コードCDDN4(=s0ix)と紐付けされ、第1停止命令群st_dn_1の最後のエンド命令は、遷移先コードCDDN1(SG3)と紐付けされる。
Androidの場合、図3(b)に示すように第3停止命令群st_dn_3の最後のエンド命令は、遷移先コードCDDN3(S3)と紐付けされ、第1停止命令群st_dn_1の最後のエンド命令は、遷移先コードCDDN1(SG3)と紐付けされる。
たとえば遷移先コードCDDN、CDUPは、紐づけられたエンド命令に付随して、より具体的には同一の命令文に含まれる形式で、タスクリストメモリ10に格納されてもよい。図2に戻る。
(先頭アドレスレジスタ)
先頭アドレスレジスタファイル20は、PMコントローラ100が、第i状態から第j状態(j>i)へのアップ遷移をサポートするとき、少なくともサポートされるすべてのiについて、第i起動命令群st_up_iの先頭アドレスADR_up_iを格納する。
また先頭アドレスレジスタファイル20は、PMコントローラ100が、第j状態から第i状態(j>i)へのダウン遷移をサポートするとき、少なくともサポートされるすべてのjについて、第j停止命令群st_dn_jの先頭アドレスADR_dn_jを格納する。
本実施の形態では、PMコントローラ100によるサポートの有無を問わずに、先頭アドレスレジスタファイル20は、すべての起動命令群st_up_1〜Nの先頭アドレスADR_up_1〜Nを格納するとともに、すべての停止命令群st_dn_1〜Nの先頭アドレスADR_dn_1〜Nを格納する。
(ステートインジケータ)
ステートインジケータ30は、現在の状態を示す。したがってイベント管理部50は、ステートインジケータ30を参照することで、現在のPMコントローラ100の状態を知ることができる。具体的にはステートインジケータ30は、第1状態SG3、第2状態S4、第3状態S3、第4状態S0ix、第5状態S0のいずれであるか、もしくは、どの状態からどの状態への遷移中であるかを示す。
(命令実行部)
命令実行部40は、(i)スタートアドレスADR_startが指定されると、タスクリストメモリ10に格納される命令群を、スタートアドレスADR_startを始点として順に読み出して実行する。そして命令実行部40は、(ii)次にエンド命令endを読み出すと命令群の実行を停止し、(iii)エンド命令endを読み出すと、それに紐づけられた遷移先コードが示す状態となるように、ステートインジケータ30を更新する。
たとえば命令実行部40は、タスクリストプロセッサ42および命令デコーダ44を備える。タスクリストプロセッサ42は、プログラムカウンタを含み、与えられたスタートアドレスADR_startをプログラムカウンタにセットし、命令デコーダ44から命令実行完了の通知を受けるたびに、プログラムカウンタの値を1ずつインクリメントさせる。命令デコーダ44には、プログラムカウンタの値をアドレスとする命令文がロードされる。命令デコーダ44は、ロードされた命令文をデコードし、電源コントローラ202を制御する。
(イベント管理部)
イベント管理部50には、複数M個の制御信号Sig_1〜Sig_Mが入力される。イベント管理部50には、状態ごとに、アップ遷移条件、ダウン遷移条件が定められている。イベント管理部50は、ステートインジケータ30が第i状態を示すときに、制御信号Sig_1〜Sig_Mが第i状態に対して定められたアップ遷移条件を満たすと、先頭アドレスレジスタファイル20から命令実行部40に対して、第i起動命令群の先頭アドレスADR_up_iをスタートアドレスADR_startとして与える。同様に、(ii)制御信号Sig_1〜Sig_Mが、第j状態に対して定められたダウン遷移条件を満たすと、先頭アドレスレジスタファイル20から命令実行部40に対して、スタートアドレスADR_startとして第j停止命令群st_dn_jの先頭アドレスADR_dn_jを与える。
たとえばイベント管理部50は、イベント発生器52およびスタートアドレスセレクタ54を備える。イベント発生器52には、複数の制御信号Sig_1〜Sig_Mが入力されており、イベントの発生条件が定められている。イベントは、第i状態から第j状態へのアップ遷移、第j状態から第i状態へのダウン遷移である。
イベント発生器52は、複数の制御信号Sig_1〜Sig_Mを入力とする論理ゲートで構成することができる。イベント発生器52は、第i状態を始点とするアップ遷移の条件を満たすと、アップ遷移イベント信号evt_up_iをアサート(たとえばハイレベル)する。またイベント発生器52は、第j状態を始点とするダウン遷移の条件を満たすと、ダウン遷移イベント信号evt_dn_jをアサートする。
