JP6300103B2 - 膜分離活性汚泥処理装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、膜分離装置4を複数の膜ユニットから構成し、膜ユニットの各々の下部に散気装置と上向きの水流吐出口とを設けると共に、水流ポンプから前記水流吐出口に水を供給する水供給配管に各膜ユニット毎に自動開閉弁を設けて、1または複数の水流吐出口毎に順次切替えて水供給するようにした装置についても記載がある。この装置は間欠的に膜面を洗浄することにより運転コストを低減することを可能にするものである。
しかしながら、攪拌翼を有する攪拌装置による攪拌は形成された水流が拡散するため膜分離装置内部に所定の洗浄水量(流速)を確保することができない。
また、水流ポンプを用いる方法では、大流量を供給できるポンプが必要となり、結果として動力コストが高くなり、動力コストを押さえるために間欠運転をする必要がある。
更に、特許文献3記載の装置は、膜を洗浄するため膜洗浄用の空気Eを散気管から散気する必要があるため電力消費量が多くなる。
本発明は、攪拌装置を用いて機械的に水流を形成する膜分離活性汚泥処理装置における前記課題を解決することを目的とする。
(1)無終端水路を持つ膜分離活性汚泥処理装置であって、
前記無終端水路内に、散気装置、プロペラ式水中攪拌機及び膜分離装置をこの順に設け、
前記プロペラ式水中攪拌機は前記膜分離装置に対向して配置されており、
少なくとも前記プロペラ式水中攪拌機のプロペラ部分及び該プロペラ部分と膜分離装置との間の空間は筒状の水流ガイドによって囲われている
ことを特徴とする膜分離活性汚泥処理装置。
(2)前記水流ガイドは、プロペラを囲む部分から下流側の部分は膜分離装置の周縁部に向かってテーパ形状を有することを特徴とする上記(1)に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
(3)前記プロペラ部分の上流部の空間も前記水流ガイドによって囲われていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
(4)前記水流ガイドは、プロペラを囲む部分から上流側の部分は上流側に向かって広がるテーパ形状を有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理装置。
(5)前記プロペラ式水中攪拌機のプロペラの下流側には、前記プロペラの回転軸上に前記プロペラのプロペラ直径よりも小径の補助プロペラが設けられると共に、前記補助プロペラを囲む筒状の補助水流ガイドが設けられていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理装置。
(6)前記補助水流ガイドは、下流側に向かって広がるテーパ形状を有することを特徴とする上記(5)に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
本発明の膜分離活性汚泥処理装置Aは基本的な構成として、無終端水路11を構成する長円形もしくは円形の活性汚泥処理槽1、前記活性汚泥処理槽1内に設けられた散気装置3、膜分離装置4、水流発生装置としてのプロペラ式水中攪拌機5及び水流ガイド6を含んでいる。
以下、各構成要素について説明する。
活性汚泥処理槽1には仕切壁2によって、水深1〜3mの長円形もしくは円形の無終端水路11が形成されている。活性汚泥処理槽1内には活性汚泥が収容されており、活性汚泥処理槽1内の被処理水はプロペラ式水中攪拌機5の回転により水平方向の推力を与えられて無終端水路11内を循環しており、活性汚泥処理槽1内に供給された流入水は散気装置3、プロペラ式水中攪拌機5、水流ガイド6及び膜分離装置4を通って無終端水路11内を循環し、膜分離装置4の分離膜によって分離された処理水はポンプ10によって排出される。
散気装置3は、気泡を噴出させて、活性汚泥への酸素供給を行うものである。散気装置3は基本的に通常の散気装置と同様でよく、箱や管などの形をしたマニホールドに多数の空気噴出口を設けたものである。空気噴出口は、微細孔でよく、ノズルを取付けてもよい。細孔の孔径は酸素溶解効率を高くするために微細気泡を形成するように定められる。気泡の径は0.5〜4mm程度、特に0.5〜1.0mm程度とするのがよい。気泡径が過大では十分な酸素溶解効率が得られず、気泡径が過小であると散気装置の圧力損失が高くなり安定した運転を行うことが困難となる。0.5〜1.0mmの気泡径であれば、30〜40%の酸素溶解効率が得られるため、好適である。この気泡径では気泡による膜洗浄効果は十分には得られないが、後述する水流による洗浄を併用するため、膜の運転には特に支障は無い。
