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JP6287766B2 - 車両用方向指示器の駆動回路と装置及びその駆動方法 - Google Patents
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JP6287766B2 - 車両用方向指示器の駆動回路と装置及びその駆動方法 - Google Patents

車両用方向指示器の駆動回路と装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の前部或いは後部に装着されて発光することにより、車両の進路方向や運転者の意思を他車両または歩行者に知らしめる方向指示器において、特にかかる方向指示器の発光素子を点滅させる目的の駆動回路と装置及び駆動方法に関する。
近年、LED(発光ダイオード)の普及に伴って、長寿命で小型、低消費電力であることから車両用灯具への採用が増加している。
そこで、特許文献1に開示されているようにLEDを長尺方向に複数個並べて順次点灯する車両用の方向指示器が提案されている。
上記LEDの順次点灯を行う回路構成としては、特許文献2に示されるように専用の集積回路(IC)を用いて、かかるICの出力信号に従って個別のLEDを順次点灯させる方法と、特許文献3に示されるように発振器とカウンターを用いて、発振器の生成するクロック信号を入力して、出力端子の状態が変化するカウンターと前記LEDとを接続して順次点灯を実現する方法とがある。さらに、上記専用の集積回路は公知のマイクロプロセッサであっても良い。
特開2005−142061号公報 特開2005−132256号公報 特開H09−253323号公報
LEDを複数個並べて順次点灯を行う方向指示器の回路構成は、低価格で高い信頼性であることが望まれる。しかしながら、従来の駆動回路は比較的規模の大きな集積回路部品または、発振器、カウンター等の電子部品が必要であるので高価であると共に故障し易いといった課題があった。
同時に、前記複数のLEDを時間的に等間隔で点灯(又は消灯)させるのでは無く、不均一な任意のタイミングで点灯(又は消灯)させたい場合には、従来の発振器とカウンターを用いた方法では、該発振器の発振周波数を連続して可変する必要があるので実現困難となることが明白である。しかるに、前記集積回路にマイクロプロセッサを用いることが考えられるが、その場合は一層のコストアップとなっていた。
さらに、前記方向指示器はLEDを長尺方向に複数個並べて回路基板上へ実装されるが、この場合の回路基板は該長尺方向に細長い形状となる。この点において、前記集積回路部品から全てのLEDへ電気配線を接続すると、前記回路基板を構成するプリント配線板のパターン面積が多く必要でコストアップになることが課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、長尺方向に発光素子を複数配置して順次点灯させる方向指示器において、該発光素子の駆動回路を単純な構成にして高い信頼性を確保するとともに、該発光素子を配置した回路基板上へ実装し易い駆動回路構成にすることによって、安価に実現することを目的とする。
本発明の請求項1に示す車両用方向指示器の駆動回路装置は、複数個配置されて一対の端子を具備してなる発光素子と、多段に直列接続された複数のバッファ回路手段と、第1端子と第2端子とを備える電源手段とを有し、前記発光素子の一方の端子は共通にして前記電源手段の第1端子と接続するとともに他方の端子は前記バッファ回路手段の各出力端子と接続され、前記直列接続された複数のバッファ回路手段は前段の出力端子と次段の入力端子との間に遅延回路手段を挿入し、前記多段のバッファ回路手段の初段は前記電源手段の第2端子側と接続され、前記電源手段の第2端子のレベルを切り替えることで、前記複数個配置された発光素子が順次点灯され、前記複数個配置された発光素子が消灯される事を特徴とする。