スタートアドレスセレクタ54は、アップ遷移イベント信号evt_up_iがアサートされると、第i起動命令群の先頭アドレスADR_up_iを命令実行部40に与える。またスタートアドレスセレクタ54は、ダウン遷移イベント信号evt_dn_jがアサートされると、第j停止命令群の先頭アドレスADR_dn_jを命令実行部40に与える。
図4(a)、(b)は、イベント発生器52の構成例を示す回路図である。
イベント発生器52は、レジスタに格納される値に応じて、遷移条件を設定可能に構成される。図4(a)には、アップ遷移イベント信号evt_up_iを生成するイベント発生器52aが示される。イベント発生器52aは、M個のレジスタ60_1〜60_Mと、M個のORゲート62_1〜62_M、およびANDゲート64を備える。
図4(b)には、ダウン遷移イベント信号evt_dn_jを生成するイベント発生器52bが示される。イベント発生器52bは、M個のレジスタ66_1〜66_Mと、M個のANDゲート68_1〜68_M、およびORゲート70を備える。なお、各信号がローアクティブかハイアクティブかに応じて、回路中の信号を適宜反転してもよいし、ANDゲート、ORゲートに代えてNANDゲートやNORゲート、XORゲートなどを利用してもよい。
イベント発生器52には、M=6個の制御信号Sig_1〜Sig_Mが入力される。
Sig_1 = PWRBTN
Sig_2 = SLP_S0IX_B
Sig_3 = SLP_S3_B
Sig_4 = SLP_S4_B
Sig_5 = SUSPWDNACK
Sig_6 = LOW_BAT_B
”_B”は、反転論理であることを示す。
この場合、以下のアップ遷移イベント信号が定義される。
(1)evt_up_1 = SG3_up
SG3_up=PWRBTN
(2)evt_up_2 = S4_up
S4_up=(SLP_S4_B|~S4u_S4)&(~SUSPWDNACK|~S4u_SNK)&(LOW_BAT_B|~S4u_BAT)
(3)evt_up_3 = S3_up
S3_up=(SLP_S3_B|~S3u_S3)&(SLP_S4_B|~S3u_S4)&(~SUSPWDNACK|~S3u_SNK)&(LOW_BAT_B|~S3u_BAT)
(4)evt_up_4 = S0ix_up
S0ix_up=(SLP_S0ix_B|~S0Xu_S0X)&(SLP_S3_B|~S0Xu_S3)&(SLP_S4B|~S0Xu_S4)&(~SUSPWDNACK|~S0Xu_SNK)
この場合、以下のダウン遷移イベント信号が定義される。
(5) evt_dn_5 = S0_dn
S0_dn=(~SLP_S0IX_B & S0d_S0X)|(~SLP_S3_B&S0d_S3)|(~SLP_S4_B&S0d_S4)|(SUSPWDNACK&S0d_SNK)
(6) evt_dn_4 = S0ix_dn
S0ix_dn=(~SLP_S3_B & S0Xd_S3)|(~SLP_S4_B&S0Xd_S4)|(~SUSPWDNACK&S0Xd_SNK)|(~LOW_BAT_B&S0Xd_BAT)
(7) evt_dn_3 = S3_dn
S3_dn=(~SLP_S4_B & S3d_S4)|(SUSPWDNACK&S3d_SNK)|(~LOW_BAT_B&S3d_BAT)
(8) evt_dn_2 = S4_dn
S4_dn=(~SLP_S4_B & S4d_S4)|(SUSPWDNACK&S4d_SNK)|(~LOW_BAT_B&S4d_BAT)
なお、S4u_S4, S4u_SNK, S4u_BAT, S3u_S3, S3u_S4, S3u_SNK, S3u_BAT, S0Xu_S0X, S0Xu_S3, S0Xu_S4, S0Xu_SNK, S0d_S0X, S0d_S3, S0d_S4, S0d_SNK, S0Xd_S3, S0Xd_S4, S0Xd_SNK, S0Xd_BAT, S3d_S4, S3d_SNK, S3d_BAT, S4d_S4, S4d_SNK, S4d_BATはレジスタに設定されるデータであり、それぞれに格納する値に応じて、遷移条件を自由に設定することができる。
以上がPMIC200の構成である。続いてPMIC200の動作を説明する。図5(a)、(b)は、PMIC200の状態遷移図である。
(1) PMIC200をWindows8のプラットフォームで動作させる場合
タスクリストメモリ10には、図3(a)の命令が格納される。
またイベント発生器52においては、以下のイベント信号が生成されるように、レジスタ値が設定される。
SG3_up=PWRBTN