これに対し、本発明では、後述するプロペラ式水中攪拌機を用いて膜洗浄に必要なせん断力を確保するため、微細気泡だけを用いて散気を行うことができ、その風量は活性汚泥の必要酸素量から決定される。
膜分離装置4は活性汚泥と処理水とを分離するもので、膜の孔径に関しては精密濾過膜あるいは限外濾過膜を適用することができる。膜の配置は、通常は水流および気泡流を妨げないように互いに平行とする。
膜分離装置4が中空糸タイプの膜の場合には、膜の孔径は0.01〜1μm程度の範囲であるものが好ましく、特に0.02〜0.5μmの範囲にあるものが清澄な処理水質が得られて経済的な透過水流束が得られるために多く用いられる。
水流を膜面に当てる角度はできるだけ浅いことが好ましく、0〜45度程度が適当である。活性汚泥処理槽に垂直に配置した膜において、槽全体に旋回流を生じさせることにより、効率的に膜面に平行な水流を生じることができる。
プロペラ式水中攪拌機5は、機械力によって活性汚泥処理槽1内に循環水流を形成するものである。
プロペラ式水中攪拌機5はその撹拌翼(以下「プロペラ」ともいう)が膜分離装置4に対向するよう、かつ水流の方向が膜分離装置4に向くように配置される。
水流ガイド6は筒状の形状を有しており、図3に示されるように水流ガイド6の上流側部61は活性汚泥処理槽の壁面に接しており、被処理水をプロペラ式水中攪拌機5に導く。 また、水流ガイド6の下流側部62はプロペラ式水中攪拌機5で推力を与えられた被処理水を膜分離装置4に導く。水流ガイド6の下流側部62の下流側端縁は膜分離装置4の上流側端縁に取付けられる。
水流ガイド6の形状は円筒状、角筒状、テーパ付円筒状、テーパ付角筒状とすることができるが、プロペラの部分では円筒状である形状とする。
水流ガイド6は、プロペラ式水中攪拌機5のプロペラを囲む部分から上方の部分は、旋回する流れが全てプロペラ部に供給される形状を有しており、プロペラを囲む部分から下方の部分は膜分離装置4の周縁部に繋がる形状を有している。
なお、水流ガイド6の上流側端部と無終端水路を形成する活性汚泥処理槽の壁面との間にはできるだけ隙間がないようにする。隙間があるとこの部分で被処理水が滞留して処理水の水質が悪化する。
図4−1(b)に示したものは、上流側の水流ガイドを下流側に向かって狭まるテーパ形状とし、下流側の水流ガイドを直筒状としたものである。このような形状とすることにより処理水を膜分離装置4に導くことができる。
図4−2(c)に示したものは、上流側の水流ガイドを上流側に向かって広がるテーパ形状とし、下流側の水流ガイドを下流側に向かって広がるテーパ形状としたものである。
図4−2(d)に示したものは、上流側の水流ガイドを上流側に向かって広がるテーパ形状とし、下流側の水流ガイドを下流側に向かって狭まるテーパ形状としたものである。
図5(a)は膜分離活性汚泥処理装置の縦断面図であり、図5(b)は図5(a)におけるX−X断面図である。図4−2(c)に示した構造の水流ガイドを図5(a)に示したように設けることにより、この水流ガイドは膜分離装置の上流側には図5(b)のEで示すような被処理水の水流がプロペラ部以外には流入しない構造を形成し、図5(a)における網掛け部分は通水しない領域Dとなる。このため、水流の全てがプロペラ及び膜分離装置4を通過するようになる。この実施形態は多くの処理水を膜分離装置4に導くことができるので好ましい。
プロペラ上流部は図5(a)に示したように水流がプロペラ以外の領域を通過しない構造、例えば、プロペラ上流部は上流側に向かって拡大するテーパを有していることが好ましい。
この場合、プロペラのサイズが膜分離装置の流入部のサイズよりも大きい場合にはプロペラ下流部は図4−2(d)に示したように下流側に向かって縮小するテーパを有するようにする。
また、プロペラのサイズが膜分離装置の流入部と同じであればプロペラ下流部は図4−1(a)、(b)に示したような直筒状のものとする。
さらに、プロペラのサイズが膜分離装置の流入部よりも小さい場合にはプロペラ下流部は図4−2(c)に示したような下流側に向かって拡大するテーパを有するようにする。
図3に示したものでは、水流が膜面に均一に供給されるが、膜分離装置4に導かれる水流をより効果的に均一に膜面に供給するには、図6に示すように、水流ガイド6の内側に補助プロペラ7及びこの補助プロペラ7を囲う下流側に向かって広がるテーパ形状を有する補助水流ガイド8を設けることが好ましい。
プロペラ式水中攪拌機5のプロペラが膜部よりも小さくプロペラの下流側部が広がる形状の場合、該プロペラは不完全ではあるものの指向性を有するため、最拡部に効果的に水流を供給できない。補助水流ガイド8により直進的に膜部に流入する流体を最拡部に供給させ、水流として不足する中央部を補助プロペラ7によって水流を供給することで、より効果的に均一に膜面に水流が供給することができる。