請求項2に記載された発明によれば、前記発光素子へ流れる電流を制限して各発光素子の電流を略一致させ、該発光素子の輝度を略均一にするために該発光素子と直列に接続された電流制限手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載された発明によれば、前記遅延回路手段の遅延定数を、前記複数個配置した個々の発光素子において異なる値に設定したことを特徴とする。
請求項4に記載された発明によれば、長尺方向に配置した複数の発光素子が順次点灯する車両用方向指示器において、最端部で最初に点灯する前記発光素子から順次隣接する発光素子が点灯するまでの時間を漸減させた車両用方向指示器の駆動方法であることを特徴とする。
請求項5に記載された発明によれば前記電流制限手段は固定抵抗器であり、前記電源手段を流れる電流値の変化から前記発光素子の断線、ショート、及び前記バッファ回路手段の故障を診断することを特徴とする。
請求項6に記載された発明によれば、前記電流制限手段は半導体素子を利用した定電流回路手段であることを特徴とする。
請求項7に記載された発明によれば、前記遅延回路手段は直列に接続せしめた抵抗器とコンデンサであることを特徴とする。
請求項8に記載された発明によれば、前記遅延回路手段の抵抗器と並列にダイオードを配設せしめたことを特徴とする。
請求項9に記載された発明によれば、前記発光素子は少なくとも2個以上の発光素子を直列にして1組とし、かかる直列の発光素子組を複数個配置せしめたことを特徴とする。
請求項10に記載された発明によれば、複数個配置されて一対の端子を具備してなる発光素子と、多段に直列接続された複数のバッファ回路手段とを有し、前記発光素子の一方の端子は共通にして電源手段と接続するとともに他方の端子は前記バッファ回路手段の各出力端子と接続され、前記直列接続された複数のバッファ回路手段は前段の出力端子と次段の入力端子との間に遅延回路手段を挿入し、前記直列に接続されたバッファ回路手段の最終段の出力から最前段の入力に向かって反転バッファ回路手段を接続したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、直列に接続された複数のバッファ回路手段によって複数の発光素子を順次点灯させることができるから、従来の集積回路部品又はカウンターを用いた
方法と比較して低コストであり、且つ単純な回路構成であることから高い信頼性を実現できる。
加えて、前記1個の集積回路部品から複数の発光素子へ延びた配線が必要無いので、長尺方向に細長い形状のプリント配線板へ容易に全ての電子部品を実装することができ、該プリント配線板の幅方向の寸法を拡大する必要が無く、材料コストを抑えることが可能である。
請求項2の発明によれば、電流制限手段によって各発光素子へ流れる電流が略均一に制限されるので、複数の発光素子の輝度ばらつきを低減することができる。
請求項3の発明によれば、マイクロプロセッサ等の高機能な集積回路部品を使用せずとも、複数個設けて長尺方向に列を成して配設した発光素子の点灯タイミングのパターンを任意に設定することが可能である。
請求項4の発明によれば、長尺方向に列を成して配設した発光素子が点灯することによって形成される棒状発光源の長さが、点灯初期には緩慢に延び点灯終了端部に近づくにつれて早い速度で延びていく速度可変連鎖点灯を行うことによって、車両外部から視認した際の方向指示認知性を高くすることができる。
請求項5の発明によれば、専用の部品を追加することなく発光素子を長尺方向に複数個並べて順次点灯する車両用の方向指示器の故障状態を容易に診断することができる。
請求項6の発明によれば、複数の発光素子の輝度ムラをより高いレベルで低減することができるので、点灯状態の品位を向上することができる。
請求項7の発明によれば、発光素子を順次点灯する駆動回路装置を低コストで実現可能であり、また抵抗器とコンデンサの定数設定によって任意の連鎖点灯パターンを容易につくり出すことができる。
請求項8の発明によれば、直列に接続された複数のバッファ回路手段の任意の位置から次段への信号伝達要件において、同時点灯+遅延消灯、又は遅延点灯+同時消灯の組み合わせが自由に設定できるから任意の連鎖点灯パターンを容易につくり出すことができる。
