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JP6298606B2 - 計器用意匠板 - Google Patents
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本発明は、計器用意匠板に関する。
図15及び図16は、車両に搭載されるコンビネーションメータを示したものである。
このコンビネーションメータ100は、1つの見返し板110の内側に、走行速度を示す速度計120、エンジン回転数を示す回転計130、燃料残量やギヤポジションや走行距離などの複数の情報を表示する液晶ディスプレイユニット140、走行距離をリセットするトリップノブ150、左折用のターンライトの点灯表示器160、右折用ターンライトの点灯表示器170、などを備えている。
速度計120や回転計130は、回転式のメータであり、中心に指針挿通穴が空いた円板形の計器用意匠板122,132と、前記指針挿通穴を挿通する指針軸の先端に固定された指針124,134を備える。
また、コンビネーションメータ100は、図16に示すように、見返し板110の前方を覆う透明な表面カバー180と、見返し板110の裏側に配置された制御用回路基板190と、前記見返し板110の裏側に取り付けられて制御用回路基板190を収容する計器ケース200と、を備えている。
制御用回路基板190は、計器用意匠板122,132や指針124,134を照明する光源191や、指針124,134を回転駆動するモータ192を搭載している。
計器ケース200は、制御用回路基板190の上を覆う裏カバー201が、着脱可能になっている。
速度計120や回転計130に装備される計器用意匠板122,132は、所謂文字板で、円板形の基板310と、その表面に印刷された計器用の意匠画像320と、を備えている。
計器用の意匠画像320には、図17に示すように、基板310の表面を覆う地色印刷321や、目盛り322や、数字やアルファベットなどの文字323や、図柄324,325などが該当する。
コンビネーションメータ100の製造会社は、計器類の見映えが向上するように、計器用意匠板122,132に施す計器用の意匠画像320に工夫を凝らす。図17において、計器用意匠板132の中心部に印刷された図柄324は、格子状の模様で、格子の部分はインクの積層により凸に形成されている。
従来では、図柄324の印刷に、スクリーン印刷を用いることが知られている(下記特許文献1参照)。
スクリーン印刷では、図18に示す各工程を行うことで、図柄324を形成する。
図18(a)及び図18(b)は、基板310の上に配置されたスクリーン版410の枠内に、紫外線硬化型インク420を載せて、スキージ430で紫外線硬化型インク420を摺動して、紫外線硬化型インク420のインク滴421を基板310に塗布する工程である。図18(c)及び図18(d)は、インク滴421の塗布を繰り返して、基板310に塗布されたインク層422の高さhを所定の高さにする工程である。図18(e)は、所定の高さにインク層422が盛られた基板310を、紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部に異動させる工程である。図18(f)は、紫外線照射部における紫外線照射工程である。この紫外線照射工程では、紫外線照射装置440によって、基板310上のインク層422に紫外線441を照射して、インク層422を硬化させる工程である。
図19は、図18に示したスクリーン印刷工程で形成した格子模様の断面(図17のE−E線に沿う断面)を示している。
図19に示すように、スクリーン印刷で模様を形成する場合、インク塗布工程からインク硬化工程に基板310を移動させる移動時間中に、塗布したインクがだれて平坦化してしまうため、基板310から垂直に起立した立体構造を形成することができないという問題があった。
このような背景から、下記特許文献2では、図20に示す計器用意匠板500を開示している。
この計器用意匠板500は、透明な樹脂製の円板形の基板510と、基板510の裏面に形成された第1の計器用の意匠画像520と、基板510の表面に形成された第2の計器用の意匠画像530と、を備えている。
第1の計器用の意匠画像520は、基板510の裏面の全域に均一に印刷される着色インク層521を備えている。この着色インク層521は、計器用意匠板500の基本色となる彩色を担うもので、例えば、メタリック顔料や金属微粒子を含む着色インクを塗布乾燥させることで形成される。
第2の計器用の意匠画像530は、第1の計器用の意匠画像520によって提供される金属調の質感を更に向上させるために、基板510の表面に形成される凹凸構造である。
第2の計器用の意匠画像530は、線状に隆起した画素531が微少間隔で並ぶことで、ヘアライン模様を形成して、第1の計器用の意匠画像520によって提供される金属調の質感を向上させる。
第2の計器用の意匠画像530を構成する線状の画素531は、複数のインク層531a,531b,531cの積層によって、立体構造になっている。
また、画素531を構成している複数のインク層531a,531b,531cは、紫外線硬化型インクのインク滴を紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッドで基板510に着弾させるインク塗布工程と、基板510に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、を同一箇所で繰り返すことで形成される。
このように、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッドで基板510に着弾させたインク滴を自重で平坦化する前に紫外線照射により硬化させることを繰り返して形成される画素531は、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことから、基板310から垂直に起立した立体構造に形成することができ、意匠の立体感を向上させる上で重要な良好な陰影を作ることができる。
特開2009−180572号公報 特開2007−249028号公報
