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JP6300599B2 - 水槽 - Google Patents
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JP6300599B2 - 水槽 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプを配設可能な据付空間を有する水槽に関する。
上記構成の水槽は、例えば、特許文献1に記載される被処理水を生物処理する浄化槽に取り付けられる放流ポンプ槽に利用されている。
従来、一般家庭において、地下に埋設した浄化槽によってし尿や生活排水を処理する場合がある。このような浄化槽は、槽内に被処理水の原水、例えばし尿や生活排水、の流入を受けて生物処理する水処理空間を有し、生物処理された被処理水を、浄化槽に設けられた放流口より槽外に放流するように構成されている。
しかし、現地での設置基準や地形条件によっては、例えば、放流先が放流口の高さよりも高い位置にある場合には、自然流下によって被処理水を放流先まで流すことができない。このような場合には、浄化槽を設置するために地下に構築されたコンクリート製の基礎上に、浄化槽とは別体の放流ポンプ槽を併設し、浄化槽の放流口と放流ポンプ槽の流入口を接続する配管を介して、被処理水を浄化槽から一旦放流ポンプ槽に自然流下させ、放流ポンプ槽に内設されたポンプによって被処理水を放流先に圧送することが行われている。
浄化槽に放流ポンプ槽を併設するにあたっては、施工を容易にする等の理由により、放流ポンプ槽を基礎から浮いた位置で浄化槽の側面に取り付けることで、放流ポンプ槽を基礎へ固設する作業を不要としている。
例えば、特許文献1には、放流ポンプ槽を浄化槽本体の外側で、且つ浄化槽本体が設置される床盤上面より浮いた状態で連結支持してある構成が開示されている。
特開2002−248484号公報
しかし、特許文献1に開示された放流ポンプ槽においては内部に配設されるポンプを、放流ポンプ槽内に積極的に固定する構成ではないため、ポンプ駆動時のインペラの回転の反力によって、または浄化槽本体から流入する流体の流れによってポンプが移動したり、ポンプの移動によってポンプに接続された吐出管に不要な応力がかかり破損する虞があった。
このようなポンプの移動を規制するために、放流ポンプ槽内に別体のブラケットを設け、このブラケットにポンプを固定することも考えられる。しかし、前記ブラケットを放流ポンプ槽に設けるために、放流ポンプ槽の側面にボルト孔を貫通形成すると、該ボルト孔が原因で漏水及び材質の強度の劣化による破損の虞があった。
従って、本発明の目的は、別途の部材を備えることなく内部に配設したポンプの固定が可能な水槽を提供することにある。
本発明による水槽の第一の特徴構成は、ポンプを配設可能な据付空間を有する水槽であって、周囲に第一フランジ部を備えた第一開口部を側面部に備える第一筐体部と、周囲に、前記第一フランジ部と対応した形状の第二フランジ部を備えた第二開口部を側面部に備える第二筐体部とを備え、前記第一開口部と前記第二開口部とを対向させ、前記第一フランジ部と前記第二フランジ部とを接合したときに、前記第一筐体部と前記第二筐体部とで区画される空間によって、前記据付空間が構成され、前記据付空間に前記ポンプを配設したときに前記ポンプを挟持して前記挟持した方向に対する前記ポンプの移動を規制可能なポンプ用規制部が、前記据付空間を構成する内側面部に筐体を成形するにあたって一体的に備えられている点にある。
水槽に配設されたポンプは、ポンプ用規制部に挟持されて、挟持方向の移動が規制される。ポンプを固定するためのブラケットを別途備える必要がない。水槽にブラケットを取り付けるためのボルト孔を貫通形成する必要がないため、ボルト孔からの漏水等の虞もない。また、水槽を二分割の構成とすることで、第一筐体部及び第二筐体部の製造にプレス成型や、インジェクション成型を好適に採用することができ、大量生産することが可能となる。
同第二の特徴構成は、前記ポンプ用規制部は、前記据付空間を構成する内底面部から所定距離上方に離間した位置に配設されている点にある。
ポンプのインペラケーシングに対応する高さにポンプ用規制部を配設することで、ポンプ用規制部によってインペラケーシングの部分を挟持することができる。これによりポンプの移動が効果的に規制される。