請求項9の発明によれば、直列に接続せしめた発光素子を短尺方向に複数個配置するとともに、長尺方向に列を成すことによって、前記棒状発光源の幅を任意に拡大することができる。
請求項10の発明によれば、車両のバッテリ電圧を印加するだけで、特別な制御回路を必要とせず長尺方向に並んだ発光手段を順次点灯し、全ての発光手段が点灯した後、該全ての発光手段が消灯するといった一連の動作を自動的に繰り返すことができる。
本発明の車両用方向指示器の駆動回路である 電流制限手段と遅延回路遅延回路手段の詳細図である 遅延回路手段の他の実施例である 電流制限手段の他の実施例である 本発明の車両用方向指示器の回路基板構造図と従来技術による構造を比較した図である バッファ回路手段の説明図である 発光素子における他の実施例である 速度可変連鎖点灯の実施例を説明した図である 本発明の車両用方向指示器の故障診断を行う回路説明図である 本発明の車両用方向指示器の故障診断の方法を説明した図である 遅延回路手段の動作を説明した図である 本発明の車両用方向指示器の他の実施例である
以下、各図を参照しながら本発明の車両用方向指示器の駆動回路と装置及びその駆動方法の好適な実施例について説明する。
図1の1は、本発明の車両用方向指示器の駆動回路であって、端子T1、T2、T3は電気接続配線を介して、簡略化して表現した車体側回路5と接続してある。51は、車両電源を降圧して例えば5Vに定電圧化した電源で、52はノーマルクローズタイプとした方向指示器操作スイッチ、53はプルダウン抵抗器を示す。
車両用方向指示器の駆動回路1は、前記端子T1から電源が供給され、端子T2からは該駆動回路1を作動させる場合にローレベルとなる制御信号が入力される。また、該制御信号はバッファ回路手段10に入力してあり、該バッファ回路手段10は11、12、と順に1nまで直列に接続してある。尚、該各バッファ回路手段を接続する中間点には遅延回路手段30〜遅延回路手段33が挿入されている。さらに、該バッファ回路手段10〜バッファ回路手段1nの出力端子は直列に接続されたLED20〜LED2nと電流制御手段40〜電流制御手段4nとを介して前記電源端子T1と接続してある。
ここで、前記発光素子である前記LED20〜LED2nの個数n及び輝度、色調等は車両灯火装置のデザイン、該LEDの大きさ等に従って任意に決められるべき数値であり、それに伴って前記バッファ回路手段、電流制御手段、遅延回路手段の必要数が決定される。
前記バッファ回路手段の好適な例はNXP社製XC7SET125等であり、図6に示す内部ロジックイメージを持った非反転C−MOSバッファであるが、該バッファ回路手段の構成は、これに限られることなくディスクリートタイプのMOSFET、バイポーラトランジスタ等が使用可能であることは言うまでもない。
さらに、図1の実施例ではLED20〜LED2nは、バッファ回路手段10〜バッファ回路手段1nの出力と端子T1との間に配置したが、該LEDは該バッファ回路手段の出力から接地、即ち端子T3との間に配置したとしても本発明の主旨を逸脱するものではないことは明らかである。
以上の様な構成において前記方向指示器操作スイッチを操作することによって、端子T2の電圧がローレベルになり、バッファ回路手段11の出力端子がローレベルになると、LED21が順バイアスされると共に、電流制限手段41によって制限された電流が該LED21に供給されて点灯状態となる。また、該バッファ回路手段11の出力端子がハイレベルになるとLED21のバイアスが解除されて消灯する。
前記電流制限手段の詳細は、図2に示す如く、電源端子T1と各LED20〜LED2nとの間に挿入された抵抗Rd1〜抵抗Rdnで構成される。これによって、例えば電源端子T1の電圧が5Vでバッファ回路手段10の出力端子がローレベルの時に、LED20を流れる電流は(5V−LED20の順方向降下電圧)÷Rd1に制限される。同様にして、該LED20〜LED2nの各輝度にばらつきがある場合には、該電流制限手段40〜電流制限手段4nの抵抗Rd1〜抵抗Rdnの値を前もって適宜調整し、LED20〜LED2nの輝度が均一に調整される。