ところで、インクジェットプリンタのカラー印刷用の印刷ヘッドは、各インク色毎に、所定数のインク滴噴射ノズルを備えている。言い換えると、各インク色は、装備されているインク滴噴射ノズルの数量分しか、一度にインク滴を噴射できない。そのため、図20に示した意匠画像530を形成する際、各画素531を構成するインク層531a,531bのインク色が特定の色に指定されている場合、これらのインク層531a,531bの形成の際には、印刷ヘッドの装備されているインク滴噴射ノズルの総数の内、指定されているインク色に対するインク滴噴射ノズルしか、インク滴を噴射することができず、広域にインク層531a,531bを形成する際のインク塗布工程の繰り返し回数が増大し、印刷時間の長大化によりコストアップを招くという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、立体構造の意匠画像の印刷に係る時間を短縮して、生産性を向上させることのできる計器用意匠板を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 基板と、該基板の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像と、を備え、
前記意匠画像は、前記基板上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層と、該構造用インク層が形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層と、を備え、
る計器用意匠板であって、
前記構造用インク層は、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッドに装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを使って紫外線硬化型インクのインク滴を前記基板に着弾させるインク塗布工程と、前記基板に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成し、
前記外観用インク層は、前記意匠画像の外観色となる前記紫外線硬化型インクのインク滴を基板に着弾させるインク塗布工程と、前記基板に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成
前記構造用インク層において、前記基板からの積層数が同一のインク層には複数のインク色が混在している、
ことを特徴とする計器用意匠板。
(2) 前記基板の表面に積層状態に形成されて前記意匠画像の下地模様となる下地意匠層を備え、
前記意匠画像は、前記下地意匠層の上に印刷されていることを特徴とする上記(1)に記載の計器用意匠板。
(3) 前記基板は透明な板材であり、
前記基板の前記意匠画像が印刷される面とは逆の面に印刷されて、前記意匠画像の下地模様となる下地意匠層を備えたことを特徴とする上記(1)に記載の計器用意匠板。
(4) 前記意匠画像の凹凸が滑らかな曲線状となるように、前記構造用インク層と前記外観用インク層とを配列したことを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の計器用意匠板。
(5) 前記外観用インク層の上に無色透明なクリアインク層を備えたことを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の計器用意匠板。
(6) 前記立体的な意匠画像の上に、前記意匠画像とは別の計器用意匠を構成する着色インク層が印刷されていることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の計器用意匠板。
(7) 前記基板が、透明な板材であり、
前記意匠画像は、前記基板の背面側に配置された意匠を透過させる編み目模様を形成していることを特徴とする上記(1)に記載の計器用意匠板。
上記(1)の構成によれば、基板の上に印刷される計器用の立体的な意匠画像は、紫外線硬化型インクジェットプリンタにより紫外線硬化型インクのインク滴を基板に着弾させるインク塗布工程と、基板に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、を交互に繰り返すことで形成する。そのため、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことを活かして、基板から垂直に起立した立体構造に形成することができる。そして、意匠画像の縁が基板から垂直に起立することで、意匠の立体感を際立たせる上で重要な良好な陰影を作ることができる。そのため、意匠画像に、より自然で、優れた立体感を付与することができる。
また、上記(1)の構成によれば、立体的な意匠画像の外観色は、構造用インク層が形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層によって提供する。そして、立体構造を形成する構造用インク層は、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッドに装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを使って形成される。
そのため、例えば、構造用インク層の印刷時には、印刷ヘッドに装備される全てのインク滴噴射ノズルを使って、インク滴を基板上に着弾させて、短時間に広域の構造用インク層を形成することができる。従って、限定されたインク色のインク滴噴射ノズルだけで印刷する場合と比較すると、広域に構造用インク層を形成する際のインク塗布工程の繰り返し回数を低減させて、立体構造の意匠画像の印刷に係る時間を短縮することができる。そして、印刷時間の短縮によって、生産性を向上させることができる。
上記(2)の構成によれば、計器用の立体的な意匠画像は、基板の表面に形成される下地意匠層の上に印刷される。従って、立体的な意匠画像は、下地意匠層の上に浮き上がるため、立体的な意匠画像の立体感を下地意匠層によって更に向上させることができる。また、例えば、下地意匠層には、立体的な意匠画像の外観色と異なる彩色を施すことで、彩色が多様な複合意匠を提供することができ、計器用意匠板に、より装飾性の高い外観を付与することができる。
上記(3)の構成によれば、計器用の立体的な意匠画像と下地意匠層との間には、基板による透明層が介在していて、立体的な意匠画像は、より鮮明に、下地意匠層の上に浮き上がらせることができ、立体的な意匠画像の立体感を更に向上させることができる。
上記(4)の構成によれば、凹凸が形成する陰影が淡くなり、計器用文字板の下地等に要求される柔らかな印象の立体画像を提供することが可能になる。
