JP6300599B2 - 水槽 - Google Patents
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Description
しかし、現地での設置基準や地形条件によっては、例えば、放流先が放流口の高さよりも高い位置にある場合には、自然流下によって被処理水を放流先まで流すことができない。このような場合には、浄化槽を設置するために地下に構築されたコンクリート製の基礎上に、浄化槽とは別体の放流ポンプ槽を併設し、浄化槽の放流口と放流ポンプ槽の流入口を接続する配管を介して、被処理水を浄化槽から一旦放流ポンプ槽に自然流下させ、放流ポンプ槽に内設されたポンプによって被処理水を放流先に圧送することが行われている。
浄化槽に放流ポンプ槽を併設するにあたっては、施工を容易にする等の理由により、放流ポンプ槽を基礎から浮いた位置で浄化槽の側面に取り付けることで、放流ポンプ槽を基礎へ固設する作業を不要としている。
図1から図4には、浄化設備100が示されている。浄化設備100は、一般家庭から排出される被処理水としてのし尿排水だけを処理対象排水とする単独浄化槽や、被処理水としてし尿排水だけでなく、台所、洗濯、浴室等から生じる生活雑排水も処理対象排水として処理可能な合併浄化槽の形態をとる。通常、このような浄化設備100は、地下に構築されたコンクリート製の基礎上に設置される。各図において地面やコンクリート製の基礎の記載は省略されている。
前記原水を流入するための流入口(図示せず)や、生物処理した被処理水を流出するための放流口13や、複数の点検開口部14等を有する上槽11と、浄化槽底部を有する下槽12とがフランジ部15で接続されて構成されている。上槽11及び下槽12は、夫々、例えば、FRP等のプラスチック樹脂やジシクロペンタジェン等の合成樹脂等で製造されている。本実施形態では、浄化槽10は、上槽11と下槽12からなる二分割のタイプを例に説明するが、上槽、下槽、及び中間パネルからなる三分割タイプであってもよい。
放流ポンプ槽20は、半割り形状の第一筐体部30及び第二筐体部40を組み合わせる二分割の構成であるため、第一筐体部30及び第二筐体部40の製造にプレス成型や、インジェクション成型を好適に採用することができ、大量生産することが可能となる。ここでは、プレス成型法の一例としてSMC成型法を例に説明するが、その他のプレス成型法や、射出成型法であっても同様である。
図5から図8に示すように、第一筐体部30は、第一開口部32の周囲に第一フランジ部31が備えられた半割り形状を呈する。従って、第二筐体部40も第二開口部42の周囲に、第一フランジ部31と対応した形状の第二フランジ部41が備えられた半割り形状を呈する(図1参照)。
放流ポンプ槽20の外側面部30aのうち、第一開口部32に対向する側の外側面部30aの下端部の左右二箇所に凹部33が配設されている。凹部33には、フランジ部34が備えられている。フランジ部34は、外側面部30aから水平方向に突設されている。本実施形態では、フランジ部34は、第一開口部32の面に対して垂直方向に配設されている。フランジ部34の下面は、放流ポンプ槽20の外壁底面部35の周縁の一部を構成し、フランジ部34の上面が凹部33の底面部を構成する。凹部34の天面部にはリブ36が垂設され、リブ36の下端部からフランジ部34の上面までの間に所定の間隙を有するように構成されている。
図8に示すように、第一筐体部30の内側面部30bの中央上方には、流入口21を形成するときの目安となる溝部21aと、流出口22を形成するときの目安となる溝部22aが配設されている。
流入口21や、流出口22は夫々一種類ではなく、流入量に応じた移流管16の径や、ポンプの排出量に応じた合流管17cの径に対応する流入口及び流出口を形成可能にするための複数の溝部を配設することも可能である。
さらに、第一筐体部30の内側面部30bには、正面視で左右下方であって、内底面部51aに配設された第一凹部52aの上端にポンプ用規制部53a,54aが突設している。
放流ポンプ槽20内に予めポンプPを配設した状態で埋設現場に搬入することができるので、現場での放流ポンプ槽内へのポンプPの配設作業が不要となる。
なお、吐出管用規制部55には、吐出管用規制部55の高さを示す目盛部58が備えられ、設置するポンプPの吐出管17の取り回しに応じて、目盛部58を目安としながら、吐出管用規制部55の下端部の高さを、例えば切削等の後加工によって調整することができる。
本発明による放流ポンプ槽20によると、浄化槽10への取り付けに関して、放流ポンプ槽20の上部は、左右一対の吊り部材80を介して浄化槽10に取り付けられる。一対の吊り部材80によって、放流ポンプ槽20の重量の一部が支持される。
吊り部材80の一端部は点検開口部14の側方の浄化槽肩部19に固定してあり、他端部はL字型に曲げられ、放流ポンプ槽20のフランジ部31,41に固定される。
吊り部材80を固定する手段は、具体的には、ボルト等が適用可能である。吊り部材80と浄化槽肩部19との締結は、例えば、二本のボルトの侵入方向が水平方向になるように固定する。