次に前記遅延回路手段の詳細は図2に示す如く、例えば遅延回路手段30を例にすると前記バッファ回路手段10の出力端子から抵抗Rt1を介して一方の端子が接地されたコンデンサCt1と接続してあり、該コンデンサCt1の他方の端子から後段へ接続されるバッファ回路手段11の入力端子と接続してある。同様にバッファ回路手段11〜バッファ回路手段1n、抵抗Rt2〜抵抗Rt4、及びコンデンサCt2〜コンデンサCt4が接続されて図11に示すように前記各バッファ回路手段の出力端子が順次遅れてローレベルとなる。
図11は、前記各バッファ回路手段の入出力端子状態の波形を表した図であり、前記端子T2がローレベルに変化するとバッファ回路手段10の出力端子がローレベルとなって前記LED20が点灯する。同時にバッファ回路手段11の入力端子は前記遅延回路手段30の作用によって除々に電圧が低下し、該バッファ回路手段11の入力スレッシュホールドレベルVth11を下回った時点即ちTd1だけ遅れて、該バッファ回路手段11の出力端子がローレベルへと反転して前記LED21が点灯する。同様にしてTd2だけ遅れてLED22が点灯する。このように、遅延回路手段の設定値に応じて次段のLEDが点灯するまでの遅延時間を自由に設定することができる。
図8は、前記発光手段の点灯状態を模式的に表した図であり、前記遅延回路手段の設定を利用し、長尺方向に列を成して配設した発光素子が点灯して形成される棒状発光源の発光長さは、図8の1が点灯してから2が点灯するまでの時間>2が点灯してから3が点灯するまでの時間>3が点灯してから4が点灯するまでの時間、のように順次点灯間隔を短くすることによって、点灯初期には緩慢に延び点灯終了端部に近づくにつれて早い速度で延びていく速度可変連鎖点灯とした実施例である。
これによって、本実施例の車両用方向指示器を車両外部から視認した際の認知レベルは、点灯速度の遅い即ち個々の発光手段の点灯時間が長い領域においては視認者に対して“点灯している”ことを認知させ、続く発光手段の点灯数が急速に増加する端部においては“注意・危険”を認知させることができるので本装置の方向指示認知性を高くする効果を奏する。
図3は、前記遅延回路手段における他の実施例である。尚、バッファ回路手段10〜バッファ回路手段1n、電流制限手段40〜電流制限手段4nおよびLED20〜LED2nの構成は前記構成と同じであるので説明を省略する。
一例として遅延回路手段30の抵抗Rt1と並列に、バッファ回路手段10側をアノードとした方向でダイオードDt1が接続してある。この場合、端子T2からハイレベルの信号が入力されると、バッファ回路手段10の出力端子がハイレベルとなるから、コンデンサCt1の充電電流はダイオードDt1を流れることになり、その結果該コンデンサCt1が短時間で急速に充電されてバッファ回路手段11の入力端子電圧が即座にハイレベルとなる。
従って、前記LED20とLED21は略同時に消灯することになる。同様に抵抗Rt1から抵抗Rt4の全てに前記方向でダイオードDt1〜ダイオードDt4を並列に接続した場合には、LED20〜LED2nの消灯タイミングは略同時になる。
以上のようにして、前記遅延回路手段におけるコンデンサの充電時間を0にするが如くダイオードを配設せしめることで各発光手段の消灯タイミングを同時にすることができ、本実施例の車両用方行指示器は、長尺方向に配列した発光手段による光源が時間と共に伸長して点灯し、全発光手段が点灯した後に前記端子T2の信号がハイレベルになるのに同期して該全発光手段を同時に消灯させるように作用する。
一方、図2に示す構成では前記ダイオードを具備していないので、コンデンサCt1〜コンデンサCt4の充放電時間が略同値であり、前記発行手段が全点灯した後で端子T2にハイレベルの信号を入力するとLED20〜LED2nが順に消灯するように作用する。
さらに、前記実施例では抵抗Rt1へダイオードDt1を並列に接続することによってLED20とLED21を同時に消灯するが如く構成したが、前記ダイオードの極性を逆に接続すると該LED20とLED21とを同時に点灯させることも可能である。