上記(5)の構成によれば、クリアインク層が外観用インク層の彩色に艶を与え、外観用インク層の見映えを向上させることができる。また、クリアインク層が外観用インク層を保護するため、計器用の立体的な意匠画像の耐久性を向上させることができる。
上記(6)の構成によれば、立体的な意匠画像の上に印刷された着色インク層が、立体的な意匠画像とは別の計器用意匠を構成する構成で、例えば、立体的な意匠画像で、文字板の立体的な下地を表現し、立体的な意匠画像の上に印刷された着色インク層で文字板上の文字や目盛りを表現することによって、複雑な複合意匠を表現することができ、意匠の自由度を向上させることができる。
上記(7)の構成によれば、基板の表面に印刷した意匠画像が、基板の背面側に配置された意匠を透過させる編み目部材として機能する。そして、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことを活かして、より高精細な編み目模様を形成することができるため、網目模様による透過性能や目隠し性能を向上させることができる。
また、従来は、計器用の編み目部材を形成するには、金属製の編み目部材の場合、エッジング又はパンチングにより金属板を編み目状に打ち抜くことが行われ、樹脂製の編み目部材の場合、編み目状に成形加工が行われていた。このように、従来の計器用の編み目部材を作成するには、大がかりな装置が必要であり、コスト高であった。しかし、上記(7)の構成によれば、低コストで容易に計器用の編み目部材を作成することができる。
本発明による計器用意匠板によれば、立体構造の意匠画像の印刷に係る時間を短縮して、立体構造の意匠画像を有する計器用意匠板の生産性を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本発明に係る計器用意匠板の第1実施形態の正面図である。 図2は図1のA−A線に沿う断面図で、第1実施形態に示した立体的な意匠画像の構成の説明図である。 図3は図2に示した意匠画像を形成する工程の説明図であり、図3(a)はインク塗布工程、図3(b)はヘッド移動工程、図3(C)はインク硬化工程、図3(d)はインク塗布工程、図3(e)はヘッド移動工程、図3(f)はインク硬化工程を表わす。 図4は本発明に係る計器用意匠板の第2実施形態の拡大断面図である。 図5は本発明に係る計器用意匠板の第3実施形態の拡大断面図である。 図6は本発明に係る計器用意匠板の第4実施形態の拡大断面図である。 図7は本発明に係る計器用意匠板の第5実施形態の拡大断面図である。 図8は本発明に係る計器用意匠板の第6実施形態の正面図である。 図9は図8のB−B線に沿う断面図で、第6実施形態の意匠画像の構成の説明図である。 図10は本発明に係る計器用意匠板の第7実施形態を使用したメータの正面図である。 図11は図10のC−C線に沿う断面図である。 図12は図10に示した網目模様の意匠画像を印刷した計器用意匠板の拡大図である。 図13は図12に示した計器用意匠板の断面図である。 図14(a)〜図14(f)は第7実施形態の方法で印刷した、各種印刷高さの模様の写真である。 図15は本発明に係る計器用意匠板が使用されるコンビネーションメータの正面図である。 図16は図15のD−D線に沿う断面図である。 図17は図15に示した計器用意匠板の構成説明図である。 図18は計器用意匠板に立体的な意匠画像を印刷するスクリーン印刷の工程説明図であり、図18(a)〜図18(d)はインク塗布工程、図18(e)は移動工程、図18(f)は紫外線照射工程を表す。 図19は図17のE−E線に沿う断面図、図17に示した格子模様の図柄の凹凸を示す断面図である。 図20は立体的な意匠画像を紫外線硬化型インクジェットプリンタで印刷した従来の計器用意匠板の構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る計器用意匠板の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は本発明に係る計器用意匠板の第1実施形態を示したもので、図1は本発明に係る計器用意匠板の第1実施形態の正面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図であり、第1実施形態に示した立体的な意匠画像の構成の説明図、図3は図2に示した意匠画像を形成する工程の説明図である。
この第1実施形態の計器用意匠板1は、図14に示したコンビネーションメータ100における回転計の文字板として使用される。この第1実施形態の計器用意匠板1は、図1及び図2に示すように、不透明な樹脂で円板状に形成された基板2と、該基板2の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像3と、を備える。基板2の中心には、指針軸を挿通する指針挿通穴21が形成されている。
本実施形態の意匠画像3は、基板2の中心の指針挿通穴21の周囲に、格子状又は網点状の立体的な模様を形成するものである。本実施形態の場合、基板2の表面には、前記意匠画像3の他に、目盛り4や、数字やアルファベットなどの文字5や、図柄6などが設けられている。
本実施形態の意匠画像3は、図2に示すように、基板2上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層31a,31bと、該構造用インク層31a,31bが形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層32a,32b,32cと、を備えている。
構造用インク層31aは、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の構造用インク層である。構造用インク層31bは、画素単位で第1層の構造用インク層31aの上に積層される第2層の構造用インク層である。
外観用インク層32aは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの外側を覆うように、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の外観用インク層である。外観用インク層32bは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの上面、又は第1層の外観用インク層32aの上面に積層される第2層の外観用インク層である。外観用インク層32cは、立体構造を形成している第2層の構造用インク層31bの上面、又は第2層の外観用インク層32bの上面に積層される第3層の外観用インク層である。