同第三の特徴構成は、前記ポンプ用規制部に、目盛部が備えられている点にある。
設置したいポンプのサイズに応じて、目盛部に示された距離を目安としながら、ポンプ用規制部と前記ポンプとの距離を、例えば切削等の後加工によって調整することができる。
同第の特徴構成は、前記第一開口部に臨む前記第一筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、前記第二開口部に臨む前記第二筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が、前記一方のポンプ用規制部に対向するように配設されている点にある。
第一筐体部に配設されたポンプ用規制部と、第二筐体部に配設されたポンプ用規制部とで、ポンプを挟持し、その挟持方向への移動を規制することができる。
同第の特徴構成は、前記第一筐体部の内底面部に、前記第一開口部の下端に沿って第一凹部が配設され、前記第二筐体部の内底面部に、前記第二開口部の下端に沿って第二凹部が配設され、前記第一凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、前記第二凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が配設されている点にある。
第一凹部と第二凹部を対向させて区画される空間を、砂溜として利用することができる。ポンプの吸込口を前記砂溜に臨まして配設したときに、前記砂溜の内面側上端に位置する前記ポンプ用規制部間によって、インペラケーシングの部分を挟持することができる。
同第の特徴構成は、前記内側面部には、前記据付空間に前記ポンプを配置したときに、前記ポンプの吐出管を挿通するための開口部が形成可能に構成され、前記開口部の高さに対応した位置に、前記吐出管の垂直方向の移動を規制可能な吐出管用規制部が、前記内側面部に一体的に備えられている点にある。
ポンプの吐出管は、下端がポンプの吐出部に接続され、上端が吐出管用規制部に当接することで、垂直方向の移動が規制される。配管を固定するためのブラケットを別途備える必要がない。
同第の特徴構成は、前記吐出管用規制部には、前記吐出管用規制部の高さを示す目盛部が備えられている点にある。
設置したいポンプの吐出管の取り回しに応じて、目盛部を目安としながら、吐出管用規制部の下端部の高さを、例えば切削等の後加工によって調整することができる。
同第の特徴構成は、前記第一筐体部及び前記第二筐体部は、同一の形状である点にある。
第一筐体部及び第二筐体部を区別することなく製造することができる。例えば、第一筐体部及び第二筐体部をプレス成型する場合に、単一の金型で両者を製造することができる。量産効果により、該水槽をより安価なものにすることができる。
以上説明のとおり、本発明によれば、別途の部材を備えることなく内部に配設したポンプの固定が可能な水槽を提供することができるようになった。
本発明による放流ポンプ槽が浄化槽に取り付けられた浄化設備の概略側面図 本発明による放流ポンプ槽が浄化槽に取り付けられた浄化設備の概略断面図 本発明による放流ポンプ槽が浄化槽に取り付けられた浄化設備の概略斜視図 本発明による放流ポンプ槽が浄化槽に取り付けられた浄化設備の概略斜視図 本発明による放流ポンプ槽を構成する第一筐体部の斜視図 本発明による放流ポンプ槽を構成する第一筐体部の斜視図 本発明による放流ポンプ槽を構成する第一筐体部の外側面部側の説明図 本発明による放流ポンプ槽を構成する第一筐体部の内側面部側の説明図 本発明による放流ポンプ槽の凹部と浄化槽のフランジ部の概略説明図 本発明による放流ポンプ槽の浄化槽への取り付けの説明図 本発明による放流ポンプ槽の組み立て説明図 本発明による放流ポンプ槽の底面部の説明図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1から図4には、浄化設備100が示されている。浄化設備100は、一般家庭から排出される被処理水としてのし尿排水だけを処理対象排水とする単独浄化槽や、被処理水としてし尿排水だけでなく、台所、洗濯、浴室等から生じる生活雑排水も処理対象排水として処理可能な合併浄化槽の形態をとる。通常、このような浄化設備100は、地下に構築されたコンクリート製の基礎上に設置される。各図において地面やコンクリート製の基礎の記載は省略されている。