しかるに、上記構成を任意に組み合わせることによって本発明の車両用方向指示器は、例えば長尺方向に10個のLEDを配列して設置し、端部から3個が同時に点灯するのに続いて4個目から10個目が順次点灯するような任意の点灯状況を容易に実現することができる。
また、上記実施例では前記コンデンサの充放電時間を変更する手段として、抵抗と並列に接続したダイオードを用いたが、当該充放電時間の変更手段としては該コンデンサの容量を変更する、又は前記抵抗器の値を変更しても良いことは単に設計的事項の一部として理解されるべきである。
図4は、前記電流制限手段40〜電流制限手段4nにおける他の実施例である。該電流制限手段40を一例に説明すると、端子T1から定電圧の電源が供給され抵抗Raと抵抗Rbとで分圧して所定の電圧が設定してある。トランジスタQはかかる所定の電圧をベースに入力して、エミッタから抵抗Rcを介して前記定電圧の電源と接続してある。これによって、トランジスタQのコレクタ回路には(前記定電圧−Ra、Rbで設定される所定の電圧)÷Rcの定電流が流れ、該定電流はLED20を流れることになる。このようにして該LED20を点灯する電流を一定に保つと共に、全てのLEDで同様の構成とすることによって全LED20〜2nの発光輝度を正確に均一化するが如く作用する。
次に、本発明の車両用方向指示器の駆動回路1によって構成された装置を図5(a)に示し、従来技術によって構成された装置を図5(b)に示して対比しながら説明する。
図5(a)の2は本発明の車両用方向指示器の装置であって、図2及び図3の回路符号に対応する部品に同一の符号を記してある。すなわち、車両用方向指示器の装置2は長尺方向に細長いプリント配線板よりなる回路基板100aの片面に発光素子20〜発光素子2nが半田付け実装してあり、同様にして抵抗Rd1、バッファ回路手段10、ダイオードDt1、抵抗Rt1、コンデンサCt1等の全部品が実装される。
このように本発明の車両用方向指示器の駆動回路1を実装した装置2は、前記符号Rd1、20、10、Dt1、Rt1、Ct1の各部品を一群として、全ての部品を前記回路基板100aの長尺方向へ並べるように配置できるから、該回路基板100aの幅方向寸法を小さくすることが可能であるので、車両用の方向指示器としての搭載スペースが少なく、且つ優れた意匠を提供可能である。
これに対して、図5(b)の従来技術による装置は、1つの集積回路部品200から各発光素子20等を駆動するスイッチング素子201等に対して、多くの配線が必要であるので、回路基板100bの表面にプリントパターンによる配線群101を必要とする。その為、該回路基板100bの幅方向の寸法が大きくなるので、材料価格が増加すると共に、車両への搭載性が悪く、意匠上の問題が発生する。
図7は、直列に接続せしめた発光素子20aと20bとを短尺方向に配置するとともに、21a〜2naを長尺方向に列を成すことによって、発光源の幅を拡大した実施例である。尚、本実施例の駆動回路1の作用は前述の実施例と同一であるので説明を省略する。本実施例の如く、短尺方向に幅を持たせた光源デザインとした場合であっても、本発明の車両用方向指示器の駆動回路1は、回路基板への配置が容易で優れた意匠を実現可能である。
以下、本発明の車両用方向指示器の駆動回路1の故障診断方法について図9及び図10に従って説明する。図9において、簡略化して表現した車体側回路5のバッテリから抵抗54を介して定電圧回路手段55と接続し、該定電圧回路手段55の出力電圧は本発明の車両用方向指示器の駆動回路1の端子T1と接続される。該駆動回路1の作用は前述の説明と同様であるので説明を省略する。
前記抵抗54の両端には、前記駆動回路1の端子T1を流れる電流に比例した電圧Vxを発生する。Vxは図10に示す如く、LED20が点灯するとステップ1だけ上昇し、続いてLED21が点灯するとステップ2だけ上昇する。同様に全てのLEDが所定時間遅れて順次点灯した場合に各LED20〜LED2nを流れる電流は略均等であるので、図10(a)の破線で示すように、Vxが等間隔の階段状に変化する。