分離膜による圧力損失は被処理水の流れ方向の分離膜部の長さ(分離膜の量)により増減するので、必要な分離膜の量に応じて膜分離装置を分割して膜分離装置を多段に設け、それぞれに水流ガイド及びプロペラ式水中攪拌機を設けることによって洗浄効果を高めることができる。
図2に示すものは、図1に示した膜分離活性汚泥処理装置において、分離膜を分割して膜分離装置4を膜分離装置4−1及び膜分離装置4−2の2段に分けて、それぞれの膜分離装置4−1、4−2にプロペラ式水中攪拌機5−1、5−2及び水流ガイド6−1、6−2を設けたものである。
図2に示したものは膜分離装置を2段に設けたものであるが、3段以上の多段に設けてもよい。
図1に示される装置を使用した。
無終端水路を持つ活性汚泥処理槽としては、水深2m、周回距離6.6mの槽を用いた。
散気装置3の散気位置を水深1.7mに設定した。散気量は113m3/h、即ち被処理水に対する通気倍率として38vvhとなるように設定した。
膜分離装置4として0.8m(L)×1.6m(W)×2.0m(H)の箱型で、分離膜は孔径0.2μmのMF膜モジュールを採用した。膜面積は108m2であった。
処理水取り出し口は、膜モジュールの中央に設置されたセンターパイプを通じて、系外に取り出す構造とした。
プロペラ式水中攪拌機5は、回転直径が1.5mでプロペラ部での流速が1.0〜1.2m/sとなるように設定した。
この結果、処理水のBODは、1.5mg/L以下を達成でき、良好な生物処理を行うことができた。反応槽内のDOは、常に1.5mg/L以上を保持できた。
単位処理水量当りの曝気に対する所要動力はブロワ動力0.39kWh/m3、攪拌動力0.36kWh/m3で、合計0.75kWh/m3であった。
図1に示される装置から水流ガイドを省いた装置を用いた。
この場合、攪拌動力を0.48kWh/m3に増加することにより、処理水のBODは、1.5mg/L以下を達成でき、良好な生物処理を行うことができた。反応槽内のDOは、常に1.0mg/L以上を保持できた。
この場合の単位処理水量当りの曝気および膜洗浄に対する所要動力はブロワ動力0.39kWh/m3、攪拌動力0.48kWh/m3で、合計0.87kWh/m3であった。
これに対し、比較例では実施例に比べて電力量が多くなり、水質も低下した。
2 仕切壁
3 散気装置
4、4−1、4−2 膜分離装置
5、5−1、5−2 プロペラ式水中攪拌機
6、6−1、6−2 水流ガイド
7 補助プロペラ
8 補助水流ガイド
10 ポンプ
11 無終端水路
12 活性汚泥処理槽
13 ブロア
14 泥混合液の排出口
15 濾過水槽
20 水流ポンプ
21 旋回機構付プロペラ式水中攪拌機
61 水流ガイドの上流側部
62 水流ガイドの下流側部
A 膜分離活性汚泥処理装置
B 膜分離活性汚泥処理装置
D 通水しない領域
E 旋回流がプロペラ部以外に流入しない構造部
Claims (6)
- 無終端水路を持つ膜分離活性汚泥処理装置であって、
前記無終端水路内に、散気装置、プロペラ式水中攪拌機及び膜分離装置をこの順に設け、
前記プロペラ式水中攪拌機は前記膜分離装置に対向して配置されており、
少なくとも前記プロペラ式水中攪拌機のプロペラ部分及び該プロペラ部分と膜分離装置との間の空間は筒状の水流ガイドによって囲われている
ことを特徴とする膜分離活性汚泥処理装置。 - 少なくとも前記水流ガイドは、プロペラを囲む部分から下流側の部分は膜分離装置の周縁部に向かってテーパ形状を有することを特徴とする請求項1に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
- 前記プロペラ部分の上流部の空間も前記水流ガイドによって囲われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
- 前記水流ガイドは、プロペラを囲む部分から上流側の部分は上流側に向かって広がるテーパ形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理装置。
- 前記プロペラ式水中攪拌機のプロペラの下流側には、前記プロペラの回転軸上に前記プロペラのプロペラ直径よりも小径の補助プロペラが設けられると共に、
前記補助プロペラを囲む筒状の補助水流ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理装置。 - 前記補助水流ガイドは、下流側に向かって広がるテーパ形状を有することを特徴とする請求項5に記載の膜分離活性汚泥処理装置。
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