浄化設備100は、浄化槽10と放流ポンプ槽20とを備えている。放流ポンプ槽20は、浄化槽10の外側面部に基礎から浮いた状態で取り付けられている。なお、本実施形態では、本発明による水槽は、浄化槽10に取り付けられる放流ポンプ槽20である。浄化槽10は、放流ポンプ槽20が取り付けられる被取付物となる。
浄化槽10は、被処理水の原水を流入させて、内部の水処理空間で生物処理した後に外部に流出させる槽である。
前記原水を流入するための流入口(図示せず)や、生物処理した被処理水を流出するための放流口13や、複数の点検開口部14等を有する上槽11と、浄化槽底部を有する下槽12とがフランジ部15で接続されて構成されている。上槽11及び下槽12は、夫々、例えば、FRP等のプラスチック樹脂やジシクロペンタジェン等の合成樹脂等で製造されている。本実施形態では、浄化槽10は、上槽11と下槽12からなる二分割のタイプを例に説明するが、上槽、下槽、及び中間パネルからなる三分割タイプであってもよい。
浄化槽10の内部は、複数の仕切板で区画されている。そして、例えば、上流側から、嫌気処理槽(沈殿分離槽、夾雑物除去槽、嫌気濾床槽第一室、嫌気濾床槽第二室等)、好気処理槽(担体流動槽、接触ばっ気槽等)、濾過槽、沈殿槽、消毒槽等の各槽が形成(図示しない)されている。なお、必要に応じて流量調整槽を設けることも可能である。
放流ポンプ槽20は、浄化槽10で処理された被処理水の放流先が、浄化槽10の放流口13の高さよりも高い位置にある場合に設けられる槽である。
放流ポンプ槽20は、移流管16が接続される流入口21が配設された第一筐体部30と、内設されたポンプPの吐出管が接続される流出口22が配設された第二筐体部40とが、フランジ部31,41で接続され、その天面部に点検開口部23が配設された外観をしている。なお、内部には2台のポンプPが配設され、それぞれの吐出管17の立上管17aがヘッダ管17bで連接され、合流管17cが流出口22に接続されている。浄化槽10の消毒槽で消毒された被処理水は、放流口13から移流管16を介して放流ポンプ槽20内に一旦流入させられ、二台のポンプPのうちのいずれかによって放流先に圧送される。
第一筐体部30及び第二筐体部40は、夫々、例えば、FRP等のプラスチック樹脂やジシクロペンタジェン等の合成樹脂等によって製造されている。
放流ポンプ槽20は、半割り形状の第一筐体部30及び第二筐体部40を組み合わせる二分割の構成であるため、第一筐体部30及び第二筐体部40の製造にプレス成型や、インジェクション成型を好適に採用することができ、大量生産することが可能となる。ここでは、プレス成型法の一例としてSMC成型法を例に説明するが、その他のプレス成型法や、射出成型法であっても同様である。
第一筐体部30及び第二筐体部40は、同一の金型を用いて成型される。同一の金型を用いて第一筐体部30と第二筐体部40を成型することで、量産効果により、放流ポンプ槽20をより安価なものにすることができる。第一筐体部30及び第二筐体部40は、基本的に同一の形状であるため、以下の説明では、第一筐体部30と第二筐体部40との区別が不要の構成については、両者を代表して第一筐体部30についてのみ説明をする。
第一筐体部30は、FRP等の飽和ポリエステル樹脂性のシートを一対の金型間で加圧・加熱して成型される。
図5から図8に示すように、第一筐体部30は、第一開口部32の周囲に第一フランジ部31が備えられた半割り形状を呈する。従って、第二筐体部40も第二開口部42の周囲に、第一フランジ部31と対応した形状の第二フランジ部41が備えられた半割り形状を呈する(図1参照)。
まず、図5及び図7に基づいて、第一筐体部30の外側面部30aの構造について説明する。
放流ポンプ槽20の外側面部30aのうち、第一開口部32に対向する側の外側面部30aの下端部の左右二箇所に凹部33が配設されている。凹部33には、フランジ部34が備えられている。フランジ部34は、外側面部30aから水平方向に突設されている。本実施形態では、フランジ部34は、第一開口部32の面に対して垂直方向に配設されている。フランジ部34の下面は、放流ポンプ槽20の外壁底面部35の周縁の一部を構成し、フランジ部34の上面が凹部33の底面部を構成する。凹部34の天面部にはリブ36が垂設され、リブ36の下端部からフランジ部34の上面までの間に所定の間隙を有するように構成されている。