S0ix_up=~SLP_S0IX_B
S0_dn=SLP_S0IX_B
S0ix_dn=SUSPWDNACK
図5(a)は、このときの状態遷移図である。初期状態は、第1状態SG3である。第1状態SG3においてパワーボタン(PWR_BTN)が押されると、イベント発生器52はSG3_up(evt_up_1)信号をアサートする。SG3_up(evt_up_1)信号がアサートされると、スタートアドレスセレクタ54は、先頭アドレスレジスタファイル20から先頭アドレスADR_up_1をタスクリストプロセッサ42にロードする。タスクリストプロセッサ42は、タスクリストメモリ10に格納される命令を、ロードされたスタートアドレスから順に実行する。これにより起動命令群st_up_1、st_up_2、st_up_3が順に実行され、Aレール、Uレール、Sレールが順にオンとなる(S100)。図3(a)に示すように、エンド命令は起動命令群st_up_3の最後に挿入されており、ここで命令実行が停止する。命令デコーダ44は、このエンド命令と紐付けされた遷移先コードCDUP3が示す第4状態S0ixを、ステートインジケータ30にセットする。
第4状態S0ixにおいて、制御信号SLP_S0IX_Bがデアサート(ネゲート)されると、S0ix_up(evt_up_4)信号がアサートされる。そして起動命令群st_up_4が実行され、SXレールがオンする(S102)。そして遷移先コードCDUP4にしたがって第5状態S0となる。
第5状態S0において、SLP_S0ix_B信号がアサートされると、S0_dn(evt_dn_5)信号がアサートされ、停止命令群st_dn_4が実行され、SXレールがオフする(S104)。そして遷移先コードCDDN4にしたがって第4状態S0ixとなる。
第4状態S0ixにおいて、SUSPWDNACK信号がアサートされると、S0ix_dn(evt_dn_4)信号がアサートされ、停止命令群st_dn_3、st_dn_2、st_dn_1が順に実行され、Sレール、Uレール、Aレールが順にオフする(S106)。そして遷移先コードCDDN1にしたがって第1状態SG3となる。
(2) PMIC200をAndroidのプラットフォームで動作させる場合
タスクリストメモリ10には、図3(b)の命令が格納される。
またイベント発生器52においては、以下のイベント信号が生成されるように、レジスタ値が設定される。
SG3_up=PWRBTN
S3_up=~SLP_S3_B
S0_dn=SLP_S3_B
S3_dn=SUSPWDNACK
図5(b)は、このときの状態遷移図である。初期状態は、第1状態SG3である。第1状態SG3においてパワーボタン(PWR_BTN)が押されると、SG3_up(evt_up_1)信号がアサートされ、起動命令群st_up_1、st_up_2が順に実行され、Aレール、Uレールが順にオンとなる(S200)。命令デコーダ44は、エンド命令と紐付けされた遷移先コードCDUP2が示す第3状態S3を、ステートインジケータ30にセットする。
第3状態S3において、制御信号SLP_S3_Bがデアサート(ネゲート)されると、S3_up(evt_up_3)信号がアサートされる。そして起動命令群st_up_3、st_up_4が実行され、Sレール、SXレールがオンする(S202)。そして遷移先コードCDUP4にしたがって第5状態S0となる。
第5状態S0において、SLP_S0ix_B信号がアサートされると、S0_dn(evt_dn_5)信号がアサートされ、停止命令群st_dn_4、st_dn_3が実行され、SXレール、Sレールがオフする(S204)。そして遷移先コードCDDN3にしたがって第3状態S3となる。
第3状態S3において、SUSPWDNACK信号がアサートされると、S3_dn(evt_dn_3)信号がアサートされ、停止命令群st_dn_2、st_dn_1が順に実行され、Uレール、Aレールが順にオフする(S206)。そして遷移先コードCDDN1にしたがって第1状態SG3となる。
以上がPMIC200の動作である。
このPMIC200によれば、以下の効果を得ることができる。
従来のPMICは、プラットフォームごとにハードウェア設計する必要があった。したがってプラットフォームごとにPMICをゼロから設計し直す必要があり、設計期間が長く、またコストが高くなるという問題があった。これに対してPMIC200によれば、ハードウェアリソースは共通としつつ、タスクリストメモリ10に格納するエンド命令の位置、各エンド命令と対応づける遷移先コードの値を変更することにより、任意の状態をサポートすることができる。つまりプラットフォームの変更により、サポートすべき状態が変更になっても、ハードウェア的な変更は不要である。タスクリストメモリ10の変更のみであれば、ROMを書き換えれば足りるため、非常に短期間に様々な要求に対応することができ、また設計コストを大幅に削減できる。