各インク層31a,31b,32a,32b,32cは、図3(a)〜図3(f)で示す手順で形成される。
第1層の構造用インク層31a及び第1層の外観用インク層32aは、図3(a)に示すインク塗布工程と、図3(b)に示すヘッド移動工程と、図3(c)に示すインク硬化工程と、を実施することで、形成される。
また、第2層の構造用インク層31b及び第2層の外観用インク層32bは、図3(d)に示すインク塗布工程と、図3(e)に示すヘッド移動工程と、図3(f)に示すインク硬化工程と、を実施することで、形成される。
また、第3層の外観用インク層32cは、第2層の構造用インク層31b及び第2層の外観用インク層32bを形成する場合と同様に、インク硬化工程を終えた第2層のインク層31b,32bの上に、図3(d)〜図3(f)の工程を繰り返すことで、形成される。
図3(a)に示したインク塗布工程は、紫外線硬化型インクの微細なインク滴11aを紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22のインク滴噴射ノズル22aによって基板2に着弾させる工程である。
図3(b)に示したヘッド移動工程は、基板2に着弾したインク滴11bを硬化させるために、インク滴11bの直上に印刷ヘッド22の紫外線照射部22bを移動させる工程である。
図3(c)に示したインク硬化工程は、基板2に着弾したインク滴11bが自重で平坦化する前にそのインク滴11bに紫外線24を照射して、硬化したインク層11とする工程である。
図3(d)に示したインク塗布工程は、紫外線硬化型インクの微細なインク滴12aを紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22のインク滴噴射ノズル22aによって基板2の第1層のインク層11の上に着弾させる工程である。
図3(e)に示したヘッド移動工程は、基板2に着弾したインク滴12bを硬化させるために、インク滴12bの直上に印刷ヘッド22の紫外線照射部22bを移動させる工程である。
図3(f)に示したインク硬化工程は、基板2に着弾したインク滴12bが自重で平坦化する前にそのインク滴12bに紫外線24を照射して、硬化したインク層12とする工程である。
なお、図3に示した印刷ヘッド22では、説明を簡便にするために、単一のインク滴噴射ノズル22aからインク滴11aが噴射される状況を示した。しかし、カラー印刷用の印刷ヘッド22の場合、使用するインク色毎に、それぞれ複数のインク滴噴射ノズルが装備され、複数のインク滴噴射ノズルが同時にインク滴の噴射を行って印刷を行う。
本実施形態の場合、構造用インク層31a,31bは、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを全て使って紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。
上記の使用可能なインク滴噴射ノズルとは、噴射するインク滴のインク色は関係なく、構造用インク層を形成する画素位置にインク滴を噴射することができるインク滴噴射ノズルが該当する。従って、同一層に並ぶ構造用インク層は、インク色の異なる複数のインク滴噴射ノズルが使用される場合があり、その場合には、複数のインク色が混在する構成となる。また、積層する構造用インク層がインク色の異なるインク層となる場合もある。
また、本実施形態の場合、外観用インク層32a,32b,32cは、意匠画像3の外観色となる紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。従って、外観用インク層32a,32b,32cの形成に使用されるインク滴噴射ノズルは、外観色となるインクの吐出用に割り当てられているインク滴噴射ノズルに限られる。
図2では、図3に示した印刷工程を経て形成された立体的な意匠画像3として、インク層が2層に積層した立体画像3S2と、インク層が3層に積層した立体画像3S3と、を例示している。また、立体画像3S2及び立体画像3S3のいずれも、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことを活かして、積層するインク層の縁を揃えている。そのため、いずれの立体画像3S2,3S3も、図2に符号Hで示すように積層するインク層の縁が揃って、基板2から垂直に起立した立体構造に形成されている。
なお、図2に示すように、2層の立体画像3S2と3層の立体画像3S3との間には、高さ寸法でD1の高低差が発生している。また、本実施形態の場合、立体画像3S2と、この立体画像3S2に隣接する立体画像3S3との間の離間距離は、L1である。また、隣接する立体画像3S3相互間の離間距離は、L2である。
各立体画像3S2,3S3が垂直に起立した立体構造であるため、図2に示すように、それぞれの立体画像3S2,3S3間には、鮮明な陰影SH1,SH2が形成される。陰影SH1は、インク層が2層に積層した立体画像3S2と、インク層が3層に積層した立体画像3S3との間に形成される陰である。陰影SH2は、隣接する立体画像3S3相互間に形成される陰である。陰影SH1は、陰影SH2よりも色の薄い影となる。
以上に説明した第1実施形態の計器用意匠板1では、基板2の上に印刷される計器用の立体的な意匠画像3は、紫外線硬化型インクジェットプリンタにより紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、を交互に繰り返すことで形成する。
そのため、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことを活かして、図2に符号Hで示すように積層するインク層の縁を揃えて、基板2から垂直に起立した立体構造に形成することができる。そして、意匠画像3の縁が基板2から垂直に起立することで、図2に示すように、意匠の立体感を際立たせる上で重要な良好な陰影SH1,SH2を作ることができる。そのため、意匠画像3に、より自然で、優れた立体感を付与することができる。
また、第1実施形態の計器用意匠板1では、立体的な意匠画像3の外観色は、構造用インク層31a,31bが形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層32a,32b,32cによって提供する。そして、立体構造を形成する構造用インク層31a,31bは、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを使って形成される。