ところが、仮にLED23が断線している場合には、図10(a)のステップ4の部分でVxが増加せずステップ5ではVxが増加するので実線に示すよう波形となる。このようにVxの波形から該LED23の断線を特定できる。
同様にLED23がショートしている場合には、該LED23の公知の順方向降下電圧VFが0Vになるので前記端子T1を流れる電流が大きくなって、図10(b)のステップ4で示すようにVxが大きく増加する。このようにVxの波形から該LED23のショートを特定できる。
続いて、バッファ回路手段13の出力端子がローレベルにならない故障モードの場合には、図10(c)のステップ4で示すように当該ステップ以降Vxが上昇しないことから、該バッファ回路手段13の故障を特定できる。一方、バッファ回路手段13の出力端子がハイレベルにならない故障モードの場合には、Vxが上昇したままとなるので同様にバッファ回路手段の故障を特定できる。
次に図12に従って、本発明の車両用方向指示器の駆動回路1の他の実施例について説明する。前述までの実施例においては、本発明の車両用方向指示器の駆動回路は端子T1、T2、T3の3つの端子を具備していたが、本実施例では端子T1と端子T2の2つを具備して成る。
図12の55は、駆動回路1に内蔵された定電圧回路手段55であり、端子T1を介して図示しない車両側の電気回路と接続され、例えばバッテリ電圧から方向指示器スイッチを介して12Vが供給されるとともに、電流制限手段40〜電流制限手段4nに対して5Vに安定化した電圧を供給するように作用する。また、遅延回路手段は抵抗Rt1〜抵抗Rt4、ダイオードDt1〜ダイオードDt4、コンデンサCt1〜コンデンサCt4と、によって構成してあり、該コンデンサCt1〜コンデンサCt4の一端は前記定電圧回路手段55の出力端子と接続される。また、60はバッファ回路手段1nの出力とバッファ回路手段10の入力との間に配設した反転バッファ回路手段である。
上記のように構成して定電圧回路手段55から5Vの電圧が出力されると、前記遅延回路手段のコンデンサCt1〜Ct4の初期電荷は0であるので前記バッファ回路手段11〜バッファ回路手段1nの入力電圧は5Vである。従って全LED20〜2nは消灯状態であるが、反転バッファ回路手段60の入力電圧が5Vであるので、該反転バッファ回路手段60の出力電圧は0Vである。
しかるに、バッファ回路手段10の出力電圧はローレベルになってLED20が点灯し、続いてLED2nまでが順次遅延して点灯する。すると、反転バッファ回路手段60の入力電圧が0Vとなって、該反転バッファ回路手段60の出力電圧がハイレベルになるのに続いてバッファ回路手段10の出力電圧がハイレベルになってLED20が消灯する。
よってダイオードDt1を介してコンデンサCt1が急速に充電されてLED21も同時に消灯し、同様にして全LED20〜LED2nは同時に消灯する。続いて、反転バッファ回路手段60の出力電圧がローレベルになってLED20〜LED2nが再度順次点灯する。
以上のように、本実施例の車両用方向指示器の駆動回路1は車両のバッテリ電圧を端子T1に印加するだけで、特別な制御回路を必要とせず長尺方向に並んだLED20〜LED2nが順次点灯し、全てのLEDが点灯した後、該全てのLEDが同時に消灯するといった一連の動作を自動的に繰り返すことができる。
以上の如くLEDを複数個並べて順次点灯を行う本発明の車両用方向指示器の回路構成と装置は、発光素子の駆動回路を単純な構成にして高い信頼性を確保するとともに、該発光素子を配置した回路基板上へ実装し易い駆動回路構成にすることによって、安価に実現することができる。
また本発明の車両用方向指示器の駆動方法は、点灯速度の遅い即ち個々の発光手段の点灯時間が長い領域においては視認者に対して“点灯している”ことを認知させ、続く発光手段の点灯数が急速に増加する端部においては“注意・危険”を認知させることができるので目視した場合の認知性が良く安全性が高まるといった効果を奏する。
本発明の応用分野は車両用の方向指示器に留まらず、複数個並べて配置した発光手段を順次点灯させる技術として多岐に渡り応用が可能である。
1 車両用方向指示器の駆動回路
2 車両用方向指示器の装置