凹部33、フランジ部34及びリブ36は、第一筐体部30をSMC成型法によって成型するにあたって第一筐体部30の外側面部30aに一体的に備えられる。第一筐体部30の外側面部30a、外壁底面部35、凹部33、フランジ部34及びリブ36は、金型からスムーズに取り外せるように抜き勾配が備えられ、さらにアンダーカットがない形状となっている。従って、第一筐体部30をSMCプレス成型した直後には、フランジ部34には、ボルトを挿通するためのボルト孔37(図9参照)は配設されていないが、後加工によってボルト孔37を形成することで、浄化槽10のフランジ部15にボルト等の締結手段によって固定することが可能となる。
ボルト孔37の形成には、加工作業の簡単さから、電動工具、例えば電動ドリルが好ましく用いられる。作業員は、電動ドリルによってフランジ部34を下面側からボルト孔37を貫通形成する。この貫通形成時に、電動ドリルのドリル先端がフランジ部34の上面を貫通した瞬間にそれまでの抵抗力がなくなり、勢い余ってドリルを押し込みすぎてしまうことがある。このような場合であっても、凹部33の天面に垂設したリブ36によって、ドリル先端が受け止められる。従って、誤って凹部33の天面を貫通してしまう虞がない。
このように、フランジ部34を外側面部30aに配設された凹部33内に備えることで、従来のような、基端側が外側面部と面一に配設され、端縁側が外側面部から外方に大きく延出した構成のフランジ部に比べて、例えば放流ポンプ槽20を取り付けるまでの、第一筐体部30及び第二筐体部40を組み合わせる前の状態での、または第一筐体部30と第二筐体部40とを組み合わせた状態での、保管時、搬送時、及び放流ポンプ槽20を取り付ける作業において、フランジ部34をぶつけて破損する虞が低減される。
さらに、フランジ部34を、放流ポンプ槽20の外壁底面部35の周縁部分に配設することで、特に放流ポンプ槽20を基礎から浮いた状態で浄化槽10に固定する際に、放流ポンプ槽20の下方からのボルト70の締め付け作業が容易となる(図9及び図10参照)。
図9及び図10に示すように、フランジ部34を浄化槽10のフランジ部15に固定する際に、ナット71を凹部33内に配設することで脱落を防止することもできる。ナット71は、凹部33の壁面に当接するような鍔部72を備えて構成され、ボルト70の締付時に、鍔部72が凹部33の壁面に当接することで、ボルト70と供回りするのが防止されている。
フランジ部34は、端縁側が第一筐体部30の外側面部30aから外方に大きく延出した構成でなないため、浄化槽10と放流ポンプ槽20の対向面間の距離を近づけることができ、その分の設置スペースの省スペース化が図れる。さらに、放流ポンプ槽20を支持するためのモーメントも低減する。
次に、図6及び図8に基づいて、第一筐体部30の内側面部30bの構造について説明する。
図8に示すように、第一筐体部30の内側面部30bの中央上方には、流入口21を形成するときの目安となる溝部21aと、流出口22を形成するときの目安となる溝部22aが配設されている。
溝部21aに沿って第一筐体部30の壁面を切除することで、流入口21を所定位置に容易に形成することができる。同様に、溝部22aに沿って第一筐体部30の壁面を切除することで、流出口22を所定位置に容易に形成することができる。つまり、第一筐体部30の成型時に、予め流入口21及び流出口22の形状に応じた溝部21a,22aを配設しておくことで、後加工における作業性が向上する。なお、本実施形態では、第一筐体部30に流入口21を形成し、第二筐体部に40に流出口22を形成する。
流入口21や、流出口22は夫々一種類ではなく、流入量に応じた移流管16の径や、ポンプの排出量に応じた合流管17cの径に対応する流入口及び流出口を形成可能にするための複数の溝部を配設することも可能である。
また、第一筐体部30の内側面部30bから見て左上方には、空気抜きを形成するときの目安となる溝部38aが配設されている。上述の流入口21及び流出口22と同様に、後加工によって空気抜きを容易に形成することができる。
また、第一フランジ部31には、周囲に沿って複数のボルト孔39を形成するときの目安となる溝部39aが配設されている。第一フランジ部31と第二フランジ部41とを接続するためのボルトを挿通するボルト孔39を、その位置合わせをすることなく容易に形成することができる。また、第一フランジ31の、特に第二フランジ部41との当接面には、シールを配設するための溝部31aが配設されている。
第一筐体部30の内側面部30bの内底面部51には、第一開口部32の下端に沿って第一凹部52aが配設されている。