また、同じプラットフォームであっても、PMIC200以外のアーキテクチャが変更となった場合に、電源の立ち上げ順序を変更したい場合がある。この場合にも、ROMを書き換えてタスクリストメモリ10を変更すれば足りるため、非常に短期間に対応することができる。
第2に、イベント管理部50の遷移条件を、レジスタの値に応じて変更可能とした。これにより、サポートすべき状態が変更になり、それに応じて状態遷移のトリガーとなる制御信号が変更となっても、レジスタの値を変更すれば足り、イベント管理部50を再設計する必要がない。これは、マスクの変更が不要であることを意味するから、この点においても設計コストを従来に比べて大幅に低減することができる。レジスタの値を、PMIC200の外部からシリアルバスを介して書き込む形式とすれば、PMIC200のハードウェアを全く変更することなく、遷移条件を変更できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
ある状態からある状態の遷移を、その遷移を実行中にキャンセルしたい場合がある。このキャンセルに対応する遷移は、図5(a)において、S108、S110として示され、図5(b)において、S208,S210として示される。第1変形例に係るPMIC200aは、遷移のキャンセルをサポートする。
図6は、第1変形例に係るPMコントローラ100aのブロック図である。
PMコントローラ100aは、図2のPMコントローラ100に加えて、キャンセル用レジスタファイル22を備える。
キャンセル用レジスタファイル22は、(i)第i状態から第j状態へのアップ遷移をサポートするとき、各アップ遷移と遷移先の第j状態を対応づけるテーブルを格納するとともに、(ii)第j状態から第i状態へのダウン遷移をサポートするとき、各ダウン遷移と遷移先である第i状態を対応づけるテーブルを格納する。
イベント管理部50は、(i)第i状態を始点とする起動命令群を実行中にアップ遷移がキャンセルされたときに、キャンセル用レジスタファイル22を参照し、その遷移の遷移先が第j状態であることを取得する。そしてイベント管理部50は、命令実行部40に、第(j−1)停止命令群st_dn_(j−1)の先頭アドレスADR_dn_(j−1)をスタートアドレスとして与える。
またイベント管理部50は、(ii)第j状態を始点とする停止命令群を実行中にダウン遷移がキャンセルされたときに、キャンセル用レジスタファイル22を参照し、その遷移の遷移先が第i状態であることを取得する。そしてイベント管理部50は、命令実行部40に、第i起動命令群st_up_iの先頭アドレスADR_up_iをスタートアドレスとして与える。
以上がPMコントローラ100aの構成である。
続いてその動作を説明する。
図7は、図6のPMコントローラ100aの動作を示す図である。図7は、Windows8の場合である。
いま、第1状態SG3から第4状態S0ixへのアップ遷移S100中に、キャンセルイベントが発生したとする(S300)。イベント発生器52は、SG3からのアップ遷移条件が満たされなくなった場合に、その旨を示すキャンセルイベントを発生する。キャンセルイベントを検出すると、スタートアドレスセレクタ54は、キャンセル用レジスタファイル22を参照し、現在のアップ遷移の遷移先が第4状態S0ixであることを取得する。そして、先頭アドレスレジスタファイル20を参照して、第4状態S0ixを始点とする第3停止命令群st_dn_3の先頭アドレスADR_dn_3を取得し、タスクリストプロセッサ42に与える(S302)。これにより、第3停止命令群st_dn_3、第2停止命令群st_dn_2、第1停止命令群st_dn_1が順に実行され、第1状態SG3に戻る(S304)。
このように図6の変形例によれば、アップ遷移、ダウン遷移中にキャンセルが発生したときに、もとの状態に戻すことができる。
(第2変形例)
第1変形例において、キャンセル用レジスタファイル22が保持する情報は、図3の遷移先コードCDUP、CDDNと冗長である。そこでキャンセル用レジスタファイル22を設ける場合には、遷移先コードCDUP、CDDNをタスクリストメモリ10に保持しなくてもよい。この場合、第i状態(第j状態)を始点とするアップ遷移(ダウン遷移)中にエンド命令を実行すると、キャンセル用レジスタファイル22を参照して遷移先の状態j(状態i)を取得し、ステートインジケータ30にセットしてもよい。