10、11、12、13、1n バッファ回路手段
20、21、22、23、2n、20a、20b、21a、21b、22a、22b、23a、2na、2nb LED
30、31、32、33 遅延回路手段
40、41、42、43、4n 電流制限手段
5 車両側回路
51 電源
52 方向指示器操作スイッチ
53 プルダウン抵抗
100a 回路基板
100b 回路基板
200 集積回路
201 スイッチング素子
60 反転バッファ回路手段

Claims (10)

  1. 複数個配置されて一対の端子を具備してなる発光素子と、多段に直列接続された複数のバッファ回路手段と、第1端子と第2端子とを備える電源手段とを有し、前記発光素子の一方の端子は共通にして前記電源手段の第1端子と接続するとともに他方の端子は前記バッファ回路手段の各出力端子と接続され、前記直列接続された複数のバッファ回路手段は前段の出力端子と次段の入力端子との間に遅延回路手段を挿入し、
    前記多段のバッファ回路手段の初段は前記電源手段の第2端子側と接続され、
    前記電源手段の第2端子のレベルを切り替えることで、前記複数個配置された発光素子が順次点灯され、前記複数個配置された発光素子が消灯される事を特徴とする車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  2. 前記発光素子へ流れる電流を制限して各発光素子の電流を略一致させ、該発光素子の輝度を略均一にするために該発光素子と直列に接続された電流制限手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  3. 前記遅延回路手段の遅延定数を、前記複数個配置した個々の発光素子において異なる値に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  4. 長尺方向に配置した複数の発光素子が順次点灯する請求項1の車両用方向指示器において、最端部で最初に点灯する前記発光素子から順次隣接する発光素子が点灯するまでの時間を漸減させた事を特徴とする車両用方向指示器の駆動方法。
  5. 記電流制限手段は固定抵抗器であり、前記電源手段を流れる電流値の変化から前記発光素子の断線、ショート、及び前記バッファ回路手段の故障を診断することを特徴とする請求項2に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  6. 前記電流制限手段は半導体素子を利用した定電流回路手段であることを特徴とする請求項に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  7. 前記遅延回路手段は直列に接続せしめた抵抗器とコンデンサであることを特徴とする請求項1から請求項3、及び請求項5、請求項6に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  8. 前記遅延回路手段の抵抗器と並列にダイオードを配設せしめたことを特徴とする請求項7に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  9. 前記発光素子は少なくとも2個以上の発光素子を直列にして1組とし、かかる直列の発光素子組を複数個配置せしめたことを特徴とする請求項1から請求項3、及び請求項5から請求項8に記載の車両用方向指示器の駆動回路と装置。
  10. 複数個配置されて一対の端子を具備してなる発光素子と、多段に直列接続された複数のバッファ回路手段とを有し、前記発光素子の一方の端子は共通にして電源手段と接続するとともに他方の端子は前記バッファ回路手段の各出力端子と接続され、前記直列接続された複数のバッファ回路手段は前段の出力端子と次段の入力端子との間に遅延回路手段を挿入し、
    前記直列に接続されたバッファ回路手段の最終段の出力から最前段の入力に向かって反転バッファ回路手段を接続したことを特徴とする車両用方向指示器の駆動回路と装置。
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