このとき、浄化槽肩部19にボルトのためのボルト孔を貫通形成するが、通常、浄化槽肩部19まで被処理水の水位が上昇することはない。そのため、浄化槽肩部19にボルト孔を設ける構成としても、被処理水の漏水の虞はない。
このとき、図1、図3及び図4に示したように、放流ポンプ槽20のフランジ部31,41で吊り部材80を固定すれば、放流ポンプ槽20にボルト孔を貫通形成する必要はない。従って、被処理水の漏水の虞はない。
放流ポンプ槽20の下部は、凹部33のフランジ部34が、浄化槽10のフランジ部15に取り付けられる。フランジ部15によって、放流ポンプ槽20の重量の一部が支持される。
図9及び図10に示すように、フランジ部15とフランジ部34は、ボルト70及びナット71によって固定される。
本実施形態では、凹部33が左右に二つ配設され、即ちフランジ部34が二つ配設されているので、放流ポンプ槽20の下部は、二箇所でフランジ部15に固定されることとなる。
例えば、浄化槽10が据え付けられるコンクリート製の基礎に配設されたポンプ槽支持部であってもよい。
水槽支持部は、基礎に打ち込まれたアンカーボルトや、前記アンカーボルトに固定された据付ベース等が例示できる。放流ポンプ槽の内底面部が平坦な形状でなくても、フランジ部34に据付ベースを固定することで、放流ポンプ槽20を容易に自立させることもできる。さらに、被取付物は、浮上防止金具であってもよい。
また、本発明による水槽は、放流ポンプ槽に限らない。
20:放流ポンプ槽(水槽)
22:流出口(開口部)
30:第一筐体部
30b:内側面部
31:第一フランジ部
32:第一開口部
40:第二筐体部
41:第二フランジ部
42:第二開口部
51a:内底面部
52a:第一凹部
53(53a,53b):ポンプ用規制部
54(54a,54b):ポンプ用規制部
55:吐出管用規制部
56(56a,56b):目盛部
57(57a,57b):目盛部
58:目盛部
P:ポンプ
Claims (8)
- ポンプを配設可能な据付空間を有する水槽であって、
周囲に第一フランジ部を備えた第一開口部を側面部に備える第一筐体部と、
周囲に、前記第一フランジ部と対応した形状の第二フランジ部を備えた第二開口部を側面部に備える第二筐体部とを備え、
前記第一開口部と前記第二開口部とを対向させ、前記第一フランジ部と前記第二フランジ部とを接合したときに、
前記第一筐体部と前記第二筐体部とで区画される空間によって、前記据付空間が構成され、
前記据付空間に前記ポンプを配設したときに前記ポンプを挟持して前記挟持した方向に対する前記ポンプの移動を規制可能なポンプ用規制部が、
前記据付空間を構成する内側面部に筐体を成形するにあたって一体的に備えられていることを特徴とする水槽。 - 前記ポンプ用規制部は、前記据付空間を構成する内底面部から所定距離上方に離間した位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の水槽。
- 前記ポンプ用規制部に、目盛部が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の水槽。
- 前記第一開口部に臨む前記第一筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、
前記第二開口部に臨む前記第二筐体部の内側面部に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が、前記一方のポンプ用規制部に対向するように配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水槽。 - 前記第一筐体部の内底面部に、前記第一開口部の下端に沿って第一凹部が配設され、
前記第二筐体部の内底面部に、前記第二開口部の下端に沿って第二凹部が配設され、
前記第一凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの一方のポンプ用規制部が配設され、
前記第二凹部の上端に、前記ポンプ用規制部のうちの他方のポンプ用規制部が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水槽。 - 前記内側面部には、前記据付空間に前記ポンプを配置したときに、前記ポンプの吐出管を挿通するための開口部が形成可能に構成され、
前記開口部の高さに対応した位置に、前記吐出管の垂直方向の移動を規制可能な吐出管用規制部が、
前記内側面部に一体的に備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の水槽。 - 前記吐出管用規制部には、前記吐出管用規制部の高さを示す目盛部が備えられていることを特徴とする請求項6に記載の水槽。
- 前記第一筐体部及び前記第二筐体部は、同一の形状であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の水槽。
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