そのため、例えば、構造用インク層31a,31bの印刷時には、印刷ヘッドに装備される全てのインク滴噴射ノズルを使って、インク滴を基板2上に着弾させて、短時間に広域の構造用インク層31a,31bを形成することができる。従って、限定されたインク色のインク滴噴射ノズルだけで印刷する場合と比較すると、広域に構造用インク層31a,31bを形成する際のインク塗布工程の繰り返し回数を低減させて、立体構造の意匠画像3の印刷に係る時間を短縮することができる。そして、印刷時間の短縮によって、生産性を向上させることができる。
[第2実施形態]
図4は、本発明に係る計器用意匠板の第2実施形態の拡大断面図である。
この第2実施形態の計器用意匠板1Aは、基板2と、計器用の立体的な意匠画像3と、下地意匠層71と、を備えている。
基板2は、回転式のメータの文字板となるもので、第1実施形態の計器用意匠板1と同様に、不透明な樹脂で円板状に形成されている。
意匠画像3は、第1実施形態における意匠画像3と同様の構成であり、第1実施形態と同番号を付して、説明を省略する。但し、本実施形態の場合、意匠画像3は、下地意匠層71の上に印刷されている。
第2実施形態における下地意匠層71は、厚みが一定の膜状で、基板2の表面に積層状態に形成されている。この下地意匠層71は、意匠画像3の下地模様となる意匠で、インクジェットプリンタによる印刷処理により基板2の表面に形成されている。
この第2実施形態の計器用意匠板1Aの場合、計器用の立体的な意匠画像3は、基板2の表面に形成される下地意匠層71の上に印刷される。従って、立体的な意匠画像3は、下地意匠層71の上に浮き上がるため、立体的な意匠画像3の立体感を下地意匠層71によって更に向上させることができる。また、例えば、下地意匠層71には、立体的な意匠画像3の外観色と異なる彩色を施すことで、彩色が多様な複合意匠を提供することができ、計器用意匠板に、より装飾性の高い外観を付与することができる。
[第3実施形態]
図5は、本発明に係る計器用意匠板の第3実施形態の拡大断面図である。
この第3実施形態の計器用意匠板1Bは、基板2Bと、計器用の立体的な意匠画像3と、下地意匠層72と、を備えている。
基板2Bは、回転式のメータの文字板となるもので、円板状の透明な板材である。
計器用の立体的な意匠画像3は、第1実施形態における意匠画像3と同様の構成であり、第1実施形態と同番号を付して、説明を省略する。
下地意匠層72は、厚みが一定の膜状で、基板2の意匠画像3が印刷される面とは逆の面に印刷されている。この下地意匠層72は、意匠画像3の下地模様となる意匠である。
この第3実施形態の計器用意匠板1Bの場合、計器用の立体的な意匠画像3と下地意匠層72との間には、基板2Bによる透明層が介在していて、立体的な意匠画像3は、より鮮明に、下地意匠層72の上に浮き上がらせることができ、立体的な意匠画像3の立体感を更に向上させることができる。
[第4実施形態]
図6は、本発明に係る計器用意匠板の第4実施形態の拡大断面図である。
この第4実施形態の計器用意匠板1Cは、不透明な樹脂で円板状に形成された基板2と、該基板2の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像3Xと、を備える。
意匠画像3Xは、基板2上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層31a,31b,31cと、該構造用インク層31a,31b,31cが形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層32a,32b,32c,32dと、を備えている。
構造用インク層31aは、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の構造用インク層である。構造用インク層31bは、画素単位で第1層の構造用インク層31aの上に積層される第2層の構造用インク層である。構造用インク層31cは、画素単位で第2層の構造用インク層31bの上に積層される第3層の構造用インク層である。
外観用インク層32aは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの外側を覆うように、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の外観用インク層である。外観用インク層32bは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの上面、又は第1層の外観用インク層32aの上面に積層される第2層の外観用インク層である。外観用インク層32cは、立体構造を形成している第2層の構造用インク層31bの上面、又は第2層の外観用インク層32bの上面に積層される第3層の外観用インク層である。外観用インク層32dは、立体構造を形成している第3層の構造用インク層31cの上面、又は第3層の外観用インク層32cの上面に積層される第4層の外観用インク層である。
各インク層31a,31b,31c,32a,32b,32c,32dは、第1実施形態の各インク層の場合と同様に、図3に示したインク塗布工程とインク硬化工程とを交互に繰り返すことで形成される。
また、立体構造を形成する構造用インク層31a,31b,31cは、第1実施形態の場合と同様に、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを全て使って紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。
また、外観用インク層32a,32b,32c,32dは、意匠画像3の外観色となる紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。従って、外観用インク層32a,32b,32c,32dの形成に使用されるインク滴噴射ノズルは、外観色となるインクの吐出用に割り当てられているインク滴噴射ノズルに限られる。
本実施形態の場合、意匠画像3Xの凹凸が滑らかな曲線状となるように、構造用インク層31a,31b,31cと外観用インク層32a,32b,32c,32dとを配列している。
以上に説明した第4実施形態の計器用意匠板1Cでは、立体的な意匠画像3Xの凹凸が形成する陰影が淡くなり、計器用文字板の下地等に要求される柔らかな印象の立体画像を提供することが可能になる。
[第5実施形態]