さらに、第一筐体部30の内側面部30bには、正面視で左右下方であって、内底面部51aに配設された第一凹部52aの上端にポンプ用規制部53a,54aが突設している。
ポンプ用規制部53a,54aは、第一筐体部30をSMC成型法によって成型するにあたって第一筐体部30の内側面部30bに一体的に備えられる。第一筐体部30の内側面部30b、内底面部51a、第一凹部52a及びポンプ用規制部53a,54aは、金型からスムーズに取り外せるように抜き勾配が備えられ、さらにアンダーカットがない形状となっている。
なお、第二筐体部40の内側面部40bの内底面部51bに配設された第二凹部52bの上端には、第一筐体部30のポンプ用規制部53a,54aと対向するように、ポンプ用規制部53b,54bが突設している。第一筐体部30と第二筐体部40とを組み合わせたときに、一対のポンプ用規制部53(53a,53b)と、一対のポンプ用規制部54(54a,54b)が構成される。つまり、本実施形態では、二組の一対のポンプ用規制部53(53a,53b),54(54a,54b)が備えられるが、ポンプ用規制部を、第一筐体部30の内側面部30bの、正面視で中央下方に備える構成であってもよい。この場合、一対のポンプ用規制部は、中央に一つだけ配設されることになる。
図11に示すように、第一筐体部30と第二筐体部40とを組み合わせるには、両フランジ部31,41に配設された溝部31aにシール製のある接着剤を塗布した後、両フランジ部31,41を対向させ、両フランジ31,41のボルト孔39にボルト及びナットを締結する。その後接着剤は固化してパッキンとなる。
図12に示すように、第一筐体部30と第二筐体部40とを組み合わせたときに、第一筐体部30と第二筐体部40とで区画される空間によって、ポンプPを配設するための据付空間が構成される。さらに、第一凹部52aと第二凹部52bとで区画される空間は、ポンプPの砂溜52として利用することができる。
このようにして組み合わされた第一筐体部30と第二筐体部40で区画された据付空間にポンプPの吸込口を砂溜52に臨まして配設したときに、砂溜52の内面側上端に位置する一対のポンプ用規制部53(53a,53b)または一対のポンプ用規制部54(54a,54b)によって、ポンプPのインペラケーシングの部分を挟持でき、ポンプPは挟持された方向に対する移動が規制される。また、前記インペラケーシングの下面に備えられている吸込部18から水を吸い込む際の邪魔にもならない。
なお、本実施形態では、放流ポンプ槽20には、2台のポンプPが配設されている。放流ポンプ槽20に配設された2台のポンプPは、夫々一対のポンプ用規制部53(53a,53b)または一対のポンプ用規制部54(54a,54b)に挟持されて、挟持方向の移動が規制される。従って、ポンプPを固定するためのブラケットを別途備える必要がない。放流ポンプ槽20にブラケットを取り付けるためのボルト孔を貫通形成する必要がないため、ボルト孔からの漏水等の虞もない。
放流ポンプ槽20内に予めポンプPを配設した状態で埋設現場に搬入することができるので、現場での放流ポンプ槽内へのポンプPの配設作業が不要となる。
ところで、ポンプ用規制部53a,53bには、ポンプPのサイズに合わせて調整可能な目盛部56a,56bが備えられている。同様に、ポンプ用規制部54a,54bには、目盛部57a,57bが備えられている。第一筐体部30及び第二筐体部40の成型時には、ポンプ用規制部53a,54a及び53b,54bを長めに成型しておき、設置するポンプPのサイズ、特にインペラケーシングのサイズに応じて、目盛部56(56a,56b)や目盛部57(57a,57b)に示された距離を目安としながら、一対のポンプ用規制部53(53a,53b)の間の距離や、一対のポンプ用規制部54(54a,54b)の間の距離を、例えば切削等の後加工によって調整することができる。
また、第一筐体部30の内側面部30bには、正面視で左右上方には、吐出管用規制部55が備えられている。吐出管用規制部55も、第一筐体部30をSMC成型法によって成型するにあたって第一筐体部30の内側面部30bに一体的に備えられる。吐出管用規制部55は、金型からスムーズに取り外せるように抜き勾配が備えられ、さらにアンダーカットがない形状となっている。