(用途)
最後に、PMコントローラ100の用途を説明する。図8は、PMIC200を備える電子機器500の斜視図である。電子機器500はたとえばタブレット端末やスマートホンである。筐体520には、CPU502、RAM504、HDD506、電池508、およびPMIC200が内蔵される。PMIC200は、ディスプレイパネル510はそのドライバ、オーディオ回路などに電源電圧を供給してもよい。なお電子機器500は、ノートPCやコンソールゲーム機器、ポータブルゲーム機器、ウェアラブルPC、ポータブルオーディオプレイヤ、デジタルカメラなどであってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…PMコントローラ、200…PMIC、202…電源コントローラ、204…電源、500…電子機器、502…CPU、504…RAM、506…HDD、508…電池、10…タスクリストメモリ、20…先頭アドレスレジスタファイル、22…キャンセル用レジスタファイル、30…ステートインジケータ、40…命令実行部、42…タスクリストプロセッサ、44…命令デコーダ、50…イベント管理部、52…イベント発生器、54…スタートアドレスセレクタ。

Claims (9)

  1. 複数の電源の起動、停止を制御するパワーマネージメントコントローラであって、
    前記複数の電源はそれぞれ、複数N個のレールのひとつに属しており、
    全レールがオフである第1状態と、k=1,2,…Nについて第1レールから第kレールがオンである第(k+1)状態と、を含む(N+1)個の状態が規定され、
    前記パワーマネージメントコントローラは、
    (i)第1レールに含まれる電源群を順に起動する第1起動命令群、第2レールに含まれる電源群を順に起動する第2起動命令群、…、第Nレールに含まれる電源群を順に起動する第N起動命令群、を順に格納するとともに、(ii)第Nレールに含まれる電源群を順に停止する第N停止命令群、第(N−1)レールに含まれる電源群を順に停止する第(N−1)停止命令群、…、第2レールに含まれる電源群を順に停止する第2停止命令群、第1レールに含まれる電源群を順に停止する第1停止命令群、を順に格納し、かつ(iii)前記パワーマネージメントコントローラが、第i状態から第j状態(j>i)へのアップ遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのjについて、第(j−1)起動命令群の最後にエンド命令が挿入され、(iv)前記パワーマネージメントコントローラが、第j状態から第i状態(j>i)へのダウン遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのiについて、第i停止命令群の最後にエンド命令が挿入されており、かつ、(v)第(j−1)起動命令群の最後に含まれる前記エンド命令は、遷移先が第j状態であることを示す遷移先コードと紐付けされており、(vi)第i停止命令群の最後に含まれる前記エンド命令は、遷移先が第i状態であることを示す遷移先コードと紐付けされている、タスクリストメモリと、
    (i)前記パワーマネージメントコントローラが、第i状態を始点とするアップ遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのiについて、第i起動命令群の先頭アドレスを格納するとともに、(ii)第j状態を始点とするダウン遷移をサポートするとき、サポートされるすべてのjについて、第j停止命令群の先頭アドレスを格納する先頭アドレスレジスタファイルと、
    現在の状態を示すステートインジケータと、
    (i)スタートアドレスが指定されると、前記タスクリストメモリに格納される命令群を、前記スタートアドレスを始点として順に読み出して実行するとともに、(ii)次にエンド命令を読み出すと命令群の実行を停止し、(iii)エンド命令を読み出すと、それに紐づけられた遷移先コードが示す状態に、前記ステートインジケータのデータを更新する命令実行部と、
    (i)前記ステートインジケータが第i状態を示すときに、制御信号が第i状態に対して定められたアップ遷移条件を満たすと、前記先頭アドレスレジスタファイルから前記命令実行部に、第i起動命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与え、(ii)前記ステートインジケータが第j状態を示すときに、前記制御信号が第j状態に対して定められたダウン遷移条件を満たすと、前記先頭アドレスレジスタファイルから前記命令実行部に、第j停止命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与えるイベント管理部と、