図7は、本発明に係る計器用意匠板の第5実施形態の拡大断面図である。
この第5実施形態の計器用意匠板1Dは、第4実施形態の計器用意匠板1Cを改良したものである。改良した点は、外観用インク層32b,32c,32dの上に無色透明なクリアインク層33を備えた点である。
クリアインク層33は、紫外線硬化型のクリアインクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。従って、クリアインク層33の形成に使用されるインク滴噴射ノズルは、クリアインクの吐出用に割り当てられているインク滴噴射ノズルに限られる。
以上に説明した第5実施形態の計器用意匠板1Dの場合、クリアインク層33が外観用インク層32b,32c,32dの彩色に艶を与え、外観用インク層32b,32c,32dの見映えを向上させることができる。また、クリアインク層33が外観用インク層32b,32c,32dを保護するため、計器用の立体的な意匠画像3Xの耐久性を向上させることができる。
[第6実施形態]
図8及び図9は本発明に係る計器用意匠板の第6実施形態を示したもので、図8は第6実施形態の計器用意匠板の正面図、図9は図8のB−B線に沿う断面図で、第6実施形態の意匠画像の構成の説明図である。
第6実施形態の計器用意匠板1Eは、図14に示したコンビネーションメータ100における回転計の文字板として使用される。また、この第6実施形態の計器用意匠板1Eは、不透明な樹脂で円板状に形成された基板2と、該基板2の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像3Yと、この意匠画像3Yの上に印刷された着色インク層34,35と、基板2上の意匠画像3Yが印刷されていない領域に印刷された着色インク層36と、を備えている。
意匠画像3Yは、基板2上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層31a,31b,31cと、該構造用インク層31a,31b,31cが形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層32a,32b,32c,32dと、を備えている。
構造用インク層31aは、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の構造用インク層である。構造用インク層31bは、画素単位で第1層の構造用インク層31aの上に積層される第2層の構造用インク層である。構造用インク層31cは、画素単位で第2層の構造用インク層31bの上に積層される第3層の構造用インク層である。
外観用インク層32aは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの外側を覆うように、基板2の表面に画素単位で印刷される第1層の外観用インク層である。外観用インク層32bは、立体構造を形成している第1層の構造用インク層31aの上面、又は第1層の外観用インク層32aの上面に積層される第2層の外観用インク層である。外観用インク層32cは、立体構造を形成している第2層の構造用インク層31bの上面、又は第2層の外観用インク層32bの上面に積層される第3層の外観用インク層である。外観用インク層32dは、立体構造を形成している第3層の構造用インク層31cの上面、又は第3層の外観用インク層32cの上面に積層される第4層の外観用インク層である。
各インク層31a,31b,31c,32a,32b,32c,32dは、第1実施形態の各インク層の場合と同様に、図3に示したインク塗布工程とインク硬化工程とを交互に繰り返すことで形成される。
また、立体構造を形成する構造用インク層31a,31b,31cは、第1実施形態の場合と同様に、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを全て使って紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。
また、外観用インク層32a,32b,32c,32dは、意匠画像3の外観色となる紫外線硬化型インクのインク滴を基板2に着弾させるインク塗布工程と、基板2に着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。従って、外観用インク層32a,32b,32c,32dの形成に使用されるインク滴噴射ノズルは、外観色となるインクの吐出用に割り当てられているインク滴噴射ノズルに限られる。
意匠画像3Yの上に印刷された着色インク層34は、図9に示すように、意匠画像3Yとは別の計器用意匠である目盛りの意匠4Aを構成している。また、意匠画像3Yの上に印刷された着色インク層35は、図9に示すように、意匠画像3Yとは別の計器用意匠である文字の意匠5Aを構成している。
基板2上の意匠画像3Yが印刷されていない領域に印刷された着色インク層36は、立体的な意匠画像3Yとは別に、基板2上に下地模様を形成する。
本実施形態の場合、着色インク層34,35及び着色インク層36は、図3に示したインク塗布工程とインク硬化工程とで形成される。
以上に説明した第6実施形態の計器用意匠板1Eの場合、立体的な意匠画像3Yの上に印刷された着色インク層34,35が、立体的な意匠画像3Yとは別の計器用意匠を構成する構成で、例えば、立体的な意匠画像3Yで、文字板の立体的な下地を表現し、立体的な意匠画像3Yの上に印刷された着色インク層34,35で文字板上の文字5Aや目盛り4Aを表現することによって、複雑な複合意匠を表現することができ、意匠の自由度を向上させることができる。
[第7実施形態]
図10〜図13は本発明に係る計器用意匠板の第7実施形態を示したもので、図10は本発明に係る計器用意匠板の第7実施形態を使用したメータの正面図、図11は図10のC−C線に沿う断面図、図12は図10に示した網目模様の意匠画像を印刷した計器用意匠板の拡大図、図13は図12に示した計器用意匠板の断面図である。
図10及び図11に示したメータ50は、第1文字板51と、該第1文字板51の中心部に配置される計器用意匠板1Fと、第2文字板53と、インジケータ用光源54と、モータ55と、指針56と、指針キャップ57と、指針用光源58と、を備えている。