吐出管用規制部55は、流出口22の高さに対応した位置に配設されている。吐出管17は、下端がポンプPの吐出部に接続され、立上管17aの上端の曲管17dが吐出管用規制部55に近接することで、垂直方向の移動が規制される。配管を固定するためのブラケットを別途備える必要がない。
なお、吐出管用規制部55には、吐出管用規制部55の高さを示す目盛部58が備えられ、設置するポンプPの吐出管17の取り回しに応じて、目盛部58を目安としながら、吐出管用規制部55の下端部の高さを、例えば切削等の後加工によって調整することができる。
次に、該放流ポンプ槽20の浄化槽10への取り付けについて説明する。
本発明による放流ポンプ槽20によると、浄化槽10への取り付けに関して、放流ポンプ槽20の上部は、左右一対の吊り部材80を介して浄化槽10に取り付けられる。一対の吊り部材80によって、放流ポンプ槽20の重量の一部が支持される。
吊り部材80は、剛性を有する金具であり、好ましくは通常の鋼材やステンレス鋼等の平板を加工したものが用いられる。
吊り部材80の一端部は点検開口部14の側方の浄化槽肩部19に固定してあり、他端部はL字型に曲げられ、放流ポンプ槽20のフランジ部31,41に固定される。
吊り部材80を固定する手段は、具体的には、ボルト等が適用可能である。吊り部材80と浄化槽肩部19との締結は、例えば、二本のボルトの侵入方向が水平方向になるように固定する。
これにより、吊り部材80は、ボルト等の締結により浄化槽肩部19に簡単に固定することができるため、組み立て性に優れている。
このとき、浄化槽肩部19にボルトのためのボルト孔を貫通形成するが、通常、浄化槽肩部19まで被処理水の水位が上昇することはない。そのため、浄化槽肩部19にボルト孔を設ける構成としても、被処理水の漏水の虞はない。
吊り部材80と放流ポンプ槽20のフランジ部31,41との締結においても、ボルト等が使用される。
このとき、図1、図3及び図4に示したように、放流ポンプ槽20のフランジ部31,41で吊り部材80を固定すれば、放流ポンプ槽20にボルト孔を貫通形成する必要はない。従って、被処理水の漏水の虞はない。
上述したように、浄化槽10は上槽11と下槽12から構成されており、それぞれの端部に配設されたフランジを対合させることによりフランジ部15が構成される。
放流ポンプ槽20の下部は、凹部33のフランジ部34が、浄化槽10のフランジ部15に取り付けられる。フランジ部15によって、放流ポンプ槽20の重量の一部が支持される。
図9及び図10に示すように、フランジ部15とフランジ部34は、ボルト70及びナット71によって固定される。
本実施形態では、凹部33が左右に二つ配設され、即ちフランジ部34が二つ配設されているので、放流ポンプ槽20の下部は、二箇所でフランジ部15に固定されることとなる。
放流ポンプ槽20に備えられたフランジ部34を、直接浄化槽10のフランジ部15に接合することができるので、従来のような放流ポンプ槽20の下部を固定するための別途の取付部材が不要となる。
従って、放流ポンプ槽20の下部に取付部材を取り付けるためのボルト孔を貫通形成する必要もなく、放流ポンプ槽20を浄化槽10に固定するためのボルトの防水処理や、防錆処理も不要であり、さらに前記ボルト孔からの漏水の虞もない。また、放流ポンプ槽20内部でボルトを締め付ける作業が不要となる。
またフランジ部34は、放流ポンプ槽20の外側面部30aから大きく延出した形状ではないため、放流ポンプ槽20の外側面部30aと、浄化槽10の側面とが面接触した状態で取り付けできる。この接触面で放流ポンプ槽20の荷重を分散して支持することができる。さらに、浄化槽10に放流ポンプ槽20を取り付けた状態の浄化設備100を車などで移送する際に発生した振動等により、放流ポンプ槽20が鉛直方向に上下動し難い構成となる。そのため、放流ポンプ槽20の取付状態が緩むのを未然に防ぐことができる。
上述の実施形態では、本発明による水槽が放流ポンプ槽20であり、浄化槽10に取り付けた構成について説明したが、放流ポンプ槽20を取り付ける被取付物は浄化槽10に限らない。
例えば、浄化槽10が据え付けられるコンクリート製の基礎に配設されたポンプ槽支持部であってもよい。
水槽支持部は、基礎に打ち込まれたアンカーボルトや、前記アンカーボルトに固定された据付ベース等が例示できる。放流ポンプ槽の内底面部が平坦な形状でなくても、フランジ部34に据付ベースを固定することで、放流ポンプ槽20を容易に自立させることもできる。さらに、被取付物は、浮上防止金具であってもよい。