    を備えることを特徴とするパワーマネージメントコントローラ。
  2. 前記先頭アドレスレジスタファイルは、第1〜第N起動命令群それぞれの先頭アドレスを格納するとともに、第1〜第N停止命令群それぞれの先頭アドレスを格納することを特徴とする請求項1に記載のパワーマネージメントコントローラ。
  3. 前記遷移先コードは、紐づけられたエンド命令に付随して前記タスクリストメモリに格納されることを特徴とする請求項1または2に記載のパワーマネージメントコントローラ。
  4. (i)第i状態から第j状態へのアップ遷移をサポートするとき、各アップ遷移と遷移先の第j状態を対応づけるテーブルを格納するとともに、(ii)第j状態から第i状態へのダウン遷移をサポートするとき、各ダウン遷移と遷移先である第i状態を対応づけるテーブルを格納するキャンセル用レジスタファイルをさらに備え、
    前記イベント管理部は、(i)第i状態を始点とする起動命令群を実行中にアップ遷移がキャンセルされたときに、前記キャンセル用レジスタファイルを参照し、その遷移の遷移先が第j状態であることを取得し、前記命令実行部に、第(j−1)停止命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与え、(ii)第j状態を始点とする停止命令群を実行中にダウン遷移がキャンセルされたときに、前記キャンセル用レジスタファイルを参照し、その遷移の遷移先が第i状態であることを取得し、前記命令実行部に、第i起動命令群の先頭アドレスをスタートアドレスとして与えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパワーマネージメントコントローラ。
  5. 前記命令実行部は、
    プログラムカウンタを含み、与えられたスタートアドレスをプログラムカウンタにセットし、プログラムカウンタの値を1ずつインクリメントさせるタスクリストプロセッサと、
    前記タスクリストメモリから、前記プログラムカウンタの値をアドレスとする命令文がロードされ、ロードされた命令文をデコードする命令デコーダと、
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパワーマネージメントコントローラ。
  6. 前記イベント管理部は、
    前記制御信号を受け、前記制御信号が第i状態に対して定められたアップ遷移条件を満たすと、アップ遷移イベント信号をアサートし、前記制御信号が第j状態に対して定められたダウン遷移条件を満たすと、ダウン遷移イベント信号をアサートするイベント発生器と、
    第i状態を始点とするアップ遷移に対するアップ遷移イベント信号がアサートされると、前記先頭アドレスレジスタから前記命令実行部に対して、第i起動命令群の先頭アドレスをロードし、第j状態を始点とするダウン遷移に対するダウン遷移イベント信号がアサートされると、前記先頭アドレスレジスタから前記命令実行部に対して、第j停止命令群の先頭アドレスをロードするスタートアドレスセレクタと、
    を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパワーマネージメントコントローラ。
  7. 前記イベント管理部は、
    前記制御信号が入力される複数の論理ゲートと、
    外部から設定可能なレジスタと、
    を含み、
    前記レジスタの値に応じて、第i状態に対して定められたアップ遷移条件、第j状態に対して定められたダウン遷移条件が変更可能に構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のパワーマネージメントコントローラ。
  8. 請求項1から7にいずれかに記載のパワーマネージメントコントローラと、
    前記パワーマネージメントコントローラによって制御される複数の電源と、
    を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とするパワーマネージメント回路。
  9. 複数の電源端子を有するプロセッサと、
    前記プロセッサの複数の電源端子に電源電圧を供給する請求項8に記載のパワーマネージメント回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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