第1文字板51は、アクリル樹脂などの導光板で形成されている。また、第1文字板51は、その中心に開口部51aが設けられて、ドーナツ盤状に形成されている。また、第1文字板51には、開口部51aの内縁に沿って、凸状の目盛り61が形成されている。更に、第1文字板51の正面全体には、目盛り61,62及び数字63に相当する部分が切り抜かれた遮光層(図示せず)が形成されている。以上の構成により、第1文字板51を構成する導光板に光を入射させると、その光が導光板内を導光し、遮光層が切り抜かれた目盛り61,62及び数字63から正面に出射されるため、目盛り61,62及び数字63が光輝して視認される。また、第1文字板51の正面には、図10に示すように、燃料計70の文字板71及び指針72が配置されている。
計器用意匠板1Fは、第1文字板51の開口部51aを覆うように、計器用意匠板1Fの背面に重ねて配置される。
この計器用意匠板1Fは、図12及び図13に示すように、透明な板材で形成された基板2Dと、該基板2Dの表面に印刷される立体的な意匠画像3Zと、を備えている。
基板2Dは、例えばアクリル樹脂などの導光板を使用することもできる。基板2Dは、その中心部に、指針56の軸部を挿通させる指針挿通穴21が貫通形成されている。また、基板2Dは、外周部の複数箇所に、取付用耳部28が装備されている。計器用意匠板1Fは、取付用耳部28を介して第1文字板51の裏面に固定される。
意匠画像3Zは、図13に示すように、基板2D上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層31aと、該構造用インク層31aが形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層32bと、を備えている。
構造用インク層31aは、基板2の表面に画素単位で印刷されるインク層である。
外観用インク層32bは、立体構造を形成している構造用インク層31aの上面に積層されたインク層である。
意匠画像3Zを構成するインク層31a,32bは、図3(a)〜(f)で示す手順で形成される。
第1層の構造用インク層31aは、図3(a)に示すインク塗布工程と、図3(b)に示すヘッド移動工程と、図3(c)に示すインク硬化工程と、を実施することで、形成される。
また、外観用インク層32bは、図3(d)に示すインク塗布工程と、図3(e)に示すヘッド移動工程と、図3(f)に示すインク硬化工程と、を実施することで、形成される。
本実施形態の場合も、構造用インク層31aは、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド22に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを全て使って紫外線硬化型インクのインク滴を基板2Dに着弾させるインク塗布工程と、基板2Dに着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。
また、本実施形態の場合も、外観用インク層32bは、意匠画像3Zの外観色となる紫外線硬化型インクのインク滴を基板2Dに着弾させるインク塗布工程と、基板2Dに着弾したインク滴が自重で平坦化する前にインク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する。従って、外観用インク層32bの形成に使用されるインク滴噴射ノズルは、外観色となるインクの吐出用に割り当てられているインク滴噴射ノズルに限られる。
本実施形態の場合、外観用インク層32bには、光を透過させない黒色インクが使用される。
本実施形態の意匠画像3Zは、図12に示すように、六角形の編み目81が隙間無く並ぶ編み目模様を形成している。六角形の編み目81の内側は、光を透過可能な透明な窓となる。外観用インク層32bが形成する編み目81自体は、光を透過させない黒色インクで形成される。
即ち、本実施形態における立体的な意匠画像3Zは、基板2Dの背面側に配置された第2文字板53の意匠を透過させる編み目模様を形成している
第2文字板53は、図11に示すように、計器用意匠板1Fの背面側に離間して配置されている。この第2文字板53では、複数のインジケータ意匠53a,53b…が、インジケータ用光源54により光輝可能になっている。
前述した計器用意匠板1Fの意匠画像3Zは、編み目模様で、第2文字板53の光輝したインジケータ意匠53a,53bを透視させる一方、第2文字板53のインジケータ意匠53a,53bが光輝していない状態では、インジケータ意匠53a,53bを見え難くする目隠しとして機能する。
以上に説明した第7実施形態の計器用意匠板1Fの場合、基板2Dの表面に印刷した意匠画像3Zが、基板2の背面側に配置された意匠を透過させる編み目部材として機能する。そして、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷位置精度が高いことを活かして、より高精細な編み目模様を形成することができるため、網目模様による透過性能や目隠し性能を向上させることができる。
また、従来は、計器用の編み目部材を形成するには、金属製の編み目部材の場合、エッジング又はパンチングにより金属板を編み目状に打ち抜くことが行われ、樹脂製の編み目部材の場合、編み目状に成形加工が行われていた。このように、従来の計器用の編み目部材を作成するには、大がかりな装置が必要であり、コスト高であった。しかし、第7実施形態の構成によれば、低コストで容易に計器用の編み目部材を作成することができる。
図14は、第7実施形態の方法で模様を印刷した結果の写真である。図14(a)は印刷高さが40μm、図14(b)は印刷高さが74μm、図14(c)は印刷高さが114μm、図14(d)は印刷高さが145μm、図14(e)は印刷高さが187μm、図14(f)は印刷高さが219μmである。
編み目部材も、これらの写真のように同様に印刷で形成することができる。
なお、第7実施形態の意匠画像3Zの場合、構造用インク層は1層であったが、2層以上の積層構造にしても良い。
また、意匠画像3Zの外観色となる外観用インク層32bのインク色は、黒色に限らない。光を透過しなければ良く、不透明な各種のインク色を採用することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、本発明の意匠画像を形成する構造用インク層や外観用インク層の積層数は、前述した各実施形態に示した積層数に限らない。
ここで、上述した本発明に係る計器用意匠板の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 基板(2)と、該基板(2)の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像(3)と、を備え、