また、凹部33及びフランジ部34は、放流ポンプ槽20の外側面部30aの上方に配設してもよい。この場合、放流ポンプ槽20が配設される空間の天井及び天井から垂設されたボルトが被取付物を構成し、放流ポンプ槽20を、天井に吊設することが可能となる。また、凹部33及びフランジ部34は、放流ポンプ槽20の外側面部30aの上方と下方の両方に配設してもよい。また、凹部33及びフランジ部34は、放流ポンプ槽20の外側面部30aの高さ方向の中央に配設してもよい。さらに、フランジ部34は、水平姿勢で配設する構成に限らず、凹部33内に垂直姿勢に配設してもよい。
また、本発明による水槽は、放流ポンプ槽に限らない。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
17:吐出管
20:放流ポンプ槽(水槽)
22:流出口(開口部)
30:第一筐体部
30b:内側面部
31:第一フランジ部
32:第一開口部
40:第二筐体部
41:第二フランジ部
42:第二開口部
51a:内底面部
52a:第一凹部
53(53a,53b):ポンプ用規制部
54(54a,54b):ポンプ用規制部
55:吐出管用規制部
56(56a,56b):目盛部
57(57a,57b):目盛部
58:目盛部
P:ポンプ

Claims (8)

  1. ポンプを配設可能な据付空間を有する水槽であって、
    周囲に第一フランジ部を備えた第一開口部を側面部に備える第一筐体部と、
    周囲に、前記第一フランジ部と対応した形状の第二フランジ部を備えた第二開口部を側面部に備える第二筐体部とを備え、
    前記第一開口部と前記第二開口部とを対向させ、前記第一フランジ部と前記第二フランジ部とを接合したときに、
    前記第一筐体部と前記第二筐体部とで区画される空間によって、前記据付空間が構成され、
    前記据付空間に前記ポンプを配設したときに前記ポンプを挟持して前記挟持した方向に対する前記ポンプの移動を規制可能なポンプ用規制部が、
    前記据付空間を構成する内側面部に筐体を成形するにあたって一体的に備えられていることを特徴とする水槽。
  2. 前記ポンプ用規制部は、前記据付空間を構成する内底面部から所定距離上方に離間した位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の水槽。
  3. 前記ポンプ用規制部に、目盛部が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の水槽。
  4. 前記第一開口部に臨む前記第一筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、
    前記第二開口部に臨む前記第二筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が、前記一方のポンプ用規制部に対向するように配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水槽。
  5. 前記第一筐体部の内底面部に、前記第一開口部の下端に沿って第一凹部が配設され、
    前記第二筐体部の内底面部に、前記第二開口部の下端に沿って第二凹部が配設され、
    前記第一凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、
    前記第二凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水槽。
  6. 前記内側面部には、前記据付空間に前記ポンプを配置したときに、前記ポンプの吐出管を挿通するための開口部が形成可能に構成され、
    前記開口部の高さに対応した位置に、前記吐出管の垂直方向の移動を規制可能な吐出管用規制部が、
    前記内側面部に一体的に備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の水槽。
  7. 前記吐出管用規制部には、前記吐出管用規制部の高さを示す目盛部が備えられていることを特徴とする請求項に記載の水槽。
  8. 前記第一筐体部及び前記第二筐体部は、同一の形状であることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の水槽。
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