前記意匠画像(3)は、前記基板(2)上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層(31a,31b)と、該構造用インク層(31a,31b)が形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層(32a,32b,32c)と、を備え、
る計器用意匠板(1)であって、
前記構造用インク層(31a,31b)は、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッド(22)に装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを使って紫外線硬化型インクのインク滴を前記基板(2)に着弾させるインク塗布工程と、前記基板(2)に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線(24)を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成し、
前記外観用インク層(32a,32b,32c)は、前記意匠画像(3)の外観色となる前記紫外線硬化型インクのインク滴を基板(2)に着弾させるインク塗布工程と、前記基板(2)に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線(24)を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成する、
ことを特徴とする計器用意匠板(1)。
[2] 前記基板(2)の表面に積層状態に形成されて前記意匠画像(3)の下地模様となる下地意匠層(71)を備え、
前記意匠画像(3)は、前記下地意匠層(71)の上に印刷されていることを特徴とする上記[1]に記載の計器用意匠板(1A)。
[3] 前記基板(2B)は透明な板材であり、
前記基板(2B)の前記意匠画像(3)が印刷される面とは逆の面に印刷されて、前記意匠画像(3)の下地模様となる下地意匠層(72)を備えたことを特徴とする上記[1]に記載の計器用意匠板(1B)。
[4] 前記意匠画像(3)の凹凸が滑らかな曲線状となるように、前記構造用インク層(31a,31b,31c)と前記外観用インク層(32a,32b,32c,32d)とを配列したことを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか一つに記載の計器用意匠板(1C)。
[5] 前記外観用インク層(32b,32c,32d)の上に無色透明なクリアインク層(33)を備えたことを特徴とする上記[1]〜[4]の何れか一つに記載の計器用意匠板(1D)。
[6] 前記立体的な意匠画像(3Y)の上に、前記意匠画像(3Y)とは別の計器用意匠(4A,5A)を構成する着色インク層(34,35)が印刷されていることを特徴とする上記[1]〜[5]の何れか一つに記載の計器用意匠板(1E)。
[7] 前記基板(2D)が、透明な板材であり、
前記意匠画像(3Z)は、前記基板(2D)の背面側に配置された意匠を透過させる編み目模様を形成していることを特徴とする上記[1]に記載の計器用意匠板(1F)。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 計器用意匠板
2,2B,2D 基板
3,3X,3Y,3Z 意匠画像
22 印刷ヘッド
22a インク滴噴射ノズル
31a,31b,31c 構造用インク層
32a,32b,32c,32d 外観用インク層
33 クリアインク層
34,35 着色インク層

Claims (7)

  1. 基板と、該基板の上に印刷された計器用の立体的な意匠画像と、を備え、
    前記意匠画像は、前記基板上に画素単位で積層されて立体構造を形成する構造用インク層と、該構造用インク層が形成する立体構造の表面を覆う外観用インク層と、を備える計器用意匠板であって、
    前記構造用インク層は、インク色が限定されず、紫外線硬化型インクジェットプリンタの印刷ヘッドに装備される各インク色のインク滴噴射ノズルの内、使用可能なインク滴噴射ノズルを使って紫外線硬化型インクのインク滴を前記基板に着弾させるインク塗布工程と、前記基板に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成し、
    前記外観用インク層は、前記意匠画像の外観色となる前記紫外線硬化型インクのインク滴を基板に着弾させるインク塗布工程と、前記基板に着弾したインク滴が自重で平坦化する前に前記インク滴に紫外線を照射して硬化したインク層とするインク硬化工程と、で形成
    前記構造用インク層において、前記基板からの積層数が同一のインク層には複数のインク色が混在している、
    ことを特徴とする計器用意匠板。
  2. 前記基板の表面に積層状態に形成されて前記意匠画像の下地模様となる下地意匠層を備え、
    前記意匠画像は、前記下地意匠層の上に印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の計器用意匠板。
  3. 前記基板は透明な板材であり、
    前記基板の前記意匠画像が印刷される面とは逆の面に印刷されて、前記意匠画像の下地模様となる下地意匠層を備えたことを特徴とする請求項1に記載の計器用意匠板。
  4. 前記意匠画像の凹凸が滑らかな曲線状となるように、前記構造用インク層と前記外観用インク層とを配列したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の計器用意匠板。
  5. 前記外観用インク層の上に無色透明なクリアインク層を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の計器用意匠板。
  6. 前記立体的な意匠画像の上に、前記意匠画像とは別の計器用意匠を構成する着色インク層が印刷されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の計器用意匠板。
  7. 前記基板が、透明な板材であり、
    前記意匠画像は、前記基板の背面側に配置された意匠を透過させる編み目模様を形成していることを特徴とする請求項1に記載の計器用意匠板。
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